北海道テレビ放送
北海道のテレビ朝日系列局 ウィキペディアから
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北海道テレビ放送株式会社(ほっかいどうテレビほうそう、英: Hokkaido Television Broadcasting Co.,Ltd.)は、北海道を放送対象地域とするテレビジョン放送事業を行っている特定地上基幹放送事業者である。略称はHTB[4]。通称は北海道テレビ。
現社屋が入居する『さっぽろ創世スクエア』 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | 非上場 |
略称 | HTB、北海道テレビ |
本社所在地 |
日本 〒060-8406 北海道札幌市中央区北1条西1丁目6番地 さっぽろ創世スクエア (総合案内1F) 北緯43度03分47秒 東経141度21分20秒 |
設立 | 1967年12月1日 |
業種 | 情報・通信業 |
法人番号 | 9430001022322 |
事業内容 | テレビジョン放送など |
代表者 | 代表取締役社長 寺内達郎 |
資本金 | 7億5000万円 |
売上高 |
116億8,500万円 (2024年3月期)[1] |
営業利益 |
6億円 (2024年3月期)[1] |
経常利益 |
6億1,400万円 (2024年3月期)[1] |
純利益 |
4億900万円 (2024年3月期)[1] |
総資産 |
209億6,700万円 (2024年3月期)[1] |
従業員数 | 167名(2023年6月30日現在)[2] |
決算期 | 毎年3月31日[3] |
主要株主 |
朝日新聞社(19.1%) テレビ朝日ホールディングス(16.9%) ノースパシフィック 北海道建物 東映[2] |
主要子会社 |
エイチ・テー・ビー・プロモーション エイチ・テー・ビー映像 HTBデジタル |
関係する人物 | 岩澤靖(創業者) |
外部リンク | https://www.htb.co.jp/ |
北海道テレビ放送 | |
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英名 |
Hokkaido Television Broadcasting Co.,Ltd. |
放送対象地域 | 北海道 |
ニュース系列 | ANN |
番組供給系列 | テレビ朝日ネットワーク |
略称 | HTB |
愛称 | 北海道テレビ |
呼出符号 | JOHH-DTV |
呼出名称 |
ほっかいどうテレビ デジタルテレビジョン |
開局日 | 1968年11月3日 |
本社 |
〒060-8406 北海道札幌市中央区北1条西1丁目6番地 |
演奏所 | 本社と同じ |
リモコンキーID | 6 |
デジタル親局 | 札幌 23ch |
アナログ親局 | 札幌 35ch |
主なデジタル中継局 |
旭川 14ch 函館 23ch 室蘭 20ch 網走 20ch 帯広 23ch 釧路 36ch |
公式サイト | https://www.htb.co.jp/ |
在京キー局の系列局では初の大出力UHFテレビ局であり、郵政省が行ったUHF局に対する大量免許交付時代の開局である。番組表データ放送「ADAMS」の北海道地区配信局であった(2006年(平成18年)2月28日をもってサービス終了)。HTBでは地域情報も提供し、「CLARK」という名称が付けられた。
使用されている放送設備は開局当初からNEC製が多い。汎用中継車と創世スクエア各スタジオのテレビカメラは池上通信機製である。また、HDノンリニア編集システムにはカノープスHDWS-1000システムを採用している。
テレビ朝日系列で数少ない予報業務許可事業者である(愛媛朝日テレビ、秋田朝日放送も同様)[5]。
エフエム北海道(AIR-G')の開局当初からの大株主の一つであり、HTBアナウンサーによる番組『らぢおHTB』をAIR-G'で放送したり、『水曜どうでしょう』のロケをAIR-G'社内で行うなど、交流がある。また、FM NORTH WAVEの開局当初はともに地崎工業(現岩田地崎建設)が大株主だったこともあり、その関係で『TV-north』を同時放送したり、HTB主催のスノーボードイベント『TOYOTA BIG AIR』の中継レポートをNORTH WAVEで放送していた。なお、NORTH WAVEの現在の親会社である北の達人コーポレーション札幌本社はHTB本社と同じさっぽろ創世スクエアに入居している。
マスコットキャラクターは「onちゃん」、「noちゃん」、「okちゃん」など。キャッチフレーズは「ユメミル、チカラ」。
『水曜どうでしょう』や『おにぎりあたためますか』など、制作番組の系列局や独立局への番組販売も行っている。また、制作番組やonちゃん関連のグッズ(DVDなど)の販売も積極的に行っており、放送外収入は売上の1割超を占めている[6]。特に『水曜どうでしょう』のDVD「水曜どうでしょうDVD全集」は、累計出荷数は500万枚を突破しており、オリコン週間DVDランキング1位を「バラエティ・お笑い」ジャンルでは最多となる14作品で獲得している[7]。
視聴率は2024年の上期年度世帯視聴率で三冠(全日・ゴールデン・プライム)を初めて達成したのに続いて年間世帯視聴率でも四冠(全日・ゴールデン・プライム・ノンプライム)を初めて達成した[8]。特に年間の全日帯は昨年まで31年連続でSTVが達成していた[9]。
企業・団体の名称、個人の肩書は当時のもの。出典:[11][12][13]
資本金 | 発行済株式総数 | 株主数 |
---|---|---|
7億5000万円 | 1,500,000株 | 19 |
株主 | 株式数 | 比率 |
---|---|---|
朝日新聞社 | 287,000株 | 19.13% |
テレビ朝日ホールディングス | 253,000株 | 16.87% |
資本金 | 授権資本 | 1株 | 発行済株式総数 |
---|---|---|---|
5億円 | 5億円 | 500円 | 1,000,000株 |
資本金 | 授権資本 | 1株 | 発行済株式総数 | 株主数 |
---|---|---|---|---|
7億5000万円 | 15億円 | 500円 | 1,500,000株 | 21 |
資本金 | 発行済株式総数 | 株主数 |
---|---|---|
7億5000万円 | 1,500,000株 | 23 |
開局から2018年(平成30年)9月まで、社屋は、札幌市豊平区平岸4条13丁目10-17[注釈 7]、業務センターは札幌市中央区北1条西3丁目の井門札幌ビル内[注釈 8]にあった。南平岸時代は、社屋の最寄り駅である札幌市営地下鉄南北線南平岸駅(開業当初は「霊園前駅」)の次駅案内スポンサーになっていた。
HTBが開局するまでの間、北海道地区での日本教育テレビ(NET、現在のテレビ朝日)の番組は、NETが放送を開始した1959年(昭和34年)から札幌テレビ放送 (STV) が放送していた。これはSTVが準教育局として免許を受けたためで、午前中の学校放送のほか、午後のNETニュース(『朝日新聞ニュース』の題名で放送)等をネットしていた。しかし、学校放送と一般番組を抱き合わせにしてのネット拡大に動いたNETの方針にSTVが反発。これにより1962年(昭和37年)以降、NETの番組は学校放送も含め、北海道放送(HBC) が優先してネット受けすることとなり、STVはフジテレビ系列の番組を大幅に増やし、フジテレビの「7都市基幹ネットワーク」方針に乗り一気にクロスネット化が進む。これによって道内ではHBCがTBS系とNET系の番組を、STVが日本テレビ系とフジテレビ系の番組を放送することとなる。
一方、UHFによるテレビ局の大量免許発行の知らせを聞いた北海道財界は相次いで新放送局の設立に向けて動きだし、UHF化の方針以前となる1962年(昭和37年)から申請していた大川博(当時・東映社長)らによる「北海テレビ」をはじめ[14]、島本融らによる「北海道読売テレビ」・寿原正一らによる「テレビサッポロ」・美土路昌一と地崎宇三郎らによる「北海道朝日放送」・佐藤貢らによる「北海道社会教育放送」などが競願する状態となったが[15]、その後岩澤靖(当時・札幌トヨペット社長)・岩田厳(当時・岩田建設社長)が「道民放送」として1967年5月に7番目となる申請を行い、地崎宇三郎による仲介により競願していた他社と一本化し「北海道テレビ放送」が設立された[16]。
この時、当時北海道に拠点局が無かったフジテレビ[注釈 9]とNETの双方から系列入りの勧誘を受けたが、HTBはSTVと繋がりがあったフジテレビよりも、熱心に開局手続きまでバックアップをしたNETを選択した。ただ、HTB開局後もしばらくの間、NETの一部番組はHBC・STVで、朝日新聞ニュースはSTVで放送されていた。また、北海道文化放送(UHB)が開局するまでは、STVの編成枠が埋まり、放送できなくなったフジテレビ系の番組を一部放送していた[注釈 10]。なお、HTBには朝日新聞の他に読売新聞の資本も入っており、開局準備段階では札幌テレビの編成から外れた日本テレビ系の番組を火曜・木曜のゴールデンタイムに編成することも検討されていた他[17]、開局後の数年間はタイアップを行っていた時期もあり、現在でも読売新聞のCMが時折放送されているものの、1973年(昭和48年)以降、読売新聞はSTVとの関係を強めていった。また、開局以来、HTBでは『読売新聞ニュース』を放送していない。
開局当時視聴にはUHF受信の為に変換機が必要であり、開局前には古河電気工業との共同開発によりテレビ受像機の裏に取り付けられ10円玉で簡便に調整が可能な構造で札幌地区の場合VHF10チャンネルへの変換を行う機能を施した1個2,700円の簡易型UHFコンバーター「SIコンバーター」の製造に着手、愛称のSIは初代社長の名前を取り「Single Iwasawa」の略とし、親会社となる岩澤グループ各社の全面支援のもと強力に普及を進めた[18]。開局時の受信数は、82,490台[19]。しかし開局直前には供給不足に陥り、札幌第一高等学校の教室を借りて女性パートを集め道央と函館地区[注釈 11]向けのコンバーターを現地生産して対応にあたり、更に生産が軌道に乗り倉庫が不足すると札幌第一高校の一室・古河電工の倉庫・HTB本社3階を臨時倉庫として使用、また地元の電器商組合からコンバーターの一社独占は不当であるとの抗議があり組合側もSIコンバーター同様の単一チャンネル型の簡易コンバーターの販売を開始し、これらの相乗効果により北海道内のUHFコンバーターの普及率は全国一となり、HTBによるコンバーター販促活動は1969年末まで続けられた[18]。
また、1989年(平成元年)10月にテレビ東京系列のテレビ北海道 (TVh) が開局するまでは、『土曜競馬中継』、『演歌の花道』、『ザ・スターボウリング』、『キャプテン翼』などといったテレビ東京系の人気番組が番組販売やスポンサードネットの形で放送していた。
開局当初は免許交付の条件として教育・教養番組30%以上が付いていたが、1973年(昭和48年)の再免許交付で総合番組局となった[19]。
HTB初代社長であった岩澤靖は、HTBのほかにトヨタ自動車系カーディーラーの「札幌トヨペット」[注釈 12]、「トヨタカローラ道都」[注釈 13]、「トヨタオート南札幌」[注釈 14]、レンタカー事業を行う「トヨタレンタカー新札幌」[注釈 15]、ハイヤー・タクシー会社の「金星自動車」、「学校法人希望学園」[注釈 16]、「札幌大学」を創設し初代理事長を務めるなど数々の企業や学校法人を経営。一時期は「岩澤コンツェルン」といわれるほどの一大企業グループを築き、政商としても名をとどろかせていたが、のちに株投機の失敗により、親会社の札幌トヨペットが経営破綻[注釈 17]。1981年(昭和56年)には子会社のHTBも影響を受け連鎖倒産の危機におちいったが、テレビ朝日や朝日新聞などの朝日新聞系列各社がHTBに救済出資し、倒産の危機を免れたのを契機に朝日新聞系列各社との結びつきが強い放送局となる。その後、1996年(平成8年)に放送を開始した『水曜どうでしょう』などの自社制作の深夜番組が人気となり、現在に至る。
札幌市は1987年(昭和62年)頃より中央区北1条西1丁目と同区大通西1丁目の2区画にツインタワーを建設する計画を進めており、平成に入ってからは「創世1.1.1区(そうせいさんく)」として再開発事業を進めていた。計画はバブル崩壊とともに停滞していたが、2区画のうち北1西1の区画にオフィスや劇場、放送局などが入る複合施設「札幌創世1.1.1区北1西1地区第一種市街地再開発事業」を先行して整備することになった。
当初放送局としてはNHK札幌放送局が入居することになっていたが、NHKは単独建設に方針転換し、市立札幌病院跡地と札幌放送局敷地の等価交換で確保した敷地に新・札幌放送局を建設し、2021年(令和3年)6月に移転した。代わってHTBが入居することを表明したため[30][31]、NHKは再開発組合から離脱した。
「札幌創世1.1.1区北1西1地区第一種市街地再開発事業」は「さっぽろ創世スクエア」という名称になり、HTBは同ビルの高層棟地下1階から地上7階までの約1万3000平方メートルに入居。これは南平岸社屋の約1.7倍の広さとなっている[32]。今まで中央区のオフィスビルに分散されていた営業局も集約され、関連会社もすべて入居している。南平岸社屋は2018年(平成30年)9月14日まで業務を行い(放送は9月16日まで)、2代目となる創世スクエア社屋は9月18日より業務を開始した(放送は9月17日から)。南平岸社屋は移転後、HTB開局50周年記念作品となる連続ドラマ『チャンネルはそのまま!』(2019年(平成31年)3月18日より22日まで放送[33])[注釈 21]のロケに使用され[34]、2019年(平成31年)2月に社屋ごと売却することを決定した[35]。2020年(令和2年)10月時点では建物は残存し、番組収録や公式YouTubeアカウントの生配信で幾度となく旧社屋の内部に入っていた。また、同年10月には駐車場を用いてドライブスルー形式で特産品を販売するイベントも行っていた[36]。2021年(令和3年)1月には、土屋ホーム不動産に旧社屋を売却し、建物は解体され、戸建分譲用地やマンション開発用地として利用されることが発表された[37][38]。2021年(令和3年)11月には先行する形で駐車場跡地に大京と共同で分譲マンション「ライオンズ南平岸ディアレジェンド」(2023年(令和5年)9月完成予定)の着工を開始[39][40]、局舎跡地には「onちゃん」の名を冠した戸建住宅地「ピースフル高台公園 onちゃんHILLS」が設けられることになっている[41]。2022年(令和4年)12月には旧社屋跡地の一角にHTB開局の地を示すonちゃんのモニュメントがベンチと共に設置されたほか、セイコーマート平岸高台店も開業し同店ではonちゃんグッズの取り扱いも行われている[42]。
なお、旧社屋上にはエフエムとよひらの送信所が置かれていたが、こちらも2018年(平成30年)10月10日に演奏所近隣の別のビルに移転した[43]。
創世スクエア新社屋の1階にはイベントが出来るエントランスロビーも整備される。このロビーは「onちゃんテラス」と名付けられ、毎年秋に開催されている『イチモニ!』『イチオシ!!』を主体とした局の大型イベント「HTBまつり」(南平岸時代は「HTBイチオシ!まつり」の名前で別会場を使っていた。2020年(令和2年)は新型コロナウイルス感染症の影響で開催は見送られ、代替として『イチモニ!』『イチオシ!!』の合同キャンペーン企画「食べて応援!北海道 2020年秋」[44]を実施)でサッポロファクトリーと合わせて使われている他、『イチモニ!』の土曜版第2部の一部コーナーでも使われている。
なお、高層棟には、系列新聞社である朝日新聞北海道支社が先行して移転している。
これによって、北1条通り沿いにFM NORTH WAVEを除く全ての民放テレビ・ラジオ局が集約される形となった。2021年(令和3年)6月にはNHK札幌放送局が札幌テレビ放送隣に移転したため、エフエム・ノースウェーブとコミュニティFMを除いて全テレビ・ラジオ局が北1条通り沿いに集約された。
※いずれも運用停止。
この節の正確性に疑問が呈されています。 |
中継局
中継局
中継局
中継局
中継局
中継局
中継局
※特別編成等により、放送時間は変更することがある。
一部の番組は系列局でもネットされている。
★印は他社地上波テレビ局に番組販売されている番組。
●は過去にインプレスTVで配信されていた番組。
◎は自社ブロードバンド動画配信サービス「hod」で配信されている番組。
※特に表記のないものはテレビ朝日制作。
※特に表記のないものはテレビ朝日(旧:NETテレビ)制作。
※一部開局後しばらく放送されていたものも含む。
実質再放送を除く。
実質再放送を除く。
実質再放送を除く。
入社年順に表記。
※五十音順
〇はアナウンス部長経験者。●は故人。
北海道on天気ライブカメラと称して、以下の道内各地に設置。いずれもYouTubeで視聴可能[94]。
お断り:本項の内容を除去する場合は、必ずノートにて議論に参加して下さい。 |
北海道テレビは、広大な北海道の広域性から、他の地域でいう都府県に当たる、多くの地方振興局(支庁)で、それぞれの地域別地方紙を発行していることを踏まえ、同局のホームページ・データ放送を利用して、各地方紙の記事のダイジェスト版を掲載している。提携している地方紙は次のとおり[97]。
海外に5つの姉妹局がある。
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