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『アルトネリコ(Ar tonelico) 世界の終わりで詩い続ける少女』(アルトネリコ せかいのおわりでうたいつづけるしょうじょ)は、ガストとバンプレスト(後のバンダイナムコゲームス)が共同開発したPlayStation 2用コンピュータRPG。2006年1月26日に発売された。
ジャンル | ムスメ調合RPG |
---|---|
対応機種 | PlayStation 2 |
開発元 | ガスト、バンダイナムコゲームス |
発売元 | バンダイナムコゲームス |
人数 | 1人 |
メディア | DVD-ROM:1枚 |
発売日 | 2006年1月26日 |
対象年齢 |
CERO:B(12才以上対象) ESRB:T PEGI:7+ |
コンテンツアイコン |
セクシャル(CERO) 暴力(PEGI) |
売上本数 | 93,578本[1] |
その他 |
予約特典 『アルトネリコ Official Visual Book』 |
『アトリエシリーズ』を制作したガストと『サモンナイトシリーズ』の発売元であるバンプレスト(後のバンダイナムコゲームス)が初めて共同で開発したゲームであり、一連のアルトネリコシリーズの原点となる第1作。キャラクターデザインは小説『風水学園』の挿絵などを手がけたイラストレーターの凪良。主題歌は志方あきこの「謳う丘」。予約特典は登場キャラクターの設定やイラストが掲載された『アルトネリコ Official Visual Book』。
本作独自のゲームシステムとして、女性キャラのレーヴァテイル(歌唱によってこの世界の物理法則や古代のテクノロジーを操り、超常の力を行使することができる種族)が謳う詩魔法によって戦闘を行う「詩魔法戦闘システム」が導入されている。詩魔法は他の攻撃手段を越える威力を持っているものの、発動に時間がかかるため、戦闘ではレーヴァテイルを守りつつ詩魔法を有効活用する必要がある。この「ヒロインを護りながら戦う」構図は作品ごとに操作性の違いはあっても、アルトネリコシリーズを通しての共通要素として続編へと受け継がれている[2]。
本作は凝った世界設定や魅力的な登場人物、当時インターネットで話題を集めていた歌手を起用した印象的な劇中歌などがプレイヤーから評価された[3]。また、作中における重要な場面においてセクシャルな内容として解釈できる際どい描写があったことも、発売前の話題作りを担ったと言われている[3]。
レーヴァテイルや詩魔法、コスモスフィア、ダイブといった設定は、『アルトネリコ』シリーズ共通の設定となっており続編にも受け継がれている。
かつてソル・シエールの世界に災厄をもたらした魔神ミュール、その封印を担うはずの少女ミシャが誘拐され、アル・トネリコの塔からウイルス生命体と呼ばれるモンスターがあふれ出し始めた。塔の上層部にある都市プラティナの騎士ライナーは、塔の管理者シュレリアから、通常の攻撃が一切利かない新種のウイルス生命体に対する切り札となる特別なヒュムネクリスタルを探し出す特命を受け、塔のふもとにある浮遊大陸へと降下する。エレミア教会に所属するレーヴァテイルの少女オリカは、モンスターの攻撃を受けて墜落していくライナーの飛空挺を目撃し、怪我を負ったライナーを助ける。
プラティナの遥か下の浮遊大陸ホルスの翼ではプラティナと異なり、ミシャやオリカのような詩魔法が使える種族・レーヴァテイルたちが不自由な暮らしを強いられ、生まれつきの能力ランクで差別を受ける世界だった。ライナーは大陸で得た仲間と共に、目的のヒュムネクリスタルを探し出し、塔を登って徒歩による帰還を目指すが、その旅程で天覇とエル・エレミア教会という二つの勢力の争いや、復活したミュールの力を利用しようと目論む者たちの陰謀に巻き込まれていく。やがてライナーたちは冒険を通じて、人々に害をもたらすミュールの素性やその真意へと迫っていく。
ドラマCDは二種類存在し、通常の四枚が本編のサイドストーリーで、ヒュムノスミュージカルが過去編となっている。
フィールドマップは2DCG、ワールドマップは3DCGで描かれている。ゲーム中でワールドマップのみ例外的に3DCGを用いているのは、巨大な塔を中心とした世界の高低差を立体的に見せることを意図したものである[18][リンク切れ]。一度立ち寄ったフィールドマップ名はワールドマップ上に表示されるようになり、以降は自由に行き来できるようになる。
フィールドマップ上では移動、ジャンプのほか、「緑魔法」と呼ばれる詩魔法の弾丸を打ち出すことができ、これによって壁を破壊したりフィールド上の仕掛けを起動させたりすることができる。
敵との戦闘はフィールドマップ上でのみ発生する。フィールドマップにおける敵との遭遇はランダムエンカウント方式が採られているが、画面に表示されるエンカウントバーの色を確認することでエンカウントを事前に察知することができる。エンカウントバーは戦闘を繰り返すたびに短くなっていき、バーが消滅するとそのフィールドから出るまでの間、エンカウントが発生しなくなる。
敵との戦闘では、ライナーのような戦士系のキャラクター3人までが前衛に、オリカやミシャのようなレーヴァテイル1人が後衛に配置される。前衛および敵キャラクターの行動順はアイコンの並びで示され、素早いキャラクターほど手番が回ってくるまでの時間が短くなる。前衛キャラクターの行動は、手番が回ってきた際にメニューから選択し、即時に実行される。後衛キャラクターはボタンによって任意のタイミングで呼び出すことができ、敵味方の手番に割り込んで詩魔法の詠唱開始・発動ないし中断を行う。
詩魔法は後衛のみが使用することができ、詠唱終了と同時に敵に攻撃を行う「赤魔法」と、詠唱中味方に対する効果が持続する「青魔法」の二種類に大別される。いずれも長く詠唱を続けるほど効果が増し、同時により多くのMPを消費するという点は共通である。
戦闘では役割を異にする前衛と後衛が協調して戦うことが特に重要視されている。以下にそのシステムを挙げる。
レーヴァテイルの精神世界「コスモスフィア」に潜り込むこと。コスモスフィア内での冒険はアドベンチャーゲーム形式で進行する。ダイブを行うためには、戦闘により「ダイブポイント」を入手し、世界各地にある「ダイブ屋」を訪れる必要がある。レーヴァテイルは様々な心の悩みを抱えており、コスモスフィア内でその解決に成功すると、さらに深い心理階層に向かうことができる。この現象を「パラダイムシフト」と言う。パラダイムシフトを起こすと、レーヴァテイルは新たな詩魔法やコスチュームを得ることができる。レーヴァテイルのコスチュームには、「天使」「巫女」「忍者」など様々なものがあり、それらは戦闘で反映される。なお、物語終盤で仲間になるシュレリアに関しては最初から変更可能の甲冑リンケージとそれを外したスタンダード以外は変更不可能。ただし、コスモスフィア内[注 10]ではいくつかのコスチュームを見ることができる。
魔力を放出する結晶「グラスノ」には、様々な用途がある。
ゲーム内にはレーヴァテイルの詩う「ヒュムノス」として、オープニングテーマである『謳う丘』を含め全部で12曲のテーマソングが登場する。各レーヴァテイルの「ヒュムノス」は、キャラクターを演じる声優とは異なる歌手がボーカルを担当している。
OVAシリーズ作品としてトランス・アーツにより制作され、2006年3月22日にコロムビアミュージックエンタテインメントより第1巻『アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女』(COBC-4500)が発売された。本作には劇中の為に書き下ろされた楽曲が収録されたマキシシングルがついている。
漫画版『Ar tonelico -arpeggio-』は、株式会社マッグガーデン刊行の月刊漫画雑誌「月刊コミックブレイド」2005年11月号から、ゲーム版の発売に先駆けて連載開始された。arpeggio(アルペジオ、アルペッジョ)はイタリア語に由来するクラシック音楽用語で、「ハープを弾くように急速・連続的に奏でられた和音」の意。描き手は同誌においてデビューを果たし、本作が初の連載作となる新人漫画家のあやめぐむ。ゲーム版第1作(『アルトネリコ 世界の終わりで詩い続ける少女』)と同じくソル・シエールを舞台とした物語であるが、漫画独自のオリジナルストーリーが展開され、主要登場人物も漫画版独自のキャラクターとなっている。単行本は全3巻。
ほたる横丁に暮らす人間の若者・エスパーダは亡き父の友人・カウロンからある日、レーヴァテイルを冒す謎の病が流行していると聞かされる。だが、レーヴァテイルを嫌う彼はそんなことには興味を示さない。しかしその直後、カウロンの働く研究所で突如レーヴァテイル達が凶暴化し、人々を襲い始めた。何とかそれを阻止しようと苦闘しているエスパーダの前に、一人の不思議な少女が現れる。彼女の名はソネット。一族に起こった異変を鎮めるべく聖地プラティナからやってきた、レーヴァテイルだった。
アルトネリコの公式ファンページである「アルポータル-アルトネリコ総合情報ファンサイト-」内のFlashゲーム。『オリカ編』『ミシャ編』『シュレリア編』の3部構成でそれぞれが前後編に分かれており、後編は前編クリア後に表示されるパスワードを入力しなければ開始できない。
アドベンチャーゲーム形式の進行でゲーム本編のコスモスフィア部分を模した内容となっており、ゲーム本編のサイドストーリーにもなっている。プレイヤーは主人公の人間の少女「コネコ」としてアルトネリコの3人のヒロインにそれぞれダイブするという内容。本作とその続編『アルトネリコ2』との間を繋ぐエピソードなど、ゲーム本編では描写されなかったキャラクターの心境の変化なども描かれている。
このほか、『アルトネリコ3』のドラマCD『side咲-After story-』にも、本作の登場人物であるライナー、ラードルフ、フェイマの三人が登場している[11]。
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