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赤塚不二夫による日本の漫画 ウィキペディアから
『ひみつのアッコちゃん』は、赤塚不二夫による日本の少女漫画である。1960年代から2010年代に至るまでたびたびテレビアニメ化され、人気を呼んだ。また、テレビドラマや実写映画も製作されている。東映魔女っ子シリーズである。
なんでも望むものに変身できる魔法のコンパクトを鏡の精からもらった少女・アッコちゃんが、コンパクトの力を使って変身して、人助けをするコメディ。女の子が憧れの職業に変身するという、変身願望を満たす要素は後の魔法少女もののスタンダードとなり、大きな影響を残した。同時に、「ごく普通の人間の少女が、異世界の存在から魔法の力を与えられ変身能力を得る」という、後のぴえろ魔法少女シリーズに連なる設定の元祖的作品ともなった。
第1作、第2作、第3作と、時代背景に合わせて、キャラクターの設定が大幅に変更されている。アッコの場合、第1作では山の手育ちで泣き虫でセンチメンタルな部分が強調されていたが、第2作以降はお転婆な性格に変更されている。
また、アッコの両親の職業はアニメ三作ですべて異なる。アッコのパパは、第1作では船長であったことから作中にあまり登場しなかったが、第2作ではニュースキャスターに変更されてほぼ毎回登場した。第3作ではカメラマンの設定。ママは第1作では専業主婦、第2作ではイラストレーター、第3作では総合芸術家。プロデューサーの関弘美によれば、これらにはこの当時の「子供の目からみた憧れの職業」[6] という共通点があるという。顔つきや性格なども統一されていないが、シリーズを通しておしどり夫婦なのは共通。
アッコの本名は原作とアニメ三作、全て微妙に異なる。
主人公・アッコが変身時と元に戻る時に使う呪文の言葉は第1話の脚本を担当した雪室俊一が考案した[7]。子どもたちが親しんでくれる呪文について適当な言葉が思いつかなかったため、とりあえず「テクマクマヤコン テクマクマヤコン ○○になれ〜」(テクニカル・マジック・マイ・コンパクトの略)、元に戻る時は「ラミパス ラミパス ルルル……」(スーパーミラーの逆さ読み)としておいたものがそのまま採用された[7]。雪室は後で修正するのだろうと思っていたが、そのまま放送されたのを見て驚いたという[7]。
東映魔女っ子シリーズ | ||
第1作 | 魔法使いサリー | 1966年12月 - 1968年12月 |
第2作 | ひみつのアッコちゃん | 1969年1月 - 1970年10月 |
第3作 | 魔法のマコちゃん | 1970年11月 - 1971年9月 |
1969年1月6日から1970年10月26日まで、全94話がNET系列で月曜 19:00 - 19:30に放送された。『魔法使いサリー』に続く、東映動画製作。東映魔女っ子シリーズの一編で第2作にあたる。最高視聴率は27.8%、平均視聴率で19.8%を記録し、前番組『魔法使いサリー』以上のヒット作となった。
東映動画の池田宏によると本作のコンパクトは商品化を狙ったもので「これは売れるぞ」と考えながら作業をしていたそうである[8]。東映動画の横山賢二も鏡台が商品化が困難なためにコンパクトに変更したように述べている[9]。
アッコは茶色の髪で、服装は四季を通じて常時白い半袖ブラウスに赤い上着とスカートを着用している。靴下は白いハイソックスである。魔法の呪文「テクマクマヤコン」や、アッコの飼い猫「シッポナ」の名は原作にはなく、脚本の雪室俊一がつけたもの。また、原作では、ダークスーツにサングラス、ソフト帽と、スパイのようないでたちの鏡の国のおじさんが登場するのに対して、本作では女性の鏡の精が登場。これらの設定はその後のアニメのリメイクでも踏襲され、リメイクの際の事実上の原作となっている。
後の2作品と比較して、以下のようにシリアスな展開が多いのが特徴である。
前作『魔法使いサリー』最終回(1968年12月30日放送)の後で放送された『アッコ』予告編は、箒で空飛ぶサリーがお別れのご挨拶を述べた後、鏡の中の空間へテレポートしたサリーが、「すごくチャーミングでお茶目な女の子、その名はアッコちゃん!」と言いながら、鏡の前のアッコを紹介するという演出だった。この予告編は、ビデオソフト版『サリー』第31巻のラストや、DVD-BOX版『アッコ』シリーズの全巻購入特典DVDに収録されている(いずれも東映ビデオ製)。さらに『決定!これが日本のベスト100』(テレビ朝日)でも、「2大少女、夢の共演」というサブタイトルで放送された。
本作は好評で、その後何度も再放送された。1970年代は圧倒的にテレビ朝日だったが、1980年代は1981年9月15日 - 1982年3月1日に日本テレビの月 - 木17:30(『まんがジャンボリー』枠)、1984年11月9日 - 1985年3月26日にテレビ東京の平日18:30(『マンガのくに』(第2期)枠)でそれぞれ放送(いずれも年末年始には休止)、さらに1990年代はNHK衛星第2の『衛星アニメ劇場』で放送し、番組では『アッコ』の似顔絵を公募していた。しかしあまりの再放送の多さゆえに中期以後のエンディングフィルムが欠落してしまい、第34・35話のエンディングに統一されるようになってしまった。
ある晩、アッコの壊れた鏡から鏡の精が現れ、アッコにいろんなものに変身できるコンパクトをもらう。最終回ではアッコはパパを救うために世界中の鏡の光を集めるも、コンパクトは消滅した。
オープニングテーマ「ひみつのアッコちゃん」は赤塚のお気に入りの楽曲となり、「主題歌を変更しない事」がその後の再アニメ化の条件とされたとされ第2作、第3作でもアレンジ版が採用されている。また、この曲は赤塚不二夫会館が近隣にあるJR東日本青梅線青梅駅の発車メロディにも採用されている。
エンディングテーマ「すきすきソング」は、放送終了後に様々な場面で起用されている。特にスポーツの応援によく用いられており、高校野球や福岡ソフトバンクホークスの関西地区限定チャンステーマとして、サッカーではジェフユナイテッド市原・千葉、カターレ富山、FC岐阜、奈良クラブ(以上Jリーグ)、Honda FC(JFL)の各サポーターが応援歌として歌唱している。また、2006年9月から、サントリーの「カロリ。」CMでこの曲をスウィング調にアレンジしたバージョンが断続的に使用されている。なお「すきすきソング」というタイトルは、日本コロムビアから発売されたレコードに収録された時に付けられたタイトルで、朝日ソノラマ版では「アッコちゃんすきすきすき」というタイトルだった。第2作では第1作と同じく水森亜土によるアレンジ版が挿入歌として採用され、劇中で使用されている。1990年代にはシャ乱Qがサビのメロディをそっくり流用したパロディソング『ラーメン大好き小池さんの唄』をリリースした(詳細は「新・ラーメン大好き小池さんの唄」を参照)。
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 作画監督 | 美術 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1969年 1月6日 | ふしぎな鏡でルル… | 雪室俊一 | 池田宏 | 高橋信也 | 山崎誠 |
2 | 1月13日 | レッツゴー健太くん | 浪江志摩 | 白根徳重 | 喜多真佐武 | |
3 | 1月20日 | サーカス団がやってきた | 安藤豊弘 | 高見義雄 | 羽根章悦 | 横井三郎 |
4 | 1月27日 | 男の約束どうしたの | 辻真先 | 新田義方 | 古沢日出夫 | |
5 | 2月3日 | すてきな自転車ランランラン | 鈴樹三千夫 | 山本寛巳 | 我妻宏 | 山崎誠 |
6 | 2月10日 | スリルとショックで大あわて | 雪室俊一 | 明比正行 | 窪詔之 | 遠藤重義 |
7 | 2月17日 | ママすてきッ!! | 安藤豊弘 | 久岡敬史 | 我妻宏 | |
8 | 2月24日 | コンパクトSOS | 雪室俊一 | 田中亮三 | 高橋信也 | 山崎誠 |
9 | 3月3日 | わたしのパパはどこ? | 三木瀬たかし | 池田宏 | ||
10 | 3月10日 | けんか友だち手をつなげ | 鈴樹三千夫 | 田宮武 | 窪詔之 | 遠藤重義 |
11 | 3月17日 | 名探偵ナンバー・ワン | 浪江志摩 | 村山鎮雄 | 小田克也 | |
12 | 3月24日 | 先生!! こっち向いて | 安藤豊弘 | 田中亮三 | 国保誠 | 横井三郎 |
13 | 3月31日 | 別れても笑顔で | 辻真先 | 永樹凡人 | 我妻宏 | |
14 | 4月7日 | コンクール作戦 | 小沢洋 | 岡崎稔 | 小泉謙三 | 山崎誠 |
15 | 4月14日 | そのウソほんと?! | 鈴樹三千夫 | 久岡敬史 | 我妻宏 | |
16 | 4月21日 | ドラがあぶない | 山崎忠昭 | 山本寛巳 | 喜多真佐武 | 遠藤重義 |
17 | 4月28日 | 私は目げき者 | 辻真先 | 白根徳重 | 高橋信也 | 山崎誠 |
18 | 5月5日 | こわーい地下室 | 安藤豊弘 | 田宮武 | 窪詔之 | |
19 | 5月12日 | 嵐にとぶ白鳥 | 鈴樹三千夫 安藤豊弘 | 岡崎稔 | 我妻宏 | |
20 | 5月19日 | 大将の独立運動 | 浪江志摩 | 高見義雄 | 木村圭市郎 | 遠藤重義 |
21 | 5月26日 | わんニャン物語 | 辻真先 | 田中亮三 | 小田克也 | 山崎誠 |
22 | 6月2日 | 野山を走れ子鹿ちゃん | 安藤豊弘 | 山本寛巳 | 岡田敏靖 | 遠藤重義 |
23 | 6月9日 | 落語がすきすき | 山崎忠昭 | 田中亮三 | 山崎誠 | |
24 | 6月16日 | 10000円で大冒険 | 雪室俊一 | 勝間田具治 | 細田暉雄 | |
25 | 6月23日 | 夢呼ぶパパの白い船 | 安藤豊弘 | 久岡敬史 | 我妻宏 | |
26 | 6月30日 | 誕生日ご用心 | 小沢洋 | 白根徳重 | 高橋信也 | 遠藤重義 |
27 | 7月7日 | 友情のネックレス | 荒木芳久 | 田中亮三 | 細田暉雄 | 山崎誠 |
28 | 7月14日 | パパと歌おうセレナーデ | 浪江志摩 | 白根徳重 | 江藤文男 | |
29 | 7月28日 | 出た! とかげ女 | 近藤正 | 久岡敬史 | 我妻宏 | 浦田又治 |
30 | 8月4日 | 泳げ涙のゴールまで | 安藤豊弘 | 岡崎稔 | 山崎誠 | |
31 | 8月11日 | くまとたぬきとハイキング | 小沢洋 | 高見義雄 | 岡田敏靖 | |
32 | 8月18日 | こころとこころに歌がある | 鈴樹三千夫 | 田中亮三 | 江藤文男 | 浦田又治 |
33 | 8月25日 | くたばれ女の子 | 雪室俊一 | 山本寛巳 | 山崎誠 | |
34 | 9月1日 | あしたの花園 | 安藤豊弘 | 勝間田具治 | 森利夫 | 横井三郎 |
35 | 9月8日 | 天才赤ちゃんこんにちは | 辻真先 | 岡崎稔 | 我妻宏 | 山崎誠 |
36 | 9月15日 | 歌よ涙を吹きとばせ | 近藤正 | 久岡敬史 | 森利夫 | |
37 | 9月22日 | れいてんの神様 | 雪室俊一 | 山本寛巳 | 我妻宏 | |
38 | 9月29日 | 白いラケットに誓おう | 荒木芳久 | 古沢日出夫 | 江藤文男 | 浦田又治 |
39 | 10月6日 | バンザイ! ペット君 | 鈴樹三千夫 | 山本寛巳 | 森利夫 | 山崎誠 |
40 | 10月13日 | 鏡の国みーつけた | 安藤豊弘 | 高見義雄 | 浦田又治 | |
41 | 10月20日 | あたしはどうして? | 雪室俊一 | 矢吹公郎 | 我妻宏 | 山崎誠 |
42 | 10月27日 | 白いお船で来た少女 | 安藤豊弘 | 古沢日出夫 | 江藤文男 | |
43 | 11月3日 | お月さまのドリームランド | 荒木芳久 | 田中亮三 | ||
44 | 11月10日 | 夕日にとどけ天使の願い | 鈴樹三千夫 | 久岡敬史 | 奥山玲子 | 穂積勝義 |
45 | 11月17日 | にくまれオウムがとんできた | 雪室俊一 | 高見義雄 | 菊池貞雄 | 山崎誠 |
46 | 11月24日 | 南の島に愛の祈り | 荒木芳久 | 岡崎稔 | 我妻宏 | 穂積勝義 |
47 | 12月1日 | アイヌの少女の物語 | 安藤豊弘 | 池田宏 | 江藤文男 | 山崎誠 |
48 | 12月8日 | 宝の島で大騒動 | 荒木芳久 | 岡崎稔 | 我妻宏 | |
49 | 12月15日 | お山の大将君と僕 | 近藤正 | 池田宏 | 江藤文男 | |
50 | 12月22日 | クリスマスプレゼントなーに!? | 安藤豊弘 | 高見義雄 | 高橋信也 | |
51 | 12月29日 | 暮の裏町雪が降る | 辻真先 | 久岡敬史 | ||
52 | 1970年 1月5日 | 春を呼ぶ夢なんの夢 | 雪室俊一 | 明比正行 | 岡田敏靖 | 穂積勝義 |
53 | 1月12日 | マラソン大会忍者が走る | 近藤正 | 古沢日出夫 | 江藤文男 | 山崎誠 |
54 | 1月19日 | 海へ流そう悲しい涙 | 安藤豊弘 | 明比正行 | 岡田敏靖 | |
55 | 1月26日 | パパもママもだいきらい | 浪江志摩 | 村山鎮雄 | 細田暉雄 | 穂積勝義 |
56 | 2月2日 | 怒をこめて鬼はそと! | 近藤正 | 古沢日出夫 | 江藤文男 | 辻忠直 |
57 | 2月9日 | 五年一組べこのクラス | 雪室俊一 | 山本寛巳 | 菊池貞雄 | 山崎誠 |
58 | 2月16日 | 母人形の笑顔のように | 荒木芳久 | 古沢日出夫 | 江藤文男 | 穂積勝義 |
59 | 2月23日 | ゆきんこ | 浪江志摩 | 池田宏 | 細田暉雄 | 山崎誠 |
60 | 3月2日 | とびだしたおひな様 | 鈴樹三千夫 | 村山鎮雄 | 岡田敏靖 | 横井三郎 |
61 | 3月9日 | ひとりぼっちの女王さま | 近藤正 | 奥山玲子 | 山崎誠 | |
62 | 3月16日 | ワンコとニャンコのマイホーム | 荒木芳久 | 山本寛巳 | 我妻宏 | |
63 | 3月23日 | A子はだあれ? | 雪室俊一 | 高見義雄 | 高橋信也 | 辻忠直 |
64 | 3月30日 | 歓迎! 金の卵さま! | 加藤文治 | 池田宏 | 横井三郎 | |
65 | 4月6日 | ダイヤル0はひとりぼっち | 雪室俊一 | 山本寛巳 | 我妻宏 | 沼井一 |
66 | 4月13日 | 笑顔で送ろうパパの船 | 近藤正 | 明比正行 | 羽根章悦 | |
67 | 4月20日 | ポンコツ公園の対決 | 荒木芳久 | 古沢日出夫 | 江藤文男 | 横井三郎 |
68 | 4月27日 | ウソップ物語 | 辻真先 | 高見義雄 | 細田暉雄 | |
69 | 5月4日 | 青空いっぱい鯉のぼり | 安藤豊弘 | 久岡敬史 | 江藤文男 | 辻忠直 |
70 | 5月11日 | 霧の中のできごと | 近藤正 | 沼井一 | ||
71 | 5月18日 | 走れ馬っ子 | 荒木芳久 | 古沢日出夫 | 横井三郎 | |
72 | 5月25日 | リーダーはあなたよ! | 近藤正 | 山本寛巳 | 我妻宏 | |
73 | 6月1日 | ばくだん小公子 | 荒木芳久 | 明比正行 | 羽根章悦 | 遠藤重義 |
74 | 6月8日 | 疑ってごめんね | 山本和子 | 村山鎮雄 | 岡田敏靖 | 辻忠直 |
75 | 6月15日 | 海がまぶしい | 近藤正 | |||
76 | 6月22日 | あの微笑みをもう一度 | 葛西治 | 江藤文男 | ||
77 | 6月29日 | 涙の回転レシーブ | 浪江志摩 | 山本寛巳 | 遠藤重義 | |
78 | 7月6日 | 歩くのよ! 自分の足で | 加藤文治 | 高見義雄 | 高橋信也 | |
79 | 7月13日 | 負けてたまるか! ワンワンくん | 辻忠直 | |||
80 | 7月20日 | むかしむかし話 | 山本和子 | 明比正行 | 羽根章悦 | 沼井一 |
81 | 7月27日 | おばあちゃんがんばって | 近藤正 | 古沢日出夫 | 江藤文男 | 遠藤重義 |
82 | 8月3日 | 泣くな父ちゃん僕はやる | 浪江志摩 | 久岡敬史 | 岡田敏靖 | 辻忠直 |
83 | 8月10日 | 都会っ子田舎っ子 | 荒木芳久 | 葛西治 | 羽根章悦 | 遠藤重義 |
84 | 8月17日 | 思いきり泣きたい | 近藤正 | 山本寛巳 | 江藤文男 | |
85 | 8月24日 | 夢みる白鳥 | 高見義雄 | 岡田敏靖 | ||
86 | 8月31日 | 明日を呼ぶ海 | 安藤豊弘 | 明比正行 | 高橋信也 | 辻忠直 |
87 | 9月7日 | 動物ざんこく物語 | 加藤文治 | 久岡敬史 | 落合正宗 | |
88 | 9月14日 | お姉さん思い出すのよ! | 近藤正 | 菊池城二 | 沼井一 | |
89 | 9月21日 | 学校一の人気者 | 浪江志摩 | 葛西治 | 落合正宗 | |
90 | 9月28日 | この指にとーまれ | 鈴樹三千夫 | 山本寛巳 | 江藤文男 | |
91 | 10月5日 | 紙芝居おじさん | 荒木芳久 | 岡崎稔 | 永樹凡人 | |
92 | 10月12日 | 逃げ出した赤ん坊 | 加藤文治 | 葛西治 | 菊池城二 | |
93 | 10月19日 | 親バカ、子バカの人助け!! | 浪江志摩 | 勝田稔男 | 木暮輝夫 | |
94 | 10月26日 | さようなら私のコンパクト | 近藤正 | 岡崎稔 | 永樹凡人 |
いずれもビデオリサーチ調べ・関東地区。
1974年2月20日による再放送が26.8%
アニメ第1作は5回公開されており、これは『狼少年ケン』の延べ9回(限定公開を含む)に次ぐ記録にして、『東映まんがまつり』で最多記録である。
『〜涙の回転レシーブ』の公開の同時期、『東宝チャンピオンまつり』の1本として、『アタックNo.1 涙の回転レシーブ』(ブローアップ総集編)なる作品が公開されるため、どちらが初出かと東映と東宝で一悶着したことがあった。結果は、『ひみつのアッコちゃん』の方が先であること、『アタックNo.1』の方には該当するTVサブタイトルがないことから、軍配は『ひみつのアッコちゃん』に上げられた[27]。
1作目と2作目が2011年5月21日発売の「赤塚不二夫DVD コレクション」に収録された。また2012年8月10日発売のDVD「復刻! 東映まんがまつり 1969春」に1作目、同年9月21日発売のDVD「復刻! 東映まんがまつり 1970夏」に4作目が、それぞれ収録された。
1988年10月9日から1989年12月24日にわたり全61話がフジテレビ系列で日曜 18:00 - 18:30に放送された。東映動画制作。
当時の講談社は、小学館・テレビ朝日・旭通信社がフィーチャーしていた藤子不二雄に対抗し、赤塚不二夫をイメージリーダーとして打ち出そうとする戦略があり[29]、この戦略にフジテレビと読売広告社が参加した。3社が提携した赤塚原作のアニメ第1弾『おそ松くん』に次ぐ2弾だった。
東映動画の関弘美は『魔法使いサリー』のファンであり、『サリー』の後番組である旧作の『アッコちゃん』が気に入らなかった。そこで横山賢二に相談したところ「昔の『アッコちゃん』の嫌だったところは変えてしまっていい」と言われた。
そこで関は旧作のアッコは優等生でメソメソしたところが気に入らなかったので、ドジな明るい子に変更した[8]。
芝田浩樹によると本作は旧作と同じくシリアスなドラマ性のあるものにする予定だったそうである。しかしフジテレビと読売広告社が明るい作風を要求。最終的には両者を折衷した作品になった。
さらに当時の現代的要素が取り入れられ、コメディーを得意とする脚本家浦沢義雄の参加を得て、ギャグ色が強いものとなった。アッコのパパは企画段階ではパイロットだったのが、ニュースキャスターに変更。これは当時『ニュースステーション』やTBSのドラマ『パパはニュースキャスター』などにより、ニュースキャスターが人気の職業になっていたためで、毎回次回予告も、アッコがニュースキャスターに扮して次回のストーリーを読み上げるという形をとった。アッコのママの職業は童話作家という設定で、第1作でアッコ役だった太田淑子が演じた。なお、当初は引き続き太田がアッコを演じる予定だったが、堀江に主題歌と主役の声の二役をさせたいという意向が働き、アッコの声を堀江が担当することになった。またモコの声は第1作でゲストキャラ(主に美少女キャラ)を演じた杉山佳寿子に交代したが、杉山は第1作放送当時「美研」から発売された紙芝居版『アッコ』でモコを演じたため、19年振りに担当する事になった。
1作目には存在しなかった、鏡の精の少年「キーオ」というキャラが転校生という設定で登場し、キザなふるまいからアッコや仲間たちとしばしば衝突する。また、時折茶々を入れる形で、赤塚不二夫がデザインを描き下ろした「変なおじさん」が登場する。
1988年10月下旬、タカラ(現・タカラトミー)が、アッコが劇中で使うコンパクトを玩具にした「テクマクマヤコン・コンパクト」を発売し、大ヒットした。1989年1月上旬までに20万個を出荷した[30]。この商品は発売直後から爆発的な売れ行きを見せ、店頭に並べられた直後に即売切れという状態が続いた。そのため、1988年11月下旬からテレビコマーシャルの放送が一旦、打ち切られた[31]。1989年10月には2代目のコンパクトが使われ、その玩具が売り出された2か月後に打ち切られている。初代のコンパクトは丸型で、2代目のコンパクトは角型である。累計では、初代コンパクトの玩具は150万個、2代目コンパクトの玩具は80万個を売り上げた[32]。
アッコの服装は、白いブラウスの上に赤い上着、および黄色いスカートを着用している。髪は紫色である。室内と外出時を問わず裸足で、裸足のままピンクのスニーカーと上履きを履く姿は男の子に負けない元気の良さをアピールしていた。
本作は視聴率上でもマーチャンダイジング上でも成功を収めた。この影響で同じフジテレビ、読売広告社が手がける『東映不思議コメディーシリーズ』も魔法少女路線に変更することになった[8]。
ガンモとゴマの二役を演じていたつかせのりこが直腸癌を患い入院を余儀なくされたため途中降板した(その後、放送期間中の1989年5月15日に逝去)。これにより、ガンモ役は三田ゆう子が、ゴマ役は佐藤智恵が途中で引き継いだ。
アッコはパパからもらったお土産の鏡を大事にしていた。ところがある日、ママが誤って鏡を壊してしまい、アッコは鏡を墓に埋める。その晩、アッコは鏡の国の女王から「変身できる魔法のコンパクト」をもらい、彼女から「変身を人前に見られると二度とあなたの顔が映らなくなる」と約束する。
オープニングアニメーションはキャラクターデザインの兼森義則が作画監督を務め、原画をマッドハウスが担当。そのほとんどは新川信正の手によるもので、手伝いとして竹井正樹が参加した。演出は芝田浩樹。有名な洋画のパロディーを集めたエンディングアニメーションもほぼ同じスタッフだが、DVD-BOXのブックレットにて兼森が「エンディングはチェックのみ」と語っている。芝田によると『E.T』のパロディーシーンがマッドハウスの高い技術力のため、そっくりになってしまい著作権に触れる危険があったので、慌てて変更してもらったという。
これらの曲は、1989年12月21日に日本コロムビアから発売されたCDに、先述の主題歌と共に収録された[33]。
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | (絵コンテ) 演出 | 作画監督 | 美術 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1988年 10月9日 | 鏡の国のプレゼント!? | 星山博之 | 芝田浩樹 | 松本朋之 | 坂本信人 |
2 | 10月16日 | 混戦データでドキッ! | 武上純希 | 久岡敬史 | 羽山淳一 | |
3 | 10月23日 | コンパクトを返して! | 山崎晴哉 | 梅澤淳稔 | 山崎展義 | |
4 | 10月30日 | シッポナ誘かい事件!? | 大橋志吉 | 山田徹 | 菊池城二 | |
5 | 11月6日 | ヘッ!? 初恋は大ナマズ | 浦沢義雄 | 川田武範 | 増田信博 | |
6 | 11月13日 | 佐藤先生の婚約者!? | 山崎晴哉 | 山吉康夫 | 梨澤孝司 | |
7 | 11月20日 | 赤ちゃんで大さわぎ!! | 大橋志吉 | 芝田浩樹 | 松本朋之 | |
8 | 11月27日 | 潜入! エリート幼稚園 | 武上純希 | 久岡敬史 | 羽山淳一 | |
9 | 12月4日 | ドラの悩みごと? | 浦沢義雄 | 梅澤淳稔 | 山崎展義 | 吉田智子 |
10 | 12月11日 | 恐怖のスキーレース | 山崎晴哉 | 山田徹 | 菊池城二 | 坂本信人 |
11 | 12月18日 | サンタさんの贈りもの | 大橋志吉 | 川田武範 | 増田信博 | |
12 | 12月25日 | タコ焼き大好き宇宙人!? | 浦沢義雄 | 山吉康夫 | 梨澤孝司 | |
13 | 1989年 1月15日 | ガンモの落語名人劇場 | 山崎晴哉 | (芝田浩樹) 有迫俊彦 | 松本朋之 | |
14 | 1月22日 | 転校生はアブナイやつ | 星山博之 | 久岡敬史 | 羽山淳一 | 田中資幸 |
15 | 1月29日 | 勝負! 雪ダルマ合戦 | 大橋志吉 | 梅澤淳稔 | 山崎展義 | 坂本信人 |
16 | 2月5日 | 走れ! 名馬ハヤテ | 山崎晴哉 | 山田徹 | 堀川留子 | |
17 | 2月12日 | 噂のあのコは白魔術 | 武上純希 | 川田武範 | 増田信博 | |
18 | 2月19日 | 季節はずれの蝶々 | 浦沢義雄 | 山吉康夫 | 梨澤孝司 | |
19 | 2月26日 | コンパクトが使えない | 星山博之 | 芝田浩樹 | 松本朋之 | |
20 | 3月5日 | 狼はひとりぼっち | 大橋志吉 | 久岡敬史 | 須田正己 | |
21 | 3月12日 | 憧れのスチュワーデス | 山崎晴哉 | 梅澤淳稔 | 羽山淳一 | |
22 | 3月19日 | 父ちゃんのお花見物語 | 浦沢義雄 | 山田徹 | 山崎展義 | 山元健生 |
23 | 3月26日 | アイドルって大変! | 大橋志吉 | 川田武範 | 堀川留子 | 坂本信人 |
24 | 4月2日 | フォアグラ将軍の反乱 | 武上純希 | 山吉康夫 | 増田信博 | |
25 | 4月9日 | お見合いはお上品に | 大橋志吉 | 久岡敬史 | 梨澤孝司 | |
26 | 4月16日 | カン吉と青い目の少女 | 山崎晴哉 | 梅澤淳稔 | 松本朋之 | |
27 | 4月23日 | 幽霊屋敷のタヌキ騒動 | 浦沢義雄 | 芝田浩樹 | 須田正己 | |
28 | 4月30日 | 悪役女子レスラーの恋 | 大橋志吉 | 山田徹 | 羽山淳一 | |
29 | 5月7日 | 鏡の中に消えたキーオ | 星山博之 | 川田武範 | 山崎展義 | |
30 | 5月14日 | ハッケヨイのこった! | 山崎晴哉 | 山吉康夫 | 堀川留子 | 小林勝寿 |
31 | 5月21日 | 花嫁さんはホラー好き | 武上純希 | 久岡敬史 | 増田信博 | 坂本信人 |
32 | 5月28日 | モコと夢見る王子さま | 浦沢義雄 | 梅澤淳稔 | 松本朋之 | |
33 | 6月4日 | ガンバレひよこちゃん | 大橋志吉 | 芝田浩樹 | 梨澤孝司 | 中山恭子 |
34 | 6月11日 | アッコのアフリカ物語 | 星山博之 | 山田徹 | 山崎展義 | 坂本信人 |
35 | 6月18日 | 父と娘の仁義なき戦い | 大橋志吉 | 川田武範 | 羽山淳一 | |
36 | 6月25日 | エンマ大王の大将征伐 | 浦沢義雄 | 山吉康夫 | 斉藤一彦 | 小林勝寿 |
37 | 7月2日 | グルメラーメン繁盛記 | 山崎晴哉 | 久岡敬史 | 松本朋之 | 猪田薫 |
38 | 7月9日 | 夢見るバレリーナ! | 武上純希 | 梅澤淳稔 | 増田信博 | 中山恭子 |
39 | 7月23日 | カエルの子はカエル | 大橋志吉 | 芝田浩樹 | 梨澤孝司 | 吉田智子 |
40 | 7月30日 | 花のお江戸の捕物帳 | 浦沢義雄 | 山田徹 | 山崎展義 | 小林勝寿 |
41 | 8月6日 | 真夏の夜のホタル | 大橋志吉 | 川田武範 | 羽山淳一 | 坂野文世 |
42 | 8月13日 | 素敵な兄貴が欲しい! | 武上純希 | 山吉康夫 | 山口聴 | 萩原正己 |
43 | 8月20日 | アリとキリギリス | 山崎晴哉 | 梅澤淳稔 | 松本朋之 | 中山恭子 |
44 | 8月27日 | アッコたちの漂流記 | 星山博之 | 芝田浩樹 | 増田信博 | 小林勝寿 |
45 | 9月3日 | 水の中のオバタリアン | 大橋志吉 | 久岡敬史 | 梨澤孝司 | 坂野文世 |
46 | 9月10日 | 愛のわんこそばツアー | 山崎晴哉 | 山田徹 | 山崎展義 | 萩原正己 |
47 | 9月17日 | 月夜に泣くかぐや姫 | 武上純希 | 川田武範 | 松本朋之 | 中山恭子 |
48 | 9月24日 | パパとママの青春物語 | 浦沢義雄 | 山吉康夫 | 小幡公春 | 小林勝寿 |
49 | 10月1日 | 階段の怪談で大ピンチ | 大橋志吉 | 梅澤淳稔 | 今川よしみ | 坂野文世 |
50 | 10月8日 | アッコは名ピッチャー | 星山博之 | 芝田浩樹 | 増田信博 | 萩原正己 |
51 | 10月15日 | エッ! 最後の変身? | 武上純希 | 山田徹 | 梨澤孝司 | 中山恭子 |
52 | 10月22日 | ワン・ニャン物語 | 山崎晴哉 | 久岡敬史 | 松本朋之 | 小林勝寿 |
53 | 10月29日 | 牧場の少女の願いごと | 浦沢義雄 | 川田武範 | 山崎展義 | 坂野文世 |
54 | 11月5日 | 大将のスキスキ大作戦 | 栗原浩一 | 山吉康夫 | 今川よしみ | 萩原正己 |
55 | 11月12日 | 大マジックのマドンナ | 大橋志吉 | 梅澤淳稔 | 増田信博 | 中山恭子 |
56 | 11月19日 | ママのテニス教室 | 武上純希 | 芝田浩樹 | 近藤優次 | 小林勝寿 |
57 | 11月26日 | T.Vゲーム少年を救え! | 大橋志吉 | 山田徹 | 小幡公春 | 坂野文世 |
58 | 12月3日 | アッコは美人OL!? | 星山博之 | 久岡敬史 | 山崎展義 | 萩原正己 |
59 | 12月10日 | 森山先生、お幸せに! | 山崎晴哉 | 川田武範 | 堀川留子 | 中山恭子 |
60 | 12月17日 | キーオのいなくなる日 | 大橋志吉 | 山吉康夫 | 梨澤孝司 | 小林勝寿 |
61 | 12月24日 | 私の心のコンパクト | 星山博之 | 芝田浩樹 | 坂野文世 |
※放送日時は1989年9月中旬 - 10月上旬時点(テレビ岩手については、本放送終了後に放送された日時)、放送系列は放送当時のものとする[34]。
放送地域 | 放送局 | 放送系列 | 放送日時 | 備考 |
---|---|---|---|---|
関東広域圏 | フジテレビ | フジテレビ系列 | 日曜 18:00 - 18:30 | 制作局 |
北海道 | 北海道文化放送 | |||
宮城県 | 仙台放送 | |||
秋田県 | 秋田テレビ | |||
山形県 | 山形テレビ | |||
福島県 | 福島テレビ | |||
新潟県 | 新潟総合テレビ | 現:NST新潟総合テレビ。 | ||
長野県 | 長野放送 | |||
静岡県 | テレビ静岡 | |||
富山県 | 富山テレビ | |||
石川県 | 石川テレビ | |||
福井県 | 福井テレビ | |||
中京広域圏 | 東海テレビ | |||
近畿広域圏 | 関西テレビ | |||
島根県・鳥取県 | 山陰中央テレビ | |||
岡山県・香川県 | 岡山放送 | |||
広島県 | テレビ新広島 | |||
愛媛県 | 愛媛放送 | 現:テレビ愛媛。 | ||
福岡県 | テレビ西日本 | |||
佐賀県 | サガテレビ | |||
熊本県 | テレビ熊本 | 1989年9月まではテレビ朝日系列とのクロスネット局。 | ||
沖縄県 | 沖縄テレビ | |||
青森県 | 青森放送 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 | 金曜 17:15 - 17:45 | |
岩手県 | テレビ岩手 | 日本テレビ系列 | 月曜 - 金曜 17:30 - 18:00 | 本放送終了後、1990年 - 1991年頃に放送[35]。 |
山梨県 | 山梨放送 | 土曜 6:15 - 6:45 | ||
山口県 | テレビ山口 | TBS系列 | 月曜 17:00 - 17:30 | |
徳島県 | 四国放送 | 日本テレビ系列 | 火曜 17:30 - 18:00 | |
長崎県 | テレビ長崎 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 | 月曜 19:00 - 19:30 | |
大分県 | テレビ大分 | 日本テレビ系列 フジテレビ系列 テレビ朝日系列 | 金曜 16:00 - 16:30 | |
鹿児島県 | 鹿児島テレビ | 日本テレビ系列 フジテレビ系列 | 水曜 16:30 - 17:00 | 1989年1月11日[36] から1990年1月24日[37] まで放送 |
いずれもビデオリサーチ調べ・関東地区。
いずれも「東映まんがまつり」で公開。カラー、ビスタビジョン、25分。
2作品とも2011年5月21日発売の「赤塚不二夫DVD コレクション」において初DVD化となる。
ひみつのアッコちゃん (第3作) | |
---|---|
ジャンル | テレビアニメ |
原作 | 赤塚不二夫 |
企画 | 藤山太一郎、木村京太郎、関弘美 |
脚本 | 武上純希、浦沢義雄ほか |
演出 | 芝田浩樹ほか |
声の出演 |
山崎和佳奈 梅田貴公美 鈴木琢磨 堀江美都子 |
オープニング | 「ひみつのアッコちゃん」(下成佐登子) |
エンディング |
「わたしの歌を聴いてほしい」(第1 - 26話、白木由美、TAKING VITAMIN J) 「ニッポン晴れだよっ!アッコちゃん」(第27 - 終、ザ・アッコちゃんズ) |
製作 | |
制作 | フジテレビ、読売広告社、東映 |
放送 | |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 1998年4月5日 - 1999年2月28日 |
放送時間 | 日曜9:00 - 9:30 |
放送枠 | フジテレビ日曜朝9時台枠のアニメ |
放送分 | 30分 |
回数 | 44回 |
公式ウェブサイト |
1998年4月5日から1999年2月28日まで全44話がフジテレビ系列で日曜 9:00 - 9:30に放送された。東映動画製作。
今作でのアッコの両親は、父親がカメラマン、母親が芸術家と設定されている。アッコの髪の毛は第1作にほぼ近いが、服装や明るく活発で友人思いな性格は第2作のものを受け継いでいる。また「美少女ヒロイン」の定義の変化によって、アッコを始め一部のキャラクターは等身が上がっている、瞳が大きくなっているなど、原作のタッチからは更に大幅なリデザインが施されている。また、過去2作にあった原作準拠のハート型の舌も普通の舌に変更されている(一部の回ではハート型になっている場合もある)。
第2作でアッコを演じた堀江美都子が鏡の女王役として出演した。また、第1作でアッコを演じ、第2作でアッコの母親を演じた太田淑子は、ラスト近くで、アッコに助けられる老婆の役でゲスト出演、そして第1作で大将を演じた大竹宏は、第26話で大工役、第36話でサンタクロース役をそれぞれ演じた。チカ子、モコの母役の山本圭子と大将の父役の松尾銀三が2作目からの続投となっている。
前番組として放送されていた『ゲゲゲの鬼太郎』の第64話で本篇がデジタル化され、大幅なコストダウンと省力化に成功したことから、本作は当放送枠初の全編デジタル製作となる。
第3作は前2作品と違い、「劇場版」は制作されていない。
幼い頃のアッコはママから「花嫁姿の映る鏡」をもらい今でもその言い伝えを信じて、大事に持っていた。ところがそれを大将にからかわれた挙句、壊されてしまう。アッコは鏡を墓に埋めると、鏡の国の女王様が現れ「変身できる魔法のコンパクト」をもらい、「人前に変身を見られると二度と鏡にあなたの姿が映らなくなる」と約束される。
アッコは女王様の約束通り、誰にも見られないところで変身し、人々の窮地を救っていた。しかし、途中から遊び半分で使うことが多くなり(最終回までは「遊び半分」は描かれないが、最終回では冒頭から、飼い猫のシッポナから誘われた「猫のパーティー」に参加するという自分の都合で変身し、帰宅した事が示唆されている。)頭を悩ませた鏡の女王様は、親友のモコを魔法で導き、アッコの変身を目撃させる。変身に驚き「私達をだましていた」と責められたアッコは、モコに絶交された上に鏡の力を失っただけでなく、同時に鏡には二度とアッコが映らなくなってしまう。鏡の女王様が現れ、「自分のためにコンパクトを使う今のあなたには、コンパクトを使うことも、鏡に映る資格もない。」と言われ、悲しみ落ち込むアッコだったが、モコがバンドのライブを鑑賞する為に居合わせた会場の入ったビル(モコがアッコの変身を目撃し、絶交を宣言した場所だった。)が火事になってしまった。アッコは鏡の女王様に軽率に変身の力を使った事を謝罪し、女王様から最後の変身の力をもらいモコを救うが、救出され、目覚めたモコからは変身の記憶は消えており、アッコも鏡に映る様になった。戸惑うアッコの前に女王様が現れ「誰かを助けたいという優しく、強い気持ちを持ち続ければ、魔法のコンパクトがなくても、あなたは素敵な女の子。いつもあなたを見ていますよ。」と言葉を残し、コンパクトは消滅した。アッコは「さようなら・・鏡の国。さようなら・・私のひみつ」と涙を流し、鏡を大切にする優しい女の子として再び日々を送った。
なお、アッコ、モコ、大将、少将、カン吉、ガンモ、チカ子、ギョロ、ゴマ&ドラは全話に登場している。
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 作画監督 | 美術 | 収録VHS |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1998年 4月5日 | 鏡の国のおくりもの | 武上純希 | 芝田浩樹 | 八島善孝 | 飯島由樹子 | VOL.1 |
2 | 4月12日 | 暴れん坊ペンギン・一平 | 大橋志吉 | 今沢哲男 | 信実節子 | 清水哲弘 | |
3 | 4月19日 | ギャング大将・愛の暴走 | 橋本裕志 | 川田武範 | 直井正博 | 飯島由樹子 | |
4 | 4月26日 | 中華おばけレストラン!? | 浦沢義雄 | 上田芳裕 | 清山滋崇 | 清水哲弘 | |
5 | 5月3日 | 仁義なき猫戦争! | 大橋志吉 | 境宗久 | 海老沢幸男 | 飯島由樹子 | VOL.2 |
6 | 5月10日 | 学校を守れ! アッコ校長 | 武上純希 | 細田守 | 八島善孝 | 清水哲弘 | |
7 | 5月17日 | モコちゃんの晩ごはん | 橋本裕志 | 今沢哲男 | 出口としお | 飯島由樹子 | |
8 | 5月24日 | 男大将・サッカー対決 | 武上純希 | 川田武範 | 信実節子 | 清水哲弘 | |
9 | 5月31日 | 風水師とサクランボ | 大和屋暁 | 上田芳裕 | 直井正博 | 飯島由樹子 | VOL.3 |
10 | 6月7日 | 少将の初恋でしゅ! | 大橋志吉 | 芝田浩樹 | 清山滋崇 | 清水哲弘 | |
11 | 6月14日 | 落語と豆腐と宇宙人! | 浦沢義雄 | 境宗久 | 海老沢幸男 | 飯島由樹子 | |
12 | 6月21日 | ジャイアント・アッコ | 橋本裕志 | 今沢哲男 | 石黒育 | 清水哲弘 | |
13 | 6月28日 | 美少女仮面におまかせ | 浦沢義雄 | 川田武範 | 八島善孝 | 飯島由樹子 | VOL.4 |
14 | 7月5日 | チカ子の噂でワニワニ!? | 吉田玲子 | 細田守 | 出口としお | 清水哲弘 | |
15 | 7月12日 | 夢のイルカショー! | 大橋志吉 | 上田芳裕 | 信実節子 | 飯島由樹子 | |
16 | 7月26日 | お騒がせスーパーベビー | 橋本裕志 | 芝田浩樹 | 直井正博 | 清水哲弘 | |
17 | 8月2日 | 思い出の渚・タコの海 | 浦沢義雄 | 境宗久 | 清山滋崇 | 飯島由樹子 | VOL.5 |
18 | 8月9日 | 巨大鯉を探せ! 夏の冒険 | 大和屋暁 | 今沢哲男 | 石黒育 | 清水哲弘 | |
19 | 8月16日 | 受難! 夏バテペンギン | 武上純希 | 川田武範 | 海老沢幸男 | 飯島由樹子 | |
20 | 8月23日 | 華麗なるマジシャン! | 吉田玲子 | 細田守 | 八島善孝 | 清水哲弘 | |
21 | 8月30日 | 人魚の読書感想文!? | 浦沢義雄 | 今村隆寛 | 出口としお | 飯島由樹子 | VOL.6 |
22 | 9月6日 | ド演歌・夫婦道! | 吉村元希 | 芝田浩樹 | 信実節子 | 清水哲弘 | |
23 | 9月13日 | 恋のワンワン騒動! | 大橋志吉 | 今沢哲男 | 石黒育 | 飯島由樹子 | |
24 | 9月20日 | ひみつのチカ子ちゃん | 浦沢義雄 | 川田武範 | 直井正博 | 清水哲弘 | |
25 | 9月27日 | 怪盗ふくみみの挑戦! | 大和屋暁 | 境宗久 | 清山滋崇 | 飯島由樹子 | VOL.7 |
26 | 10月11日 | 新しいひ・み・つ! | 大橋志吉 | 芝田浩樹 | 八島善孝 | 清水哲弘 | |
27 | 10月18日 | 走れ! バニーガール | 浦沢義雄 | 今村隆寛 | 海老沢幸男 | 飯島由樹子 | |
28 | 10月25日 | ダイエット狂騒曲! | 大和屋暁 | 上田芳裕 | 出口としお | 清水哲弘 | |
29 | 11月1日 | ここ掘れペンペン! | 大橋志吉 | 川田武範 | 石黒育 | 飯島由樹子 | VOL.8 |
30 | 11月8日 | ロミオがいっぱい!? | 吉田玲子 | 細田守 | 八島善孝 | 清水哲弘 | |
31 | 11月15日 | 駆けろ! サラブレッド | 橋本裕志 | 今沢哲男 | 直井正博 | 飯島由樹子 | |
32 | 11月22日 | ひみつのラブレター | 浦沢義雄 | 芝田浩樹 | 信実節子 | 清水哲弘 | |
33 | 11月29日 | ガンモの豆腐道! | 武上純希 | 今村隆寛 | 福本勝 | 飯島由樹子 | VOL.9 |
34 | 12月6日 | 少将・学校へ行く! | 吉村元希 | 角銅博之 | 清山滋崇 | 清水哲弘 | |
35 | 12月13日 | 新親分をさがせ!? | 吉田玲子 | 川田武範 | 海老沢幸男 | 飯島由樹子 | |
36 | 12月20日 | サンタさんと願い星 | 浦沢義雄 | 今村隆寛 | 石黒育 | ||
37 | 1999年 1月10日 | 大将の一番長い日! | 大橋志吉 | 芝田浩樹 | 八島善孝 | 清水哲弘 | VOL.10 |
38 | 1月17日 | ふしぎの夢のアッコ | 吉村元希 | 角銅博之 | 直井正博 | 飯島由樹子 | |
39 | 1月24日 | 怪盗ふくみみの逆襲! | 大和屋暁 | 今沢哲男 | 出口としお | 清水哲弘 | |
40 | 1月31日 | 飛べ! 銀盤の妖精 | 武上純希 | 川田武範 | 信実節子 | ||
41 | 2月7日 | 史上最低の変身! | 浦沢義雄 | 今沢哲男 | 清山滋崇 | 飯島由樹子 | VOL.11 |
42 | 2月14日 | チョコレート陰謀団 | 川田武範 | 福本勝 | 清水哲弘 | ||
43 | 2月21日 | 冬の日の迷い猫 | 大和屋暁 | 今村隆寛 | 出口としお | 飯島由樹子 | |
44 | 2月28日 | さよなら私のひみつ | 大橋志吉 | 芝田浩樹 | 海老沢幸男 | 清水哲弘 |
出典個別に提示されているものを除き1998年9月中旬 - 10月上旬時点のものとする[38]。
放送地域 | 放送局 | 放送系列 | 放送時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
関東広域圏 | フジテレビ | フジテレビ系列 | 日曜 9:00 - 9:30 | 制作局 |
岩手県 | 岩手めんこいテレビ | |||
宮城県 | 仙台放送 | |||
山形県 | さくらんぼテレビ | |||
新潟県 | 新潟総合テレビ | |||
石川県 | 石川テレビ | |||
福岡県 | テレビ西日本 | |||
北海道 | 北海道文化放送 | 日曜 9:25 - 9:55 | ||
秋田県 | 秋田テレビ | 水曜 16:55 - 17:25 | ||
富山県 | 富山テレビ | 金曜 16:00 - 16:30 ↓ 金曜 16:30 - 17:00[39] | 1999年3月19日まで放送[39]。 | |
福井県 | 福井テレビ | 水曜 16:25 - 16:55 | 1999年3月31日まで放送(最終回は水曜 16:15 - 16:45にて放送)[40]。 | |
山梨県 | 山梨放送 | 日本テレビ系列 | 土曜 5:30 - 5:59 | |
長野県 | 長野放送 | フジテレビ系列 | 日曜 9:30 - 10:00 | |
静岡県 | テレビ静岡 | 金曜 16:55 - 17:25 | ||
中京広域圏 | 東海テレビ | 金曜 16:00 - 16:30 | ||
近畿広域圏 | 関西テレビ | 月曜 15:58 - 16:28 | ||
岡山県・香川県 | 岡山放送 | 月曜 16:25 - 16:55 | ||
広島県 | テレビ新広島 | 金曜 16:25 - 16:55 | ||
愛媛県 | テレビ愛媛 | 土曜 6:00 - 6:30 | ||
高知県 | 高知さんさんテレビ | 木曜 16:25 - 16:55 | ||
佐賀県 | サガテレビ | 土曜 6:00 - 6:30 | ||
長崎県 | テレビ長崎 | 月曜 16:25 - 16:55 | ||
熊本県 | テレビ熊本 | 木曜 16:25 - 16:55 | ||
大分県 | テレビ大分 | 日本テレビ系列 フジテレビ系列 | 水曜 16:30 - 17:00 | |
宮崎県 | テレビ宮崎 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 | 月曜 16:30 - 17:00 | |
鹿児島県 | 鹿児島テレビ | フジテレビ系列 | 火曜 16:00 - 16:30 |
いずれもビデオリサーチ調べ・関東地区。
VHSは東映ビデオより、1999年8月6日から2000年6月9日にかけて発売された。
巻数 | 発売日 | 収録話 |
---|---|---|
VOL.1 | 1999年8月6日 | 第1話 - 第4話 |
VOL.2 | 1999年9月10日 | 第5話 - 第8話 |
VOL.3 | 1999年10月8日 | 第9話 - 第12話 |
VOL.4 | 1999年11月12日 | 第13話 - 第16話 |
VOL.5 | 1999年12月10日 | 第17話 - 第20話 |
VOL.6 | 2000年1月14日 | 第21話 - 第24話 |
VOL.7 | 2000年2月11日 | 第25話 - 第28話 |
VOL.8 | 2000年3月10日 | 第29話 - 第32話 |
VOL.9 | 2000年4月14日 | 第33話 - 第36話 |
VOL.10 | 2000年5月12日 | 第37話 - 第40話 |
VOL.11 | 2000年6月9日 | 第41話 - 第44話 |
『『スッキリ!!×映画ひみつのアッコちゃん』〜テクマクマヤコン テクマクマヤコン ステキなOLにな〜れ!〜』は、実写映画公開を記念し、2012年8月20日から31日まで日本テレビ系列の情報番組『スッキリ!!』内(10:20頃[注釈 7])で放送された約1分間のFlashアニメ。全10話[41]。
副題は「伊豆の踊子物語」。1987年2月9日、フジテレビ系の『月曜ドラマランド』枠で放送。
主人公アッコの父親は中華料理店の店長であり、語尾に「ある」の口癖を持つ。
舞台『デビルマン 〜不動を待ちながら〜』も執筆したじんのひろあき脚本による舞台が2009年に初上演。以後も演出や出演者を変え上演されている。
内容は、ひみつのアッコちゃん実写化のオーディションを開催することになり、そこで候補者にユニークな最終選考を行うというもの。
『映画 ひみつのアッコちゃん』(えいが ひみつのアッコちゃん)のタイトルで、誕生50周年記念の2012年に綾瀬はるか主演で実写映画化された[43]。公開は2012年9月1日。3月16日に予告編特報が公開された。監督は川村泰祐。配給は松竹。
ストーリーは映画のために作られた完全オリジナルであり、物語は一般企業(化粧品会社)を舞台として展開される(アッコの基本設定自体は、原作に準拠しており、その正体は小学生)。
SK-II COLORとのコラボレーションとして数量限定でコンパクトミラーが発売[44]。実写映画公開を記念し2012年8月27日深夜(日付は8月28日)に深夜映画番組『映画天国』で「実写版映画公開記念 アニメ版『ひみつのアッコちゃん』祭り」と題しテレビアニメ全3作から、第1作「夕日にとどけ天使の願い」(第44話)、第2作「鏡の国のプレゼント!?」(第1話)、第3作「チカ子の噂でワニワニ!?」(第14話)が再放送された[45][注釈 8]。また『ちゃお』2012年9月号では『姫ギャル♥パラダイス』とのコラボレーション漫画『姫ギャル♥アッコちゃん!』が掲載。『ビッグコミックスピリッツ』とのコラボレーションとして8月27日発売号で劇中を反映した表紙デザインとなった[46]。2012年8月27日、ネクストリーにより「Mobage」でソーシャルゲーム『ひみつのアッコちゃん The Movie』が配信[47]。
全国217スクリーンで公開され、2012年9月1、2日の初日2日間で興収1億4,176万4,800円、動員12万8,773人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第5位となった[48]。
2014年10月17日には、本作の企画と製作幹事を担当した日本テレビの『金曜ロードSHOW!』で、地上波で初放送された[49](解説放送 / 文字多重放送 / データ放送)。
2017年1月2日(日付では1月3日)には、日本テレビの『映画天国』で2度目の放送となった[50]。
パパが買って来てくれて、ずっとお気に入りだったコンパクトの鏡を、落として割ってしまった小学5年生・10歳の加賀美あつ子(アッコ)。割れた鏡を、庭に埋め、「鏡のお墓」を作った。その日の夜、鏡の精を名乗る男が現れ、アッコに、とある物を渡す。それは、なりたいものになれる魔法のコンパクトで、アッコはオトナに変身。だが、この秘密を誰かに知られたら、二度と魔法は使えないという。
外見だけが22歳の姿になったアッコは、ある日、化粧品会社のエリート社員・早瀬尚人にスカウトされアルバイトをすることになった。しかし、子供のアッコには大人の社会がわからず、働いた経験はもちろんなく、仕事も失敗続き。尚人だけはアッコの驚くようなアイデアを面白がり味方をする。そんな中、会社に、世の中を騒がす乗っ取り事件が発生。尚人にもピンチが訪れる。
いずれも実写映画のノベライズであるが、小学館の2つのレーベルで刊行されており、著者も異なる。
WEBコミック版「ひみつのアッコちゃんμ(ミュー)」
「天才バカヴォン」「おそ松さん」に続く赤塚不二夫生誕80周年記念作品として2016年10月21日よりホーム社が運営するWEBコミックサイト「スピネル」にて連載中。シナリオは井沢ひろし、作画は上北ふたごが担当[51][52]。
本作ではアッコとモコ、チカ子、大将と子分であるギョロ、ゴマは美ヶ丘中学校に通う中学一年生として描かれており[注釈 9]、新キャラクターとしてコンパクトの中に棲む妖精・チャミラが登場する。それ以外はアニメ第二作目に準拠。その為、キーオは鏡の国の王子・姿時生として登場している。またコンパクトは変身できるだけで無く、連載時の世相を反映してスマートフォンのようなアプリ機能が搭載されており、変身した姿に応じてその能力をアプリとしてダウンロードし使うことができる[53]。
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