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マーティン・フリーマン
イングランドの俳優 ウィキペディアから
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マーティン・ジョン・クリストファー・フリーマン(英: Martin John Christopher Freeman[1][2], 1971年9月8日[3] - )は、イングランド出身の俳優。
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人物
代表作には、シットコム・モキュメンタリー『The Office』(英国オリジナル版)で演じたティム・カンタベリー、ドラマ『SHERLOCK』で演じたジョン・ワトスン、ピーター・ジャクソン監督の『ホビット』映画三部作で演じたビルボ・バギンズ、ダークコメディ・クライムドラマ『FARGO/ファーゴ』で演じたレスター・ナイガードなどが挙げられる。
他にも、ロマンチック・コメディ『ラブ・アクチュアリー』(2003年)、コミックSF映画『銀河ヒッチハイク・ガイド』(2005年)、半即興のコメディ『マーティン・フリーマンのスクール・オブ・ミュージカル』(2009年)、コメディスリー・フレーバー・コルネット3部作[注 1]、中でもSFコメディ『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』(2013年)[4] などへ出演している。
エミー賞、英国アカデミー賞、エンパイア賞をそれぞれ1度受賞しているほか、エミー賞とBAFTA賞には2回、サターン賞とゴールデングローブ賞には各1回のノミネート歴がある。
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俳優になるまで
フリーマンはハンプシャー・オールダーショットで、5人の子供の末っ子として生まれた[5]。母フィロメナ(旧姓ノリス、英: Philomena Norris)と、父で海軍士官のジェフリー・フリーマン(英: Geoffrey Freeman)は、彼が子供の頃に離婚した[5]。両親の離婚後、家族はオールダーショットからロンドン郊外のテディントンへと引っ越した[5][6]。父ジェフリーは彼が10歳の時に心臓発作により亡くなった[5][7][8]。イングランド国教会が主流派のイギリスにおいて、フリーマンはローマ・カトリックの信者として育った[5]。フリーマンは、信仰の道は単純ではないものの、宗教が心の奥底で自分自身に影響を与えているとしている[5]。
子供の頃は喘息持ちであり、腰の手術を受けたこともある[5][9]。スカッシュが得意であり、9歳から14歳までイギリスのジュニアの代表チームに所属していた[10]。フリーマンはサリー州チャートシーのサレジオ・スクール (Salesian School, Chertsey) に通った後、ブルックランズ・カレッジでメディアについて学んだ[11]。
兄ティムはフレイザー・コーラスのメンバーとして活動していたほか、もうひとりの兄ジェイミーもミュージシャンとして活動している[12][13]。コメディアンのベン・ノリスはいとこである[12]。
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活動歴
要約
視点
フリーマンは15歳の時にあるユース・シアター・グループに参加したが、17歳になるまで俳優業を生業にしようという自信は持てなかった[5]。またセントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマに通ったが[11][5][9]、ナショナル・シアターでの活動に参加するため退学した[6]。2001年から始まったドラマ『The Office』で演じたティム・カンタベリー (Tim Canterbury) 役で一躍有名になったが、自身は2004年のインタビューで、「[あの役は自分の俳優としてのキャリアに]長い影を落としている」と述べている[14]。またシットコム "Hardware" (en) に出演したほか、2002年の『アリ・G』、2003年の『ラブ・アクチュアリー』など、この時期に複数の映画に出演している[11]。2005年の『銀河ヒッチハイク・ガイド』では主役のアーサー・デントを演じた。
コメディ作品中心に出演していたフリーマンだが、よりシリアスでドラマティックな役を演じるようになり、2003年にBBCが放送した歴史ドラマ "Charles II: The Power and The Passion" (en) ではシャフツベリ卿役を演じた。また "This Life" (en) 第2シーズン第1話にもごくわずか出演した。BBCのテレビシリーズ "The Robinsons" (en) では主演を務め、更にシットコム "Black Books" (en) の第1話にカメオ出演している。2007年には、ギャヴィン・クラクストン脚本・監督の "The All Together"" (en) 、ビル・ケンライトの劇場作品『笑の大学』The Last Laugh に出演した[15]。ロックバンド、フェイス・ノー・モアによる『ジョーク』"I Started a Joke" のカバー作品では、ミュージックビデオに登場している[16][注 2]。2009年5月には、ITVで放送された全4話のコメディ・ドラマ『ボーイ・ミーツ・ガール』で主演した。この作品は不意に互いの体が交換されてしまった、ヴェロニカとダニーの生活を描くものである[17]。
BBCで放送中の、シャーロック・ホームズシリーズの舞台を現代に移したドラマ『SHERLOCK』では、ジョン・ワトスン役を演じている。初回の『ピンク色の研究』は2010年7月25日に放送され、歓迎的な批評を受けた。この作品でフリーマンは、2011年の英国アカデミー賞テレビ部門助演男優賞を獲得したほか、プライムタイム・エミー賞限定シリーズ及び映画部門助演男優賞 (for Outstanding Supporting Actor in a Limited Series or a Movie) にノミネートされている[1]。
ピーター・ジャクソンによる映画『ホビット』3部作では、主役のビルボ・バギンズを演じた[18][19]。シリーズ第1作の『ホビット 思いがけない冒険』では、フリーマンの演技に対しMTVムービー・アワード2013ベスト・ヒーロー賞[20]、第18回エンパイア賞最優秀男優賞[21] が贈られている。
フリーマンは、サイモン・ペッグとエドガー・ライトによるコメディ映画、スリー・フレーバー・コルネット3部作全てに出演している[注 1]。『ショーン・オブ・ザ・デッド』ではイヴォンヌのボーイフレンド、デクランとして台詞の無い役、『ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!-』ではスコットランドヤードの巡査部長としてカメオ出演している[1]。2013年に放映された3部作の最終作、『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』ではメインキャストの1人、オリヴァー・チェンバレンを演じた。2013年10月5日には、ユニバーシティ・カレッジ・ダブリンのリテラリー・アンド・ヒストリカル・ソサエティ (en) から、彼の名前が付いたフェローシップ(名誉会員権)が贈られた[22]。2014年4月には、ダークコメディ・犯罪ドラマ『FARGO/ファーゴ』で、保険セールスマンのレスター・ナイガード (Lester Nygaard) を演じた[23]。2014年7月にトラファルガー・スタジオズで開演した、シェイクスピアの『リチャード三世』ではタイトルロールを演じた[24]。
2015年には、BBCのテレビ映画『アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち』に出演し、プロデューサーのミルトン・フルックマン(英: Milton Fruchtman)役を演じた[25]。この映画は、ブラックリストにも登録されたテレビ監督レオ・ハーウィッツらによる、1961年に行われたナチス・ドイツの戦犯アドルフ・アイヒマン裁判撮影の奮闘記である。この映画には、実際の裁判の映像が挿入されている。デイリー・テレグラフ紙は、この映画について「完全に
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私生活
フリーマンはハートフォードシャーに家を構え[2][5]、2000年に放送されたチャンネル4のドラマ "Men Only" で知り合って以来のパートナー、アマンダ・アビントンと共に暮らしていた[29]。2人の間には、2006年に生まれたジョー(英: Joe)、2008年に生まれたグレース(英: Grace)の2人の子供がいる[5][9][30]。2人は『SHERLOCK』、"Swinging with the Finkels" (en) 、"The Debt"、"The Robinsons" (en) 、"The All Together" (en) などで共演している。長らく事実婚の状態が続いていたとされるカップルであるが、フリーマンは2014年のインタビューで、実際に入籍していることを匂わせつつも言葉を濁している[31][32]。また2016年12月には、フリーマン・アビントン双方が別々のインタビューで、長いパートナー生活に終止符を打ち、円満に別離したことを発表した[6][33][34]。アビントンとの別離後は、カムデン区ベルサイズ・パークに居住している[6]。
2009年8月19日に放送された "Who Do You Think You Are?"では、自身の父方の祖父で医師のレナード・フリーマン(英: Leonard Freeman)が、ダンケルクの戦い(第二次世界大戦初期の撤退作戦)の数日前に殺害されたことが分かった。また、レナードの父(フリーマンの曾祖父)リチャードは、盲目のピアノ調律師で、聖アンドリュー教会 (ウエスト・ターリング)のオルガニストを務め、後にキングストン・アポン・ハルで音楽教師をしていたことが判明している[7]。
フリーマン自身はベジタリアンである[35]。自身の信仰については悩み続けており、「信仰と自分との関係は決して簡単なものじゃないんだ」("my relationship with my belief has never been easy.") と語っている[5]。一方で、これらの葛藤はさておき、カトリックへの帰依は損なわれていないと話している[36]。2011年には、ニュージーランド・クライストチャーチに大きな被害をもたらしたカンタベリー地震の被害者へ募金を集めるため、クリケットのチャリティ・マッチにゲスト・アンパイアとして参加している[37]。2015年には、労働党の政見放送 (Party political broadcast) に登場し、同年5月に行われた2015年イギリス総選挙に先だって、労働党支持を表明している[38]。
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フィルモグラフィ
長編映画
短編映画
テレビ
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舞台作品の出演歴
受賞とノミネート歴
要約
視点
(訳)は、日本語での正式名称が不明であり、賞名や部門名を直訳したことを示す。
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日本語吹き替え
『SHERLOCK(シャーロック)』以降、森川智之が大半の作品で担当しており、「フリーマンの日本語吹き替え声優としておなじみ」と評されるほどに定着している[72]。
森川は「マーティンの演技はとても重厚で、本格派の芝居をします。作品ごとに全く違った顔を見せてくるので、毎回吹き替えの作業はとても楽しみです。(中略)毎回期待以上のパフォーマンスを私たちに見せてくれるので、誰もがその魅力のとりこになるのではないでしょうか。私もその一人です」と、マーティンの演技を称賛している[73]。
脚注
外部リンク
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