朝日放送テレビ株式会社 (あさひほうそうテレビ、英 : Asahi Television Broadcasting Corporation [1] )は、朝日放送グループホールディングス の連結子会社で、近畿広域圏 を放送対象地域 とするテレビジョン放送 事業を運営している特定地上基幹放送事業者 。 大阪府 大阪市 福島区 に本社を置く在阪テレビジョン放送局 。
通称はABCテレビ (エービーシーテレビ)。テレビ朝日系列 (ANN )の準キー局 で、コールサイン はJOAY-DTV (大阪 15ch)、リモコンキーID は「6 」。
2018年 4月1日 、朝日放送は放送免許を含めたテレビ放送事業を、朝日放送テレビ分割準備会社株式会社に分割・承継し、放送持株会社 (朝日放送グループホールディングス 株式会社)へ移行した。本項では、2018年3月31日までの朝日放送によるテレビ放送事業と、2018年4月1日以降の現行会社について述べる。
ANN系列のリモコンキーID地図
テレビ朝日 をキー局 とするオールニッポン・ニュースネットワーク(ANN) の準キー局 。日本の民間放送局(ラジオ局 も含む)としては中部日本放送 (CBC)、毎日放送 (MBS)に次いで日本で3番目に開局した[注釈 1] 。なお、朝日新聞社 主導で開局した放送局としては最も歴史が古く、キー局であるテレビ朝日よりも開局が約7年早い[注釈 2] 。
全国ネットレギュラー番組『新婚さんいらっしゃい! 』、『朝だ!生です旅サラダ 』、『ポツンと一軒家 』のほか、全国ネット特別番組の『M-1グランプリ 』、『芸能人格付けチェック 』、関西ローカル番組の『相席食堂 』、『探偵!ナイトスクープ 』など、数多くの人気番組を制作していることで知られている。
また、ABCテレビが大阪テレビ放送 を吸収合併してから腸捻転を解消する までの15年9か月の間は、TBSテレビ(旧・ラジオ東京→東京放送) をキー局とし、ジャパン・ニュース・ネットワーク(JNN) に属していた[注釈 3] 。
ANNのパリ ・上海 ・台北 の各支局記者は朝日放送テレビから派遣されている[1] 。
チャンネル番号はアナログ放送では同社を引き継ぎ6chであり、近畿2府4県約200箇所所在するUHF 中継局 から受信する場合でも6にプリセットされていた。親局6chを使う民放はTBSテレビ、本局、IBC岩手放送 、北陸放送 の4局で、本局以外は3局ともにJNN系列で、本局も上述の通りかつてはJNN系列だった。また、デジタル放送におけるリモコンキーIDもその流れを引き継ぎ「6 」である[注釈 4] 。ANN系列では同局の他にメ〜テレ や北海道テレビ放送 (HTB)も同じ「6 」を使用している。ANN系列でアナログ親局と同じリモコンキーIDを使うのは「6」の本局と「1」の九州朝日放送 (KBC)だけである。
文字多重放送を実施する場合、キー局のテレビ朝日と違い原則句点(。)は使用していない[注釈 5] 。
各種呼称や表記に関して
新聞のラ・テ欄 やEPG においては、『ABCテレビ 』と表記されることが多い。
一方で本局公式サイトにおいては社名の「ABC朝日放送」→「朝日放送テレビ」が多く使われているが、公式サイトフッターの著作権表記は「Asahi Television Broadcasting Corporation」ではなく「ABC TV」で統一されている。
また各種クレジットで用いるロゴは、旧朝日放送時代は歴代「ABC」ロゴが使われてきたが、朝日放送テレビとしての運営が開始されてから「ABC」ロゴのみのクレジットが廃止され、4代目「ABC」ロゴの右下部、すなわち“C”から伸びる斜めラインの下に小さく「TV」または「テレビ」が入った「ABC TV」と「ABCテレビ」のロゴへとマイナーチェンジされている[注釈 6] 。基本的には以下の通り使い分けられているが、若干の例外は存在する[注釈 7] 。
さらにTwitter 公式アカウント名も「ABCテレビ」であるが、そのユーザー名「@asahi_tv」をそのまま読むと「朝日テレビ」になる。一方で『キャスト 』(関西ローカル)・『ポツンと一軒家 』(全国ネット)のTwitter公式アカウントのユーザー名には「abctv」が用いられている(「@cast_abctv」と「@potsun_abctv」)。そのため、本局においては呼称や表記の振れ幅が大きい状態にある(専ら「ABCラジオ」の通称を使う兄弟会社の朝日放送ラジオ よりも振れ幅が大きい)。
地上波デジタル放送の告知・案内に関する対応について
朝日放送(当時)でのアナログ放送の終了の告知案内は、平日は深夜に放送されるテレショップとテレショップの合間に、休日はオープニングの前に放送されていた。当初は緑バックの静止画(ナレーションあり)だったが、2009年9月より地デジカ のイラストのものが流れていた。
社史・記念誌
ABC 創業五周年記念 1956年11月11日発行、272ページ[144] 。
ABC十年 (朝日放送株式会社 十周年記念誌編集委員会・編) 1961年3月15日発行、198ページ[145] [146] 。
朝日放送の50年・本史 (朝日放送社史編集室・編) 2000年3月発行、423ページ[147] 。
朝日放送の50年・番組おもしろ史 (朝日放送社史編集室・編) 2000年3月発行、183ページ[148] 。
朝日放送の50年・資料集 (朝日放送社史編集室・編) 2000年3月発行、391ページ[149] 。
朝日放送グループ70年の歩み:更なる進化、未来への躍動 (朝日放送グループホールディングス株式会社コンプライアンス広報局社史編集担当・編集) 2021年9月発行、423ページ。
ネットチェンジ後のNET・テレビ朝日との関係
腸捻転解消 当初、NETテレビ → テレビ朝日 との関係は腸捻転時代の名残もあり、決して従順なものではなく[注釈 39] 、特に情報番組や報道番組などを中心に、自社番組への差し替え[注釈 40] が目立っていた。
これは、朝日放送テレビの方が歴史が古いことや、全国的に後発局(平成新局)の多いテレビ朝日系列局 [注釈 41] が苦戦を強いられている中で、老舗局として近畿地区で大きなシェアを誇る自負の大きさや、朝日放送への出資企業である大阪ガス 等が提供となっている番組もあり、その兼ね合いから時間移動が困難な場合もあったからである。また、朝日放送テレビは、開局からネットチェンジまでの前述の経緯から他の在阪局と異なり、在京キー局との関係が上下関係のある「親子」あるいは「上司と部下」の関係ではなく、対等に近い「夫婦」の協定であるため、自社制作番組を中心に「ABC・テレビ朝日系列」→「ABCテレビ・テレビ朝日系列」[注釈 42] という表記が許されている[注釈 43] [注釈 44] 。その意味で、在阪の中で唯一キー局としての立ち位置を全国系列局に対して持っている局でもあり、そのため、ネットチェンジ後のNET→テレビ朝日から番組編成の変更を要請されても、頑なに辞退することがあった[注釈 45] 他、逆にテレビ朝日や番組スポンサー側が、朝日放送テレビやローカル番組のスポンサーに就く関西地区の地場大手企業に配慮した形で関西地区での編成変更に対応しやすい編成とすることがあった。
ただし、日曜洋画劇場 は番組スポンサー4社のうち3社[注釈 46] が当時朝日放送テレビの放送エリア内に本社を置いていたこともあり、テレビ朝日の選択した内容を朝日放送テレビもそのまま放送した。
一方のNET〜テレビ朝日もネットチェンジ直後は番組制作能力が高くなかったこともあり、放送番組確保のため、週末や平日午後等のローカルセールス枠で、朝日放送テレビから関西ローカル 番組(『夕やけ笑劇場 』『お笑い花月劇場 』『ただいま恋愛中 』など)や腸捻転時代に関東地区においてTBSテレビで放送されたアニメ・ドラマの再放送(『必殺シリーズ 』『海のトリトン 』など)を相当数購入して放送していた。また朝日放送テレビも、腸捻転時代にMBSテレビや近畿広域圏の独立放送局 (主にサンテレビ および近畿放送 )で放送されたNET制作のアニメ(「東映魔女っ子シリーズ 」など)・ドラマ(「ナショナルゴールデン劇場 」や時代劇など)から人気作品を中心に相当数の再放送を行った。
朝日放送でプロデューサーを務めた澤田隆治 が在職のまま設立に関与した東阪企画 は、TBSテレビ・テレビ朝日の双方と番組制作で関係を持った。
『ワールドプロレスリング 』の近畿地区開催での試合中継については、MBSテレビは精力的に制作協力したが、朝日放送テレビは「TBSテレビの国際プロレス中継 を放送していた頃、うちにも抗議が殺到して困った」という理由からMBSテレビほど協力的ではなく、苦労したという[150] 。
現在
2000年代の後半以降は、テレビ朝日による朝日放送株の保有比率が上昇した[注釈 47] ほか、両局による人材交流が活発化。テレビ朝日の番組制作能力が年月を経て向上したこともあって、当初からテレビ朝日との共同制作だった『熱闘甲子園 』[注釈 48] に加え、『必殺仕事人 』[注釈 49] や、金曜21時台のドラマ(2011年4月改編で廃枠)がテレビ朝日との共同制作体制へ移行している。また、『M-1グランプリ 』は朝日放送テレビ単独の制作著作だが、テレビ朝日がスタジオを会場に提供するなど全面的に協力している[注釈 50] 。また、旧朝日放送時代に自社で制作した番組(TBS系時代を含む『必殺シリーズ』など)が、BS朝日やテレ朝チャンネル で改めて放送されている。2017年10月1日から毎週日曜日の早朝にテレビ朝日の本社から放送されている『サンデーLIVE!! 』と2024年10月からその後継番組として放送される『グッド!モーニング 』の日曜版には、同局およびメ〜テレ と並ぶ共同制作局として、キャスターやスタッフを派遣している。さらに、これまで朝日放送主導(NETテレビ→テレビ朝日は制作協力団体扱い)で制作・配信していた関西圏で開催のプロ野球オールスターゲームは、放映権獲得が広告代理店関与による日本野球機構 主導となった影響もあり、2012年以降はテレビ朝日主導の制作・配信(朝日放送→朝日放送テレビは制作協力団体扱い)に移行している。
その一方で、日曜以外の曜日の早朝、平日の夕方、深夜などの時間帯には自社制作番組を数多く編成。平日の早朝には『おはよう朝日です 』、土曜日の早朝には『おはよう朝日 土曜日です 』(いずれも関西ローカル向けの生放送番組)を優先しているため、テレビ朝日制作の平日・土曜日の情報番組(2021年4月改編時点では『グッド!モーニング 』[注釈 51] )の本編を一切放送していない[注釈 52] 。また、年度上半期(プロ野球シーズン中)の水曜夜間・日曜午後には阪神タイガース 戦の中継[注釈 53] [注釈 54] [注釈 55] 、8月上旬 - 中旬には(2020年 を除いて)全国高等学校野球選手権大会 の中継を優先している[注釈 56] 。
もっとも、テレビ朝日が制作する番組の同時・遅れネットに充てる時間帯は年々拡大している。2009年3月から2011年9月までは、『スーパーJチャンネル 』の17時台(本来はテレビ朝日と一部の系列局でしか放送していない)を『NEWSゆう+ 』(当時平日の夕方に放送していたローカルワイドニュース)への内包コーナー扱いで部分ネットを行い、2012年10月1日からは、平日10時台に『大下容子ワイド!スクランブル ・第1部』(本来はローカルセールス扱いのパート)の同時ネットに踏み切った[注釈 57] 他、2018年10月6日から2019年9月までは、『スーパーJチャンネル』の土曜版をテレビ朝日と同じ時刻からのネットも行った[注釈 58] 。長年にわたって自社制作番組を中心に編成してきた土曜・日曜の12時台についても、日曜では2016年4月3日から『ビートたけしのTVタックル 』[注釈 59] を、土曜では2019年5月4日から『中居正広のニュースな会 』の同時ネットへ各々移行している。
ちなみに、2004年度までは、プロ野球シーズン中の水曜夜間に阪神主催のナイトゲームとサッカー日本代表 の国際試合が重なった場合に、テレビ朝日による後者のサッカー中継枠を自社制作による阪神戦の中継に差し替えたうえで、同局制作の『ニュースステーション 』(2003年度まで)→『報道STATION 』以降に録画で放送することが多かった。サッカー日本代表の中継と『報道STATION』が連結されるようになった2005年度からは、阪神戦と同時に開催される日でもサッカー中継の同時ネットを優先。阪神戦については、同じ時間帯にサンテレビで中継する一方で、技術協力局として制作に携わっている[注釈 60] [注釈 61] 。
その他、東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の発生時に行った『ABC東日本大震災義援金』や『スイートプリキュア♪ キラキラハーモニー』会場での募金は、テレビ朝日福祉文化事業団 を各団体への寄付の中継窓口としている。
全国向け放送
ゴールデンタイム ・プライムタイム の日曜日20時枠(『ポツンと一軒家 』)・22時枠(連続ドラマ枠 )を手がけるほか、全日・ノンプライム帯は日曜(土曜深夜)2時枠(『ANiMAZiNG!!! 』、ABCアニメーション 製作の深夜アニメ 枠)・日曜日8時30分枠(アニメ枠 、『プリキュアシリーズ 』)・13時前・後半枠(『新婚さんいらっしゃい! 』と『あなたの代わりに見てきます!リア突WEST. 』)・平日13時台後半の帯番組(『DAIGOも台所〜きょうの献立何にする?〜 』)・土曜日朝8時枠(『朝だ!生です旅サラダ 』)を手掛けている。特に日曜日朝8時30分枠は、情報番組枠だった1980年 4月からの歴史を持つ。
このほか、2017年10月1日からは『サンデーLIVE!! 』(日曜5:50 - 8:30)を開始。こちらはテレビ朝日・メ〜テレとの3局共同制作番組である。2024年10月からの『グッド!モーニング』のへの統合後も、日曜に限り3局共同制作となるため、改編後は同番組を日曜のみ放送することになる。
かつては日曜日9時30分枠(『住めば地球 』〜『住まいのダイエット 』)・日曜日10時・11時枠(テレ朝中心の共同制作番組『サンデープロジェクト 』)・日曜日19時枠(『世界一周双六ゲーム 』など)・月曜日 20時枠(『クイズ仕事人 』など)・火曜日 20時枠(『たけしの家庭の医学 』シリーズなど)・火曜日21時枠(『人気者でいこう 』など)・火曜日22時枠(『プロポーズ大作戦 』など)・水曜日19時枠(『霊感ヤマカン第六感 』など)・木曜日19時30分枠(『三枝の国盗りゲーム 』『怪盗セイント・テール 』など)・金曜日 22時枠(『必殺シリーズ 』など)・土曜日19時枠も手がけていた。また、TBS系列時代は『花王 愛の劇場 』の制作を1970年4月まで担当していた。
現在同時ネット で放送されているレギュラー番組は9本で、在阪民放の中では1番多い。特に、日曜日においては全国ネットのレギュラー番組だけで6本を有していることに加えて、長寿番組 を数多く擁している。
2010年11月から2012年3月まで制作局クレジットに創立60周年にちなんで「ABC 60th anniversary」を表示した。
在阪テレビ局では読売テレビと共に、全曜日で大阪本社のスタジオから放送されている全国放送番組を抱えている[注釈 62] 。
火曜20時枠
1992年4月から始まった枠で、移行前は月曜20時枠(1988年10月 - 1992年3月)、その前は金曜22時枠(1975年4月 - 1988年3月)だった。
火曜20時はテレビ朝日と共同制作の2時間ドラマ 枠「火曜スーパーワイド 」「火曜ミステリー劇場 」を放送。終了後はいったんテレビ朝日制作枠になるものの、1992年4月に月曜20時枠と交換し情報番組 『平成ふしぎ探検隊 』がスタート。1993年 「火曜ドラマリーグ 」でいったんドラマ枠に転向したが、1995年 10月にスタートしたビートたけし 司会の『たけしの万物創世紀 』でバラエティ枠に再転向。その後、『たけし・所のWA風が来た! 』、『たけしの家庭の医学』シリーズなど、たけしメインの番組が数多く放送されてきた。
2020年7月7日から2021年1月19日までは、『これって私だけ? 』が放送されていた。当初は同年4月から開始する予定だったが、新型インフルエンザ等対策特別措置法 に基づく新型インフルエンザ等緊急事態宣言 発出の影響で宣言の解除(5月下旬)までスタジオ収録やロケの休止を余儀なくされたため、6月末までは別の自社制作番組(後述する『トリニクって何の肉!? 』や『世界の村で発見!こんなところに日本人 』のスペシャル版など)や『林修の今でしょ!講座 』(当時は基本として火曜19時枠に編成されていたテレビ朝日制作の全国ネット番組)の2時間・3時間スペシャルに充てていた。放送が始まってからも、『林修の今でしょ!講座』と交互に2時間スペシャルを編成することが多く、火曜20時枠のみでの放送は2回にとどまった。
朝日放送テレビでは、『これって私だけ?』の放送終了後も延期中と同様の編成(本来は同局と系列局の一部でしか放送されない『相席食堂 』初の全国ネット向け2時間スペシャルなど)で対応しているが、21時枠の拡大スペシャル時を除き、2021年3月でレギュラー番組としての当該枠向けの番組制作業務から撤退。同年4月改編からは、当該枠をテレビ朝日制作枠へ再び転換するとともに、『林修の今でしょ!講座』[注釈 63] を19時枠から移動させる。単発特別番組については『芸能人格付けチェックシリーズ』など朝日放送テレビ制作となる場合がある。
金曜21時枠→火曜21時枠(第2期)
もともと金曜21時枠は『ザ・ハングマン 』、『赤かぶ検事奮戦記 』などの人気シリーズを生んだ現代ドラマ枠であったが1986年 7月以降は視聴率低迷、1987年 9月に撤退。10月スタートの『素敵にドキュメント 』の情報番組枠を経て、以降は『驚きももの木20世紀 』、『世界痛快伝説!!運命のダダダダーン! 』、『笑いの金メダル』と三宅裕司 司会のバラエティ番組 が目立っていた。
2006年4月の番組改編 で、この枠はテレビ朝日との共同制作 による連続ドラマ枠に転向(「金9 」として宣伝)。朝日放送にとって、全国ネット の連続ドラマ枠を置くのは「火曜ドラマリーグ→火曜ドラマ」(火曜20時枠に放送、1995年9月終了)以来11年ぶりであり、この時間帯としてはつなぎ番組となった1993年1月期の海外ドラマ作品を除いての19年ぶりのドラマとなった。朝日放送の 西村嘉郎 社長(現相談役 )は2006年の年頭会見で「過去にない画期的な企画。東京・大阪の制作陣が連携して人材交流を図り、話題に富んだドラマを作りたい」と抱負を語った。
2016年 4月より、テレビ朝日制作の火曜21時枠との交換により、『人気者でいこう! 』終了以来14年半ぶりに朝日放送テレビ制作の火曜21時枠が復活。これによりテレビ朝日系列の番組は、ミニ番組を挟み、朝日放送テレビの番組が20時台から連続する編成となっていた。また、この編成を活用して、『たけしの家庭の医学』と『こんなところに日本人』→『トリニクって何の肉!?』の合体スペシャルを放送することもあった。これは、現在放送中のものでは読売テレビ (木曜21・22時台)に次いで2例目となった。
2016年9月23日 には、火曜日へ枠移動した後では初めて、金曜日に朝日放送テレビ制作の3時間特番(『明石家さんまのコンプレッくすっ杯 』)を放送した。以降おおむね第10弾までは毎回金曜日にこの3時間特番を編成しているが、第11弾は本来放送予定の日(2018年3月23日に当初予定)が「サッカー国際強化試合 日本代表 対マリ代表 」をテレビ朝日系で21:00より放送した関係などで、2018年3月19日(月曜日)の19:00 - 21:48枠にて放送された[151] [注釈 64] 。2019年に第12弾で予定していた分は別タイトル『じもキャラGP〜お笑い怪獣と異名さん』として2020年1月26日(日曜日)の18:30 - 20:56枠にて放送された[注釈 65] 。
しかし、その『じもキャラGP』は時間帯視聴率最下位となってしまい[152] 、以後明石家さんま司会の同局系単発特番の制作の目処が白紙状態で一年に一度『アメトーーク!』(テレビ朝日制作)の年末特番でゲストを呼ぶ程度に縮小されている。
火曜21時枠のレギュラー枠の『トリニクって何の肉!?』も番組内容のリニューアルを繰り返した結果、視聴率を落として2022年3月1日の2時間スペシャルをもって番組終了となった。3月の残り4週火曜日があるがそのうちの2週分はテレビ朝日に制作枠を返上[注釈 66] 、3月22日は先述の『芸能人格付けチェック BASIC〜春の3時間スペシャル〜』[注釈 67] で埋めた。3月29日の同枠は『2022FIFAワールドカップカタールアジア地区最終予選 日本対ベトナム 』に放送枠を明け渡した[注釈 68] 。同枠の後継番組については3月11日のテレビ朝日改編説明会にて単発番組『火曜プライム 』となることが発表された。
その火曜プライムの初回は先述の『相席食堂』のゴールデン2時間スペシャル第3弾(4月19日 20時 - 21時48分)が放送されたが朝日放送テレビ制作分第2回の放送日は5月24日放送の先述の『こんなところに日本人2時間スペシャル』だった[注釈 69] 。
なお、2022年10月の番組改編で当該枠は『火曜9時ドラマ 』として、6年半ぶりにテレビ朝日制作枠に再び転換された[153] 。
アニメ放送枠(日曜2時<土曜深夜>枠、日曜8時30分枠)
過去には平日のゴールデンタイムにおいて、当社制作による全国ネットのアニメ枠が複数設定されていた(テレビ朝日系列土曜夜7時台枠のアニメ 、テレビ朝日系列木曜夜7時台枠のアニメ 等も参照)が、その後枠移動や改編によって、2020年9月までは日曜8時30分枠 が当社唯一の全国ネットのアニメ枠として続いていた。2020年10月からは日曜2時(土曜深夜)に新たに深夜アニメ枠『ANiMAZiNG!!! 』が設けられ、当社制作の全国ネットアニメ枠は2つとなる。
朝日放送テレビにおける自社制作のアニメ作品第1号は、TBS系列時代の1971年に放送された『ふしぎなメルモ 』である。これ以降、在阪局では先にテレビアニメの制作に参入した毎日放送・読売テレビと並んで、テレビアニメの制作に注力するようになる。
日曜20時枠(19時58分 - 20時56分)
日曜20時枠は、2001年10月に当時の『稲妻!ロンドンハーツ 』と火曜21時枠の枠交換で得られたもの。移行前は火曜21時枠(1987年4月 - 2001年9月、現在の枠とは異なる)、その前は木曜20時枠(1985年10月 - 1987年3月)、さらにその前は火曜22時枠(1975年4月 - 1985年9月)だった。
2002年 4月に『大改造!!劇的ビフォーアフター 』(SEASON I)がスタート、人気番組となった。2006年 4月、終了した『ビフォーアフター』に替わりそれまで金曜21時枠で放送されていた『笑いの金メダル 』が移動した。しかし、2006年以降の秋期がプロ野球中継(日米野球 ・アジアシリーズ )・スポーツ中継(ISUグランプリシリーズ )・年末特番(『M-1グランプリ 』)などの影響で、2006年10月1日から11月26日まではスポーツ中継等を挟みながらテレビ朝日制作の『旅の香り 』と『笑いの金メダル』の2時間スペシャルを交互に放送。12月3日以降から『笑いの金メダル』はスペシャル番組などを除いて『旅の香り』と同様に通常の1時間番組として放送されていたが、2007年 6月をもって視聴率不振の為打ち切り という形で終了した。
2007年7月以降は、朝日放送テレビ制作による2時間単発バラエティ番組枠「サンデーデラックス 」を設置したが、大半の放送回は『旅の香り』の拡大版や他の特番(参議院選挙 の報道特番・『選挙ステーション 』など)で穴埋めされていた。2007年10月からは『旅の香り』が18:30からに繰り上がり、放送時間も26分と半分以下に縮小される。年内一杯は前出のスポーツイベントに加え、アジア野球選手権大会 の中継も決定しているためこの枠は流動的となっていたが、2008年 1月27日 より「サンデーデラックス」枠で放送した爆笑問題 司会の『近未来予測!テレビ ジキル&ハイド 』がレギュラー化され、半年ぶりに元の鞘に納まった(19時枠はテレビ朝日制作の『大胆MAP 』、2008年1月20日は2時間スペシャルを放送)。
また、『大改造!!劇的ビフォーアフター』も1月と春期(3月中旬 - 4月中旬)と秋期(9月中旬 - 10月中旬)の3回、18:56 - 20:54に放送していた。2007年春期のみ4月14日(土曜日)に放送された。その効果なのかはわからないが、2009年 4月より再び『大改造!!劇的ビフォーアフター』(SEASON II)が同じ枠で放送開始され、2016年11月までレギュラー放送された。「SEASON II」終了後は、再度不定期特番として放送されている。
2017年 1月15日 からは、2016年11月に特番として放送された『人生で大事なことは○○から学んだ 』のレギュラー放送が開始されたが、同年10月改編で『ビートたけしのスポーツ大将 』のレギュラー放送が再開することになったため、わずか9か月で終了。これにより『弾丸!ヒーローズ 』(2001年10月 - 2002年3月)以来16年間続いた朝日放送テレビ制作の日曜20時枠は、同時期終了の日曜朝9時半枠(スーパー戦隊シリーズ 枠移動に伴う)と共にテレビ朝日制作枠に移行されたが、2018年 10月7日より特番として放送された『ポツンと一軒家 』(前述の『人生○○』を改題・リニューアルしたもの)のレギュラー放送開始に伴い、再度朝日放送テレビ制作枠に移行した。
日曜22時枠(2023年4月から)
2023年4月より日曜22時台にて朝日放送テレビ制作の連続ドラマ枠 が新設されている[154] 。ゴールデン・プライムタイムにおける朝日放送テレビ制作の連続ドラマは2011年3月まで放送されていた金曜21時枠ドラマ(テレビ朝日との共同制作)以来12年ぶり、単独制作に限れば1995年9月まで放送されていた火曜ドラマ 以来27年半ぶりとなる。
番組改編期の特別番組は引き続きテレビ朝日が製作している。
特別番組について
主に春・秋・年末年始を中心に数回ゴールデンタイム で特番を編成している。日曜20時台は18時半(または19時) - 21時に、火曜20時台、21時台(21時台は2016年春に金曜と枠交換)は主に19時 - 22時[注釈 70] に編成している。スポンサー は朝日放送テレビの該当制作時間枠に関しては概ねのレギュラー放送時のスポンサーが付き、それ以外の時間帯は概ね朝日放送テレビの該当制作時間枠がテレビ朝日の制作に返上での休止振替えをするスポンサーがいる[注釈 71] 。2009年以降は単発特番の場合は、金曜日や日曜日に放送されることが多く、逆に火曜日は稀に放送される程度になった。稀に日曜14時 - 15時半の枠に特番を制作することがある。この他、テレビ朝日と共同制作する特番では、配信元はテレビ朝日であるが、番組制作とセールスを朝日放送テレビとテレビ朝日が共同に行っている。2016年4月以降、金曜21時台の制作枠がテレビ朝日に変更されたが、2018年頃まで、年2回程度金曜19時 - 22時に特番を編成していた。
2021年から7月上旬 - 下旬の日曜日19:00 - 20:56に若手料理人のコンテストを決める『CHEF-1グランプリ』を放送。2023年は収録中にようる事故の影響で、10月22日(日)18:00 -19:58に放送。これにより、当日の18時 - 23時のうち21時台を除いた4時間分が朝日放送テレビ制作番組となる。
年末は2002年から2010年まで12月最終週の日曜日(2006年・2007年は特番編成の折り合いから12月第4日曜、2008年・2009年は12月第3日曜に編成)の18:30 - 20:54(2002年・2003年は18:56 - 20:54)、2015年から12月第1日曜日(2019年は12月第4日曜、2020年は12月第3日曜に編成)の18:34 - 22:10に、朝日放送テレビと吉本興業 が主催する漫才日本一決定戦『M-1グランプリ 』を放送。
なお、2011年の最終日曜日は『大改造!!劇的ビフォーアフター』の年末2時間スペシャルを放送し、2012年1月8日には『M-1』の後継企画にあたる『KAMIWAZA〜神芸〜2012』を放送した。
年始は元日にテレビ朝日と共同で制作・セールスする『志村&所の戦うお正月 』(1999年 - 2020年)[注釈 72] 、1月2日の16:00 - 17:55に2時間の特番を担当している[注釈 73] 。また、正月3ヶ日の中の1回・ゴールデンタイムで3時間の特番も制作しており、2005年からは『芸能人格付けチェック 』を放送、2008年に元日へ移行してからは毎年高視聴率を獲得している。
なお、2024年は、『芸能人格付けチェック』は2024年1月1日に放送予定だったが、当日16時10分ごろに発生した令和6年能登半島地震関連の報道特別番組で放送を中止し、2024年1月7日18:00-21:56に振替放送された。
平日19時に放送される全国ネット特番に関する措置
2008年 10月改編で、本来19時から放送される全国ネット の特番の冒頭の4分間を、朝日放送の大株主である大阪ガスが一社提供 しているローカル番組 『美味彩菜 』(2009年7月以降は『ココイロ 』)に差し替え、19時04分から飛び乗るという編成が行なわれるようになった。これが初めて実行に移されたのが同年11月26日放送の『ナニコレ珍百景2時間スペシャル』で、放送の1番目の「珍百景候補」の部分がミニ番組にかかってしまい放送されなかった。翌週の12月3日放送『クイズ雑学王 スペシャル』と、その約1カ月後の2009年1月12日に放送された『Qさま!! 3時間スペシャル』では、クイズの冒頭4分間が近畿地区 のみ放送されなかった。
2008年10月改編以前は全国同様、スペシャルの冒頭から放送が行われていたが、なぜ急遽このような編成をとったのかという公式見解はない。なお飛び乗り編成は特番がテレビ朝日制作の場合に集中しており、特番を朝日放送テレビが制作する際はミニ番組の部分にあたる4分間を19:04からの本編とは別番組扱いとなる「このあと」枠に充当し、予告編や本編と関係ないコーナー(スポーツ中継の場合は直前情報)として系列局へ裏送り しているため、内容自体は飛び乗りとならない。なお、水曜日放送分では関西ローカルのプロ野球中継に差し替える関係で土曜日午後に全国ネット特番が時差放送される場合は冒頭4分間の部分も含めて全編放送される[注釈 74] 。19:00からの3時間特番(スポーツ中継以外)がある時は『ココイロ』を『ABC NEWS 』の休止で時間帯が空く21:48に移して特番を完全フルネットで放送するケースも見られるようになった。
2009年10月以降に放送された特別番組についてはテレビ朝日制作であっても、番組によっては冒頭4分に本編とは直接関係のないミニコーナーや本編予告を放送し、以前のようにいきなり放送開始という事態とはならなくなった例もある他、2013年にはテレビ朝日制作特番での19:04飛び乗り局ならびに朝日放送制作特番で19:04まで放送の「このあと」枠を非ネットとする局が複数ある場合を中心に、番組本編の最初のCMまで編集を別としたバージョンを作り、裏送りする場合がある。しかし、特番の前の18時台に設定されているローカルニュース枠を縮小して、ミニ番組を前倒しするといった対応は緊急時を除いて実施していない。年末年始の特別編成期間の時は『ココイロ』の番組自体が休止となるため飛び乗りは行われない。
2014年4月改編より20:54のスポットニュースを廃止、月 - 水曜は番宣枠になったため、この枠で『ココイロ』を放送することにより平日19時に放送される全国ネット特番の飛び乗り編成はなくなった(木・金は20:54にレギュラー放送のミニ番組があるため、これまで通り冒頭4分を『ココイロ』に差し替え。2017年4月改編より冒頭4分の差し替えは金曜のみとなった)。
ちなみに2002年度以降、野球シーズン時の水曜日の特番は阪神戦がホームゲーム(甲子園 ・京セラドーム大阪 )開催時は原則として阪神戦中継に差し替えられる。この場合、その特番は土曜日の昼間(『おひるのワイド120 』枠など)または日曜日の昼間に振替放送される[注釈 75] 。過去には振替先の土曜日が『ABC高校野球中継 』と重なって休止・返上されたケースもある[注釈 76] 。
2020年10月以降、テレビ朝日系列バラエティ番組の19時台は、18:45 - 19:00の任意ネット枠を設けて放送枠を拡大しているが、朝日放送テレビを含む過半数の局では従前通り19:00開始(飛び乗り)としているため[注釈 77] 、朝日放送テレビ制作の火曜20時・21時台レギュラー番組が19時台からの2時間または3時間スペシャルとなったり、単発特別番組が朝日放送テレビ制作となった場合は、冒頭15分間の裏送りで対応する。また『芸能人格付けチェック』など朝日放送テレビ制作の特別番組で当該番組の番宣告知を行う場合は「18:45~※一部地域を除く」と案内する。
ローカル枠
MBSテレビや関西テレビ などがローカル番組への差し替えを原則ローカルセールス枠に留めているのに対し、朝日放送テレビはネットセールス枠でもローカル番組への差し替えが目立つ(阪神 戦中継『ABC高校野球中継』『ネオバラエティ 』など)。また2020年4月よりローカルセールス枠が月曜19時から水曜19時枠に移動すると番組の差し替えが増えた。(月曜19時の時代は番組の差し替えが稀だった。
ゴールデンタイムの番組が近畿地区のみ野球中継に差し替えとなった場合は後日放送される[注釈 78] 。
未明を除くテレビショッピング番組 では原則字幕放送 を実施しており、木曜・金曜9:55の『買いなび』及び日曜11:20(不定期)の『サンデーショッピング』は朝日放送グループは関与しない持ち込み番組であるにもかかわらず、独自で字幕放送を実施している[注釈 79] 。
平日午前枠
朝の情報番組『おはよう朝日です 』が1979年 4月から放送されており、その前には『おはようコールABC 』が1995年 10月から2020年 10月2日まで25年間放送されていた。ANNフルネット局では唯一『グッド!モーニング 』を5時台終盤の『ANNニュース』(5:50 - 5:59)のみしか放送していない局である[注釈 80] 。また、年末年始に『おはよう朝日です』が休止となる場合でも『グッド!モーニング』は「ANNニュース」パートを除き一切ネットされない。
ネットされない番組の一部は、AbemaTV のAbemaNewsチャンネル での時差配信で視聴可能。
メ〜テレ・北海道テレビ(HTB)・九州朝日放送(KBC)も独自の朝番組[注釈 81] を持っているが、これら3局では4:55 - 5:50(九州朝日放送は5:25 - )に『グッド!モーニング』を部分ネットしていて、こちらの3局は年末年始のローカル番組休止期間中は同番組の6:00 - 8:00のパートを臨時に番販ネットしている。
平日夕方枠
関西地区では他局に先駆け夕方ワイド番組 である『ワイドABCDE(で)〜す 』をスタート。関西密着した番組づくりで支持を得たが、長年のライバルであるMBSテレビが1999年に『ちちんぷいぷい 』を開始して以来次第に劣勢に立たされ、2004年 10月からは報道色を増した『ムーブ! 』で巻き返しを行った。そして2006年6月の視聴率調査ではついに『ちちんぷいぷい』を抜いて同時間帯ではトップを奪還した。なお『ムーブ!』の放送により、『スーパーJチャンネル 』の17時台の内容は一切ネットされていなかったが、2009年3月に『ムーブ!』が終了して、『NEWSゆう+ 』に衣替えされると共に『スーパーJチャンネル』の17時台の内容を一部ネットすることになった[注釈 82] [注釈 83] 。
その後、全国ニュース『ANNスーパーJチャンネル』を挟み、18:15からはローカルニュース『NEWSゆう+』→『キャスト 』を放送している。2022年4月からは、『キャスト』に代わり『newsおかえり 』が開始された。
平日深夜枠
平日深夜には、月 - 金曜日のローカルバラエティ番組枠「ナイトinナイト 」[注釈 84] が編成されているため、「スーパーバラバラ大作戦 」枠の番組や「金曜ナイトドラマ 」シリーズは、テレビ朝日や系列同時ネット局より1時間15分(金曜日は1時間9分)遅れで放送されている[注釈 85] 。
また、テレビ朝日では土曜未明に放送されている『タモリ倶楽部 』、日曜未明に放送されている『さまぁ〜ず×さまぁ〜ず 』(2009年10月よりネット開始)、そしてメ〜テレ では月曜に放送されている『キングコングのあるコトないコト 』は、2011年2月より月曜未明に一括りの形式で3番組まとめて放送 されるようになった(放送順は『あるコトないコト』→『さまぁ〜ず』→『タモリ倶楽部』)。また、これらは本来30分の番組だが、近畿地区ではCMを増枠した上で35分としている。一括り形式放送になった現在でも各番組35分のままであるため、非常にCMが長い。テレビ欄やEPGでもまとめて表示されるため、2つ目以降の番組の放送時間がわかりにくく、視聴や録画の際の妨げとなっている。朝日放送テレビに限らず近畿民放では本来30分の番組を35分に、60分の番組を65分にするというCMを増枠する編成が非常に多い。
不定期ながら「ネオバラエティ」枠後に3分間のミニ番組(番組やイベントのPR等)を放送したり、各曜日の放送時間がまちまちなため、1時以降の番組が週によって違う時間に放送される(これはメ〜テレでも同じ現象が発生することがある)。
7月下旬から8月下旬まで、高校野球 関連の番組によって23時台以降の番組は25 - 30分繰り下げて放送される。特に7月下旬は全英オープンゴルフ や世界水泳 といったスポーツ中継の影響でレギュラー番組を休止するケースもある。また、これらの期間中に23時台の各曜日のレギュラー番組を休止し、代わりに単発特番を組まれている。
深夜アニメ&UHFアニメ
かつて朝日放送で放送された深夜アニメ は全てキー局のテレビ朝日製作のものであったが、2006年 4月からは自社製作の深夜アニメやUHFアニメ が放送されている。
深夜アニメへの製作参入は在阪局では最後発であり、これで在阪局全5局が深夜アニメの製作実績を持つことになった。またUHFアニメへの参入は在阪局では4番目である(残る読売テレビも2006年7月より参入したことで、近畿2府4県全ての民放テレビ局がUHFアニメの放送実績を持つことになった)。
自社製作の深夜アニメ第1号は『ガラスの艦隊 』。UHFアニメは『うたわれるもの 』と『夢使い 』。朝日放送テレビにとって日曜8時30分枠以外でのアニメ自社製作および同時期の複数作品でのキー局担当は、1996年 10月改編で『怪盗セイント・テール 』の終了と共にゴールデン枠から撤退して以来から約10年振り。同年10月期にはメ〜テレとの共同製作である『銀色のオリンシス 』[注釈 86] も放送している。
2007年4月改編でテレビ朝日の深夜アニメ枠 は一時撤廃されたが、朝日放送テレビの深夜アニメ枠は同改編で開始されたメ〜テレ製作のUHFアニメ枠の1本で辛うじて残っていた(1本しかないのは、朝日放送テレビはメ〜テレほどUHFアニメを多くネットしていなかったため。先述のように2006年4月期は2本ネットしていた)。しかし2008年4月改編でそのメ〜テレ製作UHFアニメ枠も消滅し、以後は2009年1月より2クールの間テレビ朝日製作『黒神 The Animation 』を放送しただけに留まっていた。
その後、2012年10月改編では木曜未明(水曜深夜)にテレビ朝日製作『新世界より 』および、UHFアニメ『俺の妹がこんなに可愛いわけがない TRUE ROUTEスペシャル版 』(別ルート版はMBSテレビで放送済み)の放送に伴い、「水曜アニメ〈水もん〉 」の名称で新たに深夜アニメ枠を設定した。更に2013年7月期には7年ぶりの単独製作 深夜アニメとなる『幻影ヲ駆ケル太陽 』・『Free! 』を「〈水もん〉」枠、『サーバント×サービス 』を金曜未明(木曜深夜)に臨時設定した「木曜アニメ」枠にて放送。このように同時期に3本新作深夜アニメに参画するのは初めてとなる[注釈 87] 。同年10月期にはTBSテレビ製作委員会参加のUHFアニメ『境界の彼方 』を放送[注釈 88] 。
2016年4月改編では、古くからMBSテレビが「アニメシャワー 」枠を設けている日曜未明(土曜深夜)に新たに「アニサタ 」枠を新設、合計3本枠体制となった。
また、同年7月からはアニメ事業を分社、発足したABCアニメーション が製作業務を担当、同社が日曜朝8時半枠(プリキュアシリーズ)とともに深夜アニメ作品の製作やメディア展開を担っている。
2020年10月からは上述の通り当社制作による全国ネット枠「ANiMAZiNG!!! 」を開始、さらに従来は関東ローカル放送だったテレビ朝日の「NUMAnimation 」枠の全国ネット化に伴い当社でも同枠をネット受けする。これにより日曜未明(土曜深夜)に両枠あわせて1時間の全国ネット深夜アニメ枠が誕生することになる。さらにこれまでの「アニサタ」枠も時間を繰り下げ、枠名称を「ANiMAZiNG2!!! 」に変更して存続するため、当社においては土曜深夜に3枠合計1時間半のアニメ枠が成立する。
深夜アニメにおいて「テレビから離れて見る」というテロップは2009年までは表示していたが、2012年から表示を行っていない。
在阪局の中では京都アニメーション との関係が最も深く、2013年の『Free!』を皮切りに同社製作作品を多数放送しているほか、同社主催のイベントにも後援企業として名を連ねることが多い。
土曜夕方枠
『部長刑事 』を放送する都合から、2002年 3月までは土曜夕方枠も独自の編成を敷いていた。朝日放送の主要取引会社である大阪ガス が40年以上提供する放送枠を動かすことができないため で、全国ネットで土曜19:30から(後に改編に伴い18:30から)放送されている番組を朝日放送では夕方の全国ネット開始枠より前に放送することで、朝日放送では19:30からの30分間を『部長刑事』放送枠に充てるというものである。1999年 2月27日 の放送番組 を例に挙げる(参考:1999年2月27日付の山陽新聞 )。
テレビ朝日 関東 10ch.
朝日放送テレビ 関西 6ch.
15
00
土曜スペシャル
引き続き 土曜スペシャルI
30
神風怪盗ジャンヌ
16
00
土曜スペシャルII
17
00
24
今夜の番組
今夜の番組
30
ANNスーパーJチャンネル
ANN スーパーJチャンネル
18
00
まもって守護月天!
まもって守護月天!
30
神風怪盗ジャンヌ
激突!ハッピーチェック
19
00
激突!ハッピーチェック
30
新・部長刑事 アーバンポリス24
この編成のため、1987年 10月には通常金曜19:30からの放送だったアニメ『宇宙船サジタリウス 』(テレビ朝日制作)が最終回のみ、同年7月の石原裕次郎 逝去特番の影響による特例で全国ネットでは土曜19:30からの放送となったことから、朝日放送テレビのみ同日17:55から放送されるという珍現象が発生した。なお、前回の放送(通常通り前日19:30)は朝日放送テレビでも通常通り放送されたが、上記特別編成の影響からか朝日放送テレビのみ次回予告が独自のものとなった。
また、1986年 9月に『光の伝説 』が終了するまでは、土曜19:00は本局制作によるアニメの放映枠だった[注釈 89] 。
深夜ドラマ
2018年4月期より日曜23時台に『ドラマL 』枠を開設、テレビ朝日ほか一部系列局にネット。また2018年10月期には、木曜未明(水曜深夜)に『KBOYS 』が放送されている。
ABCテレビ名義で行うX(旧・Twitter) における番組宣伝では、主に自社制作番組の宣伝ポスト(旧・ツイート)を行うとともに、『テレビ朝日宣伝部』が発信する番組宣伝のリポスト(旧・リツイート)も行っている。
2023年2月現在における各曜日ごとの基本的なパターンは次の通りである。かつては、土曜日・日曜日も『テレビ朝日宣伝部』によるツイートをリツイートしていたが、2020年3月を最後に行っていない。
月曜日〜金曜日 - 自社制作番組とテレビ朝日制作番組のうち遅れネット番組は自社にてポストを行うほか、『ナイトinナイト』枠の一部番組はTVerでの配信時にも自社による番宣ポストを行う場合がある。テレビ朝日制作で同時ネットの場合には『テレビ朝日宣伝部』によるポストをリポストしている。
土曜日・日曜日 - 自社制作番組とテレビ朝日制作番組(ドラマ枠など一部のみ、同時ネット・遅れネットを問わず)のいずれも自社による番宣ポストを行う。
なお、全国ネットの自社制作番組であっても『サンデーLIVE!!』や『DAIGOも台所』のように基本的に番宣ポストを行わない番組もある。
2023年1月より、テレビ朝日制作の『金曜ナイトドラマ 』・『オシドラサタデー 』・『土曜ナイトドラマ 』の番宣ツイートを自社にて行うようになった。これは、『金曜ナイトドラマ』は遅れネットのため、『オシドラサタデー』・『土曜ナイトドラマ』は土曜日であるため『テレビ朝日宣伝部』によるツイートのリツイートを行っていないためである。
この他、スポーツニッポン にシリーズ連載されている『ABCテレビの探偵!ナイショスクープ』の内容を引用したポストも行っている。
ここではテレビ朝日系フルネットが所在しない福井県 ・山陰地方 ・徳島県 、並びに中京広域圏の局 と並列配信している三重県 に限り記載する。
福井県
福井県は主に嶺南 地域(京都府・滋賀県寄り)のケーブルテレビ局で配信されている(嶺北 =石川県 寄りは北陸朝日放送 を再放送している)。
三重県
鳥取県
鳥取県は主に兵庫県 の豊岡・丹後半島地域に近い東部の一部のケーブルテレビ局で配信されている(八頭町と日本海ケーブルネットワークの倉吉市を含む中西部は瀬戸内海放送 、島根県 は地域により広島ホームテレビ か山口朝日放送 のどちらかを再放送している。なおアナログ時代には鳥取中西部・島根東部の広範囲でABCテレビを再放送していた局が存在した)。
徳島県
2018年4月の朝日放送テレビ分社設立に伴い、従業員が朝日放送グループホールディングスから当社に承継の上で移籍している。
記者
男性
半田俊介
田中啓介
大亀孝治
神志那諒
大橋洋平
工藤亮介
平岩和之
横森太一
女性
田実万紗子
高岡可愛
小関紗英
仲埜涼子
大木望未
2024年
7月24日、神戸支局の記者が、兵庫県警が提供した重要な個人情報を含む事件事故の広報資料や取材メモなどが入ったファイルケースを、商業施設の個室トイレに置き忘れたと発表した。
注釈
朝日放送として。当初はラジオ単営局であり、テレビの本放送は1956年に日本で4番目に開始した。
逆に現在JNNに所属する毎日放送 はANNに属していた。
物理チャンネル・15ch。他の在阪広域局 も揃ってアナログと同じリモコンキーIDを使用。
ただし、リアルタイム字幕放送実施時は使用している。ちなみに関西の他局ではテレビ大阪も使用していない。
放送持株会社化によるものも含め、ラジオ・テレビ分社化後にテレビのクレジットのロゴがマイナーチェンジ2種類のみになるのは初の事例である(TBSテレビは原則として旧東京放送時代からの「TBS」のまま〈2020年3月までの旧ロゴタイプ時代には「TBSテレビ」のものも若干あり〉、CBCテレビは「CBCテレビ」へ変更〈例外として「CBC」のままのものも一部あり〉。〈新〉毎日放送はラジオ分社化後も商号変更しないため「MBS」のまま)。
ただし、2023年度の『日本のチカラ・新鮮野菜こーたり~な!』では、「ABCテレビ」ではなく、「ABC TV」を使用した。
同VTRの米国外への輸出はこれが初。値段は、当時の金額で1台2500万円だった。尚、導入時の模様の写真が、2000年朝日放送が発刊した書籍「朝日放送の50年 Ⅲ 資料集」の283ページに掲載されている。
その時の模様の写真が、2000年朝日放送が発刊した書籍「朝日放送の50年 Ⅲ 資料集」の282ページに掲載されている。
JOBX-(D)TVのコールサインはのちに大分朝日放送 に再度割り当てられた。
当時の使用した小型カメラと撮影時の模様の写真が共に、2000年朝日放送が発刊した書籍「朝日放送の50年 Ⅲ 資料集」の286ページに掲載されている。
2000年朝日放送が発刊した書籍「朝日放送の50年 Ⅰ 本史」の113ページにその際の模様が記述、最後に「画像は鮮明で、このカラー実験は成功であった。」と記されている。
同放送の本免許取得及び本放送開始共に、大阪地区ではNHK ・読売テレビ 、東京地区ではNHK・日本テレビ ・TBSテレビと並んで初めてであった。
初めのカラー番組は、午前11時20~54分にかけて放送された「カラー短編映画」だった[19] 。尚、当初カラー放送は、平日(月~金)は13時半から30分、日曜日は午前10時からの1時間だけだった[18] 。
これ以前にTBSは、同年5月13日からモノクロで放送を開始した全国ネットのアニメ『トムとジェリー 』を、同年8月26日からカラー化しており[27] 、それ以降、当時同系列全国ネットに於いて唯一のカラー番組だったにも関わらず、ABCとCBC共に、この日以前はモノクロ放送で、TBSからのネット受けによるカラー番組は、この日の開会式が共に初めてであった。
この新社屋移転案としては、ここのほかに、堂島社屋(旧大阪テレビ放送社屋)の敷地を拡張をして、そこに新社屋を建設する案や、現本社がある福島区 の(当時)阪大病院 敷地(当時から移転の話があった)への移転案もあった。
朝日放送が2000年に刊行した「朝日放送の50年 Ⅰ 本史」内の「Ⅴ.大淀時代はじまる 4.カラー化とテレビ番組」内の「トップは『てなもんや三度笠』」(162~3ページ)及び「朝日放送の50年 Ⅱ 番組おもしろ史」の「藤田まこと、売り出す! 『てなもんや三度笠』」(51~61ページ)内に於いての「カラー番組の第1号に」に、その際の模様が記されている。但し、後者の文書内にカラー初放送の日付が12月7日と記されているが、この日は木曜日で、番組を放送する日ではないので誤り。正確には、「朝日放送の50年 Ⅰ 本史」内の該当部分及び「朝日放送の50年 Ⅲ 資料集」の年表項目の1967年の「朝日放送の動き」(300ページ)に記されている「12月17日」(この日は番組を放送する日曜日)が正しい。更に「朝日放送の50年 Ⅰ 本史」内の該当部分には、初カラーの第294話が同年11月10日にABCホールにて収録されたとあり、カラー・カメラは1969年6月までNEC製のそれが入るまでは、当時キー局のTBSも使用していたフィリップス社製のプランビコン式を使用していたと記されている。
ちなみに、岡山側に於いて、同番組をネットしている山陽放送 が自社公式のYouTubeサイトにて、同日の岡山開業セレモニーと同駅からの最初の列車の発車の模様を、自社のカラービデオカメラ・中継車及び2インチVTR収録による映像にてアップしている[55] 。
その後、同番組の18話放送回(翌月(4月)1日放送)の冒頭に於いて、出演者から「劇中に登場するアイヌの風俗や習慣は過去のものである」と言う説明がなされている。
同放送の最初の番組は、テレビ朝日『水曜スペシャル 』枠で全国ネットで放送された、『決定!'79ミス・ユニバース日本代表』のステレオ放送だった。但し、この時点ではステレオのテレビネット回線が未対応だった為、テレビ朝日はモノラル放送だった。[79]
初の番組は、20時54分からの「ANNニュース」。副音声を別途、音声専用回線で送ることで実現。この方法は、NHK大阪、読売テレビ、毎日放送でも既に行われ、同年8月8日にテレビ同時ネット回線がステレオ対応化されるまで続いた。
国宝鑑真大和上像の中国里帰り展示会の軌跡をドキュメント取材した時の模様は、2000年発刊の『朝日放送の50年 Ⅰ 本史』の232~4ページに記されている。
副音声に同じ言語(日本語放送の場合なら同じ日本語)での補足的な内容を流す放送。別名「解説放送(かいせつほうそう)」とも言う。
日本の放送局で初めて、日本気象協会以外からの気象情報提供。
尚、日本初のワイドクリアビジョン放送は、前年(1995年)の7月13日に、日本テレビ が開始している[127] 。
JOAY 系列のサインはかつてNHK佐世保支局 がNHK佐世保放送局だった時代に同局のEテレ とR2 に割り当てられていたが、後にJOAZ 系列に変更された(同局がNHK長崎放送局 の支局へ降格した際にそのサインも廃止・返上、中継局に降格)ため、使用されていなかった。大阪テレビ放送時代のサインは前述の通り大分朝日放送に再割り当て済み。
日本テレビとTBS は読売新聞社 ・朝日新聞社・毎日新聞社がほぼ同数の持ち株数で出資し、NETは日本経済新聞社 と朝日新聞社が出資、東京12チャンネル は放送免許を持つ日本科学技術振興財団 の財団債を朝日新聞社が多く引き受けていた一方で、実際の運営会社である東京12チャンネルプロダクション(現・テレビ東京)は日本経済新聞社が財界の要請を受けて大口出資者になっていた。これを日本テレビ株式を読売新聞社へ、TBS株式を毎日新聞社へ、NET株式を朝日新聞社と旺文社 へそれぞれ譲渡し、科学技術財団債は日本経済新聞社が肩代わりしたもの。
この呼称は、放送局系列と新聞社系列の関係がこじれていたことに由来する。朝日新聞 系列の朝日放送テレビは当初TBSテレビとネットを組んでいたが、後にTBSテレビが毎日新聞 系列(当時。現在は友好関係にとどまる)となったことで問題が生じた。MBSテレビとNETとの関係も同様である。詳細はネットチェンジ を参照。
他の在阪局、特に1980年代以降の関西テレビ とフジテレビ の関係にも似たような状況があった(フジテレビが1970年代の『母と子のフジテレビ』を標榜した硬派路線だった時代までは関西テレビとの関係も比較的良好で、関西テレビも番組編成で関西地区のニーズに合わせた自主路線を取る一方、黎明期の経営陣の人的なつながりの強さを生かして東海テレビ とともにフジネットワーク の拡大にも尽力するなどフジテレビと協調姿勢だったが、1980年代に入ってフジテレビが『軽チャー路線』へ転換して以降、人的・物的な関係は引き続き良好な反面、企画・編成面では対立が増加していた)。
有名なところでは『グッド!モーニング 』(部分ネットしている5時台の末尾10分〈実質的に『ANNニュース』のみ〉除く)→『おはようコールABC 』『おはよう朝日です 』。この時間帯はもともとローカル枠だった上、『グッド!モーニング』の前身の『おはようテレビ朝日 』が『おはよう朝日です』のフォーマットを購入した企画ネット番組 だったという事情もあった。もともと自主編成枠だったため、過去には朝日放送テレビ以外でも全面的に自社制作番組やテレビアニメ などの遅れネット・再放送番組を編成した局も多く、クロスネット局の場合は日本テレビ・フジテレビなど他系列の生番組を優先していたが、その後静岡朝日テレビ・広島ホームテレビ・瀬戸内海放送が自社制作から撤退し、その他の局も再放送・遅れネット番組からテレビ朝日制作番組のネット受けに順次転換し、さらに平成期以降に開局した新局もテレビ朝日からのネット受けを選択したことで、なし崩し的に準全国ネットとなった経緯による。また当該枠の長時間化により、早朝の自社制作番組を継続している北海道テレビ・メ〜テレ・九州朝日放送はテレビ朝日制作番組の部分ネットを実施している。
自社製作の全国ネット番組の宣伝用ポスターには、朝日放送とテレビ朝日両社のロゴが記されている。
主に『部長刑事 』シリーズ(毎週土曜日19時30分)などが有名。同番組についてはTBS系時代も、TBSテレビや、土曜19時30分枠全国ネット番組の単独スポンサーで、同じ関西地盤の企業であるロート製薬 から枠移動を要請され、一時は火曜の同時間帯の任意ネット枠との交換も検討されたが、ネットチェンジもあり実現しなかった。
2000年頃は上位10社に含まれていなかったが、2005年 の第三者割り当て増資後は信託口を除けば朝日新聞に次ぐ2位の大株主となった。一方で朝日放送グループホールディングスもテレビ朝日ホールディングスの株を保有している。
2000年代以降スタッフ・出演者などの面で関与の度合いが増加している。
ネットチェンジ直後からも一部スポーツ中継や「水曜スペシャル 」で年2回(春・秋)の番組改編期に放送される『輝け!オールスター』を冠した人気番組対抗の番組などでも制作協力局として参加している。
ただし、5:50 - 5:59の全国ニュースコーナー(『ANNニュース 』)のみ、『おはよう朝日です』第1部(2020年10月2日までは『おはようコールABC』)への内包扱いで同時ネット。強制ネットの対象になるネットスポンサー付きの期間限定コーナー(オリンピック やサッカー・FIFAワールドカップ 、テレビ朝日が日本国内での放送権を有する世界水泳 ・世界体操 関連の速報・ダイジェストコーナー)についても、『おはよう朝日です』への内包扱いで同時ネットを実施しているほか、重大ニュース・自然災害時には稀に本編を部分ネットする場合もある。さらに2024年10月から開始される日曜版は朝日放送テレビ・メ〜テレも『サンデーLIVE!!』から引き続き制作に参加し、全国ネット番組として放送する。
年末年始などで自社制作番組が休止・短縮となる場合でも同様。
原則として関西ローカルのみだが、2018年以降は水曜ナイターのビジター側地元局へのネットが解禁されたため(2017年まではローカルセールス枠での日曜デーゲームと全国中継カード差し替え時〈深夜枠での録画中継を除く〉しか認められていなかった)、2018年以降は、広島ホームテレビが編成および制作が可能な時に対広島東洋カープ 戦を自社で実況・解説を差し換えて放送しており(原則として現地乗り込みまたは広島からのオフチューブのいずれかで実施。2021年は4月の1試合で実施したが9月の1試合は見送り)、2019年のみ交流戦の対東北楽天ゴールデンイーグルス 戦を東日本放送 が自社で実況・解説を差し替えて放送した。
2000年代初めまでは、広島ホームテレビもゴールデンタイムの全国ネット番組を広島東洋カープ戦中継に相当数差し替えていた。同局では、当然ながら朝日放送テレビ制作番組も差し替え対象となった他、朝日放送テレビと異なり特定の曜日に集中しなかった反面、水曜のみならず木曜から土曜のアニメや連続ドラマが遅れネットになることも多く、ごくまれに番組返上となることもあった。加えて、広島県 には独立放送局が所在しないこともあり、差し替え本数が朝日放送テレビより多くなる週や月もあったが、広島の成績低迷や2004年のプロ野球再編問題を境に一時減少に転じていた(特に木曜から土曜)。その後2010年代になると、広島の復調やマツダスタジアム へ移転後の人気上昇もあり放送が再度増加していたが、2020年に野球解説者として専属出演していた北別府学 が成人T細胞白血病を発病し、その後も後遺症が出たことから、長期療養のため活動を休止した末2023年6月に逝去したことと、新型コロナウイルス感染拡大による制作要員の減少、サッカー・バスケットボールなど他のプロ競技の中継に着手したことなどの影響もあり、2021年からビジターゲームを中心にやや減少した。
逆に2013年5月19日(日曜)20時台は、『大改造!!劇的ビフォーアフター 』(朝日放送テレビ制作全国ネット)をテレビ朝日・北海道テレビが関東・北海道ローカルで日本ハム 対巨人 (テレビ朝日主管制作)に差し替えて後日の遅れネット とするという事態が発生している(19時台『シルシルミシル さんデー』はテレビ朝日制作のため朝日放送を含む他22局へ裏送りの先行ネット とし、当該2局では後日に放送)。
1980年代までは、テレビ朝日も朝日新聞グループとしてローカル枠でのネット受け・テレビ神奈川 と提携してのリレー完全中継実施(1977年)・スピンオフ企画として萩本欽一 の司会による定時制通信制軟式高校野球 の特集『もう一つの甲子園』制作等、高校野球関連企画に力を入れていた。現在でも『熱闘甲子園』や毎年7月後半に放送される『甲子園への道 』については関東地区でも系列ネットの縛りが掛かっている関係上テレビ朝日へもネットされているが、後者についてはAパート終了まで朝日放送テレビからネットを受けるも、Bパート以降はテレビ朝日発の関東ローカルの内容に差し替えている(そのため、テレビ朝日側では朝日放送テレビとテレビ朝日の共同制作扱いで放送している)。
但し、2015年1月5日 - 2017年9月29日は『ANNニュース』パートのみのネットだった。なお現在でも自主編成(特に夏の高校野球選手権大会中継・中継優先で放送できなかった自社制作の『プリキュアシリーズ 』を含む全国ネット番組の振替放送・『民教協スペシャル』の先行ネットなど)の都合で『ANNニュース』パートのみのネットに変更する日がある。
なお、2018年9月8日・15日に2018年10月改編の試行処置として、臨時に土曜版をテレビ朝日と同時刻からネット。ただ、自主編成の都合で臨時に17:30飛び乗りに変更する場合があった。2019年10月改編で16:30 - 17:30にアニメ枠(16:30 - 17:00『クレヨンしんちゃん 』、17:00 - 17:30『ドラえもん 』)開始に伴い、ローカルセールスパートは廃止となった。
月曜21時台に放送されていた時期(1991年4月1日 - 2014年3月24日)にも同時ネットを実施。放送枠を月曜日の深夜へ移していた時期(2014年3月31日 - 2016年3月28日)には、編成上の事情で、テレビ朝日から1時間15分遅れの時差ネットで放送していた。放送枠を日曜12時台へ移動したことを機に、同時ネットを再開。
類似した事例として、広島県の民放局がバレーボール日本代表の国際試合やプロボクシングの世界タイトルマッチを深夜録画とした上で広島戦中継を行った事例があった。
系列局でも、2021年6月13日(日曜日)には、北海道テレビが『イチオシ!!ファイターズ 日本ハム対DeNA』(デーゲーム開催)を放送する関係で、『女子サッカーMS&ADカップ2021 なでしこジャパン対メキシコ女子代表』が深夜の録画中継となった事例や、2021年7月7日(水曜日)には、広島ホームテレビが『カープ応援中継“勝ちグセ。” 広島対DeNA』(ナイター開催)を放送した関係で、『バスケットボール国際強化試合 日本対ハンガリー』が深夜の録画中継(字幕放送と連動データ放送には非対応のため、広島県の視聴者はプレゼント企画や視聴者投票への応募不可。試合に協賛した19時台のスポンサーのみそのまま深夜にスライドしたため、野球中継はローカルスポンサーと20時台のネットスポンサーで放送)となった事例がある(同日の阪神は、前者はビジターの楽天戦のためNHK総合テレビで、後者もビジターの対ヤクルト戦のためBS朝日で放送)。
月曜日 から金曜日は帯番組 で『DAIGOも台所〜きょうの献立何にする?〜』、土曜日は『朝だ!生です旅サラダ』、日曜日は『新婚さんいらっしゃい!』。
2022年4月5日放送分以降は『林修のレッスン!今でしょ』に、2022年10月6日放送分以降は『林修の今、知りたいでしょ!』に番組タイトルを改題かつ木曜20時台に変更のうえで継続している。
かつて月曜日は、前述の通り、朝日放送テレビの番組が全国ネットで放送されていた。
通常『ナニコレ珍百景 』(テレビ朝日制作枠)と『ポツンと一軒家』(当社制作枠)の時間枠で放送するさんま司会バラエティー特番の日曜日での放送は今回が初となった。
内訳は『家事ヤロウ!!!』と『林修の今でしょ!講座』の合体3時間スペシャルなど。
21:15 - 21:54は後続の『報道ステーション』の前枠拡大に設けた。
4月26日は『林修のレッスン!今でしょ』2時間スペシャル、5月3日は『ロンドンハーツ』ゴールデン2時間スペシャル(20時 - 21時48分)、5月10日は『家事ヤロウ!!! 』と『林修のレッスン!今でしょ』の合体3時間スペシャルとテレビ朝日制作の番組が当面放送される。5月17日・31日・6月7日も同様の編成。6月14日は『有吉クイズ 』ゴールデン2時間スペシャルを放送した。
20時 - 22時または19時 - 21時(20時台)に編成する回がある。
一方でテレビ朝日制作特別番組を放送する際の朝日放送テレビの該当制作時間枠に関しては、概ねテレビ朝日の該当制作時間枠のスポンサーが朝日放送テレビの制作に返上での休止振替えとなり、それ以外の時間帯は概ねのレギュラー放送時のスポンサーが付く。
しかし、2015年にテレビ朝日が『路線バスで寄り道の旅 』の5時間スペシャル(13:00 - 18:00(JST))を編成して視聴率が好評だったことから以降1月2日の午後〜夕方の定番企画となったため、この影響で2014年以降1月2日の16:00 - 17:55の2時間特番を返上して、年末に別特番を設けるか年始明けにゴールデンタイムで特番を設けることが多い(但し、2021年 は1月3日に曜日配列の関係上『ポツンと一軒家 』の新春3時間スペシャルを放送。)但し、2023年はテレビ朝日が『ANNスーパーJチャンネル 』の30分バージョンと『夢対決!とんねるずのスポーツ王は俺だ!スペシャル 』の事前スペシャルを編成する予定。
なお、2012年7月31日と8月3日はロンドンオリンピック中継による編成上の関係で『ココイロ』の番組自体そのものが休止(冒頭4分間の差し替えも不可能)となったため、飛び乗り編成の措置も行われなかった。
2018年以降はビジターの地元局でも、編成上可能な場合には独自の実況・解説への差し替えに加え独自の応援・プレゼント企画を内包して放送し、同様に特番を振替放送とすることがある(特に対広島戦での広島ホームテレビ が多い)。
ただし、一部の番組は大会終了後の土曜日に振替放送されている。
2011年9月30日をもって『NEWSゆう+』が終了するとともに、『スーパーJチャンネル』17時台のネットを打ち切った。ただ、2016年以降毎年8月の全国高校野球選手権大会 期間中、雨天中止時や3試合開催日に17時台を臨時ネットする場合がある。
また、2019年1月4日は年始特別編成に伴う『キャスト』休止の代替として、『スーパーJチャンネル』を臨時フルネットで放送。なお、朝日放送テレビにおいて重大ニュース時以外で18:15以降の部分をネットしたのは初めてのことだった。
同枠内の番組『探偵!ナイトスクープ 』は、過去にテレビ朝日で放送されていたことがあるが、2005年3月で打ち切られた。その後、ナイトスクープは関東地区の独立放送局の一部で放送再開している。なお平日深夜枠の一部の番組はCS放送のスカイA で放送されており、民放公式動画配信サービスのTVer でもABCテレビの放送終了後から1週間配信(遅れネットがされる関西外の地域にとっては先行配信)されているため、全国すべての地域で視聴可能。
ただし、同時ネット局と違って番組販売扱いで放送(字幕放送 はテレビ朝日側で作成されたデータをそのまま使用する形で対応)され、ネットスポンサーの提供クレジットには自社送出の番宣テロップを被せるかその箇所を番宣CMに差し替える処理が施される。
ただしこれらの3本の製作アニメはUHFアニメ扱いになるため他のテレビ朝日系列や同系BS・CS局では放送されず、いずれも他系列の局およびNHKの県域放送局での放送になる。
「TBSテレビ製作のUHFアニメ」という変則的な形態とはいえ、TBSテレビ製作関与のアニメ番組が朝日放送(当時)で放送されるのは、腸捻転ネット 時代に放送された1974年の『星の子チョビン 』以来である。
セレッソには、在阪の民放テレビ・ラジオ全社(朝日放送テレビ・朝日放送ラジオを含む8社)が出資。
当時ガンバに在籍していた遠藤保仁 は、この試合に先発で出場。試合自体も成立したため、J1リーグ公式戦の通算出場試合最多記録(632試合)を達成した。
VENTUSの本拠地・埼玉県 さいたま市 が放送対象地域内にあるテレビ朝日では、中継の同時ネットや録画放送を実施せず。
出典
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『プロレスを創った男たち―あるTVプロデューサーの告白』栗山満男(元テレビ朝日プロデューサー)、ゼニスプラニング、2003年7月