米子市
鳥取県の市 ウィキペディアから
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米子市(よなごし)は、鳥取県の西部に位置する市。大山、日本海、中海などの自然環境に囲まれ、道路や鉄道、空港などの利便性も高く「山陰の商都」と呼ばれる[1]。
よなごし 米子市 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 中国地方(山陰地方) | ||||
都道府県 | 鳥取県 | ||||
市町村コード | 31202-9 | ||||
法人番号 | 8000020312029 | ||||
面積 |
132.42km2 | ||||
総人口 |
144,004人 [編集] (推計人口、2024年10月1日) | ||||
人口密度 | 1,087人/km2 | ||||
隣接自治体 |
境港市、西伯郡大山町、南部町、伯耆町、日吉津村 島根県安来市 | ||||
市の花 | ツツジ | ||||
市の鳥 | コハクチョウ | ||||
米子市役所 | |||||
市長 | 伊木隆司 | ||||
所在地 |
〒683-8686 鳥取県米子市加茂町一丁目1番地 北緯35度25分41秒 東経133度19分51秒 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
北緯35度25分30秒 東経133度20分01秒 | |||||
ウィキプロジェクト |
都市圏人口約23万人[2] を擁する米子都市圏の中心都市。また、広域に及ぶ経済地域として隣接する松江・出雲・安来の各都市圏とともに雲伯地方に中海・宍道湖・大山圏域を形成する[3]。
鳥取県内で県庁所在地の鳥取市に次いで2番目に人口が多い市であり、人口密度は山陰地方の市町村では最も高い。江戸時代初期から商業都市として発展した。山陰両県の中央に位置する立地から、県庁所在地ではないが鳥取大学医学部・附属病院や山陰放送(テレビ・ラジオ兼営局)などがある拠点都市となっている。
鉄道ではJR山陰本線と境線・伯備線の分岐点に当たり、米子駅にはJR米子支社が置かれるなど、山陰地方における鉄道の拠点である。また道路では国道9・180・181・431号及び山陰自動車道・米子自動車道が通り、岡山・鳥取・境港・松江と結ばれているほか、米子空港や境港からは東京(羽田国際空港)や韓国のソウル(仁川国際空港)、中国の上海(上海浦東国際空港)、香港、隠岐諸島とも結ばれるなど、山陰随一の交通の要衝となっている。
市域はほぼ平坦で、米子平野を日野川が流れる。南部は大山の裾野として丘陵地になっており、北西部の弓ヶ浜半島からその山岳地帯を望むことができる。日野川の水を取水として、米子市から境港市にかけて用水路「米川」が流れている。
日本海側気候で、春から秋は好天の日が多く、冬は曇りや雪、雨の日が多い。年平均気温は15.4 ℃と比較的温暖な部類である。
夏は暑く、熱帯夜も1991〜2020年の平年値で16.7日あり、県内では境港市(18.0日)に次いで多い[5]。初夏の比較的早い時期に南風でフェーン現象が発生すると真夏日や猛暑日となることがある。
冬は最寒月平均気温が4.7 ℃と、日本海側気候の地域の中では温暖な部類である[5] [注釈 1]。豪雪地帯となっているが、年降雪量の平年値は95cmで県東部の鳥取市(140 cm)と比べると3割ほど少なく[5]、過去に積雪が1 mを超えたこともない。また、平均最低気温はプラスでありそれほど低くないため、凍結状態が続いたり根雪になることもほとんどない。 過去最深積雪は、平成23年豪雪で2011年1月1日に記録した89cmである[6]。
米子特別地域気象観測所(米子市博労町、標高7m)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 20.0 (68) |
25.4 (77.7) |
27.5 (81.5) |
33.7 (92.7) |
33.8 (92.8) |
36.7 (98.1) |
38.3 (100.9) |
38.9 (102) |
37.1 (98.8) |
33.5 (92.3) |
27.3 (81.1) |
23.7 (74.7) |
38.9 (102) |
平均最高気温 °C (°F) | 8.3 (46.9) |
9.2 (48.6) |
12.9 (55.2) |
18.4 (65.1) |
23.3 (73.9) |
26.0 (78.8) |
30.3 (86.5) |
31.7 (89.1) |
27.1 (80.8) |
22.1 (71.8) |
16.8 (62.2) |
11.1 (52) |
19.8 (67.6) |
日平均気温 °C (°F) | 4.7 (40.5) |
5.1 (41.2) |
8.2 (46.8) |
13.2 (55.8) |
18.2 (64.8) |
21.8 (71.2) |
26.2 (79.2) |
27.3 (81.1) |
23.0 (73.4) |
17.5 (63.5) |
12.2 (54) |
7.1 (44.8) |
15.4 (59.7) |
平均最低気温 °C (°F) | 1.3 (34.3) |
1.3 (34.3) |
3.5 (38.3) |
8.0 (46.4) |
13.3 (55.9) |
18.2 (64.8) |
22.8 (73) |
23.7 (74.7) |
19.3 (66.7) |
13.1 (55.6) |
7.9 (46.2) |
3.5 (38.3) |
11.3 (52.3) |
最低気温記録 °C (°F) | −7.2 (19) |
−9.4 (15.1) |
−5.6 (21.9) |
−3.1 (26.4) |
1.5 (34.7) |
5.9 (42.6) |
12.2 (54) |
13.7 (56.7) |
7.2 (45) |
1.1 (34) |
−1.4 (29.5) |
−6.7 (19.9) |
−9.4 (15.1) |
降水量 mm (inch) | 151.7 (5.972) |
117.5 (4.626) |
128.2 (5.047) |
106.3 (4.185) |
119.1 (4.689) |
169.5 (6.673) |
227.2 (8.945) |
128.4 (5.055) |
214.3 (8.437) |
131.1 (5.161) |
118.1 (4.65) |
145.9 (5.744) |
1,757.2 (69.181) |
降雪量 cm (inch) | 39 (15.4) |
32 (12.6) |
6 (2.4) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
0 (0) |
19 (7.5) |
95 (37.4) |
平均降水日数 (≥0.5 mm) | 20.1 | 16.3 | 15.6 | 12.1 | 10.3 | 11.7 | 13.2 | 11.1 | 12.5 | 11.3 | 14.2 | 19.2 | 167.8 |
% 湿度 | 74 | 72 | 69 | 67 | 68 | 76 | 77 | 75 | 77 | 74 | 72 | 74 | 73 |
平均月間日照時間 | 72.3 | 87.7 | 141.5 | 182.0 | 208.6 | 160.8 | 171.5 | 207.1 | 148.7 | 156.8 | 116.5 | 82.5 | 1,732.4 |
出典:気象庁 (平均値:1991年-2020年、極値:1939年-現在)[7][8] |
地区名 | 町名 | 小学校区 | 中学校区 |
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啓成 | 朝日町 | 啓成 | 東山 |
角盤町 | |||
勝田町 | |||
車尾 | |||
糀町 | |||
錦町 | |||
西福原 | |||
博労町 | |||
東福原 | |||
東山町 | |||
日ノ出町 | |||
冨士見町 | |||
米原 | |||
車尾 | 観音寺 | 車尾 | |
観音寺新町 | |||
車尾 | |||
車尾南 | |||
中島 | |||
明道 | 糀町 | 明道 | 湊山 |
紺屋町 | |||
昭和町 | |||
道笑町 | |||
長砂町 | |||
日野町 | |||
法勝寺町 | |||
万能町 | |||
弥生町 | |||
陽田町 | |||
四日市町 | |||
就将 | 愛宕町 | 就将 | |
陰田町 | |||
大谷町 | |||
加茂町 | |||
祇園町 | |||
錦海町 | |||
久米町 | |||
塩町 | |||
末広町 | |||
大工町 | |||
茶町 | |||
中町 | |||
西倉吉町 | |||
西町 | |||
東倉吉町 | |||
東町 | |||
明治町 | |||
目久美町 | |||
義方 | 岩倉町 | 義方 | 後藤ヶ丘 |
内町 | |||
尾高町 | |||
角盤町 | |||
上後藤 | |||
義方町 | |||
三本松 | |||
立町 | |||
寺町 | |||
天神町 | |||
灘町 | |||
旗ヶ崎 | |||
花園町 | |||
三旗町 | |||
米原 | |||
住吉 | 安倍 | 住吉 | |
上後藤 | |||
三本松 | |||
旗ヶ崎 | |||
彦名町 | |||
三旗町 | |||
加茂 | 上後藤 | 河崎 | 加茂 |
河崎 | 加茂 河崎 | ||
両三柳 | |||
福生 | 皆生 | 福生東 福生西 | 福生 |
皆生温泉 | |||
皆生新田 | |||
上福原 | |||
東福原 | |||
福米 | 新開 | 福米西 | 福米 |
西福原 | 福米東 福米西 | ||
東福原 | 福米東 | ||
米原 | |||
彦名 | 彦名新田 | 彦名 | 弓ヶ浜 |
彦名町 | |||
富益 | 富益町 | 弓ヶ浜 | |
夜見 | 夜見町 | ||
崎津 | 大崎 | 崎津 | 美保 |
富益町 | |||
彦名町 | |||
葭津 | |||
和田 | 和田町 | 和田 | |
大篠津 | 大篠津町 | 大篠津 | |
成実 | 石井 | 成実 | 尚徳 |
奥谷 | |||
奈喜良 | |||
新山 | |||
橋本 | |||
日原 | |||
古市 | |||
美吉 | |||
宗像 | |||
吉谷 | |||
五千石 | 諏訪 | 五千石 | |
福市 | |||
八幡 | |||
尚徳 | 青木 | 尚徳 | |
榎原 | |||
大袋 | |||
兼久 | |||
上安曇 | |||
下安曇 | |||
永江 | |||
別所 | |||
巌 | 今在家 | 箕蚊屋 | 箕蚊屋 |
浦津 | |||
蚊屋 | |||
熊党 | |||
二本木 | |||
吉岡 | |||
流通町 | |||
春日 | 赤井手 | ||
一部 | |||
上新印 | |||
古豊千 | |||
下新印 | |||
高島 | |||
東八幡 | |||
水浜 | |||
大高 | 泉 | 伯仙 | |
岡成 | |||
尾高 | |||
下郷 | |||
県 | 河岡 | ||
日下 | |||
石州府 | |||
福万 | |||
大和 | 淀江町小波 | 淀江 | 淀江 |
淀江町佐陀 | |||
淀江町中間 | |||
淀江町平岡 | |||
淀江 | 淀江町今津 | ||
淀江町西原 | |||
淀江町淀江 | |||
宇田川 | 淀江町稲吉 | ||
淀江町高井谷 | |||
淀江町富繁 | |||
淀江町中西尾 | |||
淀江町西尾原 | |||
淀江町福井 | |||
淀江町福岡 | |||
淀江町福頼 | |||
淀江町本宮 |
2005年3月31日の合併により、新制による米子市が発足した。このため、住所表記が以下の通り変更された。また、大字は表示しない。
米子市と全国の年齢別人口分布(2005年) | 米子市の年齢・男女別人口分布(2005年) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 米子市
■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
米子市(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
古事記においては国生みの際、淡嶋が出現するが、これが米子市の粟島神社があるあたりであるとすることが言われている。 また、同書には隣接する島根県安来市に国生みの神イザナミが崩御されたという比婆山に関し、伯耆と出雲の堺と記され、この神陵地確定の根拠となる要所でもある。
戦国末期には伯耆西部は出雲の東部とともに吉川広家が治めていた。
関ヶ原の戦い後の慶長6年(1601年)に徳川家康にの命により、伯耆国17万5000石の領主として中村一忠が封せられ、1602年(慶長7年)に米子城の築城工事で城下町が完成したといわれている。 藩主の中村一忠は11歳と幼少のため、執政家老横田村詮が新たに米子藩城下町を建設し藩政を治めた。 1609年に藩主の中村一忠が急死し中村家は断絶した。
中江藤樹(近江聖人と呼ばれる)は少年期を過ごしたが、加藤家の伊予大洲藩へ移封に伴い米子を去った。 その後池田氏が治めることとなり、1632年(寛永9年)以後は、池田氏家老荒尾氏が自分手政治を行った。
1871年の廃藩置県で鳥取県となり、1872年に米子城の土地、建物は米子在駐の大四大隊の士族らに払い下げられた。
1889年の町村制の施行により、会見郡米子町が発足する。郡の統合により、西伯郡の所属となった後に、1927年に市制施行し米子市となる。
米子市の中心街は自動車の進入できない狭隘な街路が多く、1960年代後半から急速に進んだモータリゼーションの影響で交通事情が悪化し、防災面でも極めて大きな問題を抱えていた。これの解消を目的として米子駅前通り土地区画整理事業の施行が企図され、1970年7月の事業計画認可・着工から13年間を経て1983年6月に完工した。
現在の米子市は、平成の大合併の一環として2005年(平成17年)3月31日に新設合併により設置した市であり、1927年(昭和2年)4月1日に市制施行し、2005年に廃止された市とは異なる地方公共団体である。
なお、米子市(1927年ー2005年)の市役所本庁は米子市(2005年ー)における市役所本庁となっている。
市庁舎は本庁舎の他に、淀江支所も存在する。
米子市議会を参照
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古くから商業都市として発展。商業圏は中海・宍道湖・大山圏域に及ぶ。
この節の加筆が望まれています。 |
山陰地方の中心都市であるが、1972年に富士銀行が撤退して以降、都市銀行は存在しない。
この節には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
人口密度において山陰最大級の都市であるが、受験の必要な小中学校は米子北斗中学校・高等学校のみであり、大都市圏ほどの受験戦争は見られない。 鳥取県西部の私立高校は3校(米子北高等学校、米子松蔭高等学校、米子北斗中学校・高等学校)とも米子市内にある。県立高校に関しては、普通科の学校は米子東高等学校と米子西高等学校だけである。
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日吉津村には中学校はなく、村民は米子市にあるこの中学校に通っている
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JR3線、米子自動車道、山陰自動車道、米子空港などがあり、山陰の交通の要衝となっている。国道の数も多く、市内の道路は比較的広く整備されている。
国際線
中心となる駅:米子駅
愛称名 | 運行会社 | 運行区間 | 昼/夜行 |
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WILLER EXPRESS | ベイラインエクスプレス | 東京(バスタ新宿) - 米子市 | 夜行 |
オリオンバス | オー・ティー・ビー | 東京(バスタ新宿) - 米子市 | 夜行 |
出雲・松江・米子ドリーム名古屋号 | 中国JRバス | 名古屋市 - 米子市 | 夜行 |
米子エクスプレス京都号 | 日本交通 京阪バス |
京都市・大山崎町・高槻市 - 米子市 | 昼行 |
山陰特急バス | 日本交通 | 大阪市・神戸市・大阪空港・宝塚市・西宮市 - 米子市 | 昼行 夜行 |
ももたろうエクスプレス号 | 日ノ丸自動車 一畑バス 両備ホールディングス 中鉄バス 中国JRバス |
岡山市 - 米子市 | 昼行 |
メリーバード号 | 日本交通 日ノ丸自動車 広島電鉄 |
広島市 - 米子市 | 昼行 |
※米子市内の停車地はすべて米子駅前(ただし路線により停留所の位置は異なる)。山陰特急バスのみ米子営業所でも乗降可。
市外局番は、0859(市内局番は22 - 63)となっている。
米子市・日吉津村・南部町・伯耆町の1市2町1村全域の郵便物の集配は、米子郵便局が行う。
上記の他、かつて米子コスモス(女子サッカー)や王子製紙米子硬式野球部(野球)、米子鉄道管理局(野球)などが存在したが、いずれも廃部となった。
出身著名人政治家
官僚
法曹軍人実業家
教育者・学者
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医師文化人マスコミ芸能人
スポーツ選手
その他の著名人
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