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日本の声優、俳優 (1964-) ウィキペディアから
成田 剣(なりた けん、1964年5月18日[1][2][3] - )は、日本の声優、俳優。埼玉県出身[2]。フリー[4]。
中学3年生の時に文化祭の会場で、好きだったが中々想いを伝われずにいた女子の前で、同級生の男子達のバンドの演奏が始まった時に途中で彼の歌が滅茶苦茶であり、場内は爆笑の渦であった[6]。しかし彼女だけは笑わずに彼を見守っていた姿を見た時に「ああ、表現しなければ伝わらないのだ」と知って役者を志す[6]。
高校時代より児童劇団に所属し、東京キッドブラザース[7]を経て青年座研究所に入所。劇団青年座[7]に所属していた頃にはテレビドラマへの出演経験もある。職業としての声優は知っていたが、それほど興味はなかった[6]。当時所属していた劇団青年座が25周年でお祝いのインドネシアバリ州バリ島旅行があり、その旅行に秋の舞台で共演していた女優の夫である日本語版制作のディレクターがおり、「この人は声の仕事をしている人だから、やりたければ言いなさい」と言われた[6]。その時に「はい、やります!!」と即座に答えてしまい、「では声のサンプルを彼女に渡して下さい」と言われた[6]。友人の知り合いが広告ディレクターをしており、「代理店でサンプルを作ってみたいから声を録らないか」といわれてそのテープが手元にあった[6]。早速送付したところ、結果は採用であった。1月早々の旅行からの帰国後すぐに連絡があり、2月には初の声の仕事に挑むことになり、「縁だ」と思った[6]。
最初の仕事は映画『レッド・ブル』だが、勝手も分からずタイミングも合わずで、ものすごく落ち込んでいた[6]。失敗談として声優としての活動を始めた当初は、「誰よりも早く現場に入って、いちばん見やすい席にいよう!」と思い、スタジオのど真ん中の主役の席の椅子に座っていた[6]。アテレコの途中で、ある先輩が「なんだか今日は狭いなあ」と述べており、休息時間に呼んでくれたディレクターが慌てて教えてくれた[6]。ある時、演技がうまく行かず、納得がいかないまま終わってしまい、帰りの道で悩んで引きずって「このままでは次の仕事はもう来ない…」と気付けば都心のスタジオから東京都豊島区池袋まで歩いていた[6]。いても立ってもいられなくなり、深夜にもかかわらず目に入った池袋駅の公衆電話から、そのディレクターの家に電話していた[6]。のちにそのディレクターは奥方に「あんなに一生懸命やるヤツは見たことがない。俺が一生面倒見る」と語っていたと言い、涙が出たという[6]。それまでの最初の失敗から、苦手意識があった声の仕事を「もっともっと頑張ろう」と思った[6]。
それから2〜3年が過ぎ、一つ目の転機が訪れる。映画『ポール・ニューマンの ハリー&サン』の息子役を演じ、これがすごく楽しくて初めて欲が出てしまったという[6]。その後、たてかべ和也から名刺を貰い、「事務所に来ないか」と言ってくれたという[8]。即答はしなかったが、後に事務所に所属してしばらくしてからそのことをたてかべに話すと、「そんなことがあったのかな」と言われたという[8]。
その後はぷろだくしょんバオバブ、アクセントに所属し[7]、2008年4月よりフリーで活動を行っている。
2008年(平成20年)で芸歴20周年を迎えることを記念し、20th記念特別BDトークライブが5月17日に大阪で、6月1日に東京でそれぞれ開催された。
2011年10月1日の『機動戦士ガンダムUC』episode4最速上映会にて、同作から2006年に死去した鈴置洋孝の後任としてブライト・ノアの声を担当することが発表され(本人もサプライズゲストとして登場)、以後は一部のゲーム作品においてもブライトを演じている。成田はこれ以降複数の作品で鈴置の持ち役を引き継いでいる[注 1]。
趣味は剣道(初段)、野球、ジャグラー(お手玉)、スキューバダイビング[7]。
芸名の由来は、母の知り合いで姓名判断をしている人に頼んだところ、「剣」の名をアドバイスされたという。剣道の指導者からもかわいがられていたこともあり、「これも縁かな」と思ったという[10]
『コードギアス 反逆のルルーシュ』のオーディションにおいて、最初はルルーシュ・ランペルージ役に参加するべく、ヴォイスサンプルを送った。ところが、監督は送られてきた成田の声を聞いてすぐに「ジェレミアだ!!」と判断して、ジェレミア役に決まったとのことである。
太字はメインキャラクター。
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