トップQs
タイムライン
チャット
視点

香港ディズニーランド

香港の遊園地 ウィキペディアから

香港ディズニーランドmap
Remove ads

香港ディズニーランド(ホンコンディズニーランド、繁体字中国語: 香港迪士尼樂園英語: Hong Kong Disneyland、略称:HKDL)は、香港のランタオ島にあるディズニーパークの1つ。リゾートのメイン施設として、他のディズニーホテル・ショッピングモールと共に香港ディズニーランド・リゾートを構成する。

概要 香港ディズニーランド®Hong Kong Disneyland Park (香港迪士尼樂園), 施設情報 ...
Remove ads

概要

要約
視点

特徵

2005年9月12日開園。世界で5地域目のディズニーリゾート(香港ディズニーランド・リゾート)で、ディズニーパークとしては11番目の開園、アジアでは東京ディズニーシーについで3番目のディズニーのテーマパークとなった。[1]

テーマの異なるエリア8つからなる。

交通

場所はランタオ島(大嶼島)北部のペニー湾。1998年に開港した香港国際空港の近くである。空港建設時に近くまでMTR東涌線が開通しており、支線として迪士尼線2005年8月1日に開通、パークまで徒歩5分の迪士尼駅が開業した。

香港国際空港からは約20分、中環駅からはMTR東涌線欣澳駅経由で約25分、九龍駅からは約20分で到着する。[2]また、北ランタオ高速道路の支線がパークまでひかれており、九龍尖沙咀からは西九龍高速道路を経由して約25分、香港島の中環からは約30分、香港国際空港からは北ランタオ高速道路を経由して約15分である。路線バスも設定されている。

入場者数

開園初年度の国慶節を挟んだ大型連休に香港を訪れた客は、香港の旅行業界が予測した70万人、香港政府見込みの50万人を大きく下回る42万人だったことが判明し[3]東京ディズニーランド開園時の方針と同様に「開園から4年の業績次第では、閉園も含めて事業を見直す事がある」としていたディズニー側にとっても立て直しが急務となった。この「低調」と評すメディアに反論する形で、開園日以外では初となる入園者公表を、来場者数が100万人を突破した2005年11月23日に発表[4]

開園から4か月の2006年1月10日には、アメリカのディズニーパーク&リゾート社は、香港ディズニーランド・リゾートのディズニー側総責任者であるドン・ロビンソンを更迭し、後任にディズニー・クルーズラインを立ち上げた実績のあるビル・アーネストを起用し抜本的な改革が行われることとなった[5]。しかしその後も、主要ターゲットとして見込む中国本土の観光客の獲得が振るわず、2007年度の入場者数は1年目を約120万人下回る約400万人に減少した。

コロナ禍後、間もない2022年度(FY22)はインバウンドがまだ回復せず、ほぼ香港在住者が入園する状況であったが、総入場者数は前年比22%増加の340 万人まで回復[6]した。

資金問題

誘致を行った香港政府が約半分を出資している。開園式にはディズニー社のマイケル・アイズナーCEOと香港政府の曽蔭権行政長官の他に中国政府からは曽慶紅国家副主席も出席しており、香港ディズニーランドを成長させるために中国本土での上海ディズニーランド上海ディズニーリゾート)の建設を中国政府は遅らせたとされる[7]

面積が他のパークに比べ狭くアトラクション数も少ないことがネックとなっていたため、ウォルト・ディズニー・カンパニー香港政府側に「香港ディズニーランド拡張計画」を求め、拡張計画への認可とともに追加資金の拠出も求めていたが、2009年3月17日にその計画が中止され、それに伴って設計や企画を担当していた社員約30名を解雇するということが発表された。しかし同年7月に入り、ウォルト・ディズニー・カンパニーと香港政府の間で拡張計画を行うことが発表され、段階的な面積の拡充とアトラクション数の増加を行うなど入園者数も増加に転じた。

2012年9月期には、やっと過去最高の670万人が入園し開業後初の黒字を達成した[8]。しかし、中国本土で上海ディズニーランドが開業した2016年から2018年にかけて三年連続再び赤字に戻った。合計3.45億香港ドルの損失額になる。

Remove ads

沿革

Thumb
建設現場(2004年10月)
  • 2025年2月5日、香港ディズニーランド・リゾート(HKDL)は、2025年に開園20周年を迎えます! これを記念し、「最高にマジカルなパーティー(The Most Magical Party of All)」と題し夏より1年間にわたる特別なイベントを開催。 * 2025年6月スタート決定。
  1. - 20周年限定デイタイム・キャッスルショーが登場
  2. - 香港ディズニーランド史上最大規模!「フレンドタスティック!(Friendtastic!)パレード」
  3. - 20周年特別版「モーメンタス」が夜空を彩る!
  • 2025年2月25日、ピクサーエリア/マーベルエリアの拡張計画発表。
Remove ads

パーク

要約
視点

「テーマランド」と呼ばれる、テーマの異なるエリア8つからなる。各テーマランドに配置されるアトラクションや物販店・飲食店及び装飾品はそのテーマに合わせてイメージの統一が図されている。また、中国国内のディズニーランドのため、それぞれのエリアは英語だけではなく、漢字の名前も持っている。

パーク内のアトラクションは香港ディズニーランドのアトラクションを参照。

メインストリートUSA(美国小鎮大街)

香港ディズニーランドの玄関口にあたるテーマランド。パークに入場した全てのゲストが必ず通る場所で、様々なショップやレストランが並ぶエリアである。メインストリート入口には香港ディズニーランド鉄道の「メインストリートUSA駅」がある。

ファンタジーランド(幻想世界)

おとぎ話の世界を再現したテーマランド。「プーさんの冒険」や「イッツ・ア・スモールワールド」などがあり、子どもに人気。パークの中央に位置するシンボル「キャッスル・オブ・マジカル・ドリーム」はこのテーマランドに属している。開園当初は「眠れる森の美女の城」という名前だったが、2020年にリニューアルが行われ見た目が大きく変更された。

トゥモローランド(明日世界)

「未来」をテーマにしたテーマランド。カリフォルニアのディズニーランドに近いテーマ設定に加え、レトロなおもちゃやカートゥーンがモチーフの未来で、近年、世界各地のパークに多く新設されているディズニー・ピクサー映画をテーマにしたアトラクションなどとも相容れやすい、明るい色調を用いたポップなデザインになっている。

アドベンチャーランド(探険世界)

冒険をテーマにしたテーマランド。他のディズニーパークにある「ジャングルクルーズ」の形状や展開を変更したアトラクション「ジャングル・リバー・クルーズ」などが存在する。

トイ・ストーリーランド(反斗奇兵大本営)

2011年11月18日にオープンした映画「トイ・ストーリーシリーズ」をテーマにしたテーマランド。ディズニーランド・パリの「ウォルト・ディズニー・スタジオ・パーク」の「トイ・ストーリー・プレイランド」とアトラクションが共通している。入り口には巨大なウッディの像が立っている他、様々な玩具が配置されており、ゲストがおもちゃの大きさになったような錯覚を覚える。エリア内では等身大のトイ・ストーリーのキャラクターとふれあい、アトラクションを体験できる。

グリズリー・ガルチ(灰熊山谷)

グリズリー・ガルチ(Grizzly Gulch)は、2012年7月14日にオープンしたテーマランド。1888年8月8日に金が発見されたゴールドラッシュ期前後のアメリカを舞台としており、他のディズニーパークの「フロンティアランドウエスタンランド)」に近い。

ミスティック・ポイント(迷離莊園)

ミスティック・ポイント(Mystic Point)は、2013年5月17日にオープンしたテーマランド。熱帯雨林地帯に1908年に立てられたヴィクトリア様式邸宅を舞台としている。

ワールド・オブ・フローズン(魔雪奇縁世界)

ワールド・オブ・フローズンWorld of Frozen)は映画『アナと雪の女王』の舞台であるアレンデール王国をテーマにしたエリアである。2021年オープン予定であったが、COVID-19の影響で遅延、[18]、2023年11月20日にオープン決定[17]。アトラクションとして、「フローズン・エバー・アフター」と「ワンダリング・オーケンズ・スライディング・スレイズ」が新アトラクションである[19][20][21][22][23][24]

レストラン

ショップ

エンターテインメント

パレード

「フレンドタスティック!(Friendtastic!)パレード」
20周年のメインイベントのひとつが、香港ディズニーランド史上最大規模の「フレンドタスティック!(Friendtastic!)パレード」です。

花火

「モーメンタス」ナイトタイム・スペクタキュラー
魔法と光でいっぱいの、この待望のショーが、20分超の音楽や壮大な旅の中の思い出と共に夜空をイルミネーションで彩ります。

ステージショー

ミッキー・アンド・ザ・ワンダラス・ブック
公演場所は、ディズニー・ストーリーブック・シアター(ファンタジーランド)
フェスティバル・オブ・ザ・ライオンキング
公演場所は、シアター・イン・ザ・ワイルド(アドベンチャーランド)

アトモスフィアショー

『アトモスフィアショー』とは定期的に行われるパレードやショーとは違い、小規模なショーのこと。毎日開催される訳ではなく天候の理由に休演の日などあるが、事前に休演の知らせは出していない。またガイドブックにも記載されないため、いつどこで行われるのかもわからない。

以下2017年10月18日現在、公式HPに記載のあるもの。

  • メインストリートUSA
    • ラグタイムピアノ
    • ディズニーランド・バンド
  • アドベンチャーランド
    • エンチャンテッド・ビレッジ・ドラマー
    • タム・タム・ドラム・サークル
    • ジャスミン・ドラム・アドベンチャー
  • グリズリー・ガルチ
    • グリズリー・ガルチ・ウェルカム・ワゴン・ショー
  • トイ・ストーリーランド
    • トイ・ストーリーランドのキューボッド
    • トイ・ソルージャー・ブート・キャンプ
  • ファンタジーランド
    • 名称不明(マジック等のパフォーマンス)
  • トゥモローランド
    • おしゃべりするトラッシュカンのプッシュ君
    • ジャミター

スペシャルパレード

ミッキーのハロウィーン・タイム・ストリート・パーティー
2017年9月14日から10月31日まで。昼間に公演。
ヴィランズ・ナイト・アウト!チャプター2
2017年9月14日から10月31日まで。夜間に公演。メインストリートUSAにてショーモード有り。通常のパレードと異なり、エントランス付近から出発、インフォメーションボード前を通過し、ファンタジーランド・トゥモローランド方面へ向かう。
Remove ads

スペシャルイベント

2005年〜2007年

さらに見る 開催年度, 開催期間 ...

2008年〜2010年

さらに見る 開催年度, 開催期間 ...

2011年〜2013年

さらに見る 開催年度, 開催期間 ...

2014年〜2016年

さらに見る 開催年度, 開催期間 ...

2017年〜2019年

さらに見る 開催年度, 開催期間 ...

2023年〜2025年

さらに見る 開催年度, 開催期間 ...
Remove ads

香港ディズニーホテル

現在香港ディズニーランド・リゾート内には「香港ディズニーランド・ホテル」と「ディズニー・ハリウッド・ホテル」「ディズニー エクスプローラーズ ロッジ」の3つのオフィシャルホテルが運営されている。宿泊者は1日分の金額で2日分の入場券が入手できるなど、様々な特典が提供される。

オフィシャルスポンサー

チケット

アンバサダー

2004年からジャッキー・チュンがパークのアンバサダーを務めている。香港ディズニーランド・リゾートのアンバサダーについては当該項目を参照のこと。

今後の計画

  • 2024年8月10日のD23 Expoにて「スパイダーマン」をテーマにしたライドアトラクションを建設予定と発表[25]

事件・事故

  • 開園前、園内のレストランふかひれスープを出すことについて環境保護団体から非難され、メニューからの削除を要請された[26]
  • 2005年(平成17年)9月12日の開園初日、「スタッフの対応が横柄」「面積が狭い」「アトラクションが少ない」といった不満が続出し、現地時間午後4時にはトゥモローランドのアトラクション「スペース・マウンテン」が故障する等のトラブルも発生した(しかし実質的には、遊園地に一般的に見られる4分ほどの小休止であり、客の過剰な反応も指摘される)。
  • 2005年10月12日 - 「労働時間が長い」「休憩時間が無い」など従業員の労働環境も非常に悪いと言われており、「真実を暴く」「SOS」などと赤い字で書かれた白いTシャツを着たキャストがスペースマウンテン屋上に登り喉元にナイフを突きつける自殺未遂事件を起こしている(2時間後に保護された)。
  • 2006年(平成18年)2月2日 - 多数のゲストがパークに訪れていた為、香港ディズニーランド側はゲストの安全の為に入園制限を掛けた。しかし、事前にパスポートを所持していたゲスト数百人がパーク内に入れないことに怒り、入園ゲートのフェンスなどを壊したりフェンスによじ登ったりし、キャストや警備員ともみ合う暴動が起こった。この日、暴動を起こしたゲストたちが所持していたパスポートは、購入日より6か月以内まで使用可能のパスポート「レギュラー・チケット」及び「ピーク・チケット」であった。
  • 春節(旧暦の正月)の前売り券をめぐってトラブルとなり、ウォルト・ディズニー・カンパニーを相手取り訴訟を起こす構えを見せる者が現れる問題が発生した[27]
  • 2007年(平成19年)9月12日 - 香港ディズニーランドのメインゲート前にて香港の学生と労働運動家の組織SACOMが、労働者の権利保護を訴え納入業者に対するウォルト・ディズニー・カンパニーの行動規範違反に抗議を行った[28]
  • 2007年(平成19年)9月18日 - あるショーの座席をめぐり男性2人の殴り合いの喧嘩が起こり、ショー開始時刻を30分遅らせて行った。
  • 2007年(平成19年)9月27日 - 「ディズニー・オン・パレード」を行っていた途中に『ディズニーが中国の労働者を搾取している』と書かれた横断幕を掲げるなどをした男性2人が現れ、パレードの進行を妨げる事件が起こった。香港ディズニーランド側の広報担当者によるとこの二人は同年9月12日に起きた事件に登場したSACOMのメンバーであり、警察は公共の秩序を乱した疑いで逮捕した。(その後保釈された。)

関連項目

脚注・出典

外部リンク

Loading related searches...

Wikiwand - on

Seamless Wikipedia browsing. On steroids.

Remove ads