梅田スカイビル

大阪市北区の超高層ビル ウィキペディアから

梅田スカイビルmap

梅田スカイビル(うめだスカイビル)は、1993年3月に完成した、大阪府大阪市北区大淀中新梅田シティ内にある超高層ビルで、積水ハウスの本社ビルである。

概要 梅田スカイビル UMEDA SKY BLDG, 施設情報 ...
梅田スカイビル
UMEDA SKY BLDG
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施設情報
所在地

大阪府大阪市北区大淀中1-1-88

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座標 北緯34度42分19秒 東経135度29分24.5秒
状態 完成
着工 1990年平成2年)6月29日
竣工 1993年平成5年)3月25日
用途 事務所店舗
地上高
最頂部 175.295 m[1]
各種諸元
階数 地上40階 地下2階
敷地面積 41,782.75 m²新梅田シティ全体)
建築面積 13,732.09 m² (新梅田シティ全体)
延床面積 147,397 m²
構造形式 鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造鉄筋コンクリート造
関連企業
設計 原広司+アトリエ・ファイ建築研究所
竹中工務店
構造エンジニア 木村俊彦構造設計事務所
施工 竹中工務店大林組鹿島建設青木建設JV
デベロッパー 積水ハウス青木建設東芝ダイハツディーゼル
管理運営 積水ハウス梅田オペレーション[2]
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概要 種類, 本社所在地 ...
積水ハウス梅田オペレーション株式会社
Sekisui House Umeda Operation Co.,Ltd
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種類 株式会社
本社所在地 日本
531-6023
大阪市北区大淀中1丁目1番88号2300
設立 1992年5月1日
業種 不動産業
代表者 代表取締役社長 牧田栄次
資本金 1億円
従業員数 213人(2023年7月6日現在)
主要株主 積水ハウス(100%出資)
外部リンク 公式ウェブサイト
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丸い穴のあいた屋外円形展望台(空中庭園)。展望台用のシースルーエレベーターとシースルーエスカレーターが見える
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夜景

高級ホテルのウェスティンホテル大阪と共に新梅田シティを構成している。

概要

地上40階、地下2階、高さ約175.295メートルの超高層ビルで、世界初の連結型高層建築でもある[1]。設計は原広司京都駅ビル札幌ドームなどの作品で知られる。その独特の形状から梅田ランドマークとなっている。

1990年6月に着工し、1993年3月に竣工した。デベロッパーダイハツディーゼルおよび東芝が加わっているが、これは発動機製造(現・ダイハツ工業)および大阪電球(1930年東京電気に吸収。現・東芝)がいずれも1907年に当地で創業し、旧地権者だったことによる。

イギリスの出版社ドーリング・キンダースリーが選ぶ「TOP 20 BUILDINGS AROUND THE WORLD」の一つに、アテネパルテノン神殿ローマコロッセオといった歴史的建造物と共に選出されるなど世界的に有名な建築物で[注釈 1][3]2017年の空中庭園の入場者150万人のうち外国人は75%を占める約113万人となっている[2]

タワーイースト(東棟)、タワーウエスト(西棟)の2棟で構成され、その頂部を連結するように円形の空中庭園展望台を設置した構造が特徴である。これにより地震振動への耐性が強化されている。この空中庭園は地上で組み立ててからワイヤーロープで吊り上げる「リフトアップ工法」で施工された[4]。また、イースト・ウエスト両棟を行き来するため22階に連絡通路が設けられている。

ビル最上部の空中庭園展望台(1993年7月2日開業、展望高168.7 m[1])からは梅田超高層ビル街を中心とした大阪の都心淀川、遠景の山々を一望できる(有料)。超高層ビルの展望台としては珍しく屋上に設置され、360度の視界と全天を風を感じながら眺められる展望台は観光スポットとして人気があり、開業15年目の2008年5月5日には入場者数が1,000万人を突破[5]、2015年7月31日には1,500万人に到達した[6]

梅田貨物駅跡地や梅田貨物線東海道本線支線)により、大阪駅や梅田の繁華街とは断絶されているが、2024年うめきた2期再開発(グラングリーン大阪)の一部街開きにより、梅田の中心地や新たな再開発エリアと接続される予定である。

ビル固有の郵便番号はタワーイーストが531-60xx、タワーウエストが531-61xx(xxは階層)。

主なテナント

建築主の積水ハウスがタワーイースト内に本社を置く。また、WILLERザクティも本社を置いている。なお、当ビルの住所(大阪府大阪市北区大淀中1丁目1番88号)を所在地(本店)として登記している法人は19法人ある(2023年8月12日時点)[注釈 2]

外資系医薬品企業アストラゼネカの日本本社も入居していたが、現在は一部を残しグランフロント大阪へ移転した。タワーウエストの上層階は、当地が旧本社工場敷地であったダイハツディーゼル東芝関西支社をはじめとする東芝グループ企業の事務所が大半を占めている。

タワーイーストには、シネ・リーブル梅田(3階)と梅田ガーデンシネマ(4階)の映画館2館があったが、2014年2月28日に梅田ガーデンシネマが閉館。跡地はシネ・リーブル梅田の増床として、3・4階に跨る4スクリーンの映画館になった。その後、2024年4月19日以降はテアトル梅田として営業している。同・1階には2016年1月29日にマツダの直営ショールームである「マツダブランドスペース大阪」がオープンしている。

メキシコ名誉領事館ドイツ総領事館が入居していることから、1階広場「ワンダースクエア」で各領事館主催の祭りが例年開催される(フィエスタ・メヒカナドイツ・クリスマスマーケット)。地下1階は、昭和初期の町並みを再現した飲食店街「滝見小路」である。

タワーイースト1階と屋外のバス駐車場にはWILLER GROUPのバスターミナル(2011年5月~2013年7月31日昼行分までは待合施設として設置・同年7月31日夜行分よりバスターミナルに昇格)「WILLERバスターミナル大阪梅田」が設置されており、同グループの高速バスや一般路線バスなどが乗り入れているほか、2013年7月31日には駐車場付近にバス利用者向けのカフェレストラン「WILLER EXPRESS CAFE」がオープンした。一般のビル関係者も利用することができる。

タワーイースト・タワーウエストに比べ目立たないが、タワーイーストの南には5階建てのガーデン・ファイブ(北棟)と、さらにその南に6階建てのガーデン・シックス(南棟)というオフィスビルもある。両者のエントランスには「UMEDA SKY BLDG」のロゴが記されていることから、この2棟も梅田スカイビルに含むものと思われる。

建物

受賞歴

交通

その他

  • 梅田スカイビル・空中庭園展望台のマスコットキャラクターは「そらら」で、2006年6月10日に初披露。同ビルに親しみを持ってもらおうと企画され、2005年秋から2006年1月まで公募、422点から選ばれた。「そらら」は梅田スカイビルが完成した1993年生まれという設定。姿は虹・雲を模しており、帽子は展望台を模している。2本の足は2棟あるビルを表している。
  • 設計当初は3棟のビルが接続した建物の予定であったがその後の設計変更で2棟接続のビルになっている。しかし、2020年現在においても3棟目の予定は残っているが事業化の見通しは立っていない。
  • 梅田スカイビルを建築した積水ハウスは2013年6月17日に、建築家安藤忠雄の発案で、同ビル内に高さ9メートル、長さ78メートルに亘って約50種の草木を植樹する内容の「緑の壁」計画を発表した[9]。ビル緑化の取り組みの一つとされていたが、同日にビルの庭園の設計を担当した造園家吉村元男が、当該計画は庭園のデザインの統一性を損ね、かつ著作権侵害しているとして、同月19日に同社に対し、工事中止を求める仮処分大阪地方裁判所に申請した[10]。大阪地裁は同年9月6日、庭園の著作権が吉村元男にあること・「緑の壁」設置が著作権の侵害になることは認定したものの、壁の設置はいわゆる「模様替え」であり、その権利は制限されないとして仮処分を却下した[11]

ギャラリー

脚注

関連項目

外部リンク

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