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日本の大阪府大阪市と東京都中央区にある製薬会社 ウィキペディアから
武田薬品工業株式会社(たけだやくひんこうぎょう、英: Takeda Pharmaceutical Company Limited)は、大阪府大阪市中央区道修町四丁目と東京都中央区日本橋本町二丁目に本社を置く日本の大手製薬会社である。タケダ、Takeda、武田薬品とも略称される。日本のメガ・ファーマであり、積極的なM&Aによって業績を拡大し続けている。東証プライム市場およびニューヨーク証券取引所(NYSE)上場企業であり、日経平均株価およびTOPIX Core30、JPX日経インデックス400の構成銘柄の一つ[2][3][4]。
種類 | 株式会社 |
---|---|
機関設計 | 監査等委員会設置会社[1] |
市場情報 | |
略称 | タケダ(武田)、武田薬品 |
本社所在地 |
日本 グローバル本社 〒103-8668 東京都中央区日本橋本町二丁目1番1号 大阪本社 〒540-8645 大阪市中央区道修町四丁目1番1号 (武田御堂筋ビル) |
本店所在地 |
〒540-8645 大阪市中央区道修町四丁目1番1号 (武田御堂筋ビル) |
設立 |
1925年1月29日 (株式会社武田長兵衛商店) 創業 1781年6月12日 (近江屋) |
業種 | 医薬品 |
法人番号 | 2120001077461 |
事業内容 |
1.医薬品、医療用医薬品その他化学製品ならびに前記各製品に関する機械器具・装置の生産および販売などの製造・販売 2.コンピュータによる情報処理サービス業、ソフトウェアの開発、売買および情報提供サービス業 3.事業支援ならびに経営に関する助言、指導および援助 4.貨物自動車運送事業および貨物利用運送事業 5.倉庫業 6.出版業 7.不動産の管理、売買および賃貸借 8.前各号に関する付帯関連する事業 |
代表者 | クリストフ・ウェバー(代表取締役社長CEO) |
資本金 | 1兆6681億円 |
発行済株式総数 |
15億7785万120株 (2021年3月期) |
売上高 |
連結:4兆274億78百万円 (2023年3月期) |
営業利益 |
連結:4,905億5百万円 (2023年3月期) |
純利益 |
連結:3,170億17百万円 (2023年3月期) |
純資産 |
連結:5兆1771億77百万円 単体:4兆4336億32百万円 (2021年3月期) |
総資産 |
連結:12兆9122億93百万円 単体:10兆8564億50百万円 (2021年3月期) |
従業員数 |
連結:49,095人 単体:5,486人 (2023年3月31日時点) |
決算期 | 3月31日 |
主要株主 |
日本生命保険相互会社:6.79% 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口):4.14% 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口):3.78% 公益財団法人武田科学振興財団:2.27% バークレイズ証券株式会社:1.90% ザ バンク オブ ニューヨーク 133552 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部):1.35% ステート ストリート バンク アンド トラスト カンパニー 505225 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部):1.21% ステート ストリート バンク ウェスト クライアント トリーティー (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部):1.18% 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口6):1.04% 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社(信託口5):1.03% (2018年3月31日現在) |
主要子会社 | グループ会社の項を参照 |
関係する人物 |
武田長兵衛(創業者) 梅本純正(元社長) 武田國男(元社長) 長谷川閑史(元社長) 坂根正弘(取締役会議長) |
外部リンク | 武田薬品グローバルサイト |
特記事項:経営指標は 2018年3月 第140期 有価証券報告書 ※1:従業員数は臨時従業員を除く正社員の就業人員数である。 |
日本の医薬品企業(製薬メーカー)での売上高は1位であり、世界の医薬品企業での売上高(2019年)は9位である[5]。アステラス製薬(旧:山之内製薬・旧:藤沢薬品工業、同18位)、第一三共(旧:三共・旧:第一製薬、同20位)、大塚ホールディングス(大塚製薬・アース製薬・大塚食品・大鵬薬品工業・大塚製薬工場、同21位)、エーザイ(同29位)と共に国内5大医薬品メーカーのひとつである。
連結売上高のすべてが医療用医薬品売上で、消化性潰瘍治療薬、制癌剤などを主力製品とする。2016年度の製品別の連結売上高の上位は、「エンティビオ(国内製品名:エンタイビオ)」(潰瘍性大腸炎・クローン病治療剤)、「ベルケイド」(多発性骨髄腫治療剤)、「リュープロレリン(国内製品名:リュープリン)」(前立腺癌・乳癌・子宮内膜症治療剤)、「パントプラゾール」(消化性潰瘍治療剤)、「アジルバ」(高血圧症治療剤)、「デクスラント」(逆流性食道炎治療剤)、「アログリプチン(国内製品名:ネシーナ)」(糖尿病治療剤)、「ユーロリック」(痛風・高尿酸血症治療剤)、「コルクリス」(痛風治療剤)、「タケキャブ」(酸関連疾患治療剤)の順である。
かつては農薬、ウレタン樹脂、動物用医薬品、うま味調味料およびビタミン・バルクといった非医薬品事業も手がけていたが、これらは2000年から2007年にかけて、それぞれ、住友化学、三井化学、シェリング・プラウ、キリンビールおよびBASFとの各合弁会社に順次移管し、従業員も転籍させ、現在は、それぞれ合弁相手の完全子会社となっている。活性炭・木材保存剤事業も分社化を経て、大阪ガスに株式譲渡された。また子会社だった「武田食品工業株式会社」も、2006年4月3日にハウス食品との共同出資による「ハウスウェルネスフーズ株式会社」に移行し、飲料部門を含む食品部門からも撤退した[注釈 1]。さらに、2021年には、アリナミン、ベンザなどの一般用医薬品の製造・販売子会社だった武田コンシューマヘルスケア株式会社(現・アリナミン製薬株式会社)の株式を米国ブラックストーン・グループなどのプライベート・エクイティ・ファンドへ譲渡、医療用医薬品に事業を絞り、現在に至る。これら事業譲渡を反映して、2004年7月1日に英文社名を「TAKEDA CHEMICAL INDUSTRIES, LTD.」から、現在の「Takeda Pharmaceutical Company Limited」に商号変更している。
2016年6月に監査等委員会設置会社となり、2022年現在、取締役15名のうち、12名を社外取締役とし、15名のうち、10名が外国人である。他社の執行役員に相当するものとして、クリストフ・ウェバー直属幹部でグローバルな事業運営組織の長により構成される「タケダ・エグゼクティブ・チーム」(TET)を設置し、多数が日本人以外の外国人で構成されている。2018年3月、東京・日本橋本町に、武田グローバル本社[注釈 2]が竣工し、7月にグランドオープンを迎えた。
創業以来、聖徳太子の十七条憲法に基調をなす 「和を以って貴と為す」 の考え方を基本として「事業は人なり、しかも人の和なり」 を掲げた。
1940年、五代目武田長兵衛によって 、社是「規(のり)」が明文化され、「公(おほやけ)に向ひ国に奉ずるを第一義とすること」、「相和(やはら)ぎ力を協(あは)せ互に忤(さから)はざること」、「深く研鑽に黽(つと)めその業(わざ)に倦(う)まざること」、「質実を尚(たっと)び虚飾を慎むこと」、「礼節を守り謙譲を持すること」が明記された。
1999年、企業倫理について、「武田薬品コンプライアンス・プログラム」を策定し、以後、全社に渡り実施している。
2003年4月1日、経営理念を「優れた医薬品の創出を通じて人々の健康と医療の未来に貢献する」とし、また、グローバル化の推進により、このころから、経営の基本精神として、「タケダイズム」(誠実:公正・正直・不屈)を掲げるようになった。
2013年からは、「Better Health, Brighter Future」を掲げ、「ビジョン2020」を策定、「革新的な医薬品に加え、高品質なブランド・ジェネリック医薬品、ワクチン、一般用医薬品(OTC医薬品)を開発・販売することで、少しでも早く、少しでも多くの人々の願いに応えていく」ことを長期目標とすると発表した。
さらに、2016年からは、「ビジョン2025」に変更し、「タケダは、世界中のあらゆる人々のニーズに貢献しています。タケダイズムを通じ、社会やタケダの医薬品を必要とする方々からの信頼を得てい ます。機動性とイノベーション、さらに高い品質に支えられ、強固なパイプラインのもと成長し続けるベスト・イン・クラスの製薬企業として認められています。」とする。「バリュー」として、「タケダイズム(誠実:公正・正直・不屈)」を全ての行動の指針とするとともに、4つの重要事項である「Patient(患者さん中心)」、「Trust(信頼関係の構築)」、「Reputation(レピュテーションの向上)」、「Business(事業の発展)」をその優先順位に従って考え、行動や判断の基準とし、また、ビジョン実現のステップを示した「戦略ロードマップ」に基づき、「Value(バリュー)」「People(世界中の人々・仲間)」「R&D(研究開発への挑戦)」「Business Performance(事業の持続的成長)」にフォーカスし、「戦略ロードマップ」の実行により、長期的に、消化器系疾患でのNo.1、オンコロジーにおけるトップ10、中枢神経系疾患および新興国事業での強いプレゼンスを目指す、としている。
2021年12月1日以降は、経営理念を「世界に尽くせ、タケダ。革新的に。誠実に。」とし、「どうすれば、その一人に誠心誠意向き合うことができるか。患者さんを家族のように思い、誠実に仕事に取り組んでいくこと。」という創業者の強い思いを胸に、「DE&I(ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン、多様性+公平性+包括性)」などを通して、世界中の人々の健康と、輝かしい未来に貢献することを目指す、としている。
大和国広瀬郡薬井(現・奈良県北葛城郡河合町薬井)から「大坂・道修町」に出てきた長兵衛が薬種仲買商の「近江屋喜助」の下で奉公した後、のれん分けによって独立し、薬種商「近江屋」を開いたのが創始で、1781年から現在に至るまで本社を大阪府大阪市中央区道修町に構えてきた。
当主は代々長兵衛を襲名し近江屋長兵衛として薬種問屋を営んだ。四代目から武田姓を名乗り、五代目武田長兵衛が「武田長兵衛商店」から、1925年1月29日に「株式会社武田長兵衛商店」を設立して法人となる。
東京日本橋本町のグローバル本社(武田グローバル本社ビル)と、登記上の本店である大阪・道修町の大阪本社(武田御堂筋ビル)の東西両本社制採用をとっている。また、実質的な本社機能はグローバル本社が担っている。
また、研究部門が神奈川県藤沢市と米国マサチューセッツ州ケンブリッジ(ボストン)、米国営業本部が米国イリノイ州ディアフィールド(シカゴ)、製造部門が大阪十三、欧州営業本部が「スイス・チューリッヒ」など、部門・地域ごとの本部を多拠点に有する。
※ 東西二本社制の採用
※住所は全てグローバル本社
※国内は全て株式会社
特記なきものは全て株式会社
かつては国内向けと国外向けで違うロゴが使われていたが、2019年より後者のロゴに統一されている[11]。かつて国内向けで使用していたロゴは1898年に商標として登録され、1943年に現社名に改称された際に公式な社章となったもので、白抜きの○に魚のウロコを象徴する赤色の▲が埋め込まれたもの(「ウロコ印」)であった[11]。これは日動火災海上保険(現・東京海上日動火災保険)のロゴと酷似していたが、業種が違うことから両社が合意していた。天気記号の「雹(ひょう)」のマークにも似ている。また、かつて関連会社であった和光純薬工業(現・富士フイルム和光純薬)のロゴは国内向けロゴ「ウロコ印」の赤白が反転したデザインとなっていた。
一方、現在の統一ロゴ(かつての国外向けロゴ)はTを象っているが、下の部分が白抜きになっており、そこに「Takeda」と筆記体で書かれたものである(「抱き山本」)。「近江屋長兵衛商店」として創業した当時の商標「抱き山本(だきやま・ほん)」を原型として、1961年に世界での認知度を向上させるために制定された[11]。
一般用医薬品・医薬部外品・化粧品は2017年4月1日付でグループ会社の武田コンシューマーヘルスケア株式会社へ移管した。武田コンシューマーヘルスケアは2021年4月1日付でアリナミン製薬株式会社に社名変更。現行製品はアリナミン製薬を参照。
全てかつての製品であり、現在は日本エンバイロケミカルズ(現・大阪ガスケミカル)より発売
全てかつての製品。製造販売元:東芝化成工業(後の東芝硝子→旭テクノグラス、現・AGCテクノグラス)
本カテゴリの製品については、住友化学園芸を参照のこと。
武田薬品工業時代の生産完了品のみ掲載。現在、農薬事業は住友化学に売却されている。
ほか多数
※ いずれもタイトルは「タケダスポーツスペシャル」として放送しているが、現在は終了。
日本テレビ系
フジテレビ系
TBS系
テレビ朝日系
テレビ東京系
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