ジェイアール四国バス株式会社(ジェイアールしこくバス)は、四国のバス事業者で、四国旅客鉄道(JR四国)の100%子会社である。JRバスの中では最後まで旅客鉄道会社直営であったが、2004年4月1日に分社された[1]。四国内で路線バス2路線、四国から関東・京阪神方面と四国都市間線を中心に高速バスを運行する。かつては、貸切バス事業も行っていた[2]。
種類 | 株式会社 |
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略称 | JR四国バス |
本社所在地 |
日本 〒760-8580 香川県高松市浜ノ町8番33号 北緯34度21分0.1秒 東経134度2分33.5秒 |
設立 | 2003年7月23日 |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 5470001004840 |
事業内容 |
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代表者 | 代表取締役社長 矢田 栄一 |
資本金 | 1億円 |
従業員数 | 204人(2023年4月1日現在) |
主要株主 | 四国旅客鉄道株式会社 100% |
外部リンク |
www |
会社のスローガンは「Here with You」。
会社発足以来「JR四国バス」の通称名を表記していたが、2009年9月以降は「ジェイアール四国バス」で表記している。また、JRマークも印刷物やウェブサイトなどでは使用しておらず、ツバメマークを正式な社章としている。
沿革
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により国鉄四国総局自動車管理室を母体に四国旅客鉄道株式会社自動車事業部が発足(通称:JR四国バス)。
- 1990年(平成2年)11月1日 - 高知自動車営業所を開設し、鍛冶屋原自動車を徳島自動車営業所に改称[3]。
- 1994年(平成6年) - 窪川営業所廃止。伊予大洲営業所が貸切専門となる。
- 1995年(平成7年) - 高松市のタクシー会社の香川県交通から貸切バス事業を譲り受ける。
- 1997年(平成9年)3月31日 - 伊予日吉営業所・伊予大洲営業所廃止。
- 1998年(平成10年)
- 4月1日 - 本四・淡路高速線開業に伴い徳島自動車営業所佐古営業所開設。観音寺営業所が貸切専門となる。
- 12月1日 - 佐川営業所が貸切専門となる。
- 1999年(平成11年)4月1日 - 佐川営業所廃止、徳島自動車営業所が貸切専門となる。
- 2001年(平成13年)4月1日 - 川之江営業所が貸切となり、高松自動車営業所傘下となる。
- 2003年(平成15年)2月5日 - 丸亀・高松 - 大阪線(高松エクスプレス大阪号)ポイントカードサービス開始。
- 2004年(平成16年)
- 2006年(平成18年)9月30日 - 丸亀・高松 - 大阪線(高松エクスプレス大阪号)ポイントカードサービス終了。
- 2008年(平成20年)7月12日 - 松山・高松 - 東京・TDL線(ドリーム高松・松山号)にプレミアムシート(1階3席、座席料金2,300円)を導入。
- 2009年(平成21年)
- 2011年(平成23年) - 徳島支店鍛冶屋原営業所廃止。(徳島支店に統合)
- 2012年(平成24年)
- 2016年(平成28年)
- 2017年(平成29年)
- 2019年(令和元年)
- 2020年(令和2年)
- 7月22日 - 「高知エクスプレス号」に新型2階建車両(スカニア社製「InterCityDD」)を導入[8]。
- 7月26日 - この日をもって坂出インターバスプラザを閉鎖[9]。
- 2022年(令和4年)6月30日 - この日をもってゆめタウン高松バスプラザ(2020年8月11日より無期限休業中)の営業を終了[10]。ゆめタウン高松バス利用者駐車場の運営からも撤退[11]。
事業所
高松市にある本社の下、各県の県庁所在地に支店を置き、高松支店には営業所が置かれている。各支店に所属する車両のナンバープレートは、それぞれ支店の置かれている県名となっている。2020年5月11日以降に高松支店に配備される車両は高松ナンバーとなる。観音寺営業所には2009年4月より高速路線車両が配置されている。
- 本社:香川県高松市浜ノ町8番33号 四国旅客鉄道(JR四国)本社ビル内
- 高松支店:香川県高松市西町32番16号(JR四国高松運転所内)
- 松山支店:愛媛県松山市竹原二丁目1番76号
- 松山バスプラザ:愛媛県松山市南江戸一丁目14
- 徳島支店:徳島県徳島市佐古三番町1503番地1
- 高知支店:高知県高知市高須224番地2
- 高知バスプラザ:高知県高知市栄田町二丁目
貸切バス事業は2011年に松山・高知両支店で廃止、観音寺営業所も2015年4月24日をもって新規受付を中止したため[12]、2015年5月以降は徳島支店のみで行ってたが、 2017年9月30日をもって徳島支店の貸切バス事業も廃止した[2][13]。
かつて存在した営業所・車庫
この節の加筆が望まれています。 |
※地名は営業当時のものを記す。
- 愛媛県
- 川之江自動車営業所→高松自動車営業所川之江営業所→高松支店川之江営業所
- 所在地:川之江市
- 伊予大洲自動車営業所
- 所在地:大洲市
- 伊予日吉自動車営業所
- 所在地:北宇和郡日吉村
- 徳島県
- 鍛冶屋原自動車営業所→徳島自動車営業所→徳島支店鍛冶屋原営業所
- 所在地:板野郡上板町鍛冶屋原
- 高知県
- 土佐山田自動車営業所→高知自動車営業所土佐山田営業所→高知支店山田営業所
- 所在地:香美市土佐山田町
- 影車庫
- 所在地:香美郡物部村
- 1997年3月31日限りで廃止
- 佐川自動車営業所→高知自動車営業所佐川営業所
- 所在地:高岡郡佐川町
- 窪川自動車営業所→高知自動車営業所窪川営業所
- 所在地:高岡郡窪川町
かつて存在した販売窓口
この節の加筆が望まれています。 |
- 香川県
- ゆめタウンバスプラザ
- 所在地:高松市上天神町191-5
- 2002年11月1日開設。2020年8月11日より無期限休業。休業のまま2022年6月30日限りで閉店し、以後は四国高速バスの単独運営となった。
- 坂出インターバスプラザ
- 所在地:綾歌郡宇多津町東分1660-4[5]
- 2009年3月20日開設。2019年5月31日限りで閉店。
- 観音寺バスプラザ
- 所在地:観音寺市栄町三丁目2番20号
- 2009年3月20日開設。2018年12月31日限りで閉店。
- 徳島県
- 阿南バスプラザ
- 所在地:阿南市富岡町今福寺
- 2010年6月30日限りで閉店。
- 高知県
- 高知インター南バスプラザ
- 所在地:高知市薊野南町二丁目
- 2006年3月24日開設。2020年3月31日限りで閉店。
路線
民営化当時、松山高知急行線がJR四国全体で唯一の黒字路線であった[14]。一般路線はほとんどが赤字の過疎路線であり、期待できる部分が少なかったことから、バス事業ではまず貸切バスに力を入れることになった。
高速バスに力を入れるきっかけとなったのは1988年の瀬戸大橋開通時で、瀬戸大橋特急線に参入したのを皮切りに、1991年までに東京へ3路線、名古屋・大阪へ1路線ずつを運行することとなった。その後、四国内の高速道路開通に伴い、高松・松山・高知からの高速バスに次々と参入し、1998年の明石海峡大橋開通時には徳島を拠点に高速バス路線開設を展開した。特に京阪神地区 - 徳島・高松間の高速バスは有数のドル箱路線でもある[15]。
一方、路線バスは縮小傾向が続き、2017年現在では久万高原線(旧・松山高知急行線)と大栃線が残るのみとなっている。
分社化以来、2008年度まで運輸収入の増加が続いたが、2009年度は高速道路の休日ETC割引や新型インフルエンザの影響を受け、発足以来初となる前年比10%の減収となった[16][17]。
高速バス
停留所などの詳細は、当該記事を参照、< >内は共同運行会社。
- 首都圏・名古屋発着
- ドリーム阿南・徳島号(阿南・徳島 - 新宿・東京・東京ディズニーランド) <JRバス関東>
- オリーブ松山号(松山・高松・徳島 - 名古屋) <JR東海バス>
- 愛知県から四国を結ぶ夜行高速バスでは3番目の路線である。すでに運行していたオリーブ号(高松線)→オリーブ高知号の実績から、松山だけでは集客力に難があると考えられたため、徳島駅を経由する設定となった。当初は香川県内を経由せず、阿波池田駅を経由していた。また、徳島自動車道が全通前だったため、美馬IC - 三島川之江IC間は一般道経由だった。
- 2006年に入り、「オリーブ高知号」の季節運行化(2007年1月を最後に運転されておらず、同年3月正式に廃止)に伴い、徳島県内での停車地を引き継いだほか、香川県内を経由することになり、東海地方と四国を結ぶJR系の夜行高速バスは、事実上オリーブ松山号に集約されることになった。なおオリーブ高知号は季節運行への格下げまで、香川県と京阪神以東を結ぶ路線としては最後まで瀬戸大橋を経由していた。
- 名前は香川県の県花・県木であるオリーブに由来している。名古屋駅 - 徳島駅はJR東海バス名古屋支店、徳島駅 - 松山駅はJR四国バス松山支店の乗務員が乗務する。運行開始当初は三菱ふそう・エアロクィーン等の29人乗りスーパーハイデッカーが使用されていた。2006年以降は原則として三菱ふそう・エアロキング38人乗りダブルデッカーが使用されている。いずれも独立3列シート車トイレ付。スリッパ、毛布サービス。
- 路線沿革
- 1990年(平成2年)12月14日 - 「オリーブ号」(名古屋駅 - 名神大垣 - 坂出駅 - 高松駅間)運行開始[18][19]。
- 1993年(平成5年)8月6日~13日 - 帰省バスとして名古屋駅 - 松山駅間を夜行便で1日1往復運行。
- 1994年(平成6年)7月20日 - 高知駅まで延長運行開始[20]。
- 1998年(平成10年)8月7日 - 「オリーブ松山号」運行開始[21]。当初は徳島道経由(名古屋駅 - 徳島駅 - 阿波池田駅 - 大街道 - 松山駅)だった。これに伴い「オリーブ号」は「オリーブ高知号」に改名。
- 2006年(平成18年)
- 2007年(平成19年)3月 - 「オリーブ高知号」廃止。
- 2009年(平成21年)10月1日 - 経路変更。新たに地下鉄東山線岩塚駅前、坂出インターチェンジバスターミナルに停車、坂出駅を廃止。レディースシートを新設。
- 2013年(平成25年)10月1日 - 経路変更。新たに桑名駅(有楽町)に停車。
- 2020年(令和2年)
- 京阪神発着
- 高松エクスプレス京都号(高松 - 京都) <西日本JRバス、四国高速バス、京阪バス>
- 高松エクスプレス大阪号(高松 - 大阪・USJ) <西日本JRバス、四国高速バス、阪急バス>
- 高松エクスプレス神戸号(高松 - 三宮・新神戸) <西日本JRバス、四国高速バス、神姫バス>
- 観音寺エクスプレス号(観音寺 - 三宮・大阪・USJ) <四国高速バス※2017年6月30日まで>
- 関空リムジンバス(高松 - 関西空港) <四国高速バス、南海バス、関西空港交通>
- 阿波エクスプレス京都号(徳島 - 京都) <西日本JRバス、本四海峡バス、徳島バス、京阪バス>
- 阿波エクスプレス大阪号 <西日本JRバス、本四海峡バス>
- 徳島県徳島市、松茂町、鳴門市と兵庫県神戸市、大阪府大阪市を結ぶ昼行高速バス。全便座席指定制のため、乗車には予約が必要。運行回数は1日23往復(西日本JRバス・本四海峡バス各8往復、JR四国バス7往復)。
- 停車停留所
- 徳島駅 - 松茂(徳島とくとくターミナル) - 高速鳴門 - 鳴門公園口(徳島行のみ) - 高速舞子 - JRなんば駅 - 大阪駅 - ユニバーサル・スタジオ・ジャパン (USJ)
- 停車停留所
- 路線沿革
- 1998年(平成10年)4月6日 - 明石海峡大橋の開通にともない、運行開始[24][25]。
- 2007年(平成19年)12月20日 - 全便OCAT(JR難波駅)立ち寄りになる。
- 2008年(平成20年)7月1日 - 西日本JRバス、本四海峡バス担当便が徳島マリンピアに乗り入れ。
- 2009年(平成21年)10月1日 - 一部便(2往復)が小松島港まで延長。
- 2010年(平成22年)7月1日 - 小松島港までの運転を廃止。
- 2011年(平成23年)10月1日 - 徳島マリンピア乗り入れが本四海峡バス担当便のみになる。
- 2013年(平成25年)9月30日 - この日の運行便をもって徳島マリンピア停留所を廃止。
- 2020年(令和2年)
- 2021年(令和3年)3月2日 - 一部便が大塚国際美術館・アオアヲナルトリゾート停車開始。
- 徳島県徳島市、松茂町、鳴門市と兵庫県神戸市、大阪府大阪市を結ぶ昼行高速バス。全便座席指定制のため、乗車には予約が必要。運行回数は1日23往復(西日本JRバス・本四海峡バス各8往復、JR四国バス7往復)。
- 阿波エクスプレス神戸号 <西日本JRバス、本四海峡バス>
- 徳島県徳島市、松茂町、鳴門市と兵庫県神戸市を結ぶ。全便座席指定制のため、乗車には予約が必要。運行回数は1日15往復(各社5往復ずつ)。
- 停車停留所
- 路線沿革
- 2006年(平成18年)2月16日 - 神戸空港開港に伴い、一部便が同停留所まで延長運転を行う。
- 2008年(平成20年)7月1日 - 西日本JRバス担当便が徳島マリンピアに乗り入れ。
- 2009年(平成21年)10月1日 - 一部便(2往復)が小松島港まで延長。
- 2010年(平成22年)12月9日 - 徳島大学前停留所新設。小松島港までの運転を廃止。
- 2013年(平成25年)4月20日 - 土・日・祝日の1往復が神戸アンパンマンミュージアム前に停車開始。
- 2013年(平成25年)9月30日 - この日の運行便をもって徳島マリンピア停留所を廃止。
- 2015年(平成27年)7月1日 - 神戸アンパンマンミュージアム前停留所を廃止。
- 2018年(平成30年)11月1日 - 神戸空港 - 新神戸駅間の区間利用が可能に。
- 2020年(令和2年)
- 2021年(令和3年)3月2日 - 一部便が大塚国際美術館・アオアヲナルトリゾート停車開始。
- なお、阿波エクスプレス神戸号・大阪号ともJR四国バス担当便は一貫して徳島マリンピアには乗り入れていない。
- 広島・岡山発着、四国島内路線
- 高松エクスプレス広島号(高松 - 広島) <中国JRバス>
- マドンナエクスプレス(松山 - 岡山) <伊予鉄バス、両備バス、下津井電鉄>
- 龍馬エクスプレス(高知 - 岡山) <とさでん交通、両備バス、下津井電鉄>
- 坊っちゃんエクスプレス(高松 - 松山) <四国高速バス、伊予鉄バス>
- 黒潮エクスプレス(高松 - 高知) <四国高速バス、とさでん交通>
- なんごくエクスプレス <松山 - 高知> JR四国バス以外はホエールエクスプレスを運行
- 吉野川エクスプレス(松山 - 徳島) <伊予鉄バス、徳島バス>
- 高知徳島エクスプレス <徳島バス、とさでん交通>
かつて運行していた高速バス
直営時代の廃止・撤退を含む。
- 瀬戸大橋特急線(岡山駅・倉敷駅 - 高松駅・レオマワールド) <瀬戸大橋高速バス(解散)、両備バス、下津井電鉄、中国JRバス>
- どっきん松山号(堺東駅・南海なんばBT - 松山駅) <西日本JRバス、南海電気鉄道(当時)>
- 1998年3月廃止。
- キララエクスプレス(広島 - 松山) <広島交通、伊予鉄バス> ※ JR四国バスと広島交通以外は松山 - 尾道 - 福山行として運行を継続
- 高徳エクスプレス(高松駅 - 徳島駅) <大川自動車、徳島バス>
- オリーブ高知号(高知駅・徳島駅 - 名古屋駅) 徳島駅 - 名古屋駅はオリーブ松山号、およびオレンジライナーえひめ号を利用可能。高知駅 - 名古屋駅は2021年12月31日までとさでん交通のドラゴンライナーが利用可能だったが、翌2022年1月1日に廃止されたため[34]、代替として黒潮エクスプレス(高知駅 - 高松駅)とさぬきエクスプレス名古屋(高松駅 - 名鉄バスセンター(名鉄名古屋駅))を乗り継ぐ形に改められている[35]。
- 徳島岡山エクスプレス(徳島駅 - 岡山駅・倉敷駅) <徳島バス>
- JR四国バスは2007年10月31日に、また中国JRバスも2009年10月31日に撤退し、現在は岡山駅発着となり、徳島バスと両備バスの運行により路線を継続。
- 阿南エクスプレス号(阿南 - 大阪)
- 阿南と大阪を結んでいた昼行便。運行回数は1日2往復。かつては西日本JRバス、本四海峡バスと共同運行していた。
- 停留所
- 路線沿革
- 当路線の運行ルート変更について
- 2008年4月19日付の徳島新聞社会面での報道によると、小松島市からの要望により、同市中心部を経由して大阪方面に向かうルートへの変更を四国運輸局に申請した。認可され、2008年7月1日から新ルートでの運行が開始された。新ルートの運行経路は、下記のようになっている。
- 2008年6月30日までは、徳島バスと同様に国道55号バイパスを走行し市中心部を通過していた。これを小松島市芝生町から徳島県道216号花園日開野線に入り、徳島県道17号小松島港線 - 旧国道55号(徳島県道120号徳島小松島線) - 論田町 - 末広大橋 - 徳島本町交差点を経由し、国道11号バイパスに抜けるルートに変更することとなった。
- 新たに、小松島港、徳島赤十字病院前、論田中、新浜の4つのバス停が設置された(翌年ルート上にさらに慈恵院前バス停が設けられる)。しかし、旧道を経由することにより、徳島文理大西口と小松島の2つのバス停には停車しなくなった。
- しかし、2009年10月1日より、JR四国バスの単独運行による2往復に減便のうえ、経路が2008年6月以前の形に戻されることになった。なお、2008年7月に新設されたバス停には、阿波エクスプレス大阪号・阿波エクスプレス神戸号が2往復ずつ小松島港発着となることにより対応することになる(慈恵院前バス停は廃止)。しかし、2010年7月1日、阿波エクスプレス大阪号の小松島港発着が廃止、2010年12月9日には阿波エクスプレス神戸号の小松島港発着も廃止された。
- 阿南と大阪を結んでいた昼行便。運行回数は1日2往復。かつては西日本JRバス、本四海峡バスと共同運行していた。
一般路線バス
現行路線
廃止路線
- 西讃線〔観音寺自動車営業所〕(現在は一部三豊市コミュニティバスが運行)
- 川池線〔川之江自動車営業所〕(現在は一部瀬戸内運輸・三好市営バスが運行)
- 松山高知急行線〔松山自動車営業所→松山支店・高知自動車営業所佐川営業所・高知自動車営業所〕(現在は一部黒岩観光・久万高原町が運行)
- 南予線〔大洲自動車営業所・日吉自動車営業所〕(現在は一部宇和島自動車や内子町営バス等が運行)
- 南予本線
- 小田町線
- 八幡浜線
- 大洲本町 - 鉄砲町 - 大洲病院前
- 中筋線
- 荷刺 - 伊予中筋 - 榎
- 神納線
- 鹿野川 - 谷口 - 河辺役場前
- 卯之町線
- 伊予大村線
- 伊予日吉 - 父野川 - 屋敷
- 阿波線〔鍛冶屋原自動車営業所→徳島自動車営業所〕(現在は一部徳島バスが運行)
- 大栃線〔高知自動車営業所土佐山田営業所・高知支店〕(現在は一部とさでん交通・香美市が運行)
- 高知 - 後免駅前 - 土佐山田
- 美良布 - アンパンマンミュージアム前 - 大栃
- 大栃 - 五王堂 - 影
- 神母の木 - 逆川 - 龍河洞
- 大栃 - 塩 - 岡の内
- 岩改口 - 北岩改 - 岩改
- 土佐小川 - 胡麻尻 - 千萱
- 美良布 - 土佐河口 - 永野
- 談議所 - 林区前 - 東佐岡
- 窪川線〔高知自動車営業所窪川営業所〕(現在は四万十交通が運行)
- いよじ号〈伊予鉄道と共同運行〉[45]
- JR高松駅 - JR松山駅
- とさじ号〈高知県交通と共同運行〉
- JR高松駅 - JR高知駅
車両
国鉄バス時代はいすゞの車両が圧倒的に多かったが、民営化後は高速車で三菱の車両が導入され、その後貸切車でも三菱車が増加している。また、1995年に香川県交通の貸切バス事業を引き継いだことにより、それまで導入実績のなかった日野車が移籍してきた。日産ディーゼル(現・UDトラックス)車の導入実績はない。なお、民営化後に新車で購入した車両は高速・貸切車のみで、一般路線車の新車導入はなく、全て他事業者(JRバス他社・東京都交通局・大阪市交通局・神戸市交通局・南海バス)からの譲受車であったが、2013年に自社初の新車(日野レインボーⅡ)を大栃線用に導入した。近年は貸切車でも譲受車の導入がある。JRバスグループからのリース車の場合、旧所属塗色からロゴ等を変更しただけの車両も見受けられる(写真参照)。
1988年以降導入した高速・貸切車(譲渡車の一部を除く)には、当時波動輸送用のキハ58系に施されていたものと同じデザインの塗装が採用されており、また国鉄バス時代から引き継いだなんごく号用車・貸切車の一部にも塗り替え車がいた。一般路線車は国鉄バスのカラーリングを引き継いでいる。
2014年3月、同社初の日野・セレガ4台(QRG-RU1ASC、高速仕様車)が高松支店観音寺営業所と高知支店に配置された。
2020年度に高速バスのバリアフリー化の考えに基づき、1階部分が車椅子で乗降可能なスカニア・InterCityDDを5台導入予定であり[46]、導入された車両が7月3日に高知支店で一般公開された。7月22日より「高知エクスプレス号・京阪神ドリーム高知号」に段階的に3台を導入していく予定[47]。
貸切車の正面にある社名表示は、JR四国直営時代は「JR四国観光」だった。
- 中型路線バス 331-1406
- 大型路線バス 531-9429
- 貸切車 641-8910
- エアロキング導入1号車両(その後塗装変更された) 694-0950
- ジェイアールバス関東からにリースした車両(のちにリースバックされた) D674-01505
車両称号
基本的には国鉄バスの附番法則を使用していたが、1991年9月以降の新車から、以下のような附番法則に変更された。なお、在来車の改番は行われていない。また3列リクライニングシート→4列リクライニングシートに改修された車両も改番は行われていない。1999年以降、固有番号の付番は10年毎に50 - と01 - を交互に繰り返している。
- 車種[48]
- 1: 室内長6500mm未満かつ室内高1800mm未満(マイクロバス)
- 2: 室内長7200mm未満(中型バス)
- 3: 室内長7200mm以上7800mm未満(中型バス)
- 4: 室内長7800mm以上8600mm未満(大型ショート系)
- 5: 室内長8600mm以上(大型バス)
- 6: 中長距離・観光・高速車
- 形状[49]
- 1: 横向き座席
- 2: 混合(半分以上が前向き)
- 3: 前向き座席
- 4: リクライニングシート・大型ハイデッカー・スーパーハイデッカー
- 5: リクライニングシート・中型ハイデッカー
- 6: リクライニングシート・小型ハイデッカー
- 7: 3列リクライニングシート・スーパーハイデッカー
- 8: 4列リクライニングシート・スーパーハイデッカー
- 9: リクライニングシート・UFC(アンダーフロアコックピット)または2階建バス(ダブルデッカー)
- メーカー[50]
- 1: いすゞ
- 4: 三菱
- 7: 日野
- 8: 日産ディーゼル(当時、現「UDトラックス」)
- 9: その他(スカニアなど)
- 年式[51]
- 製造年度の西暦の下1桁。
- 装備[52]
- 0: 板ばね
- 4: 冷房・板ばね
- 5: 空気ばね
- 9: 冷房・空気ばね
- 固有番号[53]
- 前5 - 6桁ごとの連番
上記の法則により、「691-4901」は、「4列リクライニングシート装備のUFC観光車でいすゞ製、製造年度は1994年度(実車は1995年製)で、冷房・空気ばね装備の車両」における01号車ということになる。
アンパンマンラッピングバス
路線バスでは、大栃線で運行する一部車両に2000年10月[54] からアンパンマンシリーズの主要キャラクターをあしらったボディラッピングが施されるようになり、2005年10月[55] からは大栃線で運行する車両全てがアンパンマンラッピングバスとなっている。2013年には新車両を投入している[56]。高速バスは、2013年から四国4県の営業所に1台ずつ配置されており、主に神戸・大阪行きの路線で使用されていた[57]。このうち高松駅発と徳島駅発は神戸アンパンマンこどもミュージアム&モールがあるハーバーランドのMOSAICまで土曜・日曜・休日に1往復で運行していた[58]。2016年2月から3月にかけて運転を終了した[59]。貸切バスは、2003年10月に香川県で運行開始[60] し、2007年3月からは四国4県に1台ずつ配置されていたが、2011年の愛媛県、高知県の貸切バス事業縮小により両県で配置がなくなり、2014年に香川県の配置が、2015年に徳島県の配置がなくなっている。
高速バス事業における競合と共同運行
私鉄系バス会社の運行する高速バスとは、路線により「共同運行」路線と「競合」路線が混在する。基本的には首都圏・名古屋方面の路線は競合で、高松 - 広島線のように、私鉄系高速バスが運行しない独占区間も一部存在する。しかし、京阪神方面と四国島内線は、路線により異なる。
- 対京阪神方面
- 香川県発着 高松エクスプレス運行の「たかなんフットバス」・「神戸フットバス」とは競合関係にあるが、他の路線は私鉄系バス会社と共同運行である。かつては、大阪線・神戸線も私鉄系と競合していた。しかし、高松エクスプレスの参入と同時に、それぞれ四国高速バス、阪急バス(大阪線)、神姫バス(神戸線)との共同運行に変更、競争力を拡大した。その後、四国高速バスとは協力関係を強め、ゆめタウン高松バスターミナル拡張や、高松中央ICBT開設時には、その費用捻出は四国高速バスと共同で行われたとされている。
- 愛媛県・高知県発着路線は私鉄系バス会社連合と競合している。また、徳島自動車道上の一部停留所に停車するため、徳島県西部の四国交通と阪急バス(大阪線)、神姫バス(神戸線)共同運行の「しこくさぶろうエディ号」と一部競合関係にある。同区間のJRバス昼行便の全便停車には四国交通が猛烈に抵抗した。同社は経営規模が小さく、高速バスが同社の大きな収入源であり、地域バスの維持とも関連していたためである。自由化以降の開設路線であり、停車に対し法的問題はなかったものの、協議の結果、JRバスは一部のみの停留所の停車とすることで落ち着いた。
- 徳島県発着路線の内、京都便以外は、JR四国バス、西日本JRバスと、本四海峡バスの3社で、JR本四ブルーネットワークを形成し、私鉄系バス会社連合と競合関係にある。
- 四国島内線
- 共同運行路線 高松 - 高知線、高松 - 松山線、徳島 - 松山線、徳島 - 高知線
- 競合路線 高知 - 松山線
京阪神方面ほど大きな需要の見込めない四国島内線は、高知 - 松山線を除き、私鉄系バス会社と共同運行している。高知 - 松山線のみ競合となった背景には、すでに同社が松山高知急行線を運行していたことと、私鉄系バス会社が、同社より先に高知 - 松山高速バスの運行を表明したことと関連するとされる。詳しくは当該記事を参照のこと。また、高松 - 徳島線のように、当初共同運行に参加していたが、撤退した路線も存在する。同路線は、皮肉にもJR四国バス撤退後、往復券・回数券の割引率拡大、増便、パークアンドライドサービスなどにより利用者を伸ばした。
なお、四国各地と関東地区を結ぶ路線を中心として徐々にツアーバス(2013年以降は新高速乗合バス)が参入しており、それらとも競合関係にある。
パークアンドバスライド
従来より、バス停に隣接して地方自治体等が設置する高速バス利用者用駐車場を利用したパークアンドバスライドは実施してきたが、事業者が独自に設置したものとして、ゆめタウン高松駐車場、高松中央インターバスターミナル駐車場、丸亀バスセンター駐車場(いずれも四国高速バス等と共同利用)が高速バス利用者の集客に大きな貢献を果たしていることもあり、松山支店の敷地内に高速バス利用者用駐車場を設置するなど、積極的に取り組んでいる。川内インターの高速バス利用者用駐車場など、松山-岡山線・高松線・徳島線以外では競合関係にある伊予鉄バスと共同で整備した例もある。また、徳島県内から徳島駅経由で徳島駅前からJR高速バスを利用する場合、一定の条件で、JR四国のパークアンドライドサービス「車deトレイン」が利用できる。
脚注
外部リンク
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