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ハドソンのコンピュータRPG ウィキペディアから
『桃太郎伝説』(ももたろうでんせつ)は、ハドソンより発売されたコンピュータRPG。略称は「桃伝」(ももでん)。
1987年10月26日にはファミリーコンピュータ用ソフトとして、1988年2月26日にはX68000用ソフトとして発売された。
その後、リメイク版として、1990年7月20日にPCエンジン用ソフト『桃太郎伝説ターボ』が、2011年には各キャリア向けの携帯電話ゲーム『桃太郎伝説モバイル』が発売された。本稿ではこれらについても記述する。
本作は、1987年にハドソンがファミリーコンピュータ(以下FC)市場で展開していた「マル超シリーズ」の第3弾ソフトとして10月26日に発売された[3]ハドソン初のコンピュータRPG。その後、X68000向けの移植作品が1988年2月26日に発売された。
監督はさくまあきらが務め、イラストは土居孝幸が、音楽はサザンオールスターズの関口和之が手掛けている。
物語の大筋は、主人公の桃太郎がイヌ、サル、キジをお供に引き連れて鬼ヶ島の鬼を退治するという、おとぎ話の『桃太郎』を基にしつつ、『花咲かじいさん』『金太郎』『浦島太郎』など、他の有名な日本のおとぎ話の登場人物や逸話を交えた独特な世界が構築されている。
舞台設定に合わせてゲーム内の用語も和風になっており、一般のRPGにおける「レベル」「経験値」を「段」「心」、「HP」「MP」を「体」「技」、「魔法」にあたるものを「術」、通貨を「両」と表記する。
戦闘で相手を倒すことを「こらしめる」と表現し、主人公たちは戦いによって相手の命を奪うことはない。同様に、敵として相対する鬼たちも人間を殺したり痛めつけたりといった血生臭い悪行を働くことはない[4]など、昔話のように明確な生死の表現を避けていることも特徴である。
FC版のパッケージの表面に「コミカルRPG」と記されているようにギャグ要素の強い内容で、芸能人や時事的な出来事をパロディにしたネタが多く盛り込まれている。さくま曰く、そもそもは当時のドラゴンクエストのパロディ版を意図したが、露骨なパロディ要素は著作権上の問題が絡む上、本作品の独自性が生じた為に削ったと言う[5]。
なお、PlayStationとWindows向けに発売されている同名シリーズ作品『桃太郎伝説』は、ストーリーの本筋そのものは本作をベースとしつつ、後続のシリーズ作品のキャラクターやゲーム要素を取り入れたリブート的な作品となっており、内容は異なる。
のどかな自然に囲まれたとある地で、おじいさんとおばあさんが暮らしていた。ある日、おばあさんが川で洗濯をしていると、川上から大きな桃が流れてきた。おばあさんはその桃を拾って持ち帰り、おじいさんと一緒に食べようとしたところ、桃の中から元気な男の子が飛び出してきた。おじいさんとおばあさんはその男の子に「桃太郎」と名付け、大切に育てた。
それから時が経ち、6歳となった桃太郎は、世の中にはびこる鬼たちを退治するため鬼ヶ島へ向かうことを決意する。おばあさんは戦支度用のお金と手製のきびだんごを渡し、おじいさんは激励の言葉を掛ける。桃太郎は2人から教わった勇気を胸に冒険へと旅立った。
マップは世界地図と似通った形になっている。村名等の横の( )は元となったおとぎ話。
ここに登場する氷の地面の上を歩く際に上下左右キーを入力すると滑り、入力した方向と逆に進む。かんじきを履くと入力通りの方向に進む。
1990年7月20日にPCエンジン用ソフト『桃太郎伝説ターボ』が、2011年には各キャリア向けの携帯電話ゲーム『桃太郎伝説モバイル』が発売された。
『桃太郎伝説ターボ』(ももたろうでんせつターボ)は、1990年7月20日に発売されたPCエンジン用のコンピュータRPG。ファミリーコンピュータ版『桃太郎伝説』(以下、『初代』と表記)のリメイク作品。PCエンジンのHuカードソフトのRPG部門で最も売れたソフトとなり、Huカードソフト全体の売り上げでも5位となった[9]。
2001年1月1日には、本作と本作の続編『桃太郎伝説II』を合わせて移植したゲームボーイカラー用ソフト『桃太郎伝説1→2』(ももたろうでんせついちからに)が発売された。
『桃太郎伝説モバイル』(ももたろうでんせつモバイル)は、ハドソンより発売された携帯電話ゲーム。ファミリーコンピュータ版『桃太郎伝説』のリメイク作品[18]。iアプリ版が2011年4月18日、S!アプリ版が同年4月28日、EZアプリ版が同年8月11日に、それぞれ前編・後編に分けて発売された[15][16][17]。なお、当初iアプリ版は2011年4月1日に発売する予定だったが、同年3月11日に発生した東日本大震災の影響を受け発売を延期した[18][19]。
物語の流れはファミリーコンピュータ版と同様だが、グラフィックが描き直され、新規の敵や過去のシリーズに登場した敵、カード収集要素などが追加されている[17][10]。
評価 | ||||||||||||||
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項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 4.63 | 4.38 | 4.30 | 4.54 | 4.18 | 4.02 | 26.05 |
項目 | キャラクタ | 音楽 | 操作性 | 熱中度 | お買得度 | オリジナリティ | 総合 |
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得点 | 4.52 | 4.06 | 4.17 | 4.22 | 4.21 | 3.70 | 24.88 |
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