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ラジオのプロ野球中継番組 ウィキペディアから
『MBSベースボールパーク』(エムビーエスベースボールパーク、MBS Baseball Park)は、MBSラジオが2014年から放送しているプロ野球中継番組である。
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MBSラジオのサービスエリアである関西地方に本拠地を置く阪神タイガースの公式戦を中心に、オリックス・バファローズなどの公式戦を随時中継。番組としての放送開始時間は、平日が17:54(2022年度以降)、土・日曜は17:59、基準終了時間は21:00(デーゲームを放送する場合は中継カードの試合開始予定時刻5分前~3時間後)だが、2022年度からの金曜日は『ヤマヒロのぴかいちラジオ』、土曜日もTBSラジオ製作のネットワークスポンサード番組『明日へのエール〜ことばにのせて〜』をそれぞれ放送する関係で基準終了時間は5分前倒しの20:55となった。2024年度は金曜日の『ぴかいちラジオ』が23時台へ移動のうえ21時台は火 - 木曜と同じく21:55まで『MBSベースボールパークEXトラ!』、21:55からMBSニュース・お天気のお知らせを設定。公式戦の期間中は、デーゲームを含めて中継カードを試合終了まで放送する(2021年度より一部例外が発生)。
『タイガースライブ』時代、平日の開始時間を、2004年度までは17:36、2005-2010年度は17:25、2011年度からは17:54(阪神戦以外の場合は17:57から)、土・日曜の開始時間を17:59に設定。また、月曜日のナイターや祝日のデーゲームで阪神の試合がある場合には『MBSタイガースライブスペシャル』というタイトルで中継。土曜日についてはデーゲーム・ナイターとも『MBSタイガースライブ』として放送していた。
『ベースボールパーク』移行後の2016年度には、土曜日午後の生ワイド番組(同年度は『河田直也&桜井一枝のうきうき土曜リクエスト』→2017年度から『桜井一枝&井上雅雄のるんるん土曜リクエスト』)の開始時刻を、通年で13:45に設定。土曜日に中継するデーゲームの開始時刻が13:45以降の場合には、編成上別番組として扱いながらも、先述番組のフロート番組(1コーナー)として放送した。
日曜日は競馬中継を最優先するためデーゲームの生中継は行われず、2006年までは前座コーナーの『とことん!!タイガース』でダイジェストが放送された。16・17時台にMBS自社制作の生放送番組『上泉雄一の日曜スポーツ宣言!』を編成していた2007年には、番組内でデーゲームの途中から生中継を実施することもあった[注 4]。2008年以降は、阪神のデーゲームが薄暮開催などの関係で18時以降も続いていれば、ナイトゲーム中継枠の冒頭を使って放送することがある。また、MBSテレビでは、日曜のビジターでのデーゲームをTBSテレビ(主にDeNA主催)および各系列局(主に対広島戦の中国放送)が中継する時を中心に、独自の実況に差し替えて中継することがある。
なお、土・日にネットワーク関係を結んでいるLFは2010年代から日曜日に一応の定枠でのナイターの時間を定めてはいるが、当日開催の全試合がデーゲームであるか、またはナイターがあってもスポンサーとの契約の関係で中継を休止する日があり、その時はLFのスタジオからの別の定時番組を放送することが多いため、事実上MBSラジオの当番組が、日曜日で唯一の定枠でのナイター放送(または予備番組)となっている[注 5]。
2023年度は阪神戦と、平日に阪神戦が中止となった場合の予備カード繰り上げの試合は原則試合終了まで放送するが、ナイターであらかじめ阪神戦以外を放送する場合、ないしは土・日曜日に阪神戦中止時の予備カード繰り上げ(日曜はLF、ないしはJRN系の各局のナイターが放送中継が可能な試合が実施される試合限定)となる場合は延長放送を実質的に行わないことになった[注 6]。
前述通り、後座番組は編成上本編に組み込まれたものの、実際のところは中継終了後にスタジオで一旦引き取っている[注 7]。ナイター編成時に21:55を過ぎて延長した場合、平日は『MBSヤングタウン』は生放送ではあるが、基本的に短縮させず枠ごとスライド、また『アッパレやってまーす!』以降は収録番組が編成されている関係で短縮できないためそのままスライドされ、『Mラジ Music Treasures』延長した分縮小されることとなる[注 8]。土曜日の『MBSヤングタウン土曜日』は生放送ではあるが、基本的に短縮させず枠ごとスライド、また『アッパレやってまーす!〜土曜日です〜』は収録番組である関係で短縮できないためそのままスライドされ、『オレたちゴチャ・まぜっ!〜集まれヤンヤン〜』が延長した分縮小される。ただし、これらの場合であっても短縮の頻発具合によっては収録番組の方を休止することもある。日曜日は放送休止時間を縮小する。
これらの対応をとる場合、放送枠の末尾のCM部分でMBSラジオショートジングル[注 9]に続き「野球中継が延長いたしましたので、この時間は予定されていた番組を繰り下げてお送りしています。引き続きMBSラジオでお楽しみください。」の文言を必ず挟むようにしている。同じ関西圏のABCラジオなどでも野球中継による編成組み換えは起こりうるが、全番組の大してアナウンスを繰り返すのはMBSラジオのみである。
平日は2008年まで、土曜日は2010年まで、日曜日は2009年まで、スタジオから前座コーナーを放送していた。
2009年からは、平日の前座コーナーを前枠番組『ノムラでノムラだ♪ EXトラ!』に統合。平日にナイトゲームを中継する場合には、原則として17:57に同番組からステブレレスで放送を開始した。
日曜日は2010年度当初から、土曜日は同年7月から同枠で別番組が開始されたため、土・日曜の前座コーナーも廃止された。
『ベースボールパーク』1年目の2014年には、『もうすぐベースボールパーク』というタイトルで、平日のみ前座コーナーを再び内包(放送時間は17:46から中継カードの開始直前まで)。『ノムラでノムラだ♪ EXトラ!』については、タイトルを2008年度までの『ノムラでノムラだ♪』に戻すとともに、火 - 木曜日の放送時間を7分短縮した(短縮後の放送時間は16:00 - 17:46)。その一方で、『EXトラ(エキストラ)』というタイトルは『豊永真琴のベースボールパークEXトラ』[注 10]に引き継がれた。MBSの制作で阪神またはオリックスのナイトゲームを中継する場合には、『もうすぐベースボールパーク』の進行役を、実況担当のアナウンサーが事実上兼務。オープニングでは、「タイガース直前情報」と称して中継先から中継カードの聴きどころを手短に伝えた後に、タイトルコールを流す。スタジオアシスタントは、実況担当とのやり取りを最小限にとどめたうえで、中継に出演する実況・解説者の紹介、中継しないカードの先発投手・途中経過の案内、インフォマーシャルなどのアナウンスに専念していた。なお、平日に阪神・オリックス以外のゲームを中継する場合には、『もうすぐ - 』にMBSのスポーツアナウンサーがスタジオに登場。当該カードの中継を開始するまで、当日のスタジオ担当と共に、直近の阪神の戦い振りを振り返っていた。
2015年には、『上泉雄一のええなぁ!』の放送枠を平日のランチタイムから夕方へ移動させるとともに、『もうすぐベースボールパーク』の放送枠を『ノムラでノムラだ♪ EXトラ!』方式で統合。火 - 金曜日の17:45 - 17:54には、上泉と当日のスタジオアシスタントの出演で、『まだまだええなぁ! もうすぐベースボールパーク』を放送している。なお、当番組で阪神のナイトゲームを中継する場合には、上泉が(対戦チームを含めた)当該試合のスターティングメンバーを『上泉雄一のええなぁ!』内(18:00開始予定の場合には17:25頃)で発表。『まだまだええなぁ! - 』では、上泉が「タイガース直前情報」まで出演した後に、中継しないカードの速報・予告先発投手をスタジオアシスタントが伝える[注 11]。7月からは、土曜日にMBSの自社制作で阪神のナイトゲームを中継する場合に『河田直也&桜井一枝のうきうき土曜リクエスト 延長スペシャル』(本来はナイトゲームのない土曜18 - 20時台に放送)として17:45 - 17:59に前座コーナーを復活させた[注 12]。
2016年には、前年と同じく、火 - 金曜日に『まだまだええなぁ! - 』を編成。土・日・月曜日については、スポンサー付きの別番組を編成する関係で、ナイトゲームの中継を予定している場合でも基本として前座番組・コーナーを設定しない。ただし、土曜日にMBSの自社制作で阪神のナイトゲームを中継する場合には、『うきうき土曜リクエスト』の本編(17時台後半)に前座コーナーを組み込んだ。
2017年から2019年までは、『うきうき土曜リクエスト』の後継番組として、『桜井一枝&井上雅雄のるんるん土曜リクエスト』(『るんるん』)を放送。当番組の中継で実況・リポーターを担当するスポーツアナウンサーの井上雅雄をパーソナリティに起用したほか、井上が当番組を含むスポーツ中継との兼ね合いで休演する場合には、他のスポーツアナウンサーが交互に『るんるん』のパーソナリティ代理を務めた。このため、井上が中継の実況を担当する週には、『るんるん』を休止するか、中継に携わらないスポーツアナウンサーが同番組(中継終了後の短縮版)のパーソナリティを代演。逆に、井上以外のスポーツアナウンサーが中継の実況やリポーターを担当する週には、井上が桜井一枝とともに毎日放送本社のラジオスタジオから前座コーナーと短縮版へ出演していた。『上泉雄一のええなぁ!』でも2017年4月改編からコーナー構成を若干変更したため、プロ野球シーズン中の火 - 金曜日に阪神のナイトゲーム中継を実施する場合には、『まだまだええなぁ! - 』内で中継先から実況(または阪神側ベンチリポート)担当のアナウンサーが中継カードのスターティングメンバーを伝えるようになった。
なお、『うきうき』は2020年レギュラーシーズンの開幕前(3月14日)に放送を終了。同年の4月改編以降は、『うきうき』の放送枠に『豊永真琴のMBSミュージックパーク』を編成する関係で、レギュラーシーズンの土曜日に阪神のデーゲームを開催する場合には、豊永真琴がデーゲーム中継のスタジオアシスタントを兼務する。また、豊永と市川いずみの間で、スタジオアシスタントの担当曜日を交換。2019年まで土・日曜日を中心に担当していた市川が、火 - 木曜日の担当へ異動するとともに、『ベースボールパークEXトラ!』のパーソナリティを豊永から引き継いでいた。
市川は2021年4月から早稲田大学大学院のスポーツ科学研究科へ進学することに伴って、スタジオアシスタントを2020年限りで退いたほか、関連番組への出演を2021年3月で終了した。2021年からは、同年3月まで四国放送のアナウンサーだった江間丈が、4月1日(木曜日)から火 - 木曜日のスタジオアシスタントと『ベースボールパークEXトラ!』のパーソナリティを引き継いでいた。
その一方で、MBSラジオでは2021年の10月第2週から、『上泉雄一のええなぁ!』の放送枠を平日の早朝へ移動。移動後の時間帯には、「夕方もポチっとMラジ」という番組レーベルを新設したうえで、日替わりのパーソナリティによる生ワイド番組を15:00から放送している(当該項に詳述)。ちなみに同年には、阪神・オリックスのレギュラーシーズン公式戦を10月下旬まで編成。両球団が進出するクライマックスシリーズが11月の前半、日本シリーズが同月の下旬に組み込まれた。「夕方もポチっとMラジ」では2021年度のナイターオフ期間(2021年12月 - 2022年3月)に火 - 木曜分の放送枠を18:00まで設定していたため、10月第2週以降は同枠内の番組(火曜日:『森たけしのスカタンラジオ』、水曜日:『メッセンジャーあいはらのYouはこれから!』、木曜日:『茶屋町ヤマヒロ会議』)に前座番組扱いのコーナーを設けることで対応した(金曜日には編成上の事情で前座番組を編成せず)。
2022年には、火 - 金曜日のナイトゲーム中継枠において、放送の起点を基本として17:54に設定。「夕方もポチっとMラジ」レーベル内の番組では、火曜日にMBSラジオの制作で阪神戦を中継する場合に限って、『スカタンラジオ』内に前座コーナーを設けている。このように前座コーナーの編成日を前年(2021年)から大幅に減らしたことに伴って、当番組では、火 - 木曜日に18:00からナイトゲーム中継を放送する場合のオープニングパートの構成を変更。スタジオアシスタントの江間が冒頭で中継カードのスターティングメンバー、阪神関連の最新情報、他カードの予告先発投手・速報をまとめて伝えた後に、提供クレジットの読み上げとCM(2分間)をはさんで、17:59を目途に中継へつなぐようになった。さらに、江間が引き続きパーソナリティを務める『ベースボールパークEXトラ!』を、前年までより5分長く(21:55まで)放送できるように編成している。
「火 - 木曜日のスタジオアシスタントが担当日の『ベースボールパークEXトラ!』にも出演する」という体制は、江間がスタジオアシスタントを退いた2023年以降も維持。同年には、後任のアシスタント(火・水曜日は毎日放送アナウンサーの藤林温子、木曜日は元・石川テレビ放送アナウンサーの河谷麻瑚)が江間の役割を引き継いでいた。2024年には『ベースボールパークEXトラ!』の放送枠を金曜日にも設定。当初は市川いずみ(火・水曜日)と河谷(木・金曜日)で分担することが告知されていたが、実際には市川が(火・水曜分アシスタントへの復帰を予定していた)当番組を含めて出演を見合わせたため、河谷が6月第1週まで火 - 金曜日のアシスタントと『ベースボールパークEXトラ!』全曜日のパーソナリティを兼務していた。6月第2週からは、当初発表されていた市川の担当分に弘松優衣(元・石川テレビ放送アナウンサー)を充てている。同年9月からは河谷の産休入りに伴い弘松が木曜、豊永が金曜も担当。
阪神が試合に勝った場合は、中継終了時にBGMとして「六甲おろし」(カラオケバージョン。阪神甲子園球場で使われているものと同じ。[要出典])を流しながら、試合結果、解説者、ベンチレポーター、実況担当アナの紹介をした後、その試合での阪神の得点場面や試合終了の場面を実況再生(1分間ほど)しながら中継を終了する[注 13]。なお、全国ネットなどで他局にネットしている場合は、2007年までは試合結果などの紹介をした上でネット局のみ先に中継を終了させた後、MBSのみ解説者と実況アナとのトークなどを数分間続けたのち、上記の実況再生などをして中継を終了していた。2008年からはMBS・ネット局とも一緒に中継終了の挨拶をした後、MBSのみ実況再生をして中継を終える事が多くなった。
『タイガースライブ』時代には、関西ローカル中継で阪神敗戦時に相手チームの選手に対するヒーローインタビューも放送したり、他球場からのプロ野球速報を中継内で詳しく伝えたりするなど、阪神以外の球団も極力平等に扱いながら野球界全体を盛り上げる方針になっていた。
2006年度からの一時期は、阪神のナイトゲームが中止・ノーゲームか20:30頃まで終了した場合には、予備カード扱いのオリックスのホームゲーム中継を放送。オリックスの試合がビジターゲームの場合には、巨人戦を中心に、原則としてセントラル・リーグのカードを予備カードからの繰り上げ形式で中継する。ただし、関東圏での阪神ビジターゲームが中止の場合には、オリックスがホームゲームを開催していても巨人戦の放送を優先しており、2010年時点では阪神の試合の開催地に関係なく、オリックス主催試合は阪神戦・巨人戦に次ぐ第2予備になることが多かった[注 14]。2011年度は前述のように他球団も極力平等に扱う方針となったため、8月までは巨人戦がある場合でもオリックスのホームゲームの方を第1予備として設定していたが、9月以降のこの優先措置は、全国放送の設定順位が屋内球場より上位の場合に限り行うようになっており、当初から阪神戦が非開催の日の対応についてもその時々であった。2013年からはオリックス戦の優先措置は阪神戦非開催日以外ほとんど見られなくなったが、2015年は阪神戦の第1予備にビジターのオリックス戦を配置するケースが見られるなど幾分扱いが改善されている(現地局で放送されている場合に限る)。
ちなみに、MBSラジオで選抜高等学校野球大会の全試合を完全中継していた2010年度までは、高校野球の試合時間が延びた場合に阪神・オリックス戦の中継を試合の途中から放送することがあった(プロ野球の開幕直後のカードが該当)。
2001年度からは、阪神甲子園球場で開催される阪神球団主催ホームゲーム(対巨人戦を除く)は、有料会員制でインターネット配信による実況『阪神タイガースLive!』を実施していた。
2007年度からは、『阪神タイガースLive!』を休止する代わりに、NTTドコモの携帯電話向け音声配信サービス『MBS猛虎亭DX』を開始。『阪神タイガースLive!』での対象ゲームに加えて、阪神対巨人戦(阪神主催試合)も配信している。ただし、MBSラジオで放送しない日曜のデーゲームや、他球団主催のビジターゲームまでは配信しない。また、au・ソフトバンク・ウィルコムなどの携帯電話には、今のところ対応していない。
2009年4月30日の阪神対横浜戦(甲子園のナイトゲーム、MBSではテレビ・ラジオで放送)では、P2P技術による実証実験を兼ねて インターネットでの無料配信中継を実施。2010年シーズンのradiko実用化試験期間中には、大阪府・京都府・兵庫県・奈良県内に限って、試験用のポータルサイト(radiko.jp)を通じて放送中の中継・CMを無料・同時にインターネットで配信。試験対象地域では、携帯電話・携帯端末のうち、インターネット対応のiPhone・iPad・Androidで中継を聴けるようになった。同年12月から関西全域でradikoの本運用が始まったことを機に、『タイガースライブ』改称後の2011年シーズン以降は、同時配信の対象を和歌山県・滋賀県内にも拡大。その一方で、楽天球団の方針により、(阪神のビジターゲームを含む)楽天ホームゲームでは同時配信を実施できなくなった[注 15]。
2014年9月1日から「radikoプレミアム・エリアフリー」(有料会員制サービス)でもMBSの配信が開始されたため、9月2日の「阪神対DeNA」戦から同サービスで聴けるようになった。
さらに、MBSラジオでは2016年3月19日(土曜日)の12:00から、大阪府のほぼ全域と兵庫県・京都府・奈良県の一部地域を対象にFM補完放送(ワイドFM)の本放送を開始。当番組では、当日の12:55から放送した「オリックス対阪神」オープン戦中継(京セラドーム大阪、実況:近藤亨、解説:藪恵壹)を皮切りに、ワイドFMと従来のAMによるサイマル中継を本格的に実施している。
なお、2016年の当番組では、ワイドFMでの中継開始と「超変革 Fighting Spirits」(阪神のチームスローガン)にちなんで「FMでも聴ける!MBSラジオも聴変革(ちょうへんかく)!!」というキャンペーンを展開。キャンペーンポスターには、ワイドFMの周波数(90.6MHz)にちなんで、阪神の髙山俊外野手(背番号9)・大和外野手(背番号0)・金本知憲一軍監督(背番号6:2013年から2015年までの阪神戦中継ゲスト解説者)によるホームゲーム用ユニフォーム姿の写真を用いていた。阪神がチームスローガンを「挑む!」に変更した2017年には、キャンペーンの名称を「MBSも挑む!」に改めながらも、上記のキャンペーンを続けていた。
MBSラジオでは、新日本放送としての開局2日目(1951年9月2日)に、日本の民放ラジオ局では初のアマチュア野球中継(ハワイ・レッドソックス対早稲田大学戦)を放送した。この中継では当初、「アメリカのメジャーリーグ中継を手本にせよ」とかねてから進言していた中澤不二雄が、解説役としてプレーの要点だけを喋っていた。しかし、リスナーからの評判が芳しくなかったため、記録係として中継に帯同していた杉本隆平(当時の同局アナウンサー)が4回から放送に出演。結果として、「アナウンサーがプレーを実況する一方で解説役は『解説者』として解説に専念する」という現在の野球中継のスタイルに行き着いた。ちなみに同年には、単発番組ながら、このスタイルでプロ野球のナイトゲーム中継も始めている[1]。
月・金・土・日曜日は自社ローカル(ただし、月曜日のMBSでの放送は阪神タイガースの公式戦開催日に限る)、火 - 木曜日はNRN(キー局はニッポン放送)のラインネットを基調に、一部の中継をLF[注 27]や、NRN/JRN各局(対戦カードやデーゲーム・ナイトゲームの違いによりラインは異なる)と2局ネットを実施する。TBSラジオ(JRN、『エキサイトベースボール』)がプロ野球中継の放送業務から撤退した2018年シーズンからは、2017年シーズンまでのネットワークや中継体制を一部見直した。
両球団とも、MBSラジオの放送エリアである関西地方を本拠地とするため、主催球団を問わず自社制作となる。ただし、当該試合が火~木曜日にNRN全国ネット本番、あるいは土・日曜ナイターでLF-MBSラインの本番カードとなり、かつ関東地区の聴取率調査期間に該当した場合には、ニッポン放送が関東ローカル放送として別制作する可能性がある。
2022年6月11日(土曜日)の本カード(オリックス主催)が唯一のナイター開催となり、ニッポン放送との2局ネットで放送した。
ラジオネットワークの本格発足前は、ラジオ東京(KRT)→東京放送(TBS)、ニッポン放送(LF)、ラジオ関東(RF、現:ラジオ日本)の各中波局に加え、日本短波放送(NSB、現:ラジオNIKKEI)ともネットを組むことがあった。また、JRN・NRN発足後では見られなかったKRT→TBSによるABC・NJB→MBSへの二重制作が行われた事例がある。
旧・ラジオ関東と毎日新聞社(現・毎日新聞グループホールディングス)の関係が深かった1977年(昭和52年)以前[注 28]は、MBSが制作してRF向けにネット(主にJRN・NRN発足前)、あるいは裏送り出し放送をしたものがあったほか、1979 - 1981年にRFとTBSラジオの業務提携が行われた時代にはRF制作・TBSラジオ向け裏送り(逆にTBSラジオ制作・RF向け裏送りとなった試合がラジオ関西に放送されたもの、またTBSラジオ制作をMBSに放送されたものも含む)をネットした試合が存在する。
一方で1979 - 1992年は阪神主催試合は、JRN加盟のもう1つのラジオ局である朝日放送(ABCラジオ、『ABCラジオナイター』)がRF・CR向け裏送り、1993年以後はRFが主体制作をし、それにラジオ関西(CR、『ゴールデンナイター』)が制作協力をする形を取り、パ・リーグの近鉄、南海<1988年まで>、阪急→オリックス主催試合についてはこの期間中を通して原則としてCRが制作を行っていた(まれにRF制作の場合もあり)。また、関西圏で開催の巨人主催試合はRF主体制作で神戸開催時はCRが、大阪開催時はABCが制作協力を行っていた)[14][15]。
2016年度からは、RF・TBSの相互提携が本格再開され、JRN地方各局とのネットワーク(巨人戦20試合程度の主催カードをJRNナイター扱いでRFが制作、逆にJRN各局がRF向けに巨人戦(ビジターの試合30試合程度)を中心としたカードを配信するが、MBSは原則として金曜日に阪神戦がJRNナイターとして放送される場合に限りRFにも配給、また阪神戦の自主制作以外でRF制作のナイターをJRNナイターとして放送する場合にもRFからネット受けをするが、このケースは阪神戦が基から試合がないときであるか、阪神戦が雨天中止となったとき、あるいは巨人主催の阪神・オリックス戦であっても、MBSの都合で自社乗り込みをしない場合のいずれかに限られる(この場合はサービスエリアが重複するCRKと並列放送となる。巨人主催の対阪神・オリックス戦がJRNナイターとして放送する場合でも、原則としてMBSのアナウンサーがベンチレポーターとして派遣される〈MBS乗り込みの場合はMBS・RF-JRNの兼任となる〉。CRK制作関与については未定。なお、CRKは巨人戦を優先しているので、巨人戦が屋外の球場で開催予定が中止となる場合(地方球場での巨人主催試合を含む)に、阪神・オリックス主催試合が予備補充で繰り上げとなった場合もMBS・CRK並列放送となる。さらに金曜にオリックス対巨人戦が開催となる場合、阪神戦が行われる場合はMBS側が阪神戦を優先させるため、この場合も阪神戦が中止となったときの予備補充であれば並列放送となる)。
なお、RFが中継しない日に巨人主催の阪神戦がある日は、RF裏送りと、RF協力による自社での乗り込みのどちらかとなる。
2018年度以降は、金曜日に開催される場合に、ラジオ日本(RF)との2局ネットで放送している。また、日曜日は通常LFとのネットとなるが、そのLFが2022年以降に日曜ナイターを年数回の注目カードしか自社で中継しなくなった。
セ・パ交流戦ではオリックス対巨人戦を平日はNRN全国中継として、土・日曜はニッポン放送に裏送り[注 29]することがある。ニッポン放送及びNRNの本番カードかつMBSが自社で放送しない場合、他球場速報は「ニッポン放送ナイター速報」として伝えている。ただし、ニッポン放送が聴取率調査週間などで乗り込み自社制作を行った場合、火[注 30]・土・日曜日はMBSが配置した実況は自社の阪神ビジターゲームの早終了時および雨天予備のための対応のみとなる。
1979年以降はラジオ放送権がNRN独占のため、必然的にニッポン放送と組む。JRNでも放送が可能だった1978年までの月・金曜は、TBSラジオと組んでいた。
文化放送との公式戦のネットは『ジャイアンツナイター』時代の1976年までで、土・日曜のNRN担当がラジオ大阪(OBC、『ビッグナイター』)に移った1977年以降はこのカードでは一切組んでいなかった。(ただし、ヤクルトが日本シリーズに進出した際には、一部の試合で文化放送・TBSラジオからネット受けしたことがある。)
1979年にヤクルト及び大洋の主催試合の中継がNRN独占となった後も、ABC・MBSに対してはJRN担当日の中継が対阪神戦以外を含めて認められたため、当該日の試合はニッポン放送がNRN向けとは別に二重制作するか、JRN担当日の在阪局(MBSは月・金曜が該当)が乗り込み自社制作するかのどちらかとなり、まれに阪神非関与のカード(主に対巨人戦)で乗り込み自社制作を行うこともあった。
1994年から2001年は横浜と巨人の対戦(主催球団を問わず)の裏カードに限り、TBSラジオ・JRNでの制作・放送が認められたが、対阪神戦のABC・MBSへのネットは認められなかったため、当該試合がMBS及びABCのJRN担当日に行われた場合は従来通り自社で乗り込むか、ニッポン放送がNRN向けとは別に二重制作して裏送りするかのどちらかとなった。
2018年のJRNナイター廃止の影響から、それ以降のJRN担当日は、自社制作できない場合に文化放送から裏送りを受けることになったが、MBSでは2021年まではすべて自社制作を行ったため、最初の実例は2022年7月8日(金曜日)のヤクルト対阪神戦でセ・リーグ公式戦では46年ぶりに文化放送からの裏送りを受けることになった(解説:笘篠賢治、実況:山田弥希寿、リポーター:高橋将市。予備カードはRFラジオ日本制作の巨人対DeNA戦を補充〈解説:中畑清、実況:斎藤一平。ラジオ関西では本番カードとして放送〉。ABCでは2018年から火〜木曜に実施)。
非NRN日のヤクルト主催で自社制作を行わない場合、他球場速報は、ニッポン放送との2局ネット時(土・日曜ナイター)はNRNの速報チャイムを使用するが、裏送り時はニッポン放送(土曜デーゲーム)・文化放送(金曜)ともにMBS独自のチャイムを使用する。
TBSラジオがDeNA主催試合の裏送り以外撤退した2018年から2020年まで、DeNA対阪神戦に関してはMBSでは曜日にかかわらずLFとのネット(またはLF技術協力の自社制作)に固定したため、月・金曜にABCが自社制作を行わず、かつLFやQRがABC向けの裏送り体制を取らない場合は、例外的にJRNとNRNの担当を持ち替えてMBSがLF(またはLF技術協力自社制作)、ABCがTBSとのネットとなっていた。このためMBSでTBSラジオ制作の中継が放送されるのは、金曜のDeNA主催カード(主にCBC向けの対中日戦、HBC向けの対日本ハム戦、RKB向けの対ソフトバンク戦)が予備から昇格した場合に限定されていた。2021年は、MBSが自社制作を行わず、他にネット局がある場合に金曜日のDeNA対阪神戦でのTBSラジオからの裏送りネット受けを再開する(最初の実例は4月9日。中日戦が非開催のためCBCにもネット)。2022年は4月19日から21日までのDeNA主催試合は自社制作となっている。
2023年度からTBSラジオは人件費高騰を理由にTBSのアナウンサー・解説者のみを出演させて裏送りをさせる委託放送を廃止したが、放送席と技術スタッフを残しており、自社制作での乗り込み放送ができる範囲内で技術協力を担当している。乗り込みができない場合はニッポン放送(原則火 - 木・土・日曜日)またはRFラジオ日本と文化放送のいずれか(原則月・金曜日)への制作委託となる。
土・日曜はナイターでは2010年以降ABCがNRNナイター担当となるため、阪神が関与しない試合を含めてCBCとのネットとなる。その一方でデーゲームではSFとのネットを継続している。
以前は阪神戦のホームゲームを裏送りとして、CBC(月・金)、SF(火〜木・土・日)の中継を行う事があった(両局が制作し、MBSは協力に回ることもある)。これは、自局向けの放送がかなり阪神びいきになっている事に配慮したもので、JRN・NRNそれぞれのメインカードが雨天中止となった場合は、急遽全国ネット向けの放送になる事があった。しかし、現在は中日戦や全国放送カードにおける自局向けと地方向けの二重制作へは消極的な傾向にある[注 31]。なお、交流戦のオリックス対中日戦は従来通りCBC・SFへの裏送りや制作・技術協力を実施しているほか、2015年は関西ローカル向けの特別企画を行う関係で久々1試合の二重制作が実施された。2016年にも2試合二重制作を実施している。
また、阪神対中日戦に限らず、巨人対中日戦の裏開催となる阪神主催デーゲームをSFにネット(日曜は裏送り)することもあったが、2014年以降、日曜についてはSFが本番・予備を問わずABCとの2局ネットに振り替えているため、MBSの実況は素材録音およびナイター枠への延長対応のみとなった[注 32]。
SFはデーゲームでも予備カードを編成することがあるが、オリックス戦を編成する場合、対日本ハム戦ではデーゲームでMBSから裏送りを受けていたSTVが2021年から土・日曜の中継を休止しているため、MBSがSFに裏送りするか、ABC・HBCがNRNにも加盟していることを踏まえてABCのHBC向け裏送り分を充ててABC=HBC=SFの変則ネットとするか未定。また、対ソフトバンク戦はデーゲームでは基本的にMBSがKBCに、ABCがRKBに裏送りしているため、この場合はNRNの枠組みでKBCに合わせてMBS制作分を受けることになるが、日曜に対中日戦以外を本番とする場合は、本番ABC、予備MBSの変則ネットとなる。ただし、資本関係の都合上、一部年度ではカードによりナイターと同様のMBSとRKB、ABCとKBCのネットに組み替えることがあるため、その場合にMBS制作の阪神対中日戦が本番だと、同カードに合わせてMBS(NRN/JRN)=RKB(JRN)=SF(NRN)の系列を跨いだ変則ネットとするか、NRNの枠組みでABC=KBC=SFのネット(本番MBS・予備ABCの変則ネット)とするかは未定。
日曜の阪神対中日戦をSFがMBSから裏送りで、CBCがABCから同時(オリックス戦は裏送り)でネット受けしている時に、CBCが中断して競馬の重賞メインレース実況(MBS制作)を挿入した場合、短い時間ではあるがSFとCBCでMBS制作番組の競合が発生する。
月〜木曜の阪神対広島戦やセ・パ交流戦のオリックス対広島戦は本来同じNRN(月曜はJRN)ネットであるRCCとはネットを組まない。これは過去にMBSが巨人戦主体の編成を組み、阪神球団がABCと優先契約を結んでいた時代があったため(前述)、必然的にABCと組まざるを得なくなった名残と[注 33]、RCCが元々実質的な親会社の中国新聞社に加えて朝日新聞社・毎日新聞社とも均等に資本関係があったことや、テレビネットワークの腸捻転の名残[注 34]でもある。
一方で、広島が関与しない在阪球団主催試合や広島主催試合は、後述の通り曜日・時間帯に沿ってABC・MBSのいずれかとネットを組む他、週末の競馬中継でABC-TBSではなくMBS-LF-STV-CBC-KBCのネットワークに参加することで、RCC側はMBS・ABCの両局と対等に関係を結ぶ配慮をしている。
かつての「FOLネット」時代(1959年 - 1962年、LF・RKBとのネットワーク)にはRCCも広島発の試合について制作協力を行っていた。
なお、広島戦が雨天中止あるいは元から試合の予定が組まれていない日にRCCが、広島の関与しない阪神・オリックス主催試合の中継放送を編成した場合(予備カード繰り上げも含む)は、本来のネットワークに沿った編成となるため、NRNナイターを担当する水曜・木曜日(2018年以降は火曜日も)にはMBS制作のナイターがネットされることになる。同様に、広島主催試合のRCCでの自社放送分は、後述の例外を除き、曜日に沿ってNRN担当となる側と局間ネットを組んでいる。また、RCC・MBSがJRNナイターを月曜に定時編成していた1980年代には、月曜にも対広島(NRNにネットを切り替えてABCからネット)以外の在阪球団主催試合では本来のネットワークに沿ってMBS制作のナイターがネットされていた。
広島主管で旧広島市民球場→マツダスタジアムで開催される土・日曜開催のオールスターゲームは、基本的にLFの乗り込み自社制作分をネット受けしている。
2018年のJRNナイター廃止により、RCC・MBS・ABCがいずれもクロスネット局であることから、広島主催の阪神戦で火 - 木曜日にNRNでの予備順位が屋内より下位となり、かつMBSのみが乗り込み自社制作を行う場合は、RCCの要員配置の都合によっては二重制作を行わず、阪神主催時とは逆にABCが本番カード限定(予備カードはRCC・MBSはLFおよびNRN各局から予備順位に準じて、ABCは自社制作のオリックス戦や、RF・QRおよびJRN各局の中継から補充)でNRNにラインを切り替えてRCCとの2局ネットで放送することがある(最初の実例は、2022年6月21 - 23日[注 35])。
同様に、月・土・日曜ナイターでABCのみが乗り込み自社制作を行う場合も、月曜はRCCがMBSへのネットを行う予定が組まれたことがあり(雨天中止)、土・日曜にQR幹事NRN・LFの双方で本番となった場合はRCC=LF=MBS(=土曜のみQR経由でKRYも)の変則ネットとなる可能性も想定されるが、2024年までの実例はない。ただし、ナイターオフ編成では2024年10月5日(土曜)の広島対ヤクルト戦(マツダスタジアム)でRCCとMBSが局間ネットを行った(テレビはNHK広島・山口放送局が中継)。
金曜日にオリックス・阪神がナイトゲームで埼玉西武ライオンズと対戦する場合には、2018年以降はNRNのキー局で西武の試合をメインに放送する文化放送との間で、裏送りや2局ネットを実施する。
ロッテ主催試合の対阪神戦は原則として乗り込み自社制作しているが、年度によりニッポン放送もしくは文化放送からの裏送りで対応する。
2022年は5月27日(金曜ナイター)のみ自社制作(予備カードにHBCラジオ制作の『日本ハム対巨人』を編成)、28日(土曜デーゲーム)はニッポン放送からの裏送り[注 40]、29日(日曜デーゲーム)は競馬中継優先のため放送なし[注 41]。予備日の復活開催で30日(月曜ナイター)に行われた場合は文化放送からの裏送りで放送予定だった。
阪神が関与しないロッテ主催試合は、火〜木曜にNRN全国ネット本番あるいは屋内球場より上位の予備カードとなった試合や、金曜に『文化放送ライオンズナイター』(対西武戦)および文化放送制作JRN系列局向け裏送り中継(対日本ハム・ソフトバンク戦)を予備カードに設定かつ昇格時や阪神戦非開催またはデーゲーム開催日の自社本番時にネット受けする場合に限られる。
京セラドーム大阪およびほっともっとフィールド神戸で行われる、オリックス主催の対日本ハムの公式戦がナイターで行われる日は、MBSがその日に取るラインに合わせて裏送りを制作する。STVラジオは2017 - 2020年に土・日曜日のデーゲーム中継枠をレギュラーで編成していたため、日本ハム戦をオリックス主催のデーゲームとして土・日曜日に関西圏の球場で実施する場合には、MBSがSTVへの裏送り向けに中継を制作していた。編成上の事情で土・日曜日のデーゲーム中継を再び見送る2021年以降は、MBSからの裏送りを火 - 木曜開催分のナイトゲームに限定し、土・日曜は素材収録対応とするが、要員の都合により素材収録できない場合は、ABCのHBC向け裏送り音源をJRN・NRN共用扱いとすることがある。ただし、土・日曜デーゲームでも薄暮開催時はナイターに準じてMBSがHBCへの裏送りをすることがあり、当該試合をABCが素材収録できない場合はMBSの音源をJRN・NRN共用扱いとすることがある。
対阪神戦以外の日本ハム主催試合は、対巨人戦以外で全国中継本番となる頻度や、対オリックス戦の個別ネット頻度が少ないこともあり、STV・HBC制作分ともにMBSでの放送頻度も少ない。
金曜に日本ハム戦の開催がない場合は、JRN系列局(文化放送を含む)に裏送りするオリックス主催試合のネット受けにHBCが加わることがある。
2022年6月4日(土曜)の対日本ハム戦は、前年以降の経緯からSTVへのネットがない単独放送ということもあり、岩本勉がゲストとして出演した(同日のHBCはABCからネット)。なお、岩本は前日のMBSテレビの中継にも出演したが、同日はゴールデンタイムの全国ネット番組の差し替えということでビジター側の差し替えに制限があることから、HBCテレビではネット受け、自社でのオフチューブ実況への差し替えのいずれの形式でも放送できなかった。ただし、ノンスクランブルの衛星波ではNHK BS1(『NHKプロ野球』)が別途並列放送したため、北海道地区ではそちらで補完できた、
阪神主催試合の対日本ハム戦は北海道へネットされるが、日本ハム主催試合については両局の技術協力を受けて乗り込み自社制作することが多い。ただし、MBSは日曜デーゲームを放送しないため、週末開催となった場合は土曜の試合のみHBCからネット受けすることもある(この場合、過去の実例ではABCはSTV技術協力の自社制作で対応した)。
京セラドーム大阪(またはほっともっとフィールド神戸・わかさスタジアム京都)で行われる、オリックス主催の対ソフトバンク戦もしくはソフトバンク主催の公式戦がナイターで行われる日は、MBSがその日に取るラインに合わせて裏送り中継(日程編成上ごくまれに自社での本番カードの場合もあり)を制作する。
交流戦の対阪神戦については福岡PayPayドームへの乗り込み自社制作を行うことが多い。この場合は同一資本のRKBが技術協力を行うことが多いが、出演者のコラボレーションなどの都合でKBCの協力となることがある。
ソフトバンク主催試合はMBS制作でRKBもしくはKBCに加え対戦球団の地元局にもネットされる[注 42]。また、水曜日のソフトバンク戦は、MBS制作でKBCに加え、NBC長崎放送(佐賀中継局含む)とRKK熊本放送にもネットされる(2010年度まではOBS大分放送にもネットされた)。
2023年は、KBCがデーゲームや土・日曜ナイターのビジターゲームの放送を休止したため(局間ネットが可能な場合を含む)、RKBが資本関係への配慮でMBSとの局間ネットに切り替える場合を除いて当該の試合は素材収録対応のみとなる。、
楽天主催試合のうち、対阪神戦は開催時期に聴取率調査週間などのキャンペーンが組まれることが多いため、TBCの技術協力を受けて現地に乗り込む。このため予備日の復活開催での本番昇格など余程のことがない限りはTBCは自社単独で放送し、TBCが取らないラインの雨天予備中継担当および素材収録もMBSラジオが担うか(月・金曜のJRN向け、火曜のNRN向け、土・日曜のLF向け)、TBCの自社中継をJRN・NRN共用素材とするかのいずれかの選択をする。楽天主催のオリックス戦は在京・在阪局で滅多に放送されないため。JRNナイター縮小後は予備順位によってJRN・NRN共用素材となることが多い。
火曜日に阪神が関与しない楽天主催試合をMBSで放送する場合は、TBCが自社放送分ではJRN各局・QRとのネットを優先としているため、NRN向けの裏送り分をネット受けする。
2023年以降、STVとKBCが土・日曜開催の楽天主催試合を地元球団がビジターになる試合も含めて放送しない方針としたことで、土・日曜に二重制作が必要となるカードがセ・パ交流戦の中日戦(通常このカードはデーゲーム開催)と、後述のオールスターゲームのみとなったため、それ以外のカードはLFとNRN(SF・ABC・土曜日のKRY)の双方に同じ中継を配信するようになった。このため、楽天主催試合がLFの予備カードとなった場合、同じ実況がABCで放送される可能性もあることから、MBSでは予備カードから外して下位のカードを繰り上げるか、雨傘番組へ差し替える対応を取るようになった。このため、土・日の楽天主催試合の中継は、オールスターゲームを除くと、阪神がビジターとなる場合の自社制作のみとなった。
2021年7月17日(土曜日)は楽天主管のオールスターゲームをTBCが制作したが、2018年以降、TBCがJRNおよびLF=MBS、ABCがNRNと異なるラインを取る上、ニッポン放送も乗り込み自社制作を見送ったため、TBCの自社放送分をネット受けした。
MBSラジオの日曜午後の時間帯は日本中央競馬会(JRA)との契約の関係上、中央競馬中継(『GOGO競馬サンデー!』)が最優先となるため、阪神主催のデーゲーム中継はクライマックス・セに阪神が出場した場合のみでレギュラーシーズンは一切自社向けに放送しない。
関西の民放ラジオでは、2000年代以降、土・日曜のナイトゲーム中継を縮小・廃止する局が続出。しかしMBSでは、関西の民放ラジオ局では唯一、土・日曜の定期ナイトゲーム中継枠を維持している。2018年度までのレギュラーシーズンでは、土曜日に阪神・オリックスのナイトゲームが開催されない場合でも、他球団の試合を本番カードに組み込んでいた。2019年度以降のレギュラーシーズン中の土曜日には、このような場合に他球団のカードを中継せず、自社制作番組の編成を優先している。
なお2009年度以降、土曜日に阪神のデーゲームを中継する場合には、本来同曜日のナイトゲーム中継に付いているスポンサーCMを阪神のデーゲーム中継へ移動させる。阪神以外の球団のナイトゲームを中継する場合や、ナイターの試合がない場合のレインコート番組には協賛なしのパーティシペーション形式でCMを放送する。オールスターゲームが土曜開催のデーゲームとなった場合も、同様の対応を取る。ただし、阪神のデーゲーム中継を17:30以前に完了できなかった場合には、逆に『うきうき土曜リクエスト』内の「ウィークエンドネットワーク」のコーナースポンサーCMをナイター中継の序盤にそのCMを消化する。
日曜日の阪神対中日戦開催時に東海ラジオ[注 50][注 51]、2012年からは阪神対ソフトバンク戦開催時にKBCラジオ[注 52][注 53]に向けて裏送り方式で中継を制作。裏送りが求められていない場合にも、報道素材向けの収録要員として、MBSからスポーツアナウンサー1名を開催球場(甲子園球場や京セラドーム)に派遣している。2018年には、阪神対日本ハム戦が6月9日(日曜日)に組まれたため、当時日曜日のデーゲーム中継枠をレギュラーで編成していたSTVラジオへの裏送り向けに中継を制作した(後述)。
また、オリックス主催試合が全国放送となり、そのうえで阪神戦が同時開催される場合は、原則阪神戦を優先するため、オリックス戦はMBSでは放送せず、各ネット局向けの裏送り出し(スペシャルウィーク中は本拠地所在地の球団がある場合、その地域の放送局が自社出しする場合[注 54]がある)となることから実質的に「二重・三重放送」となるケースもある。
MBSは2008年度・2009年度の2年間、土・日曜日に阪神・オリックス主催のナイトゲームを中継する場合に、関西ローカル放送の有無に関係なく、QR幹事によるNRNライン向けの中継を担当していた。これは、1977年から土・日曜日のNRNラインのナイトゲームを放送していたOBCが、2007年度を最後にすべてのプロ野球中継から撤退し、NRNライン向けの中継制作をMBSに移管したことによる。
ただし、MBSの本放送では前年までと同様にLFとの2局ネット(LF-MBSライン)による中継を継続。そのため、MBSでは原則として、以上の場合に裏送り分を含めて二重(もしくは三重)の中継体制を取っていた[注 56]。
ちなみに、土・日曜日に阪神・オリックス主催のナイトゲームをNRN系列局へネットする場合には、以下のパターンのうちいずれか1つの中継体制を取っていた。そのためこの間、大阪府内のラジオ局でQR-NRNライン(MBSからの裏送りによるQR経由のNRNネット)のナイトゲーム中継を聴くことは事実上不可能になった[注 57]。
前年度まで土曜日にナイトゲーム中継を放送していたKBS京都が、同曜日の中継枠を廃止。関西地方では、『東海ラジオガッツナイター』を受信できる地域を除いて、MBSからの裏送りによるQR-NRNラインでの中継を聴けなくなった。
2010年度はNRNライン向けの中継担当はABCに移り、逆にJRN単独扱いの局(HBC・CBC・RKB)が土・日曜日に阪神・オリックス主催のナイトゲームを中継する場合に、従来のLF-MBSラインの中継との兼用という形で、前年までのABCに代わって自社の中継を当該局へネットするようになった。この場合には、原則として通常使うNRNの速報チャイムではなく、JRNのチャイムが使用される(土・日にソフトバンク対阪神戦をRKBの技術協力で自主制作した場合も同様の措置)が、稀に不手際でNRNのチャイムを使用した例がある。なお、ABCについては、2013年以降機材運用の簡便化のため、デーゲームについてはSF(日曜日の巨人対中日戦の裏カード)・KBCへの配信時を除きJRNのチャイムを使用する関係上、MBSがJRN系列局の協力による自社制作(主にソフトバンク主催でのRKB)またはネット受け(主に日本ハム主催でのHBC)となった場合は、どちらもJRNのチャイムを使用する形になる。
なお、MBSがJRN単独扱い局に送出した場合でも、そのカードはLFの予備カードとなっており、同局の本番カード中止時にはMBS-JRN-LFの変則ネットでの放送が想定されている(しかし2012年シーズン終了時点で、予備からの昇格発生例は一度もない)。なお、MBSがJRN単独扱い局に送出したカードをLFも本番カードにした場合は、どちらかが乗り込みの自主制作にする形で対応している(JRNナイターの制作が必要となるオールスターゲームも、TBSが裏送り要員を出して対応)が、どうしても双方とも自主制作できない場合は、MBS-JRN-LFの変則ネットのまま、本番カードとして双方に配信するため、現時点ではLF向けとJRN向けの二重制作を行った例はない。
これに伴い、阪神が絡まない試合を放送する場合、広島・楽天主催試合など、LFとともにJRN向けの中継を予備カードにする場合が生じているほか、JRN向けの放送体制がないカードでも、試合によっては開催地のNRN系列局がLF向けに裏送りで制作するようになったため、MBSもその裏送り放送をネットする場合も出ている。
ただし、デーゲームの放送体制は2009年までと同様にABCがJRN単独扱い局(HBC・CBC・RKB)向け、MBSがNRN単独扱い局(SF・KBC)向けという形を基本とする(ただし、土・日に「オリックス対ソフトバンク」のデーゲームが開催される場合、MBSとRKB、ならびにABCとKBCとの資本関係を考慮して、ナイターと同じネットワーク体制を取ることがある。カードごとに交互に担当している模様)。ちなみに、クロスネット局のTBCやRCC向けは原則としてデーゲーム・ナイターともにABCとのネットを継続するため、MBSの中継が流れることはないが、2014年はTBCが阪神対楽天戦の土曜ナイターで、ABC-QR-NRNが本番カードにしていながら、例外的にMBSからネット受けした[注 64]。
よって、阪神・オリックス主催試合に限れば、ABCも含めて以下のような放送パターンに分けられることになった。
4のパターン時に、土曜日にオリックス/阪神主催デーゲームのMBS発ビジター裏送りと阪神/オリックス主催ナイターのABC発NRN全国中継が組まれた場合、KBCではデーゲームをMBSから、ナイターをABCから受ける形になる。また、福岡・北海道地区に対してはABCがデーゲームはRKB・HBCに裏送り、ナイターはKBC・STVにネットという形態になる。この時、デーゲームが延長戦等でナイター時間帯にかかった際には、RKB・HBCとKBC・STVとの間でABC制作番組での競合が発生してしまう。
日曜デーゲームの場合、中京広域圏では4のパターン時に、福岡地区では2のパターン時に、ABC制作中継のネット(または裏送り)を受けているCBCとKBCが15時台に一旦飛び降りて競馬中継をネット受けする場合があるため、MBSから中日・ソフトバンクのビジターゲームの裏送りを受けているSF・RKBとMBS制作番組で競合してしまう。
なお、報道素材としては上記のパターンに関係なく、阪神主催ゲームでは原則としてMBSがLFに、ABCがQR-NRNに配信しているが(報道素材としてのTBSラジオ/JRNへの配信は、TBSテレビとの兼ね合いからABCとMBSの両方が行っている模様)[注 65]、オリックス主催ゲームでは、MBSが阪神戦の中継と競馬中継で人員が逼迫して素材収録を行わない場合に、ABCが代わりにLFへの配信を請け負うことがあるほか、逆にABCがビジター側の地元局に音源制作を委託した場合に、MBSが代わりにQR-NRNへの配信を請け負うこともある。
前年もLFとMBSの予備カードとしてHBCの中継が組まれたことがあったが、この年から土・日のLFとMBSの予備カードとして本格的にJRN単独局の中継も採用されることになった(MBSが乗り込み制作する阪神ビジター戦は除外)。
この年の日曜日は、ナイターの開催があるにも拘らず、LFがナイター中継を休止する事例が相次ぎ、MBSは予備カードなしの状態で、自社制作の阪神戦ならびにJRN単独加盟局制作中継のネット受けで凌ぐなどの対応を迫られた。
土・日ナイターについて長らくLFとの提携で放送してきたが、LFがこの年より中継の方針を一変させ、日曜日は『SDGs Magazine』『坂本梨紗のヘルシー・メルシー!』『佐野ひなこのおしえて!推しマンガ』などの月1番組やその他の準通年番組の放送を優先するため、ナイター中継を注目カード数試合[注 87] のみに絞り込み、巨人戦がある場合でも中継しないことが増えた。この状況を受け、MBSも土・日のナイター中継の対応を一変。以下のような措置が採られている。
ラジオ・テレビ兼営局時代の毎日放送では、「MBSはタイガースとともに戦い、一緒になって優勝を目指す」という宣言の下に、2012年からラジオ・地上波テレビ(MBSラジオ)・CS放送(GAORA)の阪神戦中継および関連番組における共通テーマとして「withタイガース」を提唱(2014年から「with Tigers」に改称)。当番組では、同年から2018年までこのテーマをタイトルに組み込んでいた。
また、テレビとラジオにおける阪神戦の関西ローカル中継日・中継時間帯が重なる場合に、地上波テレビ中継の副音声(チャンネル2)でラジオの実況ブースを撮影しながら当番組の実況音声を流すことがある。この場合の副音声では、イニング・投手交代の間に主音声(チャンネル1)で放送中のCMを音声だけ流すか、実況・解説陣が主音声に向けてクロストークを展開している。テーマを変更した2019年以降や、毎日放送のラジオ放送事業・ラジオ放送免許・JRN/NRNへの加盟資格をMBSラジオが承継した2021年移行も継続。
阪神球団では2013年7月9日(火曜日)・10日(水曜日)に、沖縄県内では球団史上初めての公式戦における主催試合として、沖縄セルラースタジアム那覇で対中日ナイトゲームを開催。ただし、沖縄県内の日没時間に配慮したことから、試合開始時間を通常の主催試合より1時間遅い19時に設定した。
当番組では、火・水曜日にNRNナイトゲーム中継のネット受けを実施していることから、以上の2連戦を18:55から試合終了までSFとの2局ネットで中継(解説:今岡誠、実況:9日・井上雅雄、10日:仙田和吉)。その一方で、予備カード第1位扱いの巨人対ヤクルト戦(9日・荘内銀行・日新製薬スタジアム、10日・福島県営あづま球場)の中継(LF制作)を、18時台に限ってネット受けを実施した。
なお、沖縄県内におけるNRNの系列局・ラジオ沖縄では、沖縄県内の球場で公式戦が開催された場合でも自社制作またはNRN系列局からの裏送りによる中継を実施せず、乗り込んだNRN系列局への技術協力にとどまる[注 94]>。このため、9日にはナイトゲームの放送自体を休止。10日については、MBS制作分の阪神対中日戦を予備カードに設定したうえで、本番カードである巨人対ヤクルト戦と、第1予備カードであるDeNA対広島戦(RCC向けにLFが裏送り制作)の双方が中止になった場合にのみ、第2予備カードからの繰り上げで阪神対中日戦を放送する予定だった(実際には巨人対ヤクルト戦を放送)。
いずれの曜日でも、中継を延長した場合には、後続番組の放送を始めるたびに上田悦子(毎日放送アナウンサー)の声による放送時間繰り下げ告知の音源を流している。
阪神戦以外は原則予備カード補充・並びにTBSからのレインコート番組のネット受けはせず定時番組放送[注 95]。ただし、過去には月曜のナイターが中止の時はTBSからの予備カード補充かレインコート番組、元から開催予定が無かった場合でもTBSから『マンデーナイトベースボール』と題した野球関連番組、もしくは『川村龍一のダンシング・ベースボール』など自社制作による野球関連番組を放送したことがあった。
自社制作の『MBSベースボールパーク番外編』(後述)か、LF制作『まいにちとことんプロ野球!!』および『ナイタースペシャル・またはサウンドコレクションのいずれか』を放送。
『MBSベースボールパーク番外編』(後述)を放送。ただし金曜については、2017年以前は、TBS制作『プロ野球東西南北』(火 - 木曜の『プロ野球ネットワーク』と同じ内容・趣旨)を放送することが多かった。
月・土曜日以外で最初からナイトゲームの放送予定がない場合や、放送予定のカードが全て中止になった場合に、17:53 - 21:00(日曜日は17:59 - 21:00)に編成する自社制作・生放送の特別番組。ナイトゲームを中継する場合と同じく、19時前後にはスタジオから「MBS交通情報」を放送する。ただし、放送内容は平日と日曜日で大きく異なる。
以下の記述は、『MBSタイガースライブ番外編』として放送していた2013年度の放送内容に依拠。『ベースボールパーク』への移行後は、『MBSベースボールパーク番外編』として放送を継続する一方で、野球中継の場合とは別のテーマソングを流している。
なお、日曜日は全国的にナイター中継の常時放送を取りやめる放送局が増えており、2013年以後、文化放送が自社での日曜ナイターの放送を中止[注 106] したことや、ニッポン放送も2010年以後日曜ナイター枠を確保はしているが、事実上不定期化[注 107] された影響、また日曜デーゲームが日本中央競馬会との契約関係の都合で、『GOGO競馬サンデー!』を必ず放送しなければならない事情から阪神戦であっても放送不可(クライマックスシリーズなど例外あり)となったことから、その代替の意味合いもあり、2022年現在で、定枠でナイター・および予備番組をあらかじめ編成しているのは当番組だけとなっている。
なお、2016年からは、『MBSベースボールパーク番外編 みんなでホームイン!』に改称。2015年度のナイターオフ番組『MBSベースボールパーク みんなでホームイン!』レギュラー出演者の一部(近藤や市川など)が続投するほか、同番組の企画の一部を引き継いでいた。しかし、『みんなでホームイン!』が2017年度限りで終了したことに伴って、2018年以降はタイトルを『MBSベースボールパーク番外編』に戻している。詳細は当該項を参照。
2022年以降は、NPBの全試合があらかじめデーゲームとして組まれている日に、ナイトゲーム中継の基本放送枠(17:59 - 21:00)を『番外編』以外の自社制作番組(編成上は「制作営業番組」と総称)に充てることが相次いでいる(「制作営業番組」の具体的な編成については当該項で詳述)。
当番組の放送日(主に日曜日)が阪神のデーゲーム開催日と重なっていて、その試合が当番組の放送時間帯にも続いている場合には、オープニング直後からデーゲーム中継を挿入。MBSが当該試合を放送していなくても、スポーツニュース・資料・裏送り中継要員として球場で待機しているアナウンサーの実況で、スタジオ出演者によるクロストークをはさみながら試合終了まで中継する。この場合には中継終了後に、後述のコーナーの一部を短縮・休止することで対応する。
MBSラジオでは、プロ野球中継をレギュラーで放送している他の民放ラジオ局がナイターオフ編成に入る10月にも、日本シリーズが始まるまで阪神の未消化試合やクライマックス・セを中継。ナイターオフ編成に入った段階でオリックスがパシフィック・リーグの優勝争いに残っている場合には、リーグ優勝チームが確定するまでの期間で、阪神のナイトゲームが組まれていない日にオリックスのナイトゲーム中継を放送することがある。
以上の方針は阪神のレギュラーシーズンの成績にかかわらず貫かれていて、在阪の他局(ABCラジオ)が放送しない試合も可能な限り中継している。10月以降の中継はレギュラーシーズンの中継に協賛しているスポンサーとの契約の対象から外れているため、実際にはナイターオフ期間限定番組のスポンサーからの提供を受けるか、特定のスポンサーを付けないパーティシペーション扱いで放送。後者の中継では、CM枠をスポットCMや(他番組の宣伝など)MBSグループ関連のCMで埋めている。
なお、MBSラジオでは2020年から、夜間帯におけるナイターオフ編成の開始日を日本シリーズ終了の翌週(基本として11月第2週の月曜日)に設定。10月から日本シリーズが終了するまでの期間には、レギュラーシーズンにおける阪神の残り試合、クライマックス・セのファイナルステージ、日本シリーズを中継しない日に、ナイトゲーム中継の基本放送枠を『ベースボールパーク番外編』や(ナイターオフ期間限定番組の告知などを兼ねた)特別番組に充てている。
以下では、ナイターオフ編成の開始時期にかかわらず、レギュラーシーズンの最終盤から日本シリーズ終了までの期間中の対応について記載する。
放送権や編成上の事情などで、一部放送できない試合が存在した年もあった。
セントラル・リーグに2段階プレーオフ制度(クライマックス・セ)が導入された2007年度以降、阪神の進出いかんにかかわらず、シリーズの全試合(ナイトゲーム)を何らかのルートで中継している。この場合のネットワークは、曜日に関係なくNRNとなることが多いが(関東地区も曜日に関係なくLF受け持ち)、カードによっては例外もある。該当試合が日曜デーゲームとなった場合も、阪神が関与している場合は特例で中継することがある。
『タイガースライブ』時代の2013年までのクライマックス・シリーズでは、阪神が関与する試合を『MBSタイガースライブ クライマックスシリーズ実況中継』、関与しない試合を『MBSクライマックスシリーズ実況中継』としてタイトルを使い分けていた。2014年以降は、タイトルを『MBSベースボールパーク クライマックスシリーズ実況中継』に統一している。
競馬中継を優先した編成を採る関係で、日曜日のプロ野球デーゲーム中継自体が難しいこともあり、基本的にクライマックス・パの中継はオリックスの進出如何に関係なく、行っていなかった。しかし、クライマックス・セの進捗や開催日時によっては、特例でオリックスの出場試合を中継する場合があった。さらに、2016年以降は、オリックスがファイナルステージへ進出しない場合でも、当該ステージの試合の一部を予備カードとして編成している。中継時のネットワークはクライマックス・セとは逆に曜日に関係なくJRNとしていたが[注 154]、QRが2015年を最後にクライマックス・パの中継を取り止めて以降は、LFが予備を設定した場合関東圏以外の開催でもLF制作分を放送し、そうでない場合はレギュラーシーズンのネットワークを基本としつつ、カードに関与する地元局の放送体制に応じて臨機応変に対応している。
2017年までは、TBSラジオが基幹局のJRNでも、日本シリーズの全試合を中継。大阪地区はJRN・NRN双方にMBSラジオとABCラジオ、NRNのみはこれにラジオ大阪が参加している事情から、MBSラジオでは、原則として第1・2・6・7戦はNRNライン全国ネット用の中継[注 164]、第3・4・5戦はJRNラインの中継をネット受けして放送した。
しかし、2018年からTBSラジオでのプロ野球ナイターの自社放送が原則廃止となり[注 165]、日本シリーズの中継もNRNのLFとQRの2局のみで放送されるようになった。2018年「広島対ソフトバンク」は第1・2・6(・7)戦(MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島)のものは中国放送-NRN向け[注 166] に配信されたもの、第3・4・5戦(福岡ヤフオクドーム)はニッポン放送が自社乗り込みで制作したものをネットして放送した[注 167]。
阪神が進出しない日本シリーズの試合中継を、オリックスが進出した場合でも一切放送しない方針をABCラジオが打ち出した2019年以降も、毎日放送→MBSラジオは関西地方の民放ラジオ局で唯一(対戦カードにかかわらず)日本シリーズの中継を全試合で放送している。阪神かオリックスが進出した日本シリーズでは、関西地方の球場で開催する主管試合で、レギュラーシーズンの割り当て(第3・4・5戦)に応じてNRNライン全国ネット向け中継の制作を担当。阪神が進出しない日本シリーズでは、他の地方の球場で開催される対戦球団の主管試合で、他のNRN加盟局が制作する中継を曜日にかかわらずNRNラインの同時ネット方式で放送する。ちなみに、2019年以降の日本シリーズでは、以下のような中継・放送体制を講じている。
『ダイナミックナイター』時代から、(前座番組・次回中継予定の告知を含めて)ベンチリポーターを配置する中継カードでは「(○塁側、取材対象のチーム名)情報、(担当するアナウンサーが所属する放送局の略称[注 174])、(担当者名)アナウンサー」という独特の呼称でリポーターを紹介する。
阪神主催試合の中継を例に取れば、MBSのアナウンサーが阪神側のベンチリポーターを務める場合には、「1塁側タイガース情報はMBS○○アナウンサー」と紹介。1人でビジターチームのベンチリポーターも兼ねる場合には、「両軍情報は○○アナウンサー」と呼んでいる。
2015年から2020年までの阪神戦中継では、当時一部の曜日でスタジオアシスタントを務めていた市川いずみ(フリーアナウンサー)が阪神側のベンチリポーターを務める場合に、「タイガース情報は市川いずみリポーター」という呼称を使用。2018年からフィールドキャスターへ就任した狩野が、阪神戦の中継で阪神側のベンチリポートも兼ねる場合には、「タイガース情報は(MBSラジオ)フィールドキャスターの狩野恵輔さん(または『MBS・狩野恵輔フィールドキャスター』)」と称している。ちなみに、アナウンサーではない唐渡が『ダイナミック - 』で阪神のベンチリポートを一手に担っていた時期には、唐渡のことを放送上「タイガース情報は“ミスタートラ”唐渡吉則さん」と称していた。
『ダイナミック - 』時代には、阪神戦を中継する場合に、ランディ・バースなどの声を使ったジングルをCM明けに放送。トーマス・オマリーを『ダイナミックナイター』のイメージキャラクターに起用した時期には、「オマリーのダイナミックイングリッシュ」という異色のジングルも制作した。『タイガースナイター』へ移行してからは、CM明けに以下のタイトルジングルを流していた(いずれも関西ローカル)。
阪神戦のMBSローカル中継では、1993年から、阪神が適時打や本塁打による得点で攻撃を終えた直後のCM前に得点シーンの実況音源を再生(リプレイ)している。
『タイガースライブ』へ移行後も、タイガース選手やMBS野球解説者の声によるタイトルジングル、「いいね、いいね!もう一回聞いてみよう!!」の掛け声、CM前の実況再生を継承。ただし、タイトルコールを「毎日ナマ虎! 1179。MBSタイガースライブ!」(2012・2013年度は「~withタイガース~ MBSタイガースライブ」)に変更。関西を中心にナレーターや声優として活動する菱田盛之の声が、ジングルに使われるようになった。なお、阪神戦では当日出演解説者・アナウンサー、タイガース選手のバージョンのバリエーションがある(解説者・アナウンサーのバージョンは自社制作のオリックス戦でも使用する)。阪神が関与しない試合を系列各局からネット受けする場合や、自社制作でないレインコート番組となる場合は「1179 MBSタイガースライブ!!」のジングルのみであるが、BGMは同じである。
また、『タイガースライブ』では、オリックスの選手に対応した「ナイスバッティング!○○」(○○は打点を挙げた同球団の選手の苗字)のジングルも用意。阪神戦が最初から組まれていない日に自社制作でオリックスのホームゲームを放送する場合には、オリックスの選手が打点を挙げれば、当該イニング終了後のスポットCM明けに「いいね、いいね!もう一回聞いてみよう!!」→打点を挙げたシーンの実況再生音源→「ナイスバッティング!○○」の順で放送する。さらに、(ネット受け分を含めて)オールスターゲームやフレッシュオールスターゲームを中継する場合にも、阪神・オリックスからの出場選手が打点を挙げれば関西ローカル限定で上記のジングルを流している[注 176]。
2013年からは上記のジングルに加えて、MBSラジオのAM周波数(1179khz)に「7」が入っていることにちなんだステーションジングル「ラッキー7(セブン)のあるラジオ MBSラジオ」を、阪神・オリックスの攻撃が7回に入る直前に放送。同年8月からシーズンの終了までは、ソエジマ隊員(MBSテレビのスポーツ情報番組『カワスポ』の企画で同年の阪神公式戦全試合を球場で観戦していた松竹芸能所属のピン芸人・俳優)の声とギャグを用いたジングルも使われていた。
『ベースボールパーク』への移行後も、基本として『タイガースライブ』以降のジングルを踏襲。ただし、BGMを変更したほか、ジングル上のタイトルコールを『ベースボールパーク』に統一している(例:「ナイスバッティング!タイガース!!…ベースボールパーク」)。増田がゲストで出演する中継では、増田による英語風のコールを収録したジングルを使用するほか、「漫才のように面白い MBSベースボールパーク」などのオリジナルジングルを流す。
「ホームイン with Tigers」キャンペーンを毎日放送グループで展開していた2015年には、阪神戦の中継で同球団の選手が得点を記録した場合にのみ、イニングの終了後に得点シーンのリプレイ → スタジオ担当による得点記録選手・チーム総得点数の紹介(いずれも関西ローカル向け)をはさんでCMを放送していた。2016・2017年は、キャンペーンを継続する一方で、イニング終了後の時間を得点シーンのリプレイとリスナープレゼントの告知のみに充当。チームの総得点数については、中継のエンディングで、開幕戦から中継カード終了時点での総得点数を紹介していた。
2019年度からは、サブタイトルを「タイガース全力応援宣言 ぶち破れ!MBSがヤル」へ変更したことに伴って、ジングルを一新。菱田によるタイトルコールを用いたジングルを中心に放送しているが、解説者がアナウンスを担当するバージョンでの文言を、「タイガース全力応援宣言 ぶち破れ!(解説者の氏名)がヤル MBSベースボールパーク」(2019年度)→「(解説者の氏名)です タイガース全力応援宣言 MBSベースボールパーク」(2020年度)に改めている。
阪神がセ・リーグの首位で迎えた2021年のセ・パ交流戦期間中には、パ・リーグの球団が過去の交流戦でセ・リーグの球団に大きく勝ち越していることを背景に、当番組の解説者やスタジオアシスタントが「パ・リーグ倒すのは阪神でしょ!」という台詞を吹き込んだジングルを阪神戦の中継で流している。実際にはオリックスが2010年以来11年振りに優勝したが、阪神も2014年以来7年振りに勝ち越したばかりか、セ・リーグ球団の最上位(全体2位)で交流戦を終えた。
『タイガースライブ』へ移行後の2011年シーズンからは、試合終了後の実況再生企画として、「今日の勝負どころ」を新設。中継に出演した解説者が「勝負の分かれ目」と評価したシーンを、実況音源を再生しながら詳しく振り返る。「今日の勝負どころ」にも専用のタイトルジングルがあるが、他局へネットされている場合は、コーナー自体は行うもののジングルや音源再生は省略され、解説者とのトークのみで対応する。MBS以外の加盟系列各局からネット受けする場合はこのコーナー自体行わないほか、MBS制作であっても元々裏送り用として制作された中継の場合は、配信相手の系列局の様式に合わせた番組構成となるためこのコーナーは行わない。なお、『ベースボールパーク』への移行後も、上記の趣旨で放送を続けている。
以上はネット受け中継時を含めて、関西ローカルでのみ放送。
阪神ホームゲームの中継では、解説者が1名だけ出演する場合と、2名の解説者による「ダブル解説」体制で放送する場合に大別される。中継のカードや時期によっては、阪神ファンのタレントやMBSラジオ他番組のパーソナリティ(2003年までは一時「トラ番ゲスト」と呼称)を交えたり、JRN・NRN系列各局の解説者をゲストとして迎えたりすることもある。
特記しない限り、毎日放送(MBSテレビ)のプロ野球中継でも解説を担当。氏名の後の「 」内には、放送などで使用するキャッチフレーズを記載している[注 179]。
ちなみに、MBSラジオのタイムテーブルや当番組の広告では、2023年からレギュラー解説者を「MBSラジオプロ野球解説者」「準解説者」という区分で表記している。本項でも、この区分を基に解説者を記載する。
2023年からの阪神戦中継では、「MBSラジオプロ野球解説者」と「準解説者」がダブル解説方式で出演する場合に、「準解説者」を「ゲスト解説者」として扱っている。また、「準解説者」から2名が揃って出演する場合には、1名を「メイン解説者」・もう1名を「ゲスト解説者」とみなしている。
2015年度の『豊永真琴のベースボールパークEXトラ!』では、フルバージョン(50分枠)での放送が可能な場合に「レジェンドインタビュー」を編成していた[注 185]。
出演契約の関係で「MBSラジオ野球解説者」として扱われている解説者は、かつては原則として、系列局向け裏送りや予備待機(日曜日の阪神主催デーゲームや「関西ダービー」以外のオリックス主催試合)の中継に登場しなかった。金村・藪は「MBSラジオ野球解説者」という扱いであるため、2018年までは同局でメインカードとして放送される阪神戦に限って解説を担当していた。しかし、金村は2019年から、日曜デーゲームのNRN系列局向け裏送り(主にSF向けの「阪神対中日」)中継に出演。2020年からは、金村・藪とも、「関西ダービー」以外のオリックス主催試合中継を裏送りで制作する場合に随時解説を担当する。その一方で、2018年まで阪神戦中継とオリックス主催試合中継の解説を兼務していた太田は、2019年から後者の中継での解説に事実上専念。オリックスが進出した2021年の日本シリーズでは、関西ローカル向けに自社で制作するパ・リーグ(オリックス)側ホームゲーム中継[注 186] で、金村を第1戦・太田を第2戦(および第7戦が発生した場合)・亀山を第6戦の解説者に起用している。オリックスは翌2022年の日本シリーズにも出場したが、MBSラジオが前年とは逆に第3 - 5戦(パ・リーグ側ホームゲーム)のNRN向け中継を制作したことから、太田が第3戦・金村が第4戦・八木裕が第5戦で解説を務めた。
NRNラインを使用するオリックス対ソフトバンク戦や、日曜日にデーゲームとして開催される阪神対ソフトバンク戦の中継を九州朝日放送(KBC)への裏送り向けに制作する場合には、KBCの野球解説者[注 187]が解説を担当することがある[注 188]。オリックス対ソフトバンク戦(京セラドーム大阪・ほっともっとフィールド神戸開催分)の中継や、京セラドームのソフトバンク主催試合中継のRKB向け裏送り中継[注 189]をMBSがRKBへの裏送り向けに制作する場合には、両チームでコーチを経験している藤井康雄(関西在住のオリックスOB)が2021年6月から同年のシーズン終了まで解説陣に加わっていた[注 190]。
2023年から解説陣に加わった能見は、阪神・オリックスの両球団へ在籍していたことを背景に、オリックス主催試合の裏送り向け中継にも出演。その一方で、毎日放送グループ以外の阪神戦中継でも、能見を含む「準解説者」だけの「ダブル解説」が随時実施されている。
毎日放送の『よんチャンTV』では、2023年度に不定期でスタジオに登場していた掛布・能見・矢野燿大[注 191]を、2024年度(2024年の4月改編)から「月曜日のレギュラーパネラー」として週替わりで出演させる体制へ移行。3名とも、出演日には関西ローカルパートの全編に登場するほか、18時台の「月(Gets!)よんスポ」(阪神・オリックスの公式戦ダイジェストや関連企画を中心に構成しているパート)でスタジオ解説やロケ企画を任されている。
いずれも毎日放送のアナウンサーで、選抜高等学校野球大会や全国高等学校ラグビーフットボール大会など、他のスポーツ中継で実況やリポーターを務めることも多い。『タイガースライブ』として放送していた時期の担当者は、解説者と同様に、担当アナウンサーにも実況・取材のスタイルや名前・趣味などにちなんだキャッチフレーズ(以下の「 」内で表記)を付けていた。
毎日放送ではラジオ放送事業の分社化(2021年4月1日)に伴って当番組の放送・中継業務を「株式会社MBSラジオ」へ移管したが、担当アナウンサーは(同日付でテレビ単営局へ移行した)毎日放送に在籍。放送上は『 - タイガースナイター』時代から所属局名を「MBS」で統一しているため、同日以降も「MBSアナウンサー」として出演している[注 192]。
毎日放送時代の2020年までは、(一部の人物を除いて)実況アナウンサー・解説者・スタジオアシスタントの氏名・プロフィール・キャッチフレーズを当番組の公式サイトに掲載していた。2021年以降は、このような情報が割愛されている。
2019年以降は、毎日放送グループの定年(60歳)を経て「シニアスタッフ」(1年更新・最大5年間の嘱託契約扱い)へ移行したスポーツアナウンサーも、「MBSアナウンサー」との肩書で契約期間内の中継や『番外編』に出演している。
中継への出演については、裏送り主体のオリックス戦[注 195]や、(編成上の事情で自社では中継をほとんど放送できない)日曜デーゲームとして開催される阪神ホームゲームのビジター地元局向け裏送り中継にほぼ限定。このような事情から、MBSラジオのタイムテーブルや当番組の広告では「実況アナウンサー」として紹介されていない。
『タイガースナイター』への移行・唐渡のリポーター勇退後の2003年度から、『MBSベースボールパーク』へ改題した2017年までは、毎日放送(MBS)のスポーツアナウンサーがローテーションで阪神側のベンチサイドリポートも担当していた[注 196]。狩野をフィールドキャスターへ起用した2018年から2021年までは、阪神ホームゲーム中継の一部で狩野がベンチリポートを兼務。阪神のビジターゲームについては、他局制作分中継のネット受け日を増やしている関係で、MBSから阪神側のベンチリポーターを派遣しない中継も相次いでいた。このような事情から、市川いずみ(フリーアナウンサー)が2020年まで阪神戦中継の一部で引き続きリポーターを務める一方で、MBSのアナウンサーが阪神戦中継でベンチリポートを担当する機会が以前より減少していた。なお、市川は後述する事情から、(ベンチリポーターを含めた)当番組へのレギュラー出演を2020年度で終了。狩野も2022年度から阪神・オリックス戦中継の解説へ専念するようになったため、MBSの自社制作による阪神戦中継では、同年から「シニアスタッフ」以外のスポーツアナウンサーがベンチリポートを一手に担う体制へ戻している。その一方で、裏送りを含めたオリックス戦におけるベンチリポートは、狩野のフィールドキャスター在任中も毎日放送のアナウンサーが担当している。
2008年から2017年までは、赤木誠(MBSでは2018年11月から「シニアスタッフ」への移行を経て2023年10月に退社)を中心に、同局のアナウンサーがGAORAプロ野球中継(北海道日本ハムファイターズ主催試合中継)の実況を担当することもあった[注 197]。その一方で、MBSのアナウンサーとして当番組に長らく出演してきた結城哲郎が、GAORAへの出向(2011年6月)を機に同局専属の実況アナウンサーへ転身(2017年3月で定年退職)。2015年からはフリーアナウンサーの近藤祐司、2018年からは俳優の伊藤毅も同局の実況陣に加わったため、MBSの現役アナウンサーが担当する機会は事実上消滅した。
MBSラジオで2018年4月から2021年9月まで平日や土曜日の未明に編成されていた『あどりぶラヂオ』(生放送の音楽番組)では、当番組への出演者を含めて、MBSのアナウンサーが一部曜日のパーソナリティを交互に担当。2018年10月から2020年6月まではアナウンサーの担当枠が金曜未明の放送分に集約されていたため、2019年にスポーツアナウンサーがパーソナリティを務める場合には、直近(木・金曜日)の阪神・オリックス戦中継へ出演しなかった。2020年7月以降は、MBSアナウンサーの担当枠が木曜未明の放送分に移動したことに伴って、スポーツアナウンサーがパーソナリティを務める場合には、基本として水・木曜日の中継に出演しなかった。
2020年シーズンは、太田・金本・狩野以外の解説者が阪神戦・オリックス戦中継に満遍なく出演した一方で、阪神戦中継の実況を仙田和吉(2021年3月31日付で毎日放送を早期退職)・井上・金山・三ツ廣、オリックス戦中継の実況を赤木・森本・近藤が主に担当した。
2021年4月に株式会社MBSラジオが本格的に稼働してからは、同社が上記の体制を背景に「ポチっとMラジ」というステーションコピーを採用したことを踏まえて、「『MBSベースボールパーク』もポチっとMラジ」(井上・近藤・金山・三ツ廣による阪神選手の本塁打実況音源を活用したラジオCM)を新たに放送している。
毎日放送の『よんチャンTV』では、2024年の4月改編から、前述した「月(Gets!)よんスポ」を三ツ廣・川地・大村が週替わりで進行している。その一方で、金曜日の主に17時台で放送されている関西ローカル向けの生中継企画では、番組開始の当初からリポーターを2年間務めていた川地がこの改編からレギュラー出演を再開。これに伴って、川地は2024年シーズンから、テレビ・ラジオとも(裏送り分を含む)金曜日のナイトゲーム中継の担当を事実上外れている。
ナイトゲーム中継では、19時前後の交通情報を担当。2013年度以降は、関連番組にもパーソナリティやアシスタントとして出演している。なお、以下に太字で記した担当曜日は、いずれも2024年度の担当分。
中継の時期・カードによっては、MBS野球解説者とのダブル解説を前提に、他局の野球解説者を随時ゲストに迎えている。『タイガースライブ』時代の2013年には、西山秀二・高津臣吾・吉井理人などが出演。『ベースボールパーク』への移行後は、2015年に西山・金村義明・山﨑武司・里崎智也[注 198]、2016年には、建山義紀・山本昌・里崎・佐々木主浩が登場したほか、西山が定期的に出演するようになった。
2017年には、レギュラーシーズン前に放送したWBC日本代表対阪神の強化試合中継から、谷繁がMBSテレビ・ラジオ共通のゲスト解説者(LFとの2局ネット・MBS解説者とのダブル出演による阪神戦中継ではLFの解説者)として随時登場。里崎・建山・佐伯貴弘も出演していた。
ロッテOBの里崎(MBSラジオの放送対象外地域ながら大半のエリアで直接の受信が可能な徳島県鳴門市の出身)と、日本ハム・阪神でのプレーや野球日本代表トップチームの投手コーチを経験している建山(大阪府大東市出身)は、2018年から2022年までMBSの自社制作によるセ・パ交流戦中継や『番外編』へ随時出演。2021年頃からは、同様のパターンで日本ハムOBの岩本勉(大阪府八尾市出身)もゲストに迎え始めている。
2022年度には、岩本も放送上(掛布雅之・鳥谷敬・谷繁元信と同格の)「ゲスト解説者」と扱っていて、ナイターオフ期間中に編成される『MBSベースボールパーク日曜日』では掛布・鳥谷・岩本を週替わりのパーソナリティに起用。2004年から2009年5月までのレギュラー解説者だった達川光男は、マツダスタジアムの広島対阪神戦中継をMBSの自社制作(RCCからの技術協力による乗り込み方式)で放送する場合に限って、2022年度から年に1試合のペースで出演を再開している。
※レギュラー編成化前の人物も含む。●印は『MBSタイガースナイター』以降の出演経験者。
◎:2024年9月時点で現役のMBSアナウンサー
●:定年退職後も関連会社のGAORAの中継で担当
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