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桃太郎電鉄シリーズ(ももたろうでんてつシリーズ)は、ハドソンの鉄道会社の運営をモチーフにしたボードゲーム形式のコンピュータゲーム・テレビゲームシリーズであり『桃太郎伝説』の派生シリーズである。2011年までにシリーズの累計出荷本数は1200万本を超えている[1]。
概要 桃太郎電鉄シリーズ, ジャンル ...
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第1作目はファミリーコンピュータ用ソフトで、1988年12月2日にハドソンから発売。ゲーム監督はさくまあきら、イラスト・キャラクターデザインは土居孝幸。音楽はサザンオールスターズの関口和之が担当している。
その後のシリーズ作品では関口のほかにも、宮路一昭(『HAPPY』〜『G』)や池毅(『X』[注 7]〜『2017』)や前山田健一(『令和』~)、樹原孝之介(『令和』~)などの作曲家も音楽スタッフとして参加している。
株式会社ハドソンは2012年にコナミデジタルエンタテインメント(KDE-J)に吸収合併され、現在ではKDE-Jおよびさくまがシリーズの著作権を保有している。
様々なゲーム機向けに発売されているシリーズで、携帯電話用のアプリとしても配信された。公式の略称は第1作目から一貫して「桃鉄」(ももてつ)である[注 8]。「桃電」(ももでん)としなかった理由としては、同中心開発スタッフの別シリーズであるRPG『桃太郎伝説』の略称が「桃伝」(ももでん)でありこれと混同するためと考えられる。
タイトルロゴの「桃太郎電鉄」の部分は基本的に江戸文字勘亭流で表記されているが、『2010』『タッグマッチ』『WORLD』および後述のボードゲームと一部の携帯向けタイトルは丸ゴシック体が採用されている。
桃太郎電鉄はハドソン(→KDE-J)の登録商標となっている(登録数10件)[2]。
- 初期の桃鉄
- 第1作目『桃太郎電鉄』はゲームシステムとしては未成熟なものであり、後のシリーズと違い「目的地の駅」は共通ではなくプレーヤーごとに設定されていたり、「プラス駅」「マイナス駅」が存在しないなどの点や、貧乏神が登場しないことから、競争要素が薄い作風となっている。また、鉄道自体を購入できるなどゲームテーマも異なるものとなっているが、この第1作目を評価するゲーマーや鉄道マニアも多い[要出典]。
- 第2作目の『スーパー桃太郎電鉄』は、お邪魔キャラクターの貧乏神といった競争要素が盛り込まれ、以降現行のゲームシステムのベースとなっている[3]。
- Team Kawada[注 9]制作の桃鉄(『11』〜『WORLD』の桃鉄)
- 『11』〜『WORLD』の作品では開発チームが安定し、ハドソン札幌の開発チーム「Team Kawada」(川田忠之・田中俊介・込山勉・小坂晃弘などが在籍)が手掛けるようになった。ハドソン吸収合併後に発売された『2017』の開発も同チームに所属していたスタッフを中心に行われている。
- 地形やキャラクターのCG描写手法[注 10]やUIのデザインなどが統一された他、ストリーミング音源が使用されているタイトルでは各作曲家の制作した音源のままゲーム中で再生されるようになった。但しCG描写手法やUIデザインに関してはKDEより発売の『令和』で変更されている。
- また、作品を追うごとに、登場する物件駅・物件数や、シリーズ定番のキャラクターとなった「貧乏神」が引き起こす悪行などが増加しているほか、高額物件を中心に価格のインフレが進んだ。例として、ゲーム中に登場する最高価格の物件「桃太郎ランド」は、第1作目『桃太郎電鉄』の50億円に対して、『2010』『タッグマッチ』では10兆円(2000倍)となっており、ハドソン吸収合併後に発売された『2017』『令和』においても同額となっている。
シリーズの一旦終了に至る経緯
2011年3月11日に東日本大震災が発生し、しばらく後に桃太郎電鉄の「東北復興編」の企画が立ち上がる。
第1作目以降、1年から数年毎にさまざまなハードで新作が発売されてきたシリーズであったが、2012年2月1日配信の携帯アプリ『桃太郎電鉄TOKAI』をもって新作の開発が終了となり、23年余りの長寿シリーズに幕を下ろした[4]。この際、さくまは、ハドソンがコナミの完全子会社となったことで、『11』以降制作を手掛けてきた開発チーム「Team Kawada」のスタッフ[注 11]が退社したことや、ハドソンを吸収合併したKDE-Jに在籍する社員との間に発生したトラブルにより、新作を作るつもりがないとコメントしている[5]。
一旦幕引きの図られたシリーズではあったが、同年7月26日にタカラトミーアーツからボードゲーム『桃太郎電鉄ボードゲーム『大どんでん返しの巻』』がさくま監修のもと制作され、発売された。さくまが「原点である子供から大人まで気軽に楽しめるボードゲームを作りたかった」という想いをタカラトミーアーツが汲むという形で実現したものである。日本編と世界編の2種類が収録され、ルールはボードゲーム向けにブラッシュアップされている。プレイ可能人数は2-6人[6]。
2015年6月2日、さくまが正式にシリーズの終了をTwitterで一旦宣言した[7][8][9]。この中では、さくまの提案に対し、コナミから何の連絡も無かったことが明かされている[8][10][11][12]。これに対し、コナミ側はさくまと話し合いを続けているとしてシリーズ継続の意向を示した[13][14]。また、これらの発言に伴い、以前に構想していると語っていた『東北復興編』[15][16]がすでに完成していることが明らかにされた[12][17]。
さくまと堀井雄二で新しいゲーム話をしていた際に「双六をベースにしたゲームが作りたい」という話題になった。さらにさくまが心から尊敬していたという堤義明(当時西武グループ会長)の「リゾートを買い取り、そのための鉄道を通す」という理論を加え考えついたゲームが『桃太郎電鉄』であり、堀井が考えついたのが『いただきストリート』である。
『桃太郎電鉄』は当初、桃太郎とは関係ないゲームとして開発されたが、実際に作品名などを決めるにあたりすでにファミリーコンピュータ用ソフトとしてヒットしていた『桃太郎伝説』をもじって桃太郎“電鉄”とし、桃太郎などを登場させるに至った[28]。
舞台は基本的に日本全国であり、一部の作品や特別モードなどの例外を除けばマップの構造はあまり変わっておらず[注 15]、しかしながら日本全国の交通網(タイトル通り基本は鉄道網)をベースにしているため、マップが非常に広く、作品にもよるが端から端までのマス数は60-100マス程度に及ぶ。世界観としては「豊かな日本への開発・発展への寄与のために日本中を鉄道で回って物件を買い集める」というものであり、こうした発想の源は、さくまが鉄道の駅の隣で生まれ育った影響と、町おこしをしたかったことである[30]。
ゲームバランスの基本は、おおよそ実力7割・運3割を想定しており、実力の高い相手に対しても、ラッキーが転がり込んだときにチャンスを活かし切ることで勝てる可能性を持たせている。その根底として参考にしているのは、麻雀である[31]。
家庭用ゲーム機向けタイトル
廉価版については表記していない。媒体は以下のとおりである。
ボードゲーム一覧
タカラトミーアーツから発売。
- 桃太郎電鉄ボードゲーム『大どんでん返しの巻』
- 2012年7月26日発売。日本編と世界編を収録。現行の基本的なルールをベースに、ボードゲームのサイズにスケールを落とし込んだ作品。キャラクターデザインはゲームと同様、土居孝幸が担当している。
- 桃太郎電鉄 ~昭和 平成 令和も定番!~ ボードゲーム
- 2021年10月発売。上記作のリメイク[要出典]。キャラクターデザインが土居の手掛けたものから、前年発売のソフト『桃太郎電鉄 〜昭和 平成 令和も定番!〜』で使用されたものに変更されている。上記作と異なり、日本編のみが収録されており、世界編は収録されていない。
第1作目『桃太郎電鉄』(以下『初代』)のみ大幅にルールが異なるため、ここでは第2作目『スーパー桃太郎電鉄』(以下『SUPER』)以降の基本ルールを説明する。はじめにプレイ人数・年数やターンの順番などのルール設定をおこなう。プレイ人数は合計2-4人(一部の作品では最大人数が3 - 5人)で、人数が足りなければコンピュータに代行してもらうことも可能。なお、コマとして使う汽車(電車のものもある)の色は1Pは青、2Pは赤、3Pは黄、4Pは緑、5Pは紫[注 20][注 21]。設定後、最初にめざす「目的地」がルーレットで決定され、ゲームスタートとなる。プレイヤーは電鉄会社の社長となり、目的地を目指しながら日本全国をまわり「物件」を購入しながら収益を上げ、総資産で勝敗が決まる。
- ゲームの流れ
- 最初に目的地の駅がルーレットで決められる。プレイヤーは順番にサイコロを振り、出た目の数だけ汽車を進め目的地を目指す。ルート上であれば、どの方向に進むのもプレイヤーの自由。移動数は単純に汽車を進めた数なので、移動できる数が多い場合、環状線のルートを何周もして移動数を消費するなどもできる。駅がすごろくのマス目となっており、移動後止まった駅に応じて持ち金が増減する・カードが貰える・物件が買えるなどといったイベントが発生する(駅については後述)。プレイヤー全員の行動が終わると1か月が経過となり次の月に移る。本シリーズでの1年は4月から始まり、3月までの12ターンとなっており、3月終了時には「決算」となり、物件の収益金や途中経過の発表が行われる。
- 第9作目の『V』までは4月 - 2月の11ターンで1年とされ、3月自体が「決算・中間発表」のために存在していた(3月はターンとして数えない)。
- 目的地
- 目的地の駅に最初にぴったり到着したプレイヤーには多額の援助金が与えられ、これが資産を増やす大きな足がかりとなるため、必然的に到着を目指して争奪戦が起こるようになっている。また、最も目的地から離れていた人には「貧乏神」がとりついてしまう。なお、ここでいう「最も目的地から離れていた人」とは、目的地からの最短でのマス数が1番遠いプレイヤーのことで、直線距離ではない[注 22][注 23]。最後に次の目的地がルーレットで設定され、再び目的地を目指して進むことになる。
- 貧乏神
- 貧乏神にとりつかれた状態でターンを終了すると、貧乏神がプレイヤーに対して、不利益をもたらすさまざまな悪行をする。他のプレイヤーと重なるもしくはすれ違うとその場で相手に貧乏神を擦り付けることができる[注 22]。逆に、貧乏神を連れているプレイヤーのマスを通過すると自分に貧乏神がとりついてしまう。
- 一方的に不利な行為ばかりというわけでもなく、勝手に買ってきたカードが有用なものだったり、運が良ければ臨時収入が得られたり[注 24]、良い悪い両面含めてゲームをかき回す存在となっている。とはいえ、とりつかれている時間が長いほど不利になるのには変わりないため、安定的に資産を増やすためにはいかに貧乏神を避けるかが重要となっている[注 25]。
- 物件
- 物件駅に止まると、駅ごとにあらかじめ用意された「物件」を購入できる。本シリーズでの物件とは、商店や工場・田畑など、日本各地の産業を総合したものである。
- それぞれ価格が異なり、基本的に物件の資産額と同額を支払えば購入できる。つまり、持ち金1000万円の状態で、1000万円の物件を買うと、「持ち金0円・物件資産1000万円」となり、総資産は1000万円のまま変化しない。ここで言う購入とは、「物件の所有権を購入している」ものであり、すでに他人が購入している物件は、通常は買うことができないほか、手持ちの物件は自由に売ったり処分することができない。逆に、物件を手放すこととは「所有権をなくす」ことである。したがって、売買や処分をいくら行っても、ゲーム内に存在する物件の数自体が増減することはない。なお初期の作品はプログラムの制約上、全ての物件を購入することは不可能である。
- 割引・割高で物件を買った場合でも、物件資産は「本来の価格で買った場合の価格」になる。たとえば1000万円持って、1000万円の物件を半額の500万円で買った場合、現金は500万円残るが、買った物件は本来の価格である1000万円として計上され、総資産は「現金500万円+物件資産1000万円=合計1500万円」になる。
- 物件を持っていると1年終了後の「決算」時に、持っている物件のすべての収益が持ち金にまとめて加算される。収益額は、「物件価格×物件ごとの収益率」になっている。たとえば、「1000万円・収益率50%」の物件を持っていた場合、毎年の決算での収益は「1000万円・収益率50%=500万円」になる。物件1件ごとに収益率が異なるため、決算ではそれぞれの収益率に応じた収益が入ってくる。中には、収益率がマイナスの物件もあり、毎年の決算ごとに損失を出してしまう(代わりに特別な収益イベントなどがある)。なお、1つの駅の物件をすべて自分の物にすると「独占」となり、その駅の物件の決算で得られる収益が2倍となる(収益率マイナスの物件は損失が半減する[注 26])。
- 『II』 - 『16』は、物件を「増資」して、強化することができる。方法は「すでに自分が購入した物件をもう1度買う」こと。増資に必要な金額は、物件のもともとの価格。
- つまり、1000万円の物件を増資したいのであれば、同じく1000万円を支払う必要がある。増資につぎ込んだ金額分が物件資産額に上乗せされるため、1000万円の物件を増資すると、「購入時の1000万円+増資時の1000万円=合計2000万円」が物件資産になる(割引で増資した場合も、通常の価格をつぎ込んだと見なす)。
- またその際、収益率自体が上昇するため、たとえば「1000万円×収益率50%=収益500万円」だったものが、増資により「合計2000万円×収益率が55%にアップ=収益1100万円」になることで、決算での収入も高められる。ただし、物件1件につき、1ターンに1回しか増資できない。また、増資できる回数にも限界があり、基本的に2回まで(第10作目の『X』のみ4回)。収益率がマイナスの物件も、増資をすることでマイナスを低減したり、プラスにすることができる。
- ただし、持ち金がマイナス(借金)になると、その場で持っている物件を売り、借金を返済しなければならない。売却額は、物件資産額の半分(増資をした場合は増資分を含めた総額の半分)。売れる物件がひとつもない場合は借金がそのまま残ってしまうが、本シリーズにはゲームオーバーという概念がないため、どれだけ借金を抱えてもゲームを進行することはできる(借金を帳消しにする手段が多いのも本シリーズの特徴)。また、国の礎である農業などを取り扱う「農林物件」は通常は売ることができないため、借金状態での貴重な収入源になる。
- カード
- このゲームでは「カード」という、自分を有利にしたり相手を攻撃したりするアイテムがあり、カードを持っていれば自分の番で使用することができる。ただし、カードを使用したターンは、基本的に通常のサイコロを振っての移動ができずにターン終了となる。また、特定の駅に停まった時に使えるカードや、持っているだけで効果のあるカードなども存在する。資産には計上されない。詳細は後述。
- カードの入手に関しては、物件とは異なり、所有権ではなく「カードそのもの」を手に入れたり手放すものである。したがって、処分したカードを誰かが拾うなどは不可能であり、逆に言えば用意されているカードの総数に制限はない。
- ゲーム終了
- 設定した年数だけプレイを繰り返すとゲーム終了となり、その時点での「総資産」が一番多かった人の勝ちとなる。総資産とは、持ち金と所持物件[注 27]の総価格、最後の年の収益金を合計した額である。
駅の種類
色が記載されていないマスは原則的に白地。
持ち金が増減する駅
- プラス駅
- 青マス(基本)
- 青マスに「+」マーク(『SUPER(FC)』)
- 白マスに「+」マーク(『SUPER(GB)』『II(GB)』『jr.』)
- 持ち金が増える(営業成績という設定)。ルーレット式で決定し、夏は多く冬は少ない。『12』以降は、収入の多い時期に金額がさらに2倍や3倍に、『2010』『タッグマッチ』では4倍になることがある。
- 『III』までは強力なカードを拾えることがある(その場合、持ち金増額はない)。
- 『HAPPY』までおよび『jr.』では「今月の成績を報告してください!」というアナウンスが流れた(近年の作品でも倍率が変動する際はアナウンスがある)。
- 初期の作品では「本社・支社ピンチ」のイベントが稀に発生。本社(東京)や支社(札幌・宮崎・グアム)に戻らないと高確率で損害が出る。特に『SUPER』ではそれに加えて物件を1件失う。
- マイナス駅
- 赤マス(基本)
- 赤マスに「−」マーク(『SUPER(FC)』)
- 白マスに「−」マーク(『SUPER(GB)』)
- 黒マスに「−」マーク(『II(GB)』『jr.』)
- 持ち金が減る。ルーレット式で決定し、夏は少なく冬は多い。『12』以降は、支出の多い時期に金額がさらに2倍・5倍になることがある。
- マイナス駅は、さくまが実際に行って印象の悪かった、もしくは移動が苦労した駅である[注 28]。また、全国編における航路の日本海ルートは「冬の日本海の厳しさ」を、『12(西)』の高速道路は「有料である」ことを、航路全般には「元々フェリーは車を乗せて走る船を指し、格別に速い乗り物ではない[34]」「北海道は雪が多く移動が大変」なことを理由に、マイナス駅を多く設置してある。
- 『III』までは強力なカードを拾えることがある(その場合、持ち金減額はない)。
- 『HAPPY』までおよび『jr.』では「今月の成績を報告してください!」というアナウンスが流れた(近年の作品でも倍率が変動する際はアナウンスがある)。
- 初期の作品では「本社・支社ピンチ」のイベントが稀に発生(上記)。
- 銀河駅
- 青マス
- 持ち金が増える。初期の作品を除く銀河鉄道マップに存在し、マップの仕様でマスが光っている。ルーレット式で決定し、夏は多く冬は少ない。プラス駅にスリの銀次が出現するイベントでもここには出現しない。『15』〜『2017』はプラス駅の3倍、『令和』では5倍の金額をもらえる。
- 「イエローカード」「レッドカード」、「ブラックボンビー」「ピヨピー」、「大恐慌」の影響は受けるが、「天邪鬼の絶好調」の影響は受けない。ちなみにイベントやカードで、一旦別の色に変わったマスが青マスに強制変化させられた場合、銀河駅とはならず通常のプラス駅となる。
- ボンビラス駅/パープル駅
- 赤マスにキングボンビーの顔(『HAPPY』)
- 赤マス(『7』 - 『11』)
- 黒マスに「−」マーク(『jr.』)
- 大きな駅舎(『HAPPY』 - 『V』のスタート地点)
- 紫マス(『12』 - )[注 29]
- 持ち金が減る。ルーレット式で決定し、季節には影響されない。『7』 - 『V』ではルーレットを回さず年数で固定。基本的にマイナス駅よりも金額が大きい。基本的にボンビラス星マップに存在し、『G』ではピヨピーの悪行によって地球と銀河鉄道でも出現。『20周年』ではキングボンビーの悪行によって地球に出現。
- 『HAPPY』では景気変動の影響を受け、『X』以降では年数に応じて減額が跳ね上がるうえ、『2010』『WORLD(DS)』 - 『ワールド[注 30]』では副賞としてもれなく損害系カードも引かされる(『令和』『ワールド』では何も貰えないハズレが追加。またルーレットにはリニアカードなどの有益なカードが混ざっているが絶対入手できない仕様になっている)。また、ほとんどのイベントが発生しない。『HAPPY』のみ「今月の成績を報告してください!」というアナウンスが流れた。
- ゼロ駅
- 「0」マーク
- 持ち金(借金も含む)が0になる。『2010』『タッグマッチ』『2017』では天邪鬼の絶好調時の駅として登場する(『USA』『2010』『タッグマッチ』『2017』)。
- 宝くじ駅
- 「宝」マーク(『20周年』 - 『令和』、携帯版『TOHOKU』)
- 白マスに「ルーレット」マーク(『地球』)
- 宝くじで持ち金が増える。ルーレット式で決定し、ハズレなら何も起こらない(参加費を取られることはない)が、1等 - 6等なら上位ほど高額を獲得できる。
- 銀次駅
- 「ス」マーク
- 持ち金が1億円以上ある場合に限り、スリの銀次が出現して持ち金を盗まれる。天邪鬼の絶好調時に出現する(『WORLD(DS)』)。
カード関係の駅
- カード駅
- 黄マス(基本)
- 黄マスに「C」マーク(Cardの頭文字)(『SUPER(FC)』)
- 白マスに「C」マーク(『SUPER(GB)』『II(GB)』『jr.』)
- 1枚カードをもらえる。ほとんどのカードが一定確率で出現。損害系カードも候補に含まれる。
- 『III』までは、時々ルーレットが回らずに強力なカードを拾えることがある。
- 『X』以降は、借金状態に限り2枚続けてもらえる(『X』のみ借金状態でなくとも2枚もらえることがある)ことがあり、『11』以降は「カードの神様」が出現するようになっており同様の条件で3枚目をもらえることもある。2枚目の拒否は可能だが、2枚目を承諾すると3枚目は拒否不可能。
- 初期の作品では「本社・支社ピンチ」のイベントが稀に発生(上記)。
- ナイスカード駅
- 黄マスに「N」マーク(Nice)
- 良質なカードを1枚もらえるが、損害系カードも候補に含まれる。引いた後に「ナイスですね〜!」というメッセージが表示される。作品によっては2枚以上続けてもらえることがある。『G』までは、スリの銀次が出現しないほか、マスの色を変更するほとんどのイベントの影響を受けない(『12(西)』、『USA』 - 『16』、『20周年』 - )。
- スーパーカード駅
- 黄マスに「S」マーク(Super)
- 通常はマップにない。プレイヤーの絶好調時やピヨピーの効果によって、マップのマスを塗り替えて出現する。ナイスカード駅よりも良質なカードを1枚もらえるが、損害系カードも候補に含まれる。引いた後に「スーパーですね〜!(『16』のみ「ナイスですね〜!」)」というメッセージが表示される作品がある(『16』、『20周年』 - )。
- 急行駅
- 黄マスに「E」マーク(Express)
- 急行系のカードを1枚もらえるうえ、損害系カードを引くことはない。引いた後に「う〜ん、エクスプレス!」というメッセージが表示される。スリの銀次は出現せず、天邪鬼の影響も受けない(『20周年』 - 『タッグマッチ』)。
- 3カード駅
- 黄マスに「3」マーク
- ルーレットは回さず、カードを直接3枚もらえる。損害系カードも候補に含まれる。スリの銀次は出現せず、天邪鬼の影響も受けない(『2010』『タッグマッチ』)。
- ブラック駅
- 黒マス
- 通常はマップにない。『11』『15』でのブラックボンビー・『2010』 - 『WORLD(DS)』での絶好調時の天邪鬼によって、マップのマスを塗り替えて出現する。損害系カードを1枚もらえる(『15』では2枚もらえることもある)が、低確率で利益系カードも候補に含まれる。
- 『11』より前の作品にも黒マスが存在しているが、こちらは「ブラックカード」使用時及び『V』の「世紀末イベント」で変化し、赤・青・黄の各マスおよびカード売り場が何の駅かを分からなくするだけであり、止まったときの効果自体は変わらない。
- ビルゲッツ駅
- 金マスの上に巨大カード
- 通常はマップにない。シアトルが目的地の時に到着すると、地上マップのどこかのプラス駅・マイナス駅・カード駅のうちどれか1か所を塗り替えて出現する。「ビルゲッツカード」を1枚もらえる。カードをもらうか1年経過すると、元のマスに戻る(『USA』)。
- 攻撃駅
- 「攻」マーク
- ほかのプレイヤーを攻撃する妨害系カードをもらえる(『WORLD(DS)』)。cpuキャラ「餓鬼」が絶好調時にも登場する。(全国のカード駅・ナイスカード駅が全て攻撃駅となる)
- レアカード駅
- 黄マスに「レ」マーク(Rare)
- 末尾が3の年の2桁の月に出現し、ここでしか手に入らないカードがもらえる。普段は通常のカード駅となる(『WORLD(DS)』)。
- ダビング駅
- 「ダ」マーク (『20周年』 - 『タッグマッチ』、『令和』)
- 「D」マーク(Dubbing)(携帯版『KANTO』)
- 持っているカードを複製してもう1枚入手できる。カード袋に空きがないか、カードを1枚も持っていないと何も起こらない。カードをダビングせずにその場にとどまることも可能。『2010』『タッグマッチ』では「3つの願いカード」はダビング不可能。
- 精霊教会駅
- 緑マスに「光」マーク (『ワールド』)
- デビル系カードを消してくれる他、持っているカードを有料で複製してもう1枚入手できる。
- カードバンク駅
- 「B」マーク(Bank)
- 持っているカードをプレイヤー1人につき16枚(携帯版『KYUSHU』 - 『AOMORI』は8枚)まで自由に預けられる。預けたカードは自分のターンで「バンク」コマンドを選べば、ターンを消費せずに、カード欄に空きがある分だけ、いつでも引き出せる[注 31]。預けているカードは効力が遮断され、ターン経過の影響も受けない(『2010』 - 『ワールド』)。
- ホスピタル駅
- 「H」マーク(Hospital)
- 持っている損害系カードをまとめて消すことができる(『WORLD(DS)』)。
- 周遊駅
- 「周」マーク
- 持っている周遊系カードの使用回数をリセットできる(『SHIZUOKA』『2017』『令和』)。
- 給油駅
- 「GS」マーク(Gas Station)
- 持っているタンク系カードの使用回数を全回復できる(『ワールド』)。
売買関係の駅
- 物件駅
- 紫マスに「駅」マーク(『SUPER(PCE/FC)』『II(PCE/SFC)』『III(SFC)』)
- 灰色マスに「□」マーク(『SUPER(GB)』『II(GB)』『jr.』)
- 水色マスに「□」マーク(『III(GG)』)
- 駅舎(『DX』 - 『7』、『V』 - )
- 油田マーク(『DX』『HAPPY』の「秋田沖」)
- 物件を売っている駅。『7』および『V』以降は独占した駅のアイコン色がそのプレイヤーの汽車の色と同じになる。さらに『12』『USA』『15』『16』では、全物件を最終段階まで増資すると、駅名のプレート色も同様に変わる。「増資」システムが存在しない『2010』『タッグマッチ』『令和』では、独占によって駅舎と駅名プレートの両方の色が同様に変わる。
- 一部のカードはこの駅に停まったときに使用することが可能。
- 『12(全国)』 - 『16』、『20周年』 - 『タッグマッチ』、『2017』『令和』ではゲーム中盤から物件駅1か所を「自社発祥地」に設定できる。止まるたびにカードをもらえるうえ、借金があれば帳消しになる。また、発祥地の設定時にカードが貰える。
- 『16』『2010』『タッグマッチ』『2017』『令和』では50年目以降、『20周年』では30年目以降、価格の100倍の金額で他人の物件を乗っ取れる[注 32]。
- カード売り場駅/特別カード売り場駅/1枚カード駅
- 「★」マーク(GB版を除き、『HAPPY』までは赤い星、『7』以降は緑の星)
- カードを売買できる。近年の作品ではカード売り場が目的地となる場合もある。『II』以降は駅名が設定されている。『2010』『タッグマッチ』では、途中で品揃えが変わる。
- 『II』では、10億円以上持ってカード売り場で損害系カードを売ろうとすると「闇のカード売り場」モードになり、持ち金を支払って引き取ってもらうことができる。
- 「特別カード売り場駅(『15』『16』)」「1枚カード駅(携帯版『SHIZUOKA』)」は、貴重なカードが揃っているが、1回の訪問につき1種類1枚しか買えない(売却は通常通り何枚でも可能)。
- プロテクト駅
- 物件駅にシェルター(『2010』『タッグマッチ』)
- 物件駅に「P」マーク(Protect)(『WORLD(DS)』、携帯版『SHIZUOKA』)
- 防護された駅であり、借金を抱えても物件を手放さずに済む。
- 『2010』『タッグマッチ』では、自分の独占駅で「プロテクトカード」を使用する事が条件。期間は10年で、期限切れになる前にカードを再使用すれば期間延長できる。同時にプロテクトできるのは最大5駅で、ハリケーンボンビーやツルギボンビーに関しては物件捨て攻撃の優先順位を下げられるが、キングボンビーの「サイコロ5対10対決」は防げない。
- 『WORLD(DS)』では、全都市独占を達成したプレイヤーが物件駅に到着する事が条件。ハリケーンボンビーを除く全ての攻撃から物件をゲーム終了まで守ってくれる。
- 携帯版『SHIZUOKA』では、歴史ヒーローの源頼朝が加勢していると、プレイヤーの独占都市をランダムにプロテクトしてくれるが、頼朝が仲間から外れると解除される。
- 似たようなものとして『V』にも「シェルター」がある。自分の独占駅で、独占金額の半額をさらにつぎ込むと完成し、災害や怪獣から物件を保護でき、特に「ハルマゲド〜ン」に対しては唯一の対抗手段であるが、物件自体は通常通りなので、借金を抱えた場合は手放す対象になり、ボンビーや相手プレイヤーの攻撃も防げない。独占が崩れるとシェルターも破棄される。
- 東京駅/本社ビル駅(東京駅が物件駅ではない場合)
- 赤レンガ駅舎
- ゲームは全員この駅に止まった状態からスタートする。
- 本社ビルを建設できる駅になっており、建設すると、収益こそ出ないが絶対に失われない資産となる。物件の増資と異なり、持ち金があれば1ターンに何段階も建設できる。建設したフロア数に応じてカードがもらえることもある。物件とは異なり、各々のプレイヤーそれぞれに用意されており、別々にビルを建設できる(『11』 - 『16』)。目的地であった場合、到着シーンに登場するのは雷門、東京タワー、神輿等。
- 一部のカードはこの駅に停まったときに使用することが可能。
- 門司鉄道省駅/鉄道省駅
- 緑の駅舎
- 鉄道路線を購入できる。「門司鉄道省駅」は初登場の『X(九州)』での名称。『11』以降の全国編[注 33]では新橋に存在する。購入した鉄道の線路はそのプレイヤーの色となり、いずれかのプレイヤーの列車が路線内を移動すると、路線ごとに決められた「1駅あたりの収入」が決算の時に入るほか、借金を抱えても手放さずに済む資産となる。『12』以降は物件同様に一定の収益も入るようになり、全鉄道を独占することで収益率がさらに上がる(なお物件とは異なり収益2倍の効果はない)。なお鉄道は、物件同様に「所有権を購入するシステム」である。
- 一部のカードはこの駅に停まったときに使用することが可能。
- 『12』 - 『16』では、物件と同様に3段階まで「増資」も可能で、1駅あたりの収入と決算の収益率の両方が上がる。『16』『2010』『タッグマッチ』『2017』 - 『ワールド』ではプレイ年数が特定の年以降になると、価格の10倍の金額で他人の鉄道路線を乗っ取れる[37]。
- みらい駅
- 「F」マーク(Future)
- 離れた地域同士を1マスで結ぶリニア路線「みらい超特急」を建設するための駅。1口1000億円で「みらいファンド」として建設費用をつぎ込むと、絶対に失われない資産になる。総工費は『16』『2010』『タッグマッチ』では3兆円、『令和』では4兆円で持ち金があれば1ターンに何口でも投資できる。ただし、建設期間は一定の年数で強制的に終了・完成し、以後は中継地点としての駅になり、投資1口につき1%の収益も出る。プレイヤー全員の投資額が総工費に満たなかった場合は差額を政府が出資する。
- 『16(PS2・Wii)』では甲府近辺に出現・完成後は名古屋-甲府間が短縮される。『16(GOLD)』『2010』『タッグマッチ』『令和』では札幌近辺に出現・完成後は札幌-博多間が短縮される。
- ロボット工場/ロボット研究所
- 「R」マーク(Robot)
- 対キングボンビー用のロボットが登場する『III』 - 『12』に存在。ロボットを売買できる。『III』では投資制で、1回の訪問で1億円単位・99億円まで投資でき、ロボットの販売額に達すると購入できるが売却は不可能。カード同様に、「ロボットそれ自体を購入するシステム」である。
移動関係の駅
- ワープ駅
- 『DX』で初登場。『2017』まで登場。ワープすると所持金および借金が0円になって他のワープ駅へワープする。止まるだけでワープしないことも可能。
- グラデーションの渦
- 他のワープ駅へワープできるが、持ち金・借金が0円になる。ワープせずにその場に留まることも可能で、その場合は持ち金に変化はない。
- 作品によっては一定確率で失敗して、見当違いの場所にワープする(その場合は持ち金は変化しない)。
- ぶっとび駅
- 「ぶ」マーク
- 「!」マーク(『X(九州)』)
- 「ぶっとびカード」同様の効果でどこかの物件駅に飛べる。ワープ駅と違って持ち金は0にならない(借金状態の時は一定確率で0円になる)。ぶっとびは基本的に拒否可能だが、『X(九州)』および、絶好調の天邪鬼が作った場合は拒否不可能。『令和』『ワールド』にはヘリポート駅となってポジションを奪われている。
- ジャンピング駅/虹の入り江
- 「J」マーク(Jumping)
- 『USA』の月面マップに存在し、地球のどこかの物件駅にワープ移動できる。ワープせずにその場に留まることも可能。『16』では駅名が虹の入り江に変わっている。
- テレポート駅
- 「T」マーク(Teleport)(『DS(TOKYO)』)
- 「テ」マーク(『WORLD(DS)』)
- 「テレポートカード」同様の効果で相手プレイヤーの近くに瞬間移動できる。
- 『DS(TOKYO)』では一定確率で失敗するが、テレポートせずにその場に留まることも可能。
- 『WORLD(DS)』では天邪鬼の絶好調時に出現し、強制的にテレポートさせられる。
- マグネット駅
- 「M」マーク(Magnet)
- 自分の近くのマスに他人1人を引き寄せることができるが、一定確率で失敗する。他人を引き寄せずにその場に留まることも可能(『DS(JAPAN)』)。
- サミット駅
- 「サ」マーク
- 全てのプレイヤーの列車が自分と同じマスに引き寄せられる。天邪鬼の絶好調時に出現(『2017』)。
- ヘリポート駅
- ヘリポートマーク
- 『令和』『ワールド』に登場。
- ランダムで4か所表示される別のヘリポート駅にヘリコプター(『ワールド』ではプライベート機)で移動できる。移動せずにその場に留まることも可能。ワープ駅と異なり、所持金がプラスの場合は移動有無に関わらず所持金を失うことはなく、借金を抱えている場合は移動有無に関わらず借金を帳消しにできる場合がある(『令和』)。
- ゴール駅/宇宙目的地/銀河目的地駅
- 光る大きな駅舎(『DX』 - 『V』)
- 宇宙ステーション(『X』 - 『USA』、『15』 - )
- 黄マスに「G」マーク(Goal)(『G』)
- 銀河鉄道マップの終点に存在し、到着すると目的地にワープする。サイコロの目がピッタリでなくても到着できる。
- 出口の扉/ボンビラス星の出口
- キングボンビーの顔が書かれた扉(『HAPPY』)
- キングボンビーの顔を模った岩(『7』『jr.』)
- 怪物の顔を模った岩(『V』)
- キングボンビーの顔に「G」マーク(Goal)(『X』『11』『12』『USA』、『15』 - )
- 紫マスに「G」マーク(『G』)
- ボンビラス星に存在するマスで、到着すると地上マップにワープする。サイコロの出目がピッタリでなくても到着できるが、正解は3か所中1か所だけ。間違った出口に入るとボンビラス星のスタート地点に戻される。
中継地点の駅
陸路と航路・空路などを結ぶ位置にある駅。
- フェリー乗り場/フェリー駅/マリーナ駅
- 建物に「フェリー」の文字(『SUPER』 - 『III』)
- 錨マーク(『DX』 - 『16』、『20周年』 - 『タッグマッチ』、『2017』 - 『ワールド』)
- フェリー航路がある港。基本的には到着しても何も起こらないが、『DX』からは乗船サービスとしてカードがもらえる場合があるほか、『11』 - 『タッグマッチ』では超高速船で指定先のフェリー駅まで一気に行けることもある。また、上記のカード売り場駅同様、フェリー駅が目的地となる作品もある。
- 空港/空港駅/エアポート駅
- 建物に「AIRPORT」の文字(『II』『III』)
- 青マスに飛行機マーク(『DX』 - 『7』、『V』)
- 黒マスに飛行機マーク(『jr.』)
- 白マスに飛行機マーク(『X』 - 『16』、『20周年』 - 『タッグマッチ』、『2017』 - 『ワールド』)
- 航空路がある空港。基本的には到着しても何も起こらないが、『DX』からはサービスとしてカードがもらえる場合がある。
- ロケット駅/発射ポイント駅
- ロケットのマーク
- 地上⇔宇宙間を行き来するための駅。『USA』ではケネディ宇宙センターが登場し、宇宙⇔月面間にもあり、ここでは出目がオーバーすると行き先のマップにも残りのマス数を引き継いで移動できる。『16』では種子島宇宙センターが登場するが、宇宙マップはなく直接月に着陸する。宇宙(月面)から地上に帰るときはサイコロの目がピッタリでなくても到着できる。
- 海上基地駅
- 潜水艦マーク
- 海底マップに移動できる。海底側から帰ってくる時はサイコロの目がピッタリでなくても到着できる(『USA』)。
目的地駅
到着すると多額の援助金がもらえる。
- 目的地駅
- 大きな駅舎
- 到着後は通常の物件駅となるが、近年の作品では「フェリー港」や「カード売り場」などが候補になる場合もある[注 34]。
- 『SUPER』 - 『HAPPY』および『jr.』では目的地候補の物件駅全てが大きな駅舎となっていた(『jr.』のバラエティゲーム限定目的地を除く)。目的地到着時には、到着したプレイヤーの色の機関車が住民の歓迎を受けてホームに入るシーンのアニメーションが入り、多くの作品ではその都市の名産品・ゆかりのある人物などが「住民」として描かれている。
- 隠し目的地駅
- 通常の物件駅と同じ外見
- 『7』『jr.』での「ぱろぷんてカード」の効果や、『V』の「世紀末」イベントで出現。到着時のイベントは通常の目的地と同じだが、場所が秘密のため矢印を頼りに進むことになる。
- 海底財宝駅
- 黒マスに「$」マーク
- 海底マップに複数あり、「海底財宝」が目的地の時に正解のマスに止まると、目的地到着の扱いとなり、通常の5倍の援助金がもらえる(『USA』)。
- 埋蔵金駅
- プラス駅・マイナス駅・カード駅・ナイスカード駅が目的地になる。正確な場所は特定できず矢印を頼りに進むことになるが、通常の10倍の援助金がもらえる。到着後、元のマスのイベントも発生する(『16』)。
その他の駅
- ?駅
- 「?」マーク
- 何が起こるかわからない。「援助金をもらえる」「近くのカード売り場駅にワープ」「持ち金(借金も含む)が0になる」など、発生するイベントは様々。作品によっては目的地となる場合がある。『2010』『タッグマッチ』では天邪鬼の絶好調時の駅として登場。
- スロットマシン駅/カジノ駅
- スロットのリール(『USA』)
- 「C」マーク(Casino)(『15』『WORLD(DS)』『ワールド』)
- 『USA』『WORLD(DS)』ではラスベガス近辺にあり、『15』ではお台場近辺に出現するカジノ。持ち金を支払ってスロットマシンに挑戦すれば、絵柄が揃うと賞金がもらえる。
- サイコロパレス駅
- 「サイコロの目2-4」マーク
- ラスベガスのカジノにある駅。マークの目がそのまま「2-4号館」である。マークの目と同じ数のサイコロを振り、ゾロ目が出ると賞品として良質なカードがもらえる。外しても残念賞のカードがもらえる(『USA』)。大きい目のサイコロパレス駅ほどより珍しいカードがもらえる。
- 仙人駅
- 「仙」マーク
- それまで減ったギーガボンビーのカウントを10(最大値)まで回復できる。条件が整わないと出現しない(『15』)。
- 『7』『jr.』では条件が整うと高山駅右側のカード駅が同じ効果を持つ(なおこちらはカード駅のイベントも通常通り発生する)。
- 貧乏神駅
- 「び」マーク
- 止まったプレイヤーにボンビーが移る(誰かがボンビラス星にいる場合は何も起きない)。天邪鬼の絶好調時に出現する(『WORLD(DS)』)。
- 震災駅
- 黒色マス
- 東日本大震災によって壊滅的なダメージを受けた駅。ゲーム開始時は線路が分断され入ることはできないが、時間経過によって線路が開通し通れるようになる。最初に震災駅に止まったプレイヤーによってその駅は復興され、通常のマスに変化する。「震災駅」の状態では元のマスに関わらず、そのマスの影響を受けないが、地元住民からのお礼としてカードが1枚貰える(『2017』)。
- マッド駅
- 「M」マーク
- マッドサイエンティストのドクター・ノーマネーがいる駅。1000万・1億・10億ドルのいずれかを投資することでノーマネーが発明品を作り、その売上によってロイヤリティ収入もしくは損害が出る。発明には1年かかるため、最後の年には投資できない(『USA』)。
持ち金と並んで総資産の大部分を占めるもの。物件駅1つにつき、作品にもよるが3-16件程度用意されていることが多く、持ち金と未購入物件がある限り、一度に何件でも買える。
購入可能な物件は白文字もしくは黒文字、自分が購入した物件(または今月の増資不可)は緑文字で表示される。青文字は他人に購入されてしまった物件(売り切れ)、赤文字は資金不足で購入できないことを意味する。
購入した物件は、売却や災害・妨害キャラクターなどによって手放すことになる場合がある。所有権が白紙に戻った場合、それまでの増資は全て無効となる。イベントでの「駅や物件の破壊」は基本的に物件の所有権を白紙に戻すことを意味し、物件そのものが本当に破壊されて消滅することはない[注 35]。
所有している物件に応じて、通常の収益以外に、臨時収入などの利益が別に発生することもあれば、物件を手放さずに済む程度の規模の損害イベントで持ち金を失うこともある。
物件のジャンル
ゲーム中に登場する物件は、作品にもよるが以下の6つの業種に分類されることが多い(下記の分類になったのは『III』から)。長野オリンピックや愛・地球博など時事的なものも作品により扱われている。
物件の選定について、本ゲームシリーズの製作に携わっている桝田省治は長期間にわたって現存している施設や企業を中心に選んでおり、ショッピングモールなどといった、一過性の高い施設や企業については選定されないケースが多いことを述べている[38]。
- 代表的なもの
- 食品 - 各地の名物料理や菓子の店、食品関連(海産物を除く)の工場。種類、数ともに最も多い。価格1000万円で収益率50%というものが最も一般的。臨時収入や食品日本一のイベントが発生する物件もある。
- 観光 - ホテル・旅館や、スキー場・ゴルフ場、動物園、保存町並み、美術館などのレジャー・アミューズメント施設、土産物店、プロ野球チーム、スタジアムなど。桃太郎ランドもここに属する。
- 水産 - 魚市場や漁船団、水産加工工場といった物件。数が少ない。作品によっては毎年収益が変化(マイナスの場合もある)する物件もある。
- 商業 - 伝統工芸品の工房、繊維関係の工場やデパート・事務所などの商業施設。
- 工業 - 食料品、繊維関係以外の工場及び鉱山。高額物件が多い。『V』あたりで最も少なくなりその後増加してきている。鉱山は購入当初はマイナス収益の場合が多いが、ゴールドラッシュなどのイベントによって臨時収入が発生する場合もある。
- 農林 - 畑や果樹園・水田、牧場などの畜産関連、杉林などの林業。ほとんどが1億円未満という価格のわりに5%程度と低収益だが、借金をしても手放さなくてもよいという特徴がある(売却しようとしても秘書から「農林は国の礎」と言われて売却できない)。貧乏神に対しては売却のみ防げるが、「コマルン」「ハリケーンボンビー」「キングボンビー」「ばらまきボンビー」などの攻撃は防げない。「二束三文カード」「売却カード」「再開発カード」による売却は可能で、『12』以降では再開発のために政府が高額な値段で買い取ってくれることもある(断ることも可能)。
- 『DX』以降の一部の作品に登場するもの
- 娯楽 - 『USA』に登場。本作では代わりに「水産」が登場しない(水産関連の物件も「食品」に分類される)。
- チェーン - 『USA』に登場。プレイするたびにコーヒー・チキン・バーガー・ピザの4種類の中からランダムで決定され、多く所有するほど収益率が上がる。
- 鉱業 - 『WORLD(DS)』『ワールド』に登場。
- 美術 - 『DX』『HAPPY』に登場。闇のバイヤーから購入した、絵画や彫刻などの美術品。偽物だと損害が発生し本物だった場合のみ所有することになり、増資や収益はないが年数と共に価値が上がる。借金をした場合は他の物件同様に売却候補となるが、貧乏神の物件売却の対象にはならない。
- 製造 - 『ワールド』に登場。
- 医療 - 『ワールド』に登場。
三賞
三賞は、ゲーム終了時に以下の物件を一番多く持っていたプレイヤーに対して与えられる賞の総称である。ゲーム終了年数に応じて賞金が贈られる。『15』で廃止された。
- 食品王 - 食品物件が対象。
- 農林王 - 農林物件が対象。
- 工業王 - 工業物件が対象。『DX』まで登場。
- 水産王 - 水産物件が対象。工業王に替わり、『HAPPY』から登場。
- 娯楽王 - 娯楽物件が対象。『USA』のみの賞で、水産王の代わりに登場。
桃太郎ランド
シリーズ通してほとんどの作品にて岡山駅に登場する[注 36]最高額物件[注 37]。
架空の物件であり、ジャンルは「観光物件」。「ゴールドカード」「プラチナカード」などでの割引[注 38]や、「クレジットカード」による分割払いや、「おいどん」や「歴史ヒーロー」の手助けによって入手することはできないため、購入するまでにはかなりの年数がかかる。購入特典[注 39]の他にも、一部の損害系イベントで物件を処分させられる時に優先順位が後回しにされる特典があり[注 40]、特別に優遇されたシンボル的存在と言える[注 41]。
もともと、ゲーム進行の「最終目的」という狙いで登場させている物件であり、事実『初代』『X』では「桃太郎ランド」を購入すること自体を目的にしたモードが存在する[注 42][注 43]。しかし本物件を購入したあとも規定年数までゲームを続けたいプレイヤーのために、収益率アップの特典を設けたとのことで、簡単には手放さないようにした仕様もこうした背景からくるものである[39]。
テーマ曲は『II』〜『DX』、『jr』では「ピーチ・スター・パレード[注 44]」(関口和之作曲)、『HAPPY』『7』『V』〜『G』では「ハッピー・ピーチ・パレード」(宮路一昭作曲)、『15』〜『2017』では「桃太郎ランドへようこそ!」(池毅作曲)、『令和』では「ピーチ・エレクトリック・パレード」(前山田健一作曲)。
- 価格推移
- 『初代』 - 50億円
- 『II』 - 『HAPPY』 - 200億円
- 『7』『jr.』 - 400億円
- 『V』 - 500億円
- 『X』 - 300億円
- 『11』、携帯版『SETOUCHI』 - 1000億円
- 『12(全国)』『G』 - 3000億円
- 『15』『16』『20周年』 - 1兆円
- 『2010』『タッグマッチ』『2017』『令和』 - 10兆円
- 『ワールド』 - 16兆1000億円
『2017』では「たちあがれ日本」にかけて、大船渡に「桃太郎復興ランド」が1兆円で登場している。
物件名のパロディ
本シリーズに登場する物件の中には、実在する企業や施設の名前をもじったパロディがある。携帯アプリ版シリーズは地方色溢れる物件が多いため、パロディの数も多い傾向にある。一例を以下に挙げる。
これらの他にも、パロディではないが実在する企業や施設のジャンル名をもじったものもある。
中には金沢の兼六園や名古屋のコメダ珈琲店、今治→大三島の伯方の塩工場のように実名で登場する物件もある。
他にも『HAPPY』-『G』で音楽スタッフであった宮路一昭の実家「お菓子の菊水」(宮崎のチーズまんじゅう屋)[41][42]、お笑い芸人ボンざわーるどの実家「洋菓子ボストン」(天王寺のヨーグルトケーキ屋)[43]など著名人の実家がモデルとなっている場合もある。
モデルとなった食品物件は「おいしい桃鉄 桃太郎電鉄11 全国グルメ物件ガイド」や「桃鉄ごはん B級グルメ旅」シリーズなどで見ることが可能。
また、物件以外にもパロディは多数存在する。
サイコロを振るかわりにカードを使用し、カードごとの効果を発揮する。基本的にカードの使用で1ターン終了となるが、作品によっては使用してもターンが終了しないカードもある。入手方法は、黄マスで拾ったり、カード売場駅で購入したり、イベントで手に入れる。カードを使うと通常より早く進めたり、他のプレイヤーにさまざまな攻撃を仕掛けたりすることができる。また、手に入れたその場で効果が起きるカードもある。
1人のプレイヤーが持てるカードは、『HAPPY』までが6枚、DS版(TOKYO&JAPAN)・携帯アプリ版、『令和』『地球』が8枚。それ以外は移動に関する「進行系[注 47]」とそれ以外の「便利系」にカード欄が分割され、『7』 - 『V』では5枚ずつ・計10枚。『X』 - 『2017』では便利系のみ8枚になり、計13枚。『一部のカードは進行系・便利系のどちらかの分類にランダムで入る。『USA』では「スペースボンビー」によってカードの持てる数が一時的に減ってしまうことがある。
カードシステムが導入されたのは『SUPER』からだが、『II』までは漢字が使われていなかった[注 48](例:「急行カード」→「きゅうこうカード」)。
- 蒸気機関車、電車、銀河鉄道
- シリーズを通して、ゲーム中の基本的なコマとして蒸気機関車が登場する(『DS』と携帯版全作品では電車)。車体は各プレイヤーの色(青、赤、黄、緑)に塗られており(これは後述するほとんどの乗り物に共通)、線路上を走る。『V』までは「総資産トッププレイヤーの汽車は、煙突から煙を吹く」というような演出がされたこともある。『USA』のみ機関車のデザインが異なっている(携帯版の電車も『WORLD』のみデザインが異なっている)。銀河鉄道は銀河マップで登場し、外見は通常の蒸気機関車。
- フェリー、クルーザー、外輪船
- 線路から港マスを通過するなど、ゲーム中で航路に入ったときに乗り換えるフェリータイプの客船(クルーザーは『USA』のみ、外輪船は『ワールド』のみ)。沖縄などの離島が目的地になった場合、目的地の駅マスには一度港マスから汽車に乗り換えて入るため、港が目的地になった場合を除いて、船で目的地に入ることはない。コマとしては蒸気機関車と基本的に同じ。
- 飛行機
- 線路から空港マスを通過するなど、ゲーム中で空路に入ったときに乗り換えるジャンボジェット風の旅客機(『USA』『WORLD(DS)』では小型ジェット機、『ワールド』では軽飛行機)。ハワイなど、空路上にある駅が目的地になった場合、到着画面では空港に入る飛行機の姿が見られる。コマとしては蒸気機関車と基本的に同じ。
- ヘリコプター、自家用ジェット機、自家用ロケット、プライベート機
- 「ぶっとびカード」を使用した場合などに、自動的に移動する最中のみ乗り換えるマップ上のルートをショートカットするための乗り物。『WORLD(DS)』では、自家用ジェット機を、『ワールド』では、ティルトロータータイプのプライベート機を使用する。地球⇔地球外マップの移動では自家用ロケットを使用する。
- ボンネットバス、ジープ、路面電車、高速バス
- 線路が通ってない区間を通る際に『X(九州)』『12(西)』ではボンネットバス、『USA』ではジープに乗り換える。路面電車は『X(九州)』の一部区間で、高速バスは『12(西)』の高速道路で登場。コマとしては蒸気機関車と基本的に同じ。
- スペースシャトル
- 『USA』『16』に登場。地上と宇宙(月面)を行き来するための乗り物。
- 『USA』の宇宙マップではコマとしては蒸気機関車と基本的に同じ。『16』では宇宙マップが登場せず直接月面に着陸する。
- 月面車、幌馬車
- 月面車は『USA』『16』の月面、幌馬車は『USA』の19世紀に登場する。コマとしては蒸気機関車と基本的に同じ。
- 急行列車、特急列車、新幹線、のぞみ、グランクラス→ロイヤルEX、リニアモーターカー
- 急行系カードを使ったときに乗り換える。コマとしては蒸気機関車と基本的に同じ。『X』まではプレイヤーの色の車両に乗り換えていたが、『11』以降は全プレイヤーとも同じ色の列車である。急行列車の外見は国鉄165系→JR西日本221系、特急列車の外見は国鉄485系→JR西日本281系→JR西日本271系、新幹線の外見は0系新幹線→E2系新幹線→E7系新幹線、のぞみの外見は300系新幹線→500系新幹線→N700S系新幹線、グランクラスの外見はE5系新幹線、ロイヤルEXの外見はTHE ROYAL EXPRESS又はTWILIGHT EXPRESS 瑞風、リニアモーターカーの外見はMLU002→MLX01-1系→L0系がそれぞれモデル。
- 『USA』では急行列車の外見はEMD F7形ディーゼル機関車、特急列車の外見はアセラ・エクスプレス、新幹線の外見はJクラス蒸気機関車、『WORLD(DS)』ではのぞみの外見はTGV Duplexがそれぞれモデル。
- 「ぱろぷんてカード」の効果によって30マス進んだ場合や、『16』以降で「みらい超特急」を通行した場合もリニアモーターカーに乗り換える(『令和』では、リニアモーターカーと別に「みらい超特急」の車両が登場している)。
- 潜水艦
- 前期の作品では「潜水艦カード」で使用し、マップ上のルートをショートカットするための乗り物。『USA』では海底マップに直接潜る乗り物で、海底ではコマとしては蒸気機関車と基本的に同じ。
- 超高速船
- 中期の作品から登場するフェリー乗り場のサービスや「渡りに船カード」で登場する。航路上をショートカットするが、ルート上を移動する。
- 『2010』『タッグマッチ』では、歴史ヒーローの坂本龍馬が加勢していると超高速船で航路上を移動できる。
- プロペラ機、双発プロペラ機、ジェット機、音速機、超音速機、ライトニング機
- 『ワールド』に登場。従来作における急行列車等と同様に進行系カードを使ったときに乗り換える。コマとしては蒸気機関車と基本的に同じ。機体にプレイヤーの色の帯が入る。プロペラ機の外見はセスナ 172、双発プロペラ機の外見はダグラス DC-3、ジェット機の外見はエアバスA340、音速機の外見はコンコルドがそれぞれモデル。
被害系イベントの一種。多くはターンの最初に発生する。対象都市の物件を持っていると被害額を支払うことになるが、基本的に物件の所有権自体が消滅することはない。BGMは殆どが「天変地異」である。『15』からは台風や噴火の発生率が下げられた。災害は以下の例がある。
- 噴火
- 火山の近くの都市の物件を持っていると発生し、近くにある都市に被害が出る。近年の一部の作品では噴火まで猶予があり、その間に該当都市の物件を手放した場合は噴火しても「損害なし」となる。『WORLD(DS)』の「アイスランド火山噴火」のイベントでは物件に被害は出ないが、しばらく空路が使えなくなる。
- 台風(『USA』では「ハリケーン」)
- 7 - 10月に台風が通過することがあり、台風の通り道となった都市に被害が出る。『II』までは1都市だったが、『III』からは複数の物件駅を縦断して被害を出す。大型の台風の場合は被害額が大きい。
- 大雪(『USA』では「大寒波」)
- 12 - 2月に大雪が降ることがあり、スキー場の物件がある都市に降ると臨時収入を得られるが、大都市に降られると莫大な損害が出る[注 72]。
- 津波
- 『DX』『HAPPY』のみ。「ぱろぷんてカード」の効果で発生することがあり、カード売り場が数か所破壊され、数か月利用できなくなる。
- 凶作
- 9月に一定確率で発生。「水田」(『USA』では「トウモロコシ農場」)の物件から被害が出る。BGMは借金を背負った時や、「リストラカード」シリーズと同じ「泣き落としのバラード」である(初期の作品を除く)。逆に「豊作」によって臨時収入を得られることもある。
- 大停電
- 『USA』のみ。特定の地区が停電し、その中に停車していたプレイヤーは復旧まで動けなくなる。停電地区の駅に停車しても物件購入などのイベントは起きない。被害額は発生しない。
- 熱波
- 『USA』のみ。特定の地区全体の物件に被害が出る。
- ツイスター
- 『USA』のみ。竜巻の通り道にある都市に被害が出る。
- 山火事
- 『USA』のみ。数か月間、特定の都市の物件に被害が出る。近隣の都市に飛び火し、被害が拡大する場合もある。
- 集中豪雨
- 『2010』『タッグマッチ』のみ。独占都市に被害が出る。『X(九州)』では台風が大型でなおかつ長崎のみが被害地区だった場合、「集中豪雨で損害が出た」とアナウンスされる。
- 大地震
- 『SUPER』 - 『III』では「大地震カード」を使うと発生し、1画面内の物件の所有権を全て白紙に戻す[注 60]。
- 『15』『16(GOLD)』では隕石が落下し、日本が東西に分裂するイベント「日本列島大爆発」の余波で地震が発生し、特定の地域全体の物件に被害が出る。
- 『2010』『タッグマッチ』では64年目以降に発生し、特定の地域全体の物件に被害が出る[注 73]。
- 『2017』では、4月に一定確率で発生し、熊本周辺の物件に被害が出る。熊本を中心とする九州地方の一部が12月まで通行不可能になる。
- イナゴの大群
- 『WORLD(DS)』のみ。北アフリカの農林物件に被害が出る。
- 干ばつ
- 『WORLD(DS)』のみ。数か月間、オーストラリアの物件に被害が出る。
- 火山性地震
- 『2017』のみ。数ヶ月間、箱根の物件に被害が発生し、箱根への線路が不通になる。なお、この災害は損害保険が効かない。
桃太郎電鉄シリーズのBGMは種類が非常に多く、1作品につき80曲から90曲近く収録されている。『11』以降のストリーミング音源が使用されているタイトルでは、各作曲家の制作した音源のままゲーム中で再生されている。
- 関口和之 - サザンオールスターズのメンバー(ベーシスト)。伝説・電鉄シリーズを通じ作曲を担当している。主に叙情的な曲、とぼけた曲を担当[46]。また、ゲーム中に登場するウクレレ職人や陶工は関口をモデルにしている。
- 代表曲:『ピーチ・エクスプレス』(急行・特急・新幹線・のぞみカード使用時BGM)、『ビンボー・ゴット』(貧乏神BGM)、『悪夢のキングボンビー』(キングボンビーBGM)、『ウキウキ・ショッピング』(物件駅到着BGM)、『スプリング・ステップ』(『DX』〜決算BGM)、『喜びの到着』(『DX』〜目的地到着BGM)
- 宮路一昭 - 有限会社トーンズ代表。ギタリスト・音楽プロデューサー。『HAPPY』から『G』まで参加。主に、スピードに乗った曲を担当[46]。週刊少年ジャンプのツアーイベントでさくまと知り合い制作に参加[47]。第1作の『桃太郎電鉄』からシリーズをプレイし続けているという桃太郎電鉄シリーズのファン[47]。実家である「お菓子の菊水」は宮崎の物件「チーズまんじゅう屋」のモデルとなっている[41][42]。
- 代表曲:『大好き!桃太郎電鉄』(『7』〜『V』タイトル曲)、『列車でGO!GO!レース』、『ザ・ボンビラス・スター』(『HAPPY』〜『V』ボンビラス星BGM)、『豪速球の星』(『HAPPY』〜『G』豪速球カードBGM)
- 池毅 - アニメの挿入歌の作曲などを手掛けている作曲家。『X』[注 7]から『2017』まで参加。主に、迫力満点で劇的な曲を担当[46]している他、参加作品におけるほとんどのゲストボンビーのBGMを手掛けている。ハドソンのゲーム『北へ。』シリーズの楽曲を手掛けたことが縁でシリーズに参加[48]。制作に参加するまでシリーズをプレイしたことがなかったが、『桃太郎まつり 石川六衛門の巻』制作時に池が初めてシリーズ用に作曲した曲を聞いたさくまは「もう10年ぐらい桃太郎チームにいたような曲を書くので、みんなが舌を巻いた!」と評している[50]。プレイヤーがゲーム中何度聞いても飽きない音楽、自分自身が飽きない音楽を心掛けている。
- 代表曲:『それいけ!桃鉄』(『X』〜『2017』タイトル曲)、『サンデー・マーチ』(『X』〜『12』桃鉄公式戦・『G』桃鉄3年決戦BGM)、『桃鉄よ永遠なれ!』(『X』〜『2017』順位発表BGM)、『破壊のハリケーンボンビー』(『12』〜『WORLD』ハリケーンボンビーBGM・『2017』キングボンビー物件破壊モードBGM)、『絶好調よいつまでも』(『15』〜『2017』人間プレイヤー絶好調BGM)、『つかめ!八つの玉』(『20周年』〜『2017』八犬伝イベントBGM)
- 前山田健一 - 『令和』から参加。
- 代表曲:『泣け!ナマハーゲン』(『令和』~)、『悪魔のデストロイ号』(『令和』~)、『世界旅行ボンビーどすえ~』(『ワールド』)
- 樹原孝之介 - 『令和』から参加。
- 代表曲:『ボンビラス星/正解』(『令和』~)、『ボンビラス星/不正解』(『令和』~)
ゲーム
桃太郎道中記
1997年に発売されたセガサターン用ソフト。『スーパー桃太郎電鉄DX』をベースに作られている。キャラクターデザインは従来通り土居孝幸が担当しているが、さくまは開発に関わっていないため、桃太郎シリーズの通し番号に本作を入れていない[注 75]。音楽はゴダイゴのメインボーカルを務めるタケカワユキヒデが担当した。桃太郎シリーズの家庭用作品で唯一、キャラクターに声が付いており、同作にしか登場しないイベントなどもある。
桃太郎電鉄 桃太郎ランド
桃太郎電鉄 桃太郎ランドは、飲食店に置かれているサプリバで遊べる桃太郎電鉄シリーズから派生したゲームである。日本全国の地理や雑学を題材にしたクイズゲームや、ショッカーO野が登場するミニゲームを遊ぶことが出来る。ゲームの名前は、桃太郎電鉄に登場する物件「桃太郎ランド」から。
桃繰勘定戦
『7』発売記念7大イベントの一環として企画されたトレーディングカードゲームである。初回購入特典として『7』には「札幌市」「ソフトハウス(ハドソン)」「貧乏神」のトレーディングカード3枚が、1998年12月に発売された『桃太郎伝説』(PlayStation)には「露天風呂」「キングボンビーの悪行」「阿蘇」のトレーディングカード3枚が同梱されており、それぞれの取扱説明書にも予告が書かれていた。当時ハドソンがトレーディングカードの企画・開発・販売事業の一環として設立していた子会社未来蜂歌留多商会から発売される予定であった[52]が、発売が延期[53]となるうちに計画は頓挫し幻のゲームとなってしまった。イラストは土居孝幸が担当していたが、これもさくまは関わっておらず詳細は一切不明。
バトルボンビー
『7』発売1周年記念「グヘヘヘキャンペーン」で期間中に購入した人に配布された、PocketStation専用ソフトである。ミニゲーム集。「Piとメール」の体験版も収録。
バトルボンビー2 すっきり桃味
『V』の初回特典として付いてきた、PocketStation専用ソフトである。ミニゲーム集。これで遊んでクイズに正解すると、抽選で300名に「桃鉄V ぽかぽかセット 湯けむり編(洗面器、石鹸など、お風呂グッズ一式)」が当たった。
桃太郎電鉄メダルゲーム メダルゲームも定番!
アーケードゲーム(プッシャー型のメダルゲーム)。開発はコナミグループのコナミアミューズメント。キャラクターデザインはKDE発売の『令和』に準拠している。2022年よりロケテストが開催され[54]、2023年3月より順次稼働開始している[55]。
漫画作品
- スーパー桃太郎電鉄III キングボンビーだよ〜ん!!
- 『月刊コロコロコミック』で1995年2月号から7月号まで連載。作者は松村努。
- ゲームとほぼ同じ設定で桃太郎と貧乏神を中心に描いたギャグ漫画。単行本は未刊行。
- 桃太郎電鉄 4コマ爆笑EXPRESS・桃太郎HAPPY 4コマツアー
- 『月刊コロコロコミック』1995年11、12月号及び1996年11、12月号に掲載。作者は両作品共にひかわ博一。
- SUPER桃太郎電鉄DX
- 同じくひかわが執筆した『月刊コロコロコミック』1996年1月号に掲載されたギャグ漫画。
- 桃太郎電鉄7 4コマ劇場
- さくまが編集長を務めていた『チョコバナナ』の投稿者による4コマ漫画集。全2巻。
- それいけ!桃太郎電鉄
- 『ケロケロエース』で連載。シナリオは浜崎達也、作画は高内優向が担当。
- 桃太郎本編の時代から時が経った現代が舞台で、本作で登場する桃太郎はその子孫という設定(名前は桃木三太郎)。
- 三太郎はえんま新聞という出版社に所属する記者として働いており、日本一の記者を目指して日本各地を取材する。
- 夜叉姫はフリーのカメラマンとして、貧乏神は三太郎の先輩記者として登場する。
- 本作には三太郎が変身して戦う戦闘シーンの要素もある。全3巻。
- 桃太郎電鉄 お国じまんメッケたび
- 『コロコロイチバン!』2009年5月号から2010年3月号まで連載。シナリオは井沢ひろし、作画は小池マサヒトが担当。
- 桃太郎電鉄
- 『月刊コロコロコミック』2021年6月号に読切として掲載。作者は住吉リョウ。
- 桃太郎電鉄 日本全国4コマ大百科
- 『コロコロイチバン!』2021年9月号から連載中。作者はひこちゃん。
テレビ・ラジオ
有限会社桃太郎商店
TBSラジオにて月曜日の深夜0時30分より放送されていたラジオ番組[56]。東京の下町の小さなビルの中にある会社「有限会社桃太郎商店」の社長(後に会長)のさくまあきらと社長秘書の吉野紗香、社員のアリtoキリギリス(後に石塚は2代目社長となり、石井は四国支社に飛ばされる)の4人が自社大きくし、いつの日か株式会社桃太郎商店とすることを目標に企画会議を行うという設定。ラジオ中では当時の最新作『桃太郎電鉄V』の発売決定が発表され、同作にも吉野とアリtoキリギリスの2人が登場している。
桃の陣!
桃の陣!は、桃太郎電鉄の15周年記念として毎日放送で2003年から放送されているテレビ番組である。
桃太郎電鉄が好きな有名人を捜したところ、吉本興業所属の芸人が多いことがわかり、その後毎日放送で桃太郎電鉄の番組をやることになり、本当に桃太郎電鉄が好きな人を呼ぼうという話になったことから当時CMに起用されていた陣内智則、若槻千夏のほか、ケンドーコバヤシ、バッファロー吾郎らが出演者として選ばれた[57]。
新作の発売直前に放送され、2008年4月23日に各放送から抜粋したものが『セレクト☆桃の陣!』としてDVD化された。
- 桃鉄15周年記念番組 桃の陣! 〜西日本オニ退治道中記〜(2003年11月3日 - 2004年1月26日、火曜 1時35分 - 、全12回)
- LIVE★桃の陣!(2004年11月23日 1時40分 - )
- バトル桃の陣! 〜桃鉄のCMキャラクターはオレだ!〜(2005年12月8日 0時55分 - )
- サバイバル桃の陣(2006年12月2日 0時25分 - )
- クイズ桃の陣! 〜wii版桃太郎電鉄発売記念〜(2007年7月14日)
- トーク桃の陣!(2007年12月15日 0時25分 - )
- ソング♪桃の陣! 〜桃鉄誕生20周年CD発売記念番組〜(2008年7月18日)
- ニッポン探求★桃の陣! 〜祝『桃太郎電鉄20周年』発売記念番組〜(2008年12月19日)
書籍
桃太郎電鉄研究読本
2000年の『桃太郎電鉄V』発売直前にバグジィから発行され、廣済堂出版から発売された本。ISBN 4-331-80013-X。土居孝幸によるキャラクターの線画や設定資料の他、土居・関口和之・宮路一昭による対談、ラジオ番組「有限会社桃太郎商店」のメンバーによる対談などが収録されている。
桃鉄ごはん B級グルメ旅
2010年に笠倉出版社から発行・発売された本のシリーズ。さくまあきら監修の下、桃鉄グルメ研究会より著作された。カバーイラスト及びアートワークは土居孝幸による。『桃太郎電鉄2010 戦国・維新のヒーロー大集合!の巻』に登場する食品物件などの実物が掲載されている他、土居孝幸による主要キャラクター(桃太郎・夜叉姫・金太郎・浦島太郎・貧乏神・キングボンビー)の設定資料(三面図・表情集・ポーズ集)や、各地域で販売された桃太郎電鉄グッズ、さくまあきらへのスペシャルインタビューなどが掲載されている。
土居孝幸アートワークス DOIN'S
2010年に樹想社より発行、銀河出版より発売[注 76]。ISBN 978-4-87777-095-2。本シリーズのキャラクターデザインを務める土居孝幸の画集。桃太郎シリーズ(桃太郎伝説・桃太郎電鉄)のイラストやジャンプ放送局に使用された土居のイラストが収録されており、本シリーズからは主に『V』〜『2010』に使用されたもの(広告用イラスト・パッケージ用イラスト・タイトル画面原画・メインメニュー原画・『X』〜『2010』カレンダーイラスト原画など多数)が収録されている。また巻末にはさくまあきらと土居、堀井雄二と土居による対談が収録されている。発行元である樹想社の 公式商品ページ から購入した場合には特典としてクリアファイルが付属する。
イベント・コンテンツなど
桃太郎電鉄モバイルラリー
桃太郎電鉄モバイルラリーは2004年7月17日から11月7日まで、長崎県佐世保市内全域、またはハウステンボス内で行われた企画である。
参加資格はメール機能とインターネット閲覧ができる携帯電話を持っている事で、参加するためには参加者登録(有料)をする必要があった。
参加者はハウステンボス内の「アニメワールド」、または佐世保駅にある「佐世保観光情報センター」をスタートし、ハウステンボス内14か所か、佐世保市内8か所のラリーポイントを巡る。スタート時に受け取る「ICカード」をラリーポイントに掲示されているポスターにかざすことで、手元の携帯電話にメールが受信される。そこでクイズやゲーム、イベントをこなすことによって「資産」を増やしていく(ただし全てのポイントを回る必要はない)。再び「アニメワールド」か「佐世保観光情報センター」に戻り、ゲームを終了すると桃太郎電鉄オリジナルストラップが貰える。
貧乏神やスリの銀次、大阪のおばちゃんといったキャラクターも出現する。
桃鉄物産館
桃鉄物産館は桃太郎電鉄内に登場する、日本各地の名産品を注文し購入できる携帯端末用ウェブサイトである。「貧乏が去る像貯金箱」やツジセイ製菓から発売された「桃鉄人形焼き[注 77]」など、桃太郎電鉄内のキャラクターから派生した商品も購入できる。2006年6月1日にオープンした。
桃太郎電鉄 スゥイートクッキー
千珠庵から発売されたクッキー。クッキーには桃太郎とキングボンビーが描かれている。販売地域ごとにパッケージイラストが異なり、北海道編・東北編・東京秋葉原編・信州編・立山黒部編[59]・関西編・中国地方編[60]・四国編などが存在する。パッケージイラストは土居孝幸が担当。
環太平洋ボンビー大賞
『7』発売記念7大イベントの一環として企画されたキャンペーン。日本中から手紙・ハガキ・電子メールで「貧乏な体験談」を募集、大賞には100万円が贈られた。応募総数は1万2000通を超え、大半は切実で身につまされるような内容だったという。『V』の際にも「ボンビー大賞リターンズ」として開催され、賞金は101万円にアップした。
桃太郎電鉄×銚子電鉄 桃太郎電鉄ラッピング車両
経営難にある銚子電鉄において、2007年4月26日からラッピング車両の運行が開始された[61]。ラッピング車両の出発式にはゲーム監督のさくまあきらやキャラクターデザイナーの土居孝幸、ハドソン執行役員常務の香月薫児などが出席した。ラッピング電車導入の経緯としては、銚子電鉄が整備中の車両の外壁修復費の捻出に苦労していると言うことから、ハドソンが修復費を負担する意味合いからラッピング電車の導入となった[61]。銚子電鉄においてここまで本格的なラッピング電車の導入は初めてである[61]。車両デザインは土居孝幸が手掛け、銚子電鉄1001号車にラッピングが施された。車両は3年間運行される予定だったが、2010年4月8日に継続実施が発表されている。『12』においての「潮風のんびり銚子電鉄レース」というイベントゲームを導入したのが桃太郎電鉄シリーズと銚子電鉄の関係の始まりで、経営難にあっても地道な努力を続ける銚子電鉄側にハドソンが賛同する形となり、千葉テレビ放送ではハドソン提供の「桃太郎電鉄天気予報」が放送されたことがあった。また、この一環で同年8月4日に本シリーズの貧乏神とイヌ・サル・キジを組み合わせた3体の石像「しあわせ三像」が同社線の3駅(犬吠駅、仲ノ町駅、笠上黒生駅)に設置された[62]。またこのラッピング車両は、トミーテックからディスプレイモデル「鉄道コレクション」として発売された。2012年5月16日、ラッピング車両の運行終了が発表され同日をもって運行終了となった[63][64]。5月20日までは保管先の車庫で見学が可能だった。ラッピング車両やしあわせ三像は『2010』のオープニングムービーにも登場している。
また同タイアップを記念して銚子電鉄名物のぬれ煎餅とコラボした「桃太郎電鉄 ぬれ煎餅」や、犬吠駅限定で「桃鉄かつおの佃煮」「桃鉄さんまの佃煮」「桃鉄いわしの佃煮」が発売された[65]。
設定に関して
- 『桃太郎電鉄』のルーツはさくまが手がけ、その後お蔵入りしたゲーム『日本一周トラブルトレイン』。
- 「桃太郎電鉄」というタイトルは発売にあたり正式タイトルを会議していたとき、さくまが「『桃太郎電鉄』なんて駄目だよな」とつぶやいた所、スタッフがそのタイトルに賛同し決定した。このとき没になったタイトル「すちゃらかトレイン」はサブタイトルとしてパッケージに書かれているほか、『HAPPY』でリメイク版初代テーマ曲名として登場する。
- 仕様書の制作にあたって、初期は東芝のRupoを使用し、『7』からはMac、『11』からはVAIOを使用しているという。また、桃太郎シリーズの1作目である『桃太郎伝説』では手書きであったという[66]。
- シリーズに登場する食品物件はさくま[注 78]が取材して実際に食べたものを下地に制作されている[67]。作中で登場する風景画も土居が取材で見た景色[注 79]を参考に制作している[68]。また、登場キャラクターも土居の知人がモデルとなっていることが多い[68]。
- キャラデザ担当の土居孝幸によると、ファミコンの頃は色鉛筆で色指定をしていた。パソコンが使えるようになってからは、下書きにペン入れをしたものをパソコンにスキャンし、Adobe Photoshopで着色をしているという[68]。また作中の風景画などについて、きれいな景色だけを描くのは苦手なので、月初めのカレンダーイラストや『V』の都市カードなどの一枚絵には、早稲田大学漫画研究会に所属していた時に描いていた、一コマ漫画のような遊びを入れているという[68]。
- 桃太郎電鉄シリーズは『HAPPY』で終了する予定だったため、"HAPPY END"に由来する「桃太郎電鉄HAPPY」というタイトルが付けられたが、シリーズ終了は撤回された(一部では、今度は『15』で終了なのではないかという逸話も存在した)。しかし『16』の発売が公式に予定され、この話もなかったことにされている。
- 初期の作品ではプレイヤーの名前を「えのっぴ」にすると役職が自動的に「ドゥー」に変更された(さくま曰く「ほんのサービス」)。「えのっぴ」は貧乏神のモデルである榎本一夫の愛称で「えのっぴドゥー!」は『ジャンプ放送局』のコーナーの1つ「ほんのチョイ係」やコミックスの「これがジャンプ放送局だ!」等で感嘆詞風に使っていたり最後のオチでよく使われていたもの。それにちなみ、おまもりカードの効果が発揮されたとき、貧乏神が「えのっぴドゥー!」と言う。
- さくまは作品のテストプレイに関してお笑い芸人の方にやってもらうのが弁が立つから最適としていて、大阪のテレビ局の一室を借り、出入り自由にして作品のテストプレイをしてもらったことがある。その際によくテストプレイ部屋に出入りしていたことから陣内智則をCMに起用したという[57]。
- 『15』から登場した絶好調システムは、元々はスーパーファミコンで発売された『新桃太郎伝説』やPlayStation用ソフト『桃太郎伝説』に存在した要素である。星が回転するエフェクトも同じ。
- 『16』から名産怪獣として登場する「大岩五郎」は、それ以前の桃太郎電鉄シリーズのエンディング(順位発表)にも登場していた。
- 『16』は当初は「桃太郎電鉄16 北海道大寒波の巻!」というタイトルで雑誌などで紹介されたが、紆余曲折を経て「桃太郎電鉄16 北海道大移動の巻!」というタイトルに変更された。
- 『16』で発生する北海道大移動イベントはスタッフの一人である井沢ひろし(井沢どんすけ)が大学生だった頃、高田馬場から北に行ったことがなく、さくまが「北海道のハドソンに来てほしい」と言ったのに対し井沢は「来れない」と返し、さくまが「だったら北海道をお前のそばに持ってくればいいのか!」とツッコんだことがアイデアの元になっている[35]。
イベント・カードに関して
- 『初代』からの伝統として、隠しイベントとして「女湯」を覗くことができる。方法は、「その他」コマンドでマップのどこかの温泉のイラストを調べる(作品によっては特定のカードの所持や温泉物件の所有が条件となっている場合も)、借金が100億になる、全ての物件を購入するなど、作品によって異なっている。また『7』では女湯カードも登場し(実際はダミーである)、シリーズによっては男湯のイベントも存在している。女湯のイラストは土居が書いたものもあればプロの漫画家・イラストレーターが書いたもの、『ジャンプ放送局』の名物コーナーの1つ「ミスJBSコンテスト」の常連が書いたもの、さくまが編集長を務めたイラスト投稿誌『チョコバナナ』の常連が描いたものもある。近年ではそれらのイラストレーターたちとのつながりが薄くなったせいか、土居の手によるイラストが多くみられるようになった。なお女湯をのぞくイベント(および温泉イベント)は桃太郎シリーズ伝統のものでもあり、初代『桃伝』から存在している。「電鉄」では『V』まで、「伝説」ではPS版まで、それぞれ作品ごとに技術の向上とあわせ段々と綺麗なアニメ絵のグラフィックに変化していく。しかしCEROレーティングのA指定ゲームであるため2000年頃を境にお色気要素は自粛されることになった[69]。性的表現の規制が緩かったPCエンジン時代の作品では、乳首の描写すらあった。SFC版・PS版などでは最初は湯気に隠れイラストがよく見えない状態になっており、しばらく放置すると湯気が消えイラストの全体像が見えるという演出もあった(覗きをしていた罰として持ち金を取られる)。この女湯イベントは、他社作品でさくまが製作を担当したボードゲーム(『怪物パラ☆ダイス』『さくま式人生ゲーム』『お仕事式人生ゲーム めざせ職業王』)にも受け継がれている。
- 目的地到着時にもらえる援助金は1億4620万円×インフレ率[70]となっている。基準の金額である1億4620万円の下4桁である「4620」はハドソンの創業者である工藤裕司が好んでいた蒸気機関車「C62(シロクニ)」が由来となっている。
- メカボンビーRXのデザインは、漫画家の鳥山明が担当。
- 『V』で初登場したペペペマンは、キャラデザ・イラスト担当の土居がペプシマンを言い間違えたところから誕生した[68]。
- 『III』『DX』に登場する「ちばばカード」の由来は、制作スタッフの千葉がプレイ時に名前入力で間違えてボタンを連打してしまい「ちばばば」になってしまったエピソードから[注 80]。効果がぶっとび系カードであることも、千葉が「ぶっとびカード」を好むのが理由。『DX』ではぶっとび時にヘリコプターではなくふんどし姿の千葉になる。また、キャラクターデザインを手掛ける土居孝幸による千葉を主人公とした4コマ漫画「ちばばの法則」「ちばばの法則2」がそれぞれKKベストセラーズから発行された「スーパー桃太郎電鉄III 究極本」「スーパー桃太郎電鉄DX 究極本」に掲載されている。
- 『7』以降の作品で主に借金を背負った時に流れるBGM「泣き落としのバラード」は、元々は『II』のなきおとしカード用のBGM「なきおおとしカードのテーマ」だったことが曲名の由来。
- 大恐慌や、COMキャラクターの餓鬼のスランプ時の際に流れるBGM「大恐慌エレジー」(関口和之作曲)は、大恐慌がはじめて登場した『DX』の通常フィールドBGM「サイコロ・マーチ」のアレンジである。
- 各地のプロ野球チームの収益率は、発売直前時点での、実際のチームのペナントレースでの戦績が元ネタ。
- 『7』までは、プレイヤーの名前を「べいすた」にすると、横浜のプロ野球チームの名前が必然的に「横浜ベイスターズ」になり、勝率が跳ね上がる。さくまが大ファンだったことが理由だが、『jr.』で廃止された(この直後の1998年秋に横浜ベイスターズが優勝している)。『DS(TOKYO)』でも中華街のプロ野球チームの優勝イベントがある。
- 大阪のプロ野球チームのみ優勝時にもらえる金額が高い。このチームは阪神タイガースそっくりのユニフォームだが、阪神は大阪ドームで主催試合はしていたものの本来の本拠地阪神甲子園球場は兵庫県西宮市にある(『12(西)』では甲子園、携帯版『KINKI』では西宮の物件として登場)。『12(西)』でも、甲子園のプロ野球チームの優勝イベントがある。大阪市に存在していた球団は大阪近鉄バファローズである。
- 作品によってはコンピューター操作専用の架空チームが、ハドソンの本社があった札幌にちなんだものになっている。日本シリーズ「札幌ヒュービーズ[注 81](『SUPER』『II』)」「札幌ドサンコーズ(『III』 - 『12』)」、Sリーグ「札幌ドサンコス(『III』)」「ポプラ札幌(『DX』 - 『7』)」。
- 実際に札幌のチーム(北海道日本ハムファイターズ)が日本シリーズで初めて戦ったのは2006年のことである。『G』以降では、札幌の物件として「プロ野球チーム」が登場するため廃止(「東京シタマチーズ」に変更)。
- ハドソンは過去にコンサドーレ札幌のユニフォームのスポンサーを務めていた時期があった。
- 『ファミリーコンピュータMagazine』で、『III』のウソ技として「銀河鉄道に行ける」という物が掲載され、これを見たさくまがウソ技を忠実に再現して『DX』以降で採用されたのが「銀河鉄道カード」である。
- かつて「桃鉄で1ターンに進めるのは30マスまでという掟がある」とさくまが日記に書き込んでいたことがあるが、『16』ではリニアカードの仕様変更により最大48マスまで進むことができるようになった。
- 数ターン以内に処分しないと莫大な損害をもたらす「とりかえしカード」はバッファロー吾郎の木村明浩がテストプレイで手持ちカードを覚えられないことから生まれた。
- 1位以外のプレイヤーが持っていると、毎月お金が増える「虎視眈々カード」は、「桃の陣!」のトークコーナー中に、桃鉄を知らないスピードワゴンの井戸田潤の発言によって生まれた[72]。
- 大河ドラマや歴史ヒーローのイベントが登場している背景には、さくまが大河ドラマファンであることが大きい。
駅や物件に関して
- メインシリーズでは群馬県には物件駅が1つもない作品が長く続いたが、DS版の『DS(JAPAN)』『20周年』および携帯版『JAPAN』『KANTO』には存在しており、『2010』『タッグマッチ』で前橋駅、高崎駅、沼田駅が登場した。
- さくまは青森好きとして有名であり、五所川原立佞武多でのタイアップが行われた『16』以降の作品は青森県の物件が比較的多めである。
- 東京駅、大阪駅、京都駅は『USA』以外の全ての作品に登場している。
- 全国編では毎回のように物件駅が増えているが、消滅した物件駅も多く存在する。エロマンガ駅(『DX』『HAPPY』/『WORLD(携帯)』ではカード売り場)、日光駅(『HAPPY』/その他の作品ではカード売場)、加賀温泉郷駅、鹿島駅[注 82](いずれも『X』)など1作にしか登場しなかった物件駅もある。
- また、一度消滅後に復活した駅として小倉駅および姫路駅(『7』 - 『V』に登場せず)・岐阜駅(『V』 - 『15』に登場せず)、鳥栖駅(『SUPER』 - 『20周年』に登場せず)、瀬戸駅(『15』 - 『2017』に登場せず)、八丈島駅(『12』〜『2017』ではワープ駅として登場)などがある。
- その他にも改称された物件駅(豊後竹田→竹田、伊賀上野→伊賀など)もある。
- 全国編の鉄道路線や鉄道駅は、現存するJR線や国鉄・JRから転換した第三セクター鉄道に準拠しているが、以下のような例外がある。
- 北海道の稚内駅近辺には1989年に廃止された天北線と思われる路線が存在し、ループを形成している(『DS(JAPAN)』 - 『2017』ではループが外された)。
- 奈良駅は近鉄奈良駅のような行き止まりになっている(『V』以降、『12(西)』も同じ)。
- 那覇駅(『16』以前は沖縄駅)へ至るルートは沖縄本島東海岸で上陸し西進するものであるが、1945年まで存在していた沖縄県営鉄道与那原線は、これとよく似たルートで那覇駅に向かっていた。
- 駅名ではなく市町村名や県名で登場する場合もある(さぬき、四国中央、沖縄など)。
- 松阪駅の駅名の読みが作品により「まつざか」と「まつさか」がある。正しくは「まつさか」。
- 『2017』で初登場した北浜駅はJRではなくOsaka Metro堺筋線および京阪本線の駅であり、天保山駅は1910年に廃止されている[注 83]。その『2017』ではJRグループ・第三セクターの路線以外にも大手私鉄の京阪電気鉄道沿線の路線も設定され、京橋駅や祇園駅、門真駅も追加されている。なお、桃太郎電鉄シリーズではこのようにJRや第三セクター鉄道以外(大手私鉄など)の駅がこの他にも少数ながら設定されている。
- 『12(西)』に登場する?駅の三段峡駅は、発売直前(発売日は2003年12月11日)の2003年12月1日に廃止されている。
- 1つの駅の物件を独占(『16』ではさらに最大増資)し、看板の色が自分の汽車の色になる際に、『16』と『2010』『タッグマッチ』『令和』では看板の文字が白色になる(『16』、『2010』『タッグマッチ』では黄色い汽車のプレイヤーが独占した場合のみ黒色のまま)のは、ローソンからヒントを得た[73]。
その他
- 作風は歴史小説家の司馬遼太郎の影響を強く受けており、全体的に司馬遼太郎にちなんだ雰囲気が出たかどうかを指標としている[74]。
- 『11』の開発チームが、当時さくまやテストプレイヤーの井沢ひろし(井沢どんすけ)が抱いていた前作の不満点を全て解消させ[75]、満足のいく出来の作品を制作したため、以降のハドソンが吸収合併されるまでの作品は、『11』を手掛けた開発チーム「Team Kawada」(川田忠之・田中俊介・込山勉・小坂晃弘などが在籍)が手掛けるようになった。またハドソン吸収合併後に任天堂から発売された『2017』の開発も同チームのメンバーが中心となった。
- 2001年5月に、高松駅がリニューアルされるのに合わせて、株式会社ハリカから「桃太郎電鉄人形焼き」が発売され、ゆめタウン高松において実演販売もなされた。元々は、全日空ホテルクレメント高松の宮本盛治により、童話の桃太郎をモチーフとする人形焼きとして企画されていたが、高松にある株式会社久本酒店の社長佐藤哲也が「桃太郎なら、いい絵がありますよ!こっちの絵にしたほうがいいですよ!」と土居のデザインした桃太郎電鉄の桃太郎を宮本に推薦したことから、桃太郎電鉄をモチーフとしたものとなった[76]。『X』〜『G』にも高松駅の物件として「桃太郎人形焼屋」が登場している。
- 2002年に香川県高松市にある鬼無駅に、愛称の「鬼無桃太郎駅」に因んで桃太郎電鉄の石像が設置された。土居の監修のもと三好石材が制作。左に貧乏神、右に桃太郎がいる形となっており、間にある汽車の石像はベンチとしても使用できる。同年3月31日に行われた除幕式にはJR四国社長、高松駅長をはじめ、香川県知事、香川県議会議員、 高松市長、高松市議会議員、鬼無地区連合自治会長、鬼無商工振興会長、鬼無体育協会長、高松貨物ターミナル駅長、 JR貨物移転対策協議会長、シティエフエム社長(いずれも当時)や、ゲーム監督のさくまあきら、キャラクターデザイナーの土居孝幸、音楽担当の宮路一昭と池毅(関口和之は欠席)、当時のハドソン副社長中本伸一と専務の大里幸夫らが出席した[77]。『11』のおまけモード「桃鉄ジャーナル」にも同石像の情報が収録されている。
- 2003年に東京都台東区妙泉寺に登場キャラクターの貧乏神をモチーフとした「貧乏が去る(猿)像」が設置され、同年10月14日以降一般公開された。また公開を記念して陶器製の貯金箱が制作され、同寺にて限定販売がなされた[78][79]。
- 携帯アプリ版桃太郎電鉄のサイトの会員数が、2006年4月12日に15万人に達した。
- 2006年8月4〜8日の間、五所川原立佞武多において「桃太郎電鉄 立佞武多」が運行され、その様子が『16』のオープニングムービーとして収録されている[80]。高さ約8メートル、幅約2.5メートルで、台座の上にシリーズの主要キャラクターである桃太郎、キングボンビー、イヌ、サル、キジの人形ねぷたが載っている[80]。シリーズのファンであった当時の青森県知事三村申吾や五所川原市の協力のもと制作が行われ[35]、キャラクターデザインを手掛ける土居孝幸がイメージイラストを担当、桃太郎の立佞武多の目入れ作業も土居が直接担当した。立佞武多はその後、湯河原にあるさくまの別邸に展示・保管されているという[68]。「桃太郎電鉄16 北海道大移動の巻! 激勝! 爆笑! 一生日本一ガイド」(集英社、ISBN 4-08-779397-4)の76ページには、土居による立佞武多のイメージイラスト・四面図が掲載されている。
- シリーズ第1作を完成させた時、音楽担当の関口が、「みんな、お金儲けもいいけど、桃太郎みたいな、純粋な気持ちも忘れないでね」と言った。その言葉を気に入ったさくまは、エンディングに入れようとしたが、入らなかった。
- 2009年2月2日、ハドソンの運営する桃太郎電鉄携帯サイトに「今から、現金80兆円を持って、JR高松駅まで来い!! 何なら会社へ爆弾を送りつけて、皆殺しにしてやる!!」などの内容の脅迫メールを送った男が逮捕された。調べに対し、容疑者は携帯電話向けシリーズのユーザーで「ゲームに関する要望[注 84]を書き込んだが、改善されないので困惑させてやろうと思った」と容疑を認めている。これに関してさくまは自身のブログで「何だよ、もったいない!ゲームに関する要望は、『桃鉄研究所』に送ってくれなきゃ!ねえ!あれだけみんなの要望をここで叶えてるのに…。最初はいたずら半分だったけど、止まらなくなっちゃったのかなあ…。う〜〜む。何を改善してほしかったんだろう。そっちのほうが、気になっちゃうよ」とコメントしている[81]。
- 2009年9月25日、大阪府警察は桃太郎電鉄のキャラクターを無断で使用した著作権法違反の疑いで風俗店を家宅捜索したことがメディアなどで報じられた[82]。
- Wiiで2011年冬発売予定だった『桃太郎電鉄2012(仮)』は同年3月11日に発生した東日本大震災の三陸沖の被災者に配慮して制作中止したことをさくま自身の日記で公表された[15][注 85]。さくまは、「被災地に物件がないのは悲しすぎるし、何事もなかったようにいままでの物件が堂々と登場するのも変だ」と書かれており、新作は東北が復興し始めてから再開する予定。それによって新作としては復興後の東北をマップにした『東北復興編』を作りたい意向を示していた[15]。
- 過去作品のリメイクに関してはハドソンが2010年9月の時点で『11』よりも前のプログラムを破棄していた関係上不可能になっているが[83][84][注 86]、移植はPCエンジン miniに『II』のPCE版が収録される形で実現している。なお同作はシリーズの過去作品がエミュレーションにより移植された初の例である[注 87]。後に『SUPER』のFC版も『令和』の早期購入特典としてダウンロードコードが付属する形で移植が実現している。『SUPER』『II』のいずれの場合もエムツーが移植開発を担当している。
- 2013年12月に長崎県長崎市でリアル桃太郎電鉄と題されたイベントを開催。地元の路面電車である長崎電気軌道をさいころで乗りづいて、各駅で出題されるクイズなどに答えるという内容であった[85]。
- 2015年3月にユビキタスエンターテイメントからスマートフォン用アプリで配信されている「フルーツトラベラーズ」は本シリーズのシステムを受け継いだ作品でキャラデザインは土居が担当している。フルーツがテーマの作品上、本シリーズでは一度も物件駅にはならなかったが果物生産地として栄えた土地が物件マスとして登場し、スタート地点は大田市場となっている[86]。同作には本シリーズにシナリオ協力などで関わっている井沢も制作に関わっている。
- 2016年2月25日放送の『雨上がり決死隊のトーク番組アメトーーク!』(テレビ朝日)では、「桃太郎電鉄芸人」として当ゲームシリーズが取り上げられた。「桃太郎電鉄芸人」のパネリスト側のゲストは陣内智則、若槻千夏、日村勇紀(バナナマン)、ケンドーコバヤシ、ロッシー(野性爆弾)、村上健志(フルーツポンチ)、長谷川俊輔(クマムシ)の7人。番組では司会の雨上がり決死隊と本シリーズを全く知らないオブサーバー側のゲストである河北麻友子に、ゲームの紹介と説明をする形でトークが展開された。また、番組の途中には、VTRで『桃太郎電鉄2010 戦国・維新のヒーロー大集合!の巻』を12時間プレイする企画で村上、金田哲(はんにゃ)、小宮浩信(三四郎)の3人が挑戦した。尚、小宮)は途中に仕事で退席した為、松橋周太呂(元ジューシーズ)が小宮の代理でプレイした。
- 2019年に発表された『令和』では大幅にキャラクターデザインが変更されているが、これはこれまでキャラクターデザインを務めた土居がバンダイナムコエンターテインメントが手がける、同作に類似したゲームでキャラクターデザインを担当したことからすでに競合他社の顔となっており、「(土居のキャラクターは)使えないし、お互いに気まずい」と述べられている[25][87]。同作には本シリーズにシナリオ協力などで関わっている井沢も制作に関わっている。
- 2021年4月より、大分放送『かぼすタイム』内にて、大分駅から大分県最南端の宗太郎駅まで行く「宗太郎電鉄」が月1回放送されている。内容は、1から3までの目しか出ない特製のサイコロを振り、出た目だけ実際に日豊本線の列車を使用し移動する。駅に到着したら、視聴者から募集のあったカード数枚の中から1枚選び、そのカードの内容のミッションをクリアしなければ次の移動が出来ない。ミッションをクリア出来たきっかけを作った街の方に同じサイコロを振ってもらい、1なら100円、2なら200円、3なら300円が支給され、乗車券の購入代金となる。駅に戻り、移動のサイコロを振る。4月は3が出て鶴崎駅。5月も3が出て幸崎駅。6月は2が出て下ノ江駅。7月は1が出て熊崎駅まで到達している。またBGMには『令和』のものが使用されている。