東京国際展示場
日本の東京都江東区有明に所在するコンベンション・センター ウィキペディアから
日本の東京都江東区有明に所在するコンベンション・センター ウィキペディアから
東京国際展示場(とうきょうこくさいてんじじょう、Tokyo International Exhibition Center)は、東京都江東区有明三丁目に所在し、株式会社東京ビッグサイトが運営するコンベンション・センター。運営会社名と同じ「東京ビッグサイト」(とうきょうビッグサイト、Tokyo Big Sight)の愛称で親しまれている。またその所在地から「有明」と通称される事もある。
東京国際展示場 | |
---|---|
左は青海展示棟 | |
情報 | |
用途 | 展示施設 |
建築主 |
東京都(会議・東・西展示棟) 株式会社東京ビッグサイト(東新・南展示棟) |
管理運営 | 株式会社東京ビッグサイト |
敷地面積 | 265,751.63 m² |
建築面積 | 185,348 m² |
延床面積 | 316,990 m² |
階数 |
会議棟:地上8階、地下1階 西展示棟:地上5階 東展示棟:地上3階、地下1階 東新展示棟:地上1階 南展示棟:地上5階 |
竣工 | 1995年10月 |
開館開所 | 1996年4月 |
所在地 |
〒135-0063 東京都江東区有明三丁目11番1号 |
座標 | 北緯35度37分48.57秒 東経139度47分37.47秒 |
中央区晴海にあった東京国際見本市会場の後継となる施設として、1996年(平成8年)に開場した。
前身の晴海会場から引き続き、社団法人東京国際見本市協会と株式会社東京国際貿易センター(共に東京都が出資)が管理・運営を行っていたが、両法人は2003年(平成15年)に統合、株式会社東京ビッグサイトに社名変更して現在に至っている[1]。
建築面積は約18.5万m2、展示面積は約11.5万m2(仮設展示場含む)で、日本最大のコンベンション・センターである。
1980年代末期、東京都による臨海副都心計画が進められ、有明南地区に晴海の国際見本市会場を拡大移転した国際展示場を整備する構想が浮上する[2]。そして1996年(平成8年)に開業すると順調にイベント数が増加していき、2015年度(平成27年度)には過去最多となる1,605万人の来場者数を記録する[3] [注 1] 。一方で、2010年代には稼働率が限界近くに達したことや東京オリンピックが予定されていたことなどから、2016年(平成28年)に東新展示棟が、2019年(令和元年)には南展示棟が完成。これらにより展示面積は開業時の8万m2から11.5万m2へと拡張された。
なお、日本最大ではあるものの国外のコンベンション・センターの展示面積と比較すると、世界で36番目、アジアでも14番目(上位はすべて中国)であり[4]、世界最大のコンベンション・センターであるドイツのハノーファー国際見本市会場(約46万m2)[5]の4分の1の大きさである(いずれも2022年時点)。
会議棟、東展示棟、東新展示棟、西展示棟、南展示棟からなり、会議棟は独特のデザインをしていることで有名である。また、敷地内の巨大彫刻『Saw, Sawing(切っている鋸)』(クレス・オルデンバーグ&クージェ・ファン・ブリュッヘン作)も有名である。優秀な建築作品を表彰するBCS賞を受賞[6]。
下記に示すような多様な催しが開催され、国内のコンベンション・センターとしては、催事件数、来場者数共に群を抜いて多い。
東京2020オリンピック・パラリンピックでは当初、メインプレスセンター(MPC)および国際放送センター(IBC)、オリンピック(レスリング、テコンドー、フェンシング)とパラリンピック(ボッチャ、パワーリフティング、パラテコンドー)の一部競技の会場として当展示場を使用する予定であったため、これにあわせる形で招致計画の立候補ファイルでも、屋外展示場等がある西展示棟の南側に延べ床面積約44,000m2、3層階の新施設を増築するとしていた[20]。2014年(平成26年)6月17日の東京都議会にて、屋外展示場がある西展示棟の南側に、現行展示面積(2014年時点で約8万m2)の25%(約2万m2)程の広さの新棟を2017年度にも着工し、オリンピック前までに完成させるという計画が公開された[21]。この新棟はオリンピックの開催時には報道陣向けのプレスセンターとして活用し、大会終了後は展示場に転用する計画とした[21][22]。
しかしその後、国際オリンピック委員会(IOC)からの指摘があり、2015年6月のIOC理事会ではオリンピックのレスリング、テコンドー、フェンシングと、パラリンピックのボッチャ、パワーリフティング、パラテコンドーの競技会場を、幕張メッセ(千葉市)とすることが承認された。
一方で、大規模修繕や新展示棟建設工事、並びにオリンピック開催に伴い、展示棟がしばらく使用できなくなることから、この期間の国際会議や大型展示会の開催を外国の展示場に奪われたり、既存の展示会が開催できなくなったりするなどの影響が出ることが懸念された[23]。この影響を最小限にするため、東展示場臨時駐車場の敷地に、延べ床面積約20,000m2、展示面積約16,000m2程度の仮設展示場を建設した[24][25]。東京ビッグサイトが主体となって計画し、事業費は約100億円、デザインビルド方式で設計・施工業者を一括選定・発注し、2015年度に着工、2016年(平成28年)10月に完成し、東7・8ホールとして運用を開始した。10年間程度の運用を予定している。
また、オリンピック期間前後には展示場の使用ができなくなる事から、東京都は、りんかい線東京テレポート駅近くの臨時駐車場として使用している都有地に、展示面積約24,000m2の仮設展示場(青海展示棟)を建設し、2019年4月に開業した。当初はオリ・パラ終了後の2020年11月まで運営する予定であったが[26][27][28]、しかしCOVID-19パンデミックの影響でオリンピックが1年間延期したことに伴い青海展示場の運営も1年延長され、2021年11月26日に営業を終了。12月に東新展示棟が営業を再開することとなった[29]。
2019年7月からオリンピック関連の一部占有が始まり、2021年7月から9月のオリンピック・パラリンピック開催中は全館が使用された。
株式会社東京ビッグサイトの子会社の株式会社ビッグサイトサービスによりプリペイドカード「ビッグサイトカード」が発行されており、催事主催者によるノベルティなどとして利用されている。館内の飲食店やコンビニエンスストア、自動販売機の他、有明パークビルと東京ベイ有明ワシントンホテルの一部店舗で利用可能。1000円券と3000円券の2種類あり、有効期間は6か月。
敷地内にはパブリックアートが複数設置されている。
2011年にフランスの首都パリで開かれたJAPAN EXPOにおいて、宣伝広報特命担当として東京ビッグサイトのイメージキャラクターが発表されている。2012年6月に名前の公募が行われ[32]、同年9月に1,130案の中から決定した[33]。
七瀬葵がデザインした姉の「さいと みらい」と、いずみべるがデザインした妹の「さいと ゆめ」の2人で、いずれのキャラクターも会議棟の建物を模した髪飾りを身につけている。ビッグサイト内の売店ではこのキャラクターのオリジナルグッズを販売している[34]。
東京ビッグサイトはエリア放送地上一般放送局の免許を取得し [35]、フルセグおよびワンセグ放送を実施している。
構内に地上一般放送局3局が設置されている[36]。
Seamless Wikipedia browsing. On steroids.
Every time you click a link to Wikipedia, Wiktionary or Wikiquote in your browser's search results, it will show the modern Wikiwand interface.
Wikiwand extension is a five stars, simple, with minimum permission required to keep your browsing private, safe and transparent.