『桃太郎電鉄ワールド 〜地球は希望でまわってる!〜』(ももたろうでんてつわーるど ちきゅうはきぼうでまわってる!)は、ロケットスタジオが開発し2023年11月16日にコナミデジタルエンタテインメント(KDE)より発売されたNintendo Switch用ゲームソフト[4]。「桃太郎電鉄シリーズ」の通算24作目となる。
2023年2月9日配信の「Nintendo Direct 2023.2.9」にて発表された[4]。
キャラクターのデザインは『桃太郎電鉄 〜昭和 平成 令和も定番!〜』のデザインを継承している。
世界(日本国外)を舞台とした家庭用ゲーム機向け作品としてはニンテンドーDS用ソフトの『桃太郎電鉄WORLD』以来13年ぶり3作品目[注 1]、据置機向けの世界編作品としてはPlayStation 2用ソフト『桃太郎電鉄USA』以来となる。
過去の世界編シリーズ作品ではマップが平面だったのに対し、本作では地球全体を模した球体マップで表現されており、一方通行のルートこそ存在するが上下左右ともにマップ端が存在せず目的地へ反対の方角から回り込むことができる。また、マップが広大になった関係上、空路の活用が重要になったと同時に空路を明確に妨害するカードが登場している。
早期購入特典としてスーパーファミコン版『スーパー桃太郎電鉄II』がNintendo Switchで遊べるダウンロードコードがプレゼントされる[2]。
従来のゲームモードに加え、ヒストリーモードが搭載。「いつもの桃鉄」モードの100年内のゲーム中盤に発生する3つの大型イベントのいずれかを短期戦の中で遊ぶことができる。
また、自由にマップや物件を観察したり、他のモードで遭遇したイベントの演出確認、プレイ履歴など、本作でのやり込み実績を兼ねた「マイワールド」が実装されている。
製作総指揮のさくまあきらは元々、日本国外に向けて桃鉄を展開する場合、どうすれば世界中のユーザーに楽しんでもらえるか試行錯誤をしたいと考えていたが、自分では体力的に厳しいと考えていた。
『桃太郎電鉄 〜昭和 平成 令和も定番!〜』(以下、『令和』)以前から、世界を舞台とした作品を作りたいという話をあったものの、その時は『令和』が50万本以上売れてから、ということで落ち着いた。その後『令和』が50万本どころか100万本を突破したことで、すぐさま本作の開発準備が始まった。
世界全体を舞台とした家庭用ゲーム機向け作品としてはニンテンドーDS用ソフト『桃太郎電鉄WORLD』があり、同作品では「桃太郎電鉄」がすごろくであること、すごろくとしての面白さを重視して原則としてマップをループ移動できない仕様(全物件独占でループするルートが解禁される仕様)となっていたが、監督兼ゲームデザイナーの桝田省治はDS版の仕様について、マップが現実に即していないのは教育によくないと、子供たちへの教育としての影響やKDEが教育版桃鉄をリリースしていることを重要視し、Switch版ではマップをループする仕様にすること、世界を舞台にするならばマップも球状にしてはどうかと提言した。この利点としては、自分の現在地が直感的にわかることと、マップの拡大縮小が容易にできることがあげられるが、いざ導入してみると従来の平面マップの作成手法が通用しなくなったため、さくまの元へ提出するまでに1年近い試行錯誤が繰り返された。桝田らは子どもたちがオリンピックの参加国を見て桃鉄を想起してもらうという目標があり、このような国々と主要国は可能な限りゲーム内にも反映させようとした結果、膨大な情報量になってしまったと雑誌『ファミ通』とのインタビューの中で振り返っている。現実世界の陸地には山や砂漠が多く、ごく限られた場所に人間が集中して住んでいるため、それをそのまま反映させようとすると物件駅が極端に少なくなってしまうという問題があった。それを解消するため、これらの地域には便利なカードや小さなイベントといったプレイヤーが喜ぶマスを用意しつつも、それぞれのマスの間隔を大きく空けて、一気に移動できるようにした。[注 2]
一方、従来作品の物件選定にあたってはさくまが現地を取材してきたが、新型コロナウイルスによってそうもいかなくなってしまった。当初は現地に赴いたことのあるブロガーの記事から取材してきたが、それだけでは正確な情報を集めるのに限界が生じたため、途中から旅行ガイドブック『地球の歩き方』の監修を受けたことにより、物件の選定がスムーズになった。また、日本国外のデータは5年前の情報が最新データとして扱われていることも多く、その間に状況が変わってしまうこともあるため、そのあたりはさくまらが入念にチェックした。加えて、国境線があいまいな地域も多く、開発スタッフたちではゲームでどこまで反映すべきか判断に困ったため、各分野の専門家や日本旗章学協会の協力も得た。
本作における新たな特徴として、通常のイベントとは異なる、3つの大型イベントの導入があげられ、これらのイベントは「伝染病にうちかて!」「救援物資をとどけろ!」「IT長者をめざせ!」という題名がつけられており、いずれも開発当時の世相を踏まえている。このうち、「伝染病にうちかて!」は、世界規模で流行している伝染病に対抗すべく、世界中の製薬会社を買収してワクチンを作らせ、公的機関に納品するという協力と競争が混在した流れになっており、さくまは従来の桃鉄とは一味違うゲームプレイを楽しめるのではないかとファミ通とのインタビューの中で話している。これらのイベントを導入した理由について桝田はファミ通とのインタビューの中で、世界中を飛び回るイベントになるので真っ先に思いつき、球体マップを有効活用したいという意識もあったと話すと同時に、各地で今現在(インタビュー当時)も起きている問題として地域紛争に触れないといけないと思ったとも語っている。また、「IT長者をめざせ!」については、IT企業が際限なく大きくなり続けていることは世界中で事実として認知されているため、テーマとして取り上げても問題ないだろうと認識から採用したと桝田は話している。
新たに導入した機能のひとつには、現在地から目的地までのルートをライン表示する機能があげられる。桝田によると、知名度の低い駅が目的地として指定された場合は場所を特定するだけでも手間がかかるために提案したものの、1マス移動するたびに新たなルートを計算しなおすという別の手間が発生してしまったという。
売上
2023年12月21日、ダウンロード版を含む累計出荷本数が100万本に達した[6][7][8]。
本作のマップは、ヨーロッパ・中東・アジア・アフリカ・オセアニア・北米・中南米の7エリアに大別されており、エリア飛びカード等でもその区分けが採用される。
- 凡例
- (初) - 今作で初登場の駅
- (再) - 『USA』に登場したが『WORLD』で廃止され、今作で復活した駅
- (変) - 『USA』『WORLD』[注 3]では別の種類の駅だった駅
- (途) - 途中から出現する駅
- (特) - 特別マップでのみ登場の駅
- 空港駅は、特別マップの(特)のみ載せる。
- 港駅は、表記しない。
物件駅
全部で381駅。ムー大陸を除くと366駅。出典:[9]
アジアエリア
- 東アジア
- 東南アジア
- 中央アジア
- 南アジア
アフリカエリア
- 北アフリカ
- 西アフリカ
- 中部アフリカ
- 東アフリカ
- 南部アフリカ
港駅
- アジアエリア(港駅)
- オセアニアエリア(港駅)
- 中南米エリア(港駅)
- 北米エリア(港駅)
- ヨーロッパエリア(港駅)
- アフリカエリア(港駅)
- 南極エリア(港駅)
全107種類。
新カード・復刻カード
出典:[10]
本作では確率で消失するまで何度でも使用できた「周遊カード」が廃止になった代わりに、カードごとに3回分の利用容量とごく少数に点在する「給油駅」に到着することで利用容量(回数)を補給できる「タンク系カード」が登場。残りの利用容量はカード名の横に目盛りで表示される。
マップが広大になった関係上、振るサイコロが増加するカードを多用することが前提となるため、プロペラカードが安価で入手しやすく、以降の上位カードはカード枠数を圧迫しない代わりに購入価格が大幅に上昇するゲームバランスになっている。
タンク系カードには★マークを記す。
- プロペラカード★
- サイコロを2個振れる。
- 双発プロペラカード★
- サイコロを3個振れる。
- ジェットカード★
- サイコロを4個振れる。
- 音速カード★
- サイコロを5個振れる。
- 超音速カード★
- サイコロを6個振れる。
- ライトニングカード
- サイコロを8個振れる。上記までのカードと異なり、使用回数は1回限り。
- 東へ!カード
- 自分の場所を基準とした東側のいずれかにぶっとぶ。
- 西へ!カード
- 自分の場所を基準とした西側のいずれかにぶっとぶ。
- エリア飛びカード★
- 従来までの地方へ!カードの世界版。任意の大陸に移動できる。
- 空港飛びカード★
- 4個所表示される候補の中から行きたい空港に飛べる。旧作のエアポートカードと同じ効果。
- 熱気球カード
- 熱気球で上昇し、その中でおおむね画面中に表示されている駅を指定して飛ぶことができる。線路が繋がってない場所やうんちを飛び越えられるだけでなく、うんちが置かれている駅にも止まれる。
- 落下傘カード
- 空路から地上に移動する。最短の地上から少し離れた位置になる可能性があるが、よほど運が悪くない限りは明後日の方向には飛ばない。
- 空港うんちカード
- 成田空港 / アムステルダム空港 / アトランタ空港 / ケアンズ空港の合計4か所にうんちを落とすカード。
- 途中下車カード
- 移動時、サイコロの出目では止まれない途中駅に止まることが可能になる。発動時に、サイコロを使用する移動系カードと併用可能。
- 満タンカード
- 従来の期間延長カードの名称変更。タンク系カード1つを選択して容量を回復し、さらに回復したカードを続けて使用するか選択可能。
- 虎に翼×2カード
- 従来の虎につばさカードの効果がさらに2倍、すなわち目的地到着時に通常の4倍の到着金を受け取れる。従来の虎に翼カードも存在する。
- めざましカード
- もっているだけで、冬眠などの行動不能になっている時に行動可能になるが、行動可能にできない効果もある。
- 100億円カード
- 100億円手に入る。
- 1000億円カード
- 1000億円手に入る。
- 順番変更カード
- 順番がシャッフルされる。
- シャッフルカード
- 全員のカードがランダムに入れ替わる。『タッグマッチ』以来の再登場。
- 場所混ぜカード
- プレイヤー全員の位置がランダムに入れ替わる。
- ガス欠カード
- 従来の周遊禁止カードと同様に、タンク表示のあるカードをメモリ残り1にしてしまうカード。
- 海老で鯛をカード
- このカードと相手のカードを交換できる。旧作のカード交換カードと異なり、相手の手元には海老で鯛をカードが残る。
- 緊急着陸カード
- 空路上にいる相手を最寄りの空港まで移動させ、さらに1回休みとさせる。
- 地球の裏側カード
- 現在位置から地球の裏側にある陸地のマスへ移動するカード。対象を指定でき、他人だけでなく自分も移動することが可能。地球の裏側に位置する場所に陸地が無い場合は使えない。
- 偏西風カード
- 相手全員を偏西風で西から東へ吹き飛ばす。地上よりも空路にいる方がより遠くへ飛ばされる。
- 秘境探検カード
- 従来の屯田兵カードのリニューアル。誰かを世界の秘境(ルーレットで決定)に飛ばし、さらに1回休みとさせる。
- ナマハーゲンカード
- プレイヤーの位置、時期にかかわらずいつでもナマハーゲンを呼び寄せることができる。
- ボンバーマンカード
- 自分のいる場所に爆弾を設置する。2ターン後に爆発し、爆風は十字状に7マス広がる。爆風上に爆弾があった場合は原作よろしく誘爆する。ただしうんちが置かれていた場合(殿様うんち含む)は壁となって止まるかわりにうんちが燃えて消滅してしまう。爆風に巻き込まれたプレイヤーは持ち金が減ってしまう。爆弾を通り抜けることは出来ない。
続投カードの変更点
- 「ぶっとびカード」、「物件飛びカード」、「☆飛びカード」、「6大都市カード」、「強奪飛びカード」、「バキュームカード」がタンク系カードに変更。
- 「あっちいけカード」がキングボンビーとデストロイ号以外の全ての形態のボンビーに対して有効となった。ただし、成功しない場合もある。
- 「シンデレラカード」は12月に効果が切れなくなったが、桃太郎ランド以外にもプレイヤー全員の総資産に応じて引き換えられる物件の金額に上限が設けられた。
- 「虎につばさカード」の「翼」が漢字表記になった。
- 「豪速球カード」の演出が変わり、球体の回りをボールがぐるぐるまわるようになった。
新登場ボンビー
- 世界旅行ボンビー
- 芸姑のような風貌をしていて、語尾に「どすえ〜」をつけて話すのが特徴で、キャラクターデザイン担当の竹浪によるとダチョウをイメージしており、顔のインパクトを重視するため、文楽のガブをモチーフにしているとのこと。
- 汽車を口にくわえて飛び回り、強制的にプレイヤーを何処かの物件駅に移動させた上で、移動させたマスの数に応じて旅費と称しお金を取る。『桃鉄2010』『タッグマッチ』に登場した「エアプレンボンビー」とやることは似ているが、世界旅行ボンビーは1ターンに複数回移動することもある。銀河鉄道にいる際は、変身しない上に何もしない。また、ココ島には止まらない。
- ばらまきボンビー
- 顔の右半分が白で、左半分が黒の天使のような風貌。キャラクターデザイン担当の竹浪によるとコンセプトは、「悪いミカエル」「偽ミカエル」でそのため服装などがミカエルのようになっている。誰かが操っているイメージで傀儡のような動きをしているため、ひょっとしたらキングボンビーが操っているかもと語っていた。
- プレイヤーが持っている持ち物(物件〈権利書〉・現金・カード)を奪い、周囲の駅にばらまいてしまう。「ハリケーンボンビー」や「ハピネスボンビー」に似た妨害内容であるが、ばらまかれた金品があることはマップに表示され、移動終了時までにそれが存在するマスを通過したプレイヤー(元の持ち主を含む)が拾うことができる。ばら撒かれた金品は回収されなかった場合、一定期間が経つと消滅する。ばらまきボンビーに変身した際、エンジェルカード(ミカエル)を持っていると、即座に貧乏神に戻ることもある。
既存ボンビー
- 貧乏神
- 本作においては旅行服のような服装で登場する。
- ミニボンビー
- 進行系カードを拾ってくることがある。
- キングボンビー
- 悪行が追加された。
- キングボンビーJr.ポコン
- 今作では、空路のつながりも無視して近くにいる別の社長も巻き込む。
- デストロイ号
- 本作においては取り憑いたプレイヤーが保有する最高額物件のある都市を目指そうとするほか、特急カードの名を挙げて移動する。また、一回変身してから12年間は変身しないほか、1ゲームで2回までしか出なくなっている。
本作においては、その都市にちなんだ歴史上の偉人が味方としてプレイヤーに協力する「歴史ヒーロー」というシステムが採用されている。また、従来作品の「名産怪獣」に相当するキャラクターとして、「お祭り精霊」というキャラクターが登場する。
お祭り精霊
出典:[10]
前作までの名産怪獣がお祭り精霊となった。
- クイズの精霊クエスニャン
- アムステルダム周辺で出現する。事前に利益系カードとデビル系カードを一枚ずつ決めた後、四択のクイズを出題し、正解すると利益系カードを、間違えるとデビル系カードをくれる。
- 景気の精霊ラウドラム
- どこにでも出現する。ランダムで臨時収入か損害イベントが起こる。発生するイベントは、金融や保険、不動産の物件を持っている数で変わり、リーマンショックやオイルショック、バブル崩壊、ブラックマンデーやニクソンショックがある。
- 風の精霊グルグルンパ
- ナシュビル周辺で出現する。対象エリアの持っている物件に対して、臨時収入か被害(竜巻)を発生される。対象は、1人の時もあれば全員の場合もある。
- 雪の精霊ブリザードン
- ミネアポリス周辺で出現する。「グルグルンパ」と一緒の効果だが、被害のイベントが大雪に変わる。
- 太陽の精霊アッチーチカ
- サンクトペテルブルク周辺で出現する。「グルグルンパ」と一緒の効果だが、被害のイベントが熱波に変わる。
- 南海の精霊サイクロクロン
- ポートモレスビー周辺で出現する。「グルグルンパ」と一緒の効果だが、被害のイベントがサイクロンに変わる。
- 絶好調の精霊ノルカソルカ
- デリー周辺で出現する。社長の誰かを絶好調か絶不調にする。
- 森の精霊モリボーボ
- ヘレナ周辺で出現する。「グルグルンパ」と一緒の効果だが、被害のイベントが山火事に変わる。
- 雨の精霊ドンガラジャン
- ヤンゴン周辺で出現する。雨乞いの踊りを踊り、特定のプレイヤー1人、または全員に対してランダムに決められた都市か世界中に祝福か豪雨をもたらす。祝福がもたらされた場合はその都市周辺の対象プレイヤーが所有する物件に臨時収入が発生する。
- チカラの精霊ドドスコイ
- 貧乏神がついている時にモンゴル周辺で出現する。相撲でドドスコイが勝てば貧乏神がしばらく行動しなくなる。
- かけごとの精霊ギャンドラー
- 香港に止まると時々出現する。サイコロの出の目の大きさで勝負をし、勝つとお金が貰え、負けると罰金を取られる。
- おしおき精霊ナマハーゲン
- 従来の「男鹿半島怪獣ナマハーゲン」と同じ。冬に秋田周辺にいると出現する。プレイヤーを様々な方法で追いかけ、重なったプレイヤーが持っている物件、カード、お金をランダムに捨てる。ムー大陸には上陸できない上、プレイヤー全員がムー大陸にいる場合は即座に退場する。「ナマハーゲンカード」でいつでも呼び出せるようになった。
- 虫の精霊バタバタ
- ニアメ周辺で出現する。「グルグルンパ」と一緒の効果だが、被害のイベントがバッタの大群に変わる。
- 砂の精霊サンド・ラー
- マラケシ周辺で出現する。「グルグルンパ」と一緒の効果だが、被害のイベントが砂嵐か黄砂に変わる。
- 席替え精霊アチコッチ
- フリータウン周辺で出現する。全員の社長の場所を入れ換えたり、目的地の近くへ移動させたり、現在地から一番遠いマスへ移動させたり、1人の社長の近くに移動させたり、集めたりするいずれかの行動をする。
- 大地の精霊アースクーク
- イースター島周辺で出現する。「グルグルンパ」と一緒の効果だが、被害のイベントが地震か津波に変わる。
- 投げ縄の精霊バッファローヒル
- カルガリー周辺で出現する。呼び出したプレイヤー以外の1人に対し、捕縛、持ち金を奪う、カードを奪うのいずれかの行動をしてくる。
- 西海の精霊ハリケンオー
- ハバナ周辺で出現する。「グルグルンパ」と一緒の効果だが、被害のイベントがハリケーンとなっている。
- 塗りかえ精霊カラフルマン
- ローマ周辺で出現する。特定のプレイヤー1人、特定のプレイヤーを除いた全員、または全員のランダムに決められた色マスを一定期間別の色マスに変える[注 18]。
- いたずら精霊ハロウィン
- ニューヨーク周辺で出現する。選ばれた社長同士でお金やカードを入れ換える。
- プレゼント交換の精霊ブッタクルデッド
- メキシコ周辺で出現する。1人の社長から別の社長へ物件を渡してしまう。
- おめぐみ精霊モッテケッテ
- リオデジャネイロ周辺で出現する。物件やカード、お金のどれかが貰える。
- 東海の精霊タイタイフーン
- 杭州周辺で出現する。「グルグルンパ」と一緒の効果だが、被害のイベントが台風となっている。
- おじゃま精霊プリリン
- ボリビア周辺で出現する。ランダムなプレイヤーの隣のマスにうんちを落とす。
歴史ヒーロー
出典:[10]
歴史ヒーローは全39人。()内は、登場する駅
- 給油駅「GS」マーク(gas station)
- タンク系カードを満タンにできる。前作までの周遊駅とほぼ同等。
- 精霊教会駅
- デビル系カードを消してくれる他、有料でカードのダビングが可能。代わって前作までのダビング駅は廃止された。
- 三大最長イベント
- 長期イベント。終了までにイベントごとの目標を最も達成したプレイヤーに賞金が贈られる。
- 特定条件を満たすことでヒストリーモードでも解禁される。
- 伝染病にうちかて!
- 世界各地にある「製薬会社」の物件を購入し、ワクチンを一定本数まで生産する。ワクチンを生産するごとに特別収入を獲得できる。イベントの間は食品と観光物件の収益率が激減する。
- 救援物資をとどけろ!
- 世界各国の8つの紛争地帯に物資を届ける内容で、最も物資を届けたプレイヤーに国際平和賞が贈られる。イベント中は紛争地帯に指定された駅が優先して目的地の抽選対象(イベント前の目的地も強制変更)となり、目的地に指定された駅周囲の線路間にバリケードが設置(到着で除去)されるため迂回する必要がある。
- なお、借金状態で到着した場合は帳消しにしてもらえる。
- IT長者をめざせ!
- 通常は収益率がマイナスであるIT企業物件が、価格が高騰する代わりに収益率がプラスになる。10年経過までに多くのIT企業の所有を競う。
- 動く目的地
- 巨人によってマップ上を移動する目的地「シチリア島」が登場する。
- あこがれる未来企業
- 新薬品デビキラー!
- 昆明の「バイオ化学会社」を購入すると発生。日本版と同様、このイベントが発生して以降は該当物件の所有者はデビル系カードを手に入れてもすぐ消去される。
- 欧州サッカークラブ大会
- 中南米サッカークラブ大会
- 世界スポーツ大会
- 万国博覧会
- O野パリダカールレース
- O野ピラミッド登頂レース
- 「伊香保温泉の石段駆け上がりレース!」のピラミッド版。
- 水族館世界一
- 対象となった「水族館」関連の物件を所有しているプレイヤーに臨時収入が入る。
- 動物園世界一
- 対象となった「動物園」関連の物件を所有しているプレイヤーに臨時収入が入る。
- 世界一の露天風呂
- シリーズ恒例の虫眼鏡で調べる女湯イベント。
- 世界の八大財宝を探せ!
- スタンプラリーイベント。指定された8ヶ所の駅に全て停車すると、莫大な収入が手に入る。
- 世界の八大UMAを探せ!
- スタンプラリーイベント。指定された8ヶ所の駅に全て停車すると、莫大な収入が手に入る。
- 大都市/観光都市/工業都市/鉱山都市/農業都市/鉱業物件/コーヒー園/水産物件の臨時収入
- 謎の画家パンク氏
- ロンドンの探偵社
- ロンドンの「ベイカー探偵社」を購入すると、他のプレイヤーの情報を見ることができる。
- 小麦畑から石油発見
- オクラホマシティの物件「小麦畑」が「油田」に変化する。
- 火星旅行
- 海賊の宝箱
- 日本版における「千両箱」と同じ。サイコロを振って「出た目の数×4000万円」がもらえる。
- サンタクロースの祝福
- 特定の年数に北極圏にいると、サンタクロースの祝福により「絶好調」になる。
- プラントハンター
- うんち火山噴火
- ヨーロッパの一部地域が目的地になっているときに発生。アイスランドの火山噴火によりヨーロッパと北米を結ぶ空路がうんちで封鎖されてしまう。
- ミイラの大暴れ!
- ロンドンの「英国大博物館」を所有している者がいると発生。ミイラが暴れてロンドン周辺の物件に損害が出る。英国大博物館の持ち主がロンドンに停車するまで損害は続く。「令和」の「恐竜が大暴れ!」と同じ。
アップデートイベント
- ムー大陸登場
- 2024年11月14日の無料アップデートにて追加。太平洋上にムー大陸が浮上する。
- 関口和之
- ワールド・ツアー
- 世俗の欲望 捨てまショウ
- 世界を変えた偉人たち
- 定時ニュース
- 緊急ニュース
- ライジング・シティ
- 前山田健一
- 80分間世界一周
- 世界旅行ボンビーどすえ~
- お祭り精霊/共通
- お祭り精霊/油選
- お祭り精霊/不吉な予感
- お祭り精霊/祝福
- お祭り精霊/災禍(さいか)
- お祭り精霊/奇跡
- お祭り精霊/魔人
- 夢の合体
- 世界の駅からありがとう!
- 精霊に願いを
- 樹原孝之介
- ピラミッドを駆けあがれ!
- パリダカを駆けぬけろ!
- 最強サッカーチームの激突
- アトラスの行進
- カジノでがっぽり!
- ジャックポット
- ラインヒット
- 大海原をこえた先に
- 救援物資エクスプレス
- キングボンビーはかく語りき
- 今作でアレンジされた曲
- 令和も桃鉄! ワールド版
- ピーチ・エクスプレス ワールド版
- リニアでGO! ワールド版
- 湯けむりの宿 ワールド版
- 地球全体が舞台となり、マップが球体になった。
- 『WORLD』ではプレイ年数が最長で50年までだったが、本作では最長で100年までプレイできるようになった。
- 目的地到着時、現地語での挨拶音声が流れる。(一部の目的地を除く)この音声は出来るだけ現地のスタジオで現地の人々により録音されたものである[16]。
- 目的地を決定する際、現在の目的地と次の目的地との位置関係を地球儀上で表すアニメーションが流れる。
- 移動する際、目的地までの最短経路が線で表示される。
- 物件を購入する際、物件のジャンルを種類別に示したアイコンが左部に表示され、物件のジャンルが一目でわかるようになった。
- 『WORLD』では一部が国名表記だったが、今作では全て都市名表記になった。
- 都市名の看板に国旗が立っており、都市への到着時には国旗が大きく表示される。
- カジノ駅が復活し、キャラクタも変更された。
- 従来の移動系カードは使用回数1回のものと、数回使えて使用回数はランダムだった周遊カードとがあったが、ほとんど全てのカードが使用回数が3回で固定のカードになった。
- 移動系カードは全て飛行機の名称に変更され(飛行機の上にそれぞれサイコロを振る個数が描かれている)、急行カードは「プロペラカード」、特急カードは「双発プロペラカード」、新幹線カードは「ジェットカード」、のぞみカードは「音速カード」、ロイヤルEXカードは「超音速カード」、リニアカードは「ライトニングカード」になる。これらは☆飛びカードなどの「飛び」系のカードも同様となる。ライトニングカードを除き、3回分の目盛り(タンク)が表示され、これまでの周遊系と異なり残りの利用回数が表示される。残り2回・1回となったカードの使用回数は、給油駅(前作までの周遊駅と同じ位置づけ)で回復することができる。
- 世界が舞台となったことによるカードの名称変更やリニューアルが行われている。(例:「地方へ!カード」「屯田兵カード」「周遊禁止カード」「期間延長カード」)
- ダビングカードは通常プレイでも、使用するとターンを消費するようになった[注 19]。
- 相手の所持金を変動させるような攻撃系カードを使用する場合、指名時に相手の所持金が表示されるようになった。
- 『WORLD』と違い、航路や空路と陸路を結ぶ中継点である港マスや空港マスが再登場している。
- 価格が1000億円を超える物件が大幅に増加している。「桃太郎ランド」はウルル平和公園駅にある資材を全て購入すると完成する。
- 太平洋、ロッキー山脈、ガンジス川など有名な地形の名前がマップ上に記されるようになった。
- 青マスに+、赤マスに−、黄マスに◇のように、色マスに模様が施されるようになった。夏に青マス、冬に赤マスに近づくとエフェクトが表示され、プラス額/マイナス額が大きいことが視覚的に分かりやすくなっている。
- 月初めのカレンダーの部分に、目的地までのマス数や赤マス注意!などのコメントが追加された。
- 収益率がマイナスの物件を買おうとすると、秘書が本当に買うかどうかを確認してくるようになった。
- 今作の「スリの銀次」は、珍しい絶滅危惧種に指定されている生物(例:レッサーパンダ)に変装して登場する。スリをする理由も「寄付をするため」となっている。(ヒストリーモードには登場しない)
- 速報系の新キャラクターとして「アリス」という女性レポーターが新たに追加された。
- 名産怪獣がお祭り精霊に変更された。
- 特別マップが追加。(100年間プレイすると解禁される)
- COMの赤鬼が五段として再登場。従来は最弱COMの位置付けだったが、今作はオンライン対戦時の代打として登場し、それなりの強さを持ったCOMとなっている。代わりに餓鬼が削除された。
- 廃止されたカード:「場所がえカード」「北へ!カード」「君がすべて!カード」「里帰りカード」「スペシャルズカード」「最果てカード」「うんちの壁カード」「乗っ取り放題カード」
- ボンビラス星での列車の移動速度が少し速くなった。
- 前作では、ボンビラス星からの帰還先は、今作ではアルゼンチンのコルドバになっている。(コルドバが目的地の場合ロシアのノヴォシビルスク)
- ココ島も何年も滞在していると、記念仙人が登場して脱出するかどうか選べる。(「はい」と答えるとサンホセに飛ばされ、サンホセが目的地だった場合ボゴタに飛ばされる。)
- ヒストリーモードが追加された。
- 季節による地形の色の変化が無くなった。
- 総資産レベルが追加された。レベルによって、カード駅などの貰えるカードが変わる他、ボンビラス駅の金額、貧乏神(変身も含む)も総資産レベルによって変わる。(例えば、シルエットクイズの罰金がレベルによって変わる、ばらまきボンビーのばらまく数がレベルによって変わるなど)
「特別まんが」として[17]『月刊コロコロコミック』(小学館)2023年12月号に『桃鉄一家〜世界旅行が6930円!?〜』を掲載。漫画はココナス☆ルンバが担当。家族で対決する内容が描かれている。
注釈
Switch版の監督兼ゲームデザイナーである桝田省治は「DS版『WORLD』を試遊したところ、日本から最も遠い駅がハワイに設定されていたことに気づき、『令和』の教材版である『桃太郎電鉄 教育版 Lite 〜日本っておもしろい!〜』も出しているのにそれではよくないと判断した」とDS版ではループ移動ができないかのようにインタビューで語っているが、正しくはDS版『WORLD』でも、全物件を独占することでご褒美としてアジアとアメリカを結ぶ空路が解禁され、地球全体を左右のみではあるがループ移動できる仕様がとられている。このような仕様となった経緯について記念仙人からプレイヤーへのメッセージとして「『桃太郎電鉄WORLD』はすごろくだからわざと画面固定にしておいたのぢゃ!」とゲーム中に表示される。また、ループ空路解禁後は目的地までの距離の計算も変化し、ハワイにいるときに東京が目的地になっても近いマス数で算出される。
ゲーム内ではエルサレムの帰属国は表示されず、国旗掲示もない。発売前に行われた先行配信動画内では、イスラエルの首都と記載されていた。
北マリアナ諸島にあり東南アジアからしか行くことができないが、北アメリカに分類されている。
特別マップでは、最初からカードバンク駅となっている。
ウェイファー・ベイ(Wafer Bay)は、ココ島(ココス島)の船舶が停泊できる湾の1つ。
黄色マスが変えられる対象となった場合、ナイスカードマスは対象外。
前作の通常プレイでは使用でターン終了とならなかったが、10年トライアルや桃鉄GPなどではターン終了となる方式だった。
出典
“公式サイト”. 桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~ (桃鉄ワールド) 公式サイト. コナミデジタルエンタテインメント. 2023年9月16日閲覧。
“桃鉄ワールド先取りガイド”. 桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~ (桃鉄ワールド) 公式サイト. コナミデジタルエンタテインメント. 2023年9月16日閲覧。