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アメリカ発祥のドーナツチェーン ウィキペディアから
ミスタードーナツ(英語: Mister Donut)は、ドーナツを主力とするアメリカ合衆国発祥のファーストフードチェーン。2024年現在、日本のダスキンが日本のほか台湾、インドネシア、フィリピン、タイ、シンガポールに店舗を展開している。略称は「ミスド」。
創業者はハリー・ウィノカー。ウィノカーはダンキンドーナツ(1948年創業)の創業者であるウィリアム・ローゼンバーグの義妹の夫であった。ウィノカーはローゼンバーグとともにダンキンドーナツを経営していたが、経営方針の違いから1956年に独立し、アメリカ合衆国マサチューセッツ州ボストンでミスタードーナツを創業した。1970年にインターナショナル・マルチフーズの傘下となり、全盛期にはアメリカ・カナダで550店舗を展開するまでに成長した。1990年にダンキンドーナツとともにバスキン・ロビンスの親会社だったアライド・ライオンズ(後のアライド・ドメク)に買収され、北米の店舗が一部を除きダンキンドーナツに転換されたことで事実上再統一された[1]。その後1994年にアライド・ドメク・クイックサービスレストラン(後のダンキン・ブランズ)が商標権を引き継いだ。
2005年にアライド・ドメクがフランスの酒業メーカーペルノ・リカールに買収されたのに伴い、2006年にダンキン・ブランズはカーライル・グループ、ベインキャピタル、トーマス・H・リー・パートナーズのプライベート・エクイティ・ファンド3社で構成されるコンソーシアムに売却された。その後、ダンキン・ブランズは2012年8月にコンソーシアムから完全に独立した[2]。
2020年10月31日にインスパイア・ブランズがダンキン・ブランズを113億ドルで買収すると発表した。同年12月15日に買収が完了し、現在はインスパイア・ブランズが(北米等における)ミスタードーナツの商標管理を行っている[3]。
日本国内では、1971年よりダスキンがミスタードーナツの運営を開始した。まったくの異業種である同社がドーナツ事業に進出したきっかけは、創業者の鈴木清一がフランチャイズのシステムを学ぶために渡米した際、ミスタードーナツを視察し、ハリー・ウィノカーに出会って意気投合したことに始まる[4]。ダスキンは1983年にはアジア圏におけるミスタードーナツの商標権並びに販売権を獲得[5]。以降、日本のミスタードーナツはケンタッキーフライドチキンやマクドナルドなどと同じく、日本国内で最も早い時期に営業を開始したフード系フランチャイズチェーンにして、日本最大規模のドーナツチェーン店として発展した。
一方、ライバルのダンキンドーナツも1970年から日本に展開していたが、1998年に日本から撤退した。そのため1990年代以降、アメリカのドーナツフランチャイズ市場ではダンキンが圧倒し、日本のドーナツ市場ではミスタードーナツが圧倒するという対照的な関係になっている[1]。
ロゴは、アメリカの創業者のハリー・ウィノカーがボウタイをした髭をはやしたコック姿を特徴的に図案化したものである。色は主に、オレンジと白が使われる。サブカラーとして茶色が使用される場合がある。店舗により、ボウタイとドーナツ(円)を組み合わせた上記ロゴを更に抽象化したものを用いている場合もある。
日本国内の店舗は、ドーナツを主力商品とするが、それ以外のさまざまな食品も扱うファストフード店として知られる。全店舗のうち直営店は少数で、大半の店舗がフランチャイズ店として運営される。
日本国内における運営会社は、大阪府吹田市豊津町に本社を置くダスキンであるが、ミスタードーナツ事業本部は隣の芳野町にある。
店舗名は「○○店」ではなく「所在地名(地名・施設名)+ショップ」となる。各店舗の店頭には、開店順に付けられた4桁のショップナンバー(店番)が表示されており、0001は大阪府箕面市にある箕面ショップである。開店当初の同ショップはダイエー箕面店の敷地内に存在していたが、同店の閉店による店舗取り壊しを経て復活している(詳細は#沿革および箕面市#特記事項を参照)。そういった経緯を経ていない最古参は長らく0002のイオン京橋店(大阪市都島区)内の京橋ショップであったが、同店の再開発による閉鎖に伴い、2019年9月30日に閉店した。現在では0008の福島ショップ(大阪市福島区)が移転を経ていない最古の店舗となっており、2022年9月4日からのリニューアル工事を経て2022年9月30日よりリニューアルオープンしている。
開業当初の1970年代から1980年代初頭にかけては、後年のスターバックスなどのシアトル系コーヒーショップを思わせるアメリカ文化や高級感を醸した店構えや広告宣伝戦略を採っていた。パッケージや景品のイラストには、当時人気の高かったイラストレーターのペーター佐藤や原田治を起用していた。
1980年代後半から2000年代初頭にかけては、好感度タレントで毎年上位に位置することの多いお笑いタレントの所ジョージのテレビCM起用、低価格メニューの拡充と宣伝での強調、未成年、特に女子をターゲットにデザインした景品キャンペーンの打ち出しなど、徐々に大衆化路線に転じていく。特に、バブル崩壊以降は、外食産業において吉野家などとともに低価格路線を採った代表的なものの一つとなった。
1992年から、日本の店舗では独自メニューとして「ミスター飲茶」の提供を開始した。飲茶メニュー登場時のキャッチフレーズは「サンフランシスコのチャイナタウンの飲茶」で、「桑港のチャイナ街」をアレンジしたCMソングを店内で流していた。飲茶メニューは現在も定番商品となっており、肉まんなどの点心、麺類やチャーハンなどを提供している[6]。飲茶メニューに加え、2017年からはパスタやホットドッグなどを加えた食事メニュー「ミスドゴハン」[7]も提供しており、モーニングセットやランチセットも設定されている。
2003年にはポン・デ・ケージョにヒントを得た新商品「ポン・デ・リング」を発売し、ヒット商品となった。ポン・デ・リングなどの商品にキャラクター「ポン・デ・ライオンと仲間たち」が設定されている。2013年にはポン・デ・リングの誕生10周年を記念して限定商品も発売された。
2000年代には、後述の不祥事により社長引責退任などもあった。フランチャイズによる全国展開を行っているが、2020年5月現在、新規フランチャイジーは募集していない[8]。
2018年3月、ミスタードーナツを中心とするダスキンのフード事業は2014年3月期から赤字が続いており、ドーナツのテイクアウト需要に偏っていることや、健康ブームから油で揚げたドーナツの需要自体が低迷していることから、イートイン需要を増やすために「ミスドゴハン」シリーズを拡充するとともに、2023年3月期までにミスタードーナツの全店舗1100店超をデザインや色調を統一してリニューアルし、改装が難しい店舗は移転や閉店も検討すると発表した[9]。
店舗デザインは全店統一ではなく数種類の系統がある。ダスキンでは「〇〇型店舗」と呼称している。前述のとおり、2018年より既存店舗の改装が進められている。
1990年当時は、主に郊外がロードサイド単独建物、都心部はビル内テナントで、フードコートタイプはほとんどなかったが、上野丸井ショップのようなショッピングビルテナント形態は存在した。
ドーナツ類は店内で手作りされている。
これとは別に、2013年ごろから、期間限定商品の原材料を使い切る目的で、「ファンシードーナツ」[注釈 3]という商品も不定期で発売している[51][50][52]。
たとえば、2023年3月にこのカテゴリから登場した「塩キャラメルフレンチ」は、期間限定ドーナツ向けだった塩キャラメルクリームをフレンチクルーラーの生地にトッピングしたものである[51]。また2023年3月から4月にかけて展開された「misdo meets 祇園辻利」シリーズ関連では、チョコドーナツに抹茶チョコレートをかけた「宇治抹茶チョコレート」など、複数のファンシードーナツが発売されたる[51]。
正月には福袋と福箱を販売している。福袋及び福箱には、値段相応の引換カードが入っているほか、その年のカレンダーや景品が入っている。中身は価格帯が同じものであるが、店舗によって異なる場合もある。また引換券と福袋用に作成されたオリジナルグッズや他業種とのコラボレーショングッズが入った福袋が発売される年もあり、この場合は価格や中身は全店共通のものとなる。店舗によってはキッズ用の500円の福袋もある(2009年は600円にて販売)。
この福袋は年末販売用と年始からの本来の販売用の2枠あって、店によってそれぞれ定数がある。このために年末に買えなかったとしても、年が明けると買える可能性がある。またこの販売方法のため、年始を過ぎても定数分が売れずに1月中は残っている場合もある。
2014年発売分までのドーナツ引換券は1枚ずつ切り離すタイプのもので、購入した店のみ有効であったが、2015年販売分からのドーナツ引換券は紙カード式となり、全国のショップ(出張販売時など一部除く)で利用可能となった。カード式への変更によってカードに記載のバーコード読み取りで個数を管理しており、使用時に残個数がわかるようになっている。有効期限は従来の3月末までと変わっていない。
1985年から2006年、および2014年以降、不定期で配布されている。
かつてはスクラッチ式のポイントカード「ラッキーカード」で点数を集めてグッズと交換するというシステムであったが、後にカードを10枚集めて商品と交換するシステムに変更された。カードをもらえる条件は300円、400円で1枚など、イベントによって条件が異なった。その上、スクラッチ式の末期まではその購入した店でしかポイントは有効にならず、ラッキーカードにショップ名やショップナンバーが印刷され区別されていたが、末期になると一部の県を除いてほぼ全国共通でポイント利用できるようになった。この時期のグッズには原田治のイラストが描かれたものが多い。
ポイントカード導入に伴い「ラッキーカード」は廃止されたが、2010年の開業40周年には記念としてスクラッチカードが「復活!!ラッキーカード2010」として復活した。内容は2箇所の削ったところに書いてある点数(3・5・40・150ポイント)をミスドクラブカードにポイントを付与するというもので、600円購入毎に1枚もらえる。これは100円セールをしない時期に何回かに分けて行われた。また2012年にはスクラッチ式で点数を集めてグッズがもらえるキャンペーンが実施された。
ポイントカード廃止後、2014年から配布が再開した。再開直後の1月と3月には「揃えてスクラッチ」として、600円で1枚カードが貰えて、6箇所のマスクの中から3箇所を削り、絵柄が揃うか揃わなかったカードを規定枚数集めると、グッズやドーナツと交換できるシステムとなった。この際のカードは発行店のみ有効であった。同年5月以降のキャンペーンでは300円で1枚貰えるカードを規定枚数集めるものに変更され、ポイントカードサービス開始前と同様となった。なおこの際のカードは発行店のみ有効であったが、7月キャンペーンより全店共通となった。
2006年9月1日に東北6県、12月1日から全国でスタートし、2013年9月30日に終了したサービス。
100円で3ポイント加算されるポイントカード「ミスドクラブカード」を発行している。ポイントカードの有効期限は初回利用日から1年間で、その1年の間に購入しても期限は延長されない。基本はドーナツが描かれているカードを発行しているが、キャンペーンなどの期間限定で異なる柄のカードも枚数限定で発行している(発行は新規のみで、既にあるカードから引継ぎ使用はできない)。ポイントカードは全国共通で使用できる。有効期限が過ぎるとポイントはすべて無効となり、次回来店時に新たに20ポイントが加算され、ポイントカードはその日から1年間有効となる。有効期限内にグッズ交換できる50ポイント以上貯められる見込みがなく、商品を購入してもポイントが消滅しそうなときは、有効期限の到来前に残りポイントをゼロにクリアした上で、更新20ポイントと当日購入商品分のポイントを加算してもらうこともできる。この場合は新たな有効期限はその日から1年となる。
ポイントを貯めることによって、ドーナツ(50ポイント、対象外商品あり)やドリンク(100ポイント、対象外商品あり)、プレミアムグッズ(50ポイントから各種)と交換できる。当初はグッズ交換か値引き(100ポイントで100円引き)だったが、値引きはドーナツ・ドリンクとの交換サービス開始に伴って廃止された。間違えてポイントカードを2枚以上作ってしまった場合でも、ポイントを1枚のポイントカードにまとめることはできない。ポイントカードを忘れた場合は「ポイントカード忘れレシート」が発行される。これを発行後90日以内にレシート発行店に持参すればポイントを加算できる(レシート発行店以外の店舗では加算できない)。
サービス終了後はポイントカードの有効期限最終日まで、それまで貯めたポイントの清算のみに使用できた。なお50ポイント未満である場合は1ポイントにつき1円で商品購入の割引、または日本赤十字社、ダスキン愛の輪基金への募金に利用することができる[53]。
終了後に一部店舗では新たにスタンプカードを発行している。これは300円でスタンプを1つ押されて、6つでドーナツ、12個でドリンクと交換できるもので、発行店のみ有効のものと県単位で共通に利用できるもので、有効期限が固定されていた。
2014年10月1日より楽天のRポイントカード(2015年11月以降は「楽天ポイントカード」)を導入し、2019年11月11日よりdポイントを追加で導入した。楽天ポイントカードに関しては独自デザインのカードが配布されている。
支払いには現金の他に、「ミスタードーナツ商品券」(1枚500円。額面金額以下の決済の場合はお釣りが出る)、プリペイドカード「ミスタードーナツカード」が使用可能。
また多くの店舗で2015年春頃までにPOSレジ連動のカードリーダーの導入を完了しており、それらの店舗では楽天Edy・交通系電子マネー[注釈 4]・WAON・iD・nanacoが利用できる。連動カードリーダーが設置されていても、イトーヨーカドーやアリオ内の店舗はWAONだけは使えない、イオングループの店舗内ではnanacoだけは使えないなど例外もある(店舗によってイオンの端末、連動カードリーダー、両方設置して種類毎に使い分けなど運用が異なる)。
POSレジ連動カードリーダー未設置店舗でも、駅施設内やショッピングセンター内などの店舗では施設内店舗共通で使える電子マネーなどが使用可能な場合がある。一例として、駅ナカ店舗では交通系電子マネー、イオンモール内店舗ではWAON・交通系電子マネー・iD・QUICPayが使える。商業施設内の店舗では、その核店舗となるスーパーの商品券(イオンモールでイオン商品券やダイエー商品券など)が使えることもある。
nanacoポイントは、現在はミスタードーナツの対応店舗は200円(税込)ごとに1ポイントに統一されている。イトーヨーカドーやアリオの店舗内では連動カードリーダー導入後もそれまでと同じ100円(税込)ごと毎に1ポイントとなっていたが、2019年7月よりイトーヨーカ堂側のサービス見直しに伴い、他のテナントと同様に200円(税込)ごとに1ポイントに変更された。
WAONは、店舗によりWAONポイント/WAON POINTのいずれが加算されるか異なり、連動端末の場合はWAONポイント(常時平常倍率)が加算され、非連動端末の場合はSCごとに変倍企画の実施日やWAONポイント/WAONPOINTのどちらが加算されるかが異なる。その点についてはコメダ珈琲店やココ壱番屋、ライトオンなども同様の扱いである。ポイント変倍特典はイオン専門店用の非連動カードリーダーを導入している店舗のみ適用される。ただし非連動でもPM物件などでSC全体が変倍特典に参加していない場合は適用されない。
鉄道会社のポイントサービス(Suicaポイント、J-WESTポイント、μstarポイント、SUGOCAポイント、nimocaポイントなど)はおおむね非対応であるが、駅ビルなどでは対象の場合もある。
QUICPayは一部の店舗でしか対応していない。ただしSC内の店舗だけでなく、愛知県名古屋市の黒川ショップなど単独店でも導入している店舗も存在する。
クレジットカードは一部店舗(SC内店舗が中心)のみの対応である。電子マネーのチャージは全店舗で非対応である。
2015年1月より、ミスタードーナツ全店で使える繰り返しチャージ可能なプリペイドカード「ミスタードーナツカード」を発行している。
現金で500円単位で20000円までチャージ可能で、残高の上限は30000円。プラスチックカードにはギフト用の封筒も用意されており、贈答品としての利用も想定されている。プラスチックカードの他に、スマートフォンアプリ版(Android・iOS)が用意されている。
毎月10日・20日・30日には3000円以上のチャージで2%のボーナスが付与される他、半年間でのカード利用額が一定に達すると、220円未満のドーナツ・パイ1つと交換できる「VIPチケット」がレジから発行される。
広告・広報については現在、東京キー局を中心にスポットなどでテレビCMを流している。
以前はラジオでも、文化放送でスポンサーとなる番組を放送していた(ダスキンのCMに出演していたさだまさし関連の番組提供や土居まさる→中田秀作のラジオディズ、加山雄三パーソナリティーのラジオ番組など)。
ポン・デ・ライオンとは、ミスタードーナツのマスコットキャラクターである。2003年に発売されたポン・デ・リングをモチーフにしたキャラクターで、2004年1月に放送されたテレビCMでデビューした[54]。
オリジナルキャラクターを作ろうという動きはポン・デ・リング誕生以前からあったものの、なかなか具体案が出なかった[54]。そのさなかにポン・デ・リングが発売され、同製品をモチーフにした「ポン・デ・ライオン」を考案したところ即決で採用された[54]。
ミスタードーナツ初のオリジナルキャラクターで、登場した直後から好評で、すぐにグッズ展開をした[65][注釈 5]。
このキャラクターはテレビCMがきっかけで人気を博した[54]。2004年から伊藤有壱が手がけたテレビCMが放送された[66]。伊藤有壱によれば、ポン・デ・ライオンのデザイン原案はミスタードーナツCMチームの広告代理店のプランナーが作成したもので、伊藤はアニメーション化する際に「造形、立体のデザインとアニメーションディレクション」を担当したという[67]。
ポン・デ・ライオンのデザイン原案は、当時、広告代理店の電通でアートディレクターをしていた堀内弘誓(ホリデー)である[68][69][70]。
キャラクター設定は、ライオンのたてがみ部分がポン・デ・リングとなっており、お腹が空いたときはたてがみを外して食べて元気になり、食べ終わるとしっぽからまた新しいたてがみが出来上がるというものである[71][72]。
2006年、ミスタードーナツにポイントカード「ミスドクラブ」が導入されたさいには、交換商品として「ポン・デ・ライオン」のぬいぐるみが人気となった[73]。
2012年5月には東京スカイツリータウン内の東京ソラマチ1階に「ポン・デ・ライオン・パーク」がオープンし、限定の「ポン・デ・ライオンドーナツ」が販売された[74]。10月からは「フレンチウーラードーナツ」も発売された[75]。「ポン・デ・ライオン・パーク」は2017年6月に閉店した[76]。
2014年夏、大阪のイトーヨーカドーあべの店と、JR京都駅ビルに、ミスタードーナツと同じダスキングループが運営するアイスクリームパーラー「ICE DE LION」がオープンした[77]。店名と同じアイス・デ・ライオンというキャラクターもあり、ポン・デ・ライオンとは友達という設定である[77]。「ICE DE LION」は2020年2月25日に最後の1店舗だったニトリモール枚方店が閉店した[78]。
2014年7月からカルピスとのコラボキャンペーン「ポン・デ・ライオン変わるんグラス&マドラー2014キャンペーン」を実施した[79]。
2017年2月よりサンリオのハローキティ、ポムポムプリンとのコラボレーショングッズを販売した[80][81][82]。10月、バンプレストよりぬいぐるみなどのアミューズメント専用景品が登場した[83]。12月には漫画家・イラストレーターのカナヘイの「ピスケ&うさぎ」とコラボレーションした福袋が発売された[84]。
2018年にはバンダイからガチャ用スイング[85]、タカラトミーアーツからガチャ用フィギュアの発売が発表された[86]。
2022年には講談社から絵本『ミスタードーナツえほん ポン・デ・ライオンと いない いない ポン!』(講談社、2022年3月30日、ISBN 978-4-06-526949-7)が発売された[87]。
ミスタードーナツにて販売されているドーナツに動物を混ぜ合わせたキャラクターとなっている[72]。ポン・デ・ライオンを含めた12種類のキャラクターデザインは堀内弘誓による[88]。「ポン・デ・ライオンと仲間たち」を使ったオリジナルグッズは、2023年7月末現在で431種類つくられている[54]。
「ドーナツたいそう」と呼ばれる子供向けの体操があり、ポン・デ・ライオンが子どもたちと一緒にその体操をする動画や、全国の観光地でご当地のゆるキャラなどと一緒に体操をする動画が公式YouTubeチャンネルで公開されている[89][90][91]。
同社は複数回に渡ってずさんな品質管理等による衛生問題等を起こしている。これは他のファストフード事業と比較しても多い。 2002年5月、2000年に販売された中国産の肉まん1314万個に日本国内での使用が認められていない食品添加物の酸化防止剤TBHQ(t-ブチルヒドロキノン)が使用されていたことが発覚。当時外部の業者から指摘を受けて問題を認識したダスキンは、その業者に口止め料6300万円を支払いそのまま販売を継続していたことも判明し、2002年11月に社長が引責退任した。当時浜崎あゆみがイメージキャラクターを務めていたが、予定されていたキャンペーンは中止された(中国産食品の安全性#冷凍食品も参照)。
2007年1月18日、ダスキン株主代表訴訟控訴審判決が大阪高裁で行われた。調査報告によって違法添加物混入肉まんがそのまま継続して販売されていたことや、関係当事者に口止め料を支払っていたことなどを、すべての取締役・監査役が知った後の取締役会としての対応(クライシスマネジメント)につき、取締役会の構成員として果たすべき注意義務を怠ったとして、当該事業を直接担当していた元取締役2名に対して、53億4350万円の損害賠償責任を認めた[100]。なお2006年6月9日に当時の役員のうち11名に関するダスキン株主代表訴訟控訴審判決が大阪高裁で行われ、総額5億58百万円の損害賠償責任を認めている[101]。2008年2月12日、最高裁判所は、この二つの訴訟についての全ての上告及び上告受理申立を退け、判決は確定した。
2007年1月6日に新商品として全国発売された「もちもちくるみ」に小石のような異物が混入しているとの指摘を受け[102]、同年1月13日には一時販売休止となった。製造段階から原料のクルミに入っていた小石を取り除くことができなかったことが原因とされる。同年5月19日、「ポン・デ・ライオン フルーツゼリー マンゴー&ライチ」のうち賞味期限表示のないゼリーが販売されていたことが判明し、該当する商品を回収するとした。同年6月16日、新潟県の寺尾店(新潟市西区)と長岡駅前店(長岡市)で賞味期限切れのボトル入りアイスコーヒーを販売していたことが判明し、該当商品の回収を呼びかけた。調査の結果、東京都、群馬県など9店舗で計25本の賞味期限切れ商品の販売が確認された。
同2007年10月31日、季節商品として販売していた飲料商品「フルーティミルク」の「メロン」「ストロベリー」に賞味期限切れの原材料(シロップ)が使用されていたことが判明したため販売中止したと発表した。使用されたのは全国36都道府県181店舗に及ぶ。本部は毎週全国の各店舗に対し、賞味期限切れの原材料を特定して使用しないよう指導していたとするが、機能していなかった。
2008年1月23日、けやきウォーク前橋ショップ(群馬県前橋市)で、ショーケース扉のガラスが欠けた破片が「マロンホイップ」に混入。購入した女性客が翌24日に連絡し発覚した。1月23日に販売したドーナツ・パイ・マフィン計4043個を自主回収した[103]。
2008年6月10日、同社枚方長尾ショップ(大阪府枚方市)で販売された「ポン・デ・抹茶あずき」に金属片が混入していたことが判明したと発表した[104][リンク切れ]。ドーナツを製造する機器に破損が生じ、その時の金属片が混入した可能性。同社は、6月7日から9日にかけて販売された同商品を回収するとした。
2009年10月27日、寺町六角上ルショップ(京都市中京区)で販売したプリン6個が賞味期限切れだったと発表した[105]。同年10月24日が賞味期限の「ディップリン ピーチ」を、確認不足で25、26両日に販売。6個のうち2個が持ち帰られ回収を呼び掛けた。同年11月5日、アリオ鳳ショップ(大阪府堺市西区)など7店舗で、新商品のスティックパイ「アップルキャラメル」と「マロン」の計200個を取り違えて販売したと発表した[106]。リンゴに食物アレルギーをもつ人が「アップルキャラメル」を食べるとアレルギー症状が出る恐れがあるとして自主回収した。
2013年3月22日、豊中駅前ショップ(大阪府豊中市)で、水を飲んだ客4人が体調不良を訴え病院を受診した[107]。大阪府警や豊中市保健所の調査の結果、店内の水から600ppmもの塩素が検出された。漂白剤の液が残ったままになっていた可能性が指摘されている。
2017年7月26日、名古屋市天白区の平針ショップで、調理場内で使っていた製造記録用の鉛筆の木片がドーナツ5種「ポン・デ・リング」「ポン・デ・黒糖」「ポン・デ・ストロベリー」「ポン・デ・もちもちきなこ」「ポン・デ・エンゼル」に混入した可能性があり、ドーナツ217点を自主回収した[108]。2022年6月29日、アルデ新大阪ショップ(大阪府)で販売した「ポンデストロベリー」に製造機器の一部であるアルミ片が混入。該当商品354個の他、合計3697個の回収措置を取った[109]。
ダスキンは2023年2月時点で、日本国外に9557拠点を展開している[5][110]。
ダスキンはアジア市場におけるミスタードーナツの商標権および販売権を有しており、2024年現在、ダスキンおよびその提携企業は日本とフィリピン、インドネシア、タイ、台湾、シンガポールで事業運営を行っている。
2004年に台湾に進出。1号店として台北市に天母ショップをオープンした[23]。 台湾ではダスキンと統一企業が「統一多拿滋」ブランドを共同運営している。
2000年に中国に進出。1号店として上海にシャンヤン公園ショップをオープンした[23]。しかし、コスト上昇を理由に2019年に撤退した。
2007年に韓国に進出。1号店としてソウル特別市に明洞ショップをオープンした[23]。 しかし韓国ではダンキンドーナツが人気を博していることもあり、2017年に撤退した。
1978年、スティチャイ・ジラティワット(Sutthichai Chirathiwat)およびスティキアット・ジラティワット(Sutthikiat Chirathiwat)兄弟率いるタイ・フランチャイズ社が、バンコクのサイアム・パラゴンに1号店をオープンした。2003年、ミスタードーナツはCRG (セントラル・レストラン・グループ)社の管理下に入った[111]。 タイでは「スシド・デライト」という寿司を模した商品がある。
マレーシアにおいては、2016年時点でイオン傘下のイオンマレーシアがフランチャイズ店を展開していたが、2024年時点においては店舗はすでに存在しない。ただし、ダスキンは2017年にマレーシアのドーナツ店最大手、ビッグアップル(BAWH)を買収・子会社化して経営を行っている[112][113]。
2022年10月27日、シンガポールでのミスタードーナツ事業の展開を目的として、RE&Sエンタープライズとマスターフランチャイズ契約を結ぶと発表した[114]。同年11月18日に契約締結し[115]、2023年にシンガポール1号店をオープンした[110]。
2014年にダスキンと三井物産の合弁会社であるダスキン香港とラガム社がフランチャイズ契約を締結し、2015年5月にジャカルタで1号店をオープンした[116]。
1990年にオーストラリア1号店として、シドニーにジョージストリートストアショップをオープンした[22]。これはダスキンの運営するミスタードーナツとしては初の海外進出であった。その後の展開については不明であるが、2024年現在オーストラリア国内にミスタードーナツは存在しない。
本家アメリカのミスタードーナツは、創業者同士が親族関係にあるダンキンドーナツにとっての最大のライバルであったが、1990年2月に、ダンキンドーナツとともにアライド・ライオンズによって買収された。この買収に伴い、ミスタードーナツに加盟していたフランチャイズのほぼ全店がダンキンドーナツへ移行することとなった。しかしながら、ペンシルベニア州とオハイオ州を中心とした一部の加盟店については、既存のダンキンドーナツの店舗と近すぎる等の理由で、鞍替えが事実上困難となった。そのため、数百店に及ぶこれらの加盟店は共同でネットワークを築き、その多くはドーナツ・コネクションという独自のブランド名で、ミスタードーナツの流れを持つメニューを提供している[1]。
なお、2021年現在、米国内でダンキンドーナツへFC加盟せず、前述のドーナツ・コネクション・ブランドも掲げず、創業時のミスタードーナツブランドのままで営業している店舗は、イリノイ州ゴドフリーの個人店1店を残すのみである。この店舗は元アメリカ海軍所属の軍人で沖縄に20年以上滞在した経験のあるアメリカ人男性が、既にミスドのフランチャイズがアメリカから消滅していた2004年に帰国した際に、先代のオーナーから店舗を引き継いで経営を続けている。営業時間は朝4時から昼1時までであるが、オーナーによるとミスタードーナツに親しみを持つ日本人が一定の頻度で来店するという[1]。
1961年から1962年にミスタードーナツはカナダでの店舗展開を開始し、1970年にはオンタリオ州、ケベック州を中心に27店が存在していた[117] が、1990年代後半から規模が縮小され、オンタリオ州トロントにあった最後の3店舗は2010年前後に閉店した。
エルサルバドル国内に所在するミスタードーナツは、同国でファストフード店を多数経営する、実業家のアドルフォ・サルーメ(Adolfo Salume)の経営する企業が所有している。1970年代に、アドルフォの父が当時まだアメリカ資本で展開されていた同国唯一の店舗を買い取り、以降独自に展開してきたものである。ドーナツ以外にもエルサルバドル料理を提供しており、毎年9月に行われるドーナツ半額セールでは多数の客が長蛇の列を成す人気を博している。2014年時点で、30店舗以上を国内で展開している[118]。
ヨーロッパでは、1987年3月31日にエリ・G・サヘブ(Elie G. Saheb)がイギリスにおけるミスタードーナツの商標権を取得し、ロンドンのフラム地区に最初のパイロット店をオープンした。その後サヘブは1988年にはヨーロッパ、1995年には中東地域での商標権を取得した。ただし、その後の事業の展開については公式ホームページにも記載がなく不明である[119]。
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