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瀬戸内運輸株式会社(せとうちうんゆ)は、愛媛県今治市に本社を置くバス会社。愛媛県東予地方を中心に路線バス、貸切バスを運行する。通称は「せとうちバス」で、バス車体にも記されている。
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本社 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
機関設計 | 監査役設置会社[1] |
略称 | せとうちバス |
本社所在地 |
日本 〒794-0013 愛媛県今治市東門町一丁目2番地1 北緯34度3分56.1秒 東経133度0分33.7秒 |
設立 |
1916年11月6日 (瀬戸内商船株式会社) |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 2500001011778 |
事業内容 |
一般乗合旅客自動車運送事業 一般貸切旅客自動車運送事業 物品販売業(シャディサラダ館小松店) |
代表者 |
代表取締役会長 瀧山正史 代表取締役社長 渡邉和秀 |
資本金 |
3億6000万円 (2021年3月31日現在)[2] |
発行済株式総数 |
720万株 (2021年3月31日現在)[2] |
売上高 |
連結: 24億0611万3000円 単独: 12億7365万3000円 (2021年3月期)[2] |
営業利益 |
連結: △7億1887万6000円 単独: △6億7362万5000円 (2021年3月期)[2] |
経常利益 |
連結: △6億1516万6000円 単独: △5億6945万6000円 (2021年3月期)[2] |
純利益 |
連結: △6億3770万0000円 単独: △8億2309万7000円 (2021年3月期)[2] |
純資産 |
連結: 3億2547万5000円 単独: △6億4268万9000円 (2021年3月31日現在)[2] |
総資産 |
連結: 49億4157万3000円 単独: 33億6064万2000円 (2021年3月31日現在)[2] |
従業員数 |
連結: 331人 単独: 190人 (2021年3月31日現在)[2] |
決算期 | 3月31日 |
会計監査人 | えひめ有限責任監査法人[2] |
主要株主 |
伊予鉄グループ 19.44% 伊予銀行 5.00% 愛媛銀行 5.00% 東石 1.39% 西条市 1.17% 大澤孝次 0.70% 新居浜市 0.58% 横山良一 0.30% 赤穂義夫 0.27% 合田陽造 0.23% (2021年3月31日現在)[2] |
主要子会社 |
せとうち周桑バス 100.0% 瀬戸内総業 100.0% 瀬戸内タクシー 100.0% 石鎚登山ロープウェイ 50.15% (持分法適用会社)他[2] |
外部リンク | http://www.setouchibus.co.jp/ |
愛媛県東予地方を主な営業エリアとして、路線バス・貸切バスの運行事業などを営んでいる。路線バス部門は東予地方を中心に、西は松山市、東は四国中央市まで路線網を拡げている。高速バスは東予地区と東京、関西(大阪市・神戸市)、広島(広島市・福山市)、福岡県(福岡市・北九州市)を結ぶ路線を運行する。
保有車両台数は、瀬戸内運輸本社だけでも188両(路線車115両・貸切車73両)[3]、地域子会社としてバス事業を営む瀬戸内海交通、せとうち周桑バスの2社も加えれば238両(路線車153両・貸切車85両)を数える[3]。このうち瀬戸内海交通が37両(路線車31両・貸切車6両)、せとうち周桑バスが13両(路線車7両・貸切車6両)を保有する。愛媛県内有数の観光バス事業者でもある[要出典]。
前身は瀬戸内商船という広島県尾道市に本社を置く海運・船舶会社で、今治・尾道間や多度津・広島間など瀬戸内海で多くの航路を開設し運行していた。バス事業は1919年に多度津港 - 多度津駅間を結ぶバス路線を開設したことが始まりである。
昭和初期には瀬戸内商船の他、昭和自動車(1927年設立)や文化自動車(1928年設立)、今治自動車(1920年設立)、今治市営バス(1931年設立)などがバス路線を開設し、今治市内ではバス事業者が乱立していた。その後、戦時下に入るとバス事業の戦時統合が行われ、陸運統制令により瀬戸内商船が統合主体となり、東予地域のバス事業者を統合した。また海務院の指導により100トン未満の船舶統合が行なわれるようになり、これに伴い瀬戸内商船も所有船舶を広島県汽船(瀬戸内海汽船の前身)や東海汽船に現物出資し、尾道・今治間の貨物船舶事業(1975年に撤退)以外から撤退した。これによりバス事業者へと転身したのに合わせ、瀬戸内運輸へ商号変更した。
戦後も東予地域においてバス路線を拡大した。1950年に伊予鉄道(現 伊予鉄バス)と協定を結び今治市と松山市・新居浜市や新居浜市と松山市を結ぶ急行バスなどの運行を開始したほか、1964年には伊予鉄道・琴平参宮電鉄と共同で四国急行バス(1977年に解散)を設立し、松山市と高松市を結ぶバス路線の運行を開始した。
1957年には地元自治体と共同で大三島観光交通(現在の瀬戸内海交通)を設立し、大三島など芸予諸島にバス路線を開設した。1965年には新居浜市営バス(新居浜市公営企業局交通課)、1968年には別子山村営バスから路線譲渡を受けた。
1970年代に入ると、モータリゼーションが進む中でバスの利用者は大きく減少した。自家用車の普及が渋滞を招き、定時性の低下によりさらにバス離れを招いた。1965年に約3,300万人だった輸送人員は、1980年には約1,100万人にまで激減した[4]。
そうした厳しい経営環境の中、伊予鉄道から出資を受けたほか、バス路線の縮小や営業所の統合、バスのワンマン化、周桑地域のバス路線を新たに設立したせとうち周桑バスへ移管するなどのコスト削減を行った。
一方、1989年に東京〜今治間を結ぶパイレーツ号、1999年には広島・尾道・福山〜今治を結ぶしまなみライナー(尾道線は2005年廃止)、2000年に大阪・神戸〜今治を結ぶいしづちライナーといった都市間高速バス路線を新たに開設している。
6月 - 東予地区のバス事業者を買収・吸収合併により統合し、海運業からバス事業へ転換。
共同運行会社:東急バス(2024年4月1日 - )
JR伊予西条駅前に位置する停留所名は、旧国名を省略して「西条駅前」と呼称する。なお西条駅は広島県に存在する。
おおむね特急系と営業所間をまたぐもの。
2007年の新居浜太鼓台祭りにおいて「西条まつり・新居浜太鼓祭り観光ブランド化推進実行委員会」による無料シャトルバスが運行され、新居浜営業所が運行を担当した。運行経路は次の通り。
※JR四国バス川池線代替バス(新宮 - 霧の森を除く)
山間部・閑散部を中心に、フリー乗降区間を有する路線がある。公式サイトには明記されていないが、該当路線では車内放送で案内がある。
路線乗合バスを大阪南港-東予港間のオレンジフェリーに接続する連絡バス(貸切)併用として運行している便がある。東予港での乗降客は運賃無料、それ以外の停留所相互間の利用者は一般路線バス同様運賃を支払って利用できる。
東予港ゆきは予約不要だが、今治・新居浜ゆきは大阪南港乗船券発券所か船内の案内所で乗車整理券を受け取る必要があり、整理券がない場合は乗車できないこともある[注釈 5]。
次の2路線が運行されている[24]。
車両は新居浜、西条方面は路線用の中型車または大型車(中乗り・前降り)、今治方面は特急バス用車両が使用される。また繁忙期にはオレンジフェリーが独自でワゴン車を出し、今治桟橋 - 東予港で直通運行するなどの対応がとられる。路線バス併用という特徴上、バスもしくはフェリーが遅延した場合も、接続するフェリー・バスは定刻に出発する。
なお、フェリー連絡バスには自転車の持ち込み(輪行)はできない[25]。
定期路線バス併用の接続バス以外に、壬生川駅ゆき直行便も瀬戸内運輸が運行している。こちらもフェリー客は運賃無料で、着岸時と船内滞留時間終了時刻である7時の2回運行される。この路線は船内発行の整理券なしで利用できる。かつては東予港から新居浜市内主要停留所経由の新居浜東港ゆきバスが運行されていたが、現在は運行されていない。また、おれんじえひめ就航前日の2018年8月24日までは、東予港から住友病院前(現在の新居浜西バスターミナル)と新居浜駅のみ停車の直行バスが運行されていた。
一部の路線・便を除き、運行車両を中型車で統一している。自社発注の中型車はセミハイバックシートが標準装備となっている。
西条市中心部から石鎚山へのアクセス路線には、観光タイプと同じ足回りを持つエアサス車および、9mの観光タイプ車両の三菱ふそう・エアロエースショートタイプを充当して、他の一般路線との差別化を図っている。
1998年には愛媛県内のトップを切ってワンステップバス導入を実施した。ワンステップ車両の比率は高いが、車椅子に乗ったまま乗車できる車両は車椅子マークのある車両に限られる。これ以外の車両はワンステップバスであっても、準ワンロマ仕様で車椅子搭載スペースやスロープの設備がない。一部路線では、車椅子用リフト付きマイクロバスによる運行もある。
中型車は三菱ふそう・エアロミディと日野・レインボー、ワンステップバスは三菱ふそう・エアロミディと日野・レインボーIIを導入している。
ノンステップバスの導入はなかったが、2017年には東京線の夜行高速バスの共同運行を始めた縁で、今治営業所と新居浜営業所に東急バスからエアロミディノンステップが中古導入された。また、阪神バスからの移籍車でいすゞ・ジャーニーKと日野レインボーも在籍している。ハイバックシートでなく、メモリブザーも阪神バス時代のものを使用している。
2018年に日野レインボー(2代目)を新製配置し、翌2019年には日野レインボーの「みきゃん」ナンバー付車両を導入した。
大型車は全車移籍車で、かつては宇野自動車からの移籍車が在籍していたが、2000年代で除籍された。2020年現在は阪神バスからの移籍車の日野ブルーリボンシティが今治営業所に2台、周桑営業所に1台在籍している。
特急便(大三島線・新居浜松山特急線・今治松山線)には、エアロバス(トイレなし)が中心に運用される。オレンジフェリー連絡バスなど他路線の運用に入ることもある。今治営業所では元阪神バスの西日本車体工業製車体のバスも運用されている。新居浜松山特急線には日野・セレガ(みきゃんナンバー)も導入されている。古くは特急路線で日産ディーゼル車の運用も見られたが、1990年代までに廃車されている。
行先表示装置は、路線バス・高速バスとも方向幕式と、近年導入された車両を中心にLED式のものが共存する。側面行先表示器の設置がなくサボを使う車両もある。放送装置は、8トラックと音声合成式が混在しているが、音声合成式順次に置き換えられている。
大型車両は三菱ふそう・エアロクイーン(スーパーハイデッカー)またはエアロバス/エアロエース(ハイデッカー) で統一されている。新デザインの塗装を施したエアロクイーンには「SETOUCHI QUEEN」の愛称がつけられ車体側面に記されている。またエアロエースには「SETOUCHI BUS」と車体側面に記されている。中型車両は三菱ふそうエアロエースショートタイプ、小型車両はマイクロバスの三菱ローザがある。
関連子会社として9社を擁する。
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