島田敏

日本の男性声優、俳優 (1954-) ウィキペディアから

島田 敏(しまだ びん、1954年昭和29年〉11月20日[2][5][11][12] - )は、日本声優俳優である。新潟県新潟市出身[5][6]青二プロダクション所属[8]日本俳優連合理事[13]。既婚。

概要 しまだ びん島田 敏, プロフィール ...
しまだ びん
島田 敏
プロフィール
本名 島田 敏(しまだ さとし)[1][2][3]
愛称 敏ちゃん[4]
性別 男性
出身地 日本新潟県新潟市[5][6]
生年月日 (1954-11-20) 1954年11月20日(70歳)
血液型 B型[7]
職業 声優俳優
事務所 青二プロダクション[8]
配偶者 あり
公式サイト 島田 敏|株式会社青二プロダクション
公称サイズ(時期不明)[9]
身長 / 体重 164[7] cm / 53 kg
靴のサイズ 24.5[7] cm
声優活動
活動期間 1978年 -
ジャンル アニメゲーム吹き替えナレーション
デビュー作 ユーガー(『宇宙魔神ダイケンゴー』)[5]
俳優活動
活動期間 1970年代 -
ジャンル テレビドラマ舞台
デビュー作 青年(『アメリカの夢』)[10]
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経歴

キャリア

舞台俳優として

高校時代、地元のアマチュア劇団に参加していたという[6][14]大東文化大学経済学部[10][15]に進学後、その劇団で一緒だった人物がテアトル・エコー[7][11]の養成所の願書をもらいに行く時に道案内を頼まれたという[1][6][14]。ついでに願書をもらって受けたところ、養成所第一期生として合格し、2年目に劇団研究生になったという[14]。その頃は芝居漬けで、演技だけではなく、裏方もしており、大道具をたたいたり、代役したり、プロンプつけたり、稽古したりしていたという[14]。劇団の公演だけではなく、外部の芝居にも出演させてもらったという[14]

エドワード・オールビー原作の『アメリカの夢』の青年役で初舞台[10]

声優として

若い頃は俳優志望であり、声優には興味がなかったが、「後学のために」と『バルジ大作戦』の吹き替え現場へ出演する納谷悟朗村越伊知郎の付き添いで見学に来たところ、音響監督春日正伸から突然出演を命じられ[注 1]、いきなり初アテレコをすることになったとのこと[6][14][16][17]。同時に偶々テアトル・エコーには声の仕事をしていた人物が多かったためオーデションを受けたが、特に声の仕事をやりたいというわけではなかった[2]。表現者という意味では、舞台で表現、ラジオドラマ、ナレーションと多数あるため「表現者として何かできればいいな」と思っていた[2]。オーディションで合格したものの、最初の頃は「下手くそだ」と散々に言われていたという[2]

その後、洋画の吹き替えを何度か経験した後に1978年、『宇宙魔神ダイケンゴー』のユーガー役でアニメデビュー。以降は、数々の作品で活動している。

テアトル・エコーに入団してから間もなく劇団の先輩から「日俳連の活動に参加しませんか」と誘われて日本俳優連合に参加したという[18]

人物

要約
視点

趣味はマジック読書、観劇[8]。読書のジャンルは様々だが、特に時代物や経済物などの小説が多いという[2]

好きな言葉は、黒人初のメジャーリーガーになったジャッキー・ロビンソンの「不可能の反対は可能ではない。挑戦だ。」であり、いつも心を奮い立たせてくれるという[17]

特色

音域はE - A[8]。方言は新潟弁[8]

役柄としては、主役・脇役を問わずどこかしら坊ちゃん育ちを感じるキャラクター、ヒーローなど幅広い役柄を演じ分けている[5][19]。気の良い優男でも知られている[19]

吹き替えではスティーヴ・カレルマーク・ハミルの声を多く担当している。

スーパー戦隊シリーズ」では幹部クラスに相当する悪役を多く演じている。東映公式からも「シリーズファンにはお馴染み」と紹介され[20]、『海賊戦隊ゴーカイジャー』では「アフレコでは朝から晩まで声を出しっぱなしでどの登場人物よりも喋っていて、実はハリケンジャー編の一番の功労者かもしれない」と紹介された[21]

ゲーム「スーパーロボット大戦シリーズ」では一般兵の声を幾度も演じたことがあり、プロデューサーの寺田貴信に「キング・オブ・スパロボ一般兵」と評されたことがある[22]。島田が担当する一般兵を指して「島田兵」と呼ばれることもある[23]

ドラゴンボールシリーズ』ではブロリー役を演じており、セリフ自体がとても少ない役だが、秘めた感情を爆発させて、テンションをいきなりMAXにまで持って行く必要があった[17]。島田は声が大きかったりしたため、そういう部分もあり抜擢されたかもしれないという[17]。飯をいっぱい食べて、力をつけてから収録に臨んでいた[17]孫悟空役の野沢雅子によると、当時のプロデューサーだった森下孝三が、島田の芝居が好きでとても信頼していたことから、重要な敵役を任せたかったと語る[17]。収録の時も、「額の血管が切れちゃうんじゃないか」というくらい、凄い迫力だったという[17]

スクライド』においては脚本担当の黒田洋介が「島田さんは悪役に出来ない」として、瓜核を人情深いキャラクターへと変貌させた[24]

2005年劇場アニメ『機動戦士Ζガンダム A New Translation』のアフレコのテスト録音で音響監督の藤野貞義パプテマス・シロッコの役作りが変わっていることを指摘され、昔を思い出しながら改めて丁寧に役作りしたという。シロッコについては彼なりの世界観や正義があったと述べ、自身がやってきた悪役の中でも燦然と輝く際立った役であると語っている[25]

2010年に病気療養のために役を降りた青野武に代わり、『ちびまる子ちゃん』のおじいちゃん(さくら友蔵)役を同年6月27日放送回より引き継いだ[26]。初収録時は、長く愛されている番組で不安もあり気が重かったが、スタジオに入った瞬間に拍手で迎えられ「おじいちゃん、ここお座りください!」と言われて涙が出そうになったという。このことを、「これまでのキャリアの中で思い入れのあるキャラクター」という質問に対して、役ではなくチームとして『ちびまる子ちゃん』を挙げてインタビューに答えている[27]。なお同年以降は『ちびまる子ちゃん』以外にも青野が受け持っていた役[注 2]を数多く引き継ぐようになった。

エピソード

過去、自転車の盗難に遭い、交番に被害届を出した際、職業に「自由業」と答えたが、警官に詳細を求められ、「声優」と答えたら、「エルドランシリーズの島田敏さんですか!」と驚かれたという。その後、警官に激励され、無事に自転車も戻ってきたと話した[28]

40代前半に網膜剥離で入院し手術を受けたが、再手術が必要になり、2週間入院[6]。レギュラー番組に代役を立てたり、出演分を抜いて収録したりしてしのいだという[6]。その時に仕事に対する責任感から、復帰まで落ち着かない日々を過ごしていたという[6]

持病の腰痛の対策として、腹筋と背筋を鍛えるために水泳に通っている[29]。また、同じ青二プロ所属の田中真弓と共に、テアトル・エコー同期入団の盟友で糖尿病のために左足を切断し右目を失明した俳優、安西正弘への支援をおこなっていた(安西は2009年に現場復帰)[30]龍田直樹の声優グループ「龍のとなり」のメンバーである[31]。龍田からは「敏ちゃん」と呼ばれており[4]、仲が良い。事務所の後輩で島田や龍田と一緒に仕事する機会が多かった野島健児は「2人とも見ている僕まで楽しくなるほど生き生きと仕事をされる」「本当にこの仕事が好きなんだな」とありありと感じたという[32]

NOMORE 無断生成AI

2024年山寺宏一梶裕貴ら他の有名声優26名と共同で、本人に無断で学習・生成される生成AI音声や映像に反対する有志の会として『NOMORE 無断生成AI』を結成した。声明文では「やった覚えのない朗読や歌、そして声そのものが、ネット上に公開され、時に販売」される現状への強い懸念が表明され、「平和的な認識のすり合わせのための議論を有識者も交えて行い、文化的なルール作り」を行うことを提言した[33]

出演

要約
視点

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ

1978年
1979年
1980年
1981年
1982年
1983年
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
2020年
2021年
2022年
2023年
2024年
2025年

劇場アニメ

1978年
1981年
1982年
1983年
1984年
1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
  • 殺人切符はハート色(高野京一郎)
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
  • 新SOS大東京探検隊(山下草次郎)
2008年
2010年
2011年
2012年
  • アシュラ(義助)
  • スクライド オルタレイション QUAN(瓜核)
2013年
2014年
2015年
2017年
2018年
2019年
2021年
2022年
2023年
2024年

OVA

1985年
1986年
1987年
1988年
1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
2000年
2001年
2003年
2004年
2010年
2012年
2016年

Webアニメ

ゲーム

1993年
1994年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
2020年
2021年
2022年
2023年
2024年

ドラマCD

1989年
1990年
1991年
1992年
1993年
  • ストリートファイターII -魔人の肖像-(
  • 絶対無敵ライジンオー ドラ1(小島勉)
  • 熱血最強ゴウザウラー SAURERS NOTE,3(白金太郎)
  • 新世紀GPXサイバーフォーミュラ ROUND1 サイバー・デート大作戦!(ジャッキー・グーデリアン)※カセット
  • 新世紀GPXサイバーフォーミュラ ROUND2 愛と哀しみの誕生日!(ジャッキー・グーデリアン)※カセット
1994年
  • アンジェリーク 光と闇のサクリア(闇の守護聖クラヴィス)
  • CDシアター ドラゴンクエストIV(バルザック)
  • 電撃CD文庫 サムライスピリッツ覇王丸
  • 新世紀GPXサイバーフォーミュラ ROUND3 カップルレースだ!大混戦!!(ジャッキー・グーデリアン)※カセット
  • 新世紀GPXサイバーフォーミュラ ROUND4 あなたとサイバーフォーミュラ・ナイト(ジャッキー・グーデリアン、日吉明)※カセット
  • 新世紀GPXサイバーフォーミュラ ROUND5 魔法のときめき少女ミラクルあすかちゅあん(ジャッキー・グーデリアン)※カセット
  • 新世紀GPXサイバーフォーミュラ PICTURELAND1 風にのせて(ジャッキー・グーデリアン)
  • 新世紀GPXサイバーフォーミュラ PICTURELAND2 白銀の対決(ジャッキー・グーデリアン)
  • 新世紀GPXサイバーフォーミュラ PICTURELAND3 ファースト・ラブ、ネバー・ラブ(ジャッキー・グーデリアン)
  • 新世紀GPXサイバーフォーミュラ PICTURELAND5 湯煙の街の対決!(ジャッキー・グーデリアン)
1995年
  • アンジェリーク ときめきの宝石箱(闇の守護聖クラヴィス)
  • 新世紀GPXサイバーフォーミュラ PICTURELAND6 ZEROの幻影(ジャッキー・グーデリアン)
1996年
1997年
  • 逮捕しちゃうぞ 大江戸歌草子(中嶋剣
  • 新世紀GPXサイバーフォーミュラSAGA ROUND3 トラップ・オブ・ケルベロス(ジャッキー・グーデリアン)
  • 新世紀GPXサイバーフォーミュラSAGA ROUND5 SAKURA(ジャッキー・グーデリアン)
1998年
1999年
  • 新世紀GPXサイバーフォーミュラ SAGAII ROUND1 真実の一瞬(ジャッキー・グーデリアン)
2000年
  • 新世紀GPXサイバーフォーミュラ SAGAII ROUND2 ウェディング・ラプソディー(ジャッキー・グーデリアン)
  • 新世紀GPXサイバーフォーミュラ SAGAII ROUND3 鋼鉄のマイスタージンガー(ジャッキー・グーデリアン)
2001年
2002年
2004年
  • 絶対爆発ライジンオー対ガンバルガー(非売品)(小島勉(中島勉と誤表記)、流崎力哉、エルドラン、セミ邪悪獣)
  • 瀬戸の花嫁(永澄の父)
2007年
2008年
  • キャラクタードラマCD 「ペルソナ3」 vol.1(たなか社長)
2009年
2010年
2011年
  • ケモノキングダム 〜ZOO〜(ボス猿、ナレーション)
2022年

ラジオドラマ

吹き替え

担当俳優

ジム・キャリー
スティーヴ・カレル
マーク・ハミル
ルイス・ガスマン

映画

ドラマ

アニメ

人形劇

  • きかんしゃトーマス(ステップニー、ピーター・サムの機関助手、ヘンリーの機関士、ビルの機関士、信号手、青いオーバーオールの作業員)※フジテレビ版

ラジオ

※はインターネット配信

  • 感伝ラジオ by日俳連(2017年、音泉※)[182]

特撮

1980年
1984年
1994年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2009年
2010年
2011年
2023年
2025年

テレビドラマ

テレビ番組

インターネットテレビ

パチンコ・パチスロ

CM

その他コンテンツ

脚注

外部リンク

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