同志社大学卒業[1]。テレビ放送開始したばかりの時期、その頃、役者の仕事を始めた[11]。1957年、劇団四季へ入団[6][5]。1970年に東京俳優生活協同組合(俳協)へ移籍[6][5]。
晩年は高齢のために活動をセーブし、持病などもなく元気に過ごしていたが、2020年2月22日、急性心不全により死去[9][10]。86歳没。
声種はバリトン[5]。ユーモラスな感じの声が魅力的[12]。特技は大阪弁(河内弁、泉州弁)[5]。趣味は野球[4]。
俳優としては、1960年代からテレビドラマの脇役を中心に活躍していた[2]。甘味のある渋さに定評があり、まじめなサラリーマン役が多かった[7]。
声優としては、多くのアニメ、洋画の吹き替えに参加していた[3][5]。代表作はテレビアニメ『キン肉マン』のキン肉大王役など[3][9]。「役作りで、キン肉大王はこういう所に気をつけようとかありました?」という質問に対して、「『存在感を出す』という事であり、主に委員長との掛け合いが多かったことから、委員長も色々とアドリブを出してくると、こちらも対抗して色々な事をやらなければいけなかった」とのこと[13]。委員長の博多弁に対抗して、変な大阪弁を使ったりと無茶苦茶だったが、そういうアドリブも採用してくれたことから面白かったという[13]。大王以外にもネプチューンマン、ジャンクマンなど色々な役を演じており、「大王の声を出して、すぐ後にジャンクマンの声を出さなきゃいけない時に、気持ちの転換はどんな感じでされていたのですか?」という質問に対して、「瞬間で切り替えて、あまり出来ない時は止めてもらい、気持ちを切り替えてからまたやる」といったこともできたという[13]。困るのは、岸野の兼ね役同士の会話している場合であり、ネプチューンマンと大王が絡んでいた時は1人で会話していたが、ネプチューンマンはロウ、大王はテンション上げるという風に変えていくという工夫をしており、そういうのも面白かったという[13]。『キン肉マン』を3年くらいやっている中で、声優として学んだこととしては、それまでキン肉大王のようなキャラクターは演じたことはなかったが、岸野の中で「幅が出てきたかな」と、色々な発見があったという[13]。
役柄としては主に悪役、シリアスな役を演じていた[12]。「役柄に関して、2枚目と3枚目ではどちらの方が演じやすいですか?」という質問に対して、「基本的には同じだが、2枚目だと照れるため、3枚目のほうが演じやすかった」という[11]。特撮作品の怪人の声も多数担当していた[3]。
ドキュメンタリーなどのナレーションなども務めていた[2]。
一部の担当していた役を交代している。死後、伴う代役・後任は以下の通り。
映画
- 思いやり(1973年)※教育短編映画
- 西風(1981年)
- 新せっけん物語(1982年) - 語り
- 逆噴射家族(1984年) - アナウンサーの声
- 赤い禁猟区 ハードコアの夜(1986年) - TVアナウンサー
- 首都消失(1987年)
- マイフェニックス(1989年)
- 東京上空いらっしゃいませ(1990年、松竹)
舞台
- 朗読劇 浅田次郎作「死に賃」(2013年) - 小柳
太字はメインキャラクター。
テレビアニメ
- 1965年
-
- 1975年
-
- 1976年
-
- 1978年
-
- 1979年
-
- 1980年
-
- 1981年
-
- 1982年
-
- 1983年
-
- 1984年
-
- 1985年
-
- 1986年
-
- 1987年
-
- 1988年
-
- 1989年
-
- 1990年
-
- 1991年
-
- 1992年
-
- 1993年
-
- 1994年
-
- 1995年
-
- 1996年
-
- 1997年
-
- 1998年
-
- 1999年
-
- 2000年
-
- 2001年
-
- 2002年
-
- 2003年
-
- 2004年
-
- 2005年
-
- 2006年
-
- 2008年
-
- 2009年
-
- 2011年
-
- 2012年
-
- 2016年
-
- 2018年
-
劇場アニメ
- 1980年
-
- 1981年
-
- 1982年
-
- 1984年
-
- 1985年
-
- 1986年
-
- 1987年
-
- 1988年
-
- 1989年
-
- 1990年
-
- 1991年
-
- 1992年
-
- 1993年
-
- 1994年
-
- 1995年
-
- 1996年
-
- 1997年
-
- 1998年
-
- 2000年
-
OVA
- 年数不明
-
- キン肉マン 世紀の大決戦 アイドル超人VS悪魔超人(アトランティス)
- 1987年
-
- 1988年
-
- 1990年
-
- 変化退魔夜行 カルラ舞う! -仙台小芥子怨歌-(新造の父)
- 1991年
-
- 1992年
-
- 1993年
-
- 1994年
-
- 新世紀GPXサイバーフォーミュラZERO(菅生幸二郎)
- 1995年
-
- アルスラーン戦記 征馬孤影(イルテリシュ)
- 銀河英雄伝説(リッチェル中将)
- 1996年
-
- 1998年
-
- 2003年
-
- 2006年
-
ゲーム
- 1992年
-
- 1998年
-
- 2000年
-
- 2002年
-
- 2003年
-
- 2004年
-
- 2005年
-
- 2006年
-
- 2007年
-
- 2008年
-
- 2009年
-
- 2012年
-
- 2013年
-
- 2015年
-
- 2017年
-
CD
- 『キン肉マン 超人大全集(CD)』※セリフのみ
- 『無冠の帝王(ネプチューンマンのテーマ)』(ネプチューンマン)
- 『栄光の大王(キン肉大王のテーマ)』(キン肉大王)
ラジオドラマ
- KRラジオ図書館「遊覧飛行」(1992年)
- FMシアター「バスで行く人」(2000年) - 谷田部
- 中村真一郎ラジオドラマシリーズ
- 第2回「星空の対話」(2007年)
- 第3回「三角な夢」(2008年) - 老人、警官 他
- 第4回「恋の夜は真昼」(2009年) - 父、医者
- 偉大なるミステリー作家たち「エラリー・クイーン・A-Zの謎」(2009年) - クイーン警視
- 浅田次郎作品 夕映え天使(2011年) - 一郎の父
- MY HOME MY LIFE(2013年) - 美雪の父
特撮
※上記テレビドラマも参照
- 1974年
-
- 1982年
-
- 1984年
-
- 1985年
-
- 電撃戦隊チェンジマン(マーゾの声、ハウストの声、バラスの声、シーラの声、ギロムの声、ゾルバスの声、カーゲの声、ザドスの声、ジグラの声、ダリルの声)
- 1987年
-
- 1988年
-
- 仮面ライダーBLACK(シーラカンス怪人の声)
- 仮面ライダーBLACK RX(怪魔ロボット・キューブリカンの声、怪魔獣人ガイナガモスの声、怪魔妖族ズノー陣の声、怪魔ロボット・トリプロン2号の声、怪魔異生獣アントロントの声、怪魔獣人ガイナギンガムの声、怪魔ロボット・エレギトロンの声、怪魔ロボット・シュライジンの声、最強怪人グランザイラスの声、ライダーマンの声、仮面ライダーアマゾンの声、仮面ライダースーパー1の声)
- 世界忍者戦ジライヤ(先代ジライヤの声)
- 超獣戦隊ライブマン(イカリヅノーの声、ケンヅノーの声、トウメイヅノーの声、ハッカーヅノーの声)
- 1989年
-
- 機動刑事ジバン(キラーノイドの声、ムシノイドの声、アナウンサーの声〈第35話〉)
- 高速戦隊ターボレンジャー(ヤシキボーマの声、コブボーマの声、カセキボーマの声、フジミボーマの声、ガンマンボーマの声)
- 1990年
-
- 1991年
-
- 1992年
-
- 1994年
-
- 1997年
-
- 1999年
-
- 2001年
-
- 2004年
-
ナレーション
- ザ・ラストショー〜エンディング図鑑〜(2012年、テレビ朝日)
- ビデオ 市民の20世紀シリーズ(2001年発売、ビデオメーカー)
- ビデオ 日本の城シリーズ(1997年発売、日本ビクター)
- ネプ&ローラの爆笑まとめ!2016(TBS)
- フランケンシュタインの誘惑 科学史 闇の事件簿 番宣CM(NHK-BSプレミアム)
- みんなと学ぶ小学校国語教師用指導書音声編一年(2011年 / 朗読)
パチンコ・パチスロ
- パチスロ キン肉マン(キン肉大王、ジャンクマン)
- パチンコ・パチスロ「ガン×ソード」(ガドヴェド・ガオード)
シリーズ一覧
テレビシリーズ(1988年 - 1990年)、特別編『究極対至高 長寿料理対決!!』(1992年12月11日)
第2作『2』(1988年)、第4作『'91』(1991年)
第1作(2002年)、第3作『The Second Raid』(2005年)
『しまじろう ヘソカ』(2011年)、『しまじろうのわお!』(2012年)
『SPIRITS』(2007年)、『WARS』(2009年)
出典
『日本タレント名鑑(1999年版)』VIPタイムズ社、1999年、134頁。
『声優名鑑 アニメーションから洋画まで…』近代映画社、1985年、50頁。
“岸野 一彦”. タレントデータバンク. 2020年8月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年2月1日閲覧。
“岸野一彦”. 東京俳優生活協同組合. 2021年2月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年9月27日閲覧。
「お笑いCM変身術!」『週刊平凡』1975年6月5日号、平凡出版、1975年6月、69頁。
岸野一彦「『キン肉マン』DVDスペシャルインタビュー 第8回 岸野一彦(声優/キン肉大王役)」『キン肉マン Vol.8』、東映ビデオ、2-4頁、2003年。DSTD06338。
岸野一彦「『キン肉マン』DVDスペシャルインタビュー 第7回 岸野一彦(声優/キン肉大王役)」『キン肉マン Vol.7』、東映ビデオ、2-4頁、2003年。DSTD06337。
“キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション作品ラインナップ. キン肉マン. 東映アニメーション. 2024年6月2日閲覧。
「We're Anime People キン肉マン」『マイアニメ1984年11月号ふろく TV RADAR 10/11〜11/10』秋田書店、1984年11月1日、4-5頁。
高野光生(編)「ここが聞きたい」『ジ・アニメ』1985年8月号、近代映画社、1985年8月1日、141頁。
“キャラクター/キャスト”. 東映アニメーション作品ラインナップ. 剛Q超児イッキマン. 東映アニメーション. 2024年3月28日閲覧。
“横山光輝 三国志”. 横山光輝 Official Web. 2024年8月29日閲覧。
“キャラクター”. 勇者Web. 勇者特急マイトガイン. サンライズ. 2024年6月2日閲覧。
“キャスト”. 「地獄少女」アニメ版公式ページ. 2024年4月29日閲覧。
“浮浪雲”. マッドハウス. 2016年5月20日閲覧。
“妖獣都市”. マッドハウス. 2016年6月13日閲覧。
“CHARACTER”. The Lost Child 公式サイト. 2017年6月28日閲覧。