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日本のコンピュータゲーム ウィキペディアから
『ドラゴンボールZ』(ドラゴンボールゼット、DRAGON BALL Z)は、ディンプスが開発し、バンダイが発売したPlayStation 2用の3D対戦アクションゲーム。
この項目「ドラゴンボールZ (ゲーム)」は加筆依頼に出されており、内容をより充実させるために次の点に関する加筆が求められています。 加筆の要点 - 批評家による評価 (貼付後はWikipedia:加筆依頼のページに依頼内容を記述してください。記述が無いとタグは除去されます) (2020年1月) |
本作はPlayStation 2用ソフトとして2003年2月13日に発売されたのち、同年の11月28日にニンテンドーゲームキューブ版が発売された。
本作は、据え置き機では『ドラゴンボール FINAL BOUT』以来から約6年振りの発売となった『ドラゴンボール』のゲーム作品。オープニングムービーはアニメ版『ドラゴンボールZ』の初代オープニングをフルポリゴンで再現したものとなっている。
本作は十字キーとパンチ(□)・キック(△)・気功波(○)・ガード(×)で構成、また左右のスティックに同方向に割り当てられている。L1キーと一緒に入力すると軸移動が可能。
体力ゲージのほかに気力ゲージ(最高7本)が存在し、気功波や必殺技を使用する際には一定のゲージを必要とする。
本作には特殊な操作がいくつか存在しており、その一つである「変身」は一定の条件を満たすと使うことができる技である。変身すると攻撃力が上昇する代わりに気力ゲージが下がる。また、一定の値まで下がりダウンすると変身が解ける。
本作におけるスキルとはそれぞれのキャラクターが持つ能力を表し、変身や必殺技といった「能力系」、連続攻撃や投げ技のスキルといった「体術系」、仙豆などの補助アイテムである「補助系」の三種類に分かれる。スキルはホイポイカプセルの中に入っており、「ストーリーモード」や「スキル編集」モード内にある「スキルショップ」で購入することにより増える。使用可能な各キャラクターのカスタムトレーにスキルを装備することによりそのスキルが使用可能になり、究極技や能力が上昇する。
本作のモードは大まかに「ストーリーモード」、「対戦」、「天下一武道会」、「練習」、「スキル編集」、「オプション」、「LEGEND of Mr.Satan」に分かれている。 「ストーリーモード」は 『ドラゴンボール』のストーリーをサイヤ人編からセル編までを追体験できる。2周目からは孫親子の視点だけでなく、ピッコロ、ベジータ、そしてフリーザ、セルのゲームオリジナルストーリーが楽しめる。 「対戦」ではコンピュータを相手とした一人用のモードや一対一の対人戦ほかに、コンピュータ同士で戦わせることもできる。 「天下一武道会」は優勝すると特殊スキルや優勝賞金が手に入るモードであり、難易度別に分かれている。 「LEGEND of Mr.Satan」は、ミスター・サタンを操作しサタン道を守りつつ、セルゲームの邪魔をするZ戦士とセルを撃破していくモードである。
以下はCPU専用キャラクターで、プレイヤーとしての使用はできない。
『ドラゴンボールZ』を題材としたPlayStation 2用ソフトの開発は、2000年頃から開始された[1]。開発を始めた時点において、原作漫画の連載は終了しており、同作を原作とするテレビアニメの放送もすでに終わっていた[1]。それでも、プロデューサーの内山大輔はバンダイ入社当時から『ドラゴンボール』を題材としたゲームの開発に携わってきたほか、開発に参加したPlayStation用ソフト『北斗の拳 世紀末救世主伝説』がヒットした実績があったことから、『北斗の拳』のように懐かしさで売れるのではないかという期待があった[1]。このとき開発チームは、面白いものを持っていけば喜んでもらえるだろうと考え、週刊少年ジャンプ編集部に許諾を得ないまま開発を進めていった[1]。
やがて、開発中の『ドラゴンボール』のゲームの噂がジャンプ編集部の耳に入り、内山と開発チームの一員である鵜之澤伸が呼び出された[3]。内山たちから提出された映像を見た編集者の鳥嶋和彦は、原作に対する研究がなされていないことに気づき、不許可を断言した[4]。鵜之澤は同作の開発に約3億円の費用がかかったことや、自身が『ONE PIECE』のゲームの開発実績があることをアピールしたものの、「偽物を出すことを許可して、原作のファンである子どもたちをがっかりさせたくない」という考えを持っていた鳥嶋は頑として譲らなかった[3]。
鳥嶋は2019年のUnityのカンファレンス「UniteTokyo 2019」のセッションのなかで、当時のバンダイの姿勢について否定的な見解を示しており、編集部から許諾を得ていないということは原作者とのコミュニケーションが不十分であるという意味であり、それは海賊版に等しい行為と述べている[4]。
鳥嶋は不許可の理由を具体的に説明していなかったため、開発チームは鳥嶋の意図を読み解くのに時間をかけ、格闘ゲームの開発実績があるディンプスを迎え入れるなど、開発体制にも大幅な変更が生じた[3]。また、キャラクターが似ていないという点については、3DCGモデルだけではなく、アニメーションの動作なども検証するなどの改善が施された[4]。
作り直しが生じたことにより、2002年夏発売という当初の予定から延期せざるを得なくなり[4]、最終的には2003年2月13日に発売された。発売より少し前の2002年12月に完全版コミックスや『DRAGON BALL Z DVD BOX DRAGON BOX』などが発売され、本作は『ドラゴンボール』関連が盛り上がる中での発売となった。内山は「狙ったわけではなく全くの偶然だった」と『30th Anniversary ドラゴンボール超史集 -SUPER HISTORY BOOK-』の中で振り返っている[5]。
全世界での累計販売本数は2005年4月時点で334万本を記録[6]。
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