悟空たちの敵として現れ、闘うことになるキャラクター。なお、当初は敵として登場するが、のちに悟空たちの味方側となる戦士については「#主要キャラクター(戦士)」の節を参照。
ウサギ団
- 兎人参化(とにんじんか)[注 18]
- 声 - 大竹宏
- ならず者集団として知られるウサギ団の親分。2人の団員を引き連れている。エイジ698生まれ[10]。ピッコロ大魔王編の時点で51歳[19]。身長159cm、体重61kg[19]。嫌いなものはモチ[19]。得意技は人参化[19]。戦闘能力は高くないが身が軽く、触った者を人参にする特殊能力[注 19]を持っており、人参になったブルマを人質にとり一時は悟空を窮地に追い詰めたが、ヤムチャが加勢したため悟空に敗れた[注 20]。悟空に敗れた後は、手を叩くことによりブルマを人間に戻したが、自身たちは如意棒で月に送られ2人の団員と餅を突いていた。その後に月が破壊されたため、宇宙空間を漂い続けている[19]。なお、悪党としては名が知れていたらしく、ヤムチャは本編で対決する以前から顔を知っていた。ゲーム『ドラゴンボール 神龍の謎』や『大魔王復活』では復活して登場し、ゲーム『ドラゴンボール改 サイヤ人来襲』ではヤムチャが修行の準備をしようと隠れ家に戻った際に登場する。
- 『超』単行本のおまけページでは、団員と共にある星で餅をついていた時にメルスが通りがかった所を目撃する様子が描かれている[20]。
- ウサギ団団員
- 声 - 二又一成、佐藤正治
- 兎人参化の手下の柄が悪い長身と小柄な男の2人組。どちらもウサギの耳のアクセサリーを付けている。
- ブルマは彼らがいる町に着いた時にバニー服を着用していた[注 21]ため、替えの服を買うまで団員と間違われ恐れられた。
ピラフ一味
地球において世界征服を企む、ピラフ大王とその手下2人シュウ、マイから成る3人組。
レッドリボン軍
地球において世界征服を狙う悪の軍団。ドラゴンボールを集めようとするが、同じくドラゴンボールを探す悟空と激突することになる。なおドラゴンボールを集めているのは、「身長を伸ばしてもらう」というレッド総帥の野望のためだが、このことを部下は知らない。
占いババの戦士
占いババが客に対して占う際に、宮殿の闘技場で大金を持っていない客と闘わせるための戦士。死去した武道家の霊も含めて5人構成で、強い者ほど後の出番になる。
- ドラキュラマン
- 声 - 戸谷公次(元祖)、藤本たかひろ(ゲーム『突撃!レッドリボン軍』)
- 1人目の戦士。コウモリに変化できる吸血鬼。エイジ176生まれ[10]。ピッコロ大魔王編の時点で34歳[21]。身長168cm、体重51kg[21]。職業は闘士[21]。趣味はコウモリの飼育[21]。嫌いなものは献血[21]。得意技は吸血[21]。おいしい血がめったに吸えないことを嘆いている[21]。クリリンを負かすが、ニンニクと十字架が苦手という弱点を付いたウパとプーアルのタッグに敗れる。
- スケさん
- 声 - 大竹宏
- 2人目の戦士の透明人間。自分を認識できないヤムチャを一方的に痛めつけるが、クリリンの機転[注 22]で着色して姿が見えるようになり、ヤムチャの狼牙風風拳で逆転負けする。アニメでは占いババの指示で、悪魔の便所がある建物の隠し部屋に招き入れられた悟空に料理を運んだ。
- 名前の由来は透けているから[12]。
- ミイラくん
- 声 - 飯塚昭三
- 3人目の戦士で、通称「闘う干物ミイラくん」。エイジ紀元前50年生まれ[10]。年齢は800歳以上[22]。身長194cm、体重103kg[22]。職業は闘士[22]。趣味は裁縫[22]。嫌いなものは風呂[注 23]。得意技は包帯投げ[22]。大柄で怪力を武器にするタイプと思いきや、スピードも非常に速く、亀仙人も驚愕するほど。包帯を使ったトリッキーな闘いも見せ、スケさんを倒した相手でもほとんどが彼の前に敗れるという。悪魔の便所においてヤムチャを実力で圧倒して勝利し、亀仙人に「今までの悟空ではおそらく勝てまい」とまで言われたが、悟空にはあっさり敗れる。アニメでは包帯で体を締め付ける技で悟空を苦しめる場面がある。
- 『Z』第285話ではアックマンと共に登場し、悟空の元気玉に協力していた。
- アックマン
- 声 - 池水通洋
- 地獄生まれの悪魔族[10]。身長2mくらい[23]。職業は闘士[23]。趣味はショッピング[23]。嫌いなものは天使[23]。もっと儲けたら地獄に戻りたいと思っている[23]。マージョンという名の姉がいる[23]。「魔族」とは全くの別種[24]。天下一武道会で二度の優勝経験がある実力者で、ババの試合では最後の5人目を務めるが、悟空たちの挑戦時には育ての親である孫悟飯に5人目を譲り例外的に4人目として登場した。基本は肉弾戦だが、物体出現魔術[25]で槍を召喚して闘うこともある。相手の悪の心を増幅させて爆発させるアクマイト光線が切り札だが[注 24]、悪の心を全く持たなかった悟空には通用していない。悪魔の便所で悟空と対戦するが敗れる。
- 『Z』第285話ではミイラくんと共に登場し、悟空の元気玉に協力していた。
- アックマン登場後に連載された鳥山の漫画『GO!GO!ACKMAN』の主人公もアックマンという名前だが関連性はない。名前の由来は悪魔っぽいからで、鳥山は「(名付けの)発想が単純でした」と語っている[12]。
- 『ドラゴンボールZ Sparking!METEOR』では彼を主人公としたIFストーリーがあり、フリーザらと闘いアクマイト光線で猛威を振るった。『ドラゴンボールヒーローズ』では上級種である「サイアックマン」がトワの手下として登場している。
- 『Vジャンプ』のドラゴンボール特集記事・読者質問コーナーで「Z戦士は多くの悪者を倒してきましたが、アックマンにアクマイト光線で倒してもらえれば簡単だったんじゃないですか?」という質問に対し、「たぶん相手に当たらないし、もうそんなレベルの闘いじゃないんだと思います」と回答があった[注 25]。
鶴仙流
- 桃白白(タオパイパイ)
- 声 - 大塚周夫(元祖)、岸野幸正(Z第170話 - 第174話、ゲーム『カカロット』)
- 亀仙人のライバル・鶴仙人の実弟。レッドリボン軍が雇う世界一の殺し屋。一度は悟空を完膚なきまでに叩きのめすが、カリン塔で修業をした悟空との再戦で敗れる。サイボーグ化して数年後に天下一武道会に登場するが、かつての弟分であった天津飯に倒される。
- 鶴仙人
- 声 - 永井一郎(元祖)、岩崎ひろし(ゲーム『カカロット』)
- 亀仙人のライバルで、かつて彼と共に武泰斗のもとで腕を磨いた武道家。桃白白の実兄であり、天津飯、餃子の師匠でもある。初登場時は302歳で、亀仙人とさほど変わらない歳に描かれている。サングラス、口ひげと短いあごひげが特徴。鶴の頭が付いた帽子をかぶり、左右の髪の毛が逆立っている。陰険な性格(ブルマ曰く「やなジジイ」)だが、身内への情はあり、弟の桃白白が悟空に敗死したことを知った際には怒りを露わにした。戦闘力は120[27]。弟子を連れて、天下一武道会場へ来場した際、同様に弟子を連れてきていた亀仙人と再会、口喧嘩となり、その髪型を「中途半端ハゲ」と揶揄され、鶴仙人は亀仙人を「つるっぱげ」と罵る。そんな犬猿の仲の2人だが、若い頃は共にピッコロ大魔王の軍団と戦い、命と引き換えに大魔王を封印した師・武泰斗の最期も見届けた。ピッコロ大魔王の復活を受けて、餃子は亀仙人らとの会話の中で蘇生させた張本人は鶴仙人かと推測したが、「恐ろしさを完全に知っているから、それはない」と亀仙人からは否定されていた。天津飯は天下一武道会でジャッキー・チュン(亀仙人)と対決した折、「実力は鶴仙人より上」と評している。
- 後にほとんどの主要戦闘キャラクターが取得している「舞空術」は、元々は鶴仙流独自の技である[注 26]。
- 勝つためには手段を選ばない卑怯な一面があり、第22回天下一武道会決勝戦の悟空対天津飯戦では、餃子にこっそり超能力で悟空を金縛りにするよう指示するが、天津飯がそれに気づき止めるよう指示すると、餃子もそれに従い鶴仙人の指示を拒否したため、餃子を殺そうとするも、亀仙人のかめはめ波で空のかなたに吹き飛ばされる。
- 第23回天下一武道会では、亀仙人たちの下に付いた弟子2人と悟空の抹殺のためにサイボーグ化した弟・桃白白と共に会場に現れるが、天津飯に敗北して彼に「二度と我々の前に姿を現わさないでください」と言われ、桃白白を抱きかかえて天津飯に「ロクな死に方をしない」と捨て台詞を残して、舞空術で会場を後にする。これを最後に作中には登場しなかった。
- 『元祖』では弟・桃白白の仇討ちのため、第22回天下一武道会の決勝戦の前夜に宿舎へ侵入し、寝ている悟空を暗殺しようとするが、それに気付いた悟空と手合わせするという原作にはない対決が描かれた。しかし、途中で割って入った天津飯に、たくさんの観客のいる決勝戦で倒すと言われたため、暗殺を思い留まる。第102話ではピッコロ大魔王率いる魔族と戦っていた頃の回想シーンが描かれ、魔族が口から放ったエネルギー波を亀仙人と協力した技で受け止め跳ね返して倒すが、ピッコロ大魔王に一撃でやられた。亀仙人と共に治療して救った武泰斗が打倒ピッコロ大魔王の修業の旅に出た後、武泰斗が帰ってくることを信じて修行に勤しむ亀仙人とは逆に、ピッコロ大魔王のあまりの強さから正義に絶望して悪の道に走り、拳法を使って世界一の殺し屋集団構築を企んだ経緯が語られた。第129話では若い頃(約300年前)が描かれ、背の低い男とひょろ長い男2人組の子分を従えており、当時憧れていた女性・ファンファンに振られた際、彼女が、神様による修行の一環でタイムスリップしてきた悟空を見て「かわいい」と言ったことや、師・武泰斗が彼を高く評価していたことへの嫉妬心から、悟空に対し激しい敵意を燃やす。
- 劇場版第3作『摩訶不思議大冒険』ではミーファン帝国の大臣という設定。同国皇帝という設定の餃子を蔑にして権力を牛耳ろうとする。部下である天津飯に餃子の殺害を命令するが、天津飯が葛藤の末裏切ったために気功砲で吹き飛ばされる。本作では鶴仙人自身の戦闘シーンも描かれ、どどん波など鶴仙流独自の技の他、機関銃の弾を素手でつかみ取る亀仙人と同じ技を見せている。
- 後年、鳥山は鶴仙人と桃白白のその後に関して「何かの巻き添えを受けて死亡したが、悪人なので死んだままかもしれない」と語っている[28]}。
- 洞察力は長けているとはいえず、桃白白がサイボーグ化したところで天津飯の敵ではないことを見抜けなかった。また、ライバルである亀仙人がジャッキー・チュンの姿に変装して出場していることを試合の途中まで気づかず、天下一武道会で自ら場外負けをした時にはまともに戦って負けるのが嫌だったからと的外れな分析をしている。アニメでは、悟空とクリリンの真剣勝負を馴れ合いと評している。
- アニメでは、上記の性格の悪さや卑怯なだけではなくスケベぶりも強調されており、ブルマやランチの胸を見てセクハラ発言をしている。
- 名前の由来は、鳥山いわく「亀じゃなきゃ鶴」かなと」のこと[13]。
魔族
- ピッコロ大魔王
- 声 - 青野武(元祖、Z)、島田敏(『超究極武闘伝』以降のゲーム)
- 神から分裂した僅かな悪の心が成長した姿。かつて亀仙人と鶴仙人の師、武泰斗の魔封波によって電子ジャーの中に封印され、亀仙人によって電子ジャーごと海溝の底に身を沈められたが、300年後にピラフ一味によって再びこの世に蘇る。ドラゴンボールによって若返り、国王として一時的に世界を支配する。
- ピアノ
- 声 - 平野正人
- ピッコロ大魔王が復活して最初に生み出した部下。プテラノドンに似た顔が特徴。戦闘員ではなく、大魔王の側に佇み側近的な役割を担う。戦闘描写がないため実力は不明。エイジ753生まれ[10]。
- 悟空とピッコロ大魔王の死闘の最中、吹き飛ばされた大魔王の体に潰され圧死した。
- アニメ『元祖』では、王立防衛軍が撃つ嵐のような銃弾の中すらピッコロ大魔王と一緒に平然と無傷で歩いて、倒れた兵士のヘルメットも食べるように口にくわえてかじった[29]。死後、その亡骸はピッコロ大魔王がフルパワーを発する際の地鳴りで地面が緩くなったことで地中に埋没した。
- タンバリン
- 声 - 中尾隆聖
- ピッコロ大魔王が天下一武道会の歴代出場選手殺害を目的に生み出した部下。翼を持つ爬虫類のような人型。身長188cm、体重74kg[30]。趣味は殺人[30]。嫌いなものはべつにない[30]。得意技はあらゆる武術[30]。ピッコロ大魔王にはシンバルよりも数倍強いと評されている。
- 第22回天下一武道会終了直後に大会参加者名簿を奪い、居合わせたクリリンを殺害。追ってきた悟空との戦いでは、悟空が力を使い切った状態だったために圧勝し、口から出したエネルギー波によって筋斗雲を完全に消滅させる。『元祖』では、舌をロープのようにして相手を捕らえる技や電流を相手に流して感電死させる技も使った。その後は次々と大会参加者たちを殺害。原作で判明している犠牲者はクリリンのほかにギランとナムだけだが、『元祖』では男狼、バクテリアン、パンプット、チャパ王とその大勢の弟子も殺している[注 27]。次の標的であるヤムチャを狙った際(『元祖』では実際に闘っている途中)、ピッコロからシンバルを倒した者の抹殺を命じられ、シンバルを倒したヤジロベーと一緒にいた悟空と再び戦うが、今度は悟空が万全の状態だったためまったく歯が立たず、逃走を試みたところをかめはめ波を受け消滅した。
- アニメ『元祖』では、バクテリアンを手からの電撃で感電死させた[31]。『超』では悟空とクリリンが修行の一環として訪れた「おそろしの森」で、クリリンの記憶が生み出した幻影の1人として現れる。
- スーパーファミコン用ゲーム『ドラゴンボールZ 超悟空伝 -突激編-』では、悟空が2回目の戦いで取り逃がした場合は後に天津飯に一撃で倒される。
- シンバル
- 声 - 郷里大輔
- ドラゴンボールを集めるためにピッコロ大魔王が生み出した部下。性別は無し。身長181cm、体重115kg[32]。趣味は殺人[32]。嫌いなものは死ぬこと[32]。二足歩行するドラゴンのような形態。ヤジロベーにあっさりと横一文字に真っ二つに斬られて死亡、焼いて食べられた。ヤジロベーいわく「かなりの美味」とのことだが悟空は気味悪がっていた。
- ドラム
- 声 - 郷里大輔
- ピッコロ大魔王がドラゴンボールで若返った後に初めて生み出した部下。鬣状の突起を持つ爬虫類のような太った人型。ピッコロが老いていた状態で生み出したタンバリンやシンバルよりも能力が高い。
- ピッコロに挑んできた天津飯の前に立ちはだかり、巨体からのパワーとそれに似合わぬスピードで天津飯を追い詰めるが、助太刀に来た悟空に頭を蹴り飛ばされ死亡する。
- 『元祖』ではピッコロ大魔王の身代りに魔封波をくらっている。また、遺体は悟空との戦いでピッコロ大魔王が放った光線が当たり消滅している。
サイヤ人関連
- ラディッツ
- 声 - 千葉繁
- 惑星ベジータ消滅時に他所の星を攻めていたため生き残ったサイヤ人の下級戦士。悟空の実兄。性格は冷酷で卑劣。弟のカカロット(悟空)を戦力に加えるために単独で地球に向かい、悟空にサイヤ人について教え、サイヤ人編以降の物語の引き金となる。圧倒的な強さを見せるが、最期は悟空とピッコロのタッグの前に敗北する。
- ナッパ
- 声 - 飯塚昭三(Z)、梁田清之(GT)、稲田徹(改、劇場版第20作)
- サイヤ人のエリート戦士。ベジータと共に地球を襲撃する。ラディッツやベジータと比べて屈強な体格で、口髭を生やし、スキンヘッド(禿げ頭)が特徴の巨漢。圧倒的な耐久力とパワーで地球の戦士たちを次々と倒したが、界王星で修行を積んだ悟空には歯が立たず、ベジータに処刑された。
- 栽培マン(サイバイマン)
- 声 - 古川登志夫、鈴置洋孝、古谷徹(Z[33]、ゲーム『ドラゴンボールZ』)→沼田祐介(ゲーム『ドラゴンボールZ2』以降)他
- サイヤ人の科学者が開発したバイオテクノロジー兵器[10]。種子と成長液がセット内容。種子を土に埋め込み、成長液を垂らして数秒待つだけで、誕生する。土地の栄養状態によって戦闘力が変化するという特性を持つ[34]。
フリーザ一味
宇宙の星々を襲うフリーザの一味。
- フリーザ
- 声 - 中尾隆聖
- 星の地上げなどの活動を行っているフリーザ一味の統括者。ナメック星で悟空と激戦を繰り広げる。
- ギニュー特戦隊
- フリーザが全宇宙から選りすぐったエリート集団の5人からなる宇宙人戦士の総称。構成員は隊長ギニュー、リクーム、バータ、ジース、グルドの5人。
人造人間
ドクター・ゲロが、最初はレッドリボン軍のために、後に孫悟空への復讐のために作った人造人間。
- 人造人間20号(ドクター・ゲロ)
- 声 - 矢田耕司(Z、GT、改、劇場版10作)、沢木郁也(ゲーム『フュージョンズ』以降のゲーム)
- 元レッドリボン軍の科学者。自らも人造人間となり、レッドリボン軍を壊滅させた悟空への復讐を目論む。
- 人造人間17号
- 声 - 中原茂
- ドクター・ゲロに、姉の人造人間18号とともに人間をベースに改造された永久エネルギー式の人造人間。『ドラゴンボールGT』では洗脳され、悟空たちの強敵として立ちはだかるが、『ドラゴンボール超』では力の大会でかつて敵対していた悟空と共闘し、信頼関係を築いた。
- 人造人間18号
- 声 - 伊藤美紀
- 双子の弟(17号)同様、永久エネルギー式の人造人間。セルとの戦いの後にクリリンとの結婚を経て仲間となる。
- セル
- 声 - 若本規夫
- ドクター・ゲロが開発したコンピュータにより、悟空ら戦闘の達人たちの様々な細胞を組み合わせて出来たバイオテクノロジーによる人造人間。吸収や融合により、全人造人間の中で最も高い戦闘力を持つ。
バビディ一味
- バビディ
- 声 - 八奈見乗児(Z、GT)、島田敏(改、DAIMA)
- 魔人ブウを作った魔導師ビビディの子供。魔人ブウを復活させ、全宇宙の支配を企む。
- ダーブラ
- 声 - 大友龍三郎
- 暗黒魔界の王。バビディに操られて忠実な側近となっている。セルと同等の戦闘力[注 28]と悟空に評され、さらにツバを吐き相手を石化したり、炎を吐いたり、剣を何もない空間から取り出したりといった力を持つ。
- スポポビッチ
- 声 - 江川央生
- バビディに操られていた大柄な地球人。魔人ブウの復活に必要なエネルギーを集めるため、ヤムーと共に天下一武道会に出場する。ビーデルとの試合で何度攻撃を受けても起き上がり、人間離れした能力で執拗に痛めつけ勝利し悟飯の怒りを買う。ヤムーと共に悟飯のエネルギーを吸収し、バビディの元へ帰還するが「ご用済み」と魔術で体を破裂させられて死亡する[注 29]。
- スキンヘッドの頭部に血管が浮き出ている。また、舞空術や気功波を使用可能。
- 洗脳される前は長髪の大男で、天下一武道会に出場していたジュエールとキーラの回想で登場。アニメではサタンに敗北する回想シーンが追加されている。
- 『Sparking!METEOR』ではベジータと戦わせると、スキンヘッドの額にMと書かれていることについて一方的に難癖を付けられる。その他にも自分が苦しめたビーデルや、その娘のパン[注 30]からは憎まれ、見限られたバビディを恨んでいる場面がある。
- ヤムー
- 声 - 龍田直樹(Z)、高戸靖広(改)
- バビディに操られていた地球人。魔人ブウの復活に必要なエネルギーを集めるため、スポポビッチと共に天下一武道会に出場する。スポポビッチと比べ冷静な性格で、彼の試合を観戦した際、必要以上に相手を痛めつけるスポポビッチにさっさと勝つように一喝している。スポポビッチと共に悟飯のエネルギーを吸収してバビディの元へ戻るが、魔術で破裂したスポポビッチを見て恐怖し逃走を図るも、プイプイの放ったエネルギー弾を受けて爆死する。
- プイプイ
- 声 - 麻生智久(Z、改、『ドラゴンボールヒーローズ』以降のゲーム)、里内信夫(GT、ゲーム『Sparking!METEOR』)
- バビディの配下。地球の10倍の重力がある惑星ズン出身の戦士。
- 界王神からその実力を警戒されていたが、バビディの宇宙船のステージ1でのベジータとの闘いは劣勢となる。対戦前は、戦い順を巡ってジャンケンで決めようとする悟飯たちを見て呆然としていた。バビディの魔術によりステージが地球の10倍の重力を持つ故郷「惑星ズン」となるが、元々地球の10倍の重力を持つ惑星ベジータで生まれ育ったベジータにとっては何の意味もなかった。最期はベジータのエネルギー波を受け消滅する。
- ダーブラ同様、バビディの魔力で邪悪な心を持つ者として召喚魔法で呼び寄せられ、さらに心をコントロールされて忠実な部下となった[35]。
- 『超』漫画版ではヤコンとともにトランクスのいた未来世界に登場するが、バビディにおとりとして利用され、トランクスたちに倒された後の姿が晒されるのみだった。銀河パトロール囚人編では、彼の同族が登場している。
- 『GT』では地獄から復活し、人造人間19号とともに地球で暴れまわるが、悟天によって倒される。その後、閻魔宮で再び地獄行きにされる。
- 名前の由来は、まじない用語の「チチンプイプイ」から[36]。
- ヤコン
- 声 - 幸野善之
- バビディの配下。暗黒星で育った巨大な魔獣で、界王神も警戒するほどの存在。魔獣ヤコンとも呼ばれ、鎌のような爪を武器に闘い、光を食べる習性を持つ。アニメでは界王神に「宇宙の魔獣と恐れられている、とんでもなく強い奴」と評され、自分を呼び出しに来たバビディの部下2人を捕食するなど、原作以上に残忍な獰猛性が強調されている。
- バビディの宇宙船のステージ2で悟空と交戦、悟飯いわく「でかいのに素早い」らしく悟空を驚かせる。バビディの魔術により完全な闇の世界である暗黒惑星となったステージで悟空を追い詰めようとするが、空気や気の流れで敵の動きを探知できた悟空は暗闇を苦にすることなく戦闘を行った。あえて暗闇を明るくするため悟空が変身した超サイヤ人の光を食べエネルギーを吸収しようとするも、最期は超サイヤ人2となった悟空がエネルギーを一気に爆発させたことで、自身の吸収できる限界を超え全身が破裂し死亡する。本人いわく、超サイヤ人の光は「今まで食べた中で最もうまくてボリュームのある光」。
- エネルギー値はバビディが持っていた機械の計測によれば800キリ[37]。悟飯は当初、「お父さん(悟空)ひとりで全然大丈夫だと思います」と実力を評したが、超サイヤ人になった悟空から光のエネルギーを食べる様子を見て自身も戦う意思を見せ「ふたりなら超サイヤ人にならなくても勝てる」 と発言した。
- 『GT』ではプイプイや他の悪人と共に地獄から復活し、悟天を不意打ちしたがトランクスによって倒される。その後、閻魔宮で判決を待つ列に並んでいる。
- バビディの部下
- 声 - 石川英郎、幸野善之(Z)、松本大督、根本幸多(改)
- バビディの部下たち。プイプイと同じ体型だが、頭部の形状が異なる。エンディングクレジットでは部下(Z223話)・戦士(Z230話)とも表記される。
- 原作では1コマで1人のみの登場だが、アニメでは、ヤコンに捕食された者や、原作では不在だったステージ4で悟飯らを迎撃した10名[注 31](腹部に番号が書かれている)など、同族が登場する。界王神からは「雑魚」と評される。
- 漫画版『超』の銀河パトロール囚人編にて、惑星ズンが襲われた際、前述のプイプイに酷似した戦士と共に登場した。
- 魔人ブウ
- 声 - 塩屋浩三[2]、安室志穂(ミニ形態(DAIMA))[3]
- バビディの父親・魔導師ビビディによって作られた、遥か太古に全宇宙を破壊の恐怖に落とし入れた魔人。地球に封印されていたがバビディによって解放される。
その他の敵
- プテラノドン
- 声 - 大竹宏(元祖)、平井啓二(ゲーム『ドラゴンボールDS』)
- ブルマを連れ去ろうとしたプテラノドン。劇中で悟空が戦った最初の敵である。悟空を縄で縛りそのまま逃走を図るが、如意棒で頭部を強打され落下する。
- 山賊
- 声 - 藤本たかひろ(ゲーム『ドラゴンボールDS』) 、坂熊孝彦(ゲーム『天下一大冒険』)
- クマの姿をした大柄の山賊。青龍刀を所持している。行く手を阻み大好物のウミガメを自分へ渡すよう迫るが、悟空のジャン拳(グー)で倒される。名前は週刊少年ジャンプ特別編集『DRAGON BALL 冒険SPECIAL』では「リカント」、その他の媒体では「山賊」や「山賊熊」と呼ばれる。
- ストリートファイター
- 西の都でストリートファイトを行っていた拳法家。挑戦者が1万ゼニーを支払い自分と対戦し、勝てば賞金10万ゼニーを渡すという興行をしていた。資金を調達するため参戦を表明した悟空を侮り、無料で挑戦させるが、軽く煉瓦を壊す実力を見て降参する。『DRAGON BALL 冒険SPECIAL』ではストリートファイター、『ドラゴンボール大全集』のキャラクター事典では拳法家、スーパーファミコン用ゲーム『ドラゴンボールZ 超悟空伝 -突激編-』では「グレート・リー」と名前が付けられている。
- チンピラ
- 声 - 田中亮一
- 人間とイノシシの2人組のチンピラ。西の都で悟空から10万ゼニーを強奪しようとするが返り討ちにされる。『元祖』ではレッドリボン軍に雇われたハスキーと手を組んで悟空たちを狙っていた。
- 番人ロボット
- 声 - 利根健太朗(ゲーム『ドラゴンボールヒーローズ』)
- 海賊ロボ、ガイコツロボットとも呼ばれる。その昔海賊たちに作られ、海賊港への敵の侵入を防いできた番人。水陸両用タイプで、左腕に機関砲、右腕にはサーベルを装備し尻尾には電流を流す機能がある。足裏のノズルで飛行やホバリングも可能。レッドリボン軍編において、ドラゴンボールを探しにやってきた悟空と戦うが敗れる。ファンからの人気は高かったという[38]。『カカロット』ではガイコツロボ表記のザコ敵として数種類が登場している。両脚部分がホバーとなっており、空を飛ぶ事が可能。護身用として売られており、一部のメインストーリーやサブストーリーでは一般人が呼び出す描写もある。
- 大ダコ
- 声 - 玄田哲章(元祖) 、藤本たかひろ(ゲーム『突撃!レッドリボン軍』)
- 海底洞窟の落とし穴に潜むタコの怪物。登場時に悟空から「あっ、オラお前知ってるぞ。イカだろ?」と言われ、怒って「タコだっ!」と返している。悟空を捕食しようとするが、かめはめ波で丸焼き(悟空いわく「これが本当のタコヤキ」)にされて逆に食べられる。
- 名前は『DRAGON BALL 冒険SPECIAL』とゲーム『ドラゴンボール改 サイヤ人来襲』では「大ダコ」、『元祖』では「タコ」。ゲーム『大魔王復活』ではこのキャラクターに相当する魔族の仲間である「大ダコ・バンジョー」が登場し、8本の足で攻撃を繰り出す八手拳を使用する[39]。
- 銀行強盗グループ
- 声 - 田中一成、川津泰彦、林延年(Z)、荒井聡太、新井良平、井野優(改)
- サタンシティの銀行を襲った5人組の覆面銀行強盗。武器はマシンガン。初登校日の悟飯が変身した金色の戦士(超サイヤ人)に倒された。
- 強盗ふたり組[40]
- 声 - 平井啓二、沼田祐介(超)
- 2人組の銀行強盗犯。巨漢は親分で小柄の男は子分。サタンシティとランドセルタウンを結ぶハイウェイを逃亡中にビーデルと交戦。巨漢強盗はビーデルにあっさり倒され、小柄強盗は逃走するもグレートサイヤマンに倒される。
- アニメでは『Z』のオープニング映像のみの登場。また『DRAGON BALL 大全集』補巻にあるスペシャルポスター「オールアニメキャラクター集合」の中に原作と同じグレートサイヤマンを見て驚く小柄強盗の姿が掲載されている。
- 『超』第73話にも登場。以前のアニメでは描かれなかった、敗北・逮捕シーンが悟飯の回想で描かれた。悟飯がグレートサイヤマンの撮影に参加した日の前日に脱獄。巨漢強盗は軍用アーマーを着用した状態で、以前のように銀行強盗を行い、クリリンに投降を命じられるが拒否し、グレートサイヤマンとの因縁の再会も果たす。巨漢強盗は凶悪指名手配犯の宇宙人ワタガッシュに寄生された小柄強盗の手で倒され、小柄強盗はグレートサイヤマンのキックで吹き飛ばされた後、ワタガッシュが抜け出たことで元の状態に戻り、巨漢強盗と共に警察に逮捕された[注 32]。
- ライフル銃の男
- 声 - 風間信彦(Z)、沼田祐介(改)
- 本名は不明。『ドラゴンボール大全集』のキャラクター事典には「人間を撃つ男」、『Z』では「ライフル銃の男」、『改』では「若い男」、『ドラゴンボールZ カカロット』では「悪人」と表記。以前から人間を撃ちたいという願望を持ち、魔人ブウの混乱に乗じて、人間をゲーム感覚で無差別にライフルやマシンガンで虐殺していた男[注 33]。
- 元は良家の人物らしく、召し使いを従えていた。ブウの家付近に現れ、岩場からベエを射殺した後、サタンがいるにも拘らず、自分たちが新しいヒーローになれると宣言してバズーカを撃ち込み、家を吹き飛ばすが、怒ったサタンに殴打され岩場から落とされる。その後、サタンを後ろから撃って逃走を図り[注 34]、これに怒ったブウから邪悪の部分であるブウ(純粋悪)が誕生。銃を撃って抵抗するが、ブウ(純粋悪)のエネルギー波で跡形もなく消滅した。
- 前述のことから、サタンからは「地球のゴミ」、ピッコロからは「バカな地球人」、『Z』『改』共にナレーターからも「心ない悪党」「アホ」呼ばわりされた。『改』では人間を虐殺するシーンは省略されている。
- ブウ(純粋)戦後、サタンが生き残ったブウ(善)をベジータから庇おうとした際に「悪い奴になったのは、バカな奴が犬(ベエ)を殺したからなんだ」と言われ、邪悪なブウを誕生させ事態を悪化させた元凶となっている。
- 召し使い
- 声 - 川津泰彦
- ライフル銃の男の召使いで、ハンチング帽を被った男性。『ドラゴンボール大全集』のキャラクター事典には「人間を撃つ男の付き人」、『Z』では「召し使い」、『改』では「執事」、『カカロット』では「悪人の従者」と表記。
- 主人のことを「坊ちゃん」と呼んでいた。当初は主人の所業を止めようとしていたが逆らえず、老人夫婦を射殺したことを契機に次第に虐殺を楽しむようになる。
- 主人がブウ(純粋悪)に殺された後、ブウ(善)を吸収したブウ(悪)に口から体内に入り込まれ、爆死する。