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日本の漫画『ドラゴンボール』に登場する架空の企業 ウィキペディアから
カプセルコーポレーション(Capsule Corporation)は、漫画『ドラゴンボール』、またはその派生作品に登場する架空の企業。本項では、同社の主力商品であるホイポイカプセル(Hoipoi Capsule)も併せて記述する。
ブルマの父・ブリーフ博士を社長とする西の都に本社を持つ世界有数の大企業。その社名が示すように、あらゆるものを小さなカプセルに収納できるホイポイカプセル(後述)が主な商品。またホイポイカプセル以外にも反重力装置やジェットの力で浮遊するエアカーなど乗り物の浮遊技術に対する特許を持っており、それらが莫大な利益をもたらしている[注 1]。ブリーフ博士はホイポイカプセルという革命的商品の発明を機に、カプセルコーポレーションを設立した[1]。
自社製品の中でも人気が高いのが、エアカーやエアバイク、飛行機、潜水艇などの乗り物であり、それらの開発・製造・販売も手がけている。地球における乗り物生産台数のシェアは、エイジ750の時点で、カプセルコーポレーションが40%で1位、軍事用の乗り物を生産するレッドリボン軍が16%で2位を占めていたが、エイジ778には、カプセルコーポレーションが全世界の半分近い48%ものシェアを占めるようになった[1]。また、電化製品や衣料ブランドの分野でも多くのファンを有している[1]。
アニメ『ドラゴンボールGT』では、会長職をブルマが引き継ぎ、ブルマの息子・トランクスが社長に就任している。ただしトランクスは社長という立場を窮屈に感じているようで、業務を秘書や部下に任せてどこかへ行ってしまうことも多い。ベジータ曰く「ブルマ一人でもどうにかなる」らしく、トランクスが究極のドラゴンボール探しに行っている間は実質ブルマが経営していた。
作中もっとも登場するのはブリーフ博士の自宅兼研究所である。ドーム型の建物で、西の都でも一二を争うほどの巨大建造物[2]。1階にはメインロビーやブリーフ博士の研究室、応接室などがあり、建物の中心部分に広大な室内庭園がある。ここでは犬や猫、恐竜など様々な種類の動物が放し飼いされている。ブルマの自室は5階にあり、乗り物の修理や開発ができるようになっている[2]。ベジータが住むようになってからは、修行用として建物の最上階に重力コントロール室が備えつけられた[3]。ウーロンやヤムチャ、プーアルを住まわせたり、ナメック星人たちやベジータを居候させるほどのスペースがあり、ナメック星へ行くための宇宙船を作る設備もある。
『ドラゴンボール超』の漫画版では敷地内に衣装用の29号館やCCレストランが存在しているが、未来からやってきたトランクスの時代では破壊されている。
所在地は西の都の別の場所[3]。社屋は『ドラゴンボールGT』にて登場した。円筒形の建造物の上に、それより二回りほど小さな、ドームの上部に細長い円筒形のパーツが付いたビルが建っているという構造になっていて、最上階に社長室がある。玄関前の庭にはエアカー用の離着陸場があり、社長の往来時には社員が玄関に整列して出迎える。作中では社員の勤務風景も描写されており、若い女子社員も多い。
物を粒子状に変換し、数センチ程度のカプセル内に収容できる道具。中の質量に関係なく軽いカプセル状態で持ち運べるため、その利便性から砂漠地帯から寒冷地まで世界的に普及しており、ブルマと行動を共にする孫悟空らは元より、地球上での敵対勢力であるピラフ一味やレッドリボン軍にも使用されるほか、民間でも普及している。
カプセル自体がブリーフ博士の発明によるもので、カプセル表面ならびに収納済みカプセルの中から出てきた自社製品には、会社のロゴマークである、丸の中にアルファベットのCを二重に重ねたようなマークが記されている。先述したようにカプセル自体の技術は特許を取得しているために、ほぼ全てカプセルコーポレーション製でとなる。カプセルシステムの技術力は『ドラゴンボール超 スーパーヒーロー』の時代[4]でも、レッドリボン軍の新総帥マゼンタが「宇宙人からの技術供与がなければ作れないはず」とドクター・ヘドへの説得材料に用いる程、革新性の高い物である事が判明している。
カプセルにはボタンが一つ付いており、これを押してカプセルを投げると、数秒後に収容されていた物体が実体化する。実体化の際には収納された物体の大きさに応じたスペースを確保しなければならないため、ブルマがカプセルからバイクを出す際、悟空に下がるように言い聞かせる描写がある。
実体化した物体に備えられたスイッチを押すことで、またカプセルに戻して持ち運ぶことができる。作中では専用ケースにカプセルを複数まとめていることが多かった。一度格納すると実体化させるまで何が入っているのか分からないため、カプセルには識別用に番号を付けていることもある。カプセルの種類にも複数あり、「Mサイズ」のものには2階建の巨大なハウスワゴンが入っていた。家や乗り物などをカプセルに戻す際、中に人間などが残っていたらどうなるかは不明だが、実体化直後の家の中に植木が置かれている描写があるので、植物はカプセルに格納できる模様。
中に入っている物体によって価格が違い、スタンダードな4人乗りエアカーなら、エアカー128万ゼニー+カプセル代金20万ゼニーの、合計148万ゼニーとなる[5]。
カプセルコーポレーションの代理店に持ち込めば、大抵のものは20万ゼニーでカプセルにしてもらうことが可能。ただし、家などといったシステムを組み込むのに手間のかかるものは、値段が通常より割高になる[5]。ブルマによると、家のカプセルだけで50万ゼニーするという[6]。
このアイテムをモチーフにしたアビリティ「バトルカプセルモード」が『ドラゴンボールヒーローズ』に登場している。JM1弾から解禁となった。
カプセルに格納されているものは、飛行機(ヘリコプター、戦闘機など)・車両(自動車、戦車、エアカー、オートバイなど)・船舶(ボート・潜水艦など)・宇宙船・タイムマシンなどの乗り物や、カプセルハウスと呼ばれる半球状の家(各種電化製品付き)、ロボット、刀や銃などの武器、冷蔵庫やコールドスリープカプセルのような電化製品、大量のHな本[注 2]など様々である。その他に純粋に入れ物として使う空のカプセルも存在するようで、水を持ち帰ろうとするナムに亀仙人が「中身の何も入っていないカプセル」を手渡している。
作者の鳥山が冒険漫画を描くに当たって、荷物などを描くのは面倒だが、かといって何も無いところからいきなり道具が出てくるのは不自然すぎると思ったことから考え出された[7]。鳥山自身も気に入っており、『ドラゴンボール』に登場する道具で一番欲しいのはホイポイカプセルだと語っている[7]。
『ドラゴンボール』開始前に鳥山が描いた読切作品『トンプー大冒険』では、ホイポイカプセルの先駆け[8]となる「いろいろカプセル」が登場する。これはカプセルをレトルト食品のようにお湯に入れることで実体化する[注 3]。
ブルマの家系は全員、下着に関する名前となっている。ブルマやトランクス、タイツも参照。ブリーフとブルマの母は『ドラゴンボール』の前日談に当たる『銀河パトロール ジャコ』の最終回にも登場している。
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