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Wii U GamePad

2012年に発売された任天堂のゲーム機のWii Uの付属するコントローラー ウィキペディアから

Wii U GamePad
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Wii U GamePad(ウィー ユー ゲームパッド)は、任天堂が開発・販売した据え置き型家庭用ゲーム機 Wii U の標準ゲームコントローラーである。Wii U 本体と一緒にWii U GamePadが同梱されている。色はホワイト(shiro)とブラック(kuro)が存在する。型名は「WUP-010」。

概要 開発元, 種別 ...
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概要

当初アメリカのゲームに関するイベント Electronic Entertainment Expo (E3)の中で発表された。当初はアナログコントローラーをスライドパッドとする予定だったが、スティック式(押し込みあり)のアナログコントローラーが採用された。さらにSELECT,STARTボタンの配置も変更された。

また Wii U の Miiverse のソーシャルネットワーク上の機能によって 当時の社長を務めた岩田聡はWii U GamePadの画面上の表示を「ソーシャルウィンドウ」と例え ゲームをプレイしていなくても接続を維持することが可能になった[4]

さらに任天堂はイベントの記者会見で「非対称ゲーム」と呼ばれるユーザーが別角度からの視聴が目的であることが明らかになった[5][6]

同時に任天堂は1台に付き同時に2台のWii U GamePadの接続を可能にすると発表したが理由により全てのソフトウェアで使用されることはなく、1台の Wii U 本体に付き1台のWii U GamePadのみがサポートされている。

Wii U GamePad には 6.2インチのディスプレイを搭載し両手で持つ構造となっている。ディスプレイにはテレビ画面上の映像やWii U GamePadのみでの映像が表示される。ソフトウェアによってはテレビ画面を必要とせずWii U GamePadのみで使用することが可能。任天堂はこの機能を「Off-TV Play」と呼ばれている[7]。また本体とは無線通信で行うため、接続ケーブルを必要としない。

Wii U GamePad とは別のゲームコントローラーとして Wii U PROコントローラー が存在する[8]

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開発と販売

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Electronic Entertainment Expo 2011で発表されたWii U GamePadの第2のプロトタイプ(図)

当初Wii U GamePadの1回目のプロトタイプでは、ディスプレイの左右に取り付けられている 2つのWiiリモコン と Wiiリモコン に接続されているアナログコントローラーが当初のプロトタイプだった[9]。同時に会社の工作室で複数台の試作品を3Dプリンターで作成しやすりがけを行っていた[10]

Electronic Entertainment Expo (E3) 2011での2回目のプロトタイプではアナログコントローラーをスライドパッドとし、START,SERECTボタンをHOMEボタンの左右に配置し入力操作系のボタンとタッチスクリーンを一体化させる形となった。

翌年の2012年に第3回目の最終形のWii U GamePadのプロトタイプを Electronic Entertainment Expo 2012 で発表[11]。3回目の最終形のプロトタイプではスティック式のアナログコントローラーを採用しSTART,SERECTボタンやマイクの配置が変更されやや大型化されている。さらにTVコントロールボタンが追加されている。

任天堂2012年Wii U 本体とWii U GamePadを同梱する形で発売をした。

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ハードウェア

要約
視点
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ブラック(kuro)

Wii U GamePadのタッチスクリーンは抵抗膜方式の6.2インチのタッチスクリーンを採用し、指や付属のタッチペン(スタイラスペン)などで操作が可能となる。さらにタッチスクリーンの左右にA,B,X,Yボタン,十字ボタンがある。 Wii U GamePadの上部には スティック方式のアナログコントローラー,Wii リモコン用センサー,インカメラ,L,Rボタンがある。背面には赤外線通信(受信)やZL,ZRボタンがトリガー式に配置。アナログコントローラーは押し込むことでボタンとして使用することが可能。また下部にはスピーカー,マイク,TVコントロールボタン,電源ボタン,近距離無線通信(NFC),充電用コネクター,外部拡張コネクターがある。外部拡張コネクターについてはコントローラーの周辺アクセサリーを接続するコネクター。USB変換ケーブルを使用する場合もある。また外部拡張コネクターに対する周辺機器が任天堂で販売されることはなかった。

使用方法

テレビ画面とWii U GamePadの画面を見ながら使用することが可能であり、ソフトウェアによってはWii U GamePadのみで使用することが可能である[14]。任天堂はこの機能を「Off-TV Play」と呼ばれている[7]。さらに人間工学に基づいたグリップなどによってWii U GamePadが持ちやすくなっている。

タッチパネルにはテレビ画面に表示されている映像やゲーム中はプレイヤーに関する情報などが表示される。一方でWii U GamePadが接続されているWii U本体でプログラム処理や映像出力、信号入力を行うため、屋外またはWii U本体の電波の範囲外の場所などWii U GamePadのみを使用することはできない仕様となっている。

クイックスタート画面

Wii U GemePad での Wii U の起動時に「クイックスタート画面」と呼ばれる直近に起動したソフトウェアやインストールが完了したソフトウェアが表示されすぐにソフトウェアを起動することが可能。

さらに Wii U の電源がオフになっている場合にWii U GamePadにお知らせが届き、自動的にタッチスクリーンやホームボタンのイルミネーションランプなどで通知される仕組みとなっている。この機能はバージョン5.5.0で実装された[15]

Wii Uメニューとわらわら広場

Wii Uメニュー でXボタンを押すことでソフトウェア選択画面とわらわら広場(英語:Wara Wara Plaza)をテレビ画面とWii U GamePadのタッチスクリーンで切り替えることが可能となる。

Wiiメニュー

この内容についてはWii U GamePadのみでの使用方法について説明する。

Wiiメニューを使用するには Wiiリモコン または Wiiリモコンプラスセンサーバーや場合によっては Wiiクラシックコントローラー が必要となる場合がある[16]

Wii U GamePad には Wiiリモコン の位置を認識するセンサー(センサーバー)が内蔵されており、Wii U GemePad のみでの使用が可能となっている[16]

このモジュールはバージョン4.4.0で実装された。

Wiiメニュー を使用している場合はWii U GamePadの全ての入力系操作やタッチスクリーンでの操作が無効となっている。さらに Wiiモード 中は Wii U 本体の電源のオフが無効になっている仕様である。

Wii U GamePad の電源ボタンを2回押すとWii U GamePadのみの電源がオフになる。

また Wii U の起動中にBボタンを長押しすることによって直接 Wiiメニュー へと移動することが可能[16]

TVコントロールボタン

Wii U GamePad がテレビリモコンとして機能する[17]

対応するメーカーのテレビを Wii U の本体設定で設定する必要がある[17]

近距離無線通信

Wii U GamePad の左下にある近距離無線通信(NFC)によって交通系ICカードによる金額追加や amibo に内蔵されているNFCタグによるソフトウェアとの連動が可能である[18]

Off-TV Play

テレビ画面を使用せずWii U GamePadのみで操作すること[7]

その他

Wii U 内蔵の特定のソフトウェアや機能ではWii U GamePadが必須な場合がある。

型名
WUP-010 (Wii U GamePad)
質量
約500グラム(Wii U GamePad)(バッテリー、タッチペンを含む)
寸法
縦133.4mm×横255.4mm×厚さ41mm(突起物を含まない)
価格
14,080円(税込み)(Wii U GamePadのみ)[19][20]
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バリエーション

Wii U PROコントローラー

概要 開発元, 種別 ...

Wii U PROコントローラー(ウィー ユー プロ コントローラー)とは任天堂が開発、販売した Wii U のゲームコントローラーである。

コントローラーにはタッチスクリーンが搭載されておらずテレビ画面のみでのプレイを可能としている。色はホワイト(shiro)とブラック(kuro)が存在する。一部のユーザーは「プロコン」と略称して呼ばれている。

概要

コントローラーは無線通信で行い、テレビ画面を使用せずにWii U PROコントローラーを使用することはできない仕様となっている。機能そのものはWii U GamePadとほとんど変わらずスティック式のアナログコントローラーや振動機能が搭載されている一方、近距離無線通信NFC)や各種センサーは搭載されていない。

型名
WUP-005(Wii U PROコントローラー)
質量
約203グラム(Wii U PROコントローラー)(バッテリーを含む)
寸法
横161mm×縦104.4mm×厚さ48.1mm(突起物を含まない)
価格
4,800円(税抜き)(Wii U PROコントローラーのみ)[21]
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JOYSOUND FESTA

概要 メーカー, 種別 ...

JOYSOUND FESTA(ジョイサウンド フェスタ)とは JOYSOUND が開発した業務用カラオケである[22]

Wii U 内蔵ソフトウェアの Nintendo×JOYSOUND Wii カラオケU をベースとし、付属のWii U GamePadを使用することによって選曲などが可能である[23]

その後 JOYSOUND は JOYSOUND FESTA2 (ジョイサウンド フェスタ ツー)を発売した[24]

概要

JOYSOUND FESTA は Wii U 本体内蔵の Nintendo×JOYSOUND Wii カラオケU を使用しており高い操作性、や音声、映像を実現している[23]。Wii U GamePad での操作は家庭用のNintendo×JOYSOUND Wii カラオケU とほぼ変わらず、Wii U GamePad や Wii リモコン での楽曲の早送り、巻き戻し、演奏中止などが可能である[22]

ネットワークに接続されていなくても予め楽曲をダウンロードと保存をしたりHDD内の楽曲データから再生することが可能[23]。また収納性、機動性(移動性)に優れており、本体(コマンダ)をキャスター付きの専用ラックに搭載することで移動が可能となっている[23]

任天堂は2023年6月30日に家庭用版の Nintendo×JOYSOUND Wii カラオケU をサービスを終了する予定[25]

型名
JS-FWP(JOYSOUND FESTAコマンダ)
質量
約14.5kg(JOYSOUND FESTAコマンダ)(電源コードを含む)
寸法
420(幅)×274(高さ)×380mm(奥行き)(JOYSOUND FESTAコマンダ)(突起物を含まない)
価格
1,280,000円(JOYSOUND FESTAコマンダ)[26]
電源・電圧
AC100V、50/60Hz
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その他

レイテンシー

通常は無線通信でやり取りをする際にレイテンシー(遅延)が発生する場合がある。しかし Wii U ではレイテンシーを極力少なく動作するようになっている[27]

またテレビ画面とタッチスクリーン間の表示遅延時間は1/60秒となっている[28]

Wii U における非対称ゲーム

非対称ゲームとは非対称な複数人のユーザーがゲームをプレイすることを指す[29]。例としてマルチプレイなどが挙げられる。またソフトウェアは Wii Party U などがある。

ソーシャルウィンドウ

ソーシャルウィンドウとは Miiverse のソーシャルネットワーク上の機能のことである。

任天堂はE3のプレゼンテーション映像で「ソーシャルウィンドウを通して世界中のリビングルームを繋げるマシン」と称している[30]。さらに「Wii Universe(ウィー ユニバース)」の考えも明らかになった[4]Miiverse の語源は「 Mii Universe(ミー ユニバース)」の造語である[4]

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Wii U GamePadプレイスタンド

出典:[31]

Wii U GamePad を立てかけるためのもの。充電用スタンドとプレイスタンドが存在する。セットでも販売されている。

型名
WUP-016(プレイスタンド)
WUP-014(充電用スタンド)
質量
約28g(プレイスタンド)
約80g(充電用スタンド)

脚注

外部リンク

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