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1984年に公開された日本のアニメ映画 ウィキペディアから
キン肉マン 大暴れ!正義超人(キンにくマン おおあばれ!せいぎちょうじん)は、ゆでたまごの漫画を原作とするアニメ『キン肉マン』の劇場版第2作目。
東映まんがまつりの1作品として1984年12月22日に公開された。上映時間は48分。
なお副題の「大暴れ!正義超人」は、他の劇場用新作アニメ同様にオープニングにはクレジットされず、テレビ本編のサブタイトル同様、冒頭にクレジットされる。これは以後の作品でも同じ。
キャッチコピーは「相手はどいつだ!新必殺7大デス・ファイト!《正義超人V.S宇宙暗黒軍団》」[2]。
観客動員数204万人[3][4]。バッファローマンが映画に初登場した。原作における超人オリンピック ザ・ビッグファイト前にキン肉星に帰国した際の話をベースにしている。作中の時系列では7人の悪魔超人編と黄金のマスク編の間に起こった出来事とされているが、ラーメンマンやバッファローマン加入の件(くだり)や、会得前のキン肉ドライバーを使用する[注 1]点など原作と異なる場面もある。正義超人それぞれに対応する超人が敵として登場した。悪魔超人だったバッファローマンの正義超人入りと、キン肉マンの新必殺技としてキン肉ドライバーの初使用が、テレビアニメに先行して描かれた。
超人オリンピックV2達成、7人の悪魔超人撃破を果たしキン肉星へと凱旋帰国したキン肉マン。祝福のパレードの最中、キン肉族と敵対するホルモン族の女超人・ビビンバに命を狙われる。間一髪回避しビビンバを追いかけるキン肉マンだったが、負傷したビビンバの素顔を見て彼女に一目ぼれし、良い所を見せようと手当てをしたり、一族を裏切るなどアプローチをかける。そしてビビンバの父ホルモン・ヤーキの手引きにより彼女をデートに誘うが、それはホルモン・ヤーキによる罠だった。
美ヶ原にて罠にかけられ気絶したキン肉マンに剣を向けるビビンバだったが、自分を手当てしてくれた彼の優しさに触れ恋心が芽生えていた故に剣を振ることをためらう。キン肉マンは無意識にこれを破るが、見かねたキン肉大王らの手により地球へと強制送還される。
キン肉族打倒を狙うホルモン・ヤーキは、バーベキュー族のチャンピオン・シシカバ・ブーと彼に助力するブラック軍団を率いる宇宙暗黒帝王ブラック・エンペラーと手を組むことになった。しかしブラック・エンペラーは地球征服のために邪魔な正義超人打倒を目論んでいた。
そうとは知らず、キン肉マンは富士山にてビビンバを賭けシシカバ・ブーの挑戦を受ける。同じ頃、それぞれの夢を叶えるために故郷へと帰っていた正義超人たちにもブラック軍団の尖兵が襲いかかろうとしていた。
ブラック軍団以外は原作にも登場しているが、劇中のことに関してのみ記述する。
いずれも劇場版予告では「ブラック〜(名前)」の間に「・」表記だが、エンディングクレジットやパンフレット、DVD特典「悪の超人大図鑑」では未表記である。
「まんがまつり」冬興行は1976年以来8年振りだが、この時は一部地域のみの限定公開だったため、全国公開は「東映ちびっ子まつり」時代の1968年以来16年振り。また「3本立て興行」は「東映こどもまつり」時代の1968年春以来(どちらも「まんがまつり」では初)。
本作が公開された1985年の東映正月映画枠は、当初タモリ主演・野田幸男監督の『いいとも探偵局』を準備していたが[14]、タモリのスケジュール調整ができず延期され(結局中止)[14][15]、代わりに横山やすし主演の『ビッグマグナム 黒岩先生』を予定していた[15]。しかし東宝の正月映画が9年ぶりの『ゴジラ』で、『グレムリン』、『ゴーストバスターズ』と"3G決戦"などと騒がれ[16]、松竹も安定番組『男はつらいよ 寅次郎真実一路』では[14]、まともに戦えないのではないかと岡田茂東映社長ら幹部で協議された[16][17]。1984年夏の東映まんがまつりで『キン肉マン 奪われたチャンピオンベルト』が配収8億円を突破し、子供たちの間で圧倒的な人気を得ていたことから『キン肉マン』が候補に挙がったが、冬休みは他の休みに比べて期間が短く[16]、1981年の正月映画として公開した劇場アニメ『サイボーグ009 超銀河伝説』/『'80アニメーション ザ・ベストテン』の興行が振るわなかったこともあり[16]、『キン肉マン』も『アラレちゃん』もすでに人気は下降しているなどの反対意見も出たが[14]、結局『キン肉マン』の実力を買い[15]、前述のように東映まんがまつりを16年振りに正月興行に持って来て、本作を正月映画として上映した[17]。また同時期に東映洋画系で配給した角川映画『Wの悲劇』/『天国にいちばん近い島』を「まんがまつり」が不振の場合は、邦画系に一部拡大するという戦略も考えていた[14]。映画業界からはこの東映の冒険は注目された[15]。直前まで『Dr.スランプ アラレちゃん ほよよ!ナナバ城の秘宝』との二本立てで準備していたが『宇宙刑事シャイダー 追跡!しぎしぎ誘拐団』を加え[14]、三本立てで勝負を賭けた[14]。結果、ライバル映画を向こうにまわして9億円を越える大ヒットを記録した[17]。
いずれも東映ビデオより発売。
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