第38回日本アカデミー賞
日本の映画賞 ウィキペディアから
第38回日本アカデミー賞は、2015年(平成27年)2月27日発表・授賞式が行われた日本の映画賞。授賞式の会場はグランドプリンスホテル新高輪国際館パミールで、司会者は前年に引き続き日本アカデミー賞協会組織委員会副会長である西田敏行と、前回の同賞最優秀主演女優賞を受賞した真木よう子[1][2]。前回の最優秀賞・話題賞の受賞者がプレゼンターを務める。
日本アカデミー賞 | |
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受賞対象 | 映画作品・監督・脚本・俳優・技術部門 |
開催日 | 2015年2月27日 |
会場 | グランドプリンスホテル新高輪国際館パミール |
国 | 日本 |
主催 | 日本アカデミー賞協会 |
報酬 | ブロンズ像、賞状、賞金(最高30万円) |
初回 | 1978年 |
最新回 | 2014年(対象作公開年度) |
公式サイト | https://www.japan-academy-prize.jp/ |
テレビ/ラジオ放送 | |
放送局 | 日本テレビ |
放送時間 | 金曜日21:00 - 22:54(『金曜ロードSHOW!』枠) |
発表の経緯
例年通り、東京地区の商業映画劇場にて有料で1日3回以上、2週間以上継続して上映された40分以上の映画作品のうち、2013年12月15日 - 2014年12月13日の期間に公開されたものを対象に選考された[2]。授賞式に先立ち2015年1月14日に優秀作品賞が発表された[2]。
優秀作品賞では、『ふしぎな岬の物語』が作品賞をはじめ、最多の13部門で優秀賞を受賞した[3]。
また、『永遠の0』などに出演した岡田准一が優秀主演男優賞と優秀助演男優賞を受賞した。岡田の所属するジャニーズ事務所は、2006年に木村拓哉が『武士の一分』での主演男優賞を辞退するなど、事務所の方針として国内の映画関連賞に対し辞退を表明することが多く、受賞を受けることに対し発表時に同事務所のコメントが読み上げられるなど異例の対応があった。[4]
なお、この優秀作品賞発表の記者会見では、日本アカデミー賞協会会長の岡田裕介から、第27回東京国際映画祭での北野武による同賞に対する発言への反論が行われた。北野の発言は、同賞の最優秀賞が松竹、東宝、東映の日本映画大手3社による持ち回りであるとするものだったが、岡田は同賞の選考は会員の投票により決まっているものであり、そのうちに大手3社が占める割合は数パーセントに満たないとし、開票や集計は第三者機関が行い、セキュリティ認証を受けた外部会社が保管を行うなど「これほど厳正な投票によって行われているものはない」と反論した。一方で、北野側には映画祭を通してすでに抗議を行い、岡田によれば彼の事務所側にも理解を得たとしており「今後とも映画を作っていく仲間」と両者間の友好関係をアピールした。[5][6]
受賞者
要約
視点
受賞者出典:[7]
最優秀作品賞
優秀作品賞
→「日本アカデミー賞作品賞」も参照
最優秀アニメーション作品賞
優秀アニメーション作品賞
→「日本アカデミー賞アニメーション作品賞」も参照
最優秀監督賞
- 山崎貴(永遠の0)
優秀監督賞
→「日本アカデミー賞監督賞」も参照
最優秀脚本賞
- 土橋章宏(超高速!参勤交代)
優秀脚本賞
→「日本アカデミー賞脚本賞」も参照
最優秀主演男優賞
- 岡田准一(永遠の0)
優秀主演男優賞
→「日本アカデミー賞主演男優賞」も参照
最優秀主演女優賞
- 宮沢りえ(紙の月)
優秀主演女優賞
→「日本アカデミー賞主演女優賞」も参照
最優秀助演男優賞
- 岡田准一(蜩ノ記)
優秀助演男優賞
- 阿部寛(柘榴坂の仇討)
- 伊藤英明(WOOD JOB! 〜神去なあなあ日常〜)
- 笑福亭鶴瓶(ふしぎな岬の物語)
- 三浦春馬(永遠の0)
→「日本アカデミー賞助演男優賞」も参照
最優秀助演女優賞
- 黒木華(小さいおうち)
優秀助演女優賞
→「日本アカデミー賞助演女優賞」も参照
話題賞
俳優部門
- 岡田准一(永遠の0)
作品部門
新人俳優賞
最優秀音楽賞
- 周防義和(舞妓はレディ)
優秀音楽賞
→「日本アカデミー賞音楽賞」も参照
最優秀撮影賞
- 柴崎幸三(永遠の0)
優秀撮影賞
最優秀照明賞
- 上田なりゆき(永遠の0)
優秀照明賞
- 山川英明(蜩ノ記)
- 西尾慶太(紙の月)
- 渡邊孝一(小さいおうち)
- 宮西孝明(ふしぎな岬の物語)
最優秀美術賞
- 上條安里(永遠の0)
優秀美術賞
- 小川富美夫(柘榴坂の仇討)
- 酒井賢(蜩ノ記)
- 出川三男/須江大輔(小さいおうち)
- 横山豊(ふしぎな岬の物語)
最優秀録音賞
- 藤本賢一(永遠の0)
優秀録音賞
最優秀編集賞
- 宮島竜治(永遠の0)
優秀編集賞
最優秀外国映画賞
優秀外国作品賞
→「日本アカデミー賞外国映画賞」も参照
会長特別賞
2014年11月10日午前3時49分に死去した高倉健にも会長特別賞が検討されていたが、高倉の遺言により死後の贈賞を辞退する旨が申し出られていたため見送られた[7]。
協会特別賞
授賞式中継
いずれの放送も授賞式部分は事前録画(ラジオは録音)だが、スタジオ部分は生放送となる。時間はJST。
スタッフ
テレビ
ラジオ
- ニッポン放送(NRN系列18局ネット)
- 2月27日(金)22:00[9] - 23:30 『オールナイトニッポンGOLD〜第38回日本アカデミー賞スペシャル〜』として放送
- スタジオ部分のパーソナリティとしてコトブキツカサ(映画パーソナリティ)が出演。
関連項目
脚注
外部リンク
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