『キューティーハニー』は、1973年に永井豪とダイナミックプロによってメディアミックス企画としてリリースされた漫画とアニメの作品名。加えて、いくつかある派生作品のうち、2004年5月公開の実写映画の作品名。また、それらとすべての派生作品における主人公の名前や主題歌の題名。
概要 キューティーハニー, ジャンル ...
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これまでの魔法少女もの同様、主人公が変身能力を有しているが、その能力の根本には科学的なギミックが据えられているため、厳密にいえば魔法少女の定義には当てはまらない作品だが、内容の近似性から東映魔女っ子シリーズの一作品として扱われることもある。
微妙に作品名が異なる派生作品がいくつか存在するが、個別の記事がないものについては本記事で扱う。正確な作品名については歴代作品を参照。
その身に組み込まれた「空中元素固定装置」により、七変化の変身能力と無類の戦闘力を発揮する少女型アンドロイド・如月ハニーと、世界中の宝石や貴金属の独占を狙う犯罪組織パンサークロ―との戦いを、ハニーに夢中である早見一家とハニーとの愉快なやりとりを交えて描く美少女アクション活劇。
空中のあらゆる元素を自在に組み替える力を持つ「空中元素固定装置」でハニーは自在に衣装、所持アイテムを変えられ、その衣装に応じた能力を発揮できる。その中でも、戦いに特化した戦士としての姿が「キューティーハニー」であり、人間をはるかに超える身体能力を発揮することができるようになる。
パンサークロ―の魔の手が伸びた時、「あるときは○○、またあるときは△△、しかしてその実体は…」と謎めいた口上を述べ、「ハニーフラッシュ!」の掛け声と共に如月ハニーからキューティーハニーに変身して「愛の戦士キューティーハニーさ!」と名乗りを上げ[注釈 2]、刺客と戦いを繰り広げる。
アニメ版は1973年10月13日に放映された。後年にアニメ版の続編およびリメイク作が多数作られている他、実写映画化、舞台劇化などもなされている。
※ 以下のアニメ化作品は基本的に放送・公開(リリース)順に記載。
『新・キューティーハニー』(しん・キューティーハニー)は、永井豪とダイナミックプロの漫画作品『キューティーハニー』のアニメ化作品。1994年から1995年にかけてOVAで展開された新シリーズで、テレビアニメ版第1作の100年後を描く続編。全8話。
オリジナルシリーズより約20年ぶりに製作された作品で、キャラクターデザインは『少年チャンピオン』連載版に準じている。媒体がOVAということもあり、劇中の変身シーンはテレビ版以上に過激に描かれている。
当初は全4話で終了予定で、レンタル成績が好調だったことから12話まで制作が延長されたものの、製作会社の倒産により8話で打ち切りとなった[注釈 15]。
あらすじ(新)
パンサークローとの決戦から100年後。「キューティーハニー」こと如月ハニーは戦士としての力と記憶を封印し、今では犯罪蔓延る大都市コスプレ・シティで市長秘書として働いていた。
そんなある日、街を牛耳る魔王ドルメックの一団の襲撃を受けたことをきっかけに、ハニーはかつての力と記憶を取り戻し、キューティーハニーとして覚醒する。パンサーゾラの復活を目論むドルメック相手に新たな戦いに臨み、これを打倒するもゾラの復活は果たされてしまう。ハニーはかつての宿敵パンサーゾラとの新たなる戦いの渦中へと導かれていくことになる。
登場人物(新)
主人公(新)
- 如月 ハニー(きさらぎ ハニー) / キューティーハニー
- 声 - 根谷美智子
- 本作品の主人公。100年前、犯罪結社パンサークローと戦いを繰り広げた愛の戦士キューティハニーその人で、正体はロボット工学研究者・如月博士が作り出した、空中元素固定装置による変身能力を有する女性型アンドロイド。
- パンサークローとの決戦以降、戦いの記憶と力は封印されて[注釈 16]おり、極普通の一般人として、ライト市長の秘書を務める日々を送っていた。ドルメックが送り込んだデス・スターの襲撃を受け窮地に追い込まれた時、皆を守るために戦いたいという強い願いによって封印が解かれ、記憶を取り戻してキューティーハニーとして覚醒を果たす。ゾラの復活を目論むドルメックの野望を食い止めるべく、再び戦いに身を投じる。
- キューティーハニーの存在は伝説の戦士として語り継がれて[注釈 17]おり、世界が危機に落ちた時に蘇る存在であると同時に、ゾラが封じられし邪空門を押し開くカギとなる存在であると作中でドルメックの口から語られている。その言い伝え通り、邪空門の門番であるドルメックをその手で倒したことにより、ゾラの復活を招いてしまい、復活寸前のゾラとドルメックを固定装置の力で作り出した結晶体に封じ込めた直後空中戦艦の爆発に巻き込まれるが、無事生き延び仲間たちとの再会を果たした。
- アニメ版第1作と異なってコスチュームの配色が原作に準じており、トップスは青色でボトムスは赤色になっている。また、私服のデザインも原作版に準じているが、ワンピースからツーピースに変わっている他、色はピンク基調で、服の柄も原作と異なる。
- シルバーフルーレ
- キューティーハニーの戦闘武器(長剣)。旧作で見せた光線や雷光による攻撃などは未使用だが、第1話では固定装置の力で刀身を光の刃のように強化し敵を一刀両断した。
- ハニーブーメラン
- キューティーハニーの投擲武器。左腕に巻いたリボンのハートを刃付ブーメランに変形させて投げる。
- ハニーコメット
- ハニー専用の一人乗りジェット機。純白の機体。第1話の終盤、獣人化したデス・スターに追い詰められたハニーが吹いた指笛に反応して起動、団兵衛の私設研究所に併設された発射台から発進しハニーの下に飛来した。第4話で、ドルメック空中戦艦へ進入する際にも使用した。
- 拘束解除
- 空中元素固定装置による物質分解を応用し拘束を解く。宝石姫に液体プラスチックで固められた際にこれで脱出した。
- 封印
- 固定装置の力で作り出したクリスタル状の結晶に敵を封じ込める。ゾラの復活寸前に至った時ドルメックをこれで封じた。
早見一家
- 早見 直慶(はやみ ちょっけい)
- 声 - 松本梨香
- 早見赤カブ・大子夫妻の息子で、かつてハニーと共にパンサークロ―と戦った早見家の長男・青児の曾孫。思春期の純情な少年。
- 母校の先輩に当たるライト市長を尊敬・応援しており、その縁で市長秘書の如月ハニーと知り合う。
- 早見 団兵衛(はやみ だんべえ)
- 声 - 富田耕生
- かつてパンサークロ―と戦うハニーに協力していた早見家の当主の老人で、直慶の曾祖父。
- ハニーを見守るためにサイボーグとなって延命しており、100年たった今もなお健在。コスプレ・シティの郊外に私設研究所兼自宅を有し、直慶親子とハニーを引き取る。そして100年前同様、一家総出でハニーの戦いをサポートする。
- サイボーグ化によって身体能力が強化されている他、ブレストファイヤーやダブルハーケンなど『マジンガーZ』シリーズに登場する主役ロボットと同等の武装を内蔵しており、雑魚敵相手に打ち負けてしまうことも多かったテレビ版と比べて戦闘力が格段に向上している。
- 早見 大子(はやみ だいこ)
- 声 - 深見梨加
- 団兵衛の長男・青児の孫娘[25]。夫の赤カブと共にコソ泥を稼業としている。怒りに我を忘れると超人的な怪力を発揮し、第4話で常人には切れないはずのピーピングスパイダーの蜘蛛の糸を引きちぎって拘束を打ち破った。学生時代に番長連合の初代総長を務めていた過去を持つ。
- 早見 赤カブ(はやみ あかカブ)
- 声 - 高木渉
- 大子の夫で、妻と共にコソ泥を稼業としている。背が低く横幅の広い体格。ハニーの入浴を覗いたり、興奮して大子を押し倒したりと、スケベな性格だが、妻と息子を深く愛している。見かけ以上に打たれ強く、学生時代に、女番長だった大子とのタイマン勝負で何度倒されても必ず起き上がり、それを見た大子が惚れ込んだのが、2人の馴れ初め。
敵キャラクター
- ドルメック
- 声 - 屋良有作
- コスプレ・シティに君臨する闇の魔王。その正体はハニーに敗れし邪悪の精霊たる母パンサーゾラの魂が潜む邪空間の門の番人であり、門を開いてゾラを甦らせることを目的に暗躍している。そのために必要な闇のエネルギーを集めるべく獣人化カプセルをばら撒き悪しき心の者たちの欲望を煽っている。
- そして直慶を人質にハニーを本拠地におびき寄せ、交戦の末にゾラ復活に必要なハニーの力を得るためにその一撃をわざとくらい、門を開いてついにゾラを復活に導く。直後、固定装置の力を全開にしたハニーの捨て身の封印により結晶体に封じられたまま戦艦の爆発に巻き込まれた。
- ブラックメイドン
- 声 - 山田妙子
- 常にドルメックと行動を共にしている少女。翼の生えた人型ロボットの頭部に埋め込まれたカプセルの中に人間の体が埋め込まれている。赤髪の長髪と中性的な容姿と顔立ちで、胸のふくらみがないことから幼いようだが性格は残忍。
- 超能力の持ち主であり、本拠地に侵入してきたハニーをサイコキネシスで翻弄するが、ハニーの捨て身の陽動作戦にひっかかり、その隙を突かれてシルバーフルーレの渾身の一撃をくらい絶命する。その後、パンサーゾラの魂を宿すための依り代として捧げられた。
- ピーピングスパイダー
- 声 - 掛川裕彦
- サイバネティック・アイと蜘蛛のように身軽な体を持つサイボーグ怪人。ドルメックの配下の一人。
- 第1話で市街演説中のライト市長の襲撃に加わっていた他、第3話のセイレーンとの戦いの決着直後に姿を現し、ハニーをドルメックの下におびき出すべく直慶を人質にして逃げていった。第4話の空中戦艦での決戦の際はハニーたちを蜘蛛糸で拘束するも怒りに我を忘れた大子に破られた末、早見一家に追い詰められて叩きのめされてしまった。その後見逃されて戦艦を逃げ出していたらしく、第8話で再登場しストリップ劇場の天井裏でのぞきをしていたところを捕まえられてゴールドディガー捜索への協力を強要され嫌々ながら従って居場所を突き止めた。戦いのさなか、奪われたISRMの力で冷凍庫に送り込まれてしまった際にハニーと心を通わせ、敵の位置をハニーに教えてサポートした。
- デス・スター
- 声 - 玉川紗己子
- 第1話に登場。ドルメックの配下の一人で市長抹殺のために送り込まれた女殺し屋。
- あえなく蹴散らされて追い詰められた団兵衛をかばおうとしたハニーを容赦なく機関銃で打ち抜くが、それがためにハニーの記憶の覚醒を促してしまった。
- 獣人化カプセルを自らに打ち込み立ちふさがるも追い込まれ、固定装置の力で強化され巨大な光の剣と化したシルバーフルーレで一刀両断された。
- アドニス
- 声 - 石川英郎
- カエサル
- 声 - 長嶝高士
- 宝石姫(ほうせきひめ)
- 声 - 松井菜桜子
- 第2話に登場。コスプレ・シティに宝石店「宝石姫」を構える女性店主。しかしそれは表の顔で、裏では気に入った美少女を誘拐しては永遠の美を与えると称して凍結させ、コレクションしていた冷酷な女。
- ハニーに目を付けコレクションに加えようと目論み、直慶たちを人質にとっていいなりにさせ、液体プラスチックでハニーを固めて思惑を果たすものの、空中元素固定装置の力で拘束を解かれる。獣人化してキューティーハニーに変身したハニーと交戦した末、液体プラスチックを浴びせかけられて身動きを封じられシルバーフルーレの一撃に倒れる。かろうじて息はあったものの、死の寸前のバーチャルハッカーに道連れにされて爆死した。
- バーチャルハッカー
- 声 - 松本保典
- 第2話に登場。オカマ口調のサイボーグ。ドルメックの配下の一人。宝石姫のサポート役として送り込まれた。
- 名前の通り凄腕のハッカーで、バーチャル映像を駆使して相手に幻像を見せる攻撃を得意とし、直慶たちを捕獲した。その後、液体プラスチックの拘束から逃れたハニーに再び襲い掛かるも幻影を破られ、シルバーフルーレに貫かれて動けなくなった。戦いが終わるころには爆発寸前に至っており、液体プラスチックで身動きできなくなったまま倒れていた宝石姫を巻き込んで爆散した。
- セイレーン
- 声 - 高乃麗
- 第3話に登場。人気絶頂の女性シンガー。ドルメックから入手した獸人化カプセルを裏で売りさばいていたバイヤー。
- 戦いの現場に残されたカプセルの残骸の足取りを追ってきたハニーに正体を暴かれ、獸人化カプセルを使用して変身し襲いかかる。戦いの末にハニーに獸人化カプセルを突き立てるもアンドロイドである彼女に効果はなく、隙を突かれてシルバーフルーレに貫かれ、そのまま一刀両断されて倒された。
- 獣人化時は獣のような咆哮と共に放つ衝撃波で敵を破壊する。
- パンサーゾラ
- 声 - 滝沢久美子
- 秘密結社パンサークローの首領。かつてハニーの父を殺害して彼女がキューティーハニーとして戦うきっかけを作り、そしてハニーに倒された悪の権化であり、人間の欲望の化身でもある。
- 第4話の終盤でブラックメイドンの肉体を依り代に不完全ながら復活を遂げ、第5話以降、悪しき心の人間の欲望を煽り邪空獣に変容させたり、幻のサムライパークを作り出しハニーたちを誘い込んで邪空獣に襲わせ殺させようとするなど陰で暗躍する。
- ブラックメイドンの姿がそのまま大人に成長したような妖艶な姿の赤髪の美女となっている。
- ジーン
- 声 - 折笠愛
- 第5話に登場。女子4人組の盗賊団のリーダーで野生的な美女。戦闘能力も高く、襲ってきた悪党3人をあっさり返り討ちにしたほど。
- パンサーゾラの闇の力に取り込まれて邪空獣に憑りつかれており、金を得るためのお宝と称して奪い取った爆弾を市街地で爆発させようと目論む。その後、邪空獣に変容し、尾から繰り出す溶解液を武器に追ってきたハニーに抵抗するも、ハニーと団兵衛の連携に敗れる。
- スカベンジャー
- 声 - 立木文彦
- 爆弾テロリストの男。市街地ひとつを吹き飛ばす威力の爆弾を盾に莫大な金を市長に要求するが、ハニーの活躍で逮捕された。
- ポッキー & ジャンヌ
- 声 - 青羽美代子、田野恵
- ジーン率いる女子盗賊団のメンバー。邪空獣と化したジーンに溶解液で溶かされ死亡した。
- 夜叉(やしゃ)
- 声 - 井上喜久子
- 第6話に登場。和服姿の美女。自らを「座長」と称して和装の人形たちを傀儡の術で操り、市内を混乱に陥れた。その正体は、遠い過去に存在したサムライパークと呼ばれる和風のテーマパークで稼働していたからくり人形であり、自分たちを省みなくなった人間への復讐心に付け込まれて蘇ったゾラに操られていた(実はテーマパーク自体もゾラが作り出した幻影だった)。
- オロチ型の邪空獸に変容しハニーに襲いかかるが、戦いの末に殴り飛ばされて高所から落下し建物の残骸の突起に体を貫かれて絶命した。
- 忘れ去られたテーマパークで動かぬまま捨てられていた彼女たち人形の心を思い、ハニーは同情と共に涙を流した。
- スコーピオン
- 声 - 安達忍
- 第7話に登場。監獄島を支配するサディスティックな美女。冒頭の場面で、明(あきら)の攻撃を受け首の骨を折られても絶命せず喋り続けるという人間離れした身体を持つ。私設警察を率いて番長連合の関係者を捕縛し、自らの配下と命懸けの戦いをさせ、それを見て楽しんでいた。
- ハニーとの交戦を経て邪空獸に変容するものの圧倒された末、施設の爆破に巻き込まれて死亡した。
- モンスター
- 声 - 安井邦彦
- ゴールドディガー
- 声 - 天野由梨
- 第8話に登場。この世の何よりも黄金を愛する美女。兜博士が開発した空間転移装置「ISRM(イズラム)」を奪い、これを使って金塊強奪を繰り返す。黄金の弾丸を射出する機関銃を愛用している。彼女の特殊能力により、この黄金の弾丸はダイアモンド並の硬度を持ち、対戦したアーマーナイトハニーの鎧もボロボロに破壊されてしまった。
- ハニーとの交戦の末邪空獸に変容し、散布した金粉をスクリーン代わりにした分身投影によりハニーたちを苦戦させ、原理を見破った兜博士を殺害するが、サイバネティックアイを持つピーピング・スパイダーのサポートによりこれを打ち破られる。激高しISRMでハニーたちを宇宙空間へ放りだそうとするが、稼働中のISRMをシルバーフルーレで一刀両断され、暴走したISRMにより体を別々に宇宙空間へ放り出され消滅した。
ゲストキャラクター(新)
- ライト市長(ライトしちょう)
- 声 - 速水奨、進藤尚美(幼少期〈ドラマCD〉)
- コスプレ・シティの現市長。正義感溢れる男性。街の犯罪を一掃すべく奮闘している。
- 戦士としての正体を露にしたハニーを快く受け入れ、同志として共に戦うことを誓った。
- 夏子(なつこ)
- 声 - 岩男潤子
- 第5話に初登場。アニメ版第1作に登場したハニーの親友と同じ名を持つ少女。名字は不明。ジーン率いる女子盗賊団のメンバーでメカに強い。身よりは既にないらしく、邪空獣の襲撃によって仲間を失った後ハニーたちの下に引き取られ、以後行動を共にする。
- 自分のために死んでいった親友[注釈 18]の面影を彼女に重ね合わせたハニーから同様に「なっちゃん」と呼ばれている。
- トバッチリ
- 声 - 麻生智久
- 礼奈宇 カン子(れなう カンこ)
- 声 - 山口由里子
- 第7話に登場。10代目パンス党番長。スコーピオンに捕らえられる。元ネタは『おいら女蛮』の同名キャラクター。
- スージーZ
- 声 - 嶋村薫
- 第7話に登場。7代目マッドレディ連合番長。スコーピオンに捕らえている。
- 明(あきら)
- 声 - 関智一
- 第7話に登場。一声で一万人の不良が集まると言われる番長。人間離れした格闘能力を持つ。スコーピオンに捕らえられていた。監獄島に潜入したハニーと合流しスコーピオンと戦う。元ネタは『デビルマン』の不動明。
- アルフォンヌ
- 声 - くじら
- 第8話で金塊窃盗事件を現場中継しているニュースキャスター。容姿はテレビ版におけるアルフォンヌ先生と同一。
- ポチ
- 声 - 茶風林
- 兜博士(かぶとはかせ)
- 声 - 青野武
- 第8話に登場。団兵衛にサイボーグ手術を施した天才科学者。空間転移装置「ISRM(イズラム)」を開発するも女癖の悪さを突かれてゴールドディガーに奪われてしまい、団兵衛たちに協力を依頼する。ゴールドディガーの分身攻撃の原理を見抜いて弱点をハニーに教えるが、体を貫かれた。しかし、実は彼もサイボーグ手術を自らに施していたためぴんぴんした様子で無事であった。
- 元ネタは『マジンガーZ』の兜十蔵博士。容姿は漫画版に準じている。
- 如月博士(きさらぎはかせ)
- 声 - 阪脩
- 如月ハニーの最愛の父で彼女の開発者。本作品では第4話エンディングの語りで声のみ登場する。また、第2話でハニーの寝室に彼の写真が飾られている[注釈 19]。
作中用語(新)
- コスプレ・シティ
- 本作品の舞台。ゾラの復活を目論むドルメックの暗躍により悪徳と犯罪が蔓延る大都市で、住民の多くが生活のために犯罪に関わっている。
- ハニーとドルメックの戦いの決着後、コスプレシティの悪の頂点に立つ存在ともいうべき彼の存在が無くなったことにより、小規模な悪の勢力が覇権をかけて小競り合いを繰り返すようになり、さらなる混迷の渦に巻き込まれていく。
- 獣人化カプセル
- ドルメックの手下たちが持つカプセル。左胸に刺すことで、狂暴かつ残忍な獣人に変身することができる。
- 欲望の化身であるゾラの復活に必要な悪のエネルギーを集めため、自らの欲望を優先する悪しき心の人間たちを煽る目的でドルメックがばら撒いている。
- ジュエリー城
- 第2話に登場。宝石姫の居城。これまでに凍結させた美少女たちの像がある。
- ドルメックの空中戦艦
- 第3、4話に登場。コスプレ・シティの上空に浮かぶドルメックの本拠。概形は葉巻型。ハニー対ドルメックの決戦の舞台。
- 邪空間の門
- ハニーに敗れたパンサーゾラの魂が潜む邪空間を閉ざす門。ハニーの力によってその封印が破られると言われており、ハニーが門番であるドルメックに致命傷を与えたことで解放され、ゾラが復活を果たした。
- 邪空獣
- 人間の欲望に惹かれて邪空間より降臨する邪悪な怪物。ゾラの手引きの元、欲深き人間に憑りつき実体化する。
- 闇の軍団
- ドルメック亡き後のコスプレシティに跋扈し始めた犯罪者の集団。
- ISRM(イズラム)
- 第8話に登場。Instant Space Removal Machineの略。兜博士の発明品で空間転移を可能にする装置。使用すると周囲に磁場の歪みを生じるため、それを検知できれば出現地点を特定できる。ハニーたちは、磁場の歪みを検知できるピーピングスパイダーを半ば強制的に協力させて、この装置を奪ったゴールドディガーを追跡した。
主題歌(新)
- オープニングテーマ
- 「キューティーハニー」(1 - 4話)
- 作詞 - クロード・Q / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - les 5-4-3-2-1 / 歌 - les 5-4-3-2-1
- 「キューティーハニー」英語バージョン(5 - 8話)
- 作詞 - クロード・Q / 訳詞 - 高尾直樹 / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - 小西貴雄 / 歌 - Mayukiss(平松まゆき)
- エンディングテーマ
- 「サークル・ゲーム」(1 - 2話)
- 作詞 - 井出千昌 / 作曲 - サリー久保田 / 編曲 - les 5-4-3-2-1 / 歌 - les 5-4-3-2-1
- 「宇宙でランデヴー」(3話)
- 作詞 - サエキけんぞう / 作曲 - サリー久保田 / 編曲 - 細海魚 / 歌 - les 5-4-3-2-1
- 「さよならの伝説」(5 - 8話)
- 作詞 - 只野菜摘 / 作曲 - 中村雅人 / 編曲 - 小西貴雄 / 歌 - 平松まゆき
- 挿入歌
- 「BURNING UP!」(3話)
- 作詞 - 帆苅伸子 / 作曲 - 外山和彦 / 編曲 - 外山和彦 / 歌 - 高乃麗
各話リスト(新)
さらに見る 話数, 発売日 ...
話数 | 発売日 | サブタイトル | 脚本 | 作画監督 | 演出 | 絵コンテ | 美術監督 |
Stage1 | 1994年 3月21日 | 天使は舞い降りた | 静谷伊佐夫 | 堀内修 | - | 坂本信人 |
Stage2 | 宝石姫の甘い罠 |
Stage3 | 7月21日 | 唄声は悪魔の誘い | 戸部敦夫 |
Stage4 | ハニー死す!? 摩天楼の聖戦 | 堀内修 |
特別編 Flash.1 | 11月21日 | 天使の休日 | - |
Stage5 | 1995年 6月21日 | 闇の軍団編・挑戦! 邪空獣の牙 | 植村更 | 堀内修 | 長岡康史 | 加藤浩 |
Stage6 | 闇の軍団編・妖かしの復讐鬼 | 清水東 | 江口寿志 | 長岡康史 江口寿志 | 太田大 |
Stage7 | 10月21日 | 闇の軍団編・監獄は邪悪の虜 | 塀和等 | 嵯峨敏 | 吉田徹 |
Stage8 | 闇の軍団編・誘惑は黄金の輝き | 植村更 | 堀内修 | 大倉雅彦 | 長岡康史 小枝マリ | 木村朗 |
Stage9 (ドラマCD) | 2004年 5月21日 | クリスマスに呪いの雪が降る | - |
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関連商品(新)
- 解説本・資料集
- 新・キューティーハニー&ファンドラ・設定資料集
- 新・キューティーハニー・パーフェクトガイド 〜天使の復活〜
- 新・キューティーハニー・パーフェクトガイド Vol.2 〜華麗なる戦士〜
- 音楽CD
- オーディオドラマ[注釈 20]
- 新・キューティーハニー・アニメイトカセットコレクション1「宝石姫一族の逆襲」
- 新・キューティーハニー・アニメイトカセットコレクション2「ひっちゃかめっちゃかハニーワールド」
- VHS
- 新・キューティーハニー (全巻映像特典付き・シリーズ全4巻+特別編全1巻)
- LD
- 新・キューティーハニー (全巻封入特典・シリーズ全8巻・毎巻1枚)
- DVD
- 新・キューティーハニー コンプリートパック (初回限定生産、2004年5月21日発売、3枚ディスク) DSTD-02245
- 新・キューティーハニー Disc.1 (Stage.1 - Stage.4、特別編まで収録 片面2層)
- 新・キューティーハニー Disc.2 (Stage.5 - Stage.8まで収録 片面2層)
- 新・キューティーハニー Disc.スペシャル (ラジオドラマ収録)
- 初回特典
- 16P解説書封入
- スペシャルCD付き豪華デジパック仕様
- LDディスクエンドスペシャル集
- Blu-ray
- 新・キューティーハニー コンプリートBlu-ray (2013年12月6日発売、2枚ディスク) BSTD-03694
- 新・キューティーハニー Disc.1 (Stage.1 - Stage.4、特別編 Flash1「天使の休日」まで収録)
- 新・キューティーハニー Disc.2 (Stage.5 - Stage.8、LDディスクエンドスペシャル集まで収録)
- 封入特典
- スペシャルCD - Stage9 ラジオドラマ「クリスマスに呪いの雪が降る」
- 8Pブックレット封入
『キューティーハニーF』(キューティーハニーフラッシュ)は、1997年2月15日から1998年1月31日までテレビ朝日系列にて放送されたリメイク版。5年間続いたセーラームーンシリーズの最終作『美少女戦士セーラームーンセーラースターズ』の後番組兼ちゃお創刊20周年記念事業の一環として製作された。
この作品では永井豪は「原著作」である。その上で、実質の原作者・飯坂友佳子が少女漫画に翻案した形で企画当初より参加・漫画化した。コミックスのカバーイラストとカラーイラストは飯坂友佳子描き下ろしセル画調の絵となっている。
この作品でのハニーを演じる永野愛が声優デビューした作品である。また、番組終盤にハニーをサポートする女性科学者・神崎美津子役として初代ハニー役・増山江威子がゲスト出演している。
第1作と比べ、少女向けアニメ的な作品となった。これは原作の漫画版が少年漫画雑誌で連載されていたことに対し、本作品の漫画版は少女漫画雑誌『ちゃお』に連載されていたことと、枠として『セーラームーン』の視聴者層にそのまま見続けてもらうために制作されたためである。『キューティーハニー』の原作や第1作のようなギャグ・お色気要素が少なく、原作にはなかった恋愛、近親憎悪、三角関係、結婚、出産などの女性視聴者を意識した要素が加えられた。とはいえ、少年漫画雑誌『別冊コロコロコミック』や男女兼用の学年誌にも漫画版が連載されており、もう一人のハニー「ミスティーハニー」という戦闘的なライバルが登場したりと男性視聴者に対する配慮も見受けられる。本作品におけるハニーはアンドロイドではなく、空中元素固定装置の種子から生まれた人工生命体であり、最終回では青児との間に生まれた娘が登場している。
バンダイのアンケートによると、1997年4月調査の「好きなキャラクター」で3歳から5歳女児と6歳から8歳女児の2部門で「キューティーハニー」が1位を獲得している[26]。実写ドラマ版の『キューティーハニー THE LIVE』で剣持ユキ(シスターユキ)を演じた竹田真恋人[27]も、本作品をよく見ていたという。
10月以降は土曜18時30分から(ただし朝日放送は新・部長刑事アーバンポリス24(土曜日19:30 - 20:00枠で放送)のため放送時間を土曜日17:00-17:30(変動もあった)枠に繰上げ[注釈 21])に変更になったが、およそ一年で終了、次番組『アニメ週刊DX!みいファぷー』に交代した。テレビ朝日と東映動画(当時)によるテレビアニメとしては最後のセル画制作となった。
朝日放送では放送時間移動を機にテレビ朝日から事前に番組素材を受けての自社送出としたため、提供表示がブルーバックに変更されるとともに、提供クレジット時のBGMも廃止された[注釈 22]。
あらすじ(F)
- 第一部 1話-13話 (試練編)
- 如月ハニーは、聖チャペル学園に通う女子高生。寮生が帰宅を許される月に一度のその日、16歳の誕生日を迎えたハニーは父・如月猛との久しぶりの再会を楽しみにしながら自宅へ向かっていた。ところがそこへ覆面の男たちと謎の女怪人が現れ、ハニーの父を目の前で攫い、ハニーの家は放火され焼け落ちてしまう。悲しみにくれるハニーの前に、突然白百合を携えた謎の男性が現れ、父からの誕生日プレゼントだというチョーカーと指輪を手渡した。そのチョーカーの力で多彩な変身能力と、戦士「キューティーハニー」に変身する力を得たハニーは、父を取り戻すために父を攫った組織・豹の爪(パンサークロー)との戦いに挑む。
- 第二部 14話-23話 (運命編)
- シスタージルとの決戦からしばらくたったある日、葉月聖羅という転校生の少女が聖チャペル学園にやってきた。聖羅はハニーの所属するフェンシング部に入部し、ハニーとの手合わせで彼女を圧倒し、フェンシング部の部員たちを驚かせた。その後、クールで勉強もスポーツもこなせる聖羅はハニーと並ぶ学園のアイドルになるが、その一方で彼女はなぜかハニーを強く憎んでいた。
- そんな中、豹の爪の怪人が学園に現れ、聖羅を攫っていく。すぐさまキューティーハニーに変身して聖羅を助け出したハニーだったが、その直後に聖羅はハニーの目の前で第二のキューティーハニー「ミスティーハニー」に変身し、怪人を倒して見せた。驚くハニーに、聖羅は自分はハニーの双子の妹だと告げる。
- その後も聖羅はハニーに敵意を向けて幾度となく彼女と対立するようになるが、その一方で憎しみが高まるたびに聞こえる謎の声に悩まされていた。そして幾度かの対決の末、ハニーと聖羅は自分たちの正体を知ることとなる。
- 第二のハニーの出現、ハニーを見守る謎の男性「黄昏のプリンス」の正体が明かされるなど、物語はここから大きく動き出していく。
- 第三部 24話-39話 (覚醒編)
- ハニーとの対決で敗れたシスタージルが復活。ジルは世界各国から豹の爪の精鋭を集めて新パンサー軍団を結成し、ハニーの持つ空中元素固定装置を狙い始める。
- 一方、ハニーは父や聖羅の死を乗り越えて再び立ち上がり、夏子や青児を初めとする大切な人々を守るために豹の爪と戦う決意を固めていた。そんな中、新パンサー軍団の精鋭たちが次々にハニーを襲撃。その戦いの中で、ハニーは自分の空中元素固定装置に秘められた力を知ることになる。それでもなおみんなを守るために戦おうとするハニーに、豹の爪の首領パンサーゾラとの決戦の時が迫りつつあった。
登場人物(F)
主人公(F)
- 如月 ハニー(きさらぎ ハニー)
- 声 - 永野愛(タイトルコールおよび後半次回予告ナレーションも兼任)
- 本作品の主人公。1981年2月8日生まれのAB型。身長166cm。誕生花はフリージア。聖チャペル学園に通う16歳の美少女。スポーツ万能で、フェンシング部に所属している。背中まで流す長い金髪と一切無駄のないスリムな身体を誇り、類稀な美貌の持ち主。加えて元気な笑顔が絶えない聡明な性格も相まって、学園内では全校生徒のアイドル的存在。女生徒たちからは「ハニーお姉様」と呼ばれ親しまれている。
- 16歳の誕生日に父・如月猛を豹の爪に攫われ、挙句の果てに自宅も放火されてしまうという悲劇に見舞われる。ショックで泣き崩れていた際に現れた謎の男性「黄昏のプリンス」から指輪とチョーカーを渡され、以後その不思議な力を駆使して様々な姿に変身し、豹の爪との戦いに挑むことになる。実は、人間ではなく空中元素固定装置の種子から生まれた人工生命体。父が豹の爪から逃走する直前に空中元素固定装置から生まれ、その後父が逃走した際研究所から連れ出され、父から愛を注がれ人間として育てられた。一度は黄昏のプリンスから自分の正体を知らされ絶望するが、父の叱咤で立ち直り、その後妹である聖羅の空中元素固定装置と融合し、「ハイパーハニー」に変身できるようになった。チョーカーと指輪のエンブレムはハート型。
- パンサーゾラとの最終決戦の直前に青児の子供を身ごもり、一度はゾラと共にダイヤモンドになって消滅しようとしたが、胎内にいた子供の声を聞いて再び気力を取り戻し、青児の下へ生還した。その後娘を出産し、その子にかつての戦友と同じ名前の「聖羅」と名づける。そして3年後、大学生になった時に青児と結婚した。
- 下記の華麗なる七変化以外にも毎回様々な姿に化けており、第2話ではシンクロナイズドスイマーの姿になったり、第6話ではパンサークローの戦闘員に変身して紛れ込み、奇襲を仕掛けるという場面があった。
- ナースハニー
- ハニー七変化の1形態。看護師の姿になる。治癒能力に長ける。注射器で敵を撃退したり、包帯で纏めて拘束することもできる。髪は薄栗色のカールヘア。
- ステージハニー
- ハニー七変化の1形態。歌手の姿になる。歌やダンス、モデルなどの能力に長ける。華麗なアクションで敵を圧倒してしまうことも。髪は金色の蜷局型。七変化の中で最も前髪が長く、鎖骨まで垂れ下がる。
- エスコートハニー
- ハニー七変化の1形態。スチュワーデスの姿になる。デパートなど、大勢の人がいる建物に潜入する際に便利な姿。敵を誘い込み、罠に嵌めるのはお手の物。髪は濃茶色の、ふっくらした内巻き型。
- スクープハニー
- ハニー七変化の1形態。カメラマンの姿になる。情報収集能力に長ける。カメラフラッシュによる目眩ましや、カメラフレームからスプリングパンチを繰り出し不意討ちもできる。髪は橙色のボブカットで、七変化の中では最も髪が短い。
- エレガンスハニー
- ハニー七変化の1形態。花嫁の姿になる。その場違いな姿から、敵を惑わすことも。汎用性は低いため、七変化の中では最も変身頻度が少ない。髪は金の重束。
- ハリケーンハニー
- ハニー七変化の1形態。女性ライダーの姿になる。運動神経全般に長ける。オートバイなどのあらゆる乗り物を乗りこなし、機械の扱いにも優れる上肉弾戦にも強い。そのため汎用性は非常に高く、全ての変身の中でもキューティーハニーに次いで多くの登場と見せ場が用意され大活躍した。ハニーが初めて変身した姿でもある。髪は漆黒のロングストレート。ただし如月ハニーの時とは違って髪先は固まっておらず、大きく広がり華麗に風に靡く。七変化の中で最も髪が長く、髪先は腰を越え臀部まで至る。
- キューティーハニー
- 「ハニーフラッシュ!」の掛け声で空中元素固定装置が赤い色を帯び、如月ハニーが変身した姿。ハニー七変化の1形態である戦闘モード。決め台詞は「愛の光を持つ乙女! キューティーハニー! あなたの人生、変わるわよ!」。髪は赤いショートヘア。コスチュームは体にフィットしたレオタード状のもので、上半身が赤、下半身が濃い紫の配色。白地に金縁の手袋とロングブーツを着用し、耳には白いパールのピアスが付く。
- 極めてシリアスな性格の形態だが、第14話では早見青児が不可抗力で胸に顔をうずめてきたときは恥じらう面を見せたり、第25話では敵の猛攻を受けながらも油断をし、攻撃された挙句に崖から落ちそうになるという間の抜けた面も見せた。
- 空中元素固定装置
- ハニーの心臓に埋め込まれているハート型の装置。ハニーの変身の際に使用される。変身チョーカーが起動スイッチとなっており、ハニーがこの装置の秘密を知るまでは、チョーカー自体が空中元素固定装置だと思い込んでいた。表面にフリージアの模様が刻まれており、変身するとその形態に合わせてフリージアの模様の光る色が異なる[注釈 23]。後に聖羅の空中元素固定装置と融合しパワーアップを果たす。漫画版では「エルフローラ」と呼ばれ、ルビが振られていた。
- ハニーブーメラン
- キューティーハニーの牽制技。ハニーの腕についているブレスレットのハート形の装飾から生成される刃付きの小型ブーメランを飛ばして攻撃する。主に豹の爪の戦闘員を一掃する際に使われる。
- シルバーフルーレ
- キューティーハニーの武器である剣。フェンシングのフルーレに似た形をしている。柄の中心にピンクのハート形の装飾がついている。商品化の際には「ハニーフルーレ」という名称で発売された。
- ハニーライトニングフレア
- シルバーフルーレから放つ強力な必殺技。エネルギーをフルーレの刀身に収束させ、赤いFの形のエネルギーをぶつけて爆破する。命中率はあまり良くない。
- 治癒能力
- 空中元素固定装置の覚醒後はキューティーハニーの身体から外傷とコスチュームを恢復してくれる。他人の外傷でも治せるらしい。
- ハイパーハニー
- キューティーハニーがパワーアップした姿。コスチュームに黄色のウエストラインが1本加えられ、色も上半身が白、下半身が赤に変わる。コスチュームの胸元の隙間がキューティーハニーよりも大幅に広がり、彼女の魅力である大きな胸と谷間をさらに強烈に印象付けるようになった。頸部のチョーカーも金色に輝くお洒落な金属製に変わり、ハートの装飾もより大きな赤色に変化した。チョーカーの背部にはダイヤ型の装飾も追加され、その辺りから白色の長いリボンを2本結び付け華麗に靡く。新たな必殺技と武器が使えるようになり戦闘力を大幅に強化した。変身する際の台詞は「愛のため、乙女は変わる!」。イメージカラーは虹色。なお、ハイパーハニーという呼称は商品展開の際に使用された名前であり、劇中においてハニー自身がハイパーハニーと名乗ったことは一切無く、二段変身後の呼称もキューティーハニーで統一されている。
- フラッシュブレス
- 聖羅の遺した空中元素固定装置とハニーの空中元素固定装置が融合したブレスレット型の変身アイテム。ハニーの左手首に装備している。ブレスレット中央のハート形の装飾はダイヤ形へ変化している。キューティーハニーをハイパーハニーへと導く。また、攻撃用の狙撃型武器・ハニールージュアローも収納している。
- 「愛のため、乙女は変わる!」という台詞を決めると、ブレスレットが神秘的な音を発ながら点滅を始め、ハニーは静かに目を閉じ左手を胸に当てる。ハニーの胸の中にある空中元素固定装置が左手のブレスレットと共鳴し光り輝き、そこでハニーは目を開き「ハニーフラッシュ!!」と叫ぶ。すると空中元素固定装置から虹色の光が溢れ、ハイパーハニーに変身する。
- ハニールージュアロー
- ハニーブーメランを代替するハイパーハニーの狙撃型武器で、ボウガンの形状をしている。23話で初使用。「ルージュアロー!」の掛け声でフラッシュブレスから召喚される。炎(プロミネンス)・氷(ブリザード)・雷(スパーク)・水(スプラッシュ)の口紅の矢の射撃を戦闘で使い分けることができる。
- 赤いルージュ
- ルージュアローの先端に赤い光が閃くと「プロミネンス!」の掛け声で、超高熱の矢状の炎を射抜くことで、相手や相手の道具を焼き尽くす。
- 白いルージュ
- ルージュアローの先端に白い光が閃くと「ブリザード!」の掛け声で、矢状の氷を射抜くことで、強力な冷気で相手の動きを封じる。
- 黄色のルージュ
- ルージュアローの先端に黄色の光が閃くと「スパーク!」の掛け声で、矢状の雷電を射抜くことで、電撃を拡散させて多数の相手を撃ち倒すのに有効。
- 水色のルージュ
- ルージュアローの先端に青い光が閃くと「スプラッシュ!」の掛け声で、勢いのある矢状の水流を射抜くことで、相手にぶつける。
- ハニーヴァージナルインビテイション
- ハニーライトニングフレアを大幅に強化した強力な超必殺技。エネルギーをフルーレに収束させ、虹色のVの形のエネルギーをぶつけて爆破する。豹の爪の幹部クラスの怪人を撃破するほどの高い威力がある。
- 凍結能力(漫画版Part11、アニメ第38話にのみ登場)
- ハニーとゾラの最終決戦の際にハニーが見せた能力。空中元素固定装置の力を発動させ、巨大なダイヤモンドの結晶で自分諸共ゾラを封印する。漫画版ではシルバーフルーレから放つ圧倒的な剣気で大量の宝石を生成して、敵を凍結させる。
主人公を支える人々(F)
- 早見 青児(はやみ せいじ)
- 声 - 千葉進歩、くまいもとこ(幼少期)
- 私立探偵の青年。かつて父をシスタージルに殺されたことがきっかけで豹の爪を憎み、追っている。この作品ではキャラクターデザインがかなりの美形に変わっている。
- ハニーとは出会う度に喧嘩をしているが、自分と同様に豹の爪を追うキューティーハニーに協力するようになり、やがて彼女に想いを寄せるようになる。第21話に聖羅の策略でキューティーハニーの正体を知ってしまうが、それでもハニーへの想いは変わらなかった。
- 物語終盤でハニーと結ばれ、娘・聖羅を儲ける。その後、パンサーゾラとの決戦から3年後にハニーと結婚した。
- 秋 夏子(あき なつこ)
- 声 - 大本眞基子
- ハニーの同級生で、寮で同室の親友でルームメイト。ハニーからは「夏ちゃん(なっちゃん)」と呼ばれている。カメラが趣味。原作とは異なり、こちらでは最後まで生き延びる。
- 第24話でハニーが無関係な人間を戦いに巻き込まないために密かに寮を出て行こうとしていたのを見てそれを咎めた際に、キューティハニーの正体が彼女であることを本人から知らされたことでショックを受けて学園を飛びだしてしまい、そのおかげでパンサークローの襲撃から免れるも、ハニーとパンサークローの戦いの最中にハニーを銃撃から庇って倒れる。幸運にも持っていた新品カメラに弾が当たったことで無傷で済み、以降、変わらずにハニーを親友として受け入れ協力者として行動を共にするようになる。
- なお、豹の爪が学園を襲撃した際はハニーたちに罰当番をやらせようとしていたミハル先生たちの策略で始業式が延期されていたため、夏子とハニー以外の生徒たちも全員難を逃れ、原作とは異なり、ミハル先生とアルフォンヌ理事長も生き残った。
- 団兵衛(だんべえ)
- 声 - 松尾銀三
- ハニーたちが通う聖チャペル学園の校長。紋付羽織を着た小柄な老人。ハニーの父・猛とは大学時代の友人。生徒思いでミハル先生をたしなめることも度々あるが、姉には頭が上がらない。名前と容姿は原作およびアニメ版第1作の早見団兵衛と同一だが、青児との血縁関係はない。
- 常似 ミハル(つねに ミハル)
- 声 - 尾小平志津香
- ハニーたちが通う聖チャペル学園の女教師。学園の生活指導も担当しており、ハニーや夏子など周囲から「ミハルババア」と恐れられるほど規律に厳しく、度々学校を抜け出すハニーに手を焼いている。男性アイドルといった美少年が好き。
- 物語後半で豹の爪の襲撃により学園が崩壊し、それと同時にハニーの正体を知られた後、学園再建のためと称して何かにつけハニーたちと行動を共にすることになる。
- アルフォンヌ
- 声 - 古川登志夫
- ハニーたちが通う聖チャペル学園の理事長で、団兵衛の姉。ポチはその飼い犬。美少女生徒が好き。
- ハニー親衛隊
- ハニーの親衛隊で、男女それぞれ3人が登場。夏子や学園長と同様、ハニーの正体を知ってから協力するようになる。
- さえこ
- 声 - 宇和川恵美
- みゆき
- 声 - 久保田真紀
- あゆみ
- 声 - 加藤良子
- ハヤオ
- 声 - 赤井田良彦
- コウタ
- 声 - 宮田始典
- コジロウ
- 声 - 西松和彦
- 如月 猛(きさらぎ たけし)
- 声 - 神谷明
- ハニーと聖羅の父。空中元素固定装置を開発した科学者であり、ハニーが16歳の誕生日を迎えた日にパンサークローに攫われてしまう。後にパンサークローの下から逃げ出すも一時的に記憶喪失となり、街を彷徨っていたところを青児に保護され、その後記憶を取り戻しハニーと再会した。
- その後、ハニーが自分の出生の秘密を知ってショックを受けていた際に彼女を叱咤して立ち直らせる。最後はダークパンサーとの戦いの際、身を挺して聖羅を庇ってダークパンサーの攻撃を受け命を落とした。
- 葉月 聖羅(はづき せいら)
- 声 - 平松晶子
- 聖チャペル学園に突如現れた転校生。クールな性格の美少女で、ミスティーハニーに変身する。その際にはハニー同様チョーカーと指輪を使用するが、ハニーと違いチョーカーは左の太腿につけている。チョーカーと指輪のエンブレムはダイヤ型。
- ハニーを他の女生徒同様「ハニーお姉様」と呼び、当初はあたかも慕っているかのような素振りを見せていたが、実際にはハニーを強く憎んでおり、度々ハニーと敵対する。実はハニーの双子の妹で、ハニー同様空中元素固定装置の種子から生まれた人工生命体である。生まれたばかりのころパンサークローに攫われてパンサーゾラやプリンスゼラの下で育てられ、その際に偽の記憶を植えつけられてハニーと父を憎むよう仕向けられた。さらにゾラによって胸に「憎しみの刻印」を刻まれており、聖羅の憎しみが高まるたびに怪人を生み出すようにされていた。
- 物語後半で、彼女の空中元素固定装置は未完成の失敗作であり、変身するたびに寿命が縮まっていたことが明かされる。その後、自分の出生の秘密を知りショックを受けていた時に自身の影であるダークパンサーと遭遇し、彼女と戦うことになる。その際、自分を庇って父が死んだのを目の当たりにしたことで初めて「愛」を知り、姉を守るために最後の力で変身。最後は命を代償にダークパンサーと相打ちになり、空中元素固定装置を残して消滅した。その後、彼女の空中元素固定装置はハニーの空中元素固定装置と融合し、彼女にハイパーハニーという新たな力を与えた。
- 漫画版の設定が大幅に異なり、プリンスゼラと片思いの恋慕を描いている。また、聖羅は死亡することなく最後まで生き続ける。
- 佐々木版漫画では、早見青児と黄昏のプリンスが登場せず、聖羅がメインキャラクターになっている。姉と和解し生存する。
- 実写ドラマ版の『キューティーハニー THE LIVE』は彼女を足して割ったような2人のキャラクター(早乙女ミキ、剣持ユキ)であることが言及されている。
- ミスティーハニー
- 「ハニーフラッシュ!」のかけ声で葉月聖羅が変身した姿。剣技の実力はキューティーハニーより格上。登場の際の決め台詞は「憎しみと運命の影を抱く女! ミスティーハニー!」。イメージカラーは青。変身すると髪が短くなるハニーとは対照的に、変身すると髪が菫色の短髪から藍色の長髪になる。コスチュームの色は上半身が白、下半身が青で、頸部に黄色の長いリボンを結び付けている。黄色い菱形のピアスをしている。水色のアイシャドウも塗る。手袋と同じ型の膝まであるロングブーツを履いている。漫画版とアニメのコスチュームデザインは一部異なるが、全身に深い青紫色のコスチュームを纏う。なお、「ミスティーハニー」の名前は公募で決定されたものだが、原作ではハニーの七変化の一形態の名前だった。
- 空中元素固定装置
- 彼女の空中元素固定装置は不完全な失敗作であり、ミスティーハニー以外に自由に変化することはできない。漫画版では壊れた聖羅の空中元素固定装置はパンサーゾラの力によって修復されることがある。
- シルバーフルーレ
- ミスティーハニーの武器である剣。ハニーのとは対照的に、柄の中心に水色のダイヤ形の装飾が付いている。
- ハニーセクシーダイナマイト
- シルバーフルーレから放つ強力な必殺技。エネルギーを刀身に収束させ、Dの文字のような形をしたエネルギーを複数放つ。エネルギーが当たった相手の身体はゴムのように伸び縮みしたあと爆発する。
- ハニーブーメラン(アニメ第19話にのみ登場)
- ミスティーハニーの牽制技。左の太腿につけている変身チョーカーのダイヤを2本刃付ブーメランに変形させて射撃する。
- 早見 聖羅(はやみ せいら)
- 声 - 平松晶子
- 最終話に登場。ハニーと青児の間に産まれた娘。ゾラとの最終決戦の際にハニーの胎内に宿っており、ゾラと共に消滅しようとしたハニーに生きる力を与える役割を果たす。シスタージルと対戦したキューティーハニーを自身の母親とは知らずに憧れ、「将来はキューティーハニーになる」と発言した。聖羅の指輪がハニーと青児の結婚指輪になった[注釈 24]。
豹の爪(パンサークロー)
国際指名手配の秘密犯罪組織。ハニーの空中元素固定装置を使って無限に宝石を生み出そうと企み、そのためにハニーを狙う。その野望は宝石だけにとどまらず、世界を手中に入れんとする。パンサーゾラから生み出されたものとミスティーハニーの憎悪によって生み出されたものがいる。シスタージルと同格の大幹部「プリンスゼラ」がレギュラーとして登場したり、一般怪人より上位の「精鋭戦士」が設けられたりと、原作よりも大規模かつ機能的な組織として描かれている。
上層部(F)
- パンサーゾラ
- 声 - 渡部るみ
- 世界的犯罪組織・豹の爪の総帥。人間の欲望が生み出した存在であり、人間がいる限り滅びることはないという。シスタージル、プリンスゼラ、パンサー怪人の母のような存在。石像のような姿をしている。
- 最終決戦でハニーの空中元素固定装置の力により巨大なダイヤモンドの結晶の中に封印された。
- 黄昏のプリンス / プリンスゼラ
- 声 - 速水奨(オープニングナレーションも兼任)
- ハニーに変身チョーカーと指輪を渡した謎の青年。影からハニーを見守り、度々ハニーを助ける。
- その正体はパンサーゾラの子・プリンスゼラ。かつてハニーの父・如月猛と共同で空中元素固定装置を開発し、完成した直後に正体を現し、装置を奪おうとした。しかし、パンサークローが装置を悪用することを恐れた猛が生命体となった装置(ハニー)を持って逃走し研究所を爆破したことにより装置の奪取は失敗に終わり、代わりに一つだけ残っていた未完成の空中元素固定装置から産まれた生命体(聖羅)をパンサークローの下へ連れ帰り、彼女を憎しみの権化として育てた。
- 後にハニーと聖羅に彼女たちの正体を明かし、聖羅の死後彼女たちを愚弄したことでハニーの怒りを買い、彼女と戦うことになる。最初は優位に立っていたが、聖羅の空中元素固定装置と融合しハイパーハニーに変身したハニーの姿を見て初めて「愛の力」を目の当たりにし、驚愕する。そして考えを改め、現れたパンサーゾラに決別を告げ、ゾラの攻撃からハニーを庇う。その後、「人間の欲望から生まれた自分にも愛は生まれるはずだ」と考え、ハニーに別れを告げていずこかへと去っていった。
- 第33話で再びハニーの前に現れ、彼女にゾラの正体が人間の欲望の権化であること、人間がいる限りゾラを倒すことができないことを明かして一緒に人間のいない世界へ行こうと誘うが、ハニーはこの世界に残ってパンサークローと戦い続けることを選ぶ。その後、ハニーがパンサーゾラとの決戦に向かった際に青児をハニーの下へ導き、決戦の中でゾラの攻撃からハニーと青児を庇って倒れた。
- しかし最終話で復活を果たし、シスタージルに人質に取られた聖羅を助ける。最後はハニーと青児の結婚を見届け去っていった。
- シスタージル
- 声 - 大川千帆
- 豹の爪の大幹部。長い鞭が主な武器。かつて早見青児の父・早見勇人を殺害した張本人であり、青児にとっては父の仇である。
- 後にハニーが如月猛の娘であり、彼女が空中元素固定装置を持っていたことを知ってからは彼女を直接狙うようになり、一度はハニーとの対決で敗れ去るが23話で復活。世界各地から豹の爪の精鋭を集めて「新パンサー軍団」を結成し、ハニーの空中元素固定装置を狙う。
- ハニーとゾラの最終決戦の際、ゾラに取り込まれ消滅したかに見えたが、ゾラ消滅と同時に三度復活。最終回で青児との結婚式を挙げようとしていたハニーを襲撃し、ハニーの娘聖羅を人質にとって戦いを挑み、ハニーを追い詰めたが、聖羅の声援を受けて再び立ち上がりハイパーハニーに変身したハニーに倒され、完全に消滅した。
精鋭戦士
- スカッドパンサー
- 声 - 百々麻子
- 豹の爪中近東支部から呼び寄せられた精鋭戦士。「砂漠の悪魔」の異名を持つ。両腕に刃がついているのが特徴で、背中からスカッドミサイルを撃ち出すことができる。ハニーを倒すことだけを目的にしており、空中元素固定装置の奪取は目的ではない。冷静沈着で、ハニーの下へ向かった際に家に侵入するのではなく玄関からハニーを呼び出す、ハニーとの戦いで負けた際に自分の負けを認めるなど、潔く真摯な性格をしている。
- かつて中近東支部で一人の少女と出会い、ここから出たいという少女の夢を叶えようとしたが、その途中で豹の爪と敵対する集団に遭遇してしまい、戦闘の最中に自分をかばった少女が目の前で殺されたことがきっかけで人間を憎むようになった。
- 後にジルから離反し、単独でハニーの下へ向かう。だがハニーとの話し合いの最中にシスタージルに襲撃され、ハニーも巻き込んで三つ巴の戦闘に発展。最後はハニーとの戦いに敗北して潔く自分の負けを認め、中近東支部に帰ると約束したが、その直後にシスタージルに粛清され命を落とした。
- ゴーゴンクロー
- 声 - 堀越真己
- 豹の爪スマトラ支部から呼び寄せられた精鋭戦士。西洋の甲冑に似たコスチュームを纏う。後にフレディクローと険悪な仲になる。
- 第31話で如月猛と交流があった女性科学者・神崎美津子をアジトへ誘拐したが、空中元素固定装置を巡る論争で美津子に圧倒される。その後美津子を助けるために忍び込んでいたハニーと戦闘になり、最後はハイパーハニーに変身したハニーに倒された。
- フレディクロー
- 声 - 潘恵子
- 豹の爪ドイツ支部から呼び寄せられた精鋭戦士。軍服のようなコスチュームを纏い、左目の黒い片眼鏡が特徴。ジルの命令でハニーを狙う一方で、密かにジルを出し抜こうと企む。
- 後にシスタージル抹殺を企んだが、失敗に終わりジルの命令に従わざるを得なくなる。その後、ハニー抹殺のためにロシリカの巡洋艦「バジリスク」を乗っ取り、空中元素固定装置を渡さなければバジリスクに積まれている核ミサイルを東京に撃ち込むと脅迫し、ハニーを呼び出して決戦に突入。不死身の体の持ち主で何をしても死なないという特性があったためハニーを苦戦させるが、最後はハニーの空中元素固定装置の逆開放で核ミサイル諸共分解され、消滅した。
パンサー怪人
特殊能力を持つ女怪人たち。従来作と違い、シスタージル以外にも上記のスカッドパンサー、フレディクローなどの幹部級怪人がいるのが特徴。
また、ネーミングの法則から外れた名前を持つものも多い。
- ミセス・ビー
- 声 - 渡部るみ
- 1話に登場。蜂の姿をした怪人。大柄な体躯で、自在に空を飛ぶことができる。キューティーハニーが最初に戦った怪人。飛行船上での戦いで動きがとれないハニーに対して優位に立つが、一瞬の隙からライトニングフレアを叩き込まれ、消滅した。
- シザースパンサー
- 声 - みうらうらら
- 1、2話に登場。蟹の姿の怪人。上半身が硬い甲羅で覆われており、ハサミ状の右手には重火器が内蔵されている。下水道でハニーと戦闘になるが彼女の作戦に嵌り、味方のタランチュラパンサーを誤射で死亡させてしまう。その後は、ろくな抵抗もできないまま敗れ去る。
- タランチュラパンサー
- 声 - 宇和川恵美
- 1、2話に登場。蜘蛛の姿の怪人。糸つぼから伸びる糸は強度が高く、相手を拘束することができる。シザースパンサーと行動を共にするが、彼女の誤射によってハニーと戦うことなく死亡する。別コロ版においては、糸を使った攻撃でハニーの拘束に成功しトドメをシスター・ジルに譲ろうとするが、突如現れた真平によって糸を切断され、直後にライトニングフレアを受けて消滅した。
- ホワイトパンサー
- 声 - 甲斐田ゆき
- 3話に登場。鳥の姿の怪人。毒が仕込まれた羽根を針のように打ち出して攻撃する。キューティーハニーとの戦いでは、得意の羽根攻撃をすべてかわされ、フルーレを突きつけられるが、わずかに肌をかすめていたことで毒が回り形勢逆転。動けないハニーを一方的に嬲るが油断から反撃の機会を与えてしまい、ライトニングフレアで倒される。
- バブルクロー
- 声 - 大塚智子
- 4話に登場。泡の怪人。攻撃を受けても泡となって分裂し、無傷のまま再生することができる。キューティーハニーのあらゆる攻撃を無効化したが、唯一の弱点である額に埋まった球状の本体を暴かれると、そこにピンポイントでライトニングフレアを叩き込まれ消滅した。
- マジックアイズクロー
- 声 - 篠原恵美
- 5話に登場。額や手の平など身体中に第三の眼球を持つ怪人。眼球を相手に向けることで幻覚を生じさせる。キューティーハニーに幻覚を見せ一時的に戦闘能力を奪うが、青児の介入によって眼球の能力を無力化され、あっさりと敗北した。
- ボンバークロー
- 声 - 冨永みーな
- 6話に登場。猫のような仕草を見せる怪人。体毛に覆われた胸から小型のミサイルを発射できる。ハニーに追い詰められた後、不意打ちを仕掛けるが通用せず、ライトニングフレアを受けて消滅した。
- ゴールドマダム
- 声 - 尾小平志津香
- 7話に登場。全身が液状の金で覆われている怪人。伸縮自在の身体を持ち、頭部をドリルに変化させたりと多彩な攻撃が可能。
- ローズクロー
- 声 - まるたまり
- 8話に登場。薔薇の姿の怪人。トゲやツルを使って攻撃する。口からバラの香りを吐くことができ、この匂いを嗅いだものはローズクローの手下となる。
- ゼブラクロー
- 声 - みうらうらら
- 9話に登場。シマウマの姿の怪人。特に主だった攻撃はなく、冒頭で黄昏のプリンスによって退治された。
- レディブル
- 声 - 上村典子
- 9話に登場。牛の姿の怪人。パンサークロー随一のパワーを持つ。突進して攻撃する。
- ファンタスティック・バタフライ
- 声 - 富沢美智恵
- 10話に登場。蝶の姿の怪人。キューティーハニー抹殺の指令を受け宝石店を襲う。羽から鱗粉を出し、相手の目を見えなくする。ハニーライトニングフレアをかわすなど、俊敏な動きと多彩な攻撃でハニーを苦しめる。
- くの一カメレオン
- 声 - ならはしみき
- 11話に登場。カメレオンの姿の怪人。空中元素固定装置を見つけ出す指令を受け、如月姓の女子高生を襲う。舌を使った攻撃やハニーのように変身も可能。黄昏のプリンスに化けハニーのチョーカーを狙う。姿も消すことができるが影は見えるため、光が弱点。顔の上にある大きなカメレオンの目は自在に動かすことができる。
- ヘヴンズベアー
- 声 - 松本さち
- 14話に登場。熊の姿の怪人。ミスティーハニーの憎悪から生まれた怪人。ハニーが持っていた熊のぬいぐるみから熊がモチーフ。鋭い爪と怪力で攻撃をする。聖羅を人質に教会跡でハニーと対決する。
- ペガサスパンサー
- 声 - 志乃宮風子
- 15話に登場。ペガサスの姿の怪人。ミスティーハニーの憎悪から生まれた怪人。フェンシング部を襲う。剣と盾を使って攻撃する。ハニーのおふざけにも的確に突っ込みを入れる。
- アントクロー
- 声 - 西宏子
- 16話に登場。蟻の姿の怪人。ミスティーハニーの憎悪から生まれた怪人。甘いものを憎み街を襲う。口から溶解液を出したり、肩から卵を出して攻撃するがハニーが一度もピンチになることはなかった。
- タイガーヘッドクロー
- 声 - 宇和川恵美
- サンセットクロー
- 声 - 堀越真己
- スカルクロー
- 声 - 折笠愛
- ブリザードクロー
- 声 - 横尾まり
- ダークパンサー(漫画版では「ダーティーハニー」)
- 声 - 横尾まり
- 聖羅の絶望から生まれた怪人。ミスティーハニーに瓜二つの姿だが、全身が青白い色をしている。
- 聖羅が自分の正体を知って絶望した際に生まれ、彼女の絶望と「こんな世界なんて無くなってしまえ」という聖羅の憎しみを受け継いで世界を滅ぼそうとする。その後、ハニーたちと戦闘になり、その途中で怪物のような姿に変身。聖羅をかばった如月猛の命を奪ったが、最後はミスティーハニーとの決闘の末に相打ちになって消滅する。
- サターンベイビークロー
- 声 - 松井菜桜子
- フレディクロー
- 声 - 潘恵子
- エレクトリックパンサー
- 声 - 堀江美都子
- サスペンションクロー姉
- 声 - 高田由美
- サスペンションクロー妹
- 声 - くまいもとこ
- ジャングルクロー
- 声 - 竹田愛里
- アマゾンパンサー
- 声 - 西原久美子
- カッタークロー
- 声 - 高乃麗
- キューピッドクロー
- 声 - 西村ちなみ
- パンサー手下(戦闘員)
- 声 - 赤井田良彦、土門仁、宮田始典他
- 豹の爪の戦闘員。豹の覆面と服装、倒されると泡になって消滅するなど、過去作と設定は同じ。
ゲストキャラクター(F)
- ゆりえ
- 声 - 富田恭子
- ヒロシ
- 声 - 有馬克明
- アリナ・柊
- 声 - 麻生かほ里
- 第4話に登場。
- マザーフォーチューン
- 声 - 青山佳代
- 早見 勇人(はやみ ゆうと)
- 声 - 梁田清之
- 早見青児の父親。私立探偵で、かつて豪華客船で豹の爪が絡んだ犯罪を追っていた際、息子の目の前でシスタージルに殺害される。青児がいつもかぶっているハンチング帽は勇人の形見の品。
- 林原 薫(はやしばら かおる)
- 声 - 堀本等
- 第8話に登場。最高の香水「ローズ・ルネッサンス」の再現を目指す若き天才調香師。研究のことしか頭になく、生活能力は皆無。心に決めた女性がおり、ローズ・ルネッサンスが完成したらプロポーズすると決心していた。そのため夏子のアタックに気付かず、結婚式の写真と、手伝いのお礼として「キューティーサマー」という香水を贈った。
- 芳村 エリカ(よしむら えりか)
- 声 - 鈴木真仁
- 第9話に登場。豹の爪の怪人に襲われたところを黄昏のプリンスに助けられたお金持ちのお嬢様。指に輝く指輪「太陽のダイヤ」を持つ。黄昏のプリンスに一目惚れしてしまい、そのためにプリンスの知り合いであるハニーに、プリンスと絶縁するよう言い渡した。
- 神崎 美津子(かんざき みつこ)
- 声 - 増山江威子
- 如月猛と団兵衛の大学時代の知り合いだった女性博士。如月博士の憧れの人だったらしい。シンポジウムのために来日した際にハニーと出会い、彼女と交流する。
作中用語(F)
- 聖チャペル学園
- ハニーが通っている全寮制高校。アニメ版第1作および漫画版では女子高だが、本作品では男女共学。
- 憎しみの刻印
- 聖羅の胸にある、黒いバラの花に似た形の痣。聖羅の憎しみに呼応して怪人を生み出す。最初は小さかったが、20話で大きくなり、その際に発光し明滅する描写が見られた。
スタッフ(F)
- 原作 - 永井豪
- シリーズディレクター - 佐々木憲世
- シリーズ構成 - 山口亮太
- キャラクターデザイン - 下笠美穂
- 美術デザイン - 鹿野良行
- 音楽 - 佐橋俊彦
- 音響効果 - 今野康之(スワラ・プロ)
- 選曲 - 水野さやか
- 協力 - 青二プロダクション(ノンクレジット)
- プロデューサー - 上田めぐみ、太田賢司(以上、テレビ朝日)、矢田晃一(東映エージエンシー)、東伊里弥
- アニメーション製作 - 東映動画
- 制作 - テレビ朝日、東映エージエンシー、東映
各話リスト(F)
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話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | (絵コンテ) 演出 | 作画監督 | 美術 |
第一部(試練編) |
1 | 1997年 2月15日 | 愛のために! 乙女は変わる | 山口亮太 | 佐々木憲世 | 伊東美奈子 下笠美穂 | 鹿野良行 |
2 | 2月22日 | 乙女の決意! たそがれに一輪の花 | 角銅博之 | 清山滋崇 | 窪田忠雄 |
3 | 3月1日 | 乙女の夢! 花嫁衣装は誰のため? | 吉田玲子 | 小坂春女 | 藤田まり子 | 橋本和幸 |
4 | 3月8日 | 人魚姫の涙! 父と娘のきずな | 隅沢克之 | 細田雅弘 | 杉本道明 | 田尻健一 |
5 | 3月15日 | 運命をこえて! 七色の虹の乙女 | 吉田玲子 | 遠藤勇二 | 北野ヨシヒロ | 鹿野良行 |
6 | 3月22日 | 変身不能! 閉じこめられたハニー | 隅沢克之 | 芝田浩樹 | 細山正樹 |
7 | 4月19日 | 悲しみの海! 青児、父への追憶 | 山口亮太 | 五十嵐卓哉 | 爲我井克美 |
8 | 4月26日 | 甘く危険な香り! 守れ乙女の純情 | 吉田玲子 | 角銅博之 | 小山知洋 | 田尻健一 |
9 | 5月3日 | プリンスの危機!? ライバル登場!! | 山口亮太 | (佐々木憲世) 氷室文月 | 杉本道明 | 鹿野良行 |
10 | 5月10日 | 必殺技敗れる!? ハニー決死の激闘 | 隅沢克之 | 小坂春女 | 清山滋崇 |
11 | 5月17日 | 忍びよる恐怖!! 狙われたハニー | 山口亮太 | 遠藤勇二 | 下笠美穂 | 田尻健一 |
12 | 5月24日 | ハニー絶体絶命! ジル電撃の嵐 | 隅沢克之 | 芝田浩樹 | 北野ヨシヒロ | 鹿野良行 |
13 | 5月31日 | 愛の力で戦え! ジルとの最終決戦 | 吉田玲子 | 角銅博之 | 細山正樹 | 中西英和 |
第二部(運命編) |
14 | 6月7日 | 謎の戦士登場!! 新たな運命の序曲 | 山口亮太 | (佐々木憲世) 遠藤勇二 | 爲我井克美 | 田尻健一 |
15 | 6月14日 | 開幕のベル! 二人のハニー超戦闘 | 吉田玲子 | 細田雅弘 | 杉本道明 | 鹿野良行 |
16 | 6月21日 | からみ合う愛憎! 姉妹テニス対決 | 隅沢克之 | 小坂春女 | 小山知洋 | 中西英和 |
17 | 7月5日 | 衝撃事実! 父が語るハニーの秘密 | 吉田玲子 | 遠藤勇二 | 清山滋崇 | 田尻健一 |
18 | 7月12日 | 燃える炎の記憶! 聖羅の過去 | 十川誠志 | 五十嵐卓哉 | 下笠美穂 | 鹿野良行 |
19 | 7月26日 | 水着で勝負! 幽霊船のガイ骨退治 | 隅沢克之 | 角銅博之 | 北野ヨシヒロ | 中西英和 |
20 | 8月2日 | パンサー刻印! 聖羅の胸の秘密 | 山口亮太 | 氷室文月 | 杉本道明 | 田尻健一 |
21 | 8月16日 | 愛ゆえに! Wハニー最後の戦い | 吉田玲子 | 小坂春女 | 細山正樹 | 鹿野良行 |
22 | 8月23日 | 炎の中に聖羅死す! 父の愛を胸に | 山口亮太 | 芝田浩樹 | 爲我井克美 |
23 | 8月30日 | 愛の結末! 運命に勝つハニーの光 | 遠藤勇二 | 清山滋崇 | 中西英和 |
第三部(覚醒編) |
24 | 9月13日 | 学園崩壊!? 新パンサー軍団の脅威 | 山口亮太 | 五十嵐卓哉 | 上野ケン | 鹿野良行 |
25 | 10月4日 | ハニーの子育て!? 狙われたベビー | 吉田玲子 | 角銅博之 | 加々美高浩 | 田尻健一 |
26 | 10月11日 | アイドルなパンサー? 熱唱歌合戦 | 隅沢克之 | 芝田浩樹 | 伊東美奈子 三島利佳 | 中西英和 |
27 | 10月25日 | サーキットの女王! 超高速の激闘 | 大橋志吉 | 佐々木憲世 | 上野ケン | 鹿野良行 |
28 | 11月1日 | その名は悪魔! パンサー戦士の涙 | 山口亮太 | 小坂春女 | 下笠美穂 |
29 | 11月15日 | 無人島大冒険! お宝探しで大騒ぎ | 隅沢克之 | 遠藤勇二 | 清山滋崇 |
30 | 11月22日 | 脱出不可能!? 地獄行きの暴走列車 | 大橋志吉 | 五十嵐卓哉 | 爲我井克美 |
31 | 11月29日 | 情熱と愛は消えず! 父の青春の日々 | 吉田玲子 | 角銅博之 | 上野ケン |
32 | 12月6日 | 腹ペコ探偵早見青児! 最悪の一日 | 隅沢克之 | 芝田浩樹 | 須田正己 |
33 | 12月13日 | 大宇宙のワナ! ハニー最大の危機 | 大橋志吉 | 小坂春女 | 下笠美穂 岡村正弘 |
34 | 12月20日 | ハニー愛の選択! 青児VSプリンス | 山口亮太 | 遠藤勇二 | 清山滋崇 |
35 | 12月27日 | 私を信じて! 愛の光全パワー開放 | 隅沢克之 | 五十嵐卓哉 | 爲我井克美 |
36 | 1998年 1月10日 | 勇気の戦い! 電撃プロレスマッチ | 吉田玲子 | 小坂春女 | 上野ケン |
37 | 1月17日 | 最後の聖戦(前編)運命に向かう愛 | 山口亮太 | (佐々木憲世) まつもとただお | 須田正己 |
38 | 1月24日 | 最後の聖戦(後編)夢見る力の勝利 | 佐々木憲世 | 下笠美穂 |
39 | 1月31日 | 花嫁ハニー! 愛の光は永遠に | 吉田玲子 | 芝田浩樹 | 下笠美穂 清山滋崇 |
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放送期間など(F)
- 放送期間:1997年2月15日 - 1998年1月31日
- 放送回数:全39話
- 放送時間:毎週土曜日19時00分 - 19時30分(1997年9月13日まで)、毎週土曜日18時30分 - 19時00分(同年10月4日以降)
- 放送局:テレビ朝日
放送局(F)
※放送日時は1997年12月中旬 - 1998年1月上旬時点のものとする[28]。
劇場版(F)
『キューティーハニーF』は、1997年夏の東映アニメフェアにおいて公開された、同作の劇場版。ちゃお創刊20周年記念事業の一環として製作された。
- ストーリー
- 伝説の秘宝・「古代蝶」は持つ者をエメラルドの城へ導く。ハニーがこの秘密を守るため、悪の組織・豹の爪に生死を懸けた対決を挑む。
- 登場キャラクター
- ロベルト
- 声 - 山寺宏一
- クレア
- 声 - 島本須美
- ビートルママ
- 声 - 鈴木みえ
- クィーンガーラの配下。巨大なカブトムシのような姿。
- レディマンティス
- 声 - 宇和川恵美
- クィーンガーラの配下。巨大なカマキリのような姿。最後はミスティーハニーの必殺技に消滅した。
- ロリータクローラ
- 声 - こおろぎさとみ
- クィーンガーラの配下。巨大な蠕虫のような姿。
- クィーンガーラ
- 声 - 勝生真沙子
- 巨大なサソリのような姿の女王。羽化した古代蝶を導いて伝説の遺跡・エメラルドの城をつけ狙う。
- 作中用語
- 古代蝶
- エメラルドの城
- 伝説の遺跡。
- スタッフ
- 監督 - 佐々木憲世
- 脚本 - 山口亮太
- キャラクターデザイン - 下笠美穂
- 作画監督 - 伊東美奈子
- 作画補佐 - 増田信博、富田与四一
- 美術監督 - 窪田忠雄
- 音楽 - 佐橋俊彦
- 製作担当 - 高梨洋一
- 撮影 - 片山幸男
- 編集 - 吉川泰弘
- 録音 - 立花康夫
- 主題歌
関連商品(F)
- 漫画(既刊一覧)
- 漫画 - 飯坂友佳子
- 各掲載誌 - 「ちゃお」「てれびくん」「小学一年生」「小学二年生」「小学三年生」「小学四年生」「めばえ」「幼稚園」「学習幼稚園」「別冊コロコロコミック」
- 小学館・ちゃおフラワーコミックス 『キューティーハニーF』 (全4巻)
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単行本 | 話数 | 収録話 | 書籍コード |
第1巻 1997年6月 |
Vol.1 |
華麗なる七変化! キューティーハニー登場 |
ISBN 978-4-09-137181-2 |
Vol.2 |
青い蘭は危険な香り |
Vol.3 |
白百合の純情 恋のときめき |
Vol.4 |
大ピンチ!! キューティーハニーの正体は!? |
学園編 |
怪盗参上 ハニーを狙え!? |
| 学年誌記事 〈Part1〉 |
| 学年誌記事 〈Part2〉 |
第2巻 1997年10月 |
Vol.5 |
謎の女戦士 ミスティーハニー登場! |
ISBN 978-4-09-137182-9 |
Vol.6 |
海辺で決闘 渚のピーチバレー対決! |
Vol.7 |
衝撃のハニー 黄昏のプリンスの正体は!? |
学園編 |
ゴーストハウスの恐怖!? |
| 学年誌記事 〈Part3〉 |
| 学年誌記事 〈Part4〉 |
| 学年誌記事 〈Part5〉 |
| 学年誌記事 〈Part6〉 |
第3巻 1998年2月 |
Vol.8 |
激闘!! 強敵シスタージル |
ISBN 978-4-09-137183-6 |
Vol.9 |
哀しみの聖羅!! 明かされた秘密 |
Vol.10 |
邪悪な影!! ダーティーハニーの罠 |
Vol.11 |
愛のために!! ハニー、怒りの変身 |
学園編 |
プリンス様のうるわしき生活 |
| 学年誌記事 〈Part7〉 |
| 学年誌記事 〈Part8〉 |
第4巻 1998年4月 |
Vol.12 |
新たなる変化!! 愛の戦士ハイパーハニー |
ISBN 978-4-09-137184-3 |
Vol.13 |
最終決戦!! ハニーVS.パンサーゾラ |
最終回 |
さらぱキューティーハニー!! 愛の光は永遠に |
学園編 |
ハニーの一番長い夜 |
番外編 |
復活のシスタージル!? |
| 学年誌記事 〈Part9〉 |
| 学年誌記事 〈Part10〉 |
| 学年誌記事 〈Part11〉 |
| 学年誌記事 〈Part12〉 |
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- 解説本
- 音楽CD
- VHS
- キューティーハニーF (全巻映像特典付き・シリーズ全19巻+劇場版1巻)
- LD
- キューティーハニーF (全巻封入特典・シリーズ全10巻+劇場版1巻・毎巻1枚)
- DVD
- キューティーハニーF VOL.1 (1話 - 10話まで収録 2枚組・片面2層) DSTD-06624
- キューティーハニーF VOL.2 (11話 - 20話まで収録 2枚組・片面2層) DSTD-06625
- キューティーハニーF VOL.3 (21話 - 29話まで収録 2枚組・片面2層) DSTD-06626
- キューティーハニーF VOL.4 (30話 - 39話まで収録 2枚組・片面2層) DSTD-06627
- キューティーハニーF 劇場版 (1枚組・片面1層) DSTD-02355
さらに見る テレビ朝日系列 土曜 19:00 - 19:30, 前番組 ...
テレビ朝日系列 土曜 19:00 - 19:30 |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
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キューティーハニーF (1997年2月15日 - 1997年9月13日) 【当番組まで アニメ枠】
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テレビ朝日系列 土曜 18:30 - 18:55 |
検証ドキュメンタリー ザ・スクープ(1996年4月 - 1997年9月27日) ※18:00 - 18:55 【土曜 23:30 - 翌0:40に移動、 かつ15分拡大して継続】
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キューティーハニーF (1997年10月4日 - 1998年1月31日) 【当番組からアニメ枠】
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テレビ朝日 土曜 18:55 - 19:00 |
世界の国立公園(1996年4月6日 - 1997年9月27日) 【土曜 23:27 - 23:30に移動、 かつ2分縮小して継続】 【ここまで 関東ローカル枠】
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キューティーハニーF (1997年10月4日 - 1998年1月31日) 【当番組からアニメ枠】
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アニメ週刊DX!みいファぷー (1998年2月14日 - 1999年2月6日) ※18:30 - 19:00
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『Re:キューティーハニー』(リ キューティーハニー)は、2004年にリリースされたOVA版。
実写映画版『 キューティーハニー』からのスピンオフ作品。全3巻がリリースされている。
『初代』を強く意識した作風となっており、『F』では控えめだった露出やギャグが多く描かれている他、音楽面では女性スキャットをメインに据えた『初代』のコンセプトを踏まえた楽曲作りが行われており、初代の劇伴も一部アレンジの上で流用されている。キャラクターデザインはカートゥーン風だが、背景は単色のべた塗りで表現するなど、『初代』を意識した絵作りも行われている。
ストーリーの大筋そのものは映画版を踏襲しつつ、映画では表現しきれなかった細かい設定がアニメ独自の描写で補完され、一味違うストーリーとなっている。
後日談であるドラマCD『和の巻』では、『初代』『新』『F』の歴代キューティーハニーがゲスト出演し、共闘する。
あらすじ(Re:)
舞台は近未来の都市。謎の秘密集団「パンサークロー」による破壊行為が多発しており、警視庁公安8課の秋夏子率いる警官隊が日々対応に追われていた。
そんな中、科学者・如月博士の創り出した美少女アンドロイド・如月ハニーは、誕生後まもなく父をパンサークローに殺され、憎しみを胸に愛の戦士キューティーハニーとなってパンサー怪人たちと戦っていた。
その中で、パンサークローの首領シスタージルと、ハニーとの思わぬ関係が明かされていく。
登場人物(Re:)
主なキャラクター
- 如月 ハニー(きさらぎ ハニー) / キューティーハニー
- 声 - 堀江由衣
- 本作品の主人公。如月博士の娘。実は如月博士の創り出した究極のアンドロイド。体内に内蔵されたIシステムの力で変幻自在に姿を変える。
- 誕生直後にパンサークローの襲撃を受けたため殺された父のことはあまり覚えていないが、「神でも悪魔でもない、人間として生きろ」という遺言を託されており、OLとして平凡な日々を過ごしつつ父を奪ったパンサークローを深く憎んでいる。生まれてからまだ1年ほどしか経っていないため、精神的に幼いところもある。
- 映画版からのスピンオフであるため、映画同様、女子高生ではなくOLである。今作での名乗り口上は「天に星、地に花、人に愛を! 愛の戦士キューティーハニーさ!」。
- シルバーフルーレ
- キューティーハニーが使う長剣型の武器。
- ハニー・ブーメラン
- 左腕リボンのハートの部分を飛ばし、2本の鋭い刃が飛び出てブーメランの形になって攻撃する。
- シルバーフルーレ・ライトニングシャワー
- シルバーフルーレによる超高速の連続突き。
- ハニー・スパイラル・タイフーン
- シルバーフルーレを高速で回転させ作り出した旋風に敵を巻き込み、その動きを封じる。
- ハニー・ミラージュ
- 虹の七色(赤橙黄緑青藍紫の各一色ずつ)をした7体の分身を作り出し、高速の攻撃で相手を翻弄する。
- ハニー・タイフーン
- シルバーフルーレを高速で回転させて竜巻を作り出し、相手を遥遠の彼方へ吹き飛ばす。
- ハニー・シャイニー
- ナノマシンの力を使って、前方に6つの光の盾を作り出す。
- ハニー・ライトニング・ランサー
- シルバーフルーレを蒼い槍に変えて攻撃する。その超振動衝撃波は、ナノマシンそのものをコンマ1秒で分解、完全消滅させる。
- ハニー・トルネード
- シルバーフルーレを高速旋回させ相手の攻撃を防ぐ。エネルギー負荷の増加に耐えられなくなると維持できなくなる。
- 秋 夏子(あき なつこ)
- 声 - 野田順子
- 過去作とは設定やキャラクターデザインが大きく異なり、今作では警察庁公安8課に所属する女性警部となっている。パンサークローが絡んだ事件を追っているときにハニーと出会う。有能だが感情表現が苦手で、気が強く頑固な性格。ゆえに組織で孤立しておりハニーや青児に対しても頑なだったが、徐々にハニーを認め、協力的になっていく。
- 早見 青児(はやみ せいじ)
- 声 - 石川英郎
- 新聞記者を名乗る謎の男性。キャラクターデザインは比較的原作に近い。
パンサークロー(Re:)
- シスター・ジル
- 声 - 伊倉一恵
- パンサークローの女首領。その正体は、如月博士が放棄した究極の生体兵器。不老不死の体を持つ。彼女もIシステムを内蔵されているが、彼女のものは開発中に暴走しており、その影響で無数の傀儡の腕が体から生えている。ハニーの身体をつけ狙う。
- 執事(しつじ)
- 声 - 清川元夢
- ジルに仕える忠実な執事。殺された如月博士に似た姿をしており、最終決戦の場でハニーを惑わせるが、ハニーを機械呼ばわりしたことで「人間として生きろ」とハニーに諭していた本物との差異を見破られ、討たれた。
- パンサークロー四天王
- パンサークローの幹部格で、ジルに仕える4人の実力者たち。ブラック、スカーレット、コバルトの3名は『初代』の企画没案におけるパンサークロー配下の名前が採用されている[注釈 25]。
- なお、本作品におけるパンサークローは、幹部格から下位の部下まで、如月博士を産みの親に持ちながら見捨てられたジルが己の孤独を慰めるため、内蔵されたIシステムを使って生み出したものである。
- ブラック・クロー
- 声 - 冬馬由美
- パンサークロー四天王の一人。黒髪白塗りの左半面が姉で銀髪黒塗りの右半面が弟。剣術の使い手。四天王の中では最強の戦闘力を持つ。実は如月博士を殺した張本人。必殺技はマイクを使って歌い、超音波を手杖を集中して発射する光線技「ブラック・ビーム」と、両腕を剣に変形、腰から上を高速回転させ相手に突進をする技「ブラック・トルネード」。
- 永井豪がデザインした『マジンガーZ』のあしゅら男爵のオマージュキャラ[要出典]。また、同作品に登場したブロッケン伯爵同様、首と胴体を分離させる描写もある。
- スカーレット・クロー
- 声 - 今野宏美
- パンサークロー四天王の一人。和をイメージした朱色の衣装を纏った女性幹部。見た目や声は幼女そのものだが冷酷かつ陰湿な性格の持ち主。街じゅう至るところで無差別破壊を行い、「キューティーハニーこそ迷惑な存在」だという捩じれたイメージを人々に植え付けること(夏子曰く「バカな女の卑怯な屁理屈」)でハニーを追い詰めようとする。
- 必殺技は傘の前端から放つ赤い破壊光線と、口をメカ状に変形させて、そこから発射する「スカーレット・ビーム」。
- コバルト・クロー
- 声 - 金月真美
- パンサークロー四天王の一人。藍色のボンデージ衣裳を纏った昆虫のような姿の女性幹部。その身体には骨格が存在せず、格闘能力が高い。ハニーに歪んだ愛情を向ける。
- ゴールド・クロー
- 声 - 上村典子
- パンサークロー四天王の一人。金色の甲冑をまとった女性幹部。肉弾戦が得意な上、身体じゅうに重火器を内蔵している。台詞の中に四文字熟語を混ぜる癖がある。
ゲストキャラクター(Re:)
- 万年係長(まんねんかかりちょう)
- 声 - 島田敏
- 寺田 リンコ(てらだ りんこ)
- 声 - 小松由佳
- 高橋 真弓(たかはし まゆみ)
- 声 - 金田朋子
- 泉谷 京子(いずみや きょうこ)
- 声 - 杉山佳寿子
- ハニーが勤務する会社で働いている掃除のおばさん。心優しい性格で、ハニーにおにぎりを差し入れしてくれる。
- 実写映画版にも同様のキャラクターが登場するが、こちらでは名前が「鬼谷京子」になっている。
- 時村刑事(ときむらけいじ)
- 声 - 田中和実
- 三上刑事(みかみけいじ)
- 声 - 中尾良平
- 変珍太(へん ちんた)/へんちんポコイダー
- 声 - いしかわひでお
- 変 金太(へん きんた)/へんきんタマイダー
- 声 - のだ じゅん
- 初代ハニー
- 声 - 増山江威子
- 和の巻に登場。人の巻の結末により時空が歪むことで呼び込まれた別の世界のキューティーハニーの一人(人の巻ラストでジル消滅後に現れたパンサー怪人も「空中元素固定装置」を狙う別世界のパンサー怪人)。
- 夏子の生存に驚き、彼女が生きている世界が存在することを喜んだ。
- 新ハニー
- 声 - 根谷美智子
- フラッシュ
- 声 - 永野愛
- 別の世界のキューティーハニーの一人。彼女の世界での早見青児と結婚し、子供もいることで皆から驚かれる。
作中用語(Re:)
- Iシステム(イマジナリー・インダクション・システム)
- 本作品における「空中元素固定装置」。ハニーのチョーカーが起動スイッチとなっている。変身にはエネルギーが必要となり、エネルギーが消耗するとコスチュームが分解してしまう。
- ジル・ツリー(映画版では「ジル・タワー」)
- パンサークローの本拠地。
スタッフ(Re:)
- 原作 - 永井豪
- 総監督 - 庵野秀明
- 監督 - 今石洋之(1話監督)、伊藤尚往(2話監督)、摩砂雪(3話監督)
- シリーズ構成 - 中島かずき
- キャラクターデザイン、タイトルロゴ - 平松禎史
- 美術監督 - 佐藤勝
- 撮影監督 - 福田岳志
- 色彩設計 - 辻田邦夫
- 音楽 - 上田益
- 監督助手 - 田中雅史
- プロデューサー - 北崎広実、松井俊之、佐藤裕紀、川端基夫
- エグゼクティブ・プロデューサー - 樋口宗久
- アニメーション制作 - 東映アニメーション
- アニメーション制作協力 - ガイナックス
- 製作 - LATERNA、東映アニメーション、ガイナックス、トワーニ
主題歌(Re:)
- オープニングテーマ「キューティーハニー」
- 作詞 - クロードQ / 作曲 - 渡辺岳夫 / 編曲 - h-wonder / 歌 - 倖田來未
- 第3話ではオープニングが廃止され、オープニング映像をそのままエンディングとして使用した。
- エンディングテーマ「Into your heart」
- 作詞・作曲 - 渡辺未来 / 編曲 - h-wonder / 歌 - 倖田來未
- 第3話では挿入歌として使用。
各話リスト(Re:)
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話数 | 発売日 | サブタイトル | 脚本 | 演出 (絵コンテ) | 作画監督 | 美術監督 |
第一話 | 2004年 9月21日 | 天の巻 | 中島かずき | 今石洋之 | 平松禎史 | 佐藤勝 |
第二話 | 10月21日 | 地の巻 | 中島かずき 笠井健夫 | 伊藤尚往 | 市川慶一 平松禎史(作画監督協力) |
第三話 | 12月21日 | 人の巻 | 中島かずき 滝晃一 | 摩砂雪 庵野秀明 | 夷倭世 平松禎史(特別作画監督) |
(ドラマCD収録) | | 和の巻[34] | 中島かずき | - |
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関連商品(Re:)
- 資料原画集
- 音楽CD
- DVD
- Re:キューティーハニー コンプリートDVD 初回生産限定版 (2005年9月21日発売 全巻封入特典・シリーズ全3巻・DVD4枚+CD1枚) DSTD-02461
- Re:キューティーハニー Disc.1 (「天」の巻収録・片面1層) DSTD-6628
- Re:キューティーハニー Disc.2 (「地」の巻収録・片面1層) DSTD-6629
- Re:キューティーハニー Disc.3 (「人」の巻収録・片面1層) DSTD-6630
- Re:キューティーハニー Disc.スペシャルCD(中島かずき書き下ろし新録ラジオドラマ「和」の巻収録)+スペシャルDVD (アフレコ用線撮映像・片面2層) DSTD-2461
- 初回特典
- 平松禎史描き下ろし全巻収納ケース付きデジパック仕様
- パンサークロー戦闘員マスク
- 如月ハニー・オリジナルマスコット
- 8P解説書封入
- 12Pイラストコンプリートブック
- ノンスーパーOP・ED
- Re:ハニー座談会
- GAINAX20th記念作品集
- 予告編
『Cutie Honey Universe』(キューティーハニー ユニバース)は、2018年4月から6月まで放送されたテレビアニメーション作品[35]。永井豪の画業50周年を記念して製作される。テーマは「愛」および「原点回帰」[36]。キャラクターデザインや設定の面においては少年チャンピオン連載版の原作をベースとしており、原作に存在した百合要素[注釈 26]が全面的に色濃く表れた作風となっている。サブタイトルはすべてバラの花言葉が使われている。
本作品はアニメ作品では初めて実制作に東映アニメーションが関わらず、プロダクション リード(現・葦プロダクション)がアニメーション制作を担当した。
登場人物(Universe)
早見団兵衛の声は東映アニメ版(『F』以外)同様、富田耕生がキャスティングされた。如月博士役は東映アニメ版(第1作)で早見青児役だった森功至が[37]、秋夏子役には『Re:』でハニー役だった堀江由衣を起用している。
主人公(Universe)
本作では如月&キューティーハニーを演じる坂本とは別に、五形態の声を5人の女性声優たち(後述)が分担して演じることをあらかじめ公表。誰がどの形態を演じるかは、その声優が出演する回の放送直前まで明かさず「想像してほしい」という趣向が成された[35]。
- 如月ハニー(きさらぎ ハニー) / キューティーハニー
- 声 - 坂本真綾[35]
- 聖チャペル学園に通う美少女アンドロイド(正体は如月家以外の人間には秘密)。
- 空中元素固定装置を狙うパンサークローに殺された父の仇討ちのため戦っており、対パンサークロー組織・PCISと協力体制を敷いている。
- PCISから派遣された腕利きの捜査官ジュネが仇敵のシスタージルであることを知らぬまま信頼を寄せ純粋に信じ続けている。
- 空中元素固定装置
- ハニーの体内に内蔵された、空気中の元素を自由に結合させあらゆる物質を自在に作り出す装置。各種形態への変身もこれで行っている。
- 本作品では原作の設定を反映して各種形態の変身にエネルギーを必要とし、エネルギー不足に陥ると変身が解けるという弱点が存在する[注釈 27]。
- 武器・必殺技
- シルバーフルーレ - メイン武器となる細剣。
- ディメンジョンスピン - 剣を持ったまま縦回転し斬り裂く。
- グラビティウェーブ - 剣から発する波動で近づくものを粉砕する。
- ハニーブロック - ブーメランからハート形のバリアを張る。
- ハニーブーメラン - 左腕のアクセサリーがブーメランに変形させて投げる。
- ハニーブーメランスピン - 身体を回転させながら無数のブーメランを飛ばす。
-
- ハニー七変化
- 如月ハニー
- ごく普通の人間の少女としての仮の姿。平時はこの姿で過ごしている。
- ハリケーンハニー
- 声 - 内田真礼
- あらゆるマシンを操るレーサーとなる。主に学園傍の森に隠してある専用バイクを使用する。
- アニメ版1作目や他作品ではコスチュームが赤基調だったが、本作品では青基調になっている。
- ミスティーハニー
- 声 - 田村ゆかり
- あらゆる歌を歌いこなす歌手となる。
- フラッシュハニー
- 声 - 黒沢ともよ
- 狙った被写体を激写するカメラマン。どんな立ち入り禁止区域にも取材と称して忍び込める。
- アイドルハニー
- 声 - 花澤香菜
- 国際線のキャビンアテンダントとなる。
- ファンシーハニー
- 声 - 三森すずこ
- 敵をも魅了するファッションデザイナー兼モデルとなる。
- キューティーハニー
- 戦闘形態。
- その他
- 公式サイトでは非公開にされた特別な形態。声優は全て坂本真綾。
- アーマーハニー
- 第4話でシザーズパンサーの突進を受ける際に変身した騎士甲冑姿。ハニーには珍しい戦闘特化型タイプ。バイザーは開閉可能。
- 猛獣使いハニー
- 第5話でアイアンサドーに操られたサーカスの動物を解放し、逆に使役するために変身。
- 銅像ハニー
- 第4話の撤退時で服を失っていた帰りに順平と団兵衛に出くわした際、やり過ごすために変身した。この時エネルギー不足のために肌色を誤魔化しただけの生身同然だった。
ハニー周辺の人物
- 如月 猛(きさらぎ たけし)
- 声 - 森功至[37]
- ハニーおよび空中元素固定装置を造り出した天才科学博士。ハニーを守ろうとし、パンサークローの手にかかって命を落とした。
下記4名は対パンサークロー組織・PCISに所属する捜査官。
- ジュネ
- 声 - 田中敦子
- フランス支部から来たPCIS特別捜査官。ハニーの相棒(バディ)でシスタージルに似ている。捜査には冷徹に判断を下すが、ハニーに対しては心の支えになる。だが、その正体はシスタージルだった。
- 早見 青児(はやみ せいじ)
- 声 - 浅沼晋太郎
- ハニーの良き理解者であり、ハニーの秘密を知る数少ない人物のひとり。弟の順平・父の団兵衛と共にハニーを暖かく見守る。
- 手寅 あけび(てとら あけび)
- 声 - 田辺留依
- 我目 モモ実(われめ モモみ)
- 声 - 広瀬ゆうき
- あけび・モモ実はコンビを組んでいる。メカまわりに強い。気も強い。
- いぼ痔 小五郎(いぼぢ こごろう)
- 声 - 居島一平
- かつては私立探偵だった。頻繁に臀部を気にする癖がある。
下記2名は青児の親族。
- 早見 順平(はやみ じゅんぺい)
- 声 - 寺崎裕香
- 早見家の次男。きれいなお姉さんがとても好きであり、必然的にハニーも大好き。ジュネを初めて見たときも告白するほど。
- 早見 団兵衛(はやみ だんべえ)
- 声 - 富田耕生
- 早見家の当主。資産も豊富な名家を立派に守り武芸に秀で正義の志を持った名士であるのと同時に、とにかく女性には目が無い好色家として有名。
聖チャペル学園(Universe)
第6話でパンサークローの襲撃を受け壊滅し、生徒・職員はハニーと夏子と直子を除く全員が死亡した。
- 秋 夏子(あき なつこ)
- 声 - 堀江由衣
- 聖チャペル学園に通う高校生。ハニーとは寮でも同室の大親友。レズビアンな女の子。
- 3話でジュネに一目惚れをしジュネの誘いでデートに行くも、デート後はジュネを怪しむようになる。7話でハニーの正体を知り、8話にてハニーに対する気持ちが揺らいでどう接していいか分からなくなるが、タランチュラパンサーのアドバイスにより、「何があってもそばにいる、ずっと大好きでいる」と心に誓った。しかし、同話でジュネ(ジル)によって誘拐されてしまう。
- 原作やアニメ第1作とは異なり第6話の学園壊滅時も生き残ったが、第9話で悪(白)のタランチュラパンサーがハニーから奪って投げたシルバーフルーレに串刺しにされて死亡する。
- 直子(なおこ)
- 声 - 朴璐美
- 学園を仕切っている番長。「番長」と呼ばれるくらいなので一見女性とは全く思えないゴツい顔に筋肉質な体を持つ。ある時期からハニーを大好きになる。6話にて夏子とハニーを爆発物から守ろうとして死んだものと思われていたが、実は生きていたことが最終話でわかり、最終決戦にハニーの姿で登場する。その際は全身の肌の色が黒くなっている。
- 常似 ミハル(つねに ミハル)
- 声 - 小林ゆう
- 寄宿舎の女寮長。「ヒストラー」と陰で呼ばれるほど、寮生たちを厳しく見張る。ハニーにとってはパンサークローとは違った意味での宿敵。
- アルフォンヌ
- 声 - 白石稔
- ハニー・夏子の担任をしている女先生。校長婦人とよく戯れ合っている。
- ポチ校長
- ポチ校長婦人
- 声 - 内藤玲
- 学園校長(通称:ポチ)と学園内を見回り生徒たちを見守っている。婦人はアルフォンヌ先生と親密な付き合いをしている。
パンサークローのメンバー
特殊能力を持つ女性で構成された特殊結社。幻城にはパンサー怪人になるかもしれない美女(10代後半から20代前半)がたくさんいる。ほとんどのパンサー怪人や女性がレズビアンである。
- パンサーゾラ
- 声 - 小林幸子[38]
- パンサークローの首領。通常は妹のジルにほぼ全権を与えており、どこにいるのかは誰も知らない。
- シスタージル
- 声 - 田中敦子[39]
- パンサークローにおいて、姉であるパンサーゾラに次ぐ地位の大幹部。原作とは異なりレズビアンな女性で、ハニーに対しては愛と狂気が複雑に入り混じった感情を持っており、その行動はやがてあらゆるものを巻き込んでいく。
- 始めは空中元素固定装置が欲しいがために、偽名を使ってジュネ捜査官としてPCISおよびハニーに接触していた。11話の幻城でハニーと対峙した際には、1話でハニーに会って以降、ずっとハニーが痛みに苛まれ「お前の心が空虚になることを思い描いていた」と語っている。最終話では、もはや空中元素固定装置より、ハニーの心の散り際の叫びが欲しいというほど。だが、同話でどんな攻撃も動じないハニーに初めて怯えた顔を見せた。また、ハニーに「あなたにも(心が)ある」と言われ、今までのことを思い出すのと同時に、心を捨てた当時の自分を思い出し、初めて泣き出した。そして、ハニーに殺されてパンサーゾラにかけられた魔法が解けて人間(ジュネ)へと戻り、ハニーの顔を触りながら「やっと…出会えた…」と言って静かに倒れ、そのまま消滅した。回想シーンの心を捨てた当時のジルは、戦争孤児あるいはネグレクトを受けた子供のような服も髪もボロボロな姿だった。
- 原作と同じく鞭を武器として使用する。特殊能力を発揮する時、額につけた深青のティアラに赤い光を発生させることができ、ブーメランのように投げつける攻撃も可能。
- タランチュラパンサー
- 声 - 釘宮理恵[39]
- シスタージルの従者で元は幻城にいた女性の一人。蜘蛛の能力を持ち、その能力を使ってパンサー怪人を人間にしたり、他人に化けさせることができる。他のパンサークロー怪人同様冷酷な性格であるが、同時に仲間想いでもある。そのため、仲間がジルの怒りを買いそうな行動をしようとした際はそれを制止しようと動いたり、ジルが部下を制裁する姿を見て度々心を痛めている。
- シスタージルに対し高い忠誠心を持つ一方で、中盤以降は彼女の本性や真の目的にも気づいており警戒もしている。8話では彼女に対しての感情が天秤かのように揺れ動き始めた。同話でその感情が夏子の悩んでいた感情とシンクロしたため、初めてジルの命令(夏子の誘拐)に背いた。9話にてジルによる心理的罰が頭だけでなく体にまで及び、善(黒)と悪(白)の人格に体も分離した。善(黒)は10話にてパンサークローを裏切り早見家に止まる。11話で早見家に幻城の場所を教え、最終話で自分の能力を使って早見家、直子ならびにPCIS全員をハニーの姿にした。それが後々の奇跡を起こすきっかけとなったが、善は悪によって、悪は善によって自害に近い形で殺された(この時、善は左半身をやられ、悪は蜘蛛の腹部を切断された)。
- ドラゴンパンサー
- 声 - たかはし智秋
- 第5話終盤 - 最終話登場(9話は登場なし)。下半身が巨大なドラゴンの姿をしたパンサークロー怪人。戦士としての心構えが強く仲間想い。
- 7話でシスタージルの本心を聞き、彼女に対して不満気な顔をした。8話にてタランチュラパンサーを心配するも弾かれて少し気落ちした顔を見せた。10話にて善(黒)のタランチュラパンサーを追って守ろうとしてハニーと闘ったが、彼女がハニーを闘わないで、守りたいと言ったため芋づる形でパンサークローを裏切って早見家に止まり、11話にてハニーの味方をした。その際、10話‐11話でタランチュラパンサーの能力で身長が高いグラマー女性の人間姿で暮らしていた。だが、最終話で、シスタージルのティアラの攻撃によって首を切り落とされて死んだ。
- パペットパンサー
- 声 - 白石稔、浦田わたる、高橋良輔
- 覆面姿の戦闘員。パンサークローにおいて男性たちは最下層の地位に置かれた「下っ端」に過ぎない。
- カッタークロー
- 声 - 渡辺明乃
- 第1話登場。丸い両目をしたパンサークロー怪人。ハリネズミのような背中のハリを無数に飛ばす。10話に緑色の「Re:カッタークロー」(声 - 橘えみり)が登場した。
- バットフライクロー
- 声 - 浅野真澄
- 第1 - 3話登場。パンサークロー怪人。羽で体を包み込み体当たり攻撃をする。
- ブレストクロー
- 声 - 新谷良子
- 第1話登場。豹の頭部のような髪をしたパンサークロー怪人。胸から舌を出し攻撃する。ジュネに頭を撃たれ灰になった。10話に黒と赤色の「Re:ブレストクロー」(声 - 寺田晴名)が登場した。
- ブラッククロー
- 声 - 園崎未恵
- 第2話回想中に登場。研究所を襲ったパンサークロー怪人。意図してではなかったものの如月博士を殺害する。武器は額と鋼鉄のような右手の鋭い爪。
- ファイアークロー
- 声 - 小林沙苗
- 第2話登場。パンサークロー怪人。腕に火炎放射を持つ。人間のころは恋人からDVを受けていた。
- トマホークパンサー
- 声 - 伊藤静
- 第2、4話登場。パンサークロー怪人。両腕が巨大な斧となっている。
- シザーズパンサー
- 声 - 斉藤貴美子
- 第4、11話登場。ゴツい顔にマッチョなボディを持つパンサークロー怪人。右手のハサミから弾丸を放つ。
- アイアンサドー
- 声 - 茅原実里
- 第5話登場。パンサークロー怪人。頭に生えた鞭はマネキンを操るだけではなく斬られても再生する。戦闘時にはサーカス場の空間を使用する。タランチュラパンサーの能力で箱山市長の「寺田倫子」に変身した。10話に白と茶色の「Re:アイアンサドー」(声 - 浅川悠)が登場した。
- スネークパンサー
- 声 - 小島幸子
- 第5終盤 - 6話登場。パンサークロー怪人。頭後に2本の槍のついた触手を持つ。ジルに処刑された。
- オクトパンサー
- 声 - 伊倉一恵
- 第8話登場。肥満的な体格と蛸の足のような髪をしたパンサークロー怪人。首から蛸の足を伸ばして相手を拘束する。自尊心が強く、自分のことを「切り札」だと思っている。ジルの命令に背き、タランチュラパンサーに粛清される。
- ジャンボパンサー
- 声 - 松井菜桜子
- 第11話登場。丸い体格をしたパンサークロー怪人。まぼろし城にいる女性の一人が変身した。体当たりを武器とする。
- ギルパンサー
- 声 - 高乃麗
- 第11 - 最終話登場。タランチュラとドラゴン以外のパンサークロー怪人が合体した「合体パンサークロー怪人」。髪の毛がカッタークロー、両腕の膜がバットフライクロー、胴体がブレストクロー、両足がブラッククローの右腕、左腕がファイアークロー、背中の羽がトマホークパンサーの斧、右腕がシザーズパンサー、尻尾がアイアンサドーの鞭、両肩のニードルがスネークパンサーの触手、両腹と両肩の部分がオクトパンサーの吸盤、胸と両肩がジャンボパンサー、頭部は口以外が赤いマスクになっている。全てのパンサークロー怪人の能力が使える。最後はハニー姿早見家、直子ならびにPCIS全員の「ディメンションスラッシュ」で倒され元のパンサークロー怪人に分離した。
主題歌(Universe)
アニメ作品では初めて、「キューティーハニー」をオープニングテーマとして使用しない。
- オープニングテーマ「愛がなくちゃ戦えない」
- 作詞 - MIZUE / 作曲 - すみだしんや / 編曲 - 前口渉 / 歌 - A応P
- エンディングテーマ「SISTER」
- 作詞・作曲 - 奏音69 / 編曲 - 岸利至 / 歌 - luz
- 挿入歌
- 「OVER HEAT, OVER HEART」(第8話)
- 作詞 - 中村彼方 / 作曲・編曲 - 中山真斗 / 歌 - ミスティーハニー(田村ゆかり)
- 「愛がなくちゃ戦えない (Misty Honey.ver)」(第12話)
- 作詞 - 中村彼方 / 作曲・編曲 - 中山真斗 / 歌 - ミスティーハニー(田村ゆかり)
各話リスト(Universe)
さらに見る 話数, サブタイトル ...
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 | 総作画監督 |
第1話 | あなたは全てが完璧
| 高橋ナツコ | 横山彰利 | 若林厚史 | 井関修一 | - |
第2話 | あなたに出会えた事の心からの喜び
| | | 神原敏昭 | |
第3話 | 私はあなたにふさわしい
| | 笹木信作 | 又野弘道 | 山﨑展義 | - |
第4話 | 無垢の美しさ
| 高橋ナツコ | 大石美絵 | 柳瀬雄之 | | |
第5話 | 死ぬまで気持ちは変わりません
| 成田順 | 羽原久美子 | 大藪恭平 | |
第6話 | あなたの幸福を祈る
| 大草芳樹 | 横山彰利 | 則座誠 | |
第7話 | あなただけに尽くします
| 高橋ナツコ | 大石美絵 | 広嶋秀樹 | | 西田美弥子 |
第8話 | 愛の誓い
| 成田順 | | 日下直義 | |
第9話 | この世界は二人だけ
| 大草芳樹 | 笹木信作 | 大藪恭平 | |
第10話 | あなたの思いやり、励ましに感謝します
| 成田順 | 大石美絵 | 又野弘道 | | 西田美弥子 |
第11話 | あなたはあくまで私のもの
| 大草芳樹 | 笹木信作 | 日下直義 | | - |
第12話 | あなたは希望を持ち帰る
| 高橋ナツコ | | 横山彰利 | |
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BD
全巻、放送・配信では規制していた一部のセクシーシーンを、制作オリジナルのままにした版(通称「ハレンチエディション」)を収録。エンドカードは通常版・AT-X版を両方収録。
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巻 | 発売日[42] | 収録話 | 規格品番 |
きゃにめ版 | とらのあな版 |
1 | 2018年8月29日 | 第1話 - 第4話 | DMXG-40333 | DMXG-40334 |
2 | 2018年9月19日 | 第5話 - 第8話 | DMXG-40336 | DMXG-40337 |
3 | 2018年10月17日 | 第9話 - 第12話 | DMXG-40339 | DMXG-40340 |
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当作を冠する家庭用ゲーム機向けのタイトルとしては、2021年現在において後述の『キューティーハニーFX』が唯一である。
- ゲームソフト
- モバイルゲーム
- パチスロ機
- パチンコ機
- CRキューティーハニー - ニューギンのパチンコ機。