ジョイフル
大分市にあるファミリーレストラン運営会社、およびそのファミリーレストランチェーン ウィキペディアから
大分市にあるファミリーレストラン運営会社、およびそのファミリーレストランチェーン ウィキペディアから
株式会社ジョイフル(Joyfull Co., Ltd.)は、本社を大分県大分市に置き、九州を中心にファミリーレストラン「ジョイフル」をチェーン展開するチェーンストアを子会社に持つ持株会社である。
ジョイフル本社 | |
種類 | 株式会社 |
---|---|
市場情報 | |
本社所在地 |
日本 〒870-0141 大分県大分市三川新町1丁目1-45 北緯33度15分1.6秒 東経131度40分7.4秒 |
設立 | 1976年5月20日(株式会社焼肉園) |
業種 | 小売業 |
法人番号 | 3320001001417 |
事業内容 | ファミリーレストランのチェーン展開 |
代表者 |
穴見陽一(代表取締役会長) 穴見くるみ(代表取締役社長)[1] |
資本金 |
60億円 (2021年6月30日現在)[1] |
発行済株式総数 |
3193万1900株 (2021年6月30日現在)[1] |
売上高 |
連結476億45百万円 (2021年6月期)[1] |
純利益 |
連結17億99百万円 (2021年6月期)[1] |
純資産 |
連結32億54百万円 (2021年6月30日現在)[1] |
総資産 |
連結308億00百万円 (2021年6月30日現在)[1] |
従業員数 |
単体189名 連結1,233名 (2021年6月現在)[1] |
支店舗数 |
連結681店舗 (2021年4月30日現在)[2] |
決算期 | 毎年6月30日[1] |
主要株主 |
ジョイ開発有限会社 35.4% 穴見保雄 12.6% 株式会社アナミアセット 4.8% 穴見陽一 3.1% 穴見賢一 3.1%(陽一実弟[3]) 持株会 2.1% 穴見加代 1.4% 株式会社商工組合中央金庫 1.1% (2021年6月現在)[1] |
主要子会社 |
株式会社ジョイフル北日本 100% 株式会社ジョイフル東海 100% 株式会社ジョイフル関西 100% 株式会社ジョイフル中国 100% 株式会社ジョイフル四国 100% 株式会社ジョイフル北九州 100% 株式会社ジョイフル中九州 100% 株式会社ジョイフル東九州 100% 株式会社ジョイフル西九州 100% 株式会社ジョイフル南九州 100% 株式会社Rising Sun Food System 100% 株式会社フレンドリー 52.5% 株式会社キッチンジロー 100% 台灣珍有福餐飲股份有限公司 79.2% 株式会社ジョイフルサービス 100%[1] |
関係する人物 |
穴見保雄(創業者) 児玉幸子(前会長・前社長。創業者穴見保雄の義妹[4]) |
外部リンク | https://www.joyfull.co.jp/ |
1号店は、1979年(昭和54年)2月に大分県大分市萩原に開店した萩原店(敷地、店舗は存続しているものの、1998年(平成10年)に改築されたため、開店当時の建物は現存しない)。
一時期別府市の老舗ホテル・亀の井ホテル等を運営する株式会社亀の井ホテル(現株式会社アメイズ)を傘下にしていた。1994年に買収した[5]が、本業集中のため2002年にジョイフル創業者で当時の社長だった穴見保雄(一部は当時の亀の井ホテル社長の古川功)が株式(約95%の株式を保有していた)を引き取り、グループを離れた。
2009年シーズンまでJリーグの大分トリニータのオフィシャル・パートナーであった[6]。トリニータがJ2に降格した2010年シーズン以降もアドボード・スポンサー等となっている[7]。
2003年度のイメージキャラクターに初めてアニメのパワーパフガールズを採用し[8]、その後も仮面ライダーシリーズ・プリキュアシリーズ(2007 - 2009年)のキャンペーン展開をしていた[9]が、その後はイメージキャラクターの採用及びタイアップはしていない。
主要取引銀行は伊予銀行、西日本シティ銀行、大分銀行[10]。大分銀行は大株主でもあり、ジョイフルは伊予銀行と西日本フィナンシャルホールディングスの株式を保有している[1]。
1996年に、創業者で当時社長であった穴見保雄は、2006年までに1,000店舗を目指す構想を発表。しかし、メニューが肉料理中心だったため、2003年に発生したBSE問題の影響を受け、出店を抑制。2004年より不採算店舗を閉鎖、また一部の店舗で24時間営業を取りやめている[11]。閉鎖第1号は高知県中村市(現・四万十市)の高知西中村店で、わずか3年ほどの営業だった。ただ、このときは当初約30店舗の閉鎖・約100店舗の深夜営業取りやめを予定していたものの、実際はそれより少ない数にとどまった。その後、2005年12月15日開店の高松扇町店(香川県高松市)を最後に、2008年まで直営での新規出店を一時凍結した。
2007年には中国でのチェーン展開を図り、7月23日に中国準備室を設置[12]。2008年5月に上海に1号店を開店し[13] 2店目も出店したものの、2009年5月末に営業を休止し[14][15]、2010年4月12日に運営子会社も解散した[16]。
2007年12月13日、穴見陽一の次期衆議院選挙立候補表明を受け、2008年1月1日付で常務の長尾一徳が社長に就任し、穴見は代表権のある会長に就任した。創業家以外では初の社長で、同時にプロパーでもない社長(長尾はサントリーフーズから送り込まれた)でもある。また同時に、代表権のある副社長に就任した井上博基もプロパーではない[17]。その直後には、2年ぶりの直営新店舗である高知金田店(高知県高知市)を開業させている。また、郊外店の売上が伸び悩んでいる影響で、同年11月までに130店舗以上で深夜の営業を取りやめた。新たに都市部の顧客を狙うために、2008年9月に福岡・天神(福岡警固公園前店)に初めて都市部に出店した[18]。
一方で、全店舗的に売上が低迷し、2008年下期に不採算7店舗の閉鎖を発表。これに世界同時不況が重なり、同年通期には赤字に転落した。この責任を取り2009年3月26日に長尾一徳は代表権のない社長に、穴見陽一は顧問となるとともに[19]、井上博基はジョイフルを去って、代表権は会長の児玉幸子[注 1]のみが持つことになる。また、2008年12月期の有価証券報告書によれば、不採算店舗については土地賃貸契約の期間満了をもって閉鎖することも検討すると示されているが、翌期には不採算店舗の撤退に関する文言はなくなっている。
2010年3月25日の定時株主総会をもって長尾が取締役社長を退任し、会長の児玉が社長に就任した[20]。児玉は社長個人としてのメディア取材は一切受けず、また、公式ホームページにも写真を出さず、地元財界の会合にも出席しなかったが、2011年1月発行のジョイフル労働組合の機関誌「ジョイくみ」にて初めて顔が公開された。
2011年3月24日、穴見陽一が顧問から社長に復帰し、児玉は代表権のない会長となった[19][21]。
2012年3月23日、穴見陽一の妻の穴見くるみが社長となった[22]が、同日の定時株主総会で、共同代表制を否定し、代表取締役は1名のみとする定款改正が行われたため、代表権はなく、相談役となった陽一のみが代表権を持ち、対外的な対応をつとめていた。
2013年3月に、ロゴマークを変更。同時に、シンボルマークも新設した[23]。また、久しく出店していなかった関東地方への出店も再開している。
2013年3月24日の定時株主総会で、穴見陽一が前年の第46回衆議院議員総選挙で当選したことを受け、共同代表制を復活させ、社長のくるみも代表権を持つこととなった。ただ、前会長の児玉幸子はこのときに取締役を退任したものの、議決権の3分の1超を保有するジョイ開発の社長である[24]ことから、顧問として今なおジョイフルへの影響力を持ち続けている。
2016年1月1日をもって持株会社体制となり[25]、店舗運営は後述する11の地域子会社(2015年11月2日設立)に承継された。
2020年6月8日、2019新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛が影響し業績が悪化、200店舗程度を同年7月から順次閉店することを発表した。発表時点の店舗数は713店舗[26]。2023年6月現在、656店舗を運営している[27]。
地域子会社については、#地域子会社と営業エリア参照。
1996年から1999年にかけて設立。2002年から2004年にかけて吸収合併した[1]。ジョイフル本社は地域子会社と区別するため「九州ジョイフル」と呼ばれていた。地域子会社の資本金は中部が2億円、東北が1億5000万円、それ以外が1億円だった。ジョイフル本社の地域子会社の出資比率は90%で、残りの10%は当該地域子会社の社長が保有していた。合併直前の2004年2月に株式交換で完全子会社となった。
中国ジョイフルの社長は、後にジョイフルの社長を務めた穴見陽一であった[19]。その関係で合併当初は中国事業部として本社とは切り離された運営がなされていた。中国事業部時代の2003年に加古川市安田地区(明姫幹線安田交差点・マックスバリュ安田店)に出店している。しかし、2004年には全国一社体制になることから、権限を縮小され中国管理部と改称した。2005年3月に廃止され、現在倉敷市の旧中国ジョイフル本社ビルは1階にジョイフル倉敷本店、3階に中国エリア事務所がある。
なお、合併後近畿以東の管理部門は一時期大阪府に新設した事務所(詳細な場所は非公表)にて行っていたが、その後、管理統制機能の全てが大分の本社に集約された。
2016年1月1日から2017年12月31日までの体制。いずれも本店はジョイフル本社内[37][25]。なお、中四国・九州地区に関しては2020年10月以降と同じため省略。
2018年1月1日から2020年9月30日までの体制。なお、中四国・九州地区に関しては2020年10月以降と同じため省略。
(注)九州離島はフランチャイズ契約の為、上記店舗となる。
市町村名は閉鎖時点のもの。
北海道
宮城県
福島県
茨城県
栃木県
群馬県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県
静岡県
愛知県
岐阜県
富山県
石川県
福井県
三重県
滋賀県
京都府
大阪府
兵庫県
奈良県
島根県
岡山県
広島県
山口県
香川県
徳島県
愛媛県
高知県
福岡県
佐賀県
長崎県
熊本県
大分県
宮崎県
鹿児島県
沖縄県
上海市
新業態として、2005年3月22日に福岡県筑紫野市に開店した1号店を皮切りに、ショッピングセンターのフードコート内に出店する「ジョイフルQ」と「はらぺこ丸」の展開を開始。しかし、1号店は2007年に閉店[119]。大分市に残っていたはらぺこ丸の店舗は、2016年にリニューアルしてごはん処 喜楽やとなっている[120]。また、沖縄県内でFC展開する「ミニジョイフル」は、「ジョイフルQ」と同様にフードコートへの出店である。
旬菜ブッフェ陽菜多(大分県大分市碩田町) - バイキングレストラン[121]。2018年4月に閉店。業態転換し、同年7月に並木街珈琲として開店[122]。
ごはん処 喜楽や - 定食屋[123]。2017年1月1日に子会社の株式会社Rising Sun Food Systemに移管された。
ミニジョイフル - 沖縄地区でFC展開する総合スーパー「サンエー」が店舗内で展開[124]。
いずれも現在は資本関係はない。
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