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アメリカのゲームタイトル ウィキペディアから
『リーグ・オブ・レジェンド』(League of Legends、略称: LoL(ロル))は、ライアットゲームズが開発した基本プレイ無料のマルチプレイヤーオンラインバトルアリーナゲーム(MOBA)。対応プラットフォームは、Microsoft Windows、macOS[1]。
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多くのゲームレビューサイトなどで高評価を得ており[2][3][4][5][6]、2012年、世界で最もプレイヤー数の多いPCゲームとされている[7][8]。アメリカではプロスポーツ選手用のビザが認定されるなど、プロゲーマーが競い合うeスポーツの種目としても注目されている[9]。
日本サーバーのオープンベータテストは2016年3月1日に開始され[10]、1年後の2017年3月1日より正式版のサービスが開始された。
リーグ・オブ・レジェンドは5対5のチームバトルである。各プレイヤーは、試合開始前に選択した「チャンピオン」と呼ばれるキャラクターを操作し、お互いの陣地に設置された「ネクサス」の破壊を目指す。2021年04月時点で、実装されているチャンピオンの数は150を超え、現在でも定期的に追加されている[11]。
ネクサスを破壊するために、レーンと呼ばれた道に沿って配置されている塔を破壊しながら進軍することになる。しかし、塔からは非常に強力な攻撃を受けてしまうため、ミニオンと呼ばれるネクサスから定期的に発生するNPCを楯にして塔に攻撃をする必要がある[12]。また、ミニオンや敵チャンピオンを倒すことによって、チャンピオンを強化することができる経験値やお金を入手することができる[13]。最終的にゲームに勝利するためには、効率的にミニオンを倒す、強襲して敵チャンピオンを倒すなどして自チームのチャンピオンを強化していくことが重要となる。
リーグ・オブ・レジェンドの基本的なルールや操作方法を習得するためのモード。
5対5によるプレイヤー同士の対戦を行なうモード。対戦相手およびチームメイトはレートにより自動的に選定される[14]。このモードによる戦績はマッチングヒストリーに表示されるが、マッチングの指標となるレートは見ることができず、他のプレイヤーからもどの程度の実力のプレイヤーであるかはわからない。
このモードでは、ブラインドピックと呼ばれるお互いのチームでどのチャンピオンを選択しているかゲーム開始までわからないルールと、ドラフトピックと呼ばれるお互いにバンチャンピオン(使用禁止チャンピオン)、使用するチャンピオンを交互に選択していくルールの2通りがある。日本サーバーでは現在ブラインドピックしか利用できない。
5対5によるプレイヤー同士の対戦を行なうモード。このモードをプレイすることにより、実力に応じたリーグと呼ばれるグループに所属することになる。リーグ内で勝利を重ねることによりリーグポイントを獲得、リーグポイントが一定以上の値になると昇段戦に挑戦でき、そこで勝利することでさらに上位のリーグに所属することになる。 各プレイヤーの所属しているリーグは他のプレイヤーにもわかるように表示される。また、5人でランクチームを結成することもでき、チームによるリーグも管理される。ランクにおけるリーグはRiot Gamesの公式サイト上にてラダーランクとして常時表示されている[15]。また、ラダーランクの上位チームはRiotの主催する世界大会に参加する権利を得ることができる。 このモードでのチャンピオン選択ルールはドラフトピックのみである。
ランダムミッドとは無作為総力戦。両チーム5対5の全メンバーが使用するチャンピオンが、利用可能なチャンピオンからランダムに決められる。マップのレーンは 1つだけで、全プレイヤーが真っ向からぶつかり合う。展開の速い、チームの総力戦を特徴としたゲームモード。
5対5によるAIの操るチャンピオンとプレイヤーチームとの対戦を行なうモード。このモードの戦績はレートには影響しない。このモードでのチャンピオン選択ルールはブラインドピックのみである。入門者、初級者、中級者の三つの難易度がある。経験値はもらえるが、チャンピオンのマスタリーポイントは貯まらない。
プレイヤーが自由にルールを設定してプレイすることができるモード。新チャンピオンの練習や、特殊なルールでのプレイを行うために利用されることが多い。観戦もできる。
5対5で対戦するためのマップであり、リーグ・オブ・レジェンドにおける最も標準的なマップである。正方形のマップの左下と右上に各チームのネクサスが配置され、左辺から上辺、中央、下辺から右辺を通るような3つのレーンに塔が各3本ずつ配置されている。また、レーンとレーンの間のジャングルと呼ばれるエリアには中立モンスターが存在しており、モンスターを倒すことによって経験値やお金を獲得できる。中にはチャンピオンに一時的な強化を与えたり、チーム全体にお金を与える中立モンスターも存在する。
3対3で対戦するためのマップである。このマップでは、左右にネクサスが配置され、レーンは上下の2つになっている。サモナーズリフトとは種別は異なるが、中立のモンスターが存在している。また、アルターと呼ばれるポイントが2つあり、これを占領することによってチーム全体に強化を得ることができる。
5対5で対戦するためのマップである。このマップはドミニオンと呼ばれるゲームルールでのみプレイ可能である[16]。ネクサスに直接攻撃することはできず、マップ内に点在する5つの塔を相手チームよりも多く占領することで相手チームのネクサスにダメージが与えられる。中立モンスターは存在しない。マップ中央にはシールと呼ばれるポイントがあり、これを占領することによって一時的にチャンピオンを強化することができる。2016/2に終了した。 終了に伴い、ノーマルモードで通算100勝するとアイコンがもらえた。
5対5で対戦するためのマップである。このマップはランダムミッドと呼ばれるゲームルールでのみプレイ可能である。各チームのネクサスが左下と右上に配置されているのはサモナーズリフトと同様だが、レーンが中央の1本しかなく、必然的にお互いのチームが常に総力戦でぶつかり合うことになる。レーンの途中には定期的にHP、マナを回復させるアイテムが発生するポイントがある。中立モンスターや占領可能なポイントなどは存在しない。
ゲーム序盤では、主に各レーンで敵チャンピオンとミニオンをはさんで対峙することになる。ミニオンに止めを刺しお金を獲得する、相手チャンピオンに攻撃する、といった直接的な戦闘技術から、他のレーンに移動して敵チャンピオンに強襲をかける、強襲を回避するために一時的に退避する、といった戦術的な動きが求められる。また、中立ミニオンのみを倒すことでチーム全体としての経験値をより多く獲得し、相手チームに視認されないよう動き各レーンへ強襲をかけるジャングラーと呼ばれる役割も一般的である[17]。ゲームの中盤から後半では、チーム全体にメリットのあるドラゴンやバロンナッシャーといった中立ミニオンの奪い合いや、集団戦のために相手の行動を把握する、単独行動で塔に攻撃を仕掛ける、などの様々な戦術、戦略が駆使される。
各チャンピオンは基本的に4つのスキルと1つのパッシブスキルを持っており、ミニオンや敵チャンピオンを倒してレベルアップすると共に各スキルを使用可能にしたり強化することができる。4つのスキルのうち1つはアルティメットと呼ばれており、非常に強力なものであることが多い。また、獲得したお金を使用することでチャンピオンを強化するアイテムを購入することができる。アイテムには非常に多くの種類があり、同じチャンピオンであっても様々な性能を発揮することができる。スキルの強化順やアイテム購入の流れなどはビルドと呼ばれ、敵や味方のチーム構成などに応じて臨機応変に変更していくことが重要である。
プレイヤーはゲームをプレイする、あるいは現金で購入することによりゲーム全体に対して有利に働くポイント(XP、BE、RP)を獲得することができる。
経験値 (XP) は、プレイヤーのサモナーレベルを上昇するために必要なポイントである。サモナーレベルが上昇することにより、プレイヤーが操作するチャンピオンを強化するルーンを装備できる数、およびチャンピオンの種類によらず使用することができるサモナースペルの種類が増える、などのメリットがある。
ブルーエッセンス (BE) は、使用できるチャンピオンの追加、スキンのクロマの購入などに使用されるポイントである。1日に1回、ゲームに勝利することで本日の初勝利ボーナスを獲得できる。
ライアットポイント (RP) は、BEと同様にチャンピオンの購入に加え、チャンピオンの見た目を変更する、一時的に獲得できるXP、BEを増加させる、などの効果を得ることができる。RPは特別なボーナスを除いて携帯払いやウェブマネー、クレジットカードやペイパルなどで購入することができる。
リーグ・オブ・レジェンドは世界各国にて多くの大会が行なわれている。プレイヤーも北米をはじめとして南米、ヨーロッパ、アジアなど多くの地域から参加している。その優勝賞金も高額になっており、毎年秋開催の「League of Legends World Championship」は、サモナーズカップ争奪と200万ドル超の優勝賞金を賭けて争う。その他定期開催されている大会は「ミッド=シーズン・インビテーショナル」(MSI)、「オールスター」(AS)、「リフトライバル」(RR)戦などがある。
全世界の各地域で公式リーグ/チャンピオンシップシリーズがある。2024年にその地域は:
ゲームの開発元であるライアットゲームズは、南カリフォルニア大学でのルームメイトだったBrandon "Ryze" BeckとMarc "Tryndamere" Merrillによって設立された。彼らは、Steve "Guinsoo" Feak(ウォークラフトIIIのカスタムマップとして有名なDotAをデザインした)、Steve "Pendragon" Mescon(DotAコミュニティのウェブサイトの管理者)と協力して『リーグ・オブ・レジェンド』を開発した。
DotAの元になる着想は1998年にStarCraftコミュニティのメンバーであるAeon64によって作られた"Aeon of Strife"と呼ばれるMODだった。ウォークラフトIIIとマップエディタが2002年にリリースされたのち、別のMOD製作者であるEulによってDotAが製作された。彼は"Aeon of Strife"を移植、拡張して"Defense of the Ancients"と名付けた。その後、GuinsooがDotAに多数のヒーロー、レシピとアイテム、様々な変更を追加したDotA Allstarsを製作した。Guinsooはライアットゲームズに入社しDotAの開発から離れ、DotAのMODはIceFrogに引き継がれた。
DotAの後継として、『ウォークラフトIII』の新たなMODではない、独自のエンジンを持つスタンドアローンのゲームというアイディアが2005年の終わりころに形づくられはじめた。DotAコミュニティのメンバーたちは、このゲームがとても面白く、新しいジャンルを作るほどに革新的であると信じ、機能とサービスを大きく拡張した専用のゲームがあるべきと考え、リーグ・オブ・レジェンドが誕生した。
ライアットゲームズは公式には2006年9月に開業し、2013年の時点では1000人以上がリーグ・オブ・レジェンドのために働いている。Marc Merrillによれば、新しいチャンピオンをゲームに追加するにあたり、数人のメンバーに委ねるのではなく、どのチャンピオンを追加するかを投票できる仕組みを通じて社内の全員に開かれるようにしているという。
リーグ・オブ・レジェンドは2008年10月7日に発表され、2009年4月10日から10月22日までクローズドベータが行われた。その後、リリースまでオープンベータに移行した。
リーグ・オブ・レジェンドは2009年10月27日にリリースされた。ライアットゲームズはゲームの開発と、北アメリカにおけるサービスの運営を行っている。社はアジア、ヨーロッパ、北アメリカでの展開について契約し、2013年7月までにはオーストラリア、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、フィリピン、韓国で展開されている。
中国ではインスタントメッセンジャーソフトのテンセントQQで知られるテンセント社によって運営される。3億のユーザーを抱えるQQゲームポータルを通じてゲームが配信される。アメリカで開発されたゲームが直接中国で展開される数少ない例の一つとなっている。
ヨーロッパではまずGOAと国際ライセンス契約を結んだ。GOAはOrange社コンテンツ配信事業のゲーム部門で、ヨーロッパ最大のゲームポータルである。2009年10月13日、GOAとライアットゲームズはヨーロッパのプレイヤー向けにGOAのサーバへ配信を開始すると発表した。提携は続かず、2010年5月10日にライアットゲームズはヨーロッパでの配信と運営を引き継ぐと発表し、そのためにダブリンにヨーロッパ本社を設立した。
2010年7月16日、ライアットゲームズは東南アジアでGarenaがサービス提供することを発表した。また東南アジアのプレイヤーは、北アメリカやヨーロッパサーバーでのゲーム実績とともにアカウントを引き継げるようになった。台湾でも同じようにGarenaが配信を行っている。
2013年3月、ライアットゲームズはWindows版に加えてOS X版のクライアントのベータ版を公開した。クライアントはベータ版を抜け、OS X・macOSのプレイヤーもリーグに参加することができるようになった。
その後もライアットゲームズは多くの国に展開した。2012年にブラジル、トルコサーバーが開業、2013年にラテンアメリカ、ロシアサーバー、2016年には日本サーバーのベータが始まった。
2017年3月1日には、日本語版が正式に運用された。
しばらくの間、本作に参加している声優の情報は原則非公開とされていたが、2019年10月16日に開かれたイベント「LoL 10周年感謝祭」の会場にて情報が公開された[18]。
『リーグ・オブ・レジェンド』の大会では規定違反はたびたび発生している。
2016年2月13日、『League of Legends Japan League』(以下:LJL)の下位リーグ大会『LJL Challenger Series』(以下:LJL:CS)の予選(Round1)に参加したチームの一つであるKINGDOMのゼネラルマネージャー・児玉信城がブログの記事の中で「2月5日にDFGが替え玉を用いている疑惑について運営に調査依頼をしたが、最終的には納得のいく調査結果が得られなかった」と述べる形で、大会内で不正があったことを明かした[19]。 その後、ゲームの開発元でありイベントの主催者であるライアットゲームズはこの件にかかわったDragonflyGamingとScarZの選手個人に数試合の出場停止ペナルティを科し、無断で機密情報の漏洩を行なったKINGDOMに対し出場停止処分を下した。またLJL:CSの本戦を当初の予定より1週間遅い2月25日に延期すると発表した[20]。これら2チームには北米からアクセスして参戦していた選手がおり、北米からアクセスしていた選手2名は出場停止以外にも別のペナルティを科した[20]。ただし、DragonflyGamingの替え玉疑惑については「第三者的に判断できる証拠がない」という理由で厳重注意処分にとどめた[20]。ライアットゲームズが他のチームも調べたところ、海外のIPアドレスを用いていた選手がいたほか、Virtual Private Network(VPN)を用いて日本からのアクセスを装っていた選手もいた[20]。 また、出場停止処分を受けたKINGDOMは無期限の活動休止を発表した[21]。 この処分に対しては、ユーザー間で議論となったが、ライアットゲームズはGame Watchからの問い合わせに対して「仮決定の情報を漏えいし、度重なる取り下げ要請にも応じなかったため、罰せざるを得なかった」と答えている[22]。
日本語版『League of Legends』は2016年3月1日にオープンβテストが始まったばかりであり、対戦するには北米のリーグサーバーを使用する必要があり、公平性の観点からLJLは日本国外からのアクセスによる参戦を禁止していた[20]。 Game Watchは「日本から接続を行う場合タイムラグなしでプレイするには低いPingが必要である一方、北米から接続するとPingを200msから20msに下げる ことができるため、「北米からの接続やVPNによる偽装を行えば大丈夫」と考えたチームマネージャーがいたのではないか。」とし、LJL本戦と異なり試合はすべてオンラインで行われる上、予選リーグを含めると参加者が膨大な数になるため、LJL:CSの参加者に対するチェックが不十分になってしまったのではないかとGame Watchは推測している[20]。
その後、ライアットゲームズは初動対応に不備があったことを認め、再発防止に努めるとコメントした[22]。
リーグ・オブ・レジェンドの世界観を基として外部のインディースタジオが制作したシングルプレイヤーゲームを配信するパブリッシングレーベル。ライアットゲームズの大規模レイオフにより2024年に閉鎖した[23]。
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