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日本の女性声優、女優 (1979-) ウィキペディアから
小島 幸子(こじま さちこ、1979年1月18日[1][3] - )は、日本の声優、女優[4]、元子役。千葉県出身[4][5]。マウスプロモーション所属[5]。
芸能界入りのきっかけは、9歳のときに劇団の新聞広告を見て母に「テレビに出たい!」「ここに入りたい!」言ったところ、母は「やりたいことはやらせてあげるけど、全部自分でやりなさい」との条件だった[6][7]。子役として1987年から1997年まで劇団日本児童に所属していた[5]。事務所に台本を貰いに行ったり、複数の電車を乗り継いでスタジオに向かったり、学校から電話でタクシーを呼ぶといったことは全て自分で行っていた[7]。
声優デビュー作はアニメ映画『おもひでぽろぽろ』の学級委員の小林役で、台詞は「意見のある人は手をあげてください」の一言のみだった[7]。同作では主人公役のオーディションを受けたが落ちている[7]。同時期、実写映画『四万十川』で何次ものオーディションを経てメインキャストに選ばれ、それを機に声優含めて仕事が増えた[7]。
以降、ドラマ、ラジオ、洋画吹き替えで活動していた。高校3年生のときに女子高生たちが登場するトーク番組に出演した際、可愛いモデルの子がいる中で自分は面白いと頑張ったが、プロデューサーには受けず傷付いた[8]。それには自分も薄々気付いていた上に、カメラの前ではまばたきが止まらなくなってしまうことでもう辞めようと思った[9]。しかし喋ることは好きだったのでバスガイドになって旅行の専門学校に通おうとも思った[9]が、それで本当にいいのか、顔出しの芝居じゃないとできないのかとも悩んでいた[9]。吹き替えもラジオもしていたが、顔出しが怖いだけでその仕事だけしたくないとマネージャーに頼むが、今まで普通に仕事をしていただけに受け入れてもらえず、もう無理だと半ば強引に退所。その後は「実績はあるからどこかに入れるだろう」と楽観していたが、全く声はかからなかった[9]。
仕事はどこにあるのかと思い、声優として出演したときの台本にある出演者とともに書かれた事務所名を見て一番数が多いところの養成所に入ろうとするも、2つのうち1つのある大手プロダクション附属の養成所は入所金が高くて諦める[10]。しばらく路頭に迷う状態だったが、以前のマネージャーからもう1つの候補である江崎プロダクションのオーディションがあると教えられて参加[11]。1997年に江崎プロダクション附属養成所入所。その頃、同じくカメラは無いと劇団研究生になるが、すぐに劇団が潰れる[11]。そこで知り合った人から「一緒にお笑いをやらないか」といわれてコント集団で活動を始めた[11]。1998年からマウスプロモーションに所属[5]。養成所は講師から「現場に出た方がいい」と言われて1年通っただけだが、そこでは今まで直感で演技をしていたのを行間を読むことや考える、人の芝居を見ることが一番の勉強だと学んだ[12]。卒業後も仕事のないときは授業を見に行き、欠席者がいると代役を務めていた[11]。
声優かお笑い芸人かで悩むほどだったが、そういう異色さが気に入られたのか声優ユニットChiffonsのメンバーに選ばれた[11]。顔出しが無理で性格的にも向いていないと思っており、全身タイツでのコントとChiffonsの活動を並行して行っていた。しかしお笑いの仕事を見たマネージャーから怒られ、よく考えた結果声優に専念する[11]。そのときジュニアを抜かしたランクになったが、子役時代を知るディレクターに呼ばれてもそうでなければ起用されず、1か月に1本主役の仕事があっても、残りは週6で高校時代から続けていた喫茶店のアルバイトの日々だった[11]。
小島を子役の頃から知る音響監督が携わった『ウエスト・サイド物語』の吹き替えオーディションでヒロイン役に選ばれたことが転機となり、週に3、4本は仕事があるようになった[13]。アルバイトをしていた喫茶店の閉店後は、日雇いでたばこの試供品配りや封筒折り、バーテンダーなどを経験した[14]。
アイドルグループ所属なだけにアニメのオーディションの話はきていたが何年も受からず、事務所の社長に「そういう作品のオーディションはもういい」と言ったこともあったが、『魔法少女隊アルス』の主役に選ばれた[15]。その役は自分みたいなキャラで、「絶対やりたい」と思っていた[15]。だが吹き替えと違い、慣れないアニメでは他の声と被らないようにと言われ、一人で全部収録し直すことも多かった[15]。芝居は気持ちと教わっていたが、それがあっても声がついてこず、居残りになる中、技術に注目し、スタジオの端から凄いと考えた先輩を観察した[16]。
夫はグロービジョン所属の演出家の安江誠[17][18]。Chiffons名義のTwitter上にて2011年8月11日のツイートで8月3日に長男の出産[19]、2013年5月17日のツイートで5月15日に次男の出産を報告した[20]。
納谷六朗没後に断りきれずマウスプロモーション付属俳優養成所の講師になり、自分にできること悩み、試行錯誤の末にコミュニケーション術を教えるために神経言語プログラミングの資格をとった[21]。芝居の前の人間形成を大事にしており、どうやって他人を普通に受けいれるか、自分の伝えたいことの言語化、相手の話の聞き方を教えている[22]。
声優としてはテレビアニメ、外画吹き替えを中心に活躍している[23]。女優としてはテレビドラマ、CMにも多数出演している[23]。
吹き替えではアマンダ・サイフリッドやアンナ・パキン、クリスティーナ・リッチ、ミーナ・スヴァーリなどを持ち役としている[24][25][26]。
太字はメインキャラクター。
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