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商品の展示、宣伝または視覚補助としての役割を担う人物 ウィキペディアから
モデル(英: model)とは、絵画・彫刻・写真などに題材を提供するために自身の身体の像(姿)を提供する仕事や、それをする人。
絵画・彫刻・写真・映像(動画像)・CM・ショーなどの題材(や主題)として、自身の身体的像、姿を提供する仕事、またそれをする人。
モデルの仕事はほとんどが単発の仕事である(※)。単発の仕事をしている間、撮影の現場ではその人のことを「モデル」と呼ぶ。たとえば美術モデルの仕事も単発であり、CMのモデルの仕事も単発である。(※)数少ない例外はキャンペーンモデルや雑誌の専属モデル。
モデルの仕事を経験する人でも、ほとんどの人は仕事の量はごくわずかである。アルバイト的に、数ヶ月に1度とか、月に1回~数回程度するだけである。必ずしも「本業」、主たる職業としていなくても、副業やアルバイト的にしていても、経歴の仕事欄に「モデル」と書きたがる人はいる。
単に「モデル」という場合に、どのようなモデルを指しているかは、専門分野によって、あるいはその言葉を使っている人の興味の範囲によって異なる。
他にも各分野の例を挙げればきりがない。どんな領域でも、当の業界を指すための用語はいちいち言うのは省略し、短く単純化させる傾向がある。言わなくても明らかだからである。
俳優やタレントなどは、演技や芸など内面的な特徴が重要視されるため、一般には職業欄には「モデル」とは書かないが、モデルの仕事の割合が(その人にとって)一定程度以上ある人は、末尾に「モデル」と書きくわえる場合もある。
身体全体の像を提供するモデルばかりでなく、特定の身体部位の像だけを提供するパーツモデルという仕事もある。これは主に手・足・目など体の特定部位の像だけを提供するモデル。
商業用写真、宣伝用写真を撮影する現場などでは「手タレ[注 1]」「足(脚)タレ」などと呼び分ける。CMなどでは複数人のパーツモデルが使われて、巧妙に部分部分のイメージをつなぎあわせて、実在しない、架空の、一連の身体的イメージ(あたかも一人であるかのようなイメージ)を作り出す、という場合もあるので、その場合、パーツモデルは一連のイメージのごく一部を担当する、という位置づけとなる。
他の仕事(※)で著名になった人が、その余波でモデルの仕事をすることもある。(※)たとえばアスリートとして有名になった人が、当該のスポーツ種目のスポーツ用品のモデルの仕事(特定のスポーツ用品を使用している姿を見せるモデルや、特定のスポーツウェアを着用している姿を見せるモデルの仕事など)をすることはある[1]。
また本業が俳優の人の中でも特にテレビドラマに頻繁に出演する人は昭和・平成期などはテレビ情報誌などの「表示モデル」の仕事をすることは多かったが、現在では他にも何かのきっかけを得て単発でモデルの仕事をすることもある。たとえば俳優養成所出身で有名になった滝藤賢一は、普段からおしゃれな着こなしをしていることでも話題となり、モデルの仕事(某シューズメーカーのブランド・モデルの仕事)も舞い込んだ[2][3]。
美術モデルは、Fine-art(ファインアート。美術、純粋芸術)のために姿を材料として提供する仕事。絵画や彫刻などの題材や主題として姿を提供する仕事。歴史が最も長い。広義には、次に説明する芸術指向の写真等も含める。
絵画のために自分の姿を提供する仕事。
画家の注文に応じて、画家が望む衣装を着て、「ポーズ」(静止姿勢)をとり、誰かの「フリをする」。
19世紀などでは、絵画は立派な「媒体」でもあった。絵画に描かれた題材は、ヨーロッパでは、上流階級の人々の話題やゴシップのネタにもなった。
ヨーロッパの17世紀~18世紀などの絵画は、しばしば主題は聖書に含まれる物語などからとられていて、その場合、描かれるべき本人を画家は見ることはできないので、モデルを用いて、そのモデルに衣装などを着せて、物語の設定に合わせたポーズをとらせて、絵画を描いた。 17世紀や18世紀のヨーロッパの画家の中でも大家は、大きなアトリエを構え、そこにさまざまな衣装類や小道具類も用意していた。当時のヨーロッパの絵画(油絵)の制作のためのアトリエは、いうなれば現代の「写真スタジオ」のようでもあった。
(クロッキーのモデルなど、かなり短い時間で済むモデルもあるが)油絵のモデルというのは、たいていは数時間~数日程度以上、同じポーズをとる必要があり、(画家にもよるが)長い場合は数週間以上に渡って同じポーズをとりつづける必要があった。その意味では、身体的にそれなりにつらい仕事である。
彫刻モデルは、彫刻の制作のために身体像を提供する。
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写真モデルは、写真の題材として身体像を提供するモデル。別の言い方をすると、写真の「被写体」となるモデル。映像モデルは映像の題材として動く身体像を提供するモデル。
姿を結局、どういった目的に使うかで写真映像モデルの仕事を分類することができる。
趣味目的で使われるモデル / 芸術目的に使われるモデル / 学術目的に使われるモデル / 商業目的に使われるモデル /...などに分類できる。 つまり、写真は芸術写真 / 学術写真 / 商業写真 / ...などに分類でき、それとの関連で 芸術写真のモデル / 学術写真のモデル / 商業写真のモデル /....などの仕事がある。
映像関連も趣味的な映像 / 芸術的な映像 / 学術用映像 / 商業用映像 /...などがある。写真は静止しており、映像は動くという違いはあるが、仕事としては重なる部分はあるのでまとめて分類を説明する。
趣味写真のモデルの代表的なものには、例えば撮影会のモデルなどがある。
撮影会モデルとは、カメラでの撮影が好きで趣味でそれを行っている人々や異性の姿を撮影することが好きな人々が、その目的で開催したり、そういう傾向がある人を引き寄せることで集客力を高めようとして開催される撮影会の被写体となる仕事。
芸術写真のモデル / 芸術映像のモデルは、芸術写真を撮る写真家や芸術的映像を撮る映像作家のために、材料として自分の姿を提供する仕事。
学術写真のモデルは、学術写真を撮るために、材料として自分の姿を提供する仕事。たとえば医学書に掲載する写真のモデルの仕事は、人体のパーツの説明のために裸の像を(まるでただの物体のように)提供する。
商業写真 / 商業映像 のモデル は 商業写真つまり商業(商売)のために使う写真や、商業映像を撮る人々のために材料として自分の姿を提供する仕事。
写真などでメインの被写体として扱われるモデル。衣服を引き立たせるためファッションモデルなどとは概念上、対になる。
ヌードモデルなどと対になる概念として、着衣で行うモデル。広義には水着モデルなども含める。
広告を目的としたモデル。例えば以下のものがある。
グラビアモデルというのは、雑誌やカレンダー、ポスター等グラビア媒体で掲載される映像や写真を通して、モデルそのものに興味がある人々のために姿を提供する仕事のこと。
雑誌などの販売部数を伸ばすために利用されているので、広い意味では「商業モデル」の一種ではあるが、商品他の販売数を増やす目的ではない、という点でやや特殊なので特に解説する。
グラビアモデルは美術目的で姿を提供する仕事でもなく、何かの商品の販売推進のために姿を提供するモデルでもない、モデルの姿自体を見たいと思う人々(読者)のために自身の姿を提供しているモデル。モデルへの関心が深い人々(読者)、モデルへの好意を抱きがちな人々(読者)のために見たいと願っている理想像、妄想像を意識的に提供する。
読者視聴者の妄想像に応えるために笑顔を見せる仕事となることも多い。
グラビアアイドルなどが魅せるグラビア媒体の読者は、異性が身体表面にまとっている衣類にはほとんど興味がなくて「服の中身」や人間そのものやその肉体面に興味の中心があるとして着衣は少なめになる傾向がある。
商業目的の各種ショーや各種イベントで姿を人々に見せる仕事。その場で見られるだけでなく、写真や映像の撮影も行われることがある。
類型にキャンペーンモデルがあり、これはさまざまな企業のキャンペーン活動に姿を提供する仕事。女性の場合はキャンペーンガールとも。イベントコンパニオンも参照。
ファッション商品、主に衣類の販売推進活動のために自分の姿を提供する仕事。上記の商業ショーモデルやイベントモデル、広告モデルの一分類でもある。ファッション業界(服飾業界)のために姿を提供する仕事。ファッション関連商品、つまり主に衣類(他にカバン類やアクセサリー類なども)の販売推進のために姿を提供する。このためファッション雑誌、ファッションカタログ、ファッション通販などの写真の材料として姿を提供したり、通販番組でファッション関連商品を身につけて見せたり、ファッションショーなどで姿を提供する。別の言い方をするとファッション写真やファッション映像の材料として身体像を提供する。
戦前(第二次世界大戦前)には映画女優がモデルの仕事をしており、モデルは女優のアルバイト的な仕事であった。
戦後に繊維産業の活況と共にファッションショーが開催されるようになった。当初は日劇のダンサーがモデルを務めたりしたが、昭和26年(1951年)に『英文毎日』がファッションコンテストを開催する際に出演する女性を募集し、応募者の中から東京20名、大阪15名が選ばれ、これらが日本のファッションモデル第一号と言われている。この中の伊東絹子が昭和28年(1953年)、アメリカで開催された第2回ミス・ユニバース世界大会で第3位に入賞して大きな話題となり、ファッションモデルという職業が社会的に認められるようになった。
詳細は、ファッションモデル#歴史にて解説。
昭和28年(1953年)、相島政子を代表に伊東絹子や岩間敬子、香山佳子らがファッション・モデル・グループ (FMG)を結成。FMGと前後して、TFMC(東京ファッション・モデル・クラブ)、スミレ・モデル・グループ、SOS(ソサエティ・オブ・スタイル)などのモデル事務所がつぎつぎと設立され、昭和33年(1958年)頃にはモデルという職業が一般化しはじめた。
職業モデルの誕生は日本が一番早く、世界で最初に職業として成立した国である。
なぜ日本でモデルという職業が世界に先駆けて成立したかといえば、ヨーロッパではマヌカンと呼ばれる売り子がオートクチュールの店でモデル的な役割を昔から果たしており、モデルとして専業になる必要がなかったことがいえるが、日本の場合、一般大衆にファッションを見せて大衆に買ってもらわなければビジネスが成り立たないという戦後の経済状況があり、これが日本のファッションモデルに活躍の場を提供することになったのである。
ファッション雑誌には、特定のファッションすがたを紹介するために起用されているモデル。
次の分類によって、多くのモデルが起用されている。
ファッションモデルの仕事は19歳程度~25歳程度が中心で、それ以上の年齢になると、仕事は実際のところ、激減する[6][7]。30代以上では、「主婦モデル」として細々と仕事をしている人がいる程度[7]。
なぜそういうことになっているかと言うと、それはファッション業界というものの市場のしくみ、人々のファッション製品の年齢と関係する購買行動のパターンに理由がある。
モデルというのは、主たる購買層のイメージに合った人が選ばれるので、主たる購買層と同じ年齢帯にいる人の仕事ばかりになってしまう。人が各人の人生の中で、ファッション商品(衣類、靴、かばん、アクセサリーなど)を特に熱心に大量に買う時期というのは、大抵は(統計的に見て、一般論としては)、19歳~25歳ころ(やや長くても、20台後半、せいぜい30歳くらいまで)だからである。
現代の先進国の人々は、19歳くらいになると(学生でもアルバイトなどで、仕事を始める人はその仕事で)自分で収入も得て、(親の判断でなく)自分の判断で大量に衣料を購入できるようになり、この19歳~25~27歳くらいの時期に大量に衣類を買い込むことによって、27~28歳ころになると、その人なりに必要とする基本的な衣類が、おおむね一通り揃ってしまう。そして大抵、その人のクローゼットや衣類ケースには、衣類が一杯になってしまう。
衣類というのは、生鮮食料品とは異なって数日や数ヶ月では腐らないし、特にベーシックなデザインの衣料の場合は(大切に扱えば)10年でも数十年でも、繰り返し利用できる。したがって、その人なりに必要な衣料が一通り揃った段階で、購買量は急降下するように低下する。ファッション業界の側からこの現象をマクロにとらえると、「最も購買意欲が旺盛で、大量に購入する年齢帯というのは19歳~26,27歳だ」と(市場調査会社の資料や、統計資料で、長年にわたって、露骨に)判っており、その年齢をメインターゲットとしたマーケティング活動に注力せざるを得ない。
他の年齢帯をターゲットにした市場の規模は、(もちろん、一応は存在しているが)19~27歳あたりの年齢層の市場規模と比べれば、数分の1以下なので、それなりの(消極的な)扱いしかできないのである。
かくしてファッション市場の顧客層の中心層が19歳~27歳程度なので、そうした衣類を着用して販売推進をするモデルも(購買層とモデルは同年齢帯にするのが妥当だから)19歳~25~27歳あたりが中心となってしまい、それより上の年齢ではモデルの仕事は激減する、という構造になっているわけである。
19~25歳程度とは異なる、特殊な年齢帯のモデルを特に呼び分ける、ということも行われている。
卓越した世界的知名度とトップデザイナーとのキャリアのあるファッションモデルが、スーパーモデルと言われている。スーパーモデルの人種比率は、白人が圧倒的多数を占め[8][9][10]黒人やモンゴロイドの比率は低い[11]。
ライブ、ミュージックビデオやTikTokなどで扱うモーションキャプチャー、バーチャルタレントのLIVEアクションや、ゲーム全般におけるモーションに特化した、バーチャルアイドル、バーチャルタレントについては、振る舞いや振り付けをこなし、モーションに特化したアクターや振付師、ダンサーがいる。バーチャルタレントのキャラクター性を見て、性格やしぐさに寄せたパフォーマンスを行い、キャラクターの良さを表現する。
あらかさまに性欲などの対象となるような姿を提供する仕事。
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