中田譲治

日本の男性声優 ウィキペディアから

中田 譲治(なかた じょうじ[注 1]4月22日[1][2][4][8] - )は、日本声優俳優東京都出身[1][2][3]大沢事務所所属[4]

概要 なかた じょうじ中田 譲治, プロフィール ...
なかた じょうじ
中田 譲治
プロフィール
愛称 ジョージ
性別 男性
出身地 日本東京都[1][2][3]
誕生日 4月22日
血液型 A型[2]
職業 声優俳優
事務所 大沢事務所[4]
公式サイト 中田 譲治 – 大沢事務所
公称サイズ(時期不明)[5]
身長 / 体重 175[2][6] cm / 65 kg
声優活動
活動期間 1980年代 -
ジャンル アニメゲーム吹き替えナレーション
デビュー作 パイロット(『蒼き流星SPTレイズナー』)[要出典]
俳優活動
活動期間 1970年代 -
ジャンル テレビドラマ映画
デビュー作 役名なし(『七人の刑事』)[要出典]
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声優としての代表作は、『巌窟王』(モンテ・クリスト伯爵)、『ケロロ軍曹』(ギロロ伍長)、「Fateシリーズ」(言峰綺礼)[6]

来歴

要約
視点

桐朋学園演劇科卒業[1][9]エヌ・エー・シー[1][10]賢プロダクション[11]、ドリームコーポレーション[12]を経て、大沢事務所所属[4]

学生時代

高校生の頃は根暗であり、人とコミュニケーションを取ることに苦手意識があり、アルチュール・ランボー坂口安吾を愛読しているような学生だった[13]

高校卒業後は母1人、子1人の家庭であり、経済的に余裕があったわけではなかったため、就職して「親の面倒を見なければ」と考えていたという[13]

学生時代は友達が少なかったと言い、大学入試(法学部)を公園で弁当を食べていて失念していた。そして、勉強が好きではなかったこと、演劇の世界がカッコよく見えたことから翌年には演劇科を受験したという[13][14]。芝居の経験はそれまでなかったという[13]。あの時、普通の大学に通っていれば、会社勤めをし、給料をくれる暮らしをし、定年で隠居していたかもしれないと語ってる[13]

キャリア

俳優として

桐朋学園短期大学部で演劇を学び[13]、テレビの時代劇刑事ドラマ特撮ドラマなどでキャリアを積んだ[15]。養成所卒業後は、劇団に入団して演劇を続けていこうと考えていたが、劇団の試験に落ち、それをきっかけに気持ちが変わり劇団の道は断念[13]。知り合いに誘われて芸能プロダクションに所属、マスコミの仕事に進んだという[13]

デビュー間もない頃の1979年NHK大河ドラマ草燃える』の仁田忠常役で初レギュラーを獲得し[15][16]フジテレビ系列で放送された『手錠をかけろ!』には二枚目の若手刑事・寺泉役でレギュラー出演した。1980年代からは強面の悪役俳優として活躍。チンピラ、ヤクザ、殺し屋、凶悪犯などの役をさまざまな作品で演じ、特撮ドラマでは悪の大幹部役を演じた。

声優として

その後舞台に一緒に出演していた野村道子に「譲治もよかったら声の仕事やってみない?」と声をかけられて賢プロダクションに所属[11][13]。このことについては2021年時点では野村に恩を感じているという[13]。賢プロ所属後、しばらくは内海賢二の仕事に付いて回っていた[13]。内海が午前中に映画予告ナレーション、次にCMナレーション、その後はアニメの収録、最後に外画の吹き替えをして、物凄い量の仕事をしていたことを間近で見られたこと、良い車に乗って、お洒落な服でスターの雰囲気で声、芝居も唯一無二の個性を持っていた内海を見ながら声優の仕事を覚え、時々は演じる仕事も振ってもらっていた[13]。このことを中田のようなキャリアの人物は「やっていけなかったかもしれない」と振り返っている[13]

しばらくは映像の事務所と声の事務所の両方に所属して、どちらを選ぶか迷っている時期もあった[13]。映像の仕事では、1週間スケジュールが空いて相手に丸投げできるような状態ではないと決めてもらえず、他の人物に仕事が行ってしまうこと、声の事務所に仕事が来ていた時に映像の事務所に電話して、スケジュールが押さえられているかどうかを確認し、声の事務所に折り返して二度手間が掛かっており、声の仕事が忙しくなっていた時に「これはもう、どちらに専念するか決めてもらえないか」と事務所から言われ、映像の仕事と声の仕事の源泉徴収票の額面を比べて「よし、声の仕事をしよう!」と決める[13]。実写の役者として、「こういう役どころだったらいけるんじゃないか?」という確固たるものがなかったといい、演じることは好きだったが、舞台だけ、映画だけ、テレビだけ、声の仕事だけといったこだわりはなく中田自身は「どんな形でもいいから演じる仕事があって、生活が安定して、自分のペースでやっていけるならなんでもいい」と感じていた[13]。舞台、映画に命を捧げるといった強い気持ちはなく生活基盤がないと、時間に追われ、磨くこともできないのが心配だったという[13]

その後、大沢事務所のキャスティングマネージャーの人物に何度かお世話になっていくうちに誘われ、可能性にかけてみようと移籍し、1990年代以降は声優活動に仕事の主軸を移した[8][17]。しばらくはナレーション、CMの仕事を生業して、1993年ごろに『機動戦士Vガンダム』のナレーションなどでアニメ、外画の吹き替えの声優の仕事が増える[17]。役名付きでの初レギュラーは1994年の『BLUE SEED』のムラクモとなる[17]。『BLUE SEED』の音響監督の若林和弘を声優としての「生みの親」として挙げており、「声優とはこういう風にやっていくものなのかな?」と教えてくれたという[17]。そこで色々と教わったあとに、『天空のエスカフローネ』ではオーディションから引っ張ってくれて、若林の作品で、声優としての仕事の仕方を、きちんと教わった気がしていたという[17]

人物・特色

要約
視点

役柄としては数多くの渋くてかっこいいキャラクターを演じている[13]

特技は乗馬[1][2]ジャズダンス[1]テニス[2]野球[2]

座右の銘は「解体。そして再構築」であると雑誌のインタビューで答えている[14]

山崎たくみとは仲が良く、多くの作品で共演したりしている[18]

2024年10月、本人に無断で学習・生成される生成AI音声や映像に反対する有志の会『NOMORE 無断生成AI』に参加した[19]

出演作品との関係

スーパー戦隊シリーズ
中田本人のインタビュー[9]によると『超新星フラッシュマン』のサー・カウラー役に中田を推薦したのは『Gメン'75』で付き合いがあった監督の長石多可男であったという。しかしオファーを受けたものの出演を受諾するか悩み、メタルヒーローシリーズ巨獣特捜ジャスピオン』に出演した友人の高畑淳子に相談したところ、「本当に面白い。絶対にやるべき」と言われたため出演を決意したという。長石は続く『光戦隊マスクマン』でゲスト声優、『超獣戦隊ライブマン』でもレギュラーで中田を起用している。『海賊戦隊ゴーカイジャー』の第30話では当時は助監督だった演出担当の渡辺勝也の希望により、この回に登場するザイエンの声を担当した[20]
ロードス島戦記』の登場人物「傭兵王カシュー」はイラストを担当した出渕裕のデザインであるが、元となっているのは出渕がキャラクターデザインを行い、中田が演じたサー・カウラーである。テレビアニメロードス島戦記-英雄騎士伝-』では、中田が傭兵王カシューの声優を務めている。
鶴岡陽太の参加作品
音響監督の鶴岡陽太が参加する作品に出演しており、鶴岡を声優としての「育ての親」として挙げている[17]
HELLSING』ではアーカード役を演じ、オーディションではない形で選んでくれた役で、初めて自分のストロングポイントに気付かされた役だったが、その後、似たような役があまり来ないという[17]。2021年時点ではアーカード役のような側面がある役をもっと演じたい気持ちはあるが、なかなか巡り合えていないのが寂しいという[17]
オーディションで、鶴岡と監督の前田真宏が選んでくれた『巌窟王』ではモンテ・クリスト伯爵 / エドモン・ダンテス役を演じ、深夜帯放送の作品で、重厚な小説を2クールでアニメ化は、なかなか考えられないくらい挑戦的なことであったが、面白く見せてくれて、関わらせてくれた中田自身、作品もキャラも好きだという[17]。役者としては、「粗野ではなく、品が良く、貴族的で、知的な甘い声もできるんだ」といつもの中田と違う一面を見せることができたのがよかったという[17]
ケロロ軍曹
『ケロロ軍曹』ではギロロ伍長役を演じているが、出演作は深夜帯の作品が多く、その時は一般人に広く認知してくれるものではなかった[17]。そんな中で、『ケロロ軍曹』は子供向け番組で、放送枠も深夜ではなく、色々なイベントもあり、名前を広く認知してくれるきっかけという意味で重要な作品であった[17]。共演者も皆個性的で、いい人物たちばかりだったため、その中で7年もレギュラー出演できたのはありがたいことであったという[17]。ギロロ伍長はギャグあり、カッコいいアクションでの活躍あり、ヒロインとの恋愛の要素もあるが、中田自身はあの見た目で驚き、演じていた時は楽しかったという[17]。ちびギロロの声が平松晶子斎藤千和の声になっているため、時々レギュラー出演しているラジオ番組[要出典]では「譲治さん版ちびギロロ」の声を務めている[注 2]
TYPE-MOON作品
TYPE-MOON作品には同人時代からすべての作品に出演している[21](ただし、TYPE-MOONが直接関わっていない『真月譚 月姫』には出ていない)。TYPE-MOON作品でキャラクターデザインを手掛ける武内崇によると、中田はドラマCD版『空の境界』でわずかな台詞しかない役を演じるために当時同人作品だった『空の境界』を読破してきてくれたといい、『Fate/stay night』への中田の出演について「出ていただければ満足」「(中田の起用理由について)好きだから」と語っている[21]

出演

要約
視点

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ

1985年
1988年
1990年
1991年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
2020年
2021年
2022年
2023年
2024年
2025年

劇場アニメ

1987年
1994年
1996年
2000年
2001年
2002年
2003年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2015年
2016年
2017年
2018年
2020年
2021年
2022年

OVA

1986年
1989年
1991年
1992年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
2001年
2002年
2003年
2004年
2006年
2007年
2008年
2010年
2011年
2012年
2014年
2015年
2018年
2019年
2021年

Webアニメ

2015年
2018年
2019年
2020年
2021年
2024年

ゲーム

1994年
  • 鉄拳三島一八、リー・チャオラン)
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
  • 指極星(フェアト)※Win
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2012年
2013年
2014年
2015年
2016年
2017年
2018年
2019年
2020年
2021年
2022年
2023年
2024年
  • 百英雄伝(オルドリック[228]
  • 真・女神転生V Vengeance(ハヤタロウ)
2025年

ドラマCD

吹き替え

担当俳優

クリス・ノース
ヌーマン・アジャル

映画(吹き替え)

ドラマ

アニメ

特撮

1986年
1987年
1988年
1990年
1991年
1992年
2010年
2011年
2014年
2016年
2017年
2019年
2021年

ラジオ

※はインターネット配信

ラジオドラマ

ナレーション

イベント

テレビドラマ

1979年
1980年
  • 特捜最前線 第162話・第209話・第312話(1980年 - 1982年、ANB) - 横田、ミツオ、菊池正彦
  • Gメン'75 第265話 - 第355話(1980年 - 1982年、TBS) - 高橋、雄次、スリ被疑者、中野、赤崎の仲間、星野達三、五味
  • 新五捕物帳 第117話 - 第194話(1980年 - 1982年、NTV) - 和助、京助、伝八、文助
1981年
1982年
  • Gメン'82 第1話 - 第13話(TBS) - 天野、村瀬吾郎、内海竜二
1983年
1984年
1985年
1987年
1989年
1990年
1991年
1993年
2016年
  • 咲-Saki- 第2話(TBS) - ナレーション

映画

1980年
  • 背徳夫人の欲望(信一)
  • 鉄騎兵、跳んだ(植木修三)
  • 百恵の唇 愛獣(冬木和彦)
1981年
  • 愛欲生活 夜よ、濡らして(篠田竜夫)
1983年
  • 発禁・秘画のおんな(滝鎌次郎)
1984年
  • 蘭の肉体(カズ)
1985年
1990年
1991年

オリジナルビデオ

  • テクニカル・ヴァージン(1990年、にっかつ

CM

その他コンテンツ

脚注

参考文献

外部リンク

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