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日本のソーシャル・ネットワーキング・サービス ウィキペディアから
mixi(ミクシィ)は、株式会社MIXIが運営するソーシャル・ネットワーキング・サービス。2004年3月にサービス開始。
URL |
mixi |
---|---|
言語 | 日本語 |
タイプ | ソーシャル・ネットワーキング・サービス |
運営者 | MIXI |
収益 | 広告、フリーミアム |
スローガン | すべての人に心地よいつながりを |
営利性 | 営利 |
登録 | 必要 |
開始 | 2004年3月3日 |
現在の状態 | 運営中 |
サービス名の由来は、「mix(交流する)」と「i(人)」を組み合わせた造語で、「人と交流する」という意味から来ている[1]。
サービス開始の2004年から2010年までは、既に入会している登録ユーザーから招待を受けないと利用登録ができないという、完全招待制を採用していた。この方式は、ユーザーそれぞれの素性が明らかになり、健全で安心感のある居心地の良いコミュニティを維持することを目的としていた。
自分のアカウントページを開設し、知人や仲間たちと手軽に会話することができ、様々なジャンルの掲示板が用意されたmixiは、それまでにない閉鎖的な秘密サークル的なコンテンツサービスとして2004年から2010年にかけて、大きな人気を得た。
イー・マーキュリー(現株式会社MIXI)の調査によれば、2005年12月時点で男女比率は男性が52.2%、女性が47.8%[2]。年齢層で最も多いのは20〜24歳の33.8%、次いで25〜29歳が28.4%、30〜34歳が17.6%。最終ログインが3日以内のアクティブユーザーの割合は、2005年12月時点で全ユーザー数の70%を占め[2]、2007年5月時点では64%となっていた[3]。2006年時点での平均利用時間は3時間29分で日本ドメインでは2位となっていた[4]。ユーザー数は2009年9月30日時点で約1,792万人。月間ページビューはPC版約45.2億、モバイル版約114.4億、合計159.6億であった[5]。
ビジネスマン、作家、政治家、タレント、歌手なども利用していた。中にはファンを集めたコミュニティをタレント自ら立ち上げてオフ会を開催したり、mixi内で宣伝活動するなど積極的な利用もあった。宇多田ヒカルは2006年4月11日に自身のウェブサイト上でmixiの登録ユーザーであると公表したところ、多数のユーザーからメッセージが殺到し、宇多田はmixiを退会した[6][7]。また、同年11月29日の朝日新聞朝刊でmixiが紹介された際、サンプラザ中野くんがmixiに参加していることが書かれていた。かつては選挙期間中に候補者が「足あと」[注 1]を残すだけで公職選挙法に抵触する恐れがあるとして、選挙期間中はmixiでの活動を休止する場合があった[8](インターネット選挙運動#日本の状況も参照)。
2010年に完全招待制を廃止し、登録制に移行した。ITジャーナリストの高橋暁子は、招待制廃止によって「業者やスパム、ナンパ目的のようなユーザーがどんどん入ってくるようになり、特別感も信頼感も失われていってしまった」と指摘している[9]。
2011年には、「足あと機能」が廃止される一方で、他社で人気の機能を次々に搭載していった。高橋は、「足あと機能」を肯定的に評価した上で、「mixiだけの良さ」が失われていったとし、この改革がmixi人気の衰退を決定づけるものとなったと指摘した[9]。
また、同時期にFacebookやTwitter、スマートフォンが国内で普及し始めたことで、高橋は「mixiの変わりようについていけなくなったユーザーはFacebookやTwitterに流れていってしまいました」、「mixiはスマホに対応するのがとにかく遅かった」とも指摘した[9]。
2020年代にはコアなマニアが集う場所として価値を見出す人も増えている[10][11]。2023年になり、Twitterの不具合や誤凍結が相次いだことでTwitterの先行きに不安を感じたユーザーが他SNSにもアカウントを開設する動きが広まり、流入先の1つとして再び注目されることとなった[12]。
サービス開始当初はフリーメールを持っていないと登録できなかったが、2006年12月4日より携帯電話のメールアドレスでも登録可能となった。2007年3月27日からはフリーメールのアドレスによる登録には、携帯電話のメールアドレスを併せて登録することが必須となった[注 2][13][14]。
これは複数アカウント所持を防ぐ目的での措置で、この時点では既存アカウントに対して携帯電話のメールアドレス登録を求めるものではないとしていたが[13]、その後全てのメールアドレスについて、携帯電話のメールアドレスと端末固有情報の登録が必須となった。
スマートフォンからの登録も不可能になっていたが、2010年9月にiPhoneからは「@i.softbank.jp」のメールアドレスを使用した場合のみ[15][出典無効]、さらに2011年2月21日から、Android端末からも新規登録できるようになった[16]。なお、利用規約に違反しアカウントが停止された場合は理由の如何を問わず、そのアカウントで使用していたメールアドレス及び携帯電話端末からの再入会はできない。
2013年からはフリーメールでも新規登録可能となった[17]。
2008年12月までは、利用規約により18歳未満の者の参加は禁止されていたが、2008年12月10日より15歳未満に引き下げられた。ただし、以下の制限が設けられている。
18歳未満の者が18歳以上であると詐称して登録した場合であっても、携帯フィルタリングサービスを契約している端末からアクセスした場合は、同様の制限がなされる[18]。
お笑い芸人のヒロシは自身の公式サイトで、自分はmixiに参加しておらず、自身の名を騙る偽者がmixiに存在していることを不快に感じていると発表した。その結果、ヒロシになりすましていた偽者は他のユーザーから批判を受けてmixiを退会した。アンガールズの田中卓志や波田陽区を詐称するユーザーも存在したが、こちらは所属事務所のワタナベエンターテインメントが素早く対応し、両人のmixi参加を所属事務所が公式に否定するとなりすましは退会した。
コミュニティの趣旨やタイトルを書き換えて全く別のコミュニティにしてしまう行為。乗っ取り行為は以前からも見られたが、2006年末頃から多発している。管理者がいないコミュニティの管理権限を取得して内容を書き換えるほか、管理人がいても悪意あるユーザーが対象となるコミュニティを荒らした上で「事態を収拾させる」と偽って管理権を譲り受けて同様の乗っ取りを行う手口もある。mixi運営事務局は2006年12月27日に「副管理人」制度を導入して管理権限の分散化を図り[32]、2007年1月18日には、管理人および副管理人をコミュニティ参加期間が当該コミュニティ設立から連続して3割以上参加しているユーザーに限定した。しかし、mixi新デザイン反対コミュニティ、ダイソー不買運動のコミュニティなど、運営日数の問題上乗っ取られてしまったものも存在する。
「mixi疲れ」とは、多くのコミュニティやマイミクを登録しているヘビーユーザーが、mixiを介したコミュニケーションに負担を感じ、コメントの投稿や日記の書き込みを突然絶つ行為を指す[33]。野村総合研究所上席研究員の山崎秀夫によると、mixiはコミュニケーションツールとしての側面が強いため、自分に宛てられたコメントに返事をすることが望ましい。これが高じると全てのコメントに返事をすることが義務化し、マイミクの日記も投稿直後に全て読み速やかに返事することが求められているように考えてしまう。結果的、大量にふくれあがるコメントを処理できなくなり、コミュニティの維持そのものを断絶してしまうという[34]。
2010年上半期当時のSNSの三大サイトであったmixi、モバゲー、GREEのの合計被害児童数は、非出会い系サイトの4割、240人超にのぼり、出会い系サイト全体の1.7倍に達した[35]。
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