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群馬県のスキー場 ウィキペディアから
草津温泉スキー場(くさつおんせんスキーじょう)は、群馬県吾妻郡草津町に位置するスキー場。施設は草津町が保有し、指定管理者制度に基づき管理・運営は草津町が90%近くを出資する株式会社草津観光公社が行っている[1]。また、地方公営企業法の財務規定等が適用された地方公営企業である[2][3]。
草津温泉スキー場 | |
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所在地 | 群馬県吾妻郡草津町草津白根国有林内 |
座標 | 北緯36度37分45秒 東経138度35分9秒 |
旧名 |
草津スキー場 草津国際スキー場 |
運営者 | 草津町(指定管理者:草津観光公社) |
開業日 | 1914年(大正3年) |
造設地形 | 草津白根山 |
標高 | 1,600 m - 1,245 m |
標高差 | 335 m |
最大傾斜 | 30度 |
コース数 | 6本 |
索道数 | 7本 |
公式サイト | 932-onsen.com |
2018年4月から名称を草津国際スキー場から草津温泉スキー場に変更した[4]。
日本有数の温泉地である草津温泉に隣接したスキー場。草津で初めてスキー場がオープンしたのは1914年(大正3年)のことで同年にスキークラブが設立されたが、ゲレンデが大衆に開かれたのは1935年(昭和10年)のことである[5]。1935年当時は林間スキー場とも称された[5]。日本で最初にスキーリフトを導入し、スキー教室が開催されたスキー場でもある[5]。山麓の天狗山・おなりやまゲレンデと、上部の青葉山ゲレンデがあり、その間をクワッドリフトでつないだ構成となっている。
山麓のメインゲレンデ。土曜日・特定日にナイター営業あり(第1・第3土曜日はナイターを500円で滑れる「ワンコインナイター」営業を実施)。2018-2019シーズンからキッズパークのあるエリアをファミリーゲレンデと称するようになった。天狗山高速クワッドリフト脇に短い直線状のコースがあるが、2011年頃まで存在していたジャンプ台の跡に作られたコースである。天狗山ゲレンデにはジップライン「BanZip TENGU(バンジップ テング)」と日本一のっぽなブランコ「SKY-SWING(スカイ スウィング)」があり、通年営業している(悪天候時などを除く)(別料金)。
天狗山ゲレンデから天狗山高速クワッドリフトで上がるとおなりやまゲレンデ[注 1] の上部に着く。ペアリフトが1基と、しゃくなげ高速クワッドリフト[注 2] がある。
おなりやまゲレンデからしゃくなげ高速クワッドリフトで上がると青葉山ゲレンデがあり、ペアリフトが2基ある。滑走距離250~350mほどの中斜面。以前はここにロープウェイ山麓駅があった。
青葉山ゲレンデから天狗山ゲレンデへ滑り降りる、全長3.2 km・平均斜度10度のロングコース。
2018-2019シーズン新設[5]。国道292号冬季閉鎖区間を伸ばし、青葉山ゲレンデ~おなり山ゲレンデまでを滑るコースとした。全長2.0 km・平均斜度5度。
草津白根山にある湯釜に対しては、活発な活動が見られるため気象庁による監視体制が敷かれている。しかし、専門家の予測に反して、2018年1月23日午前10時2分頃に、本白根山にある鏡池付近から、目立った前兆もなく約3000年振りとなる噴火が突如として発生した。後に山頂部ゲレンデ脇わずか数百メートル程度の場所が水蒸気爆発により噴火したと判明している。ゲレンデやロープウェイのゴンドラは、平均20センチの大きさの噴石による砲撃を受けているような状況に置かれ、スキー客や、スキー場において訓練中であった陸上自衛隊第12ヘリコプター隊の自衛隊員らが被害を被った(当初雪崩による被害という情報だったがのちに噴石による被害と訂正された)。多数の噴石が飛来して来る中、大勢の人間が頑丈な建物に避難するために逃げ惑っていた。結果として1名(自衛隊員)が死亡・11名がけがをした[21]。今回の噴火口は複数で、本白根第2ロマンスリフトのすぐ脇でも噴火した模様である[22]。
これに伴い、翌1月24日より、天狗山ゲレンデと御成山ゲレンデのみで営業を再開[23]。1月27日からは青葉山ゲレンデでも営業を再開した[24]。
ロープウェイは噴石の直撃により山頂駅の屋根に穴が開いたほか、ゴンドラの窓ガラスが割れるなどの被害を受け、噴火後から運休。施設の一部が立入禁止区域に含まれた。火口のうち一つはロープウェイから100メートル程度の至近距離にあるため、草津町の黒岩信忠町長は「警戒区域から外すことは難しい。どこかで重い決断をすることになる」と廃止も視野に検討する考えを示した[25][26][27]。そして同年2月9日、再開することなく廃止とする旨が発表された[28]。山頂駅には各種観測機器が設置されているため、廃止後も存置される予定となっている。
噴火の影響によるロープウェイ・ゲレンデ廃止により2018-2019シーズンからスキー場のスペックが大きく変化したため、それまでの概要を以下に記載する。
関東のスキー場では最も標高差があった。2008年頃までは山頂部は5月上旬まで営業を行なっていたが、以後は4月上旬から中旬頃までの営業となっていた。 ゲレンデは山麓の天狗山ゲレンデ・御成山ゲレンデ、中腹の青葉山ゲレンデ、山頂付近の本白根ゲレンデ、そして山頂部から中腹までを滑る沢コース(清水沢コース・振子沢コース)、中腹から山麓部までを滑るしゃくなげコースから構成されていた。縦長の構成のため滑走距離も最長8000mと長かった。今もなお活発な活火山である草津白根山付近に位置(リフトやコースは本白根山と逢の峰に設置されていた)するためリフトやコースにほど近いところから火山ガスが吹き出している箇所があった。特に清水沢コースや振子沢コースは火山ガスの濃度が高くなるとコースが閉鎖されることもあった。 ロープウェイは多くのスキー場のようにスキー場最下部からではなく、中腹部から山頂部を結んでいた。このため中腹部にロープウェイ山麓駅があった。ロープウェイは強風の影響を受けやすく運休になる日も多かった[29]。山頂部へのアクセス手段はロープウェイしかないため、運休の場合スキー場としての魅力が半減・下部ゲレンデが混雑してしまっていた。
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