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ベネディクト・カンバーバッチ
イングランドの俳優 ウィキペディアから
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ベネディクト・ティモシー・カールトン・カンバーバッチ(Benedict Timothy Carlton Cumberbatch[1], CBE, 1976年7月19日[1] - )は、イギリスの俳優。イングランドのロンドンのハマースミス出身[1]。
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生い立ち
俳優のティモシー・カールトンとワンダ・ヴェンサムの間に生まれた。父方の祖父であるヘンリー・カールトン・カンバーバッチは、第一次世界大戦と第二次世界大戦に従軍して多くの勲章を授けられた海軍軍人であり、ロンドンの社交界でよく知られた人物であった[5][6]。その父で、父方の曾祖父にあたるヘンリー・アーノルド・カンバーバッチ[注 1]は、ヴィクトリア朝の外交官であり、駐スミュルナ総領事を務めた[6]。7代前の先祖は1728年からバルバドスで奴隷農園を経営して財を成し、1833年に奴隷制度が廃止されたため、一族はイギリスに戻った[8]。
またレスター大学の研究により、15世紀のイングランド王・リチャード3世の血縁であることが判明しているが[9]、ドラマ『ホロウ・クラウン/嘆きの王冠』ではこのリチャード3世役を演じている[10]。レスターの駐車場で発見されたリチャード3世の遺骨が2015年3月に同市の大聖堂に埋葬された際、カンバーバッチはリチャード王に捧げる詩を朗読した[11]。
ウェスト・サセックスのBrambletye校で学び[12]、名門パブリックスクールであるハーロー校に進んでから演劇を始める。大学入学前のギャップ・イヤーにチベットの僧院で英語を教え[13]、マンチェスター大学で演劇を学び[14]、同大学を卒業後もロンドン音楽芸術学院で引き続き演劇を学んだ。
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キャリア
要約
視点
2001年から、オープン・エア・シアター、アルメイダ・シアター、王朝劇場、英国立劇場などの古典舞台で重要な役を演じた。2005年にアルメイダ・シアターやウェスト・エンドのデューク・オブ・ヨークス・シアターで演じた『ヘッダ・ガブラー』のテスマン役ではローレンス・オリヴィエ賞助演部門にノミネートされた。2010年から2011年にかけて、ともにダニー・ボイル演出の『The Children’s Monologues 』と『Frankenstein 』に出演した。『Frankenstein 』で共演のジョニー・リー・ミラーと共に、2012年度のローレンス・オリヴィエ賞主演男優賞受賞を果たした。

2004年、BBC『ホーキング』で若き日のスティーヴン・ホーキングを演じてモンテカルロ・テレビ祭の主演男優賞を受賞。
2006年、18世紀後半のイギリス帝国で奴隷貿易の廃止に努めたウィリアム・ウィルバーフォースの伝記映画『アメイジング・グレイス』で、ウィルバーフォースの親友で若くして首相になったウィリアム・ピットを演じた。この役でロンドン映画批評家協会賞助演男優賞にノミネートされた。『つぐない』(2007年)、『ブーリン家の姉妹』(2008年)などに出演し、2009年にはチャールズ・ダーウィンの伝記映画『クリエイション ダーウィンの幻想』でダーウィンの友人ジョセフ・ダルトン・フッカーを演じた。
2010年、BBC『SHERLOCK(シャーロック)』でシャーロック・ホームズを演じ、英国アカデミーテレビ賞主演男優賞にノミネートされた。
2011年にはスティーヴン・スピルバーグ監督の『戦火の馬』に出演。『SHERLOCK』を視聴して起用を決めたというスピルバーグからも演技を絶賛され、「彼はまるでフェラーリのようだ。演技力のある俳優は異なる物語、映画、撮影手法の要求に合わせられるんだ」と評された[15]。ジョン・ル・カレ原作でトーマス・アルフレッドソン監督の『裏切りのサーカス』ではゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、トム・ハーディらと共演している。2012年公開の『ホビット 思いがけない冒険』では竜のスマウグと死人遣いのモーションキャプチャを務め、声も当てた。
映画『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(日本公開は8月23日)ではカーン・ノニエン・シンを演じ、「世紀の悪役」として世界中から絶賛されたが、ホワイトウォッシングと批判もされた。同作品のロンドン・ワールドプレミアでは「英国の至宝(ナショナル・トレジャー)」と紹介された[16]。また、キャンペーンで2度の来日を果たした際には[17][18]、1,000人を超えるファンが空港に集まった[19]。同作のオーディションはiPhoneを介して行われ、監督のJ・J・エイブラムスに彼を推薦したのはスピルバーグだったという[20]。
2013年公開の映画『フィフス・エステート/世界から狙われた男』では、ウィキリークスの創始者ジュリアン・アサンジを演じた。しかし、映画の評判は今一つで、興行収入も振るわなかった[21]。同年10月にはイギリスのサイト『エンパイア・オンライン』にて行われた「世界で最もセクシーな映画スター」にて1位に選ばれた[22]。
2014年、米『タイム』誌が選ぶ「2014年俳優による演技トップ10」で、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』が第1位に選ばれた[23]。
2015年、英『GQ』誌読者が選ぶ男性ベストドレッサー賞で第2位[24]。大英帝国勲章・コマンダーを授与された[25]。
2018年5月、ハリウッドの男女賃金格差問題に関し、これからは女性共演者にも平等な出演料が支払われる作品にのみに出演する考えであることを明らかにした[26]。
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私生活
2014年11月5日の英タイムズ紙にて女優・舞台演出家のソフィー・ハンターと婚約を発表。タイムズ紙の慶弔欄に掲載するという、イギリスの伝統的な告知方法での発表だった[27]。2015年6月、第1子となる男児が誕生した[28]。2017年3月、第2子となる男児が誕生した[29][30]。
リチャード3世の発掘と再埋葬に伴い、2015年に行われた王の再埋葬の儀では、カンバーバッチがリチャード3世の遠縁と判明したことから、儀式に出席してイギリスの桂冠詩人キャロル・アン・ダフィーが書いた詩を朗読した[31][32]。この前後、カンバーバッチはBBC Two制作のシェイクスピア翻案劇『ホロウ・クラウン/嘆きの王冠』でリチャード3世を演じていた[31]。
出演作品
要約
視点
※役名の太字表記は主演。
映画
劇場公開映画
テレビ映画
WEB配信映画
短編映画
WEB配信映画
テレビシリーズ
テレビドラマ
WEB配信ドラマ
テレビアニメシリーズ
WEB配信アニメシリーズ
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舞台

- フランケンシュタイン(2011年、ロイヤル・ナショナル・シアター) - 主演・ヴィクター・フランケンシュタイン、怪物役。ナショナル・シアター・ライヴにて中継。
- ハムレット(2015年8月 - 10月、バービカン・シアター) - 主演・ハムレット役[34]。ナショナル・シアター・ライヴにて中継。
授賞とノミネート
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日本語吹き替え
『SHERLOCK(シャーロック)』以降、殆どの作品で三上哲が専属として声を担当している[41][42]。
脚注
参考文献
外部リンク
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