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『いつも心に太陽を』(いつもこころにたいようを、原題:To Sir, with Love)は、1967年公開のイギリス映画である。
エドワード・R・ブレイスウェイトの小説を元に映画化、ロンドンで撮影されたものである。原作は『先生へ、愛情をこめて』のタイトルで、1960年に毎日新聞社から日本語訳が出ている。映画も原題は小説と同じタイトルである。
白人の生徒たちの高校に赴任してきた黒人の教師の物語で、学園もののはしりとも言うべき作品であり、白人と黒人の社会問題に視点を当てた意欲的なものある。『暴力教室』で不良少年の一人を演じ、『夜の大捜査線』、『招かれざる客』とこの方面の社会派の話題作に出演を続けていたシドニー・ポワチエが主演し、ジェームズ・クラヴェルが監督した。
出演もしているイギリスの歌手ルルが歌った主題歌『いつも心に太陽を』はビルボード全米チャート5週連続1位を記録し、1967年の年間チャートでもビートルズ、ザ・モンキーズらを抑えNO1を記録した。ただし、映画に使われたものとレコード化されてヒットしたものは、全く異なるヴァージョンである。前者はアップテンポでロック色が強く、後者はスローでバラード色が強い。
クライマックスの卒業パーティーのシーンでは、パーティー・バンド役でザ・マインドベンダーズ(10㏄のエリック・スチュワートが在籍)が出演している。同名のサウンドトラック・アルバムにも挿入曲2曲が収録されている。
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
---|---|---|---|
テレビ朝日版 | ?版[1] | ||
マーク・サッカレー | シドニー・ポワチエ | 田中信夫 | |
デナム | クリスチャン・ロバーツ | 池田秀一 | |
パメラ | ジュディ・ギーソン | 土井美加 | |
ジリアン | スージー・ケンドール | 高島雅羅 | |
デア夫人 | アン・ベル | ||
テオ・ウェストン | ジェフリー・ベイルドン | 田村錦人 | |
グレース・エヴァンス | フェイス・ブルック | 小沢寿美恵 | |
クリンティ・クリントリッジ | パトリシア・ラウトリッジ | 花形恵子 | |
ポッター | クリストファー・チッテル | 大塚芳忠 | |
モイラ・ジョセフ | エイドリアン・ポスタ | 鵜飼るみ子 | |
フロリアン校長 | エドワード・バーナム | 辻村真人 | |
シールズ | アンソニー・ヴィラロエル | 塩沢兼人 | |
バーバラ | ルル | 藤田淑子 | |
その他 | 石井敏郎 沼波輝枝 村松康雄 鈴木れい子 有馬瑞香 竹村拓 小野健一 小室正幸 中原茂 古田信幸 深見梨加 近藤玲子 林優子 | 古川登志夫 | |
※テレビ朝日版
続編が1996年にアメリカでテレビ映画として製作されている。『いつも心に太陽を2』(To Sir, with Love 2)で、監督はピーター・ボグダノヴィッチ、シドニー・ポワチエ、ルル、クリスチャン・ペイトンらが出演した。シドニー・ポワチエは、30年間の教師キャリアのある黒人教師で、新たな学校を求めてシカゴにやってきたという設定になっている。日本ではテレビの昼および深夜時間帯に放送されたことがある。
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