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創業者の田中良和が個人的な趣味の一環として単身でGREEを開発し、サービスの提供を開始。その後、2004年12月に設立されたグリー株式会社によってGREEの本格的な運営が開始された。GREEは無料で登録でき、登録には携帯電話(au、docomo、SoftBankのいずれか)のメールアドレスが必要だった[要出典]が、2021年11月現在、メールアドレス登録不要の方式(ゲストユーザー登録方式、第三者サービス提携方式)も認められている[3]。現在はMobageとともに基本無料のスマートフォン向けブラウザゲームを前面に押し出したSNSとして知られるが、当初はmixiのように交流機能を主軸としたPC向けのSNSだった。
名前の由来は社会心理学者のスタンレー・ミルグラムによる「Six Degrees of Separations」(六次の隔たり)から名付けられている。これは「知り合いから知り合いへ人のつながりをたどっていくと、6回のつながりで世界の全ての人に行き着くことができる」という仮説であり、「ネットワークやコミュニケーションに代表されるインターネットの面白さ・便利さ・楽しさを新しく生み出していく存在でありたい」というメッセージが込められているとしている。
2011年9月末時点のGREE会員数は約2700万人[4][5][6]、2012年3月時点の利用者数は約2.3億人(GREEと旧OpenFeintの合算)とされている[要出典]。2011年12月頃の日本ユーザ数は約2900万人、全世界では約1億9000万人という推定もある[7]。
2011年4月にはOpenFeint(米国のモバイルソーシャルゲームプラットフォーム)の運営会社(カリフォルニア州に所在)を完全子会社化した。翌2012年5月24日から、既存のGREEとOpenFeintのブランド名・会員データベース・コミュニケーション機能・ゲーム開発環境等を統合した新プラットフォーム「GREE Platform」を展開。また、2011年には韓国・中国にも進出した。
しかし2012年あたりを境として、GREEはスマートフォンへのシフトに失敗し、会員数を減らしたとされる[8]。2013年にはテンセントとの提携解消に伴い中国から撤退[9]、2016年には韓国からも撤退した[10]。2015年5月には米国子会社OpenFeint Inc.を清算し[11]、2017年には欧米市場向けの戦略拠点となっていた米子会社GREE International Entertainment (GIE) の閉鎖を決定(清算は2018年6月[11])、海外でのゲーム開発事業から撤退した(ただし、海外へのゲーム配信はこの時点では終了していない)[12][13]。
2021年6月24日、PC版GREEはサービスを終了、2021年11月25日、ガラケー版GREEのサービスも終了し、スマートフォン版GREEのみとなった[1][2]。
(これ以降の出来事については、さしあたり「概要」を参照のこと)
トラックバック機能などはないが、基本的な使い方は「ブログ」に似ている。日記の本文には、画像や動画の掲載、レビュー投稿、連携した各種サービスのコンテンツ紹介などが行える。
また、無料で簡単な文書装飾(絵文字、html)をつける機能もある。日記はいつでも修正可能で、削除することもできる。コメントは、日記の主が削除できる他、コメントをつけたユーザーが自分のコメントを削除することもできる。また、各記事の「いいね!」をクリックすることで、その記事が良いと思ったことをワンクリックで簡単に伝えることも可能。
日記の公開範囲を「全体(ユーザー全員)に公開」「友達の友達まで公開」「友達まで公開」の3段階から選択可能。他のブログサービスの内容をGREEのユーザーページ上に読み込ませることも可能であり、その場合もGREE上で他のユーザーはコメントを書き込むことができる。また、日記をRSSでフィードさせRSSの読み込みに対応したSNS、その他ウェブサイト上で日記の更新を知らせたい場合に利用可能。利用者はGREE独自のタグを覚えて編集をすることが多いが、パソコンでは携帯電話用機能の一部やタグが使えないことがあるため、多くのユーザーは携帯電話で編集作業を行っている。
2009年10月に行われたリニューアルで追加された機能で、ホームおよび各ユーザーのトップページに配置されている。
Twitterやmixiボイス、Facebookのアップデートに似た機能で、140文字までのひとことを投稿し公開することができる。日記と同様、各々のひとことに返信としてコメントを付記したり、「いいね!」をつけることができる。TwitterやFacebookのアカウントと連携し、これらへ投稿したひとことを自動的に同期させることも可能。公開範囲の設定は日記と共通。コミュニティへの入会や、「新しく友達が増えた」などGREE内での出来事も、ひとこと内に自動的に追加される。
デジタルカメラや携帯電話で撮影した画像や動画を最大200MB(プレミアム会員は1000MB)まで掲載可能。
Amazon.co.jpで取り扱いのある商品と上映中の映画情報の大部分がレビューで紹介可能。レビューを行った商品の日記での紹介も可能。また、GREEプレミアム会員のレビューページを経由してAmazon.co.jpで商品の購入が行われた場合、経由されたプレミアム会員にAmazon.co.jpから紹介料が支払われる。
GREE内でメッセージをやり取りできる。保存期間の制限はないが、容量の制限はある。GREEメールに画像や動画を貼ることはできない。2005年以前のメールには送受信日時のデータはないが、2005年以降のメールから表示されるようになっている。メールの外部エクスポート機能もある。
メッセージのやり取りに際して、青少年保護の観点から18歳未満の場合、送信者・受信者の年齢が一定の範囲内にないとメッセージが送信できないようになっている[19]。
閲覧において、GREEアカウントの登録やログインは不要。 芸能・コラム・スポーツ・音楽など幅広いジャンルから最新ニュースを確認することができる[20]。
ユーザー同士で質問と回答を行えるサービス(みんなの質問)。当初は携帯電話向けのサービスだったが、やがてGREEキャリアと連動してPCやスマートフォンでも閲覧が可能になった。後述する pictpix の導入に伴い、2017年2月27日16時にサービス終了。サービス終了時刻を終了1時間前に告知した事で、ユーザーへの不信感を募らせた。[21]。
通常のGREEは無料であるが、この機能は有料オプションであり、2006年10月2日の開始時点でフォトサービスの容量拡大、レビューでの個人アフィリエイト、GREEメール容量制限拡大が可能となっている。月額300円(税別)で、クレジット決済のみ対応している。
ショップでアイテムの購入やガチャをする際に必要。アプリではGREEコインは使用できないため、それぞれ専用のAndroidコインの購入(モンプラならMAC)が必要となる。1回の購入金額はブラウザ、アプリともに、300~10,000 C(コイン)。専用ページから支払方法と金額を選択する。
画像やお絵描き投稿ができる掲示板サービス。2017年1月30日正式版リリース。2020年1月20日12時サービス終了[22]。
モバイル版GREEは、PC版のほぼ全機能を携帯電話で利用可能にしたサービス。docomoとSoftBankでは「GREE」として公式サイトになっているが、auではKDDIとグリーの共同サービスとして「au one GREE」という名称でサービスを提供している。またPC版では使えない機能が多くある。
携帯版独自のコンテンツとして、「踊り子クリノッペ」「釣り★スタ」「探検ドリランド」「ハコニワ」「モンプラ」「海賊王国コロンブス」「聖戦ケルベロス」「ドラゴンマスター」等の携帯ゲームがある。他には、ミュージック(着うた、プロフ)、グリデコ(デコメール)、グリ占(占い)、グリ辞書(Wikipediaのミラーサイト)、グリ街(地元のクチコミ、2009年6月15日14時をもって閉鎖)などがある。これ以外にアバターや、プロフィールの背景を変えられるプロフ機能がある。
これらのサービスを提供するアプリには、グリーが自社開発したアプリとサードパーティーから提供を受けたアプリがあり、これらのアプリは総称して「GREEアプリ」と呼ばれる。GREE内だけで使える仮想通貨「コイン」で各種アイテムを購入するシステムになっている。
2009年2月で、PC:1.3億PV、モバイル:100億PVとなり、アクセスの99%がモバイルである。
スマートフォン向けの専用アプリがあり、GREEでは専用アプリの使用を強く勧めている。 アプリがアップデートされることがあまりなく、不具合を起こし続けている。 ユーザーが個人制作したアプリが存在するが、使用している場合は強制退会の処置をされることもある。
携帯電話向けに配信されるゲーム。モバイル版の中核をなすコンテンツ群であり、グリーが自社開発したアプリもあるが、サードパーティーから提供を受けたアプリが多い。
おもにアイテム課金制をとり、登録や基本操作は無料だが、ゲームを有利に進行するための仮想アイテムを入手するためには、追加料金が必要になる。かつてテレビCMではその点に触れず『無料』の部分だけを強調していたため、児童がオプションの仮想アイテムを購入して、後から親が予想外に巨額の請求を受けるなど社会問題となり[23] 批判を受け、やがてCMから「無料です」の音声が削除された。
アプリ内で使用する仮想通貨は、携帯電話キャリアや電子マネー運営会社を通じて購入する仕組みになっている。仮想通貨には、かつて存在した「ゴールド」(アイコンは"G"と彫られた黄色のメダル)と現存する「コイン」(アイコンは"C"と彫られた灰色のメダル)があり、アプリによって使用できる仮想通貨が異なった。ゴールドとコインは共用できず、必要な仮想通貨が異なる場合は別個に購入しなければならないため、利便性に難があったが2011年7月20日をもってゴールドは廃止となり、コインと統合された[24]。
おもにワンボタンによる単純操作が特色の携帯ゲーム集。かつては定期的に新作が追加され、ゲームアプリの本数は300を超える。グリーが自社開発したアプリが多く、サードパーティーから提供を受けたアプリもある。
グリーが自社開発したアプリは、高得点をとると、段階に応じて2種類のアバターアイテムを取得できる。当初はアプリ起動時に「グリゲー」のロゴを表示した。当時公開されたアプリに今もその名残がある。2010年6月以降にリリースされた新作は起動時に「グリゲー」のロゴが表示されなくなる。
2007年11月から月単位で「グリゲーラリー」を実施していた。4本ないし5本のゲームがラリー対象に指定され、期間内の達成度に応じて記念の楯(アバターアイテム)が配布された。楯は金・銀・銅の3種類があり、金の楯→上級者、銀の楯→中級者、銅の楯→プレイヤー全員が対象となっていた。やがてラリー対象のゲームは新作のみとなり、ラリーの日程にあわせて週に1本のペースで新作が定期的に追加された。グリゲーラリーは2010年7月に「ミニゲームラリー」と名称変更された。
ミニゲームラリーは2011年6月を最後に廃止された。理由は公表されていない。ある登録ユーザーがグリーの日記で「各アプリのイベントが同時期に集中するとイベント対応で忙しく、重荷になる」という趣旨の投稿を行い、ほぼ常時行われていたミニゲームラリーも主要なイベントであったため、これを受けて、サードパーティー製のアプリを利用しているユーザーの動向に影響することが社内で懸念されたためとみられる。
ミニゲームラリーの廃止に伴い、2011年7月には週1本のペースを改めて16本の新作を随時リリースした。それ以降、新作は追加されていない。
GREEには「GREE 7つの約束」として、禁止行為がまとめられている[28]。
2008年5月17日より、「金はない。時間はある。」「無料ゲームはgree.jp」というキャッチフレーズで、岸部四郎を起用したGREE初のテレビCMを放映し[29]、このCMの放映以降急速に会員数を増やした[30]。
以降、主にゲームのスポットCMを中心に流すようになり、日夜問わず大量にオンエアされている。その頻度は、2010年10月現在、関東地区においてテレビCM放映回数第2位に入るほどである[31]。
多くのCMでは、冒頭で『グリー』というサウンドロゴが入る。基本無料で遊べる1つのゲームコンテンツの内容を紹介した簡素なCMが多い。芸能人の起用は比較的少ないが、前述の岸部四郎のほか、ナインティナインの岡村隆史と矢部浩之、ベッキー、木下優樹菜、福山雅治、EXILE(CMソングも担当)、明石家さんまがCMに起用されたことがある。恋愛系ゲームの場合は作品によってCM向けに声優が起用されることもある。
2010年6月にはテレビ朝日「すっぽんの女たち」、同年の11月には日本テレビ系「世界弾丸トラベラー」、同年の12月には「M-1グランプリ」でスポンサーを担当した。
2011年3月11日に発生した東日本大震災直後はCMの量が激減したが、半年後には平常時の状態に戻っている。この時期にサウンドロゴがリニューアルされた。
2010年頃まではコンテンツ名を隠し(「釣り★スタ」を「無料釣りゲーム」、「踊り子クリノッペ」を「ペットゲーム」、「トレジャーハンター」を「お宝発掘ゲーム」、「ハコニワ」を「ガーデニングゲーム」など)、かわりにGREEの名前を最前面に出したCMが中心だったが、2011年夏頃より放映されている『探検ドリランド』のCMでは、GREEのロゴは最後に小さく表示されるのみで、「ドリランド」自体のサウンドロゴが流される、「ドリランド」で検索を促すなど、珍しくコンテンツ名を最前面に出したCMとなっている。また、このCMではTOKIOが起用されており、企画の一環として同バンドをモデルにしたハンターカードが登場した。
2011年10月頃からは、杏を起用し、「ソーシャルネットワークはGREE」というキャッチフレーズで、GREEとしては初めて日記などのSNS機能をアピールしたCMを放映している。同年12月下旬には吉本興業とのコラボレートを実施した。
現在はMBS・TBS系「EXILE魂」や「さんまのSUPERからくりTV」(2012年4月〜)フジテレビ系・「めちゃ×2イケてるッ!」(2012年4月〜)や「爆笑!大日本アカン警察」(2012年4月〜)テレビ朝日系・「ロンドンハーツ」(2012年4月〜)日本テレビ系・「行列のできる法律相談所」(2012年4月〜)テレビ東京系・「出没!アド街ック天国」(2012年4月〜)や「バカソウル」でスポンサーを担当。
テレビCMで「無料です」と宣伝しているものの無料で利用できる範囲は限定されており、「景品表示法(不当表示)に抵触する」として関西にある消費者団体から指摘を受け、「無料です」という音声を削除した[32]。
不特定多数の者とメールができる「非出会い系」と呼ばれているサイトの中で、GREEは2010年1年間で一昨年を212人上回る378人もの児童の被害者を出した。全体でみると対前年比で103人増の1,239人であることからGREEの増加分がその他のサイトの減少分をのみ込んでいるとの指摘があり、同業の団体から非難を浴びている[33]。
2013年1月、2012年4月26日から同年9月7日まで利用した一部の未成年利用者733人が、月額上限金額より多く課金(超過課金)していたことを発表した。超過総額は2811万円。プログラムの設定のミスが原因で、クレジットカードで決済する場合は規制の対象にはなっていなかった。2012年9月の内部監査でプログラムの設定ミスに気づき、設定を変更するも、このときは発表せずにいた。発表が遅れたことに対し、GREEは「該当者が少ない」との理由から公表も返金もしていなかったが、外部からの指摘により発表することにした[16][36]。
GREEは、その後の追加調査で新たに未成年利用者からの超過課金があったことを公表した。決済方法にGREEの月額コースや楽天Edy、そのほか他社決済システムとの接続時における仕様上の不具合が原因となり、超過課金が発生していたことを明らかにした。対象となる期間は2012年4月1日から2013年1月12日までで、対象人数は5,544人。超過金額の合計は4937万170円[37][38][39]。
GREEは超過課金問題に対し、ホームページに改めておわびを掲載し、対象となる未成年利用者に対してはメールで通知。また、新たにフリーダイヤルを設け、超過課金額については全額返金する予定である[40][41]。
また、2012年9月の内部監査で気づいておきながら、2013年1月の外部から指摘されるまでの4ヶ月間、何も公表しなかったことを、森雅子消費者相に問題視され、速やかに公表するように口頭で注意を受けた。
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