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日本の女優、女性声優、ナレーター (1954-) ウィキペディアから
土井 美加(どい みか、1954年8月4日[4] - )は、日本の女優、声優、ナレーター。宮城県仙台市出身[2]。
どい みか 土井 美加 | |
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本名 | 土井 美加[1] |
生年月日 | 1954年8月4日(70歳) |
出身地 | 日本・宮城県仙台市[2] |
身長 | 155 cm[1] |
血液型 | O型[2] |
職業 | 女優、声優、ナレーター |
ジャンル | 舞台、テレビドラマ、吹き替え、アニメ、ゲーム、ナレーション |
活動期間 | 1975年[3] - |
事務所 | ムーブマン |
公式サイト | プロフィール |
主な作品 | |
演劇
|
宮城学院中学校・高等学校、関東学院女子短期大学を卒業[5]。文学座附属演劇研究所[6]、現代演劇協会附属総合芸術学院を経て[2]、1979年4月より財団法人・現代演劇協会附属劇団昴に所属[7][8]。2003年2月に昴を退団。フリーとなり、個人事務所『トモダチ』を開設[9]。
ミッション系の女子校に通い、当初はバレー部に所属するも1年で退部。1年生の時に観たウィリアム・シェイクスピアのロマンス劇『テンペスト』をやってみたいと思い、演劇部に入る。100人以上の部員がいる人気の部活動ということもあり、発声や早口言葉などの基礎を先輩から厳しく指導される[9]。当初は音響係であった[12]。
中学2年生の時、文化祭で『アンネの日記』の主役を演じる。学校の礼拝堂での上演後、アメリカ人の宣教師の先生から手を握られ、泣きながら感動を伝えられる。この時の思いがうれしい体験として心の中に残り、芝居をすることの楽しさを知る。また、自分が一生懸命になれることに気がつく[13]。演劇が来るような学校だったので、観劇後に役者と対談できる際には必ず参加するようになる。
高校生の時には、自分達で作ったシナリオで芝居を上演し、脚本や演出も行う。文学座の公演『飢餓海峡』を観て、太地喜和子の演じる姿に憧れを抱く[3]。高校卒業後、横浜市内にあるミッション系の女子短大に進学する。
短大を卒業する頃、「このまま仙台に帰ってしまうよりは、一回だけ文学座を受けてみよう」と思い立つ[3]。
この2年間は何もやっていないこともあり、期待薄の受験であった。しかし合格したことで、それでは「10年頑張ろう」と目標を定める。1年後の選考では落ちてしまうも、当初の決意は揺らがず、新たな進路を探すこととする。現代演劇協会の附属劇団の一つであった「雲」にいた友人にも勧められ、後身の昴を受験する[3]。
19歳の時の研究生になった年の夏に、こども劇場で舞台『たくさんのお月さま』に出演しており、主役のレノア姫を演じていた浜田朱里のアンダースタディを務めていた[12]。その時は、冬にこの芝居の再演の話がでたが、浜田が学校のこともあり出演できず、「それじゃ、お前やれ」ということになり、この作品が土井の初舞台になったという[12]。研究生の時、劇団の勧めで参加した東北新社のオーディションに合格し、芝居と声優を同時進行で学ぶ[14]。
当時、声の仕事をする人間を新しく育てようという機運が業界全体に存在しており、制作会社から劇団などに広く呼び掛けが行われていた。付いていた講師は、演出家の佐藤敏夫と伊達康将であった[14]。週1回程度で研修が始まるが、ディレクターの多忙でレッスン時間の確保が難しくなっていく。実践で覚える方針に変更されたため、さまざまな番組のオーディションを受ける。テレビシリーズ『がんばれ!ベアーズ』のアマンダ役に選ばれ、劇団の本公演に立つよりも先にデビューが決定する[13]。アマンダを演じて行く中で、声の仕事の難しさと魅力に引かれていき、たくさんやりたいと思うようになる。ベアーズの出演後、仕事が増え、忙しい時期が訪れる[15]。
昴準演技員に採用された後は、舞台やテレビドラマ、吹き替えなどに加え、アニメの仕事にも取り組む。
タツノコプロ作品「タイムボカンシリーズ」のオーディションに合格し、初のレギュラー出演の機会を得る。折しもアニメブーム、声優ブームの気運があり、他の事務所のマネージャーから参加者を募集していることを伝えられる。かねてより「アニメもやりたいな」と意欲があれどもきっかけがなく、「その方がいなかったら、アニメをやっていないと思うんですよ」という巡り合わせであった。翌年に出演した『超時空要塞マクロス』のヒロイン・早瀬未沙が当たり役となる(第6回アニメグランプリ 女性キャラクター部門1位)[3]。ディズニー作品『ふしぎの国のアリス』などの海外アニメの吹き替えも担当する。
役者を志した際に目標とした10年よりも早く、芝居を始める契機でもあるシェイクスピア劇への出演を果たす。
協会の理事長であり、劇団の主宰・福田恆存の演出で悲劇『ハムレット』のオフィーリアを演じる[16]。翌年には喜劇『夏の夜の夢』にハーミア役で出演し[17]、昴正演技員に昇格している[18]。また、同演出の最後の上演となった木庭久美子の作『父親の肖像』では、主演を務める[19]。
声の出演依頼も継続され、吹き替えでは、ジュリア・ロバーツ、メグ・ライアン、ジョディー・フォスター、サンドラ・ブロック、シガニー・ウィーバーなどの女優を担当[20]。ミッキー&フレンズのメンバーであるデイジーダックの日本語版専属声優も務める。
その後の演劇活動においては、菊池准の演出で上演された『アルジャーノンに花束を』のオリジナル・メンバーとなる。再演を重ねて、劇団の財産演目へと成長して行く[21][22]。福田恆存回顧公演として3作品が連続上演された際には、詩劇『明暗』に出演。作者の実妹をモデルに理想化されたヒロインの一人を演じる[23]。
プロデュース公演にも参加し、イプセン現代劇連続上演では、毛利三彌の演出で社会劇『ノーラ、または人形の家』に出演する。
演劇プロデュース集団・演劇婦人商会わたらっぱんの代表を務め、演劇公演を制作する[24]。
旗揚げ公演では、東多江子作の『トタン屋根の女』を上演した[25]。第2回公演では、『よりそう』と題して新作を書き下ろし、2作を連続上演。今後も追いかけていくテーマとする[26]。また、東日本大震災の被災地となった故郷・仙台での公演『えっちゃんの"街" 〜東一番丁物語〜』を企画し、さまざまな思いを胸に刻む[27]。
一方、久保田万太郎の作『鶴亀』や三島由紀夫の作『近代能楽集』などの創作劇にも取り組む[28]。マルセ太郎の喜劇作品では、昴在籍時に外部出演した『イカイノ物語』を契機とし、以後も『花咲く家の物語』といった諸作に出演する[29]。新たな趣向として『蟲師』を原作とした2.5次元舞台や「声優口演」などにも参加していく[30]。
10年先、20年先に立ち、幅広く活動を続ける先輩役者を目標とし、演劇・声優・ナレーションなどで活躍している[15][31]。
特技は4歳の頃より習い始めた日本舞踊で、藤間流名取の腕前。義太夫や三味線もたしなむ[2]。
憧れた女優は、太地喜和子や李麗仙[9]。唐十郎の状況劇場も好きで、友人たちが誰も興味が無い中で、いつも一人で観劇に行っていたとのこと[9]。
演じることへの興味をいだかせたウィリアム・シェイクスピアとの出会いは、ロマンス劇『テンペスト』の観劇に始まり、実際に学び、演じる機会にも恵まれた。
昴においては、シェイクスピアの翻訳や演出を手掛けていた福田恆存に師事し、悲劇『ハムレット』ではオフィーリアに、喜劇『夏の夜の夢』ではハーミアに選ばれている。前者は福田演出でのシェイクスピア初公演の際に文野朋子が演じた役でもあり、後者は昴の前身である雲の旗揚げ公演の際に岸田今日子が演じた役でもあった。継承のみならず、海外演出家を招いて上演された喜劇『お気に召すまま』ではシーリアに選ばれている[32]。
また、新潮社が制作したオーディオドラマ『ハムレット』でもオフィーリアを演じている。共演者の江守徹は、土井の憧れである太地喜和子が同役を演じた公演でのハムレット役でもあった。この音源は、同社が編纂した日本語訳全集『シェイクスピア大全』にも収録されている。
かつては、江原正士と共にディズニービデオのナレーション吹き替えを務め、デイジーダックをはじめ複数のキャラクターも演じていた。
しかし現在[いつ?]、土井や江原がナレーションを務めた時代のビデオは、土井がアリス役を担当した『ふしぎの国のアリス』などごく一部を除いて全て廃盤となっている。近年視聴が可能なソフトは、土井がほぼデイジーダック専任となって以降のものか、ブエナ・ビスタ版のものである。
年度不詳
1976年
1981年
1982年
1983年
1984年
1985年
1988年
1990年
1992年
1993年
1994年
1995年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2009年
2010年
2012年
2013年
2015年
2017年
2018年
2022年
太字はメインキャラクター。
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