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WILLERグループに属する日本のバス事業者 ウィキペディアから
WILLER EXPRESS株式会社(ウィラーエクスプレス、登記上読み:ウイラーエキスプレス)は、WILLERグループに属する東京都江東区に本社を置く日本のバス事業者。また同社と「WILLER EXPRESSチーム」によって運行される高速バスの愛称である。
WILLER EXPRESSは、旅行会社WILLER TRAVEL(旧・株式会社西日本ツアーズ)による貸切バスを使用した募集型企画旅行(ツアーバス)であった。西日本ツアーズ時代の2001年7月に、大阪・東京間の高速ツアーバスの企画・運行を開始した[1]。
その後、2006年夏頃には30路線・74便を運行するツアーバス大手に成長した[2]。
2011年12月からは乗合バス事業(後述)にも参入した[3]。
2013年8月以降は、新高速乗合バス制度への移行に伴い、事業主体がWILLER TRAVELからWILLER GROUPに移り、WILLER TRAVELは引き続きWILLER EXPRESSの乗車券販売業務を行っていた。
2017年6月1日、WILLER TRAVELは親会社のWILLER ALLIANCEに吸収合併され解散、同日にWILLER ALLIANCEは現社名「WILLER」に社名変更、サービス運営主体がWILLER TRAVELからWILLERに変更された[4]。公式ウェブサイトもWILLER運営のものに変更された。
2018年8月、WILLER EXPRESS JAPANと同社が統括する地域子会社(WILLER EXPRESS関東、WILLER EXPRESS東海、WILLER EXPRESS西日本、WILLER EXPRESS東北、WILLER EXPRESS信越、WILLER EXPRESS中国)の7社が、WILLER EXPRESS関東を存続会社として合併し「WILLER EXPRESS株式会社」に社名変更した[5]。
運行を直接担当するのはWILLER EXPRESSおよび「WILLER EXPRESSチーム」に属する4事業者の計5事業者で、これに加えて共同運行会社8事業者と、WILLER GROUPから運行委託を受ける事業者が存在する[7]。
2022年3月1日から時刻表等での英字を全て2文字に変更。
2022年3月1日から時刻表等での英字を全て2文字に変更。
WILLER GROUPまたはWILLER EXPRESSチームに所属する各事業者に出資している事業者も存在する。
一部の便は東日本急行(本社)に運行を委託している。
南相馬バスターミナル発着系統は東北アクセスに発券業務を委託している。
東京駅発着系統はジェイアールバス関東に発券業務を委託している。
東京駅発着系統はジェイアールバス関東に発券業務を委託している。
大崎駅西口バスターミナルを起点とする路線であり、東京の西側と成田空港を結ぶバスである。2016年10月31日に運行を開始した[10]。大崎 - 成田空港間の所要時間は最短75分で、運賃は片道1300円であるが、事前予約をすると1000円に割り引かれる。後述する池袋線の運行開始以降は「成田シャトル大崎線」とも称する[11][12]。
同路線は、成田空港東側の芝山町にも乗り入れており、芝山町役場が終点となっている。開業にあわせ、WILLER EXPRESSは芝山町に営業所を開設して運用にあたっているほか、一部の便は京成バス、千葉交通が担当している。
成田シャトルを運行するWILLER EXPRESSは、開業と同時にエアロエースの専用車両を導入した。トイレは設置しておらず、座席レイアウトはかつての「東京シャトル」(現:エアポートバス東京・成田)と同じであるが、独自デザインのシートを装備している。
千葉営業所(芝山町)以外の運用においては、従来の都市間高速バス車両が使用され、「リラックス」と呼ばれるフード付き座席で運行される便がある。千葉交通は開業後にセレガのトイレ無し専用車両を2台導入している。
京成バス・千葉交通担当便に限り、交通系ICカード全国相互利用サービス対応のICカードが利用できる。
2020年12月現在、全便運休中。
池袋駅西口バスターミナルを起点とする路線であり、東京の西側と成田空港を結ぶバスである。2022年8月1日に運行を開始した[13][14]。池袋 - 成田空港間の所要時間は最短80分で、運賃は片道1900円であるが、席数限定の早得プランで事前予約をすると1500円に割り引かれる。
同路線は、一部の便は京成バス、国際興業バス、リムジン・パッセンジャーサービスが担当している。
従来、「グリーンライナー」を運行していた丸一観光がWILLERと業務提携を結んだことにより、2022年7月14日に「グリーンライナー」を「WILLER EXPRESS」へ統合[15][16]。これにより、同路線は丸一観光(2往復)、ニュープリンス観光バス(1往復)の2事業者による夜行3往復(うち1往復(丸一観光)が能登エリア発着)体制となる。
羽田空港から三島市を経由して伊豆半島へ[17]、あるいは三島市から横浜市や東京都といった首都圏各地へ[18] の利用が想定され、当路線が地域の起爆剤となることが期待されている[17]。
当初は2020年4月21日運行開始予定だったが、新型コロナウイルス感染症の流行、改正・新型インフルエンザ等対策特別措置法32条による緊急事態宣言発令と、これに伴う羽田エアポートガーデンの開業延期により延期された[19]。
従来の横浜 - 静岡線(しずてつジャストライン)を羽田空港まで延長し、WILLER EXPRESSが参入する形で運行される。
当初は2020年4月21日運行開始予定だったが、新型コロナウイルス感染症の流行、改正・新型インフルエンザ等対策特別措置法32条による緊急事態宣言発令と、これに伴う羽田エアポートガーデンの開業延期により延期された。
ユニバーサル・スタジオ・ジャパン、WILLERバスターミナル大阪梅田を起点とする路線であり、関西と山陰エリアを結ぶを結ぶバスである。2022年7月28日(出雲・松江・米子発は7月29日)に運行開始[15][26]。同路線は帝産観光バスが担当し、3往復(うち大阪(梅田)発1本が夜行)体制となる。これにより、山陰方面は東京(新宿) - 米子・松江・出雲線(ベイラインエクスプレス)とあわせて2路線体制となる。2023年8月1日からは3往復(うち1往復が夜行)体制となった。2024年9月1日からは蒜山高原(道の駅風の家)への乗り入れを開始した(1往復のみ。12月1日 - 2月末日は経由しない)[27]。
上記2路線は佐賀県を起点に関西・中国エリアへ運行する路線である。日本高速バスと祐徳自動車の共同運行で、祐徳自動車にとってはかささぎ号廃止後19年ぶりの高速バス路線であり、初の夜行高速バスとなる。
2019年11月27日、路線バスとして運行開始。WILLER EXPRESS池袋営業所による運行[28]。
池袋駅(西口・東口)からHareza池袋・サンシャインシティ・豊島区役所等を循環する2ルートを設定。車両はシンクトゥギャザー製の10輪小型電気バス・eCOM-10[29]を使用し、最高時速19kmで各ルートを35~38分で循環する。
いずれも、WILLER EXPRESS西日本(当時)による運行。
2011年12月22日から運行開始[3]。
京都および大阪梅田と、大阪南港のフェリー乗り場(南港フェリーターミナル、コスモフェリーターミナル、かもめフェリーターミナル)を、途中の停車停留所なしで直結する路線で、各航路の発着時刻に合わせて運行される。バスのみの利用のほか、大阪南港を発着するフェリー各社と提携し、各フェリーを含めたパッケージツアーも販売していた。
開業当初から2012年8月頃までは、京都⇔梅田間のみの利用はできなかった。
2014年3月31日をもって南港フェリーターミナル、コスモフェリーターミナルを結ぶ便は休止、残るかもめフェリーターミナル発着便も同年9月30日をもって廃止となった。
使用車種はかつてのツアーバス時代、夜行便で使われた大宇バスBX212型コンビ車(前方リラックス・後方プレミアム。どちらのシートに座っても割増、割引は無い)が使われていた。
2012年6月1日運行開始。前日まで当時のツアーバス専用車両及び観光バス車両で運行されていたシャトルバスを一般路線バスに転換した。2014年7月31日をもって運行終了。
2013年7月31日運行開始。2014年7月31日をもって運行終了。
上記の委託運行会社によって運行される格安便のブランド名であり、WILLERカラーの専用車両ではなく通常の観光バス車両が使用される。
但し、ベイラインエクスプレスでは、親会社である中日臨海バスの貸切車を転籍させた上で自社運行を行っているほか、日本高速バスも独自の専用車両を導入した上で自社運行を行っている(塗装は親会社の日本観光のカラーリングをアレンジしたもの)。
過去にははWILLER EXPRESS北信越による自社運行便も存在したほか(前身であるアリーナがツアーバス時代に使用していた車両を転用していた)、南部バス→岩手県北自動車南部支社による自社運行便も存在した。ツアーバス時代には元シリウス号用車両を転用した「STAR EXPRESS frontier」が運行されていた。
運用時は通常、WILLER EXPRESS便(所定便)ではワンマン乗務の便であっても、原則ツーマン運行(運転席側最前部2席が交代要員席として割り当てられている)。一部乗降地の予約が出来ないなどの制限がある。[注釈 1]
ツアーバスの運行コストの削減を目的として、親会社であるウィラー・アライアンスを通じて韓国製バスである大宇バスBX212を大量導入したが、並行輸入であるために輸入が困難になり、なおかつ老朽化などもあるために順次後述の国産車に置き換えられ[要出典]、最後まで専用車両として運用されていた南港路線も廃止となった現在はほとんど姿を見られることがなくなった。
現在は日野・セレガを中心に三菱ふそう・エアロエース・エアロキングなどが導入され、2012年からはいすゞ・ガーラも導入されている。ただし、高速乗合バスへ移行した2014年以降はエアロエースの導入が中心となる。
なんば⇔梅田路線及びUSJ⇔梅田路線では、全線一般道を通るため、いすゞ・エルガワンステップが使用されていた。前乗り中降りのため、ICOCA・PiTaPa等の交通系ICカード全国相互利用サービス対応のICカード及びスルッとKANSAI対応のプリペイドカードは利用不可となっていた。運行終了後は南部バスへ転属し、WILLERカラーのまま同社の一般路線バスで使用されていたが、同社の運行撤退を直前に専用カラー[要説明]へ塗り替えられている。
なお、これらの車両はWILLER EXPRESSが一括で開発・発注を行い、各営業所に配置されるほか、WILLER EXPRESSチーム事業者及び委託運行会社にリースされる形となっている。ただしツアーバス時代に運行事業者の1社であるさやま交通が自社で導入した専用車両もあり、高速路線バス移行後に合弁運行事業者である大阪さやま交通をはじめグループ各社へ転属している。
長距離路線を数多く運行しているが、女性利用者から化粧室の臭いや音に不安を持つ声が数多く寄せられていることから、化粧室装備の車両は少数派であった[30]。しかし、2018年より後述の「リラックス」に化粧室を装備した車両が導入されている。[31]
現在は「ツアーバス」時代からの主力商品である、WILLERオリジナルシート「リラックス」(10列40名乗り。乗務員2名乗務時は38名。一部長距離路線にはトイレ付が充当。[31])
「リラックス」の後方席の一部は3列独立席「コモド」(コンビタイプ)
3列シートは「Luxia」(ラクシア)・「ReBorn」(リボーン)・「DOME」(ドーム)
以上、5種類に集約し、「リラックス」の後方席は女性専用シート。前方は「男女兼用シート」となり、「STAR EXPRESS」を除く、WILLER自社便は全てのシートタイプ[32]が公式サイトに限り、乗客による座席指定[注釈 2][注釈 3]が可能になった。また、一部車両のみに装備していたコンセントorUSB差込口もWILLER EXPRESS自社便全車両全席に標準装備となった。
「リラックス」は新型コロナウイルス飛沫感染予防のため、座席間に大きなパーティーションが付いた。[33]
下記シートクラス(「リラックス」・「コモド」・「ラクシア」・「リボーン」・「プライム」・「ドーム」・「STAR EXPRESS」以外)は、既に運行が終了している。
STAR FIGHTER(スターファイター)は新感覚のアトラクションバス。宇宙船を思わせるデザインの室内には、偏心3列シートの各席にジョイスティックが備えられており、「未来の企業・WILLER-X社が開発したSTAR FIGHTERの搭乗員(クルー)となって伝説のクリスタルを探索する」という設定のストーリーを体感できる[43]。
本来はWILLER TRAVELが企画する日帰りバスツアー専用車であるが、期間限定で昼行路線で使用されることがあった。また旅行関連のイベントで展示や試乗体験(イベント会場〜会場最寄駅を結ぶシャトルバスとして運行)を行っていた。運行終了後、専用車両は「NL-PRIME」に改造された。
オープンルーフレストラン(NIPPON Travel Restaurant)として、日本各地の旬の味覚を詰め込んだ新感覚のグルメバス。1Fが厨房、2Fがオープンルーフ席となっていて景色を見ながら食事が楽しめる。WILLER TRAVELが企画する日帰りバスツアー専用車となっている。
2017年4月から「祭り」をテーマに車内外を装飾した2号車が登場した[44]。2018年7月からは京都で通年運行を開始し[45]、同年10月からは東京でも通年運行を行う[46]。
大ヒットしたアニメ映画『君の名は。』のシーンをオープンルーフレストラン(NIPPON Travel Restaurant)の車両全体にラッピングして、映画の舞台となった東京各地(順に絵画館→信濃町駅前陸橋→信濃町駅前交差点→四谷四丁目 交差点→新宿ユニカビジョン前→新都心歩道橋下 交差点→新宿警察署裏 交差点→新宿駅南口→四ツ谷駅)を全行程約90分で巡る[47]。
車内では、全国各地で開催された「君の名は。カフェ」の人気メニューをカフェバス用にアレンジしたセットが提供される。WILLERとクールジャパントラベルの共同企画で、運行は帝産観光バスに委託。2017年8月3日から10月29日までの限定運行。
NL-PRIME(エヌエル-プライム)は、WILLER TRAVELとIngressの開発運営元であるナイアンティック社がコラボレーションし、Ingressの世界観をリアルに体験することができる世界初のIngressバス[48]。乗客への限定メダルプレゼントや特別コンテンツなど、Ingressの世界をリアルに楽しめるバスになっている。運行はなの花交通バスに委託。
専用車両は元「STAR FIGHTER」の車両を改造。公式サイト内のGoogleマップインドアビューでは「STAR FIGHTER」の内装を「NL-PRIME」として紹介していた。WILLER TRAVELが企画する日帰りバスツアー専用車だが、曜日によっては成田駅 - 東京駅の路線バスとしての運行も設定されていた。台湾で提携する国光汽車客運とのコラボレーション企画として台湾でも展示されていた(法令の関係上、現地での走行は不可)。2018年末をもって運行終了。
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