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日本のアニメ映画 ウィキペディアから
『ガンダム新体験 ‐0087‐ グリーンダイバーズ』(GUNDAM NEO EXPERIENCE -0087- GREEN DIVERS)は、ガンダムシリーズを題材にした日本のアニメ映画作品である。本編約23分。配給、プロマックスピクチャーズ。
本作品は、プラネタリウムの設備を利用したデジタルシアター・全天周映画であり、実際にモビルスーツ(MS)のコクピットに搭載されている全天周囲モニターを再現したような迫力ある映像が全天面スクリーンに映し出され、MSに搭乗して宇宙を飛び回っているかのような臨場感が味わえる。全天面スクリーンの特性を活かし、メイン映像とは別に左右にサブモニター的な形で別の映像を表示する3画面同時進行で話が進むのが特徴。デジタルセルアニメーションや3DCGなど、製作当時の最新技術を駆使した実験的作品でもある。企画・製作はサンライズが担当しており『機動戦士Ζガンダム』の外伝的作品にあたるが、内容自体は子供向けの宇宙や地球をテーマとした科学教育プログラムとしての色合いが濃く、現役宇宙機エンジニアの野田篤司に協力をあおぐなど、科学考証に力を入れている作品である。
2001年に渋谷東急文化会館マルチスクリーン劇場 E-Field にて8月10日より約4ヶ月間公開された。その後はプラネタリウムなどの全天面スクリーンを装備している会場で、また70mm 15Pフィルムにテレシネされて各地で期間限定上映されるようになった。比較的長期にわたって上映されることもあるが、多くは若年層・親子向け映像教材として、科学館などにおいて学校の長期休みに合わせて上映されている。
宇宙世紀0087年。地球軌道上で航行中の定期旅客船プロスペローがエゥーゴとティターンズとの交戦に巻き込まれ遭難してしまう。大気圏に落下していく船に取り残されてしまったブリッグス姉弟は、様々な困難を乗り越えながら離脱用カプセルでの脱出を試みる。
劇中において脱出カプセルに乗り移る過程で、ごく短時間、宇宙服を着用せず真空中に出るくだりがある。1気圧からの急減圧とそれに引き続く真空暴露は、鼓膜や肺胞や眼球等に重大な障害を与える可能性があり、長時間であれば生命維持にかかわる(減圧症も参照。ただし高圧下から1気圧への場合とは違いもあることに注意)。しかし、しばしば一瞬で即死するとも思われているが、実際には数秒~10秒程度であれば生存可能とされており(参考: Human Body in a Vacuum(NASA ゴダード宇宙飛行センター))、劇中にその描写があるように事前の対策も科学的に考察されている。
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