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非常に暑い空気が押し寄せて来る現象 ウィキペディアから
熱波(ねっぱ、英: heat wave)は、その地域の平均的な気温に比べて著しく高温な気塊が波のように連続して押し寄せてくる現象のことである。
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世界気象機関(WMO)の定義では、日中の最高気温が平均最高気温を5°C以上上回る日が5日間以上連続した場合をいう[1][2]。熱波の定義は地域によって異なる。
夏にブロッキング現象が起こると北半球では卓越風が極端に南寄りに南半球では北寄りに吹き、赤道付近の暖かい風が流れ込むとともにその地域に高気圧帯が出来る[注釈 1]。一度ブロッキング現象が起こると同じような天候が長時間継続する(ブロッキング高気圧)ため中緯度地域に暖かい風が次々と入り込み、気温はさらに上がっていく。これらが繰り返し起こることで暑さが増幅され、やがて熱中症、熱射病などで人間を死に至らしめるほどの暑さとなる。
熱波に特徴的な天候が、長期間安定した晴天である。そのため翌朝までの放射冷却では大気を冷ましきれずに気温が底上げされ気温が日に日に上昇し、熱波の収束前に気温のピークを迎えることが多い。また雨が少なくなり、湿度も下がって乾燥傾向になる。一般に風も弱くなる(特に高気圧の中心付近)ため大気汚染物質が浄化・拡散されにくくなり大気汚染の被害、特に光化学スモッグによる被害が発生しやすくなる。
ただ熱波がピークを過ぎて大気の安定が崩れ、寒気が近づいたりすると高温の影響のために対流活動が活発化し激しい驟雨や雷雨による荒天(夕立、スコールなど)が顕著になる傾向がある。
熱波による影響は高温によるもの、少雨や乾燥によるものに大別できる。
熱波により、気温が体温を超えるような高温となることがある。これほどの高温となると熱中症、熱射病、脱水症状などの症状を訴える人が多くなり、死者も発生することがある[3]。多くの建造物や舗装された道路などは、気温よりも大幅に温度が高くなる。
また少雨や乾燥は高温により需要が増える水資源の不足を招き上水道の給水制限や河川の取水制限、断水、農業用水の不足といった悪影響が出ることも多い。
山火事の引き金になることもある[4]。
ここでは、特に被害が甚大であったものを挙げる。文中異常(気候)とは、その地点として、30年に1回程度以下のまれな値となった場合を指す。
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