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日本の島、地域 ウィキペディアから
四国(しこく)は、日本列島を構成する島の一つである[注 1]。
北海道・本州・九州とともに主要4島の一つでもあり[注 2]、この中では最も小さい[7][注 3]。最高標高は石鎚山の1,982mで、福井・石川・岐阜県境の両白山地三ノ峰 (2128m) 以西の西日本では最も高い。面積は18,297.78km2で[1]、世界の島の中では、ブラジルのバナナル島に次ぐ第50位の大きさである[注 4]。
四国とその付随する島(小豆島、大三島、大島、中島、伯方島、豊島など)を合わせて「四国地方(しこくちほう)」と言う[注 5]。これら付随する島を含めないことを強調したい場合、「四国本土(しこくほんど)」あるいは「四国島(しこくとう)」と呼ぶこともある(日本の地理・四国、日本の地域・四国地方も参照)。
四国には徳島県、香川県、愛媛県、高知県の4つの県があり、4県の総人口は約354万人(2024年時点)であり横浜市(約377万人)より少ない[注 6](表右下 四国地方も参照)。最大都市は愛媛県松山市。
四国の古代の呼称は、「伊予之二名島」・「伊予二名洲」(いよのふたなのしま)である。
四国地方を構成する4県の中で、徳島県・香川県・愛媛県は島内交流と合わせて、本州四国連絡橋(本四架橋)もあり本州との交流も盛んである。
西南部除く四国全域は近畿地方の影響力を文化的に強く受けているが、東部の徳島県は政治・経済においても影響が顕著である。北東部の香川県は文化・経済の両面で岡山県とのつながりも深いが、高松自動車道と神戸淡路鳴門自動車道の開通以降は徳島県同様近畿地方との交流もより活発になっている。西部の愛媛県は広島県や九州の大分県との交流が見られる。一方で高知県は陸路が険しく船での往来が発達した関係上、古くから上方、京都、近世は江戸からの影響も強く、政治・文化的な中央への意識が高いとも言われている。近年は高速道路網の発達により、四国内指向が強まっている[要出典]。
日本の主要4島の中で、唯一政令指定都市が存在しない。
神々による日本の創造の過程を記した『古事記』の国産み神話では、四国は淡路島に続き、日本列島で二番目に創造された島であるという[8]。古事記には「伊予之二名島(いよのふたなのしま)」と記されている[8]。また『日本書紀』では「四国」を「伊予二名洲(いよのふたなのしま)」と表記している。よって古代においては、「伊予之二名島」・「伊予二名洲」、または単に、「伊予島」・「伊予洲」(いよのしま、いよしま)、「二名島」・「二名洲」(ふたなのしま、ふたなしま)」などと呼ばれた(「フタナ」は二並びの意)。
近世以降は、五畿七道の南海道のうち、紀伊国と淡路国を除いた阿波国・讃岐国・伊予国・土佐国の4つの令制国が存在したことから、「四国」と呼ばれた。歴史書ではないが、16世紀の戦国時代を描いた軍記物語として知られる『陰徳太平記』(享保2年(1717年)出版)序に、「山陰山陽四国九州」の記載があり、このような近世の書物において、明確に「四国」という名称を見出すことができる。
約1900万年前の日本列島の誕生に伴い、四国の前身が誕生した。瀬戸内海を挟んで、近畿地方・山陽地方・九州に三方を囲まれた位置にある。島の中部には、各県を分断するような形で四国山地や讃岐山脈の山々がそびえており、この地形が近年まで各地域間の交流を困難にしていた。
中央構造線が吉野川北岸から佐田岬半島にかけて東西に貫いている。構造線以北の内帯(西南日本内帯)に当たる地方では、中生層・古生層とこれを貫く火成岩が分布している。構造線以南の外帯(西南日本外帯)に当たる地方では、北側から南側にかけて中生層・古生層が形成された順に配列している。
日本の島の中では九州に次ぐ第4位[7]、世界の島の中ではブラジルのバナナル島に次ぐ第50位の面積を持つ[注 4]。最高標高は、石鎚山の天狗岳(愛媛県)の1,982 m。
四国本土の東西南北それぞれの端は以下の位置で、東西の長さは254.04km、南北の長さは186.21kmである。 |
北端 北緯34度24分1秒 東経134度8分11秒 ↑ | ||
西端 北緯33度20分38秒 東経132度0分52秒← | 中心点 北緯33度33分39秒 東経133度22分56.5秒 | 東端 →北緯33度50分2秒 東経134度45分1秒 |
↓ 南端 北緯32度43分17秒 東経133度0分26秒 |
地質学的には、四国は北からおもに三波川帯(ほぼ吉野川がある)、秩父帯(四国山地)、四万十層(四万十川)がほぼ東西に分布し、その間を中央構造線、御荷鉾構造線、仏像構造線が走っている[10][11]。
徳島県の吉野川流域以北、香川県全域、愛媛県東予地方、中予地方の、瀬戸内海に面した北側は、瀬戸内海式気候に属している。太平洋高気圧に覆われる夏季には瀬戸内海沿岸特有の「凪」や、四国山地越えのフェーン現象に伴う気流の影響で、猛暑日や熱帯夜になる日も少なくない。春には中国大陸から流入する黄砂がしばしば観測される。
年間を通して比較的降水量が少ない(特に冬季はかなり降水量が少ない)温暖な気候であるため、オリーブやミカンの栽培が盛んである。その反面、大規模な河川は太平洋や紀伊水道に流れ込む形となっているため、水資源に恵まれず、過去幾度かの渇水に見舞われてきた。このため、満濃池を初めとするため池が多数造られている。その中でも特に、香川県は古来から水不足に悩まされ続けており、渇水対策として吉野川の水を送水するための香川用水が建設されている。冬は小雨や小雪(みぞれ)の降る日もあるが、基本的に晴天が多い。平野部では大雪になることはほとんどないが、山間部では気温が低く冬は積雪も多い。なお、台風等の直撃は比較的少ない。
徳島県のほとんどの地域や、愛媛県南予地方・高知県全域の太平洋に面した南側は、太平洋側気候に属している。春の訪れが早く本土で最初の桜の開花宣言が高知市または宇和島市となることも少なくない。そのため、特に高知県では促成栽培が盛んであったり、プロ野球チームのキャンプ地になったりと、温暖な気候を生かした産業や行事が発達している。また、太平洋沖合を流れる黒潮の影響を受けて冬でも温暖で、一部で無霜地帯が存在する。
年間雨量が多いことから林業も盛んである。また、愛媛県南予地方および高知県幡多地方では、冬は関門海峡からの季節風の影響で曇りや雨、雪の日が他の太平洋側の地域に比べると多くなっている。高知県の室戸岬と足摺岬では、台風が来襲しやすいことから「台風銀座」と呼ばれている。このため「室戸台風」などの大型台風が直撃し、洪水などの被害を受けている。なお「室戸台風」では、室戸岬上陸時の中心気圧は911.6hPaであり、日本本土に上陸した台風のなかで観測史上最も上陸時の中心気圧が低い台風だった。これは同緯度の台風における中心気圧の最低記録(台風の正式な統計は1951年(昭和26年)から開始されたため、この記録は参考記録扱い)として、いまだに破られていない。
この節の加筆が望まれています。 |
四国は、畿内から南西側に位置しており、海路で移動するために、五畿七道では南紀や淡路島と一緒に南海道に含まれていた。近畿・九州航路の要所であった四国の西北部に位置する伊予国の道後温泉などは、舒明天皇や斉明天皇の入浴記録(日本書紀)があるほか、山部赤人・額田王の来浴記録(万葉集)もあるなど、古くから栄えていたと思われる。
平氏が都落ちした際、安徳天皇を擁して屋島を一時的な本拠地としたため、この地で源平両軍が争った。室町時代は細川氏が讃岐・阿波・土佐の三国を、河野氏が伊予をそれぞれ守護した。
戦国時代の四国の大名としては、三好を拠点とし阿波国から山城国にわたる8国を支配圏に収めた三好長慶、「土佐の小京都」とも呼ばれている中村を拠点とした土佐一条氏、伊予国道後の湯築城を本拠とした水軍を有する河野氏、讃岐の香川氏、土佐国の四国の覇者である長宗我部元親などが高名であるが、長い騒乱の末に収束に向かい、一時は長宗我部氏が四国を統一したものの、やがて豊臣秀吉により平定された。土佐の大名であった長宗我部盛親は関ヶ原の戦いで西軍につき改易された。
江戸時代になると、それまで四国各地を治めていた戦国大名は四国から駆逐され、幕府徳川氏の信任厚い諸将がこの地に封じられることになった。初め、讃岐に生駒氏、阿波に蜂須賀氏、土佐を山内氏と一国一円支配を許したが、のちに生駒氏が騒動を起こして改易されると讃岐は二分割統治された。伊予は初めから小大名が配置され、一国統治はされなかった。なお、瀬戸内海の小豆島と塩飽諸島は天領として倉敷代官所の支配下に置かれた。 四国の代表的な藩には、阿波国と淡路国を稲田氏の知行地とする蜂須賀氏の徳島藩、水戸徳川家の分家の高松藩、山内氏が治める土佐藩、加藤氏や久松松平家(親藩)などが領した伊予松山藩、仙台伊達氏の分家が治める宇和島藩などであった。
幕末維新において土佐藩が終始政局に関わり続け、土佐藩出身の坂本龍馬らの仲介で薩長同盟がなった。戊辰戦争においても土佐藩は官軍として各地を転戦し功を挙げた。明治期の自由民権運動も元土佐藩士板垣退助らが中心として起こった。それ以前に金陵会議(四国会議)が土佐藩から提唱され、四国をまとめ上げる力となったが、わずか数年で解散を命ぜられた。愛媛県から文豪・正岡子規が輩出され、明治文化に貢献した。
歴史的には全県が畿内との繋がりの強い地域であったが、陸路交流の活発化と海路交流の衰退により徳島県は近畿地方と、香川県は岡山県と、愛媛県は広島県との経済活動も多くなっている。特に徳島県沿岸部は、日常的に京阪神との経済交流が盛んであり、影響が大きい。太平洋に面し三方を山に囲まれる高知県は特に対外的経済交流が活発な地域はなかった。
近年は高速道路網の整備により島内での交流が高知県を含め各県大幅に増加し、2010年現在では本州ではなく島内での経済的交流が最も盛んとなっている[12]。
2017年(平成29年度)の四国四県の域内総生産は、名目で14兆5820億5000万円であり[13]、全国の総生産(日本のGDP)に占める経済規模は2.60%だった。これを他の都道府県と比べると、茨城県(13.8兆円)より大きく、静岡県(17.3兆円)より小さい。また、1人当たり県民所得は四県全てにおいて日本の1人当たり平均所得を下回っていた。
四国瀬戸内海側は太平洋ベルト地帯に位置しており、坂出市・丸亀市・四国中央市・新居浜市・西条市・今治市および松山市などを中心に、瀬戸内工業地域が形成されている。徳島市と西条市は、新産業都市建設促進法に基づいて指定される新産業都市(工業開発の拠点地域)であった。
地域 | 製造品出荷額等 (万円) |
---|---|
四国 | 951,405,331 |
愛媛県 | 430,881,751 |
香川県 | 271,158,324 |
徳島県 | 190,812,585 |
今治市 | 105,397,628 |
新居浜市 | 85,002,404 |
西条市 | 79,470,089 |
四国中央市 | 66,913,950 |
高知県 | 58,552,671 |
阿南市 | 49,126,650 |
松山市 | 44,038,026 |
徳島市 | 41,907,259 |
香川郡直島町 | 41,627,305 |
坂出市 | 40,527,486 |
高松市 | 37,131,277 |
丸亀市 | 29,500,730 |
鳴門市 | 25,312,328 |
三豊市 | 24,925,452 |
観音寺市 | 20,364,189 |
高知市 | 17,781,694 |
南国市 | 10,592,009 |
板野郡松茂町 | 9,462,325 |
※順位・人口・割合は令和2(2020)年国勢調査による[15]。
年齢5歳階級別人口
2004年10月1日現在推計人口
総計 [単位 千人]
年齢5歳階級別人口
2004年10月1日現在推計人口
男女別 [単位 千人]
2010年国勢調査時の四国における自治体は95市町村であるが、そのうち2005年国勢調査と比べ人口が増加したのは8市町のみでそれ以外の87市町村は全て減少している。そのため四国全体はもとより、県単位でも4県全てで減少となっている。県別にみると最も減少率が高いのは高知県の▽4.00%で、以下、徳島県▽3.02%、愛媛県▽2.47%、香川県▽1.64%と続く。逆に、増加した自治体は香川県の3市町、徳島県の3町、愛媛県および高知県のそれぞれ1市である。県庁所在地別では増加したのが高松市と松山市のみで北四国と南四国で明暗が分かれる形になったが、徳島県の増加3町はいずれも徳島市に隣接したベッドタウンである。県庁所在地以外では徳島県の上記3町のほか、香川県第二の都市である丸亀市とそこに隣接する綾歌郡宇多津町、高知県香南市で人口が増加した。愛媛県では県庁所在地である松山市以外で人口が増加した市町村は存在しなかった。
最も減少率が高い高知県土佐郡大川村は唯一の▽20%越えとなっているほか、上位6位までが全て高知県の自治体となっている。その他の減少率が高い自治体には、概ね南四国の太平洋沿岸や中央部の四国山地に位置する自治体が多い。
厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所が発表した『日本の地域別将来推計人口(平成30(2018)年推計)』で、2045年の四国4県の総人口は282万3千人で、15年に比べて102万3千人(26%)減少することがわかった。ただ40年時点では前回推計を上回り300万人台を維持するなど減少ペースに緩和傾向も見られる。
同研究所は人口推計を5年ごとにまとめて公表している。全国の総人口に占める四国4県の比率は15年の3.0%から45年には2.7%に低下する。4県では高知県が鳥取県に次いで全国で下から2番目(15年時点は同3番目)になる。近年の出生率の改善傾向を背景に、前回調査時より人口減少ペースが鈍化する傾向が見られた。四国全体では40年時点の人口は前回調査の295万5千人よりも5万1千人多かった。香川が4万2千人、愛媛が6千人、徳島が3千人それぞれ上回った。一方、高知は71人とわずかながら前回を下回った。
地域による格差も目立つ。45年と15年の人口を比べると、高松市が1割減にとどまるほか、瀬戸大橋周辺の自治体の減少率は小さい。徳島市のベッドタウンである徳島県北島町は四国で唯一増加する見通し。一方、中山間地では高知県大豊町が7割減、愛媛県久万高原町が6割強の減少を見込む[16]。
四国には突出して大きな都市がなく、地形的制約から各県に独立した都市圏が存在する。また、古くから海上交通が盛んであったため、各地ともに対岸との交流も盛んである。
四国地方を便宜的に2つの地域に分ける場合がある。
どの出発地からも対四国内への流動が最も多く、全体の流動数に占める割合は最低でも50%、最高で95%を占めている。四国内の県庁所在地別では、特に高松市が位置する香川東部が目的地として全てで首位となっているほか、四国外との流動では、徳島は神戸、香川東部は岡山県南、松山および高知は東京23区が最も多くなっている。全ての出発地別からは5位以内に香川東部・高知中央、6位以内に香川西部、8位以内に新居浜、11位以内に松山、12位以内に東京23区・大阪・岡山県南、14位以内に徳島を四国内全ての出発地が目的地としている。
かつては、「徳島は近畿(大阪・神戸)を向き、高松は岡山を向き、松山は広島を向き、そして高知は太平洋(または東京)を向いている」と言われ、「四国は一つ一つ」などと風刺されることもあった。しかし、20世紀末から高速道路網の整備によって四国内の相互交流が深まり、21世紀初頭にはそれまで盛んだった本州の都市を凌駕するに至った。
1990年(平成2年)時点での状況は徳島、高松、松山とも四国外との交流人口の方が多く、高知のみ四国内との交流の方が多かったが、流動数自体が非常に少なかった。四国外との繋がりでは徳島は京阪神、香川東部は岡山県南、松山は広島・大阪、八幡浜は大分といった地域と強く、特に香川東部と岡山県南との流動数は他に突出して多かった。
1990年(平成2年)と2010年(平成22年)の変化では、四国全域で四国内の相互交流が非常に活発になったこと、目的地としての流動が香川東部に集中することにより同地域が交流の中心としての性格を強めたことが挙げられる。また大きな変化として香川東部における徳島と岡山県南の関係性が逆転し、さらにその数も1990年の岡山県南よりも2010年の徳島の方が多く、圧倒的な差がついている。
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この他にも、高速道路の最大志向先(最も多くの車両が目指す目的地)は四国各県とも高松であり、四国地方では高松を中心とした相互交流が根付いている。このように地域ブロックの代表的な都市に人の流れが集中し、中心性を高める傾向は年々顕著になっている[19](詳細は#高速道路を参照)。
四国島内の交流に関して、高速道路のエックスハイウェイ化以後は四国アイランドリーグ(現・四国アイランドリーグplus)の発足などによって、より一体感を強める傾向にあり、各県それぞれの歴史や役割を生かした連携を深める段階に入っている。今後、四国4県が一つの地域として一体となった文化・経済活動や観光誘致が進んでいくと予想されている(「青い国四国」キャンペーンなどの実績もある)。
都市雇用圏に拠る「都市圏」は以下の通り[20]。※2010年(平成22年)国勢調査基準
国勢調査において総務省統計局の定義する都市圏としては松山都市圏が四国で唯一掲載されている。その他、東瀬戸経済圏(瀬戸内をはさむ地域を経済的に一体としてみる統計上の呼称)などがある。
2000年(平成12年)調査から2005年(平成17年)調査では各都市圏の枠組みが変化する事例が見られた。具体的には、平成の大合併によって郊外自治体が中心市に編入されたり、丸亀都市圏のようにモータリゼーションの浸透による他都市の郊外化で都市圏自体が消滅したり、逆に西条都市圏のように既存の都市圏から離脱して新たな都市圏を形成する自治体も見られた。
四国地方の主要都市 | |||||||||
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# | 都市名 | 県名 | 人口 | # | 都市名 | 県名 | 人口 | ||
1 | 松山市 | 愛媛県 | 498614人 | 11 | 阿南市 | 徳島県 | 65608人 | ||
2 | 高松市 | 香川県 | 409266人 | 12 | 三豊市 | 香川県 | 58000人 | ||
3 | 高知市 | 高知県 | 313381人 | 13 | 観音寺市 | 香川県 | 54591人 | ||
4 | 徳島市 | 徳島県 | 245282人 | 14 | 鳴門市 | 徳島県 | 51576人 | ||
5 | 今治市 | 愛媛県 | 143074人 | 15 | 坂出市 | 香川県 | 48056人 | ||
6 | 新居浜市 | 愛媛県 | 110701人 | 16 | さぬき市 | 香川県 | 44015人 | ||
7 | 丸亀市 | 香川県 | 107760人 | 17 | 南国市 | 高知県 | 45665人 | ||
8 | 西条市 | 愛媛県 | 100124人 | 18 | 大洲市 | 愛媛県 | 37605人 | ||
9 | 四国中央市 | 愛媛県 | 78137人 | 19 | 吉野川市 | 徳島県 | 36101人 | ||
10 | 宇和島市 | 愛媛県 | 64628人 | 20 | 小松島市 | 徳島県 | 33825人 |
四国には飛び抜けて大きな都市はないが、4つの県庁所在地に人口がある程度集中し、各県におけるプライメイトシティとなっている。 その他は中規模な都市であり、人口10万人を超える市でさえ長らく新居浜市と今治市の2都市しかなかった。
平成の大合併の結果、松山市が50万人、高松市が40万人の大台に乗り、新たに西条市と丸亀市が10万人を超え、今治市も17万人に増大した。 しかし、人口動態は松山市と高松市と丸亀市が横ばいであるものの、その他の都市は、大きく減少してしまっている。
上記以外の県庁所在地
各県の表示順は以下のようにさまざまな表示順が存在する。(当事典では地方公共団体コードの表示順を使用)
高松市と松山市の間では以前から「四国の中心都市」という座を巡って論争が繰り返されているが、特に近年は道州制に伴う州都(道都。以下では「道都」と表記する)の誘致に関連した論争が激化している。以下の都市がそれぞれ中心とされ、競合している。(→四国の道州制論議、日本の道州制論議)
四国は、古くから、畿内から地理的には比較的近距離に位置しながら、船での移動を余儀なくされていた。かつては大阪府の深日から船で淡路島の洲本市へ渡り、淡路鉄道などを利用して洲本から福良まで淡路島内を移動、福良から船やフェリーで、鳴門へ渡るというのが最も一般的なルートであった[要出典]。これに関連して、淡路島の名の由来の一説に、阿波へ行くみちの意味で「阿波路島」だとする説もある[要出典]。
島民が本州と往来する場合は、瀬戸内海に架橋されるまで、船舶を用いるのが常であった(昭和に入ってからは航空路も)。
海が本州との往来を不便にしていた一方で、陸においてはこの島の地形が島内の往来を阻んだ。四国を横断するように四国山地が走っており、長大トンネルの土木技術が確立するまで鉄道や道路の整備は困難を極めた。
鉄道交通は当初本州の山陽本線に連絡する形で伊予鉄道や讃岐鉄道などが建設され、その後各県ごとに土佐電気鉄道や徳島鉄道などの路線が整備されてゆき、各県の県庁所在地がお互いに鉄道で移動できるようになったのは昭和初期になった頃である[要出典]。
20世紀に入って鉄道が整備されるにつれ、四国内・本州双方に対する交通至便性から高松市に企業の四国支店等が置かれた。20世紀末頃からは四国内の高速道路網の急速な進展や3本の本州四国連絡橋が架けられたこともあってモータリゼーションが進行し、長距離移動手段の中心がそれまでの鉄道から自家用車や高速バスへ変化した。このことにより京阪神・淡路島に近い鳴門市が再び交通の要衝となりつつある。一方で、フェリーは高速バスに客を取られたために21世紀に入ってからは縮小や廃止が相次いだ。
なお、四国4県の「全自動車に対する軽自動車の保有シェア」(2016年3月末現在、全国平均39.0%)は51.0%と、地方別では唯一半数を超えている[31]。軽自動車は、普通車と比べて安価な料金設定になっており、おおむね普通車よりも燃費も良いため、四国ではマイカー移動が交通手段として定着している。
都市名 | 人力系 | 公共交通機関 | 自家用車系 | その他 | 出典 | ||||||||
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徒歩 | 自転車 | 鉄道 | 乗合バス | 貸切バス | タクシー | 自家用車 | オートバイ | ||||||
徳島市 | 5.51% | 26.13% | 31.64% | 1.54% | 2.58% | 0.40% | 0.24% | 4.76% | 57.31% | 6.21% | 63.52% | 5.06% | [32] |
高松市 | 5.44% | 23.43% | 28.87% | 7.95% | 1.82% | 0.41% | 0.16% | 10.34% | 57.45% | 6.60% | 64.05% | 3.17% | [33] |
松山市 | 6.31% | 27.80% | 34.11% | 5.59% | 2.36% | 0.34% | 0.29% | 8.58% | 45.14% | 15.03% | 60.17% | 3.54% | [34] |
高知市 | 4.98% | 27.24% | 32.22% | 3.42% | 2.81% | 0.37% | 0.38% | 6.98% | 52.30% | 10.83% | 63.13% | 4.28% | [35] |
岡山市 | 5.02% | 24.85% | 29.87% | 7.45% | 4.63% | 0.43% | 0.23% | 12.74% | 56.91% | 4.43% | 61.34% | 3.76% | [36] |
広島市 | 8.60% | 21.20% | 29.80% | 17.16% | 13.54% | 1.06% | 0.44% | 32.20% | 35.61% | 8.86% | 44.47% | 5.53% | [37] |
全国 | 6.88% | 15.98% | 22.86% | 24.82% | 7.40% | 1.14% | 0.22% | 33.58% | 47.51% | 3.87% | 51.38% | 4.38% | [38] |
全国平均と比較した四国全体の傾向として、公共交通機関(鉄道・電車、バス、ハイヤー・タクシー)の割合が極端に低く、相対的に人力系(徒歩、自転車)と自家用車系(自家用自動車、オートバイ)の占める割合が高くなっている。徳島市はその傾向が最も顕著で、高知市は四国の平均値に近似している。松山市は人力系の割合が比較的高く、公共交通機関の割合も平均よりは高いほか、自家用車系に関してはオートバイの割合が突出して高い一方で、自家用車割合の低さがそれを相殺しているため、結果自家用車系の割合が4県中最も低くなっている。特徴的なのが高松市で、自家用車系の割合は四国各地と同様に高いばかりか最高値を示している一方、四国全体の傾向とは逆に公共交通機関の割合も高いばかりかこれも最高値を示し、人力系割合の低さを吸収する結果となっている。また、高松市の公共交通機関の割合は鉄道に大きく偏っており、バスおよびタクシーの割合は最低となっている。
JR四国は、高松と松山・高知・徳島の都市間を結ぶ各線と岡山を結ぶ瀬戸大橋線をメインルートとする。電化区間は予讃線の高松 - 松山 - 伊予市と瀬戸大橋線、土讃線の多度津 - 琴平。複線区間は予讃線の高松 - 多度津と瀬戸大橋線の一部のみである。
日本の主要4島の中で唯一新幹線が走行していない。
国鉄時代、比較的早期に無煙化(蒸気機関車からディーゼル車輌へ置換)し、自動信号化が推進されたが、その後は設備や施設の改善が後回しにされ、国鉄末期まで四国島内の国鉄線に電化区間が存在しなかった。2006年現在でも、香川県と愛媛県を結ぶ予讃線の一部など、積極的に電化・高速化促進した区間を除いて、島内のほとんどのJR線は未だ電化されていない。
また、電化区間の一部のトンネルでは車幅制限のため、本州規格の車両が使えず、本州線との直通運転に不都合が生じていたり、単線区間が多いにもかかわらず、過度の輸送量増加によって生じたダイヤの過密傾向の弊害で、多くの待避線に常に交換や優等待ちの列車を待避させており、これ以上のダイヤの過密化に拍車を掛ける高速化は好ましくないなど、解決しなければならない難問が山積していた。
民営化後、各都市間の路線は順次高速化されたが、山がちな地形による線形の悪さと、単線のために増発ができないことなどから、年々整備の進む高速道路網を利用した高速バスに対抗できなくなりつつある。また、もともと海運が盛んな上に、鉄道の本四連絡が1経路であるのに対し、道路は3経路あり、観光ルートが分散されたこともあり、各交通機関との競争は非常に激しい。
抜本的な高速化として四国新幹線計画があり、2011年以降、基礎調査の結果を受けて、整備計画への格上げを求める誘致活動が活発化している(詳細は四国新幹線のページを参照)。早ければ、37年にリニア中央新幹線の新大阪駅延伸が実現し、三大都市圏が一体化した「スーパーメガリージョン」の形成が見込まれる。四国新幹線整備促進期成会では、これに合わせて2037年の四国新幹線開業を目指している。
香川・愛媛・高知の各県にある私鉄各線は県都の近郊輸送を担っている(徳島県には第三セクターではない純粋の民営鉄道路線は存在しない)。
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本州四国連絡橋として、鳴門市〜神戸市、坂出市〜倉敷市、今治市〜尾道市の3本のルートがある。このうち、瀬戸大橋が鉄道(複線直流電化)と高速道路の併用橋であり、大鳴門橋は将来的に併用できる設計になっている。その他は道路専用橋である。また、瀬戸内しまなみ海道(尾道・今治ルート)には、歩行者・自転車・原動機付自転車(125cc以下)の専用道路も併設されている[39]。
当初は、最初に完成し、宇高連絡船(2019年休止)があったことなどから瀬戸大橋が本四間の基幹ルートとして位置付けられていたが、その後は全線完成した神戸鳴門ルートに本州・四国間の流動が移動しつつある。これは、日本の主要な大都市圏のほとんどが四国以東の地域に位置しており、大都市圏の一つである京阪神に神戸淡路鳴門自動車道が最短距離で直結していることが、大きな要因として挙げられる。
なお、上記3ルート以外に本四間の県境断面を持つ道路として、広島・愛媛県境を跨ぐ岡村大橋が存在する。これは広島県の離島架橋事業である安芸灘諸島連絡架橋(安芸灘とびしま海道)の一部であり、本州へは接続されているものの、四国本土へは接続されていない。ただし、本州と四国地方を接続していることには違いないため、「裏しまなみ海道」や「第4の本四架橋ルート」と冗談交じりに呼ばれることがある。
四国は、国内で高速道路の整備が特に遅れた地方であった。四国で最初に高速道路が計画されたのは徳島自動車道であり、最初の開通は1985年、松山自動車道の三島川之江IC〜土居IC間である(沿道には四国における高速道路発祥の地と書かれた看板がある)。その1986年度末における高速道路整備率は、全国が34%であったのに対し、四国は2%と非常に低い水準であった[40]。
以後、急速に整備が進んだ結果、2000年には四国4県庁所在地が高速道路で結ばれる「エックスハイウェイ」が完成、2002年度末には整備率が66%に達し、遂に全国水準の63%を上回った[41]。現在は松山自動車道の南予方面への延伸、高知自動車道の高知県西部方面への延伸、四国横断自動車道の徳島県南部方面への延伸(鳴門JCT〜阿南IC)、そのほか高速道路空白地帯解消のため阿南安芸自動車道や高知松山自動車道等の建設工事が順次進められており、「四国8の字ネットワーク」を目指している。
高速道路網の整備はモータリゼーションの進行と相まって、それまで沈黙状態であった四国内の相互交流を活発化させる結果となった。1990年時点における高松市と松山市を出発地とする最大流動先はそれぞれ四国外の都市(岡山市、広島市)であったが、1995年以降は四国内の都市(徳島市、高知市)に変わり、同様に徳島市と高知市も全体の流動数そのものが四国内に向けて増加している[18]。
当初は、これら高速道路網充実の副作用としてストロー効果による大阪都市圏への経済流出の可能性が指摘され、実際に大阪圏へ直通する神戸淡路鳴門自動車道が開通した徳島県では、同圏への高速バスの利用が伸び、2008年2月時点で一日300便が運行されるなどしている[42]。しかし、この現象はフェリーと2002年に廃止された徳島飛行場伊丹便利用者が高速バスへ移行した結果であり[40]、大阪圏への流動数全体は横ばいか年々減少し、逆に香川県への流動が年々増加している[18]。これと同じ懸念は高松道板野IC〜高松中央IC開通した当時の香川県でも指摘され、実際に高速バスの神戸・大阪便が需要を高めているが、大阪圏への流動自体は横ばいであり、1990年まで圧倒的多数であった岡山県への流動が激減し、徳島県への流動が激増してそれを上回っている[18]。
同時に発生している現象として、四国全体の人の流れが高松市へ集中し始めており、その中心性を年々高める傾向にある[19]。その理由としてはやはり高速道路網の充実とモータリゼーションの進行が挙げられ、例えば1990年の徳島における最大志向先は京阪神であったものが、1999年調査時には高松へと変化した[43]。
営業路線名 | 構成するA路線またはA'路線(斜体) | 供用区間 |
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E11 高松自動車道 | 四国横断自動車道 | 鳴門IC〜川之江JCT、 |
E11/E32 徳島自動車道 | 四国横断自動車道、四国縦貫自動車道 | 鳴門JCT〜川之江東JCT |
E32/E56 高知自動車道 | 四国横断自動車道、四国縦貫自動車道、須崎道路、窪川佐賀道路、中村宿毛道路 | 川之江JCT〜四万十町中央IC、 |
E11/E56 松山自動車道 | 四国横断自動車道、四国縦貫自動車道、大洲道路、宇和島道路 | 川之江JCT〜津島岩松IC |
E55 徳島南部自動車道 | 四国横断自動車道 | 徳島JCT〜徳島津田IC |
路線名 | 事業箇所名または補足 | 供用区間 |
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E76 今治小松自動車道(一般国道196号) | 今治小松道路 | 今治湯ノ浦IC〜いよ小松JCT |
E55 高知東部自動車道(一般国道55号) | 高知南国道路、南国安芸道路 | 高知JCT〜高知龍馬空港IC、 |
E28 神戸淡路鳴門自動車道(一般国道28号) | (神戸・鳴門ルート) | 垂水JCT〜鳴門IC[44] |
E30 瀬戸中央自動車道(一般国道30号) | (児島・坂出ルート、瀬戸大橋) | 早島IC〜坂出IC[44] |
E76 西瀬戸自動車道(一般国道317号) | (尾道・今治ルート、愛称:瀬戸内しまなみ海道) | 西瀬戸尾道IC〜今治IC[44] |
徳島・松山・高松・高知の4県庁所在地を結ぶ国道11号・国道32号・国道33号・国道55号・国道56号などが道路網の中核を成す。また国道28号・国道30号・国道317号が本州四国連絡橋を通じて本州と、国道197号が国道九四フェリーを通じて九州との間を結んでいる。
山地を通る路線には未整備のものが多く、国道193号・国道439号などのように国道とは思えない隘路・悪路を抱えた路線も残存している(しばしば「酷道」などと揶揄される)。山地が多いことや内陸部に人口が少ないことなどもあり、全般に四国の道路整備率は他の地方に比べ低い[要出典]。
四国に一桁国道は存在せず、最も若い数字を持つ路線は国道11号である。二桁国道は11号と28号の他はすべて30番台と50番台、三桁国道はすべて190番台と300番台、400番台になっている。200番台の国道は1つも存在しない。
国道名 | 起点 | 主な 経由地 | 終点 | 指定区間 | 総延長[45] (km) | 実延長[45] (km) | 実延長 割合 |
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国道11号 | 徳島市 | 高松市 | 松山市 | 全線 | 272.7 | 272.7 | 100.00% |
国道28号 | 神戸市 | 洲本市 | 徳島市 | 海上を除く全線 | 194.6 | 157.8 | 81.09% |
国道30号 | 岡山市 | 玉野市 | 高松市 | 海上を除く全線 | 97.4 | 59.9 | 61.50% |
国道32号 | 高松市 | 三好市 | 高知市 | 全線 | 143.5 | 139.7 | 97.35% |
国道33号 | 高知市 | 仁淀川町 | 松山市 | 全線 | 129.3 | 126.2 | 97.60% |
国道55号 | 徳島市 | 室戸市 | 高知市 | 全線 | 241.1 | 232.4 | 96.39% |
国道56号 | 高知市 | 宇和島市 | 松山市 | 全線 | 336.2 | 332.5 | 98.90% |
国道192号 | 西条市 | 三好市 | 徳島市 | 全線 | 140.1 | 96.8 | 69.09% |
国道193号 | 高松市 | 美馬市 | 海陽町 | 重複区間 | 160.3 | 149.5 | 93.26% |
国道194号 | 高知市 | いの町 | 西条市 | 重複区間 | 88.9 | 76.9 | 86.50% |
国道195号 | 高知市 | 那賀町 | 徳島市 | 重複区間 | 178.3 | 152.3 | 85.42% |
国道196号 | 松山市 | 今治市 | 小松町 | 全線 | 81.7 | 81.7 | 100.00% |
国道197号 | 高知市 | 大洲市 | 大分市 | 重複区間 | 275.7 | 204.7 | 74.25% |
国道317号 | 松山市 | 今治市 | 尾道市 | 今治市-尾道市 | 192.1 | 175.1 | 91.15% |
国道318号 | 徳島市 | 吉野川市 | 東かがわ市 | 重複区間 | 43.7 | 23.8 | 54.46% |
国道319号 | 坂出市 | 三好市 | 四国中央市 | 坂出市-三好市 | 131.1 | 61.3 | 46.76% |
国道320号 | 宿毛市 | 宇和島市 | 鬼北町 | 重複区間 | 90.6 | 36.1 | 39.85% |
国道321号 | 四万十市 | 土佐清水市 | 宿毛市 | なし | 84.2 | 84.2 | 100.00% |
国道377号 | 鳴門市 | 琴平町 | 観音寺市 | 重複区間 | 120.9 | 62.3 | 51.53% |
国道378号 | 伊予市 | 八幡浜市 | 宇和島市 | なし | 123.5 | 117.8 | 95.38% |
国道380号 | 八幡浜市 | 大洲市 | 久万高原町 | 重複区間 | 66.6 | 22.3 | 33.48% |
国道381号 | 須崎市 | 四万十町 | 宇和島市 | なし | 113.6 | 71.1 | 62.59% |
国道436号 | 姫路市 | 小豆島町 | 高松市 | 重複区間 | 99.8 | 33.6 | 33.67% |
国道437号 | 松山市 | 周防大島町 | 岩国市 | なし | 87.5 | 62.0 | 70.86% |
国道438号 | 徳島市 | つるぎ町 | 坂出市 | 重複区間 | 175.0 | 172.0 | 98.29% |
国道439号 | 徳島市 | 土佐町 | 四万十市 | 重複区間 | 348.1 | 242.3 | 69.61% |
国道440号 | 松山市 | 久万高原町 | 檮原町 | 重複区間 | 89.3 | 35.3 | 39.53% |
国道441号 | 大洲市 | 鬼北町 | 四万十市 | なし | 114.6 | 97.4 | 84.99% |
国道492号 | 高松市 | 美馬市 | 大豊町 | 重複区間 | 133.5 | 30.7 | 23.00% |
国道493号 | 高知市 | 奈半利町 | 東洋町 | 重複区間 | 112.6 | 49.5 | 43.96% |
国道494号 | 松山市 | 仁淀川町 | 須崎市 | 重複区間 | 114.4 | 80.6 | 70.45% |
※太字は非重複の単独区間において指定区間が存在する路線。※斜線は四国外と結ばれている路線。 ※指定区間項の「重複区間」とは他国道との重複区間のみが指定区間になっている路線で、単独区間に限れば「なし」と同義。 |
昭和40年代の観光宣伝において、四国の主要観光地を効率よく回遊するルート提案として、松山市-高知市-高松市をつなぐルート(国道32号、国道33号)が考えられ、ちょうどアルファベットの「V」字状であるため、V字ルートと呼ばれるようになった。
律令時代には南海道の一角であり、船で移動する地方であった。近代以降も同様の状態が続いたが、本州四国連絡橋の供用により定期旅客航路は激減した。
本四架橋ができるまでは、本州との大量輸送手段は船舶しかなく、また、四国内のJRは単線区間が多く運行本数に限界があることや、新幹線へは岡山駅での乗り換えを強いられることもあり、従来から航空需要は高く、4県の県庁所在地近郊には中型機以上の航空機が離着陸できる空港が整備されている。国内線では、安定的に強い需要がある東京便は全空港から就航しているほか、特に周辺都市から地理的に遠距離である松山や高知では山陽新幹線や高速バスを利用すると所要時間が大幅に伸びることから、三大都市圏や九州といった近距離便にも路線を持っている。一方国際線では、高知と徳島からの定期便は無いが、高松からソウル・上海・台湾、松山から上海・ソウルといったアジア便が就航している。なお、高松空港と徳島飛行場の直線距離は約55km、徳島飛行場と関西国際空港は約65km、高松空港と岡山空港は約62kmと近接している。
空港 | 旅客合計 | 国内線 | 国際線 | ||
旅客数 | 定期便 | 旅客数 | 定期便 | ||
高松 | 136万7786人 | 133万0398人 | 羽田・成田・那覇 | 3万7388人 | ソウル・上海・台湾 |
松山 | 223万5579人 | 223万1880人 | 羽田・成田・中部・伊丹・関西・福岡・鹿児島・那覇 | 3699人 | ソウル・上海 |
高知 | 130万9656人 | 130万9656人 | 羽田・名古屋・伊丹・福岡 | 0人 | |
徳島 | 83万9629人 | 83万9163人 | 羽田・福岡 | 466人 |
愛媛県西南部・高知県西南部は東京式アクセントだが、それ以外は四国の広域において京阪式アクセントや垂井式アクセントが用いられ、香川県を中心に愛媛東部・徳島西部では讃岐式アクセントが用いられている。全体的に関西方言との共通点が多く、瀬戸内に面した地域では語彙・語法面で中国方言との共通点も多い。一方、愛媛県南予地方~高知県西部の渭南地域は関西色も薄く、四国の中でも独特な方言を有する。
西条祭り、金刀比羅例大祭などは神事が主体の祭り、阿波踊り、よさこい祭りなどは踊りが主体の祭りである。四国三大祭が有名であるが、踊りが主体の四国四大祭も知られている。
徳島県 | 香川県 | 愛媛県 | 高知県 |
各県には固有の名産品や郷土料理が多数存在する。県域をまたぐ名産品はうどん、和三盆などがある。また、全国で販売している食品としてはポカリスエット、ポンジュースなどが代表的である。各県の名産品・郷土料理等は各県の項を参照。
四国を代表する観光地の栗林公園(特別名勝)と日本三古湯の道後温泉(道後温泉本館は重要文化財)はミシュランガイドで3つ星に選定されている。
神社・仏閣では江戸時代以前より全国からの参拝者を集める金刀比羅宮(こんぴらさん)や四国八十八箇所霊場があり、地元住民によりお遍路さん(巡礼者)をもてなすお接待文化が根付いている。四国八十八箇所霊場と遍路道については近年、世界遺産としての登録を目指す活動が行われている[47]。
城では現存12天守のうち、丸亀城、松山城、宇和島城、高知城の4つが四国にあり、この他にも日本三大水城の今治城、高松城などがある。
鉄道では四万十川沿いを走る予土線3兄弟や、予讃線の伊予灘ものがたり、伊予鉄道の「坊っちゃん列車」などの観光列車が運行されている。この他自然が豊かな四国には祖谷渓など景勝地も多く存在する(自然景勝地については地理の項目も参照)。
下記記載のうち、運営・所属選手ともプロフェッショナルのチームはサッカーのJリーグ、バスケットボールのBリーグ、野球の四国アイランドリーグplusに所属する各チーム。
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四国出身の著名人は以下のリストを参照。
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