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『MELTY BLOOD』(メルティブラッド)は、2002年12月28日よりに開催されたコミックマーケットに出展された、同人サークル「TYPE-MOON」と「渡辺製作所」が共同制作した対戦型格闘ゲームおよびビジュアルノベル。通称『メルブラ』。
MELTY BLOOD | |
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ジャンル | 伝奇・対戦型格闘ゲーム |
ゲーム:MELTY BLOOD MELTY BLOOD Re・ACT MELTY BLOOD Act Cadenza MELTY BLOOD Actress Again | |
ゲームジャンル | 対戦型格闘ゲーム |
対応機種 | Microsoft Windows アーケード(AC - AACC) PlayStation 2(AC - AACC) |
開発元 | TYPE-MOON 渡辺製作所(無印 - Re・ACT) フランスパン(AC - ) エコールソフトウェア(AA) |
発売元 | 渡辺製作所(無印 - Re・ACT) エコールソフトウェア(AC CS版 - AACC) セガ(AC - AACC) アークシステムワークス(AACC Steam版) |
キャラクターデザイン | 武内崇 |
シナリオ | 奈須きのこ |
音楽 | 来兎 |
メディア | CD-ROM DVD-ROM ダウンロード |
プレイ人数 | 1 - 2 |
発売日 | 2002年12月29日(無印) 2008年9月19日(AA) 2010年7月29日(AACC) |
レイティング | CERO:B(12才以上対象) |
キャラクターボイス | あり |
ゲーム:MELTY BLOOD: TYPE LUMINA | |
ゲームジャンル | 対戦型格闘ゲーム |
対応機種 | Nintendo Switch PlayStation 4 Xbox One Microsoft Windows(Steam) |
開発元 | TYPE-MOON フランスパン |
発売元 | ディライトワークス( - 2022年1月) ラセングル(2022年2月 - )[1] |
キャラクターデザイン | 武内崇 |
シナリオ | 奈須きのこ acpi[2] |
音楽 | 来兎 |
プレイ人数 | 1 - 2 |
発売日 | 2021年9月30日 |
売上本数 | 50万本 |
レイティング | CERO:C(15才以上対象) |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | ゲーム |
ポータル | ゲーム |
同人ノベルゲーム『月姫』の世界観をモチーフにした格闘ゲーム。
2001年8月13日に開催されていた、コミックマーケット60で「渡辺製作所」が発行した同人誌に「ウソ広告」として掲載されたのが初出。タイトルロゴと、キャラクタードット絵があり、「※本件についてはTYPE-MOONさんには、なにも言っていません(笑)」との注釈がある(画像リンクを参照)。なお、2020年5月に「渡辺製作所」の主犯「なりた」氏によれば「武内御大の目に止まって、いつ作るんですかって連絡が来た」と発言している[12]。
2001年10月8日に開催された『月姫』限定同人誌即売会「月姫祀〜秘初〜」にて、渡辺製作所が『月姫』のキャラクターを使用した格闘ゲームを製作すると発表。シナリオは奈須きのこ、キャラクターデザインは武内崇が担当するという、TYPE-MOONとの共同製作であることが明らかになった[13][14]。
2003年2月、渡辺製作所解散。フランスパンが出展・頒布は「渡辺製作所」名義でサポートおよびヴァージョンアップ作業を承継。2003年5月、TYPE-MOON解散。TYPE-MOONメンバーが設立したソフトハウスである有限会社ノーツがサークル名および『月姫』に関する諸権利を承継。
2003年12月28日、アップグレードディスク『MELTY BLOOD Re・ACT』の体験版をコミックマーケット65で頒布。2004年5月30日、TYPE-MOON作品限定同人誌即売会「月詠宴」にて『MELTY BLOOD Re・ACT』を頒布。2004年7月、エコールソフトウェアが『MELTY BLOOD Act Cadenza』の名称でアーケードゲームに移植、池袋GIGOにてロケテストを行った。2004年12月、エコールソフトウェアが『MELTY BLOOD Act Cadenza』の公式HPを開設、年内に2度目のロケテストを行った。
2005年3月25日、『MELTY BLOOD Act Cadenza』稼動開始。2005年7月3日、『MELTY BLOOD Re・ACT』に『MELTY BLOOD Act Cadenza』の操作性などを一部移植した最終修正版『FinalTuned』が配布。2005年8月5日、『MELTY BLOOD Act Cadenza』の不具合やキャラクターの性能を修正したVer.Aが配布。
2006年2月24日、同日発売の『ファミ通』にて『MELTY BLOOD Act Cadenza』のPS2への移植を発表。2006年8月10日、アーケード版Ver.Aから調整されたPS2版『MELTY BLOOD Act Cadenza』が発売。
2006年12月23日、エコールソフトウェアがアーケード版『MELTY BLOOD Act Cadenza Ver.B』をリリース。PS2版を基にしたバランス調整やプレイヤーキャラクターとして白レンの追加などが行われ、PS2からアーケードへの逆移植版ともいえる内容となっている。また、公式ページではレンと白レンのみが使える体験版をダウンロードできる。
2007年3月20日、2月下旬に行われたロケテストを基に、『MELTY BLOOD Act Cadenza Ver.B』をさらにバランス調整した『MELTY BLOOD Act Cadenza Ver.B修正版(Ver.B2)』が、同じくエコールソフトウェアからリリースされた。また、プレイヤーキャラクターとして新たにネコアルク・カオスが追加された。2007年7月27日、エコールソフトウェアより『MELTY BLOOD Act Cadenza Ver.B2』をWindowsに移植した『MELTY BLOOD Act Cadenza Ver.B』が発売された。同時にサウンドトラック(2枚組)が同梱された初回限定版も発売。
2007年10月、『MELTY BLOOD Actress Again』を発表。2008年9月19日、『MELTY BLOOD Actress Again』稼働開始。2008年12月26日、『MELTY BLOOD Actress Again』の調整版、Version.Aが稼働開始。2009年8月20日、エコールソフトウェアよりPS2移植版『MELTY BLOOD Actress Again』が限定版と同時に発売。
2010年7月29日、アーケード版『MELTY BLOOD Actress Again Current Code』稼働開始。前述のPS2版でなされたバランス調整、および新規キャラクターの追加が行われている。2011年5月20日にはVer1.05にアップデートされた。内容は、バランス調整、新規システム「リアクト属性」、および新キャラクター「完全武装シエル」の追加などである。2011年10月14日、新キャラクター「真祖アルクェイド」、および一部キャラクターへの新規シナリオを追加した、Ver1.07(最終版)が稼働開始。
2011年8月12日、『MELTY BLOOD Actress Again Current Code』のPC版が発表された。OVA『カーニバル・ファンタズム 3rd Season』(2011年12月31日発売)の初回限定版の特典であり、内容は上記のVer1.07を移植したもの。バージョンアップによりネット対戦にも対応可能となる(2014年11月10日にサービス終了)。
2014年12月25日、アーケード版『MELTY BLOOD Actress Again Current Code』のVer1.07がALL.Net P-ras MULTIに登場。
2015年4月1日、セガグループ再編に伴い、アーケード版の発売元をセガからセガ・インタラクティブへ変更。
2016年4月20日、PC版『MELTY BLOOD Actress Again Current Code』がSteamにてアークシステムワークスより販売開始[15]。対応言語は日本語と英語。音声は日本語のみ。内容は上記のOVA特典版と同様にVer1.07を移植したもので、ネットワーク対戦にも対応している。
弱、中、強威力の攻撃に対応したA、B、Cと「シールド」に対応したDの4つのボタンと8方向認識のキーを用いてプレイする。また、アーケード版Ver.Bからは操作の簡略化のために「クイックアクション」のEボタンが追加された。ここでは文面上の都合で各ボタンの略称と入力キー方向をテンキーに例えた数字で表記することとする(例:「真下、右斜め下、右、中攻撃」ならば「236+B」となる)。
他の対戦型格闘ゲームでいう「パワーゲージ」に相当するゲージ。上限は300.0%まであり、必殺技の強化版である「EXエッジ」や「超必殺技」に相当する「アークドライブ」に使用する他、「シールド(長押し)」や「強制開放」などに必要となる。他のゲームの「パワーゲージ」と違うところは、300.0%まで貯まり切ると「ゲージMAX」となり、ゲージが黄色くなって時間と共に減少していき、ゲージがなくなると200.0%のところから再び貯まっていくというサイクルを繰り返す点である。
「ゲージMAX」中はゲージのパーセンテージ表記の部分が、『Re・ACT』では“HEAT”、『Act Cadenza』では“MAX”の文字になり、「EXエッジ」など減少するゲージを一定量消費して使用できる他、「アークドライブ」をその時点にある全てのゲージを消費して使用することができる。通常の状態と違って、ゲージ消費行動を連続使用しても時間終了後に200.0%(「アークドライブ使用後」は100.0)残る点で、有利な状態である。
地上に接地している状態でABCボタンを同時押しするか、キーを入れずにEボタンを押すことで発動する。その時点の条件によって移行する状態が異なる。発動した瞬間に相手を大きく壁際まで吹き飛ばす攻撃判定が発生するが、発動時の硬直も長めであるため、使用する機会を選ぶ必要性がある。
ゲージが通常の状態のときに、硬直状態でなければ「ヒート」状態に移行する。キャラクターが青いオーラを纏い、ゲージが青くなり、パーセンテージ表記が“HEAT”に変わる。この状態では「ゲージMAX」と同じ効果のほかに、画面上の黄色いライフゲージの隣にある赤い「ヴァイタルソース」の部分が行動可能時間中に黄色いライフゲージに変わっていく。ゲージがなくなると終了となり、「ゲージMAX」と違って、ゲージは0.0%からの貯め始めとなる。
「ゲージMAX」の状態で強制開放を行うと、「ブラッドヒート」状態となる。パーセンテージ表記が“BLOOD HEAT”となり、黄色いオーラを纏う。「ヒート」よりも遥かに早い「ヴァイタルソース」回復速度を持ち、「アークドライブ」がその強化版「アナザーアークドライブ」に変化したり、キャラクターごとの条件下で「EXシールド」を成功させると、隠し必殺技「ラストアーク」が発動する(作品によって火力は違う)、「EXエッジ」使用時の減少幅が小さい、といった点で優遇がされている。しかし、「ゲージMAX」状態中に安全に強制開放する機会は少ない他、終了後のゲージは0.0%になってしまう。
キャラクターが地上にいながら、ダメージまたはガードしていて行動ができないときに強制開放をすると、攻撃判定だけを発生させて相手を吹き飛ばす「サーキットスパーク」になる。発動後、ゲージは0.0%に戻る上に、「ヒート」や「ブラッドヒート」と異なってヴァイタルソース回復効果がなく、使いどころを誤ると大幅に不利になる。ただし、うまく相手に当てることができれば相手の攻めから抜け出せるため、使用価値は十分にある。『Actress Again』では空中でも「サーキットスパーク」が使用可能となっているが、常時使えるわけではなく「ゲージMAX」時限定となっている(初期のバージョンでは「ブラッドヒート」中も含む)。
「EXエッジ」がどれも優れた効果を持つこのゲームでは「マジックサーキット」を攻撃に使うか、「ヒート」による回復効果に回すかというゲージ配分の戦略が駆け引きの中に組み込まれている。
“弱→中→強”の順番ならば、動作の終わり際の隙を無視(キャンセル)して攻撃が繋がるという、通常技による連続攻撃のシステム。「強→弱」といった逆の方向へもキャンセルが利くという特徴がある。これを「リバースビート」と言い、その際には威力減少補正が乗算式に加わるため、同じ弱と強の連携でも「リバースビート」させると威力が下がる性質を持つ。これによりコンボを容易に繰り出せる点で優遇しているが、リバースビートを多く含むコンボや、弱攻撃に繋ぐことによる隙の減少を冷遇する措置が取られている。
Dボタンを押すとキャラクターが白い発光体を掲げる動作をとり、相手の攻撃を防ぐことができる。これを「シールド」という。ガードと違い削りダメージがなくなる他、シールドが成功した場合ゲージが5%増加し、必殺技もしくは連続でシールドなどの行動でキャンセルすることができる(ただし通常技ではキャンセルできず、普通にキャンセルしなかった場合は相手からの反撃が確定する確率が高い)。また、相手の攻撃が来るタイミングにあわせて発動すると「EXシールド」となる。キャンセルしない場合の硬直は同じだが、EXシールドの場合は通常技キャンセルも可能になるため、タイミングを合わせるのは難しいが、成功した場合ノーマルと比べて反撃に回るのが楽になる。スタイルによってはゲージを消費することでシールド展開時間を少しの間延長することができる。
相手の攻撃を受け止めなかった場合は隙が生じ、成功/失敗を問わずガードゲージの耐久力が減少するため、使用には注意が必要である。
他に、「214+D」のコマンドで発動できる「シールドバンカー」が存在し、発動直後の一瞬に「シールド」の効果があり、その後専用攻撃を行う。また、ガード中にゲージを50.0%消費して「214+D」のコマンドで発動できる「ガードキャンセルシールドバンカー」もあり、ほとんどの確率でガード中からバンカー専用攻撃での反撃が可能になる。ガードキャンセルシールドバンカーをさらにキャンセルすることも可能であったが、タイミングはシビアであり、また『Actress Again』では削除された。
上級者同士の戦いでは相手の攻撃を予測して「シールド」で防ぎ、反撃するシーンが多く見られる。
このほか、シールド成功時に「236+D」のコマンドで発動する固有技「シールドカウンター」も存在する。『Re・ACT』で追加されたシステムであったが、『Act Cadenza』では削除されており、『Re・ACT』においても『FinalTuned』への移行と同時に削除されている。最新作『Actress Again』では後述のフルムーンスタイル、およびハーフムーンスタイルで再び使用可能になっている(操作方法はスタイルにより異なる)。
『Actress Again』から導入されたシステム。
攻撃のガードで体力ゲージ下の青いゲージ(ガードゲージ)が減少してゆき、ゲージがゼロになると発生、ガードしていた側のガードが強制的に解除され、長い隙を晒してしまう。「避け」や「シールド」を使用するとガードゲージの色が「青→黄→赤」と変化し、ゲージの減少幅が大きくなっていく。減少後、ガードしない時間に比例して回復してゆく。
『Actress Again』から導入されたシステム。プレイヤーは以下の3つのスタイルから一つを選択することとなる。スタイルごとに性能が異なり、各種打撃技の繋がりや従来とは異なる変更点が導入されている。
スタイルは画面上のキャラクターバストアップの下にあるマークで確認できる。
基本的な設定に付いては「『月姫』の登場人物」・「『歌月十夜』の登場人物」も参照のこと。
担当声優は無印から『AA』 / 『TYPE LUMINA』の順に表記。
いずれも『歌月十夜』で活躍したキャラクターだが、同作は「『MELTY BLOOD』の事件が起きなかった場合の夏」であるため、時系列や設定的には『歌月十夜』でのキャラクターとは繋がっていない。ただし『歌月十夜』の内容に触れている部分もあるため、必ずしも無関係とは言い難い。
『月姫』のリメイク作品である『月姫 -A piece of blue glass moon-』から登場するキャラクター。全て『TYPE LUMINA』で初登場のため、担当声優は『TYPE LUMINA』でのもの。
既存のプレイアブルキャラクターの別の姿、あるいは「if」の姿。多くはタタリによって具現化したものだが、それは関係のないキャラクターも存在する。
角川書店『月刊コンプエース』VOL.1より連載。漫画は桐嶋たける。1 - 6巻がワラキア編、7 - 9巻が遠野家編となる。コミックはカバーを取り去ると、ネコアルクが登場人物たちを焚きつけ、無責任な恋愛アドバイスを行い、さらに暴走させる展開の漫画が表紙・裏表紙に渡って描かれている。偉人の名言で締められるのがパターン。
漫画版の続編として『月刊コンプエース』2010年12月号より連載[36]。漫画は前作と同じく桐嶋たける。原作は『TYPE-MOONエース』Vol.3付録ドラマCD「路地裏ピラミッドナイト」。カバー裏も前作と同様、ネコアルクのショート漫画が掲載されている。
『月刊コンプエース』2016年2月号から12月号まで連載。桐嶋たける漫画、奈須きのこ監修、ACPI脚本協力。付録ドラマCD「Ladies in the water」を原案としているが、原作にはなかった登場人物も登場する。
『教えてメルブラ道場! 〜都古とはじめての格ゲー〜』のタイトルでKADOKAWAのWebコミックサイト『TYPE-MOONコミックエース』にて2022年12月8日から12月29日にかけて全4話で短期集中連載され[41][42]、2023年4月1日より『MELTY BLOOD: TYPE LUMINA Piece in Paradise』へと改題し連載再開された[43]。漫画はめたろぐ。『月姫 -A piece of blue glass moon-』や『MELTY BLOOD: TYPE LUMINA』のキャラクター達が『MELTY BLOOD: TYPE LUMINA』をプレイする様子が描かれる。
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