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ニューレオマワールド(NEW REOMA WORLD)は、香川県丸亀市綾歌町にあるテーマパーク。かつてはレオマワールドの名称で運営されていた。2004年(平成16年)4月11日に現在の名前でリニューアル開園。2010年7月17日二度目の再開園。
種類 | 合同会社 |
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本社所在地 |
761-2493 香川県丸亀市綾歌町栗熊西字畦田40-1 |
設立 | 1986年7月1日 |
法人番号 | 5470001008577 |
事業内容 | 遊園地、宿泊施設の経営 |
代表者 | 代表取締役 藤岡勇 |
資本金 | 4億1280万円 |
決算期 | 2月 |
主要株主 | ペインキャピタル 65%、クラフト 35% |
特記事項:2015年12月28日組織変更。 |
2000年(平成12年)9月1日に無期限休園したテーマパークの「レオマワールド」[3](後述)の土地・建物・資産の全てを、2004年(平成16年)に加ト吉(現:テーブルマークホールディングス)、マルナカ(マックスバリュ西日本を経て現在はフジ)、おもちゃ王国などの香川県や岡山県に本社を置く複数の事業者連合が買い取り、リニューアルすることで、「ニューレオマワールド」として再開した。
「レオマワールド」の名称が思いのほか県内に通用していたためそのまま継承したが、以前と区別化する必要性から「ニューレオマ」を通称とされた。シンボルマーク・ロゴは旧レオマのものをそのまま使用している。
園内は遊園地、飲食・物販、ホテル、オリエンタルトリップの4つのゾーンで形成されている。初年度の入場者数が160万人を突破したと発表された(2年目である2005年(平成17年)は約95万人であった)。
しかしその後は不振が続き、折しも中核企業だった加ト吉が循環取引事件を起こし、それが引き金となって日本たばこ産業(JT)の完全子会社となり、食品事業との関連が薄いレジャー事業の見直しのため[4]、運営会社である香川県観光開発のテーブルマーク保有株式が2010年(平成22年)5月に大江戸温泉物語に売却された[5][6]。
なお、本項では前身のレオマワールドを「旧レオマワールド」、ニューレオマワールドについては2004年4月11日から2010年7月16日までの運営体制を「旧体制」、同年7月17日以降の運営体制を「新体制」とする。
2011年(平成23年)11月現在、新体制下のNEWレオマワールド園内は旧レオマワールド時代から存続している遊具・建物・土地がある中で旧体制下の名残り(建物の装飾・塗色・サインボードなど)が若干残っている所が見受けられるが、概ね「旧レオマワールド」時代に即したカラーペインティングやストラクチュア(建物)を維持しており、パーク内の景観維持に努めている。また、一部の建物やアトラクション等の再塗装やメンテナンス、整備も引き続き継続して行われている。
旧.レオマワールドの園内を4つのエリアに分割、別々の企業が担当し、それぞれが独立採算方式を執っていた[7]。
なお、この「4社連合運営」の時代に四国最大級規模の高さ50メートル、直径47メートルの観覧車が設置された。※(この観覧車は旧レオマワールド時代にあった「キンダーガーデンステージ」を取り壊し、跡地に設置された)
運営会社「レオマユニティー」は元々おもちゃ王国(サンヨープレジャー)の関連企業だったが、株式の過半が大江戸温泉物語に譲渡され、大江戸温泉物語グループの企業となった。
旧.レオマ時代には無かった天然温泉施設を設置し「森の湯」を開設、日帰り入湯も可能だった。
ウマグマが見られた中・四国で唯一の動物園だった。2004年、台風16号の影響で鳥舎が破壊され、飼育していた鳥約300羽が逃げ出すアクシデントがあった[8]。
大江戸温泉物語は動物園と動物たちは引き継がず、2010年(平成22年)6月25日をもって閉鎖された。新体制下では旧「オリエンタルトリップ」の一部(マジックストロー、モスクの一部、タシチョゾン、プラサット・ヒン・アルン、十二展望台)がパークの一部「亜細亜街道」としているが[9]、2011年(平成23年)現在、旧動物園エリアの動物の取扱については運営会社との間で紛糾しているようであり、今期末から来期中を目処に旧動物園エリアの再整備を行う予定とされているものの2016年現在も旧動物園エリアには数は少ないが動物がいて、給餌や清掃などのケアが継続されている。
(2021年現在)
キャラクターデザインは香川県坂出市在住のグラフィックデザイナーの島俊文と旧レオマのプロジェクトスタッフの共同チームによる製作で、ペディーバードとポーリーバードのキャラクター素案を編み出したきっかけは、島が旧レオマワールドの建設予定地を最初に訪れた際、山中に黄色みを帯びた鳥を見つけ、胸中に強くイメージした事がベースとされている。島が素案を作製した後、旧レオマのプロジェクト共同スタッフが最終的にリプロダクロツを行い「AYA PRODUCTION」が全てのキャラクター著作権を有する形でキャラクターが生まれた。
以上のキャラクターは新体制下の「NEWレオマワールド」で、2000年8月末の旧レオマワールド閉鎖以来、実に10年ぶりとなる2010年7月17日から復活した。主なキャラクターの13体は着ぐるみとして存在しており、園内で行われるグリーティングやパレード、ショーや外部PRショー、パークの広報活動やテレビ番組などに出演する。なお、2013年春頃からメインキャラクターのペディーバードとポーリーバードの通常衣装(パーマネントコスチューム)が変更され、長らく親しまれて来た赤色と白を基調にした燕尾服風の物(ペディーバードが着用)と赤色のワンピース(ポーリーバードが着用)が「海賊風のコスチューム」にマイナーチェンジされた。但し、季節限定のショーなどでキャラクターが着用する衣装などは旧レオマワールド時代からの物をメンテナンスして使用し多くのゲストに親しまれている。
旧.レオマワールドは以上の歴史と共に、テーマパークブームの終息と計画の甘さにより経営破綻し2000年(平成12年)9月1日から閉園した。後に両社は2003年(平成15年)に相次いで民事再生法適用の申し立てを行っている(その後会社更生法適用に切り替えた)。 旧.レオマワールド(現NEWレオマワールド)の敷地は(株)レオマが所有していた高松空港の開港予定地を等価交換方式によって国有林と交換した敷地である。 当初の開発計画では、ゴルフ場・遊園地・温泉(ホテル)を含めた「総合レジャーランド」だったが敷地の高低差と周辺環境に配慮した結果、遊園地開発計画に衣替えし「レオマワールド」が開園する形になった。 「レオマワールド」の正式開園前の名称は地元の綾歌町にちなんで「フェスティバルワールド・サンアヤウタパーク」とする予定だった。だが、その名称はあまりに覚えづらい事から、後の「レオマ」の名称が編み出される事になり、一社員の「レジャーは・大西に・任せろ」の頭文字を取るというアイデアが採用された。(大西はレオマ社長大西一の事を指す)。「レジャー」の英語の頭文字はLだが、現在もウェルカムプラザの正面入口などに掲げられているレオマワールド(NEWレオマワールド)の青色のCIロゴは、R・O・Mの三文字を組み合わせて作製したデザインロゴである。1991年のレオマワールド初期開業時にはウェルカムプラザにそれらのロゴは掲げられておらず、同年7月のホテル開業時からロゴマークが掲げられた。
当初計画の総敷地面積は、約184ha、総投資額450億円、年間来場者予想300万人、年間売上目標金額200億円だった。 当初計画と初期計画段階の主な施設は、プラザ、メインゲート付設の世界のショッピングセンター、キンダークラブ(子供のおとぎの国)、スペースシップ(宇宙体験アトラクション)、フェスティバルへの招待、ワンダーアドベンチャー、世界の鳥園、プラサット・ヒンヌ・ヌアンタム、四国物産館、ウォーターガーデン、パターゴルフ、大観覧車、パークホテルだった。
第一期完成後に拡張・造成するとした「レオマワールド第二パーク」の計画では、『マジックストロー』(世界一長いエスカレーター)を上りきったモスク周辺の敷地左に、高台の景観を活かした「大観覧車」と、その奥に「明の十三陵」(展望台)、右に「トップ・ザ・シェフ」と云う名前の大レストランが配置され、現在のプラサット・ヒン・アルンの右奥に「大西美術館」が配置される計画だった。旧オリエンタルトリップ(現在の復活した「オリエンタルトリップ」)は当初計画では「レオマワールド 第二パーク予定地」だったが、当時の香川県内に本格的な動物園や水族館が無かったため、大西一社長の発案で動物園エリアが併設設置される形で開発された。
旧レオマワールドには鳥をモチーフとしたイメージキャラクター「ペディー」と「ポーリー」など合計13体のキャラクターが存在。旧レオマのイメージを払拭するため旧体制下の「ニューレオマワールド」ではそれらキャラクターの出演と使用は見送られ、レオマフェスティバルパークエリアには、おもちゃ王国のキャラクターが出演し、四国お宝村エリアには「レオ」と「メア」という2体の独自キャラクターが出演したが、新体制下(=大江戸温泉物語グループ体制)ではペディーやポーリーなどのキャラクターを復活させた。また、旧レオマから数えて開園20周年となる2011年1月には丸亀市の成人式にペディーとポーリーが登場した。
現在はホテルレオマの森となっている、かつての「レオマリゾートホテル」はJALホテルズ(ニッコーホテルズインターナショナル)と業務提携をしていた。
1996年(平成8年)、園内に建設設置された水上ジェットコースター「ビバーチェ」の建設資金は(株)レオマの大西一初代社長(故人)が保有していた大西美術館の所蔵品や美術品を売却して捻出したと言われている。
南極探検船のアトラクション「フリーズィングシー」(2004年からはアドベンチャーシップと名称を変えたが、2014年に閉鎖)はリアル感を出すため1991年~1996年までの5年間、本物の氷をアトラクション内部の各所に配置し、アトラクション内の気温を下げるため空調を施すなどの工夫を行っていた。(96年以降、本物の氷は無くなり空調の温度も上がった)「フリーズィングシー」で見る事ができるオーロラを明滅・描画・発光させるレーザーチューブは1991年当時で1本当り3000万円する大変高額な物で、オーロラを描画するための制御装置とプログラムも特注の高価なものだった。(同施設と設備は現在も継続して稼働中)
旧レオマワールドのパーク主題歌は『めざせREOMA WORLD』で、歌手は松崎しげるが担当した。同主題歌は1989年後半に制作され、レオマワールド開園前のTVCMで使用された「女性歌手バージョン」と、現在のNEWレオマワールド園内でも聴く事が出来る「松崎しげる版」の2種が楽曲として存在する。旧レオマワールドの開園を記念して、松崎しげるが来園し1991年7月に開業して間もない園内のホテルで『レオマワールド開園記念 松崎しげるライブ』が行われた。
旧レオマワールド園内で行われたエンターテイメントショー、パレード、アトラクションの各BGMと、園内それぞれのエリアBGMの作曲・編曲は作曲家の神山純一が担当し、中編成のオーケストラ演奏による、ダイナミックで澄んだ曲調の様々な楽曲が、1990年当時の最新デジタル機器によって録音・制作された。(楽曲の一部は現在のNEWレオマワールド園内で行われるエンターテイメントショーやパレードなどで聴く事が出来る。)
新体制が発足した2010年7月17日からニューレオマワールドでは20周年イベントが開催されたが、この「20周年」は旧レオマワールドが開園した1991年(平成3年)4月20日を基準としている。旧体制では旧レオマの歴史はなかったことにされていたが、新体制では旧レオマを尊重する意味で歴史に含めている。また、2015年度から2016年度内は「レオマワールド25周年」として周年記念イベントやパレードなどが行われている。
園内にあった「大西美術館」はニューレオマワールドには引き継がれず、2006年(平成18年)から水槽メーカーの日プラが加ト吉との合弁で昆虫博物館の「せとうち夢虫館」として使用していたが、2007年(平成19年)8月末で閉鎖された(屋島に移転し、2008年3月に開業したものの2009年(平成21年)3月に閉鎖)。2011年(平成23年)現在も同施設の建物は存在しているが閉鎖区画の為、立ち入る事は出来ない。しかしながら同建物の屋上にはNTTドコモなどの携帯電話基地局が設置されており、それらは稼動し続け園内の一部に電波を送信する役割を担っている。
親会社の日本ゴルフ振興は1993年(平成5年)に徳島県三好郡山城町(現・三好市)に建設したゴルフ場に「レオマ高原ゴルフ倶楽部」と命名している。同社の経営破綻後2005年(平成17年)に事業を引き継いだパシフィックゴルフマネージメントは名称およびレオマワールドと共通のシンボルマークをそのまま使用しているが、現在のニューレオマワールドとは資本・人材を含め関係がない。
高松自動車道豊浜サービスエリア上り線と松山自動車道石鎚山サービスエリア下り線のレストラン等を運営している千登世商事株式会社は兄弟会社であった。日本ゴルフ振興と同時に民事再生法適用の申し立てを行い、現在はパシフィックゴルフマネージメントと同系列である。
レオマワールドに出演する全てのキャラクター及びCIロゴ(企業ロゴ)などの意匠権と著作権、付帯する権利は(株)レオマの関連会社である、AYA PRODUCTIONが保有していたが、2010年春に新体制となった際に大江戸温泉物語グループへ権利移転され、2016年現在も(同)香川県観光開発と(株)レオマユニティーが共同保有し著作権の管理と意匠権の行使、版権許諾事業を継続して行っている。
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