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日本のOVA ウィキペディアから
『GUNDAM EVOLVE』(ガンダム イボルブ)は、2001年-2007年にかけてガンダムシリーズをモチーフに制作・発売された、一連の短編OVA作品の総称。
個々の作品は大きく分けて、ガンプラの特典用に制作された第一期『GUNDAM EVOLVE』と、テレビCMと店頭CMでの展開を目的とした第二期『GUNDAM EVOLVE../』(-ダブルドットスラッシュ)の2種類に区分される。
本作品は様々な理由で2Dアニメーションとして制作される事が多いガンダムシリーズを「新たな映像表現」で描く事を主旨としており、既存のガンダムシリーズの様々な1シチュエーションを、その時々の最新映像技術を用いて描いている。殆どの作品群が3DCGで制作されているのはこの主旨に沿った結果だが、“まず3DCGありき”で制作されている訳ではない。
本作品制作後、その映像表現はガンダムシリーズ等、様々なサンライズ作品にフィードバックされた。主な影響下にある作品としては同スタジオ製作の『SDガンダムフォース』、今西隆志が監督した『機動戦士ガンダム MS IGLOO』、富野由悠季が監督した『リーンの翼』など。また、劇場版『機動戦士Ζガンダム』のコロニー、艦船などのCGには本作品のスタッフを経験したクリエイターが関わっている。
本作の1〜5と6以降はガンダムシリーズにおける新たな映像表現を模索するという基本となるコンセプトこそ同じではあるが、別のものであるともいえる。6以降は比較的上記のように、質の高いクリエイターを輩出するという意味合いも込められているという。
『機動戦士ガンダム』より。一年戦争最終決戦地・ア・バオア・クーへ出撃する直前のアムロ・レイが過去を回想する。
回想シーンはTV版の映像を使っており、最後のハイパーバズーカを持ってホワイトベースから出撃しているシーンのみ新規に描く。現状ではシリーズ唯一の非3D作品である。
2001年5月の「静岡ホビーショー」にて上映された後、同年冬のMG(マスターグレード)プラモデル購入者へのキャンペーン特典DVDとして抽選で配布された。
『機動戦士Ζガンダム』より。ガンダムMk-IIとリック・ディアスによる宇宙空間での演習をメインに描く。
ガンダムMk-IIのムーバブルフレームの設定画はTV版ではなくPG(パーフェクトグレード)のCADデータがベースにされている。またMSの四肢動作による姿勢制御であるAMBACの描写が試みられている。
2001年11月発売のPGガンダムMk-II(白)の初回生産分の特典DVDとして初公開。
『機動武闘伝Gガンダム』より。ゴッドガンダムの演舞とライジングガンダムとの格闘シーンを描く。
作中のMFの動きは原作の設定に基づき、JAEの山田一善演出による演舞をロトスコープしたデータが用いられている。
「EVOLVE 1」の項にて記したした2001年冬にマスターグレードプラモデル購入者への特典として抽選配布されたDVDにて公開。
『機動戦士ガンダム0083』より。ジオン残党に襲撃されたラビアンローズの防衛戦をメインに、原作でコウ・ウラキが搭乗する以前のガンダム試作3号機(デンドロビウム)の活躍を描く。
本作のステイメンはPスペックと呼ばれるコア・ブロック・システムを有する物である。また、同じく登場するデンドロビウムは原作のメカニックデザイナー・カトキハジメによって新たにリファインされている。
2002年3月発売のHGUCガンダム試作3号機デンドロビウムの初回生産分の特典DVDにて初公開。
『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』より。νガンダムとα・アジールとの戦闘を描いた作品。それまでの3DCG作品と違いCGとセル画を合わせる手法で描かれた。
本作は数多く製作された本シリーズ中において、唯一ガンダムの生みの親である富野由悠季がストーリーを書き下ろした“特別版”と言うべき作品である。“映画版にのっとる必要はない”とのコンセプトで作られた本作からは後年製作された劇場版『Ζガンダム』の萌芽を感じ取る事も出来る。
2003年9月にローソン限定予約販売作として発売されたDVD「GUNDAM EVOLVE +」にて初公開。
本シリーズはバンダイホビー事業部の商品のプロモーションのため重点商品のTV-CMとしてダイジェスト版を公開、その際にノーカット版は模型店にて公開することを告知し、ユーザーの模型店への誘導を目的としていた。
../9、15については模型店店頭での公開は行わずDVDにて初公開となっている。
『機動戦士ガンダムSEED X ASTRAY』より。1/144HGハイペリオンガンダム及び同・ドレッドノートガンダムのプロモーションとして、ドレッドノートガンダムが幽体離脱するように出現したXアストレイと交戦する様を描く。
2004年10月よりダイジェストが公開、その後12月よりフルバージョンが公開された。
『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』より。1/100MGウイングガンダムゼロ(EWver.)のプロモーションとしてTVシリーズと『Endless Waltz』の間の期間におけるウイングガンダムゼロのパイロット、ヒイロ・ユイの新たなる任務を描く。ガンダムエーススペシャル」Vol.2に白石琴似によるコミカライズ『WING ZERO / RISING AGAIN』が掲載。
2004年12月よりダイジェストが公開、その後2005年1月よりフルバージョンが公開された。
『機動戦士ガンダムSEED』より。1/60PGストライクガンダムのプロモーションとして砂漠のザフト基地に現れたストライクガンダムの大立ち回りを描く。キットに付属する平井久司新規デザインの装備グランドスラムも登場する。
2004年11月よりダイジェストが公開、その後2005年2月よりフルバージョンが公開された。
『機動戦士Ζガンダム』より。『ガンダム新体験 グリーンダイバーズ』の後日談的作品。グリプス戦役中、未だ知られざる「ホワイト」「グレイ」「レッド」のコードネームを有する“3機のΖガンダム”の戦いを描く。作中では直接的に人物名を出さず、意図的にコードネームで呼称しているが、「白」・「狼」・“赤いΖガンダムには当初「ジョニー」と呼ばれる人物が搭乗予定でユニコーンのマーキングがされている”など、MSVのキャラクターを思わせる描写がされている。
CM、および店頭公開はなし。2006年10月27日発売のDVD「GUNDAM EVOLVE../Ω」にて初公開。
『機動戦士ガンダムΖΖ』より。メインラインナップを『ガンダムΖΖ』に据えていたコレクションフィギュア製品「ガンダムコレクション第10弾」のプロモーションとしてテレビシリーズ後、木星に旅立ったジュドー・アーシタが遭遇した事件を描く。
CM版では「ΖΖガンダム×キュベレイ 再び!」とテロップが打たれ、両者が対決するかのような正式版とは異なったイメージとなっている。
2004年12月よりダイジェストが公開、その後2005年7月よりフルバージョンが公開された。
『機動戦士ガンダム』より。1/100MGボールVer.Ka、1/144HGUCGアーマーのプロモーションとして終戦直後のア・バオア・クーで一戦士が遭遇した、戦争の残酷な真実を描く。本作にはペガサス級ブラン・リヴァルに搭載されていたG3ガンダムをGブルとして運用する描写があり、『GUNDAM THE RIDE』のその後が垣間見られる部分がある。
2005年1月よりダイジェストが公開、その後4月よりフルバージョンが公開された。
『機動戦士Ζガンダム』より。1/100MGリック・ディアス(クワトロ用)、1/200HCMproリック・ディアス、1/1700EXモデルアーガマのプロモーションとしてクワトロ・バジーナが、かつての自分“赤い彗星”と対峙する姿を描く。
2005年1月よりダイジェストが公開、その後3月よりフルバージョンが公開された。
『機動戦士Ζガンダム』より。1/144HGUCマラサイ、1/144HGUCガンダムMk-II+フライングアーマーのプロモーションとしてエゥーゴのジャブロー降下作戦を阻止する為に出撃したティターンズのMSパイロットの心中を描く。
CM版ではジャブロー降下シーンを描くに留まるが、正式版ではストーリー仕立てになっている。
2004年1月よりダイジェストが公開、その後2005年5月よりフルバージョンが公開された。
『SDガンダムフォース絵巻 武者烈伝 武化舞可編』に登場する烈火武者頑駄無の設定を大幅に変え、一式まさとによるリデザインを加えたうえで登場させたもの。武者頑駄無が旅先で出会った少年達と交流を深めることから始まるストーリー。その後に休憩していた茶屋において魔殺駆の軍団が現れ、そこから刀と巻物を巡る争いが始まる。
映像を制作した鈴木健一が以前関わった「SDガンダムフォース」の経験が生かされた作品。武者頑駄無は「頑駄無大将軍(頑駄無異歩流武版)」としてキット化もされた。後日談としてコミックボンボンの読みきりで「頑駄無大将軍 頑駄無異歩流武版 光の鎧編」が描かれSD戦国伝 武者七人衆編の武者荒烈駆主へと受け継がれる事が示されている。
2005年2月よりダイジェストが公開、その後6月よりフルバージョンが公開された。
『機動戦士ガンダム』39話「ニュータイプ、シャリア・ブル」より。ガンダムを始め、登場する全機体のデザインが大胆にアレンジされている。
2007年1月26日発売のDVD「GUNDAM EVOLVE../Α」にて初公開。
「GUNDAM EVOLVE MONTHLY THEME SONG 1 October-November」 | |
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東野純直/CHINO の シングル | |
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レーベル | ビクターエンタテインメント |
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「GUNDAM EVOLVE../MONTHLY THEME SONG February-March」 | |
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辻本祥子/川上次郎 の シングル | |
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レーベル | ビクターエンタテインメント |
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