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キン肉マンの登場キャラクター ウィキペディアから
バッファローマンは、ゆでたまごの漫画『キン肉マン』およびその続編『キン肉マンII世』に登場する架空の人物。バッファローをモチーフにした超人である。
初登場は7人の悪魔超人編「地獄から来た7人の巻」より。あまりの強さと残虐さのために超人オリンピック委員会から宇宙の果てに追放されていたという「7人の悪魔超人」の一人。身長2メートル50センチ、体重220キロと、並の超人たちを遥かに凌駕する巨躯であり、技術よりも腕力・体力にものを言わせたファイトスタイルが特徴で、脱出困難とされている技も怪力で強引に外してしまう。一方で性格は冷静沈着であり、試合中に熱くなっても場外乱闘は好まない[1]。また、相手のスタミナの消耗を誘う戦術をとったり、ロングホーンを片側だけ長くした際には対抗策に出た相手の裏の裏まで掻いて新必殺技(ハリケーン・ヒート)に繋げたりと、試合巧者ぶりもうかがえる。
両の側頭部から突き出た2本の巨大な湾曲した角・ロングホーンが特徴。ダイヤモンド並みの硬度を誇る[2]。ロングホーンは作中において何度も折れており、着脱式になっていたり、腕がちぎれたキン肉マンの腕の骨の素材として鍛造されたことも。またアニメでは根元から外し、ブーメランのように投げつけて使用したこともある。
作中ではそれまでに登場した超人たちをはるかにしのぐ圧倒的なパワーを持つ強敵として描かれ、これを表現するために超人強度という概念が導入された。バッファローマンの超人強度は1000万パワーであり、これは直前の超人オリンピックでキン肉マンの最大の敵であったウォーズマンの実に10倍である。作品終盤では1000万パワーを大きく超える超人が多数登場しているが、それでもパワー自慢という特徴は揺らぐことがなかった。1000万パワーから1パワーまで自在にコントロール可能で、それとは別に0パワーにすることで体を身軽にし光速で動くこともできる。1000万パワーに設定した理由は、初代担当編集者・中野和雄からの「読者を驚かすには、インパクトがとにかく必要」との教えが身体に染み込んでいたせいで[3]、強さを数値化する「超人強度」の概念を考えた当時の担当編集者・松井栄元からも、ちょっと高すぎると驚かれた[3]。
悪魔超人ではあるが、戦いにおいては正々堂々としたフェアプレーを重んじる。キン肉マンとの戦いの中で正義の心に目覚め、一度死亡するが後に正義超人として復活を果たした。また作中で敵勢力を率いた悪役としては珍しく、敗れた味方や共闘者についてもその働きを認め、敗戦を罪に問い制裁することもなかった。悪魔超人の長である悪魔将軍からは一目置かれており、最高幹部である悪魔六騎士と同等以上の実力を持ちながらも前線部隊を好み、ヒラ悪魔としての立場を貫き通した。他の7人の悪魔超人のメンバーからも、常にリーダーとして認められている。
作者のゆでたまごによると、バッファローマンにプロレスラーのブルーザー・ブロディのイメージを持っているという[4]。ゆでたまごは大柄なブロディと、小柄なジミー・スヌーカのタッグを名コンビと考えており、それを意識してバッファローマンにはスプリングマンやモンゴルマンなど小柄なキャラクターをタッグパートナーに割り当てた[4][5]。ゆでたまごの嶋田は「自分の意見に従う、信念の男」、中井は「なるべく全身を描くことでその力強さや迫力をしっかり表現していきたい超人の筆頭」と評している[6]。また中井は人柄についても「本当に気配りの細かいイイヤツ」と評している反面、「お酒呑んだらそのタガが一気に外れてむちゃくちゃ質の悪い酔い方しそう」として、「一緒に飲むのはちょっと怖いですね」とも評している[7]。
学研の図鑑『キン肉マン「超人」』では「哺乳類のなかま」の中の「偶蹄類の超人」に分類されており、アメリカバイソンと闘牛(モルーチョ)の特徴を持つとされる[8]。
バッファローマンはその昔隆盛を誇ったバッファロー一族の唯一の生き残りである。一族はキン肉族と肩を並べるほどの繁栄を見せていたが、権力闘争に明け暮れるうち衰退し、一人残ったバッファローマンは、長い放浪の末に地球へとやってくる[9]。
かつてはウォーズマンと同じ超人強度100万パワーの超人であり、技やテクニックに欠けるため超人格闘界では三流超人だった。技・テクニックを圧倒する絶対的パワー[10]を欲し、大魔王サタンに自らの血を売り、正義超人から悪魔超人へと転身[11]。その代償としてサタンに1人の超人を倒すごとに1万パワーを与えると約束され、その言葉に従い1000人[12][注 1]の超人を倒し1000万パワーを手に入れた。
無敵のパワーを手に入れ、早い所、悪魔六騎士にならんと切望し[9]、悪魔超人として残虐の限りを尽くす。見かねた超人委員会が動員した宇宙警察と10万人の超人により、バッファローマンを含む7人の悪魔超人は「超人ホイホイ」に幽閉され、宇宙の果てへ追放される。
超人ホイホイのロックが偶然から外れ、バッファローマンたち7人の悪魔超人は地球に帰還する。悪魔超人の強さを世に知らしめるため、超人オリンピックV2チャンピオンのキン肉マンに勝負を挑んだ。キン肉マンが逃げ腰で勝負を受けようとしなかったので、キン肉マンのお目付役の少年・ミートの身体を7つに分断し、人質とする。このミートの身体を分断した技については、原作担当の嶋田隆司によると「悪魔霊術かなにかのスゴい技」とのこと[13][注 2]。
キン肉マンがステカセキングとブラックホールを破った後、悪魔超人5人対テリーマンらアイドル超人5人との戦いとなり、バッファローマンは田園コロシアムにてウォーズマンと対戦する。先の超人オリンピック決勝で、ウォーズマンがキン肉マンをギブアップ寸前まで追い込んだ必殺技「パロ・スペシャル」をも力任せに外してしまうなど、終始ウォーズマンを圧倒した。ウォーズマンは起死回生のスクリュー・ドライバーを放つが、バッファローマンはこれもかわし、左のロングホーンを一本折られるにとどまっている。直後に必殺のハリケーン・ミキサーを決め、バッファローマンが勝利する。死してなおファイティングポーズをとり、立ったままKOされたウォーズマンに対し「敵として会いたくなかったぜ」と言い残し立ち去った。
キン肉マン対アトランティス戦では、ほぼ勝ちの見えたキン肉マンに対しフィニッシュ・ホールドとしてキン肉バスターを出すよう要求する。バッファローマンの要求に関係なくキン肉マンはキン肉バスターを出さざるを得なくなるが、これを見てキン肉バスターを破る方法を編み出す。
他の全ての悪魔超人が敗れ、最後の一人となりキン肉マンと約30分の死闘を繰り広げる。完璧な必殺技と思われていたキン肉バスターを破ったことに始まり、数々の能力でキン肉マンを苦しめる。戦いの最中、互いを認め合った2人の間に友情が芽生えかけるが、握手を交わそうとした瞬間、1000万パワーの源であるサタンにバッファローマンは心身とも支配され、体の色が赤くなり[14]胸にサタンの形が浮かんだ「変身体[8]」となり、キン肉マンのマスクも刈ろうとするようになる。最後の大勝負として、キン肉マンの火事場のクソ力を吸収するもパワーの大きさに身体が耐え切れず、文字通り全身が火事となり、やむを得ず火事場のクソ力をキン肉マンに戻し、それにより復活したキン肉マンのダブルキン肉バスターを受けて敗れる。そして、ミート救出のタイムリミットが迫る中、力尽きて倒れたキン肉マンに代わり自らのロングホーンを折って、ミートを救い出した。
キン肉マンらと次に会うときは正義超人の仲間入りをすることを約束して去るが、敗北した悪魔超人の定めである「悪魔の制裁」として、上空から降ってきた折れたアンテナで背中を貫かれる。そして助からないことを悟り、残った300万パワーを使って7人の悪魔超人との戦いで死亡したウルフマン、ロビンマスク、ウォーズマンを蘇らせ死亡する。死体は悪魔騎士により斬首され、胴塚に放置された。
アニメでは逆にキン肉マンから火事場のクソ力を注入させ、オーバーヒートを引き起こさせダメージを与えた後、パワーを吸収し返すという荒業を見せた。最期は新キン肉バスターを受けながらも反撃に出たバッファローマンと壮絶な技の掛け合いを空中で展開し、キン肉バスターによってKOされた。
最終的に正義超人入りを決めたバッファローマンであるが、シリーズ開始当初は悪魔超人のままで終わる可能性もあったと、ゆでたまごは後に語っており[14]、当時の担当編集者・松井がふと言った「バッファローマンって絶対にいいヤツだと思うんだよな[3][5]」という言葉がずっと心に引っかかっており、悩んだ結果改心させることにしたという。
当初は顎鬚を生やしており、すぐに無くなっていたが、アニメ版ではウォーズマン戦終了まで生やし、膝のニードルはキン肉マン戦で加わった。
ウォーズマンの体内での戦いの後、悪魔将軍の力によって復活する。義理を果たすため、キン肉マン対アシュラマン戦で一度はアシュラマンのセコンドに付くが、その戦いが終わると約束通り正義超人の仲間入りを宣言する。キン肉マンが新必殺技・キン肉ドライバーを編み出すまでの間、悪魔将軍を足止めする役目を負った。
このときバッファローマンは突如髪の毛を取り去り、実はスキンヘッドでカツラを着用していたことが判明し読者を驚かせた。これはバッファローマンの決意の表れであり、インパクトのあることをして正義超人に生まれ変わったことを示す目的であったとゆでたまごは語るが、当時の読者の評判は非常に悪かったという[3][5]。『学研の図鑑』では、けじめのため一時的に剃りスキンヘッドにしていたという説が、現在では主流だと解説されている[8][注 3]。医務室からリングに戻る以降、後の戦いでカツラを取ることは無かった。
キン肉マン対悪魔将軍戦では試合終盤に乱入し、悪魔将軍と同じ1000万パワー[注 4]であることを利用して、実体を持たず打撃の効かない悪魔将軍に技をかける唯一の方法として彼と合体し、キン肉マンに技を掛けさせた。キン肉ドライバーが決まり、キン肉マンの勝利を確認するとともに力尽きるが、直後、黄金と銀のマスクが一体となった完璧のマスクの力により持ち直した。
第2回超人人気投票では第3位にランク入りしている[15]。
ベテラン超人としてのインサイドワークに魅力を感じ[16]、モンゴルマンに誘いを掛け、「2000万パワーズ」を結成する。本シリーズでは「猛」の字をあしらった肩当てを右肩に着けており、これはモンゴルマンの「闘」の字の肩当てと同一のデザインのものだが、左右が逆向きになっている。
パワーファイターであるバッファローマンは技巧派の超人がパートナーにふさわしいと考えており、当初はブラックホールをパートナーにとも考えていたが、悪魔超人時代からソリが合わず、タッグリーグ時も会話を交すことは無かった[17]。
1回戦・2回戦とも完璧超人との闘いとなり、1回戦では乱入してきた完璧超人の偵察隊(スクリュー・キッドとケンダマン)に、本来の対戦相手だったモースト・デンジャラス・コンビ(ブロッケンJr.とウルフマン)を倒される。ブロッケンJr.のけじめに応えるべく、乱入コンビを迎撃。主に自身が矢面に立ち、かなりのダメージを負うが、相手の凶器攻撃から彼らが完璧さを保てていないと見てロングホーン・トレインで撃破する。試合途中で「攻撃が的確なほど、それを外した時の動揺[注 5]も大きい」と、完璧超人の弱点を指摘していた。
2回戦の対ヘル・ミッショネルズ(ネプチューンマンとビッグ・ザ・武道)戦では両対戦相手を一時パワー切れに追いやり、キン肉マンたちとの友情も回復したが、マグネット・パワーの前に次第に追い詰められていき、雷を投げつける技「サンダー・サーベル」からスタミナ切れのモンゴルマンを守るため自ら避雷針となり倒れた。この犠牲について、キン肉マングレート(テリーマン)は「モンゴルマンの怒りのパワーに賭けた作戦」と推察していた。バッファローマン自身も全正義超人の友情回復と、モンゴルマンを守る途中で受けた「パートナーに選んで、本当によかった」の言葉を心の支えに犠牲を厭わなかったが、ネプチューンマンからは「友情に現を抜かさなければ、よい完璧超人になれる素質があったものを」と評される。なお、試合中、モンゴルマンが金網に怯える場面で、モンゴルマンの正体がラーメンマンだと気づいていた。
敗退後、モンゴルマンの救出のために乱入したキン肉マンが左腕を切断され、その治療のためバッファローマンのロングホーンが新たな骨の素材として使用された。ロングホーンの埋め込まれた左腕には1000万パワーが宿り、ラリアートの一撃でネプチューンマンの胸をえぐり、場外転落阻止を試みたビッグ・ザ・武道もろともリング外に吹き飛ばし、マグネット・パワーを封じるための鍵にもなった。終盤に行われた第3回人気投票では1位にランクインしていた[18]。
キン肉マンソルジャーにスカウトされ、アシュラマンと共にドイツのブロッケンJr.の屋敷を訪れる。引き続きロングホーンは失われたままで、頭には包帯を巻いていた。ソルジャーの人柄に魅了されて残虐チーム(超人血盟軍)の一員となる。
王位争奪サバイバル・マッチ準決勝でソルジャーやブロッケンJr.と共に、キン肉マンスーパー・フェニックスやマンモスマンやプリズマンの知性チームと関ヶ原上空に浮かぶ立方体リングで6人タッグマッチを戦う。試合中、ブロッケンJr.とプリズマンの死闘が佳境を迎える中、キン肉マンからロングホーンを返されて再装着したことで完全復活を果たす。ブロッケンJr.の戦死後、マンモスマンとの一騎討ちとなり、ロングホーンを上回る威力を持つマンモスマンの「ビッグ・タスク」に一時は怯えたが、ソルジャーから教えられた真・友情パワーで恐怖を克服。それにより編み出した新技「超人十字架落とし」をマンモスマンに炸裂させ、ソルジャーに成長を認められる。
ソルジャーの秘密が書かれた超人予言書のページを守り抜くためにも戦い、マンモスマンにバッファローBOMBを炸裂させる。フェニックスに与する邪悪の神々の介入で立方体リングが真下の合体格闘城に向けて落下した際には、自らが支える。その状態からバッファロー一族の悲劇を語り、残った3人のキン肉族王位継承者たちに「バッファロー一族の悲劇を繰り返さないでくれ」と叫んだ。その後、最後の力で立方体リングを元に戻すも、自らは事切れ伊吹山の谷底に消えていった。しかしバッファローBOMBを食らわせたマンモスマンは倒れておらず、これがソルジャーの敗因となってしまう。予言書の内容からソルジャーがキン肉マンの兄のキン肉アタルであることを参加者たちの中で逸早く知った際には、アタルに「キン肉マンと兄弟仲良くな…」と言い残している。王位争奪戦終了直後、キン肉マンのフェイス・フラッシュにより復活を果たした。
アニメ版『キン肉マン キン肉星王位争奪編』では、赤いロングタイツに背中にバッファロー一族の紋章が描かれた赤いトゲつきのプロテクターを着用していた。
キン肉マンが第58代キン肉星大王に即位し、平和を取り戻した地球を見届けキン肉星に帰還した後、地球では正義超人・悪魔超人・完璧超人の三属性超人不可侵条約の締結式が行われ、テリーマンが正義超人代表として条約に署名する。その数日後、宇宙超人タッグ・トーナメントで撃退した完璧超人の本隊である完璧・無量大数軍が条約の撤回のために地球に襲来する。
バッファローマンはメディカル・サスペンションによる肉体治療から他の正義超人より一番に開放された後、悪魔将軍によってリーダー不在の7人の悪魔超人の精神的支柱および完璧超人殲滅の切り札として呼び戻され、かつての仲間である悪魔超人たちと合流。スプリングマンと共に東京ドームに現れ、正義・悪魔超人連合軍と完璧・無量大数軍との全面対抗戦第1戦を観戦する。この戦いでは悪魔超人として参加しており、テリーマンとの再会の握手を拒むなど正義超人を冷たく突き放している。しかし、敵対の意思はなく彼らを完璧超人殲滅の巻き添えにすまいと考えている。
鳥取砂丘・サッカラ階段ピラミッドリングで行われた全面対抗戦第2戦では第5ステップでターボメンと戦うが、自分が戦っていた階が崩落し、下の第4ステップで戦っていたスプリングマンと完璧超人グリムリパーのリングにターボメンともどもなだれ込む。そして急遽スプリングマンとタッグを組み、タッグチーム・「ディアボロス」を結成。ターボメンとグリムリパーのジョン・ドウズとタッグマッチで戦い、劣勢に立たされながらも悪魔同士の友情パワーによりスプリングマンとともにターボメンを撃破。スプリングマンが倒れた後はグリムリパーとの一騎討ちとなり、バッファローマンのパワーの根源を探ろうとするグリムリパーに執拗にいたぶられるが、覚醒し8000万パワー以上の超人強度を発揮してグリムリパーを破り勝利する。しかし、極端に手応えの薄いグリムリパーの死に方に疑問を感じていた。
悪魔六騎士と完璧超人始祖の戦いでは、プラネットマンとグリムリパーの正体であるサイコマンの対戦に駆けつけるため、ブラックホールの力でスペインのサグラダ・ファミリアへ転移した。再び、かつての悪魔超人として参戦中のために表面上はブロッケンJr.ら正義超人たちを冷たく突き放すが、それは彼らを悪魔の論法の巻き添えにすまいという配慮であると、ザ・ニンジャの態度を見たブロッケンにはその信念が明確に感じられた。
そして再び、ブラックホールの力を借りて国立競技場へワープする。そこに現れた許されざる世界樹(アンフォーギブン・ユグドラシル)のサイフォンリング1階にて、7人の悪魔超人の師であり鬼教官だったスニゲーターの仇ガンマンと交戦する。エルクホルンVSロングホーンの対決となり、ガンマンの圧倒的なパワーの前に歯が立たず劣勢に立たされるが、悪魔将軍の助言を受け迷いを氷解。悪魔としてではなく自分らしいファイトを展開する。右のロングホーンをへし折られつつも己の全力を振り絞った新奥義ハリケーン・ギガブラスターを放ち、ガンマンも迎え撃とうとするが自らの目で信頼するザ・マンの変わり果てた姿を見たことで一瞬の隙が生まれ、逆に迷いを破ったバッファローマンが勝利した。当初はスニゲーターのことすら覚えていなかったガンマンに怒りをきたすが、戦っているうちに心を通い合わせていた。そして、シルバーマンがサイコマンに勝利して最後の始祖のダンベルである「雷のダンベル」を手に入れると、ガンマンから入手した「土のダンベル」を悪魔将軍に投げ渡した。
甲子園球場でのキン肉マンとネメシスとの試合ではサンシャインと共に悪魔将軍の傍らにおり、引き続いてのエアーズロックでの悪魔将軍とストロング・ザ・武道(ザ・マン)との試合でもサンシャインと共に悪魔将軍のセコンドを務める。
魔界の宮殿でサンシャインたちと一緒にいたところを、大魔王サタンの張った結界によって閉じ込められる。しかし、関ヶ原でジャスティスマンが実体化した大魔王サタンの実体を粉々に砕いて勝利したことで、結界は解除された。
ソ連(現リトアニア)シャウレイの十字架の丘のリングで超神ザ・ナチュラルに敗北して、サタンクロスことサムソンが息を引き取った直後にザ・ニンジャと共に到着して、キン肉アタルから超神たちに対抗するために超人血盟軍の“血盟の理念”を示すべきだと告げられ、超人血盟軍を再結成・再加入する。
調和の神がカピラリアの欠片を持つ8人に、地上と天界を繋ぐ隠された道であるバベルの塔へ入る資格を与えて立ち去った後、サンシャインが立候補した直後に自身も参戦を表明し、直前のオメガ勢との闘いでは自身ら悪魔超人らはサタンの結界によって何もできなかったことと、ガンマンとの戦いの最中に悪魔将軍から言われた「神をも超える力を手に入れろ」という言葉から、今回のバベルの塔の試練は神を超えるための闘いでもあり、そこに自身が参加しない選択肢は無いと言い、8人の代表の1人に加わった。ザ・マンが現出させたバベルの塔への道の一つを辿ってキン肉マンたちと合流し、リアル・ディールズを結成する。そして、バベルの塔1階でジェロニモが超神ジ・エクスキューショナーに勝利した後、エクスキューショナーから調和の神の目的が108番目の神の席に座る資格を持つ超人を選抜することだと知り、それぞれの思惑を秘めてリアル・ディールズのメンバーが次々と上層階への階段を昇った後、キン肉マンにこれ以上リアル・ディールズの結束を乱すべきではないと判断すると告げて、キン肉マンとウォーズマンと共に階段を昇って行った。5階で超神オニキスマンとウォーズマンの試合をキン肉マンと共に見守った後、6階で超神マグニフィセントが待ち受けるリングへとキン肉マンを押しやると、キン肉マンの感謝の言葉を受けながら更なる上層階への階段を昇って行った。
そして、バベルの塔7階のリングで超神たちのリーダー格である調和の神ことザ・ワンと対戦する。試合が劣勢の中で、かつてキン肉族と並び称されるほどの隆盛を誇ったバッファロー一族を生み出したのが調和の神であり、とうの昔に超人を見限った調和の神がバッファロー一族が滅ぶように仕向けたという衝撃の事実を聞かされる。その事実に激昂して立ち向かうが、あっさりといなされたところにザ・ワンから、自身の軍門に下れば全てを与えると提案される。それでも、試合前のキン肉マンの「お前は何があろうと私の永遠の友達だ」という言葉を思い出してザ・ワンに立ち向かっていくが、ザ・ワンの必殺技「ハルモニアデストラクション」をくらって敗北する。そして、ザ・ワンからこのまま殺されて無益に終わるか、それとも自分の軍門に下って新たな未来へとこの世を運びうる存在となるか選べと最後のチャンスを与えられ、再度試合前のキン肉マンの言葉を思い出して、ザ・ワンに弟子になればお前を超えるほどの大きな力を手に入れることができるかと問いかけて、ザ・ワンが努力次第だが可能性は大いにあると答えたことで、ザ・ワンの弟子になる代わりに自身を最強の超人に育て上げると約束しろとザ・ワンに承諾させる。
人気投票企画「キン肉マン超人総選挙2013」では5位[20][21]、「キン肉マン超人総選挙2015」では6位[21][22]、「キン肉マン超人総選挙2017」では7位[23]、「キン肉マン超人総選挙2019」では7位[24][25]、「キン肉マン超人総選挙2021」では13位[26][27]にランクインしている。
時系列上、「夢の超人タッグ編」と「キン肉星王位争奪編」の間となる。
「ザ・サイコー超人の挑戦編」ではキン肉マンの宇宙超人タッグ・トーナメント優勝の祝賀会に招待されるも、ザ・サイコー超人軍団が襲来。サイコー超人軍団四天王の一人・チカーラの軍団と戦い、勝利する。なお本作においては、切断されたはずのロングホーンがつけられた状態で登場する。
アニメ一期の最終章に当たる「地獄の極悪超人編」では、キン肉マンらと共に真の正義超人の証明である正義の剣を受け取るべく、正義超人発祥の地といわれるキンモク星へ行く。しかし、その場に現れた裏超人界の超人・極悪超人と正義の剣を巡って闘うことになる。本シリーズにおいては元は極悪超人であり、リーダー格ダーティバロンとは義兄弟であったと設定され、闘いのなか、極悪超人側の用意した黒いロングホーンをつけられ極悪超人に戻る。この時、体色が悪魔超人時代同様に紅潮し、顔が紫色になる。ウォーズマンによると、黒いロングホーンはかつての2倍のパワーはあるという。
溶岩の力を吸収し強化されたロングホーンによりキン肉マンを容赦なく痛めつけ、第3戦にてラーメンマンと闘うことになる。試合は極悪超人側の乱入により、ラーメンマンが人質になりバッファローマンの勝利となる。
最終戦ではキン肉マンvsダーティバロンの試合に乱入するが、この際にダーティバロンとバッファローマンは義兄弟であることが明らかにされる。極悪超人編最後の敵としてキン肉マンと闘う。この戦いではバッファローマンはキン肉マンの攻撃のエネルギーを吸収し、次第に強化されていく。しかしキン肉マンもまた火事場のクソ力を発揮し黒いロングホーンを折ろうと奮起。ほぼ互角の戦いを演じていたその時、正義超人に味方した正義の剣が飛来。バッファローマンのロングホーンが切断され、 極悪超人の呪縛から脱し、正義超人に戻る。
正義超人養成大学校「ヘラクレス・ファクトリー」の鬼教官としてキン肉万太郎ら新世代超人たちをしごいている。髪の毛はストレートとなり、口髭・顎髭を生やす。肉体は未だ筋骨隆々としているが、若い頃のスタミナは失っており、第一期生の卒業試験ではそこを突かれてテリー・ザ・キッドに敗北した。また、第二期生の卒業試験ではジェイドにも敗れている。
「超人オリンピック ザ・レザレクション編」では、伝説超人による特別エキシビジョンマッチとしてラーメンマンと2000万パワーズを再結成し、キン肉マン&テリーマンのザ・マシンガンズと対戦した。全盛期の様な猪突猛進ぶりは影を潜め、キン肉マンとラーメンマンの闘いをテリーマンと共にお膳立てするなど控え目な性格になっている。
「悪魔の種子編」では、悪行超人しか通れないジェネラル・パラストのゲートバリアーを突破するため、大魔王サタンの「ジェネラル・ストーン」を受け容れて一時的に悪魔超人に戻った。この際、ストレートヘアが『キン肉マン』時代の縮れ毛に変化する。病み上がりの状態でデーモンシード第一の刺客コンステレーションの襲撃を受け敗れ、万太郎のセコンドを一戦務めた後病院に搬送されるが、終盤見舞いに来たスプリングマンに肩を貸して貰いながら、アシュラマンの悲劇を告げるため駆けつけた。
新世代超人入れ替え戦決勝前夜祭の際には、前述のとおり酔うと下品になることが明かされている[30]。
第1回キャラクター人気投票では第17位(クリオネマンと同着)[31]、第3回キャラクター人気投票では第5位[32]にランク入りしている。
時間超人によって改変された歴史では、モンゴルマンとともに再び2000万パワーズとしてタッグを組んで戦う。顔にはモンゴルマンと同じ隈取を施している。ロングホーンはこの時点ではキン肉マンの左腕に移植されており両方とも失った状態だったが、キン肉マンの厚意によりマッスルブラザーズ・ヌーボー(キン肉万太郎、キン肉マングレートIII〈カオス・アヴェニール〉)との試合前夜に返却される。なおそのロングホーンはキン肉マンの肉体で熟成されたストロンゲスト・ロングホーンへと強化され、試合では猛威を振るったが、ロングホーン・トレインを破られて、ロングホーンが切断され、最後はマッスルブラザーズ・ヌーボーの新ツープラトン“マッスル・エボルシオン”によって敗北する。その後、万太郎とカオスを認めてラーメンマンの肩当てを授けた。その後、病院に入院していたが最終回にて万太郎が投げたトロフィー球根の破片を口に含み、ロングホーンが再生して復活する。
当初ロングホーンに代わる新兵器を用意したと豪語していたが[33]、試合直前にロングホーンが返却されたため、何であったのかは不明のままである。またストロンゲスト・ロングホーンはダメージを受けると、キン肉マンの左腕にも痛みが伝わる描写が見られた。
第4回人気投票では14位にランク入りした[34]。
第13話「好きなおでんは味のしみた玉子!?」に登場。本編同様「ヘラクレス・ファクトリー」の教官である。
d.M.p残党の屍魔王と麒麟男に、ヘラクレス・ファクトリー二期生を連れ去られてしまう。
第1回キャラクター人気投票では第20位にランク入りした[35]。
劇場版での初登場は時系列上黄金のマスク編の前となる第2作『キン肉マン 大暴れ!正義超人』より。キン肉マンとの約束を果たし正義超人に加入。ブラック軍団の一員・サタンプリンスに苦戦するキン肉マンの前に現れ、サタンプリンスを一度に撃破する。
第3作『正義超人vs古代超人』ではイースター島で古代超人のストーンサタンに苦戦するキン肉マンの前に現れる(本人いわく「キン肉マンの所に遊びに行ったらいなかったから」)、古代超人の本拠地サタンタワーの闘いではキン肉マンたちと共に入場。部下を一掃するが、サタンキングの前に敗北した。
第4作『逆襲!宇宙かくれ超人』では、他の正義超人と一緒にハイドラキングにさらわれたロビンマスク救出に立ち上がり、共にハイドラ星へ向かう。道中、ハイドラキングがバッファローマンの弱点だと勘違いして仕掛けた猛牛の罠にかかるが、これを手懐けて逆に気力を回復。ハイドラキングの部下の一人・ハイドラガンを撃破し、正義超人による合体技・超人サザンクロスでハイドラキングを撃破する。
第5作『晴れ姿!正義超人』では世界武者修行の途中でエジプトのピラミッドを見物していたところ、朱天童子の部下である朱天軍団が襲来し、キン肉マンを助けるために他の正義超人たちと共に江戸時代へタイムスリップする。道中、ラーメンマンと2000万パワーズを再結成し、ザ・ニオーッの軍団と戦う。
第6作『ニューヨーク危機一髪!』では復活した悪魔将軍に吸収されるが、キン肉マンが悪魔将軍に勝利したことにより救出される。
第7作『正義超人vs戦士超人』では戦士超人にミートを人質にとられ、他の正義超人と共に仲間に頼りきりのキン肉マンに活を入れるために、注文したロングホーンができるまで動けないと芝居を打ちキン肉マンの頼みを断る。その後、キン肉マンが窮地に陥った際に駆けつけ、七重の塔5階にて戦士超人・マゴラカスと戦う。
『キン肉マン』より200年後の世界に当たる『SCRAP三太夫』では超人博物館にロングホーンが展示されているほか、ロボ警官となったウォーズマンの回想に描かれている。
「マッスル・リターンズ」では、第1回超人究極チャンピオンシップに出場。1回戦でカナディアンマン、2回戦でラーメンマンを破るが、準決勝でBUKIボーイにスリーパー・ホールドで敗れる。
「キン肉マンVSテリーマン」では、テリーマン側に付きウォーズマンと共にテリーマンのスパーリングパートナーを買って出たが、テリーマンの恋人・翔野ナツコが重傷のために試合辞退寸前までに陥り「また、この名勝負は実現しないのか」と口惜しく思っていた。しかし、10分程度ではあるが試合は行われ、ウォーズマンと共にテリーマンのセコンドに付いた。
29周年特別読切「キン肉マンの結婚式!!」では、キン肉マンとのガチンコスパーリングにて五番手を務め、キン肉バスターをリベンジ・バスターで返しキン肉マンに勝利する。なお、スパーリング直前、四番手のウォーズマンに破れたキン肉マンに「四人目でようやくギブアップか」と中止を促していたが、『週刊少年ジャンプ』掲載時は「五人目」と誤記されていた[36]。
秋本治との合作である『超こち亀』「正義超人亀有大集結!!の巻」においては、パトロール中神社の石灯籠をウェイトトレーニング用の器具と間違えて破壊したため、器物破損により中川圭一により亀有公園前派出所まで連行されている。最後にはキン肉マンらと派出所の中でケンカをし、迷惑防止条例違反として逮捕され大原大次郎にスリーパー・ホールドをかけられていた。
『キン肉マン コロシアムデスマッチ』では3人の敵キャラクターの1人として登場する。
『キン肉マン マッスルタッグマッチ』では、8体のプレイヤーキャラクターの内の1人としてバッファローマンが登場している。パンチ力が高いが、足が遅い。必殺技は高速に突進する「ハリケーン・ミキサー」。
『マッスルタッグマッチ』のリメイク作品に当たる『キン肉マンII世 ドリームタッグマッチ』にも登場。体力が全キャラクター中最高に設定されており、レベル1技の「ハリケーン・ミキサー」に加え、レベル2に「超人十字架落とし」、レベル3技に「ハリケーン・ミキサー・死のコース」が追加されている。
『ファミコンジャンプ 英雄列伝』では敵キャラクターとして登場する。ネプチューンマンと共に占いババの用意した2超人として主人公と対戦し、「ハリケーン・ミキサー」を使用する。
『キン肉マンII世 新世代超人VS伝説超人』など『キン肉マンII世』以後のゲームでは、タッグチームを組むキャラクターによっては特定のチーム名が付けられる。以下にそれを示す。
2000万パワーズを除いてはゲーム独自の名称である。末尾に (*) を付けたものは、『キン肉マン ジェネレーションズ』に登場する「サタンに支配されたバッファローマン」との組み合わせ。
『キン肉マンII世 新世代超人VS伝説超人』のストーリーモードでは、トレーニング中、新世代悪行超人のスカーフェイスとチェック・メイトが現れ、悪魔超人に勧誘される。それを拒んだバッファローマンは悪行超人軍団と戦う。全ての戦いが終わった後は「超人としても鍛えなおしてやる」と凄んでいた。
『キン肉マンII世 超人聖戦史』では使用キャラクターとして登場するが「7人の悪魔超人編」のストーリー終了後に悪行版、「黄金のマスク編」終了後にて正義版に変化する。正悪を示す属性ゲージが一定値なら仲間にできる。主人公が選んだルートにより扱いが分かれる。以下にそれを示す。
『キン肉マン マッスルグランプリ』では、バッファローマンの2Pカラー(同じキャラクター同士で対戦するための「色違い」キャラクター)としてサタンに支配された状態が登場する。『マッスルグランプリ2』では3Pカラーとしてカツラを外したスキンヘッドの状態が追加されている。
1985年にゆでたまごの2人がゲスト出演した時代劇『必殺仕事人V』においては、仕事人志望の2人と梅太郎(演 - 高石太)の必殺技を解説する紙芝居にふんどし姿で登場(キン肉マンのような梅太郎に倒される)。橋の下のシーンでは、2人の練習台である書き割りの的(こちらは赤いふんどし)としても登場した。
2012年3月2日に発売したオリックス・バファローズの女性マスコット・バファローベルを題材にした絵本『バファローベルのえほん ベルとおにいちゃん』に、バッファローマンが帯文にコメントを寄せている[63]。
岩手県宮古市の草野球チーム「三陸鉄道キットDreams」の公式ロゴマークに、横向きのバッファローマンが描かれている。なおロングホーンは岩手県特産の短角牛にちなんでショートホーンとなり、桜の柄となっている[64]。
2020年6月9日より株式会社キャステムの自社ECサイト「IRON FACTORY」において、バッファローマンの装着品「バッファロー・サポーター」を商品化したものが発売された。バッファローレザー製と合成皮革製の2種が製作されている。なお、発売日はバッファローマンの誕生日にちなんでいる[65]。その後、原作担当の嶋田がバッファローマンのサポーターの素材は鉄だと明かしたため、鋼の一種であるステンレス鋼製の片腕3kgある「バッファロー・サポーター(原作鋼ver.)」も商品化された[66][67]。
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