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1941年のアメリカのアニメーション映画 ウィキペディアから
『ダンボ』(原題:Dumbo)は、1941年、ディズニー制作のアニメーション長編映画作品。またその主人公である子象の名前。アメリカでは1941年10月23日に公開している。日本では1954年3月12日に初公開された。
ダンボ | |
---|---|
Dumbo | |
ダンボ(オリジナル予告編動画より) | |
監督 | ベン・シャープスティーン |
脚本 |
ジョー・グラント ディック・ヒューマー ビル・ピート オーリー・バタグリア ジョー・リナルディ ジョージ・スターリング ウェッブ・スミス オットー・イングランダー |
製作 | ウォルト・ディズニー |
出演者 |
エド・ブロフィ ハーマン・ビング |
音楽 |
オリバー・ウォレス フランク・チャーチル |
撮影 | ボブ・ブロートン |
制作会社 | ウォルト・ディズニー・プロダクション |
配給 |
RKO 大映 |
公開 |
1941年10月23日 1954年3月12日 |
上映時間 | 64分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | 81万ドル |
前作 | ファンタジア |
次作 | バンビ |
舞台はアメリカ。サーカス団は本拠地のあるフロリダを出発しサーカス列車で旅をしている。そのサーカスの象のジャンボのもとに、コウノトリが一匹の赤ちゃん象を届ける。その子象はとても可愛らしかったが、唯一耳が大きいことが他の象との違いであった。ジャンボはその子象にジャンボ・ジュニアと名づけたが、他の象達に耳のことを笑われ、ダンボとあだ名されてしまう。
それでもジャンボは愛情をたっぷり注ぎ、可愛い我が子ダンボを大切に育てた[1]。ある日、興行先でサーカスを見に来た子供にダンボがイタズラされているのを見て、ジャンボはたまらずその子供をお仕置きする。サーカス団員がそれを止めに来るが、興奮したジャンボは思わず団長を投げ飛ばしてしまい、凶暴な象として檻に入れられてしまう。
耳が大きいだけで化け物扱いされたダンボは誰にも慰めてもらえず、生まれた直後から母親から引き離されるという苦しさの中から、悲しみのどん底に落ちる。これを放っておけなかったサーカス団員のネズミ、ティモシー(チモシーマウス)はダンボを助けるため、ダンボをサーカスのスターにすることを提案する。最初に象のピラミッドの頂上へジャンプさせるショーを思いついたティモシーは、団長の耳元でそれを提案し、早速それが採用される。だが、その本番中に踏切台へ向かって走っていたダンボは耳を踏んでしまい、ジャンプに失敗。テントがずたずたに壊れてしまうという大惨事を引き起こしてしまう。興行を大失敗させてしまったダンボは、そのあてつけがてらにピエロにされ、ピエロショー[2]に出る羽目に。完全にサーカス団の笑われ者に追いやられてしまう。
失意の中、ティモシーの計らいでジャンボと束の間の再会を果たして慰めてもらうが、それでもまだ気が晴れないダンボは、泣いているうちにしゃっくりが止まらなくなった。ティモシーは、「水を飲めばすぐに止まるよ。」と言ったためダンボはバケツの水を飲むが、実はピエロショーが成功したお祝いにピエロたちが飲んでいたお酒が入った水で、その水を誤って飲んでしまう。さらにティモシーも半ば事故で酒入り水を飲んでしまい、2匹は酔っ払って踊るピンクの象の夢を見る。そして、翌朝。目が覚めると2人は木の上で眠りこけていた。それがきっかけで、ティモシーはダンボが耳を翼代りにして空を飛べることに気がつき、ダンボを空から飛び立たせようとするが、木の上に住むカラス達からも嘲笑われる。ダンボの哀れな身の上を激白してカラスの浅はかな行いに憤るティモシーの言葉に胸打たれたカラス達は改心し、「空を飛べるようになれる魔法の羽」をダンボに授けた。魔法の羽を鼻先で握り締めたダンボは、促されるまま崖から飛び降り見事大空へと飛び立つ。
そして、サーカスのピエロショーの舞台に再び立ったダンボは飛び降りる最中に魔法の羽を飛ばしてしまうも、それは実はただの羽でカラス達がダンボを励ますためのおまじないであった。本当に空を飛べたダンボは大勢の観客やサーカスの面々の前で華麗な飛行を披露した。思わぬ形でショーを成功させたダンボは、たちまち世界中から称賛されるサーカスの花形スターとなり、ジャンボとも再会を果たし、カラス達に別れを告げてサーカスの向かう次の街に旅立つのだった。
役名 | 原語版声優 | 日本語吹き替え | |||
---|---|---|---|---|---|
1954年公開版 | 1983年公開版 | ソフト版 | TBSテレビ版 | ||
ティモシー | エドワード・ブロフィ | 坊屋三郎 | 三田松五郎 | 牛山茂 | 井上順 |
団長 | ハーマン・ビング | 古川緑波 | 阪脩 | 内田稔 | 森山周一郎 |
コウノトリ | スターリング・ホロウェイ | 三木鶏郎 | はせさん治 | 関時男 | 熊倉一雄 |
ジャンボ | ヴェルナ・フェルトン | 丘さとみ | 眞理ヨシコ | 磯辺万沙子 | 松田敏江 |
象のメイトリアーク | 七尾伶子 | 瀬能礼子 | 久保田民絵 | 丹下キヨ子 | |
象のキャティ | ノリーン・ガミル | 田村淑子 | 牧野和子 | 北城真記子 | 清川虹子 |
象のギディ | ドロシー・スコット | 安双三枝 | 太田淑子 | 一柳みる | 小原乃梨子 |
象のプリシー | サラ・セルビー | 大坪日出代 | 小宮和枝 | 土井美加 | 麻生美代子 |
ダンディ・カラス | クリフ・エドワーズ | 安西正弘 | 中村雄一 | 山崎唯 鈴木やすし 滝口順平 大竹宏 | |
デブ・カラス | ジェームズ・バスケット | 永井寛孝 | 片岡弘貴 | ||
メガネ・カラス | ジム・カーマイケル | 山崎哲也 | 橋本友之 | ||
帽子・カラス | 島田敏 | 吉水慶 | |||
牧師・カラス | ホール・ジョンソン | 伊沢弘 | 金房求 | ||
ジョー | ビリー・シーツ | 槐柳二 | 八奈見乗児 | ||
ピエロたち | ビリー・ブレッチャー エディ・ホールデン ジャック・マーサー | 市村俊幸 千葉信男 | 八代駿 沢りつお 他 | 金房求 江川久仁夫 重留定治 他 | 田の中勇 二見忠男 八代駿 飯塚昭三 |
呼び込み人 | 玉置宏 | ||||
いたずら少年 | マルコム・ハットン | 後藤真寿美 | 水森亜土 | ||
男の子たち | ハロルド・マンリー トニー・ニール チャック・スタッブス | 下川久美子 | |||
原語音声流用 | |||||
ケイシー・ジュニア | マーガレット・ライト | 竹脇昌作 | 具志堅用高 | ||
ダンボ | ジャック・サベル | 原語音声流用 | 大場久美子 | ||
アナウンサー | ジョン・マクリーシュ | 竹脇昌作 | 村越伊知郎 | 小山武宏 | 古谷綱正 |
ナレーション | 河野洋平 黒柳徹子 | ||||
製作 | ウォルト・ディズニー | |
原作 | ヘレン・アバーソン、ハロルド・パール | |
脚本 | ジョー・グラント、ディック・ヒューマー、ビル・ピート、オーリー・バタグリア、ジョー・リナルディ、ジョージ・スターリング、ウェッブ・スミス | |
脚本監修 | オットー・イングランダー | |
音楽 | オリヴァー・ウォーレス、フランク・チャーチル | |
オーケストレーション | エドワード・プラム | |
キャラクター・デザイン | ジョン・P・ミラー、マーティン・プロヴェンセン、ジョン・ウォルブリッジ、ジェームズ・ボドレロ、モーリス・ノーブル、エルマー・プラマー | |
作画監督 | ダンボ | ウォード・キンボール、ジョン・ラウンズベリー、ビル・ティトラ |
ケイシージュニア | ウォード・キンボール | |
ティモシー | フレッド・ムーア、ウォルフガング・ライザーマン | |
コウノトリ | アート・バビット | |
フランク・トーマス | ||
レイアウトチェック | ドン・ダグラディ、アル・ジンネン | |
原画 | エリック・ラーソン、ヒュー・フレイザー、ハワード・スウィフト、ハーヴィー・トゥームズ、ドン・タウスリー、ミルト・ニール、レス・クラーク、ヒックス・ローキー、クロード・スミス、バーニー・ウルフ レイ・パターソン、ジャック・キャンベル、グラント・シモンズ、ウォルト・ケリー、ジョシュア・メダー、ドン・パターソン、ビル・シャル、サイ・ヤング、アート・パーマー | |
美術監督 | ハーブ・ライマン、ケン・オコーナー、テレル・スタップ、アーネスト・ノードリ、ディック・ケルシー、チャールズ・ペイザント | |
背景 | クロード・コーツ、アル・デンプスター、ジョン・ヘンチ、ジェラルド・ネヴィアス、レイ・ロックレム、ジョー・スターリー | |
撮影 | ボブ・ブロートン | |
録音 | ウィリアム・E・ギャリティ | |
音響効果 | ジム・マクドナルド | |
特殊音響効果 | Sonovox | |
編集 | ロイド・L・リチャードソン | |
助監督 | リチャード・ライフォード、ラリー・ランズバーグ | |
演出 | ノーム・ファーガソン、ウィルフレッド・ジャクソン、ビル・ロバーツ、ジャック・キニー、サム・アームストロング | |
監督 | ベン・シャープスティーン | |
制作 | ウォルト・ディズニー・プロダクション | |
≪1954年版≫
総指揮 | ジャック・カッティング |
製作 | 田村幸彦 |
監督・脚本 | 高瀬鎮夫 |
音楽監督・訳詞 | 三木鶏郎 |
コーラス | 永六輔、荻須照之、中川雄策 |
録音 | 日本ビクター |
≪1983年版≫
総指揮 | ブレーク・トッド |
翻訳・演出 | 金田文夫 |
訳詞 | 海野洋司 |
録音 | 東亜映像録音株式会社 |
コーラス | ミュージック・クリエイション |
≪ソフト版≫
脚本翻訳 | トランスグローバル |
演出 | 山田悦司 |
音楽演出 | 近衛秀健 |
整音 | 杉原日出弥 |
録音スタジオ | 紀尾井町スタジオ |
録音制作 | トランスグローバル |
プロデューサー | 岡本企美子 |
日本語版制作 | DISNEY CHARACTER VOICES INTERNATIONAL, INC. |
≪TBS版≫
翻訳・制作 | トランスグローバル |
訳詞 | 三木鶏郎 |
コーラス | ボニージャックス |
曲名 | 作詞 | 作曲 |
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コウノトリにご用心 Look Out for Mr. Stork | ネッド・ワシントン | オリヴァー・ウォーレス フランク・チャーチル |
ケイシー・ジュニア Casey Junior | ||
テント張りのうた Roustabouts | ||
私の赤ちゃん Baby Mine | ||
ピンク・エレファンツ・オン・パレード Pink Elephants on Parade | ||
道化の歌 Hit the Big Boss (For a Raise) | ||
もし象が空を飛べたら When I See an Elephant Fly | ||
さあ、またサーカスの日がやってきた It's Circus Day Again! | - | |
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