佐々木蔵之介

日本の俳優 (1968-) ウィキペディアから

佐々木蔵之介

佐々木 蔵之介(ささき くらのすけ、1968年昭和43年〉2月4日[2] - )は日本俳優。本名・佐々木 秀明(ささき ひであき)。京都府京都市出身。アンカー所属[2]

概要 ささき くらのすけ 佐々木 蔵之介, 本名 ...
ささき くらのすけ
佐々木 蔵之介
Thumb
東京競馬場にて(2024年5月26日)
本名 佐々木 秀明
生年月日 (1968-02-04) 1968年2月4日(57歳)
出生地 日本 京都府京都市上京区[1]
身長 182 cm[2]
血液型 O型[2]
職業 俳優
ジャンル テレビドラマ映画舞台
活動期間 1990年 -
配偶者 一般女性(2021年[3] - )
著名な家族 佐々木晃(弟)
所属劇団 惑星ピスタチオ(1990年 - 1998年
事務所 アンカー
公式サイト 公式プロフィール
主な作品
テレビドラマ
オードリー
ハンドク!!!
美女か野獣
ギラギラ
チャレンジド
白い巨塔
離婚弁護士』シリーズ
医龍-Team Medical Dragon-』シリーズ
僕の歩く道
風林火山
ハンチョウ〜神南署安積班〜』シリーズ
秘密
塔馬教授の天才推理』シリーズ
ひよっこ
黄昏流星群 人生折り返し、恋をした
シャーロック
知らなくていいコト
麒麟がくる
IP〜サイバー捜査班
和田家の男たち
マイホームヒーロー
映画
間宮兄弟
20世紀少年』シリーズ
超高速!参勤交代
破門 ふたりのヤクビョーガミ
嘘八百』シリーズ
空母いぶき
ゴジラ-1.0
舞台
夏の夜の夢
半神
マクベス
『時には父のない子のように』
『クラウディアからの手紙』
『抜け穴の会議室』
『狭き門より入れ』
受賞
日本アカデミー賞
優秀主演男優賞
2015年超高速!参勤交代
優秀助演男優賞
2020年『空母いぶき』
その他の賞
受賞歴参照
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略歴

洛中に唯一残る京都市の造り酒屋・佐々木酒造3代目・佐々木勝也の次男として1968年に出生。一般人の兄と佐々木酒造4代目社長である弟の佐々木晃がいる[1]

ノートルダム学院小学校京都市立二条中学校洛南高等学校を卒業。東京農業大学入学後、三年次に神戸大学農学部に編入学し卒業。新卒で広告代理店・大広に入社(同期入社にますだおかだ増田英彦)。劇団活動と両立させていたが、約2年半の大阪本社勤務ののち退社。以降は劇団活動に専念する。

1990年、劇団「惑星ピスタチオ」の旗揚げ公演に参加。1998年の『大切なバカンス』を最後に退団するまで、看板俳優として全作品に出演。客演も多く、関西を中心に活動していた。

退団後は上京(晃曰く「突然『俳優になる』と言って出て行ってしまった」[4])し、テレビドラマや映画へと活動範囲を広げる。2000年NHK連続テレビ小説オードリー』で脚光を浴び[5]、以降、脇を固める俳優として多数の話題作に出演し、精力的に活動を続けている。2006年には映画『間宮兄弟』で映画初主演、2008年にはドラマ『ギラギラ』でゴールデン帯での連続ドラマ初主演を果たす[注 1]2009年に始まった主演ドラマ『ハンチョウ〜神南署安積班〜』(シリーズ5より『ハンチョウ〜警視庁安積班〜』)はシリーズ化されている。

2014年3月に四代目市川猿之助主演の舞台『スーパー歌舞伎II(セカンド) 空ヲ刻ム者-若き仏師の物語』で歌舞伎デビュー。当時、歌舞伎役者以外の俳優が歌舞伎に出演するのは異例のことだと報道された[6]

多数のドラマ・映画に出演する一方、舞台を自身のルーツとしており、毎年必ず舞台に出演している。2005年には「観客と緊密な距離で息遣いまでも感じられる舞台を、若く新しい才能とともに創りたい」[7]との思いから、演劇ユニット・Team申(チームさる)を立ち上げ、随時舞台公演を企画・出演している。なお、ユニット名は本人が申年生まれであることに由来している。

2015年10月12日、京都国際観光大使に任命される[8]

2021年8月29日、新型コロナウイルス感染を公表[9]。同日の主演舞台Team申第5回本公演『君子無朋くんしにともなし〜中国史上最も孤独な「暴君」雍正帝〜』千秋楽公演(京都府立文化芸術会館)が中止となり[9]、9月6日 - 8日に上演予定だった朗読劇『天切り松 闇がたり〜闇の花道〜』(京都芸術劇場 春秋座)が延期された[10]。9月10日、活動を再開[11]

2021年10月30日、一般女性との結婚を発表[12][13]

2024年4月、所属事務所ケイファクトリーを退所[14]、新事務所アンカーへの移籍が発表された[15]

人物

特徴

仕事面

  • 演出家・白井晃によると「自分や物事を俯瞰で見ている眼をしている」[19]

エピソード

  • 「蔵之介」という芸名は父親による命名である。大学1年のとき、演劇サークルの先輩から新人公演に使う芸名をいきなり電話で聞かれ迷っていたところ、隣で一緒に野球中継を見ていた父親が実家の職業と大石内蔵助の名前をかけて「蔵之介」と命名した[20]
  • 大学時代に演劇サークルに入ったのは、家業を継ぐため少しでも人前に立つのが苦にならないようにするためであった。広告代理店に就職したのも販売戦略などを学ぶためであり、家業継承が念頭にあってのことだった[20][21]
  • 役者になる際は、家業を継ぐ予定であったため家族から反対されたが、NHK連続テレビ小説オードリー』(2000年)に出演したころには認めてもらい、実家の酒造からは「オードリー」という銘柄の日本酒も販売された。なお、主演ドラマ『ハンチョウ』の放送時期にも期間限定で「ハンチョウ」という銘柄の特別純米酒が販売される[22]
  • 飛行機が好きで、自宅には機内カートがある[23]。新幹線にも思い入れがあり、社会人時代には「遅刻しそうになると新幹線を使って通勤していた」という[24]

出演

要約
視点

主演は役名を太字で示す。

テレビドラマ

レギュラー出演

単発・ゲスト出演

Webドラマ

映画

舞台

  • 劇団惑星ピスタチオ(1990年 - 1998年)※退団までの全公演
  • 劇団POTATO倶楽部「ステアウェイ トゥ ヘヴン」(1992年)
  • 遊気舎「地元民は怪力」(1993年)
  • 演劇集団キャラメルボックス「俺たちは志士じゃない」(1994年)
  • MOTHER「ジャンキースクエア」(1996年)
  • G2プロデュース「12人の入りたい奴ら」(1997年)
  • プラチナペーパーズ「煽動する女」
  • 「ロマンチック・コメディ」(PARCO劇場)(1998年)
  • 中島らも事務所プロデュース「一郎ちゃんがいく。」(1998年)
  • 自転車キンクリートSTORE「絢爛とか爛漫とか」(1998年)
  • Bunkamura創立10周年記念特別公演「夏の夜の夢」(1999年1月)
  • NODA・MAP 第6回公演「半神」(1999年4月 - 5月、シアターコクーン
  • T.P.T「債鬼」(1999年9月 - 10月、ベニサン・ピット)
  • 自転車キンクリートSTORE「マクベス」(1999年12月、全労済ホールスペース・ゼロ
  • T.P.T「LONG AFTER LOVE」(2000年3月 - 4月、ベニサン・ピット)
  • ホリプロ「パーフェクト・デイズ」(2000年6月、世田谷パブリックシアター
  • Vamp Show(2001年6月 - 7月、PARCO劇場、大阪シアタードラマシティ) - 坂東正勝 役
  • LOVE LETTERS(2001年・2003年・2006年・2007年、PARCO劇場他)
  • おやすみの前に(2002年5月、PARCO劇場)
  • 二兎社「新・明暗」(2002年10月、シアタートラム
  • おはつ(2004年1月、新橋演舞場)- 直助 役
  • 二兎社「新・明暗」再演(2004年10月、世田谷パブリックシアター)
  • 演劇ユニット・Team申公演
    • 第1回公演「時には父のない子のように」(2005年6月、三鷹市芸術文化センター)
    • 第2回公演「抜け穴の会議室」(2007年11月 - 12月、赤坂RED / THEATER)
    • 第3回公演「狭き門より入れ」(2009年8月 - 9月、PARCO劇場)
    • 第4回公演「抜け穴の会議室〜Room No.002〜」(2010年12月 - 2011年1月、PARCO劇場)
    • 番外公演〜今、僕らが出来ること〜 朗読劇「家守綺譚」(2011年9月、森ノ宮ピロティホール
    • 番外公演II〜今、僕らが出来ること〜 朗読劇「幻色江戸ごよみ」(2012年3月、PARCO劇場)
    • 番外公演III〜今、僕らができること〜朗読劇「お文の影」「野槌の墓」(2012年5月、京都・春秋座、大阪・森ノ宮ピロティホール、渋谷・さくらホール)
  • クラウディアからの手紙(2006年1月、世田谷パブリックシアター)
  • こまつ座 私はだれでしょう(2007年1月、紀伊國屋サザンシアター) - フランク馬場 役
  • 幽霊たち(2011年6月 - 7月、PARCO劇場) - ブルー 役
  • 二兎社「こんばんは、父さん」(2012年10月 - 11月、世田谷パブリックシアター)
  • 非常の人 何ぞ非常に 〜奇譚 平賀源内と杉田玄白〜(2013年7月、PARCO劇場)- 平賀源内[76]
  • スーパー歌舞伎II 空ヲ刻ム者-若き仏師の物語(2014年3月、新橋演舞場、4月、大阪松竹座) - 一馬 役
  • ロンドン版 ショーシャンクの空に(2014年12月、シアタークリエ) - アンディ・デュフレーン 役
  • マクベス(2015年7月 - 8月、PARCO劇場) - 患者 役
  • BENT(2016年7月、世田谷パブリックシアター、他) - マックス 役[77]
  • リチャード三世(2017年10月、東京芸術劇場 プレイハウス、森ノ宮ピロティホール、盛岡市民文化ホール 大ホール、日本特殊陶業市民会館) - グロスタ公リチャード 役
  • ゲゲゲの先生へ(2018年10月、東京芸術劇場 プレイハウス ※長野、大阪、愛知、宮崎、福岡、新潟を巡演)[78]
  • 朗読「東京」第六回(2019年1月、東京芸術劇場 シアターイースト)
  • プレミアムリーディング「もうラブソングは歌えない」(2020年8月、東京国際フォーラム ホールC)
  • Team申第5回公演「君子無朋〜中国史上最も孤独な「暴君」雍正帝〜」(2021年7月 - 、東京芸術劇場 シアターウェスト他)
  • 冬のライオン(2022年2月26日 - 3月15日、東京芸術劇場 プレイハウス)- ヘンリー二世 役
  • PARCO PRODUCE 2024「破門フェデリコ〜くたばれ!十字軍〜」(2024年8月6日 - 9月22日、PARCO劇場他) - フェデリコ[79]
  • ヨナ(2025年10月2日 - 13日〈予定〉、東京芸術劇場 シアターウェスト)[80]

公演中止

  • 佐渡島他吉の生涯(2020年、PARCO劇場 / NHK大阪ホール) - 主演・佐渡島他吉 役[81]

劇場アニメ

吹き替え

ラジオドラマ

CM

ドキュメンタリー

  • にんげんドキュメント(NHK総合)
    • ナガセ君の小さな生きものたち(2005年10月) - ナレーション
    • 空師〜大樹と生きる仕事人〜(2007年1月) - ナレーション
  • 銘酒誕生物語シリーズ(2008年 - 、WOWOW) - ナレーション
  • スペイン 遥かなる海ガリシア 〜リアスの森へ〜(2008年9月、フジテレビ) - ナビゲーター
  • LIFE〜夢のカタチ〜(2010年4月3日 - 現在、朝日放送) - ナレーション
  • 報道写真が語る21世紀の真実(2011年12月、ヒストリーチャンネル) - ナレーション
  • BS歴史館(2012年10月 - 、NHK BSプレミアム) - ナレーション
  • 秋、黄金色の伊勢へ 佐々木蔵之介 うまし旅(2013年9月1日、TBS)
  • 孤高の頂 北アルプス槍ヶ岳(2013年9月11日、信越放送制作〈2013年9月21日、BS-TBS〉) - ナレーション
  • NNNドキュメント'15 シリーズ戦後70年「“じいちゃん”の戦争 孫と歩いた激戦地ペリリュー」(2015年2月22日、NNN系列) - ナレーション
  • 〜地球創世記 ミステリアス・アメリカ〜生物大絶滅と縄文人の謎(BS-TBS) - ナビゲーター
    • 第一夜 遥かなる地球創世と人類の謎(2016年12月9日)
    • 第二夜 最初のアメリカ人は海を渡った縄文人(2016年12月10日)
  • ドイツが愛した日本人〜佐々木蔵之介が巡る、ある医師の物語〜(2017年2月5日、よみうりテレビ制作、日本テレビ系)[106] - ナビゲーター
  • 感動地球スペシャル 大島優子ネパールに行きたい!天空のヒマラヤと野生の楽園を巡る(2018年3月4日、テレビ静岡・フジテレビ系) - ナレーション[107]
  • 中国王朝 英雄たちの伝説(NHK BSプレミアム)
    • 第1シリーズ
      • 中国王朝 英雄たちの伝説「反逆者 三国志の真相〜黄巾の乱から曹操へ〜」(2018年3月7日)
      • 中国王朝 英雄たちの伝説「反逆者 北京占領〜李自成の乱からドルゴンへ〜」(2018年3月14日)
      • 中国王朝 英雄たちの伝説「反逆者 挫折と革命〜太平天国の乱から孫文へ〜」(2018年3月21日)
    • 第2シリーズ
      • 中国王朝 英雄たちの伝説 権力者の素顔「史上唯一の女帝・則天武后」(2020年2月19日)
      • 中国王朝 英雄たちの伝説 権力者の素顔「残虐な農民皇帝・洪武帝」(2020年2月26日)
      • 中国王朝 英雄たちの伝説 権力者の素顔「過労に倒れた専制君主・雍正帝」(2020年3月4日)
  • 新 街道をゆく「北のまほろば」(2023年5月17日、NHK-BSP)- ナビゲーター[108]
  • パクス・ヒュマーナ 〜平和という“奇跡”〜(2024年2月23日、NHKBSP4K[109]
  • 世界熱中ひとり旅「佐々木蔵之介×ベネチア 〜“悪女”が握る平和の秘密〜」(2025年3月9日、NHK BS)[110]

情報番組

  • 「人生120年の最新医学 世界のドクターが徹底解説 〜がん・糖尿病が治る時代へ〜」(2021年3月21日、BS朝日
  • 「人生120年の最新医学 世界のドクターが注目!〜がん・心臓病・認知症が治る時代へ〜」(2022年1月9日、BS朝日)

PV

  • RIP SLYME『Hey,Brother』 - 映画『間宮兄弟』の映像より

その他

受賞歴

芸能活動
その他

脚注

外部リンク

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