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『幻影異聞録♯FE』(げんえいいぶんろくシャープエフイー)は、アトラスが開発し[2]、任天堂より2015年12月26日に発売されたWii U用ロールプレイングゲーム[10]。
ジャンル | ロールプレイング |
---|---|
対応機種 |
♯FE Wii U[1] ♯FE Encore Nintendo Switch |
開発元 | アトラス[2] |
発売元 | 任天堂[3] |
プロデューサー |
高田慎二郎 山上仁志 |
ディレクター |
平田弥 石田栄司 安藤佳織 |
音楽 |
エイベックス、油井誠志(音楽プロデュース、振り付け)[4] 藤澤慶昌(音楽)[5] |
美術 |
矢野文崇(アートディレクター)[6] toi8(キャラクターデザイン) CyDesignation、皆葉英夫(ミラージュデザイン)[2] |
シリーズ |
ファイアーエムブレムシリーズ 女神転生 |
人数 | 1人[7] |
メディア |
♯FE(Wii U) ♯FE Encore(Switch) パッケージ[8][9] ダウンロード[7][9] |
発売日 |
2016年6月24日[11] ♯FE Encore(Switch) 2020年1月17日 |
対象年齢 |
♯FE(Wii U) ♯FE Encore(Switch) CERO:B(12才以上対象)[10][12] |
コンテンツアイコン | セクシャル[7][13] |
ダウンロードコンテンツ |
♯FE(Wii U) オリジナルコスチューム(有料) サポートクエスト(有料)[14] |
デバイス |
♯FE(Wii U) Wii U GamePad[注 1][7] Wii U PROコントローラー[7] ♯FE Encore(Switch) Joy-Con(2本持ち)[9] Joy-Conグリップ[9] Nintendo Switch Proコントローラー[9] |
売上本数 |
♯FE(Wii U) 3万2,896本(2016年1月)[15] ♯FE Encore(Switch) 2万8,880本(2020年2月)[16] |
その他 | Encoreは欧米版をベースとした移植 |
2020年1月17日、欧米版をベースとして、新規楽曲や新規シナリオなどを追加した、Nintendo Switch向けの移植版『幻影異聞録♯FE Encore』(げんえいいぶんろくシャープエフイー アンコール、英題:Tokyo Mirage Sessions #FE)が発売された[17]。
『真・女神転生シリーズ』や『ペルソナシリーズ』などを手掛けるアトラスとインテリジェントシステムズの「ファイアーエムブレムシリーズ」のコラボレーションによる完全新作RPG[10][2]。開発のアトラスが得意とするファンタジーと日常が合わさった現代劇に『ファイアーエムブレム』の要素が注入された作品で、東京・渋谷、原宿などが舞台となっている[18][19]。主人公は現代と異世界を行き来し、現代では「芸能界」で活動するのに対し、異世界「イドラスフィア」ではミラージュと命をかけた戦いに挑む[2]。
ゲーム内で使用されるキャラクターソングや振り付けはエイベックス 油井誠志が全面プロデュースを行っており[20]、発売に先駆け『Wii カラオケ U』でも配信されているほか[21]、特別版パッケージにはスペシャルボーカルセレクションCDも同梱[22]。また、2016年5月には出演声優によるライブ『幻影異聞録#FE PREMIUM LIVE ~エンタキングダム~』が開催された[23]。
Switch版である『幻影異聞録♯FE Encore』では、新規楽曲と共に追加シナリオ「EXストーリー」を実装。ハードの制約上困難だったグラフィック表現を盛り込んだショートストーリーが楽しめる。
また、バトル時のローディング時間短縮やバトル中のセッション攻撃演出を短縮するスキップ機能も搭載。今までNPCとして登場していたチキ、志摩崎舞子、バリィ・グッドマンがセッション攻撃に参加する「飛び入りセッション」を新システムとして追加している。
さらなるやりこみ要素として新難易度「Lunatic」を追加。一度選択すると他の難易度と違い難易度変更が出来なくなる代わりに、新規のゲーム内実績も追加されている。
ストーリーをクリアし、クリアデータを引き継いでゲームを始めると主人公・蒼井樹をパーティから外してプレイが可能になる。これに伴い女性のみでの編成が可能になるためそれに合わせたゲーム内実績も実装。またゲーム内で織部つばさにメガネ着用の有無を選択できる機能も追加されている。
海外で発売されたWii U海外版である『Tokyo Mirage Sessions #FE』をベースにしているため、欧米文化における規制が適用されており、日本版とストーリーの一部に差異が見られる。これに伴いマップの装飾・一部台詞の変更とともに有料DLCだった水着衣装と付属のミニシナリオは実装されていない(織部つばさのアドリブセッション内の水着のみ内容の都合続投。しかし衣装の細部に変更が見られる)。その他既存衣装の露出度が抑え気味になっている。当初、公式サイトでは日本版の画像を流用してしまい、後日「北米版をベースにしているため内容が異なる」として謝罪。あらかじめダウンロード済みの希望者へ購入代金の返金を行う騒動に発展した。
『ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣』が出典のキャラクターは、マルス・ナバール・オグマはOVA版『紋章の謎』と同じキャストが、それ以外はOVAと異なる声優が声を担当している。
きっかけは2010年頃、任天堂側の本作ディレクターである安藤佳織が本作の企画を立案している。当時安藤は『ファイアーエムブレム』シリーズのコラボレーション案を構想しており、最初に本シリーズと『ポケットモンスター』シリーズとのコラボ案をプロデューサーの山上仁志を通しプレゼンしたが、こちらは当時既に『ポケットモンスター』シリーズとのコラボレーションタイトル『ポケモン+ノブナガの野望』の開発が進んでおり[64]、その一週間後に安藤が再提出した企画が本作となる。
山上と安藤、アトラスの高田慎二郎は当時既に『いつでもプリクラ☆キラデコプレミアム』を通し仕事をしており、その時にも共同開発の打診を行っていたが、アトラス側の開発ラインがなかったために本作の企画は一度凍結する。2012年頃、アトラスの平岡直人取締役から連絡が入り、「開発ラインが空き、スタッフもやりたいと言っている」との流れから実開発の運びとなった[65]。また本作のコラボ共同開発は2013年1月23日に放送されたNintendo Direct内において岩田聡が「Wii Uでのソフト開発規模が増大し今までの任天堂のゲーム制作体制のみでは充分なソフトを準備出来なくなり、今作はそれに対する新たな取り組み」と明かしており、今作の発表以降ゼルダ無双などの他社とのコラボレーション作品や他社ソフトが増加することになる。
同上のNintendo Direct内において、『真・女神転生 meets ファイアーエムブレム』という内容で発表された[66]。この初報の際にはまだ何を作るか決まっていなかったため、コラボレーション発表のみ行う形となった[65]。長らく続報がなくプロデューサーの山上がE3の席などで言及するのみだったが[67]、2015年4月のNintendo Directにて正式に発表された[68]。『デビルサバイバー2』の開発が終わった頃から企画が練られていったという[69]。また、山上は長い間現代版『ファイアーエムブレム』を作りたいという構想を持っていたと発言している[70]が、単純な「ファイアーエムブレムのキャラが現代に転生した」という案はスタッフ側で棄却されている[71]。
コラボレーションの内容について、プロデューサーの高田曰く「どこまで『ファイアーエムブレム』のモチーフを取り入れるべきか悩んだが、オリジナルに準じた作品であればアトラスが手掛ける意味がないため、自社の強みを活かした作品にすべき」との結論に至ったのだという[72]。実際、当初の企画では『ファイアーエムブレムシリーズ』と同様のシミュレーションロールプレイングゲーム(以下SRPG)とされていたが、アトラスが作る以上はアトラスが得意なRPGにすることになったという[69]。
最初はアトラスからは現代劇のSRPGとして企画を提出したもののその後は二転三転し、山上から「中途半端にFEに寄せるのではなく、チームの得意な分野を前面に出してください」というアドバイスを受け、アトラス側では「この世界観ならRPG」という結論を出し、ジュブナイルRPGとして再提案する[73]。この際に山上から「現代劇にするならば渋谷に降り立つペガサスナイトの姿が見たい」という意見が出て、この演出は以降本作においてPVなどでも象徴的に扱われている[73]。また芸能界を舞台にした点については「アトラス的な神話オカルトの解釈を入れるために検討を重ね、『ファイアーエムブレムの英雄たちの力を身に宿し戦う』という形で『神降ろし』を組み込んだ結果」と語っている[71]。
そういったこともあり、発売直前には「構想から5年、最初の構想と随分違うものになった。たくさんの人とアイデアに出会えた結果、満足できるものに仕上がった」と述べている[74]。
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