フォルクスワーゲングループジャパン
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フォルクスワーゲングループジャパン株式会社(略称VGJ)は、ドイツに本社を置くフォルクスワーゲンAGの100%出資による日本法人である。日本においてフォルクスワーゲンの自動車を輸入販売しているほか、フォルクスワーゲン・グループに属するブランド車の輸入業務も行っている。本社は愛知県豊橋市明海町にある。
種類 | 株式会社 |
---|---|
略称 | VGJ |
本社所在地 |
日本 〒441-8550 愛知県豊橋市明海町5-10 北緯34度42分22.2秒 東経137度19分8.1秒 |
設立 | 1983年7月(フォルクスワーゲン株式会社) |
業種 | 輸送用機器 |
法人番号 | 4180301006914 |
事業内容 |
日本国内におけるフォルクスワーゲン車の輸入販売、市場調査・広報活動・宣伝活動、販売店開発及び支援活動他 フォルクスワーゲン車関連部品の購買 |
代表者 | 代表取締役社長 マティアス•シェーパース |
資本金 | 231億7,410万円 |
売上高 |
3517億5500万円 (2023年12月期)[1] |
営業利益 |
59億3500万円 (2023年12月期)[1] |
経常利益 |
47億3400万円 (2023年12月期)[1] |
純利益 |
▲45億4900万円 (2023年12月期)[1] |
純資産 |
244億1900万円 (2023年12月期)[1] |
総資産 |
1823億7300万円 (2023年12月期)[1] |
従業員数 | 315名 |
決算期 | 12月31日 |
主要株主 | ドイツ フォルクスワーゲンAG 100% |
外部リンク | https://www.volkswagen.co.jp/ |
1983年7月、ドイツに本社を置くフォルクスワーゲン製造AG(現・フォルクスワーゲンAG)の日本における輸入販売強化、組み付け用部品、材料などの調達、技術提携、情報収集、企業広報を目的として日本法人「フォルクスワーゲン株式会社(英:Volkswagen Asia Ltd.)」を東京都港区南青山に設立。1989年8月には「フォルクスワーゲン アウディ 日本 株式会社(VAN)」に社名変更。1990年からはフォルクスワーゲンとアウディの輸入元として日本国内での正規ディーラーネットワークの展開に着手する。1992年には愛知県豊橋市明海地区(三河港)に国内最大級の専用埠頭を有する陸揚げ・輸入整備施設を建設し、本社も移転した。1996年9月に再び社名変更し「フォルクスワーゲン グループ ジャパン 株式会社(VGJ)」となった。
フォルクスワーゲンAGの他社ブランド買収により、ロールス・ロイスやベントレーの日本での輸入販売業務も日本国内他社インポーターから引き継いだ。2000年から2011年まで11年連続で日本における輸入車シェア(乗用車の国内新車登録台数)第1位となっている。
日本では、ヤナセによるフォルクスワーゲン (ビートル) の輸入から始まった。VANが設立されたことで、一時期ヤナセとVANの2社が輸入権を持っていたが、のちヤナセが権利を放棄しVANに一本化された。ヤナセは2005年よりVGJの一ディーラーとして、フォルクスワーゲンの販売を再開している。
アウディもフォルクスワーゲン同様、ヤナセにより輸入販売されていたが、VANの設立により一本化された。しかし、フォルクスワーゲン車との併売であったため、価格的に売りやすいVW車の販売が優先され、アウディ車拡販の戦略がなかった。1998年にフォルクスワーゲン販売チャネルとアウディ販売チャネルの見直しがなされ、アウディ車はアウディジャパンとしてアウディAGが管理する体制となった。そして、全国ディーラー網の契約を一旦白紙化した上で新契約を締結し直し、2001年から全て専売制に移行した。フォルクスワーゲンAG傘下の8ブランドがフォルクスワーゲンブランドとアウディブランドとに大きく2分割された管理体系とされるのはのちの2002年からである。
アウディ車の日本での輸入元および販売がアウディジャパンに移行されて以降も、実質的な輸入業務は引き続きVGJで行われており、同社の埠頭から陸揚げされ、整備工場で整備、出荷されている。2022年にVGJがアウディジャパンを吸収合併したのに伴い、再度同社が日本での輸入元となった[3]。
1998年、フォルクスワーゲンAGとBMWがロールスロイスの買収で競い合い、結果フォルクスワーゲンが獲得した。これによりVWはロールスロイスとベントレーの両ブランドを獲得したはずだった。しかし、ロールスロイスの売却元であり、別にロールスロイス(航空機)を保有していた親会社ヴィッカーズの意向により、ロールスロイスブランドの使用権はのちにBMWに決定した。最終的にVWはベントレーのみを残し、ロールスロイスの権利はBMWに売却した。
VGJは、事業部としてロールスロイス&ベントレーモーターカーズジャパン(代表:ティム・マッキンレイ)を設け、ロールスロイスとベントレーを販売していた。
ロールスロイスの離脱後、ベントレーのみとなって以降のVGJの事業部はベントレーモーターズ ジャパン(代表:ティム・マッキンレイ)となった。
輸入元はポルシェ ジャパンであるが、ポルシェ車の陸揚げ、整備、出荷業務はVGJ内で行われている。
1999年にアウディ傘下となり、フォルクスワーゲングループに所属することになったため、2001年にアウディジャパンが輸入元になりビジネスユニット「ランボルギーニ ジャパン」が設立された。アウディ車と同様、VGJ内にて陸揚げ、整備、出荷業務が行われている。2022年にアウディジャパンがVGJに吸収合併されたことに伴い、VGJが日本での輸入元となった。
愛知県豊橋市に本社機構を置き、東京都品川区の御殿山トラストタワー、横浜市西区のみなとみらいグランドセントラルタワーにオフィスを持つ。日本における自動車輸入業者としては国内最大規模である。
以下は年代別の販売車種の一覧で店頭発売日順。日本のみで企画された販売促進のための特別仕様車についてはその名称と限定台数も記している。
フォルクスワーゲンが日本に資本投入する以前はヤナセが長年にわたりフォルクスワーゲンを浸透させてきた。以下には日本におけるフォルクスワーゲン販売の代表的車種のみ掲載している。
(全世界ブランドスローガン「Volkswagen. Das Auto.」も併用)
フォルクスワーゲン フェスト
「フォルクスワーゲン」をより身近に感じてもらうためにVGJが主催するフォルクスワーゲン車所有者のためのイベント。
その他のユーザーイベント
モーターショー出品
レース運営組織、フォルクスワーゲン・トロフィー・アソシエィション(VTA)が主催するレース
2003年には、ソニー・コンピュータエンタテインメント制作子会社のポリフォニー・デジタルが、当時開発中だったPlayStation 2用ゲームソフト『グランツーリスモ4』をベースとしたドライビングスキル トレーニングソフト『グランツーリスモ ルポカップ トレーニングバージョン』を制作。ルポGTIカップ参加者全員にソフトが配布され、PlayStation 2本体とステアリングコントローラが貸与された。なお同ソフトは車種はルポGTIカップカーのみに限定され、コースも筑波サーキットのみ収録されている[5]。
ヤナセの強固な販売網に対抗すべく、「ファーレン」(Fahren)と「デュウオ」(DUO)の2つの販売網が作られた。
VANが直接販売に乗り出す際、日本各地の既存の自動車販売会社をベースに「ファーレン」という名称でVW・アウディのディーラー網を構築した。関東地区ではジヤクス(JAX)を傘下にし、ヤナセ撤退後の関東地区を補充し「ファーレン東京」とした。
1992年(平成4年)5月からはトヨタ自動車と販売提携を結んだ。トヨタは全国のトヨタ販売会社を募り「DUO」の名前で販売網を構築。ファーレン販売網と同じくVW・アウディを販売した。1998年(平成10年)12月、アウディジャパンの設立により、VW・アウディの販売は分離されたが、ディーラーの中には新たにアウディジャパンと契約し、アウディのディーラーを別途設立することで、企業体としてはVW・アウディの販売を継続したところもある。時期は不明だが、愛知県小牧市に日本初のフォルクスワーゲン専売ディーラーとして「フォルクスワーゲン小牧」が設立され、これが後に後述のファーレンの名称がフォルクスワーゲンに変更されるきっかけとなった。2001年(平成13年)1月からの新CI導入と同時に、ファーレンの名称がフォルクスワーゲンに変更された。2002年(平成14年)時点ではファーレンが99拠点、DUOは143拠点だった。
1999年(平成11年)4月、リクルートのISIZE経由で顧客をファーレンとDUOのディーラー網へ誘導することにより5年後には販売の25%をインターネット経由からとしたいと考えた[6]が、これは実現しなかった。
2005年(平成17年)、ヤナセが「ヤナセヴィークルワールド株式会社を設立し、ディーラーとして復帰。
2009年(平成21年)、トヨタ自動車との販売提携を解消した。これにより2010年12月31日をもってDUO販売網が事実上消滅した。DUO店を運営するトヨタ販売会社はVGJと個別に販売契約を結ぶことになり、店舗名称もフォルクスワーゲンに統一された。一部のDUO店は販売提携解消とともに閉店した。
2018年(平成30年)現在、島根県のみ正規ディーラーが所在しない。
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